JP4376685B2 - 視線検出装置 - Google Patents
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Description
また、右眼または左眼毎に独立して瞳孔中心およびプルキニエ像を検出するだけでは、各検出結果の信頼性を判定することができないという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、検出精度および検出結果の信頼性を向上させることが可能な視線検出装置を提供することを目的とする。
本実施の形態による視線検出装置10は、例えば図1に示すように、自車両の運転者の視線を検出するためにCPU等を含む電子回路により構成された検出制御装置11と、視線センサ12とを備えて構成されている。
赤外線カメラ22は、検出制御装置11の制御により赤外線LED23から運転者の眼球に向けて照射された赤外線の反射を撮影する。
赤外線画像処理部24は、赤外線カメラ22により撮影して得た赤外線画像に対して、例えばフィルタリングや二値化処理等の所定の画像処理を行い、二次元配列の画素からなる画像データを生成して検出制御装置11へ出力する。
なお、画像データの認識処理において、特徴量算出の処理では、例えば二値化処理後の画像データに対して、画素の連続性に基づく検知対象物の抽出およびラベリングを行い、抽出した検知対象物の重心および面積および外接四角形の縦横比等を算出する。また、形状判別の処理では、例えば予め記憶している所定パターン(例えば輪郭等)に基づき画像データ上の検索を行い、所定パターンとの類似性に応じて検知対象物を抽出する。
そして、虹彩候補検出部34は、検出した右眼および左眼の各虹彩候補41,…,41の各虹彩中心41a,…,41aの位置座標をベクトル算出部36へ出力する。
プルキニエ像検出部35は、右眼および左眼の各画像データに対して、適宜の走査領域内の各画素の輝度値に基づき、例えば図7(a)に示すように適宜の走査線L上における輝度の位置分布を検出し、例えば図7(b)に示すように、輝度が相対的に高い位置をプルキニエ像46の中心位置46aとして設定する。
例えば、相似性判定部37は、下記数式(3)にて記述される関数f(θ)ijpqが最大、つまり右眼ベクトルνrijおよび左眼ベクトルνlpqの大きさおよび方向が最も同等に近くなる場合の各係数i,j,p,qを抽出する。
なお、例えば図9に示すように、下記数式(3)において右眼ベクトルνrijと左眼ベクトルνlpqとのなす角をθとした。
一方、例えば図10(b)に示すように、右眼および左眼の各プルキニエ像46,46の位置状態の相似性が相対的に高いものの、各虹彩44,44の位置状態の相似性が相対的に低い場合、つまり右眼および左眼の各眼球42,42の位置状態の相似性が相対的に低いと判定される場合においては、上記数式(3)において関数f(θ)ijpqが相対的に小さな値となる。
そして、ステップS02においては、赤外線画像の画像データに対して、例えば右眼および左眼を検知対象物とした特徴量算出および形状判別等の認識処理を行い、右眼および左眼の各画像データを抽出する。
そして、ステップS03においては、右眼および左眼の各画像データから、各右眼および左眼毎に、虹彩候補41,…,41の虹彩中心41a,…,41aおよび虹彩半径を検出する。
そして、ステップS04においては、右眼および左眼の各画像データから、各右眼および左眼毎に、プルキニエ像46,…,46の中心位置46a,…,46aを検出する。
そして、ステップS06においては、複数の右眼ベクトルνrijおよび左眼ベクトルνlpqに対して、後述する相似性判定処理を実行する。
そして、ステップS07においては、相似性判定処理にて記憶された各係数i,j,p,qに対応する右眼および左眼の各虹彩候補41,41および各プルキニエ像46,46に基づき、運転者の視線ベクトル(視線方向)を算出し、さらに、この視線ベクトルに基づき、視線の対象位置を算出し、一連の処理を終了する。
先ず、例えば図12に示すステップS11においては、各係数i,j,p,qに1を設定すると共に、定数f(θ)maxに−1未満の値を設定して、初期化処理を行う。
次に、ステップS12においては、各係数i,j,p,qに応じた関数f(θ)ijpqが定数f(θ)maxよりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS15に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS13に進む。
ステップS13においては、定数f(θ)maxとして、この時点での関数f(θ)ijpqの値を設定する。
そして、ステップS14においては、この時点での各係数i,j,p,qを記憶する。
次に、ステップS16においては、係数pが各右眼および左眼毎に検出されたプルキニエ像46の個数である自然数m以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS12に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS17に進む。
ステップS17においては、係数pに1を設定して、初期化処理を行う
次に、ステップS19においては、係数pが各右眼および左眼毎に検出された虹彩候補41の個数である自然数n以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS12に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS20に進む。
ステップS20においては、係数p,qに1を設定して、初期化処理を行う
次に、ステップS22においては、係数iが各右眼および左眼毎に検出されたプルキニエ像46の個数である自然数m以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS12に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS23に進む。
ステップS23においては、係数p,q,iに1を設定して、初期化処理を行う
次に、ステップS25においては、係数jが各右眼および左眼毎に検出された虹彩候補41の個数である自然数n以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS12に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS26に進む。
ステップS20においては、係数p,q,i、jに1を設定して、初期化処理を行う
22 赤外線カメラ(赤外線撮影手段)
23 赤外線LED(赤外線照射手段)
34 虹彩候補検出部(虹彩検出手段)
35 プルキニエ像検出部(プルキニエ像検出手段)
36 ベクトル算出部(位置状態検出手段)
37 相似性判定部(相似性判定手段)
38 視線算出部(視線検出手段)
Claims (2)
- 検出対象者の左右の眼球に赤外線を照射する赤外線照射手段と、
検出対象者の左右の眼球を赤外線領域にて撮影する赤外線撮影手段と、
前記赤外線撮影手段の撮影により得られる赤外線画像に基づき、左眼および右眼に対して、角膜表面における赤外線の反射像を検出するプルキニエ像検出手段と、
前記赤外線撮影手段の撮影により得られる赤外線画像に基づき、左眼および右眼に対して、虹彩を検出する虹彩検出手段と、
左眼および右眼に対して、前記プルキニエ像検出手段にて検出される前記反射像と前記虹彩検出手段にて検出される前記虹彩との相対位置状態を検出する位置状態検出手段と、
前記位置状態検出手段にて検出される左眼の前記相対位置状態と右眼の前記相対位置状態とに基づき、検出対象者の視線を検出する視線検出手段と、
前記位置状態検出手段にて検出される左眼の複数の各前記相対位置状態と、前記位置状態検出手段にて検出される右眼の複数の各前記相対位置状態との間の相似性を判定する相似性判定手段とを備え、
前記位置状態検出手段は、前記相似性判定手段の判定結果において最も相似性が高いと判定された左眼および右眼の各相対位置状態に対応する前記反射像および前記虹彩に基づき検出対象者の視線を検出することを特徴とする視線検出装置。 - 前記相似性判定手段は、前記反射像の中心位置と前記虹彩の中心位置との間のベクトルの大きさおよび方向に基づき前記相似性を判定することを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
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