JP4374988B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置に関し、特に、貯留部のインク残量が変化しても、安定したインク吐出を実現できるインクジェット記録装置に関するものである。
特開2001−113723号公報(特許文献1)に開示されているように、インクカートリッジからのインク漏れを防止するために、弁体とバネとを備えるインクカートリッジが知られている。このインクカートリッジは、インクを貯留するインク室と外部とを連通するインク供給口に、インク供給針の挿入路を形成すると共にインクカートリッジがインクジェット記録装置に装着された状態でインク供給針と嵌合しインク漏れを防止する筒状パッキングが圧入されている。その筒状パッキングよりインク室側にはインク誘導室が形成されており、そのインク誘導室内には、弁体と、その弁体を筒状パッキングに弾接するよう付勢するバネとが配設されている。
このインクカートリッジによれば、インクカートリッジをインクジェット記録装置に装着する場合には、インク供給針が筒状パッキングの挿入路を通って弁体に当接し、弁体をインク室側に移動させることでインク室とインク供給針との間でインク流路が形成される。また、この際、筒状パッキングの挿入路の内周面はインク供給針の外周面に当接するので、筒状パッキングの挿入路からインク室内のインクが漏れ出すことを防止できる。一方、インクカートリッジをインクジェット記録装置から脱着させた場合には、弁体がバネにより筒状パッキングに弾接するよう付勢されその弁体が筒状パッキング上に着座し、挿入路が閉塞される。よって、インク室のインクが、その挿入路から外部に漏れ出すことを防止できる。
特開2001−113723号公報(図4等)
しかしながら、上述したインクカートリッジでは、筒状パッキングの挿入路からインクが漏れ出すことを防止するため、バネにより弁体が筒状パッキングに弾接して着座するよう付勢している。このバネは、コイル式のバネで構成されているため、弁体にコイルバネの一端と連接させるための連接部を形成する必要があると共に、インク誘導室の筒状パッキングと対向する壁にコイルバネの他端と連接させるための連接部を形成する必要がある。よって、弁体とコイルバネとを配設するインク誘導室を形成するだけでなく、弁体に連接部を形成すると共にインク誘導室の筒状パッキングと対向する壁に連接部を形成するので、インクカートリッジの構造が複雑になり、弁体とバネとの取り付けも困難になるという問題点があった。
また、インクカートリッジがインクジェット記録装置に装着された場合、インク抽出針の外周面に筒状パッキングの挿入路の内周面が当接して、その挿入路からインクが漏れることを防止している。しかし、インクカートリッジのインクジェット記録装置への着脱を繰り返し行った場合には、インク抽出針の挿入の繰り返しにより筒状パッキングの挿入路が拡大してしまいインク漏れが生じたり、長期間にわたってインクカートリッジが使用された場合には、筒状パッキングが劣化してその筒状パッキングがインク抽出針の形状に塑性し、インク抽出針の外周面と筒状パッキングの挿入路の内周面との密着性が低くなり挿入路からインク漏れが生じる。よって、筒状パッキングによりインク抽出針と挿入路とを当接させる構成では、インクの漏れ出しを確実に防止することができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、弁部材及びその弁部材を付勢する付勢部材の取り付けるための構造を簡単にすることができると共にインク漏れを確実に防止することができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドに対しインクを供給するインクカートリッジを着脱可能に備え、インクカートリッジは、インクを貯留するインク室の底壁から外方に突出した筒状部と、その筒状部内に形成された前記記録ヘッドに対してインクを供給する連通路と、その連通路のインク室側の開口端を閉塞するための弁部材と、その弁部材を支持し、その弁部材からほぼ半径方向に延びた端部が前記底壁の内側に連結され、前記弁部材に前記連通路の開口端を閉塞させるように、前記弁部材を前記連通路の開口端に当接させる方向に付勢する板バネで構成される付勢部材と、を備え、先端に設けられ前記筒状部よりも大きい開口、および、その開口と連通するとともに前記記録ヘッドと接続する内部流路を有する抽出部材と、その内部流路内においてはその内面と間隔を置いて配されるとともに、前記抽出部材の前記口から前記内部流路の外に突出した突出部材と、前記抽出部材の前記先端に前記開口を囲むように設けられた環状の弾性シール部材と、を有し、前記インクカートリッジをインクジェット記録装置に装着したとき、前記開口内に前記筒状部が挿入されるとともに前記弾性シール部材が前記底壁に押し付けられることで前記連通路を抽出部材の内部流路を介して前記記録ヘッドと接続し、かつ前記突出部材が前記弁部材を開放位置へ向けて押すものである。
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、前記弁部材の外周は、前記インク室側となる外径が前記連通路の内径より大きく形成され、抽出部材側に向かうほどその外径が前記連通路の内径より小さくテーパ状に形成され、そのテーパ状外周面が前記連通路の開口端の内周に当接して嵌合する。
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記弁部材は、ゴム状の弾性材料により構成されている。
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記付勢部材は、板バネにより構成されており、その板バネの両端部が前記ケースの底壁の内側に固定され、その固定された両端部間の略中心位置に前記弁部材のインク室側となる端面が連接されている。
請求項7記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドに対しインクを供給するインクカートリッジを着脱可能に備え、インクカートリッジは、インクを貯留するインク室の底壁から突出した筒状部内に、前記記録ヘッドに対してインクを供給する連通路を有し、その連通路のインク室側の開口端を常には閉塞する方向に付勢されて開閉可能に覆う弁部材を備えており、前記記録ヘッドと接続する内部流路を有する抽出部材と、その内部流路の内面と間隔を置きかつその内部流路の開口端から突出した突出部材とを有し、前記インクカートリッジをインクジェット記録装置に装着したとき、前記抽出部材が前記インクカートリッジの筒状部と嵌合し前記連通路を抽出部材の内部流路を介して前記記録ヘッドと接続し、かつ前記突出部材が前記弁部材を開放位置へ向けて押すものである。
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、付勢部材は板バネで形成され、インク室内を形成するケースの底壁に弁部材と連結され弁部材を支持している。弁部材は、その付勢部材によって連通路の開口端に当接させる方向に付勢されインク室と外部との連通を遮断している。従って、インクカートリッジの着脱を繰り返し行ったとしても、弁部材がへたることなくインクが漏れ出すことを防止できるという効果がある。
また、連通路を内部に有する筒状部が底壁から外方に突出して形成され、その筒状部に抽出部材が嵌合するよう装着されるので、インクカートリッジを抽出部材に対して装着した場合に、抽出部材と連通路との間からインクが漏れ出すことを防止できるという効果がある。
また、本インクカートリッジは、インクカートリッジからインクが漏れ出すことを防止するために板バネ状の付勢部材により弁部材を付勢しており、その板バネ状の付勢部材はケース底壁に固定されている。よって、従来のコイル式のバネ等を用いて弁部材を付勢するものと比較して、バネと弁部材及びインクカートリッジの弁部材と対向する内壁とを連接する連接部を弁部材及びインクカートリッジの弁部材と対向する内壁に形成する必要がない。更に、弁部材とバネとを配置する空間を新たに形成する必要がないので、簡単な構造とすることができると共に弁部材と板バネ状の付勢部材とを容易にインクカートリッジ内部に取り付けることができるという効果がある。
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、弁部材の外周は、インク室側となる外径が連通路の内径より大きく形成されると共に、抽出部材側に向かうほどその外径が連通路の内径より小さくテーパ状に形成されている。よって、弁部材が連通路内に嵌合される場合に連通路への侵入がスムースに行えるという効果がある。また、テーパ状外周面が連通路の開口端の内周に当接して嵌合するので、弁部材の挿入が完了した状態ではインク室と外部との連通を確実に遮断することができるという効果がある。
請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、弁部材は、ゴム状の弾性材料により構成されているので、弁部材が連通路に嵌合した状態で、連通路開口端の形状に倣って弁部材が弾性変形して当接する。よって、連通路開口端と弁部材との密着性が高くなり、インク室と外部との連通をより確実に遮断することができるという効果がある。
請求項4記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、付勢部材は、板バネにより構成されており、その板バネの両端部がケースの側壁の内側に固定され、その固定された両端部間の略中心位置に弁部材のインク室側となる端面が連接されている。よって、板バネによる付勢力を弁部材のインク室側となる端面に対して略均等に作用させることができるので、連通路の開口端と弁部材とを略均等に当接させることができるという効果がある。
請求項7記載のインクジェット記録装置によれば、抽出部材は、その抽出部材の内部流路の内面と間隔を置き且つその内部流路の開口端から突出した突出部材を有している。インクカートリッジが装着される場合、その突出部材が弁部材を開放位置に向けて押すことによりインク室と抽出部材の内部流路とが連通し記録ヘッドと接続する。この際、インク室の底壁から突出した筒状部に抽出部材が嵌合している。よって、インクカートリッジが装着されることに伴いインク室から記録ヘッドへの連通がなされ、抽出部材と筒状部との間からインクが漏れ出すことを防止しているので、インク室から記録ヘッドへのインクの供給を確実に行うことができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例におけるインクカートリッジ1と、そのインクカートリッジ1を装着するインクジェット記録装置2とを示した概略図である。
インクカートリッジ1は、インクを吐出する記録ヘッド7を備えたインクジェット記録装置2に着脱可能に構成され、記録ヘッド7に供給するインクを貯留するためのものである。
インクカートリッジ1は、上面を開放した中空箱状の本体ケース1aと、その本体ケース1aの開放上面を密閉する蓋1bとを備え、記録ヘッド7に供給するインクは本体ケース1aの内部に形成されるインク室16(図2参照)に貯留されている。尚、インクジェット記録装置2には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞれ充填された複数個のインクカートリッジが装着される。
インクジェット記録装置2は、インクカートリッジ1を着脱可能に装着する装着部3と、インクカートリッジ1からインク供給チューブ4を介して供給されるインクを貯留するタンク5と、そのタンク5に貯留されたインクを記録用紙6に向けて吐出する記録ヘッド7と、タンク5と記録ヘッド7とが搭載され直線方向に往復動作するキャリッジ8と、そのキャリッジ8が往復移動するガイドとなるキャリッジ軸9と、記録用紙6を搬送する搬送機構10と、パージ装置11とを備えている。
装着部3は、ベース部3aと、そのベース部3aの両側から立設するガイド部3b,3bと、そのベース部3aの両ガイド部3b,3bの略中間に、インク室16内に貯留されるインクを抽出する中空状のインク抽出管12と、インク室16内に外気を導入する中空状の外気導入管13とをインクカートリッジ1側に突出して設け支持する支持部3cとで構成されている。
このインク抽出管12の一端側には、インク供給チューブ4が連結され、インク抽出管12は、インク供給チューブ4を介してタンク5と連通されている。外気導入管13の一端側には、外気導入チューブ15が連結され、外気導入管13は、外気導入チューブ15を介して外気と連通されている。
ここで、支持部3c及びインク抽出管12及び外気導入管13について説明する(図4参照)。図示するように、インク抽出管12は、上端部22を支持部3cの上面よりもわずか突出させて配置され、その上端部22から内部流路を上方に開口させている。さらに、その上端開口部から上方へ突出して突出部21が設けられている。突出部21は、内部流路内を直径方向に橋渡して設けられた橋渡部21aの中心部から突出して内部流路の内面と間隔を置いて位置し、また、後述する弁部材32と当接する上端面をほぼ平面に形成されている。
内部流路の上端開口部の内径は、インクカートリッジ1が装着部3に装着されたときインクカートリッジ1の後述する筒状部35が嵌合しても、筒状部35と突出部21との間にインク流路が確保される大きさに形成されている。上端部22の上端面には、内部流路の上端開口部を囲む環状の弾性シール部材23が設けられ、インクカートリッジ1が装着されたときインクカートリッジ1の底面と密着する。
外気導入管13も、上記インク抽出管12と同形状に構成され、さらに上端部22、突出部21及びシール部材23と同様の、突出した上端部42、突出部41及びシール部材43が形成されている。
インクカートリッジ1は、装着部3に対して垂直方向(矢印X方向)から装着される。この際、インク抽出管12と外気導入管13とは、インクカートリッジ1の内部に備えられた各弁部材31,51に当接し、その各弁部材31,51をインク室16側に押し上げ、インク室16の内部と連通する。
記録ヘッド7には、記録用紙6と対向する面に複数のノズル孔が備えられ、圧電素子からなるアクチュエータを駆動することによって、ノズル孔からタンク5に貯留されたインクが記録用紙6に向けて吐出される。尚、実際に記録動作をする場合には、記録ヘッド7を搭載したキャリッジ8が往復移動しながら、記録用紙6に記録が行われる。
また、記録ヘッド7は、装着部3よりも上方に配置されており、ノズル孔内のインクは、装着部3に装着されたインクカートリッジ1とノズル孔との水頭差により負の圧力(背圧)が与えられている。
パージ装置11は、記録範囲外であって記録ヘッド7に対向するように配置されており、記録ヘッド7のノズル孔形成面を覆うパージキャップ11aと、パージキャップ11aと連通する廃インクチューブ11bと、廃インクチューブ11bを介してノズル孔からインクを吸引するポンプ11cとを備えている。
パージ処理を実行する場合には、キャリッジ8をパージ処理実行位置に移動させ、記録ヘッド7のノズル孔形成面をパージキャップ11aで覆う。この状態でポンプ11cを駆動して、記録ヘッド7の内部に溜まる気泡などを含んだ不良インクを吸引する。吸引された不良インクは、廃インクチューブ11bを介して図示しない廃インクタンクに貯められる。なお、記録動作やパージ処理は、インクジェット記録装置2に搭載された中央演算装置であるCPU(図示せず)の下で制御される。
次に、図2を参照して、インクカートリッジ1のインクジェット記録装置2へのジョイント部分(図1のA部分)の構成について説明する。図2は、インクジェット記録装置2に装着する前の状態を示すジョイント部分の断面図である。
インクカートリッジ1の本体ケース1aは、筒状外周壁の内部を上下に区画する底壁1cをその筒状外周壁と一体に形成し、上部の区画をインク室16とし、また底壁1cの下側に、下方へ開放した連通室30を有している。インクカートリッジ1を装着部3に装着したとき、連通室30にはインク抽出管12及び外気導入管13を有する支持部3cが挿入される。
連通室30の天井部にあたる底壁1cには、インク抽出管12及び外気導入管13にそれぞれ対応してインク室16と連通室30とを連通する連通路34、54が形成され、また各連通路34、54を内部に有し連通室30側に突起した筒状部35、55が形成されている。
また、外気導入管13側のインク室16内には連通路54を囲む筒状の筒部材25が形成されており、その筒部材25には外気誘導部材20が連結されている。この外気導入部材20は、外気導入管13を介して導入される外気を、インク室16内の上部空間に誘導するものである。
連通路34のインク室16側には、ゴム状の弾性材料で構成された弁部材31が嵌合されている。弁部材31は、インク室16と外部との連通を遮断すると共にインク抽出管12に押された場合にインク室16とインク抽出管12の内部流路との間を連通する流路を形成する弁である。その弁部材31は、連通路34のインク室16側となる開口端にその弁部材31の外周面が当接するよう、板バネ32によってインク室16側から連通室30側に付勢されている。板バネ32は、固定具33a,33bにより底壁1cに固定されている。この板バネ32の詳細な説明は後述する。
弁部材31は、インク室16側となる外径が連通路34の内径より大きく形成されており、連通室30側に向かうほどその外径が小さくテーパ状に形成されている。そのため、弁部材31が板バネ32により付勢されて連通路34内に侵入する場合には、連通路34への侵入がスムースに行われる。
また、弁部材31は板バネ32により付勢されるため、弁部材31の外径が連通路34の内径より若干大きくなる位置まで押し込まれ、弁部材31の外周面と連通路34の開口端の内周とが当接して嵌合される。よって、弁部材31の外周面と連通路34の内周面とが確実に当接するので、連通路34を介してインクが漏れ出すことを防止できる。
さらに、弁部材31はゴム状の弾性材料で構成されているので、板バネ32により連通路34内に押し込まれた場合、弁部材31の連通路34の開口端と当接する部分の形状が、連通路34の開口端の形状に倣って弾性変形する。よって、弁部材31の外周面と連通路34の開口端との密着性が高くなり、連通路34を介してインクが漏れ出すことをより確実に防止できる。
連通路54のインク室16側には、弁部材51が嵌合され、その弁部材51は板バネ52により付勢されている。この弁部材51及び板バネ52は弁部材31及び板バネ32と同様に構成されるためその説明は省略する。
なお、弁部材31,51はゴム状の樹脂材料から構成されているため、インクカートリッジの着脱を繰り返し行えば、弁部材31,51の連通路34,54の開口端と当接する部分にへたりが発生し若干の形状変化をするが、弁部材31,51は上記のようにテーパ状に形成されているため、板バネ32,52の付勢により順次大径部分が連通路34,54に嵌合し、インクが漏れ出すことを防止できる。
ここで、図3を参照して、板バネ32について詳細に説明する。図3は、板バネ32と弁部材31とを拡大して示した斜視図である。なお、板バネ52については、板バネ32と同様に形成されているためその詳細な説明は省略する。
板バネ32は、略長方形となる板状の板バネを屈曲して構成されており、弁部材31のインク室16側となる端面と連接される連接部32aと、その連接部32aの両端において底壁1cに当接固定される2つの固定部32c,32cと、連接部32aと固定部32c,32cとの間にその連接部32aと固定部32c,32cとを連結する連結部32b,32bとを備えている。固定部32c,32cは、底壁1cから突出した固定具33a,33bを熱かしめする等の方法で底壁1cに固定されている。
板バネ32は、弁部材31のインク室16側となる端面の略全面を覆い被した状態で且つ、その板バネ32の略中心位置に連接されている。そのため、板バネ32による付勢力が弁部材31に略均等にかかるので、弁部材31が傾いたりすることなく連通路34に嵌合される。よって、連通路34を介してインクが漏れ出すことをより確実に防止できる。
次に、図4を参照して、インクカートリッジ1がインクジェット記録装置2に装着される場合の弁部材31,51及び板バネ32,52の動作について説明する。
インクカートリッジ1が装着部3に装着されると、支持部3cが連通室30内に侵入し、突出部21,41がそれぞれ連通路34,54に侵入する。そして、インク抽出管12及び外気導入管13の上端開口部の内周に連通路34、54外周の筒状部35、55が嵌合する。さらに、インクカートリッジの装着が進行すると、突起部21,41のインク室16側となる先端がそれぞれ弁部材31,51の外部側となる端面の略中心部に当接しインク室16側に押す。
それによって弁部材31が連通路34から離れ、インク室16とインク抽出管12の内部流路との間が連通し(流路Bが形成される)、記録ヘッド7へインクが供給される。このとき、上述したように、筒状部35の外周面と延出部22の内周面とが当接し且つシール部材23が本体ケース1aの連通室30側となる底壁1cと当接して、インクが漏れ出すことを防止している。
また弁部材51が連通路54から離れ、外気導入管13の内部流路とインク室16との間が連通し(流路Cが形成される)、インク室16内に外気が導入される。また、インク抽出管12側と同様に、筒状部55と延出部42、シール部材43とによりインク漏れも防止される。
一方、装着したインクカートリッジ1を装着部3から引き上げると、インク抽出管12側は、突出部21が弁部材31から離れると共に板バネ32の付勢力によって弁部材32が連通路34に嵌合するように挿入され、インクの流路Bが遮断される。また、外気導入管13側は、突出部41が弁部材51から離れると共に板バネ52の付勢力によって弁部材51を連通路54に嵌合するように挿入され、外気の流路Cが遮断される。よって、インクカートリッジ1をインクジェット記録装置2より脱着した状態であっても流路B,Cが遮断されるので、インクカートリッジ1内からインクが漏れ出すことを防止できる。
なお、インクカートリッジ1の装着時に、インク抽出管12がインク室16に連通するよりも先に外気導入管13がインク室16に連通するように、外気導入管13の突出部41がインク抽出管12の突出部21よりもわずか高く設定されるか、外気導入管13側の弁部材51の下端がインク抽出管12側の弁部材31の下端よりもわずか低く設定されている。
以上、説明したように、本発明のインクカートリッジ1によれば、インクカートリッジ1をインクジェット記録装置2に装着する場合には、突出部21が弁部材31に当接してその弁部材31をインク室16側に押し上げてインクの流路Bが形成され、突出部41が弁部材51に当接してその弁部材51をインク室16側に押し上げて外気の流路Cが形成される。よって、外気を導入する流路と記録ヘッド7へインクを供給する流路を確実に確保することができる。また、インクカートリッジ1をインクジェット記録装置2から脱着する場合には、板バネ32により弁部材31が連通路34に嵌合してインクの流路Bを遮断し、板バネ52により弁部材51が連通路54に嵌合して外気の流路Cを遮断する。よって、インクカートリッジ1の着脱によりインクカートリッジ1の連通路34,54からインクが漏れ出すことを防止できる。
また、弁部材31,51を連通路34,54側に付勢する付勢部材は板バネ32,52で構成されると共にその板バネ32,52が本体ケース1aのインク室16側となる底壁に固定されているので、コイル式のバネ等を用いて弁部材31,51を付勢する場合に比べて、バネと弁部材31,51及びインクカートリッジ1の底壁と対向する内壁とを連接する連接部を弁部材31,51及びインクカートリッジ1の底壁と対向する内壁に形成する必要がない。よって、簡単な構造とすることができると共に弁部材31,51と板バネ状32,52とを容易にインクカートリッジ1内部に取り付けができる。
さらに、板バネ32,52によって連通路34,54にテーパ状の弁部材31,51を嵌合してインク室16と外部との連通を遮断しているので、長時間使用しても弁部材のへたりにより、インク漏れが生じる等の弊害の発生を防止することができる。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、板バネ32,52は、弁部材31,51のインク室16側となる端面全体を覆うように連接されるものとしたが、弁部材31,51を連通路34,54に嵌合可能な付勢力を有すればどのような形状の板バネで弁部材31,51を付勢するものとしても良い。例えば、弁部材31,51の外周壁と本体ケース1aの底壁との間を連結する板バネにより付勢するものとしても良い。
また、板バネ32,52及び固定具33a,33b,53a,53bの材質を樹脂材料により構成すれば、インクカートリッジ1の廃棄の際にそのまま焼却処分が行えるので、板バネ及び固定具が金属材料で構成されたインクカートリッジを廃棄する場合と比較してインクカートリッジ1を分解する作業が必要なくなり、廃棄作業の作業コストを低減することができる。
本発明のインクカートリッジと、そのインクカートリッジを装着するインクジェット記録装置とを示した概略図である。 インクジェット記録装置に装着する前の状態を示すジョイント部分の断面図である。 板バネと弁部材とを拡大して示した斜視図である。 インクカートリッジがインクジェット記録装置に装着された状態を示すジョイント部分の断面図である。
符号の説明
1 インクカートリッジ
2 インクジェット記録装置
7 記録ヘッド
12 インク抽出管(抽出部材)
13 外気導入管(外気導入部材)
16 インク室
21,41 突出部
22,42 筒状部
30 連通室
31,51 弁部材
32,52 板バネ(付勢部材)
33a,33b,53a,53b 固定具
34,54 連通路

Claims (4)

  1. インクを吐出する記録ヘッドに対しインクを供給するインクカートリッジを着脱可能に備えるインクジェット記録装置において、
    インクカートリッジは、インクを貯留するインク室の底壁から外方に突出した筒状部と、
    その筒状部内に形成された前記記録ヘッドに対してインクを供給する連通路と、
    その連通路のインク室側の開口端を閉塞するための弁部材と、
    その弁部材を支持し、その弁部材からほぼ半径方向に延びた端部が前記底壁のインク室側に連結され、前記弁部材に前記連通路の開口端を閉塞させるように、前記弁部材を前記連通路の開口端に当接させる方向に付勢する板バネで構成される付勢部材と、を備え、
    先端に設けられ前記筒状部よりも大きい開口、および、その開口と連通するとともに前記記録ヘッドと接続する内部流路を有する抽出部材と、
    その内部流路内においてはその内面と間隔を置いて配されるとともに、前記抽出部材の前記口から前記内部流路の外に突出した突出部材と
    前記抽出部材の前記先端に前記開口を囲むように設けられた環状の弾性シール部材と、
    を有し、
    前記インクカートリッジをインクジェット記録装置に装着したとき、前記開口内に前記筒状部が挿入されるとともに前記弾性シール部材が前記底壁に押し付けられることで前記連通路を抽出部材の内部流路を介して前記記録ヘッドと接続し、かつ前記突出部材が前記弁部材を開放位置へ向けて押すことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記弁部材の外周は、前記インク室側となる外径が前記連通路の内径より大きく形成され、抽出部材側に向かうほどその外径が前記連通路の内径より小さくテーパ状に形成され、そのテーパ状外周面が前記連通路の開口端の内周に当接して嵌合することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置
  3. 前記弁部材は、ゴム状の弾性材料により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置
  4. 前記板バネの両端部が前記底壁のインク室側に固定され、その固定された両端部間の略中心位置に前記弁部材のインク室側となる端面が連接されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置
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