JP4374749B2 - 視聴制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星放送やCATV放送等の放送システムにおいて、センタ装置より端末装置に対する視聴制御を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、センタ装置と端末装置からなる放送システムにて視聴制御を行う方式として、個別制御情報と共通制御情報からなる視聴制御情報を送信し、これら2つの情報を用いて視聴制御を実現する方法が知られている。
【0003】
従来の視聴制御システムを図8を用いて詳細に説明する。図8は、放送センタ8000と端末装置とは伝送路8100で接続されている。、また、センタ装置8000は、映像や音声などのコンテンツ及びコンテンツを識別するための識別子(PID)を送出するコンテンツサーバ8001-1、8001-2、端末装置に対する個別の視聴制御を管理するとともに、多重部8002に対する視聴制御情報の出力および、コンテンツのスクランブルを行うための鍵情報を生成送出する視聴制御管理部8003、コンテンツおよび視聴制御情報を多重しトランスポートストリームを生成する多重部8002、多重後のトランスポートストリームより、視聴制御管理部8003からの制御に従ったストリームの一部あるいはすべての暗号化を行うスクランブラ8004、スクランブル後のストリームを伝送路8100に適したフォーマットへの変換を行う変調部8005からなる。
【0004】
また、一般的に視聴制御管理部8003から出力される視聴制御情報は、ユーザにより選択された番組に対応して生成・送出される共通制御情報と、個別の視聴情報を各端末装置に対して送信する個別制御情報から構成されている。
【0005】
例えばデジタル放送においては、このシステムのセンタ装置8000では、コンテンツサーバ8001が多重部8002へ映像や音声などを含むMPEG2形式のコンテンツを送信する。視聴制御管理部8003では、コンテンツに対する視聴許可を判定するための判定領域とコンテンツをスクランブルした鍵とを持つ共通制御情報をワーク鍵(Kw)で暗号化して多重部8002へ送信し、また、各端末装置に対するコンテンツの視聴許可を与える契約情報領域と共通制御情報を暗号化したKwとを持つ個別制御情報を、各端末装置に固有のマスタ鍵(Kmi)で暗号化して多重部8002へ送信する。さらに、視聴制御管理部8003は、スクランブラ8004に対してスクランブルを行うコンテンツを識別するためのPIDとKsとを送信する。
【0006】
多重部8002は、受信したコンテンツと共通制御情報及び個別制御情報を1つのストリームとして多重し、スクランブラ8004へ送信し、スクランブラ8004は受信したストリームのうち、視聴制御管理部8003により指定されたPIDを持つコンテンツに対してスクランブルを行い、変調部8005へ送信する。変調部8005は、ストリームを伝送路に応じたフォーマット変換などの送信処理を行った後に伝送路8100に送出する。
【0007】
また、端末装置では、伝送路8100からストリームを受信し、自分宛の個別制御情報を復号して、契約情報及びKwを保持し、スクランブルされたコンテンツを視聴する場合には、まず、該コンテンツに付随する共通制御情報を受信してKwで復号し、共通制御情報内の判定領域と契約情報とを比較して視聴許可の有無を調べる。その結果、“視聴許可が有り”と判定されれば、共通制御情報内のKsを用いて該コンテンツをデスクランブルすることができ視聴可能となる。
【0008】
以上のように、従来の放送システムでは、視聴制御情報として、個別制御情報と共通制御情報の2種類を用いて、端末装置ごとの個別視聴制御を実現している。
【0009】
また、今後、制御対象となる端末数の増加および制御内容の複雑化にともない、視聴制御情報の送信帯域が十分に確保できなかったり、送信帯域が不十分であることに起因し、端末装置への個別制御情報の送出周期が長くなるなどの課題が生じる可能性がある。よって、センタ装置より端末装置に対する効率的な視聴制御情報の送信が不可欠であるといえる。
【0010】
これは、共通制御情報と個別制御情報があらかじめ決められた固定長のフォーマットによることが大きな要因といえるが、この点を改善する発明が特開平10-286155などで説明されている。特開平10-286155では、それぞれにふくまれる視聴制御のためのビットマップ情報を、特定の条件に従い可変長とする仕組みを説明するものである。
【0011】
以上の様に、放送システムにおける視聴制御情報の削減への取り組みが行われれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の放送システムにおける視聴制御情報の送信の効率化への取り組みは、上記従来の一般的な視聴制御方式に適用するためのものであり、更に簡易な視聴制御を行う場合にはその効果が少ないといえる。
【0013】
この要求を満足するために本発明においては、共通制御情報と共に個別制御情報を送信する放送システムにおいて、端末制御の性能を落とすことなく、センタ装置から端末装置に対して送信する制御情報の削減する視聴制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明では、センタ局と複数の端末装置が伝送路で接続されるデジタル放送システムにおいて、視聴制御対象となる前記受信機に対し、個別にビットマップ形式での視聴可否制御情報を送付するとともに、前端末共通の番組情報とを送信し、前記受信機にて前記個別制御情報と、前記共通制御情報により視聴可否の判断を行う放送システムにおける視聴制御方法において、前記共通制御情報として視聴可否の対象となるチャンネルあるいはチャンネル群とビットマップ形式のオーソライズ情報の関連を示すチャンネルマップ情報を該当のチャンネルを含む一部の伝送帯域でのみ送付する方法を提供する。さらには、 視聴可否情報の送信方法を変更する等の方法を採用することにより、効率的な視聴制御方法の提供する。
【0015】
また、視聴可否情報の1つとしての個別制御情報を、視聴パターン別にまとめて送信する方法により総視聴制御情報量を削減する方法を提供する。さらには個別制御情報において大きな割合を占める端末固有番号を以前に送付した番号との差分として送付する。
【0016】
また、CATVなどの地域などで限定された放送メディアの集合体に対しては、放送事業者番号を付与する仕組みを設けることで、放送事業者間の不正な移設が行えない仕組みを提供する。さらにはそれらの視聴制御情報を複数TS伝送方式における多重TSヘッダに重畳する方法を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態だけに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々な態様で実施することができる。
【0018】
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、本発明の視聴制御方式の一例として、センタ装置より視聴制御情報を伝送する方法について図1〜図4を用いて説明する。
【0019】
図1は、このシステム全体構成を示すブロック図である。センタ装置1100と端末装置1200が伝送路1300を介して接続され、映像や音声などのコンテンツは伝送路1300を通じてセンタ装置1100より端末装置1200に送信される。また、センタ装置1100には映像や音声などの送出管理を行うコンテンツサーバ1101、受信装置1200に対して個別の視聴管理の内容を管理する視聴管理部1102、視聴管理部1102からの情報を基に、多重部1105において重畳するパケット情報を生成する視聴制御情報生成部1103、コンテンツサーバ1101および視聴制御情報生成部1103からの複数の出力を1つあるいは複数のトランスポートストリーム(TS)に多重する多重部1104、および伝送路1300に適した伝送方式への変換を行う変調部1105からなる。
【0020】
また、図1における端末装置1200は、端末装置1200による番組選択処理、およびセンタ装置1100からの視聴制御処理を行うCPU1205を備える。さらにストリーム取得および映像・音声出力のための復調部1201、TSデコーダ1202、映像出力部1203、音声出力部1204、および視聴制御情報の蓄積・制御等のためのRAM1206及び不揮発性メモリ1207備えている。
【0021】
図2は本発明の視聴制御方式における共通制御情報および個別制御情報の1例を説明する図である。図2(a)は視聴制御のための共通制御情報の一例を説明する図であり、センタ装置1101から伝送路1300に対して送出される共通制御情報2100は、複数の制御単位別の共通制御情報2110、2120、2130から構成され、制御単位別の共通制御情報2110、2120、2130は、それぞれトランスポートストリームID(TS番号)2111、2121、2131と個別制御情報参照位置2112、2122、2132により構成されている。また、図2(b)は視聴制御のための個別制御情報の一例を説明した図であり、センタ装置1101から伝送路1300に対して送出される個別制御情報2200は、端末装置1200それぞれに端末別の個別制御情報2210、2220、2230から構成され、端末別の個別制御情報2210、2220、2230は、個別端末情報2211、2221、2231と個別視聴可否情報2212、2222、2232により構成されている。
【0022】
図3は端末装置1200における視聴制御の流れ及び概念を説明した図である。特に、図3(a)は端末装置1200における視聴判定フローを説明した図であり、CPU1205等を用いた視聴制御情報の取得および視聴可否の判断を行う流れを示している。また、図3(b)は端末装置1200において、センタ装置1100よりあらかじめ入手し、蓄積した個別制御情報3200と、個別制御情報3200とは別に送信される共通制御情報3100における、TS番号3111、3121、3131ごとに付与された個別制御情報参照位置3112、3122、3132を用いて、端末装置1200毎の視聴可否の判断が行われることを示す概念図である。
【0023】
図4は、センタ装置1100からの出力として、複数のTSを1つの伝送帯域で多重して送信する場合の視聴制御方式を説明する図である。図4(a)は同一の周波数帯域で伝送される複数のTSの構成等を説明する多重TSヘッダ4100を含み、特に多重TSヘッダ4100内に共通制御情報2100が含まれている。また、図4(b)は共通制御情報4500において、ネットワークあるいはオリジナルネットワーク毎に固有に規定されるTS番号に代わり、同一周波数帯域における相対的なTS番号を示す情報を送信する様子を、図4(c)では、相対TS番号をあらかじめ決められた順序で送信することを規定し、共通制御情報4600における制御単位別の共通制御情報4610、4620、4630に、TS番号および相対TS番号を含まない場合を示している。
【0024】
以上の構成よりなる視聴制御方式について更に詳しく説明する。センタ装置1100におけるコンテンツサーバ1101は1つ以上のコンテンツを送出する。このコンテンツはMPEG2のトランスポートストリーム形式であり、コンテンツに含まれる音声や映像などはすべてパケット形式で伝送される。さらに1つ以上のコンテンツが1つのトランスポート内に含まれ、トランスポートストリームの複数のチャンネルにて構成される。なお、このチャンネル構成、つまり、それぞれのコンテンツに含まれるパケットの構成などを表すための番組配列情報(PSI)もコンテンツサーバ1101が送出する。
【0025】
視聴可否制御情報は視聴管理部1102において管理され、各端末装置1200に対応した視聴制御に必要な、番組別の共通制御情報、端末別の個別制御情報およびそれらの送出タイミングを制御情報等を視聴制御情報生成部1103に対し出力する。視聴制御情報生成部1103では、視聴管理部1102からの共通制御情報および個別制御情報を多重を行うための伝送フォーマットに変換する。この伝送フォーマットの一例としては、例えば図2(a)に示したTS番号と、個別制御情報における視聴制御情報を格納したビット位置の集合として構成される。その後、多重部1104にてコンテンツサーバ1101と視聴制御情報生成部1103からの出力との多重の後、変調部1105に伝送路に適したフォーマットへの変換を行った後、伝送路1300に送出する。
【0026】
なお、多重部1104にトランスポートストリーム形式に変換する機能が備わっている場合には、必ずしもコンテンツサーバ1101と同じフォーマットである必要はない。また、多重部1104に視聴制御情報の送出管理を行うためのリピート機能を内蔵せず、視聴制御情報生成部1103に同機能を備える場合もある。
【0027】
端末装置1200では、伝送路1300により伝送されたストリームを受信し、復調部1201により伝送路復調された信号をTSデコーダ1202に入力する。また、CPU1205は視聴制御に関する情報をバスを通じてRAM1206に送出・蓄積する。なお、CPU1205は視聴制御情報の取得を図3(a)に示したような流れにより、自分宛の個別制御情報を取得の後、共通制御情報の取得を行い、個別制御情報により送信される個別視聴可否ビットマップ3200を用い視聴可否を判断する。
【0028】
図3(b)を用い、この視聴可否の判断の概念の一例をより具体的に説明する。図3(b)においては、個別制御情報2200における個別視聴可否情報2212、2222、2232に含まれて送信され、端末装置1200におけるCPU1205によりRAM1206あるいは不揮発性メモリ1207に蓄積された個別視聴可否ビットマップ3200には、例えば視聴可を示すビット「1」、視聴不可を示すビットマップ「0」が指定されている。その後、ユーザにより番組選択が行われた後に、対象となる番組の制御情報を含む共通制御情報3100および、共通制御情報3100に含まれる所望の番組に関する個別制御情報参照位置2112を取得する。ここではその具体例として125ビット、10ビット、250ビットを示す情報が記述されている。次に、共通制御情報2100により指定された個別制御情報参照位置2112で示された、個別視聴可否ビットマップ3200における視聴可否の判断に参照すべき情報を調べ、その値が「1」であれば視聴可と判断し、端末装置1200におけるTSデコーダ1202に映像出力部1203および音声出力部1204への出力を許可する。また、対応する視聴可否ビットマップ情報が「0」であれば、視聴不可と判断し、TSデコーダ1202に映像出力部1203および音声出力部1204への出力を不許可とする。
【0029】
また、図4に示すように伝送路1300における1つの伝送帯域に、複数のTSを同時に送信する場合も考えられる。この場合、複数TSの多重情報を示す図4(a)にしめした多重TSヘッダ4100がAVストリーム4200、4300、4400と共に伝送され、多重TSヘッダ4100に上述の、共通制御情報及び個別制御情報からなる視聴制御に関する情報を含んで送出し、端末装置1200では同様の処理により視聴制御を実現する。さらには、共通制御情報2100におけるTS番号のかわりに、1つの周波数帯域に複数のTS場合の、周波数帯域内での区別をするために付与される相対TS番号を用いてもかまわないし、センタ装置1100から端末装置1200における共通制御情報にふくまれる制御単位別の共通制御情報における、制御単位を規定するTS番号の送信順序をあらかじめ決めておき、個別の共通制御情報には相対TSあるいはTS番号を含まずに送信することも考えられる。
【0030】
このように、本発明の方式を用いることで、視聴制御情報をセンタ装置から送信する際に、端末装置ごとの視聴可否情報をビットマップ形式で送信すると共に、視聴可否情報を参照する位置を共通制御情報で指定することにより視聴制御に必要な情報の総量の削減により、効率的な視聴制御が可能になる。
【0031】
なお、図3にて共通制御情報における制御単位として、TS番号によるTS単位の視聴制御を行う場合について説明したが、TS番号の代わりにサービス番号を用い、視聴チャンネル単位での視聴制御を行うこともできる。さらに、CATVの様に複数のネットワークから送信されたコンテンツを中継して送信する場合などに、サービス番号がネットワークにて唯一に規定されない場合には、TS番号およびサービス番号の双方にて制御単位の指定を行うこともできる。
【0032】
また、図3(a)において端末装置個別制御情報を受信後に、共通制御情報を受信・処理する場合について説明したが、ユーザによる番組選択が行われた場合など個別制御情報を受信する以前に、共通制御情報を入手した場合には、あらかじめ初期値として端末装置1200に保持した個別視聴可否ビットマップを用いて、ユーザ指定の番組の視聴可否の判断を行うことも考えらえれる。
【0033】
また、共通制御情報および個別制御情報を1つのパケットしてまとめて伝送する場合について説明したが、共通制御情報および個別制御情報、それぞれに別々の情報パケットとして送信してもかまわない。
【0034】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、本発明の視聴制御方式の一例として、センタ装置より端末装置にたいする、個別制御情報の送出方式を図1及び図5を用いて説明する。
【0035】
図1における構成は第1の実施形態と同様であるが、さらにセンタ装置1100における視聴制御情報生成部1103には、図5に示す伝送順序により視聴制御情報を送出する機能を有している。
【0036】
図5は、センタ装置1100からの視聴制御情報の送信方法の一例を示しており、特に図5(a)では、個別制御情報を示す個別視聴可否ビットマップのパターン別に、該当する端末番号を送出する様子を示している。また図5(b)は端末番号をそれ以前に送出した端末番号に対する相対番号にて指定する様子を示している。
【0037】
以上の視聴制御方式について更に詳しく説明する。センタ装置1100におけるコンテンツサーバ1101、多重部1104、変調部1105は第1の実施形態と同様である。
【0038】
また視聴可否制御情報は、視聴管理部1102において管理され、各端末装置1200に対応した視聴制御に必要な情報を生成し、視聴制御情報生成部1103に送出する。第1の実施形態では、視聴制御情報生成部1103では、例えば、図2(a)、図2(b)に示したフォーマットでの多重部1104への出力を行うが、特に個別制御情報の送信を行う際に、個別制御情報の送信フォーマットとして、個別視聴可否ビットマップの種類ごとにまとめ、そのビットマップ毎に、1つ以上の受信すべき端末装置番号を記述することで、視聴可否ビットマップのビット長と、端末固有番号のビット長を比較した場合に、端末固有番号のビット長が少ない場合には、その送信すべき情報の総量を削減することができる。なお、当然ながら、どの端末装置にも該当しないビットマップパターンに関しては送信しないこととしても構わない。
【0039】
さらに、図5(b)に示したように、個別制御情報における端末固有番号の指定方法として、すべての端末装置1200に対して、端末番号を示す全ビットマップ長の情報を送信せず、それ以前に送信された端末番号との相対番号にて指定することで、端末番号を指定するための総情報量を削減することも出来る。さらには、図5(a)および図5(b)で説明した双方の方法を併せて用いることもできる。
【0040】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、本発明の視聴制御方式の一例として、センタ装置には放送事業者番号を有し、含み視聴制御情報を伝送する方法について図1及び図6〜図7を用いて説明する。
【0041】
図1における構成は第1の実施形態と同様であり、さらにセンタ装置1100における視聴管理部1102にはセンタ装置1100毎に付与される放送事業者番号6111、6121を含み送出する機能を有している。
【0042】
図6は放送事業者番号を含んだ視聴制御情報の伝送方式を説明する図であり、特に図6(a)では共通制御情報6100における制御対象別の個別制御情報6110、6120にはそれぞれに放送事業者番号6111、6121を含まれる一例を示す。また、図6(b)では放送事業者番号を個別制御情報6200に含んで送出する一例を示す。
【0043】
図7は端末装置1200において、共通制御情報及び個別制御情報の双方にて放送事業者番号が送信され、端末装置1200においては、それらの2つの情報が一致するか否かにより視聴可否の判別を行う方法を示す流れ図である。
【0044】
以上の図で説明される視聴制御方式の動作について更に詳しく説明する。
【0045】
センタ装置1100におけるコンテンツサーバ1101、多重部1104、変調部1105は第1の実施形態と同様である。また視聴可否制御情報は、視聴管理装置1102において管理され、各端末装置1200に対応した視聴制御に必要な情報を生成し、視聴制御情報生成部1103に送出する。第1の実施形態では、視聴制御情報生成部1103では、図6(a)に示した共通制御情報6100では事業者番組番号6111、6121を制御単位別の共通制御情報6110、6120に含み送信し、多重部1104、変調部1105より伝送路1300への送出を行う。端末装置1200では、伝送路1300からのストリームを復調部1201、TSデコーダ1202を用いて選択・復調するとともにCPU1205にて、共通制御情報6100に含まれる放送事業者番号6111、6121を抽出しRAM1206または不揮発性メモリ1207に蓄積する。その後、共通制御情報6100を受信する毎に、蓄積した放送事業者番号と、その後に受信した放送事業者番号を比較し、同一であれば契約が行われている放送事業者に属していると判断しそのまま視聴の継続を可能する。一方で、記憶している放送事業者番号と異なる放送事業者番号を受信した場合には、不正に放送施設間の移設が行われたものとし視聴不可とする。
【0046】
なお、正式な手続きにより放送施設間の移管を行った場合には、個別制御情報に放送事業者番号変更の情報を含めて送信し、蓄積された放送事業者番号の変更を行うことも考えられる。
【0047】
さらに、図6(b)に一例として示した様に、個別制御情報にも放送事業者番号を含んで送信し、端末装置では図7にて説明するフローにて、個別制御情報に含まれる放送事業者番号と、共通制御情報に含まれる放送事業者番号を比較し、一致した場合には視聴可能とし、一致しなかった場合には視聴不可とすることも考えられる。
【0048】
このように、視聴制御情報を送信する際に、放送事業者番号を含んだ視聴可否情報を送信することで、放送事業者に無断で別の事業者に端末装置の移設を行った場合等に、不正移設先での継続的な視聴が不可能とすることが出来るようになる。
【0049】
なお、ここでは、共通制御情報及び個別制御情報における放送事業者番号の挿入方法として、制御単位別の共通制御情報あるいは端末装置別の個別制御情報に含む場合について説明したが、必ずしも各々の情報に重畳する必要は無く、共通制御情報あるいは個別制御情報にそれぞれ1つの放送事業者番号を含む運用も考えられる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の視聴制御方法では、センタ装置から端末装置に対する視聴制御情報を送信する際に、必要な伝送帯域を削減するとともに、その結果、高周期での視聴制御情報を送信できる、効率的な視聴制御方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における視聴制御システムの全体構成図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるセンタ装置における共通制御情報、個別制御情報の一例を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態における共通制御情報および端末装置における処理概要を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態における、多重TSヘッダ情報に共通制御情報を送信する方法を説明する図
【図5】本発明の第2の実施形態におけるセンタ装置から端末装置への視聴制御情報の送信方法を示す図
【図6】本発明の第3の実施形態におけるセンタ装置から端末装置への視聴制御情報の送信方法を示す図
【図7】本発明の第3の実施形態における端末装置の処理を説明する図
【図8】本発明の従来の実施の形態を説明する図
【符号の説明】
1100 センタ装置
1101 コンテンツサーバ
1102 視聴管理部
1103 視聴制御情報生成部
1104 多重部
1105 変調部
1200 端末装置
1201 復調部
1202 TSデコーダ
1203 映像出力部
1204 音声出力部
1205 CPU
1206 RAM
1207 不揮発性メモリ
1300 伝送路
Claims (12)
- 1つ以上のセンタ装置と1つ以上の端末装置とが伝送路にて接続され、
前記センタ装置より前記端末装置に対し、端末固有番号とともに制御単位毎に視聴可否を示す視聴可否ビットマップ情報を含む個別制御情報と、
制御単位毎にすべての前記端末装置に共通の制御単位の視聴条件を示す共通制御情報を用いた視聴制御を行う放送システムにおける視聴制御方法であって、
前記制御単位は、ネットワークあるいはオリジナルネットワーク毎に固有に規定されるトランスポートストリーム番号に示される視聴制御の単位であり、
前記センタ装置は、
前記共通制御情報として前記制御単位毎の視聴可否情報を、前記個別制御情報における前記視聴可否ビットマップ情報に対する参照ビット位置情報として送信し、
前記端末装置は、
前記センタ装置から送信される共通制御情報、および当該端末装置に付与されている端末固有番号に対応する個別制御情報を入手し、
操作者の視聴選択により、共通制御情報から当該制御単位のビット位置情報を抽出し、個別制御情報から前記ビット位置情報が示す位置のビットが示す情報に基づき当該制御単位の視聴可否を判断する
視聴制御方法。 - 前記センタ装置からの前記個別制御情報は、
前記端末装置を視聴許可パターンで分類して送信することを特徴とする請求項1記載の視聴制御方法。 - 前記センタ装置では1つ以上の放送事業者番号を有すると共に、前記共通制御情報に第1の放送事業者番号を含めて送信し、
前記端末装置では共通制御情報における前記第1の放送事業者番号を蓄積するとともに、蓄積された前記第1の放送事業者番号と、実時間で送信される第2の放送事業者番号との比較を行う機能を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の視聴制御方法。 - 前記センタ装置から、前記放送事業者番号を前記個別制御情報に含めて送信することを特徴とする請求項3記載の視聴制御方法。
- 前記端末装置は、放送事業者変更許可機能を有し、前記個別制御情報より送信された前記センタ装置からの変更通知により前記第1の放送事業者番号にて蓄積された前記放送事業者番号の変更を第2の放送事業者番号に変更することを特徴とする請求項4記載の視聴制御方法。
- 前記共通制御情報および前記個別制御情報を、該当のチャンネルを含む一部の伝送帯域でのみ送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の視聴制御方法。
- 前記共通制御情報および前記個別制御情報を、該当のチャンネルを含むすべての伝送帯域で送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の視聴制御方法。
- 前記放送システムは、複数のトランスポートストリームについて、あるスロット数を収納する多重フレーム内の予め定めたスロット位置に、複数のトランスポートストリームのTSパケットが割り当てられて多重化された多重化トランスポートストリームを送信し、
前記多重化トランスポートストリームを収納する多重フレームには、各トランスポートストリームのスロット割り当て情報を伝送する多重フレームヘッダを含み、前記共通制御情報における前記参照ビット位置情報を前記多重フレームヘッダに含めることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の視聴制御方法。 - 前記個別制御情報に少なくとも2つの前記端末固有番号を含み、前記センタ装置では第1の端末固有番号を送出の後に、第2の端末固有番号として第1の個別制御番号との相対端末固有番号を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の視聴制御方法。
- 前記センタ装置において、前記個別制御情報の変更が行われた部分のみを修正個別制御情報として送出し、前記端末装置では前記修正個別制御情報を受信した後、該当の部分のみの更新を行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の視聴制御方法。
- 前記共通制御情報における前記制御単位を、トランスポートストリーム単位とすることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の視聴制御方法。
- 前記共通制御情報における前記制御単位を、サービス単位とすることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の視聴制御方法。
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JP2000226567A JP4374749B2 (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 視聴制御方法 |
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