JP4374568B2 - 易流動性メラミンシアヌレート凝集物 - Google Patents

易流動性メラミンシアヌレート凝集物 Download PDF

Info

Publication number
JP4374568B2
JP4374568B2 JP2003538248A JP2003538248A JP4374568B2 JP 4374568 B2 JP4374568 B2 JP 4374568B2 JP 2003538248 A JP2003538248 A JP 2003538248A JP 2003538248 A JP2003538248 A JP 2003538248A JP 4374568 B2 JP4374568 B2 JP 4374568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melamine cyanurate
aggregates
aggregate
agglomerates
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003538248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005506426A (ja
JP2005506426A5 (ja
Inventor
キアーケルス,レニアー,ヘンリカス,マリア
ポール,バレレ ブレイマン,フィリッペ,ウォルフガング
スチャーフスマ,ステファン,ヘンドリクス
モクベルド,ヨハネス,コルネリス,ジョセフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Holding AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Holding AG filed Critical Ciba Holding AG
Publication of JP2005506426A publication Critical patent/JP2005506426A/ja
Publication of JP2005506426A5 publication Critical patent/JP2005506426A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4374568B2 publication Critical patent/JP4374568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0066Flame-proofing or flame-retarding additives

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

本発明は、凝集物の総重量に対して、0.1ないし10重量%の濃度で存在する助剤物質の補助を得て互いに結合した、平均サイズ0.1ないし50μのメラミンシアヌレート凝集体(aggregate)からなる易流動性メラミンシアヌレート凝集物(agglomerate)に関する。特に、本発明は、ポリマー中の難燃剤として有用なメラミンシアヌレートに関する。メラミンシアヌレートをポリマー中にできるだけ均一に分布することが最も重要である。このような均一分布は、 特に、以下に‘‘分散’’として言及されるポリマーへの添加の際のメラミンシアヌレートの小さな粒子への分解と組合せようと、組合せまいと、‘‘易流動性’’としてここで言及される粉末の良好な流動挙動によって達成される。
このようなメラミンシアヌレート凝集物は欧州特許公開第0666259号公報から既知である。欧州特許公開第0666259号公報に記載されているメラミンシアヌレート凝集物は、平均サイズが100μ未満の凝集体からなり、そしてその凝集体は、酸化金属粒子によって互いに結合している。比較的弱い結合のため、凝集物は、ポリマー中に均一に分散され得る。
欧州特許公開第0666259号公報
用語‘‘メラミンシアヌレート凝集物’’は、本発明の記載においては、メラミンシアヌレート凝集体及び/又は一次粒子の組成物からなるメラミンシアヌレート粒子であると理解される。これらの凝集体は、助剤物質によって互いに結合している。この助剤物質は、ポリマー中への配合の間に、メラミンシアヌレート凝集物が分離メラミンシアヌレート凝集体及び/又は一次粒子に分解するようなものが選択され、その結果として、凝集体粒子それら自体が平均して約50μより大きくないことを条件に、ポリマー中でのメラミンシアヌレートの均一な分布が達成される。
用語‘‘メラミンシアヌレート凝集体’’は、本発明の記載においては、多数の一次粒子からなるメラミンシアヌレート粒子であると理解される。メラミンシアヌレート凝集体は、通常、少量の水を含む。一次粒子は、イオン結合によって互いに結合している。メラミンシアヌレート凝集体は機械粉砕によってのみ、サイズを縮小され得る。メラミンシアヌレート凝集体をポリマーへ、例えば、押出機の補助を得て溶融されたポリマーへ添加することは、それらのメラミン凝集体のサイズを十分に縮小しない。もしも、凝集体の平均粒子サイズが約50μを超えるならば、ポリマー中で均一な分散を得ることは不可能である。
用語‘‘一次粒子’’は、本発明の記載においては、メラミンとシアヌル酸の化学反応の結果として形成されたメラミンシアヌレート結晶であると理解される。一次粒子は、通常、平均サイズが0.1ないし2μである。
欧州特許公開第0666259号公報に記載されているメラミンシアヌレート凝集物の欠点は、この凝集物の貯蔵安定性が低いことである。本出願において、貯蔵安定性は、一般に、凝集物がポリマーへ添加される前の、取扱い及び貯蔵の間に、メラミンシアヌレート粒子が分解しないことであると理解される。分解したメラミンシアヌレート粒子によって生ずる問題は、それらが、ポリマー溶融物への均一の配合に悪影響を及ぼし、従って、
ポリマー中の均一な分布の障害となることである。この分解は、例えば運送の間に起こる。
メラミンシアヌレート凝集物の分解の結果、より小さい凝集物が形成されるばかりでなく、凝集体及び/又は一次粒子も形成され得、結果として、メラミンシアヌレート凝集物の粒子サイズ分布がより幅広くなる。結果として、50μより小さい粒子の量がますます増加する。
加えて、より大きいメラミンシアヌレート凝集物とより小さいメラミンシアヌレート凝集物の分離が起こり得る。凝集物のより幅広い粒子サイズ分布及び分離は、メラミンシアヌレート凝集物の易流動特性としても言及される、良好な流動挙動に悪影響を及ぼす。
本発明の目的は、前記欠点を有さないメラミンシアヌレート凝集物を提供することである。
本発明は、助剤物質の補助を得て互いに結合した、平均サイズ0.1ないし50μのメラミンシアヌレート凝集体からなる易流動性難燃性メラミンシアヌレート凝集物であって、前記助剤物質は、前記凝集物の総重量に対して、0.1ないし10重量%の濃度で存在し、40℃より高い溶融温度又は軟化温度を有する有機助剤物質であることを特徴とする易流動性難燃性メラミンシアヌレート凝集物に関する。
本発明に従ったメラミンシアヌレートを用いて、良好な貯蔵安定性を有するメラミンシアヌレート凝集物が得られた。貯蔵安定性は、いくつかの方法によって決定され得る。本発明においては、以下に記載されたボール試験(ball test)を使用した。より高い貯蔵安定性のため、より小さい、分解凝集物と未分解凝集物との間で、すこしの分離しか起こらないか、又は分離が起こらず、そのため、ポリマーへのより均一な添加を可能にさせる。
更なる利点は、本発明に従った凝集物は、取扱い及び貯蔵の間、それらの易流動性を維持するという事実である。結果として、前記凝集物は、非常に一定した状態でポリマーへ配合され得る。この非常に一定した配合の結果として、ポリマー中のメラミンシアヌレートの均一な分布が達成される。
メラミンシアヌレートの配合適用性が乏しいと、ポリマー中で濃度変動が生じる。これらの濃度変動は、生産バッチの組成が均等でないことから生じる。メラミンシアヌレートの乏しい配合適用性は、不安定な生産工程、例えば、配合工程をもたらす。メラミンシアヌレートの濃度におけるこれらの濃度変動を防止するために過剰量のメラミンシアヌレートが添加される。これは、要求される難燃性を得るためのいくつかの生産バッチにおいて、ポリマー中にメラミンシアヌレートが不十分な量で存在することに起因する。過剰量を添加することは、濃度変動にもかかわらず、特定の成分が臨界値以下に下がらないように、余分量の前記成分を配合することを意味する。
ポリマー中の、本発明に従った一定濃度のメラミンシアヌレートは、ある特定のポリマーバッチにおける組成の変動だけでなく、様々な生産バッチ中の組成の変動をも実際になくす。結果として、最終加工業者、例えば射出成形者は、バッチ内又はバッチ間で装置の調整をするいかなる必要もなく、これらポリマーを加工することが可能である。
流動挙動に関して、本発明に従った凝集物は、以下に定義された、クライン試験(Klein test)に従って、No.5より低い、好ましくはNo.3以下の流動値を有
する。事実上、全ての条件において良好な配合を達成することを可能にし得るため、No.2以下の流動値を有する凝集物がより好ましい。易流動性凝集物は、クラインスケールにおいてNo.5より低い流動挙動を有する凝集物であると理解される。
有機助剤物質は、凝集物粒子中の凝集体を互いに結合させる。しかしながら、有機助剤物質は、凝集物がもはやポリマー中に分散しない程に強く、凝集体及び/又は一次粒子を互いに結合すべきではない。これは、メラミンシアヌレート凝集物がポリマーへ添加されるところの種類又は加工又は加工条件に依存して、有機助剤物質に異なる基準が負わされ得ること意味する。ポリマー溶融物中での加工の場合、助剤物質の選択は、有機助剤物質の融点又は軟化点によって決定される。有機助剤物質の融点又は軟化点は、各々、メラミンシアヌレート凝集物が添加されるところのポリマーの融点、又はポリマーへの添加の間の加工温度より低いようなものが選択される。
凝集物が液体状ポリマー、ポリマー溶液又はポリマー分散液、例えばコーティング組成物中へ配合されるところの方法においては、助剤物質の選択は、上記液体状ポリマー、ポリマー溶液又はポリマー分散液中での助剤物質の溶解性によって決定される。
更に、有機助剤物質の融点又は軟化点は、例えば、温かい倉庫中で貯蔵されている間に、有機助剤物質が軟化し得るほど低くあるべきではない。これは、凝集物同士の付着を引き起こし得る。それ故、有機助剤物質の融点又は軟化点は、特に熱帯域における貯蔵のために、40℃より高く、好ましくは60℃より高く、更により好ましくは80℃より高くなければならない。
適当な有機助剤物質は、有機化合物、ビニルピロリドン、酢酸ビニル及びビニルカプロラクタムに基づくポリマー又はコポリマー、又はそれらの混合物である。
エポキシ、ウレタン、アクリレート、エステル、アミド、ステアレート、オレフィンに基づくポリマー又はコポリマー、セルロース誘導体又はそれらの混合物も適当である。もしも、凝集物が水性スラリーから製造されるならば、水溶性有機助剤物質がスラリーに容易に添加され得るので、該助剤物質が有利である。
水溶性有機助剤物質を含むメラミンシアヌレート凝集物が、水を含む液体状ポリマー、ポリマー溶液又はポリマー分散液へ添加される場合、前記凝集物は容易に分散可能であり得る。ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール及びポリビニルカプロラクタムは、取扱いが容易であり、かつ水への良好な溶解性のために、幅広い用途範囲において使用され得る。
有機助剤物質の量は、総凝集物に対して、0.1ないし10重量%である。もしも、メラミンシアヌレートが非常に高い難燃性要件を満たされねばならない場合、有機助剤物質は、総凝集物に対して、好ましくは0.1ないし5重量%、よりさらに好ましくは0.1ないし3重量%の量で使用される。
本発明に従った適当なメラミンシアヌレート凝集体は、平均サイズが、0.1ないし50μである。平均サイズが0.1ないし10μのメラミンシアヌレート凝集体が好ましく、一般に、射出成形を含む標準加工操作、及び繊維、フィルム及びコーティングを含む薄い生成物への加工の両方に適用可能のため、平均サイズが0.1ないし5μのメラミンシアヌレート凝集体が最も好ましい。
実際面では、メラミンシアヌレートを含むポリマーに基づく生成物の視覚的特性が重要である。この理由のため、最大の凝集体でも70μより小さく、そのため、これら凝集体は目に見えずに保たれる。
‘‘平均サイズ’’は、最大サイズと最小サイズの平均を意味すると理解され、このサイズは、凝集物の総数にわたる平均でもある。この平均サイズはまた、‘d50’としても言及される。本発明に従った凝集物は、実質的に、丸い形状をしている。
メラミンシアヌレート凝集物の嵩密度は、重要ではないが、好ましくは、400ないし1500kg/m3である。これにより、より良好な流動性が得られ、更に、ポリマー溶融物中への規則的な配合も可能である。更に、より低い嵩密度のメラミンシアヌレート粉末に求められるものより、より小さいパッケージ(package)が使用され得る。より好ましくは、嵩密度は、400ないし700kg/m3であり、これにより、他のポリマー添加剤との良好な混合を達成することが容易になる。これは、市販で入手可能な標準パッケージの使用も可能にし得る。
原則として、凝集物の平均サイズは制限されない。しかしながら、平均直径が150μ未満の凝集物はダスティング問題を引き起こすため、好ましくは、凝集物は、平均直径が150μ以上である。凝集物の平均直径が、通常、5000μより大きいものは選択されない。配合又は加工装置中には小さな開口が存在し得るので、直径があまりにも大きい凝集物は問題を引き起こし得る。平均サイズが200ないし3000μのメラミンシアヌレート凝集物がより好ましい。平均サイズが250ないし1500μのメラミンシアヌレート凝集物が、溶融加工、及び液体状ポリマー、ポリマー溶液又はポリマー分散液、例えば、コーティング組成物中への添加のような様々なポリマー加工操作における該凝集物の凡用性ゆえに最も好ましい。
好ましくは、50μ未満と測定される凝集物粒子の画分は、凝集物の総重量に対して、20重量%未満である。より好ましくは、この画分は、10重量%未満であり、更により好ましくは、5重量%未満である。50μ未満のサイズの粒子を20重量%以上含む凝集物は、取扱いの間、又はそれらがポリマー溶融物へ配合された場合にダスティング問題を引き起こす。また、50μより小さい粒子の20重量%以上の存在は、凝集物の易流動特性に不利である。
メラミンシアヌレートのために言及された利点はまた、ハロゲン含有物及びハロゲン非含有物を含む他の難燃性化合物の凝集物にも適用できることが発見されている。しかしながら、好ましいものは、メラミン、アンメリン及び/又はアンメリドのようなトリアジン化合物、メレム及び/又はメラムのような、それらのより高い縮合生成物;メラミンホスフェート、メラミンアセテート、メラミンピロホスフェート、メラミンポリホスフェート、及び/又はメラミンアンモニウムポリホスフェートのようなメラミン誘導体;結晶水を有する又は有さない、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、Sb25、酸化亜鉛、アンチモン酸ナトリウム、スズ酸亜鉛及び/又はホウ酸亜鉛のような金属化合物を含むハロゲン非含有難燃性化合物であり、そして、これらは、メラミンシアヌレートのために上記された利点に匹敵する利点を達成し得る。問題の凝集物は、助剤物質の補助を得て互いに結合した、平均サイズ0.1ないし50μの難燃性凝集体からなり、前記助剤物質は、前記凝集物の総重量に対して、0.1ないし10重量%の濃度で存在し、40℃より高い融点又は軟化点を有する有機助剤物質である易流動性難燃性凝集物である。
前記難燃性凝集物は、好ましくは、平均サイズ0.1ないし25μの凝集体からなる。前記難燃性凝集物は、好ましくは、メラミンピロホスフェート、メラミンポリホスフェート、メラミンアンモニウムポリホスフェート及び/又は水酸化アンモニウムを含む。
サイズが100ないし2000μのメラミンシアヌレート粒子は更に、特許公開平7−
149739号公報において、グラニュールとして言及されている。0.1ないし1μの粒子からなり、そして相互に圧縮され、水で結合されているグラニュールが言及されている。結果として、粒子はイオン結合をしており、溶融物中に分散することは、実質不可能である。この出願の最初に示した定義によると、これらは、100ないし2000μの凝集体である。助剤物質の補助を得て互いに結合した凝集体からなる凝集物の言及はない。イオン結合が形成されるため、ここで使用される助剤物質の定義に水は含まれない。イオン結合は、凝集体が分散することを困難にさせる。
更に、ポリビニルピロリドンと組合せたメラミンシアヌレートが、特許公開平5−3107167号公報に言及されている。この出願において、ポリビニルピロリドンはメラミン及びシアヌル酸へ添加され、そして、寸法が30ないし120μの凝集体が形成される。しかしながら、分散可能な凝集体からなる凝集物の言及はない。更に、この物質は50μより小さい、多くの小さい粒子を含む。
本発明はまた、助剤物質の補助を得て互いに結合したメラミンシアヌレート凝集体からなる易流動性メラミンシアヌレート凝集物の製造方法にも関する。
このような方法は、欧州特許公開第0666259号公報で言及されており、ここでは、無機助剤物質が、メラミン及びシアヌル酸の水性スラリーからメラミンシアヌレートを製造する間に添加される。メラミンシアヌレートへの転換が行われた後、スラリーを噴霧乾燥させる。噴霧乾燥の間に、水が蒸発し、メラミンシアヌレート凝集物が形成される。
形成されたメラミンシアヌレート凝集物は、互いに弱く結合しているだけである。欠点は、このような方法では貯蔵安定性が低いメラミンシアヌレート凝集物が加工されることにある。
本発明の目的は、上記欠点を有さない方法を提供することである。この目的は、メラミンシアヌレート凝集体及び助剤物質を含む、噴霧乾燥したスラリーから形成された凝集物の一部を前記噴霧乾燥したスラリーに再度接触させることによって、そして前記助剤物質が40℃より高い融点又は軟化点を有する有機助剤物質であるために、達成される。これは、形成されたメラミンシアヌレート凝集物が良好な貯蔵安定性を有することを確実にする。
更なる利点は、この凝集物は、ダスト放出(dust emission)が少ないことにある。ダスト放出はいくつかの方法によって決定され得る。本発明においては、ダスト放出は、後述するヒューバッハ試験(Heubach test)を使用して決定した。更に、ダストは、50μ未満のサイズの粒子の大きな画分からも明白である。
スラリーはメラミンシアヌレート凝集体、溶媒又は分散剤及び有機助剤物質を含む。水及びアルコールを含む様々な溶媒から選択が行われ得る。加工及び環境的理由から、水が溶媒として好まれる。
メラミンシアヌレート凝集体の望ましいサイズは、粉砕によって達成され得る。ボールミルで粉砕することによって、平均サイズが0.1μまでの非常に細かい凝集体が得られ得る。
本発明の方法の更なる態様においては、凝集物の形成の間に、他の、機能性物質を添加することもできる。これらの機能性物質は、例えば、第二の難燃性成分、相乗剤、剥離剤、安定剤及び/又は顔料であり得る。
このように、第二の難燃性成分、相乗剤、剥離剤、安定剤及び/又は顔料を含むいくつかの機能性物質を含む易流動性組成物が提供される。その利点は、機能性物質の所定の分配だけでなく、ポリマー組成物の製造中に制御される必要のある素材の流れがより少ないことにもある。
本発明は、メラミンシアヌレートを含むポリマー組成物にも関する。このような組成物は、欧州特許公開第0666259号公報に開示されている。
しかしながら、このようなポリマー組成物の欠点は、ポリマーのメラミンシアヌレート濃度の比較的大きな変動にある。
本発明の目的は、この欠点を有さないポリマー組成物を提供することにある。この目的は、本発明に従ったメラミンシアヌレート凝集物の使用によって達成される。これは、ポリマー組成物中のメラミンシアヌレートの量に変動が全くない又はほとんどないことを確実にする。
更なる利点は、より低いメラミンシアヌレート濃度が使用され得る一方で、依然として良好な難燃性が得られることにある。
組成物中の変動は、例えば、ポリマー組成物中に存在するメラミンシアヌレートの量の分析によって、決定され得る。
結果として、例えば、ポリアミドポリマー組成物中の変動は、+/−2%以上の変動を有する10%平均から+/−1%未満、好ましくは+/−0.75%未満、最も好ましくは+/−0.5%未満の変動へ減少される。
ポリマー組成物は、例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレン及びこれらの物質の混合物を含む、上記の凝集物を使用して難燃性にされ得るポリマー組成物であると理解される。その後、これらのポリマー組成物から、成形品及び又は繊維及びフィルムの両方がそれ自体既知の技術を使用して製造され得る。
ポリマーは更に、コーティング組成物であると理解される。これらのコーティング組成物は、特に、コーティングをとりわけ、木、金属、石、プラスチック、繊維及び生地へ適用するために使用される。
本発明は、最終的に、ポリマー組成物の製造における、メラミンシアヌレート凝集物の使用に関する。この使用の利点は、良好な配合特性、ダスト形成が少ないこと及び嵩密度が大きいことにある。
良好な配合特性の結果として、より均一なポリマー組成物が得られる。これは、生成物の品質をより一定にするだけでなく、メラミンシアヌレートの消費を減少させる一方で、依然として、ポリマー組成物の良好な特性、例えば難燃性を得ることを可能にする。使用した試験方法は下記の通りである。

貯蔵安定性:ボール試験
貯蔵安定性は、ボール試験前及び後に測定されたダスト含有量の増加として示される。ダスト含有量は、いわゆる、ボールダスト試験によって決定される。この試験においては、試験される粒子50gを、36個の鋼球と一緒に、振動板上のスクリーン底皿(screen bottom pan)中に置いた。スクリーン底皿は、15mmの振幅(上頂
点−下頂点)で、1分当り250回転の振動数において、水平面で円運動をしなければならない。ボール試験の標準継続時間は5分である。試験後、試験材料の粒子サイズを分析した。この分析は、レーザー回折(シムパテック、ドイツ国)によって行われた。もしも、粒子サイズが、レーザー回折分析するにはきめが粗すぎるならば、サイズの大きすぎる画分は分別され、そして細かい画分の粒子サイズが、レーザー回折によって決定され、その後、粒子分布が、分別されたきめの粗い画分のために補正される。元の粒子の質量に対する50μより小さい粒子の百分率は、ダスト含有量の尺度である。ボールダスト試験後の50μより小さい粒子の百分率が高ければ高いほど、ダスト含有量は高くなり、かつ生成物はより多くダストになり得る。
貯蔵安定性は、ボールダスト試験の前及び後に測定されたダスト含有量の増加によって決定される。試験後の粒子直径が50μより小さい粒子の百分率引く試験前の粒子直径が50μより小さい粒子の百分率がダスト含有量の差である。ダスト含有量の差が多ければ多いほど、貯蔵安定性は低くなる。

クライン法に従った流動性
流動性は、Klein;Seifen,Ole,Fette,Wachse,94,849(1968)中のクライン容器法を使用して決定される。これは、各々が底に異なる開口を有する流出容器系を使用する方法である。試験される物質は容器へ添加され、そして容器の底の開口からの流出が研究される。流動性の認定は、粉末が依然として流れ得る最小の開口によって決定される。最も良好な流動性を有する物質が最も低い認定、すなわち1を有する(表1参照。)。1ないし4の番号を付与された分類の物質が、通常、易流動性と呼ばれる。

表1:クライン法に従った流動性
Figure 0004374568
ダスティング挙動:ヒューバッハ試験
ダスティング挙動をヒューバッハ社(ランゲルシェイム、ドイツ国)製のダスト計器を用いて決定した。この装置を、提供者に指示された方法で、ダスティング挙動を決定するために使用した。これは、試験物質を、回転ドラム中で動かし続けるところの方法である。細かいダストは、水平な空気の流れ(0.04m/秒)によって吸い込まれ、フィルター上に回収される。フィルター上のダスト量は、生成物のダスト性の尺度である。

嵩密度
嵩密度は、分別された粉末で定量シリンダーを静かに充填することによって決定した。その後、シリンダーが保持し得る粉末重量を、嵩密度(g/L)へ変換した。ASTM
Dスタンダードに1895−89に従って測定した(方法A)。

粒子サイズ
粒子サイズ及び粒子サイズ分布は、レーザー回折(シムパテック、ドイツ国)によって決定した。レーザー回折するには大きすぎるいくらかの粒子については、粒子サイズ及び粒子サイズ分布を、DIN66165に従ったスクリーン分析によって決定した。
本発明を、以下の実施例を参照として説明する。
対照実験A
メラミン160.6kg、シアヌル酸165kg及び80℃の水をパドルミキサー(2m3)中で接触させ、混合した。2時間混合し、80℃で反応させた後、50重量%のメラミンシアヌレートスラリーが形成された。水を250ミリバールで6時間蒸発させることによって除去した。結果として生じた生成物は、乾燥物質含有率が99.8%のメラミンシアヌレート凝集体からなった。凝集体の平均粒子サイズは980μであり、嵩密度は725kg/m3であった。クライン法に従って測定された流動性は流動値No.2を示した。
ZSK58押出機を使用し、260℃の温度条件において、メラミンシアヌレートをPA6中に配合した。配合した後、グラニュールを射出成形し、PA6の成形品を形成した(寸法80×80×1mmの板;射出成形の間の溶融温度275℃;成形型温度85℃)。成形品は、表面に、視覚で観察できる白点を含む。白点は、70ないし1000μの大きさであることがわかった。X線回折及び電子顕微鏡分析が、白点がメラミンシアヌレート凝集体であることを証明した。これは、配合の間に、十分に均一に分散しなかったメラミンシアヌレート出発物質である。これら可視の白点は、成形品が、成形品の外観並びに表面特性が非常に重要なところの電気及び電子産業で使用されるために大きな欠点になる。
対照実験B
対照実験Aからの平均サイズが1000μのメラミンシアヌレート凝集体を、ピンミルを用いて粉砕し、‘d50’としても言及される、平均サイズが4μの粉末を得た。この物質に関する数値を表2に示す。
ヒューバッハ、50Iに従って測定されたダスト含有量は、2200mg/m3であった。メラミンシアヌレート粉末は、(クラインに従った)流動性が低い。流動値は、No.6であった。配合の間に、流動性が低いことが、ウェルナー&フレイダラー社製のZSK58二軸スクリュー押出機上での配合特性が低いことで明白になった。メラミンシアヌレートをZSK58押出機へ押しこみ、260℃でポリアミド6に配合した。配合した後、グラニュールを射出成形し、PA6の成形品を形成した(射出成形の間の溶融温度275℃;成形型温度85℃)。成形品(寸法80×80×1mmの板)は、良好な外観を有した。白点は、観察されなかった。
対照実験C
市販で入手できる物質(‘MC410’、ニッサン)の流動性を測定し、本発明に従った物質と比較した。この物質は、良好な流動挙動を有することが判明したが、多くのダストを含み、そして、それは取扱い上の及び職業上の衛生観点から望ましくない。測定されたパラメーターを表2に含める。
実施例I
本発明に従った噴霧乾燥の間、ポリビニルアルコール水溶液(0.20%、モウィオール40−88(登録商標:Mowiol)、クラリアント社)中に、対照実験Bで得られたメラミンシアヌレート凝集体を40%含むスラリー[図1;液流(1)]を、噴霧塔(
7)中で、7インチディスク噴霧器により速度N=11000rpmで噴霧帯(2)まで噴霧し気流(5)で乾燥させた。乾燥後、噴霧乾燥凝集物は、総質量に対して、ポリビニルアルコールを0.5%含む。噴霧乾燥したメラミンシアヌレート凝集物を、容器又は流動床(3)中に回収し、分類した。これは、最小平均粒子サイズのメラミンシアヌレート凝集物の分離と該凝集物の噴霧乾燥器の噴霧帯への返還(4)を含む。適当な平均サイズの凝集物(6)は、排出され、包装される。
返還(4)された凝集物は、再度、噴霧帯(2)で、噴霧したスラリーに再度接触させられる。返還された凝集物は、平均直径が50μ未満である。
他の条件は以下の通りである:空気入口温度230℃、空気出口温度92℃、スラリー温度23℃、処理量1時間当りメラミンシアヌレート凝集物(‘乾燥物質’)60kg。表2:標準的なメラミンシアヌレート凝集体と本発明に従ったメラミンシアヌレート凝集物の比較
Figure 0004374568
*モウィオール40−88。
**凝集体。
***平均サイズ4μmの凝集体からなる凝集物。
#粒子の10%が、このd10値より小さい直径であるところの直径。
##粒子の99%が、このd99値より小さい直径であるところの直径。
nd:決定できなかった。
実施例II
ポリビニルアルコール(モウィオール40−88)を1.6%含む水性スラリー(40%固体)からメラミンポリホスフェート(M200、DSMメラピュア(登録商標:Melapur)を噴霧乾燥させ、平均粒子サイズ315μの凝集物を形成した。凝集物は、良好な流動挙動、No.2を有した。
前記凝集物を、50kg/時間の処理量において、重量計量配合装置(カラートロニック、垂直撹拌器を備えた二軸スクリュー押出機)で配合した。実際に配合された量は、天秤(メットラー トレド、秤量範囲30kg、分折能0.1g)を使用して監視した。実際に配合された量、従って実際の処理量、を毎秒決定した。配合速度は、測定された処理量値における広がり(2σ)に基づいて決定した。凝集物は、易流動性のため、非常に一定の状態で配合され得た。広がり(2σ)は+/−0.7%であった。
対照実施例D
平均粒子サイズが10μ、流動性番号がNo.6のメラミンポリホスフェート(M200、DSMメラピュア(登録商標:Melapur)に、実施例IIで言及した配合試験を受けさせた。粉末の流動性が低いため、同様の条件における配合は一定の状態で進まず、そして、それは、装置の処理量の大きな変化から明白となった。広がり(2σ)は+/−26%であった。
実施例III
水酸化マグネシウム(マグニフィンH5、アルバーメール社)を、水酸化マグネシウムを35%、ポリビニルアルコール(モウィオール8−88)を1.75%を含む水性スラリー中へ入れ、噴霧乾燥させた。結果として生じた凝集物は、ポリビニルアルコールを5%含み、平均粒子サイズは280μmであった。凝集物は優れた流動挙動を有した(クライン法に従った流動性番号はNo.2)。ダスト数は1680mg/m3であった(ヒューバッハ試験、50I)。
対照実験E
ZSK30二軸スクリュー押出機(クルップ ウェルナー&フレイダラー社製)を使用し、粒子サイズがd50=710μmで、結合剤(ポリビニルアルコール、モウィオール8−88)を11%含むメラミンシアヌレート凝集物をナイロン6(アクロンK122、DSM)と、260℃の温度条件において加工した。配合した後、得られたグラニュールを射出成形し、寸法125×13×0.8mmの棒材を形成した。これらの棒材を70℃で168時間状態調節した。その後、難燃性を、アンダーライターラボラトリーの垂直燃焼試験UL−94Vに従って、25回測定した。
この試験において、上述メラミンシアヌレート凝集物に基づいた配合物は、実施例Iの物質に基づいた参照が25回V−0と評価されたのと比較して、12回V−0分類及び13回V−2分類と評価された。難燃性は、過剰量の助剤物質の存在によって、悪影響を受ける。

Claims (3)

  1. 助剤物質の補助を得て互いに結合した、平均サイズ0.1ないし50μのメラミンシアヌレート凝集体(aggregate)からなる平均サイズ150−5000μの易流動性難燃性メラミンシアヌレート凝集物(agglomerate)であって、前記助剤物質は、前記凝集物の総重量に対して、0.1ないし10重量%の濃度で存在し、前記助剤物質はポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びポリビニルカプロラクタムからなる群から選択されることを特徴とする易流動性難燃性メラミンシアヌレート凝集物。
  2. 50μ未満と測定される凝集物粒子の画分は、凝集物の総重量に対して、20重量%未満である、請求項1記載の前記易流動性難燃性メラミンシアヌレート凝集物。
  3. メラミンシアヌレート凝集体及び助剤物質を含むスラリーを噴霧乾燥させる請求項1に記載の凝集物の製造方法であって、前記噴霧乾燥したスラリーから形成された凝集物の一部をスラリーの噴霧帯に再度接触させること、及び前記助剤物質がポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びポリビニルカプロラクタムからなる群から選択されることを特徴とする方法。
JP2003538248A 2001-10-25 2002-10-17 易流動性メラミンシアヌレート凝集物 Expired - Fee Related JP4374568B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1019234 2001-10-25
PCT/EP2002/011646 WO2003035736A1 (en) 2001-10-25 2002-10-17 Free flowing melamine cyanurate agglomerate

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005506426A JP2005506426A (ja) 2005-03-03
JP2005506426A5 JP2005506426A5 (ja) 2006-01-05
JP4374568B2 true JP4374568B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=19774211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003538248A Expired - Fee Related JP4374568B2 (ja) 2001-10-25 2002-10-17 易流動性メラミンシアヌレート凝集物

Country Status (19)

Country Link
US (1) US20050070642A1 (ja)
EP (1) EP1438353B1 (ja)
JP (1) JP4374568B2 (ja)
KR (1) KR100883557B1 (ja)
CN (1) CN100503702C (ja)
AT (1) ATE321813T1 (ja)
AU (1) AU2002363086B2 (ja)
BR (1) BR0213480B1 (ja)
CA (1) CA2463066C (ja)
DE (1) DE60210339T2 (ja)
DK (1) DK1438353T3 (ja)
ES (1) ES2260517T3 (ja)
IL (2) IL161287A0 (ja)
MX (1) MXPA04003731A (ja)
MY (1) MY130218A (ja)
PT (1) PT1438353E (ja)
RU (1) RU2288241C2 (ja)
TW (1) TWI284126B (ja)
WO (1) WO2003035736A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10347012A1 (de) * 2003-10-07 2005-05-25 Clariant Gmbh Phosphorhaltige Flammschutzmittelagglomerate
WO2006040289A1 (en) * 2004-10-15 2006-04-20 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Melamine cyanurate in crystalline form
EP1838795A2 (en) 2005-01-07 2007-10-03 Dynea Chemicals OY Engineered non-polymeric organic particles for chemical mechanical planarization
EP1856064A4 (en) * 2005-03-07 2010-08-04 Bromine Compounds Ltd METHOD FOR PRODUCING MELAMINE CYANURATE
FI120560B (fi) * 2005-12-21 2009-11-30 Outotec Oyj Menetelmä alkuaineen ja/tai mineraalin pitoisuuden määrittämiseksi
WO2011154409A1 (en) * 2010-06-11 2011-12-15 Dsm Ip Assets B.V. Melam granulate material and process for preparation thereof
US8604105B2 (en) 2010-09-03 2013-12-10 Eastman Chemical Company Flame retardant copolyester compositions
CN102532604B (zh) * 2012-01-19 2013-05-01 北京工商大学 一种大粒径三聚氰胺氰脲酸盐的制备方法
DE102014001222A1 (de) 2014-01-29 2015-07-30 Clariant lnternational Ltd Halogenfreie feste Flammschutzmittelmischung und ihre Verwendung

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT399157B (de) * 1990-11-30 1995-03-27 Chemie Linz Gmbh Feste flammhemmer-agglomerate für thermoplaste und verfahren zur flammhemmenden ausrüstung von thermoplasten
DE4040276A1 (de) * 1990-12-17 1992-06-25 Chemie Linz Deutschland Feste flammhemmer-agglomerate fuer thermoplaste
US5135974A (en) * 1991-09-23 1992-08-04 Fr Polymers, Inc. Cyanurate based fire retardant concentrates
JP2751815B2 (ja) * 1994-02-08 1998-05-18 日産化学工業株式会社 表面処理されたメラミンシアヌレート粉末およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR100883557B1 (ko) 2009-02-17
KR20040060938A (ko) 2004-07-06
JP2005506426A (ja) 2005-03-03
CA2463066C (en) 2011-08-02
CN1575318A (zh) 2005-02-02
IL161287A (en) 2014-11-30
EP1438353B1 (en) 2006-03-29
IL161287A0 (en) 2004-09-27
ATE321813T1 (de) 2006-04-15
AU2002363086B2 (en) 2008-09-11
WO2003035736A1 (en) 2003-05-01
DE60210339T2 (de) 2006-08-24
TWI284126B (en) 2007-07-21
PT1438353E (pt) 2006-07-31
MY130218A (en) 2007-06-29
BR0213480A (pt) 2004-11-03
BR0213480B1 (pt) 2013-12-17
CA2463066A1 (en) 2003-05-01
RU2288241C2 (ru) 2006-11-27
CN100503702C (zh) 2009-06-24
EP1438353A1 (en) 2004-07-21
MXPA04003731A (es) 2004-07-23
US20050070642A1 (en) 2005-03-31
DK1438353T3 (da) 2006-06-06
DE60210339D1 (de) 2006-05-18
ES2260517T3 (es) 2006-11-01
RU2004116133A (ru) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8119715B2 (en) Powdery composition of a polymer and a flameproofing agent containing ammonium polyphosphate, method for the production thereof, and moulded body produced from said powder
US7317044B2 (en) Polymer powder with phosphonate-based flame retardant, process for its production, and moldings produced from this polymer powder
EP1705220B1 (de) Phosphorhaltige thermostabilisierte Flammschutzmittelagglomerate
EP1705221B1 (de) Verwendung von Stabilisatoren in Phoshorhaltigen thermostabilisierten Flammschutzmittelagglomeraten
RU2292376C2 (ru) Огнестойкая композиция, способ ее получения и применение
JP4374568B2 (ja) 易流動性メラミンシアヌレート凝集物
AU2002363086A1 (en) Free flowing melamine cyanurate agglomerate
WO1993007209A1 (en) Solid-form additive systems dispersible in aqueous media and method for their preparation
US8765864B2 (en) Melamine cyanurate in crystalline form
US7547738B2 (en) Free flowing melamine cyanurate agglomerate
US5147912A (en) Method of preparing fire retardant thermoplastic granules
US20160333150A1 (en) Melam granulate material and process for preparation thereof
JPH07149739A (ja) メラミンシアヌレート顆粒およびその製造方法
EP0635544A2 (en) Granular vinyl chloride resin composition and process for its production

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081119

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090225

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees