JP4374496B2 - 受信機および受信機用ic - Google Patents

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Description

この発明は、受信機および受信機用ICに関する。
スーパーヘテロダイン方式の受信機として、局部発振周波数を受信周波数に近づけることにより中間周波数を受信周波数に比べてかなり低くした、いわゆるローIF方式のものがある。また、局部発振周波数を受信周波数に等しくすることにより中間周波数をゼロとした、いわゆるダイレクトコンバージョン方式のものもある。これらの受信機は、受信信号を互いに直交する1対の中間周波信号に周波数変換するとともに、位相処理によりイメージ信号成分を相殺してイメージ妨害特性を改善している。
図10において、符号10はローIF方式のAM受信回路の一例を示す。すなわち、電子同調方式のアンテナ同調回路11から希望周波数(目的とする受信周波数)fRXの受信信号SRXが取り出され、この受信信号SRXが高周波アンプ12を通じて1対のミキサ回路13A、13Bに供給される。
また、局部発振回路31がPLLにより構成され、受信信号SRXの周波数fRXに近い周波数、例えば受信周波数よりも55kHzだけ高い周波数で、位相が互いに90°異なる2つの信号SLOA、SLOBが形成され、この信号SLOA、SLOBがミキサ回路13A、13Bに局部発振信号として供給される。
こうして、ミキサ回路13A、13Bにおいて、受信信号SRXは、局部発振信号SLOA、SLOBにより1対の中間周波信号SIFA、SIFBに周波数変換される。この場合、中間周波信号SIFA、SIFBには、希望周波数の信号成分(希望波信号成分)と、イメージ周波数の信号成分(イメージ信号成分)とが含まれるが、中間周波数fIFは55kHzとなる。さらに、局部発振信号SLOA、SLOBは互いに90°の位相差を有しているので、中間周波信号SIFA、SIFBのうちの希望波信号成分は90°の位相差となって直交し、イメージ信号成分は、希望波信号成分とは逆の関係で90°の位相差となって直交する。
なお、このとき、局部発振回路31を構成するPLLから、そのPLLのVCO(図示せず)の可変容量ダイオードに供給される制御電圧V31の一部が取り出され、この電圧V31が同調回路11に同調電圧として供給され、受信信号SRXに対する同調が実現される。
そして、ミキサ回路13A、13Bからの中間周波信号SIFA、SIFBが、振幅位相補正回路14に供給されて中間周波信号SIFA、SIFBの相対的な振幅誤差および位相誤差が補正され、この誤差の補正された中間周波信号SIFA、SIFBがポリフェイズフィルタ15に供給される。
このポリフェイズフィルタ15の詳細については後述するが、中間周波信号SIFA、SIFBを選択するバンドパス特性を有するとともに、中間周波信号SIFA、SIFBに対して90°の位相差を与えるように移相を行うものである。したがって、ポリフェイズフィルタ15に供給された中間周波信号SIFA、SIFBは、帯域外の信号成分が除去されるとともに、例えば、希望波信号成分が同相となり、イメージ信号成分が逆相となるように移相される。
そして、ポリフェイズフィルタ15からの中間周波信号SIFA、SIFBが演算回路16に供給されて加算され、演算回路16からは、イメージ信号成分が相殺された中間周波信号SIFが取り出される。この中間周波信号SIFが、中間周波用のアンプ17およびバンドパスフィルタ18を通じてデジタル処理回路20に供給され、A/D変換されるとともに、受信信号SRXのフォーマットに対応した所定のデジタル処理が実行され、オーディオ信号L、Rが取り出される。
図11は、ポリフェイズフィルタ15の一例を示す。このポリフェイズフィルタ15は、複数M段のブリッジ回路15A〜15Mが縦続接続されて構成されるものである。すなわち、ブリッジ回路15Aにおいては、入力端子T151、T152が抵抗器R151、R152および反転アンプQ151、Q152を通じて出力端子T153、T154に接続される。また、アンプQ151、Q152の入力端と出力端との間には、抵抗器R153、R154およびコンデンサC153、C154が並列に接続される。さらに、出力端子T153とアンプQ152の入力端との間に抵抗器R155が接続され、出力端子T154とアンプQ151の入力端との間に、反転アンプQ156および抵抗器R156が直列に接続される。
そして、ブリッジ回路15B〜15Mもブリッジ回路15Aと同様に構成され、それらの入力端子T151、T152および出力端子T153、T154により縦続接続されてポリフェイズフィルタ15が構成される。
なお、ポリフェイズフィルタ15は、その中心周波数f15のとき、中間周波信号SIFA、SIFBに90°の位相差を生じるが、その周波数f15は、
f15=1/(2πCR) ・・・ (10)
CR:各ブリッジ回路の抵抗器およびコンデンサの値の積
である。また、ポリフェイズフィルタ15の段数Mは、イメージ信号成分の抑圧に必要な減衰量と、比帯域とにより決定される。
そして、上述の受信回路10は、アンテナ同調回路11、局部発振回路31の共振回路およびデジタル処理回路20を除いてモノリシックICに1チップIC化することができる。
ただし、ポリフェイズフィルタ15をIC化する場合、ブリッジ回路15A〜15Mの抵抗器およびコンデンサの値の比はかなりの精度で実現できるが、(10)式におけるCR積の絶対値は、±数十%のオーダーでばらついてしまうので、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15を中間周波数fIFとするには何らかの調整あるいは補正が必要である。
このため、図11においては、マスタスレーブ型の補正回路150が設けられている。すなわち、ブリッジ回路15AのコンデンサC153、C154が、その容量を制御信号により変更可能な可変容量回路により構成されるとともに、他のブリッジ回路15B〜15Mの対応するコンデンサも可変容量回路により構成される。
また、基準信号形成回路151から中間周波数fIFの交番信号S151が取り出され、この信号S151がローパスフィルタ152に供給される。このローパスフィルタ152は、ブリッジ回路15Aと等しい構成とされているものであり、抵抗器R151〜R156および可変容量回路C153、C154により構成される。
そして、このローパスフィルタ152の出力信号S152が位相比較回路153に供給されるとともに、交番信号S151が位相比較回路153に供給され、その比較出力がローパスフィルタ154に供給されて信号S151、S152の位相差に対応してレベルの変化する直流電圧V154が取り出される。
そして、この電圧V154が、制御端子T155を通じてローパスフィルタ152の可変容量回路C153、C154にその制御電圧として供給され、信号S151、S152の位相差が90°となるように、可変容量回路C153、C154の容量が変更される。すると、このときの信号S151、S152の周波数は中間周波数fIFであるから、ローパスフィルタ152のカットオフ周波数は、電圧V154により中間周波数fIFに制御されていることなる。
そこで、この電圧V154が、制御端子T155を通じてブリッジ回路15A〜15Mの可変容量回路C153、C154にその制御電圧として供給され、したがって、(10)式からも明かなように、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15は中間周波数fIFに制御される。
こうして、補正回路150によれば、ポリフェイズフィルタ15の抵抗器R151〜R156やコンデンサ(可変容量回路)C153、154にばらつきがあっても、その中心周波数f15は、交番信号S151の周波数fIFを基準として中間周波数fIFに補正される。
また、他の補正方法として、ポリフェイズフィルタ15そのものを発振回路の正帰還ループに含ませ、その発振周波数で調整する方法も考えられている。
なお、先行技術文献として例えば以下のものがある。
特開平8−191231号公報 特開2001−68966号公報
ところが、図11に示す補正回路150の場合には、どのように補正回路150の精度を高めても、ポリフェイズフィルタ15を構成する素子と、ローパスフィルタ151を構成する素子との間の相対的な誤差を吸収することができず、通常、1〜3%程度の誤差を生じてしまう。このため、ローパスフィルタ152のカットオフ周波数が正しく中間周波数fIFに制御されても、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15に誤差を生じてしまう。
また、ポリフェイズフィルタ15そのものを発振回路の正帰還ループに含ませる方法は、ポリフェイズフィルタ15の通過帯域の特性が単峰特性の場合に限定され、通過帯域がフラットの場合(ある程度の幅を持つ場合)には、群遅延特性が発振周波数を定めてしまうので、正確な調整あるいは補正はやはり不可能である。
この発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
この発明においては、
希望周波数の受信信号を取り出す同調回路と、
局部発振信号を形成する局部発振回路と、
上記局部発振信号により上記受信信号を中間周波信号に周波数変換するミキサ回路と、
このミキサ回路の出力信号から上記中間周波信号を取り出す中間周波フィルタと、
上記中間周波信号の中間周波数に等しい周波数の交番信号を形成する信号形成回路と、
上記中間周波フィルタにより取り出された上記中間周波信号のレベルを検出する検出回路と、
この検出回路の検出出力が供給されるとともに、上記中間周波フィルタの通過帯域を制御する制御回路と
を有し、
上記中間周波フィルタは、その中心周波数がデジタルデータにより変更可能とされ、
上記中間周波フィルタの調整時、
上記交番信号を上記中間周波フィルタに供給し、
上記デジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を順次変更するとともに、それぞれの中心周波数における上記検出出力から上記中間周波フィルタのおよその中心周波数を求め、
上記デジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を上記およその中心周波数に設定し、
上記交番信号の周波数を1ステップ分だけ高くあるいは低く変更するとともに、低く変更したときの上記検出出力と、高く変更したときの上記検出出力とを比較し、
この比較結果が所定の範囲から外れるときには、上記中間周波フィルタの中心周波数を上記デジタルデータにより1ステップ分だけ変更し、
上記比較および変更の処理を繰り返し、
この繰り返しの結果、上記比較結果が所定の範囲に収束したときには、上記中間周波フィルタの中心周波数をそのときの周波数に設定するとともに、
このときの中心周波数を与える上記デジタルデータを保存する
ようにした受信機
とするものである。
この発明によれば、ポリフェイズフィルタの中心周波数に誤差を生じていても、これを正しい周波数に調整あるいは補正することができる。
〔1〕 受信回路10
図1は、この発明をAM放送の受信機に適用した場合の一例を示し、符号10は、ローIF方式に構成された受信回路である。この受信回路10は、アンテナ同調回路11からデジタル処理回路20までが、図10の受信回路10と同様に構成される。また、このとき、ポリフェイズフィルタ15は、例えば図11に示すように構成される。なお、可変容量回路C153、C154の構成例およびその変更方法の一例を後述する。
さらに、アンプ12、17が可変利得アンプとされるとともに、バンドパスフィルタ18から中間周波信号SIFの一部がAGC電圧形成回路33に供給されてAGC電圧VAGCが形成され、このAGC電圧VAGCがアンプ17に利得の制御信号として供給され、中間周波段についてAGCが行われる。また、AGC電圧VAGCが加算回路35を通じて高周波アンプ12にその利得の制御信号として供給され、高周波段についてAGCが行われる。
また、ミキサ回路13A、13Bから出力される中間周波信号SIFA、SIFBが過入力検出回路34に供給されて過大な受信レベルとなったときにAGC電圧VOLが形成され、このAGC電圧VOLが加算回路35を通じて高周波アンプ12に利得の制御信号として供給され、高周波段について遅延AGCが行われる。
さらに、この受信機には、後述する自己診断用のテスト信号発生回路40が設けられる。そして、以上の受信回路10およびテスト信号発生回路40は、同調回路11、局部発振回路31の共振回路およびデジタル処理回路20を除いてモノリシックICに1チップIC化される。さらに、デジタル処理回路20も1チップIC化される。
また、システム制御回路としてマイクロコンピュータ36が設けられ、このマイクロコンピュータ36には、選局スイッチなどの操作スイッチ37が接続される。さらに、バンドパスフィルタ18から出力される中間周波信号SIFの一部がピーク値検出回路38に供給されて中間周波信号SIFのピーク値を示す電圧V38が取り出され、この電圧V38がA/Dコンバータ回路39に供給されてA/D変換されてからマイクロコンピュータ36に供給される。
このような構成において、例えば電源の投入時、マイクロコンピュータ36から補正回路14に補正制御信号が供給され、上述のように演算回路16において中間周波信号SIFA、SIFBに含まれるイメージ信号成分が逆相同振幅となって相殺されるように、振幅位相補正回路14が制御される。
また、スイッチ37のうちの選局スイッチを操作すると、マイクロコンピュータ36から局部発振回路31に所定の制御信号が供給されて局部発振信号SLOA、SLOBの発振周波数fLOが変更され、受信周波数fRXが希望周波数に変更される。したがって、AM放送における任意の周波数の放送を受信することができる。また、このとき、AGC電圧VAGC、VOLによりAGCが行われる。
〔2〕 テスト信号発生回路40
〔2−1〕 テスト信号発生回路40の構成
テスト信号発生回路40は例えば図2に示すように構成される。なお、このテスト信号発生回路40には、自己診断モードが用意される。そして、この例においては、自己診断モードのとき、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数の調整の以外に、トラッキングエラーの補正、イメージ妨害特性のチェック、利得ないし受信感度のチェック、AGCのチェックなどを処理できる場合である。
テスト信号形成回路40は、中間周波数fIFの交番信号を形成するPLL50を有する。すなわち、例えば水晶発振回路により基準信号形成回路51が構成され、この基準信号形成回路51からは安定した所定の周波数、例えば周波数480kHzの交番信号が取り出され、この信号が分周回路52に供給されて例えば周波数10kHzの信号S52に分周される。そして、この信号S52が位相比較回路53に基準信号として供給される。
また、VCO54が設けられ、このVCO54からは、所定の周波数で、位相が互いに90°異なる1対の発振信号S54A、S54Bが取り出される。そして、この発振信号S54A、S54Bが乗算回路55に供給されて発振信号S54A、54Bの2倍の周波数2・fIFの信号が乗算の出力信号S55として取り出され、この信号S55が可変分周回路57に供給されて1/Nの周波数の信号S57に分周され、その分周信号S57が位相比較回路53に供給される。ここで、分周比Nは、マイクロコンピュータ36により、通常時には、N=11に設定される。
そして、位相比較回路53において、分周信号S52の周波数を基準として信号S57が信号S52と位相比較され、その比較出力がローパスフィルタ58に供給されて信号S57と信号S52との位相差に対応したレベルの直流電圧が取り出され、この電圧がVCO54にその制御信号として供給される。
したがって、定常時には、位相比較回路53において、分周信号S52、S57の周波数は互いに等しいので、
f52:分周信号S52の周波数=10kHz
f54:VCO54の発振周波数
とすれば、
f52=f54×2/N
であるから、
f54=f52・N/2 ・・・ (11)
=10kHz×11/2
=55kHz
=中間周波数fIF
となる。つまり、VCO54の発振信号S54A、S54Bの周波数は、N=11のときには、中間周波数fIFに等しくなる。
なお、(11)式によれば、分周比Nが「1」だけ変化すると、発振周波数f54は5kHzだけ変化する。そして、例えば、
N=10のとき、f54=50kHz
N=12のとき、f54=60kHz
となる。
そして、この発振信号S54A、S54Bがミキサ回路61A、61Bに供給されるとともに、受信回路10の局部発振回路31から局部発振信号SLOA、SLOBが取り出されてミキサ回路61A、61Bに供給され、ミキサ回路61A、61Bの出力信号S61A、S61Bが演算回路62に供給される。
この場合、局部発振信号SLOA、SLOBが、
SLOA=sin(2πfLOt)
SLOB=cos(2πfLOt)
の位相関係であるとすれば、発振信号S54A、S54Bは、
S54A=cos(2πfIFt)
S54B=sin(2πfIFt)
の位相関係とされる。
したがって、出力信号S61A、S61Bは、
2・S61A=2・SLOA・S54A
=sin(2π(fLO+fIF)t)+sin(2π(fLO−fIF)t) (12A)
2・S61B=2・SLOB・S54B
=sin(2π(fLO+fIF)t)−sin(2π(fLO−fIF)t) (12B)
となる。
したがって、演算回路62において、信号S61Aと信号S61Bとの加算を行ったときには、その出力信号S62は、(12A)、(12B)式から
2・S62=2(S61A+S61B)
=sin(2π(fLO+fIF)t) ・・・ (13)
となる。また、演算回路62において、信号S61Aと信号S61Bとの減算を行ったときには、その出力信号S62は、
2・S62=2(S61A−S61B)
=sin(2π(fLO−fIF)t) ・・・ (14)
となる。
そして、(13)式で示される信号S62はイメージ周波数fIMGであり、(14)式で示される信号S62は希望周波数fRXである。
そこで、マイクロコンピュータ36から演算回路62に加算あるいは減算を指示する制御信号が供給されて(13)式あるいは(14)式で示される信号S62が、演算回路62から取り出される。そして、この出力信号S62がPLLフィルタ63に供給され、不要成分が除去されて純度の高いテスト信号S63とされる。
すなわち、演算回路62の出力信号S62が位相比較回路71に基準信号として供給され、VCO72の発振信号が位相比較回路71に供給され、その比較出力がローパスフィルタ73を通じてVCO72にその制御信号として供給される。したがって、VCO72の発振信号の周波数は、出力信号S62の周波数に等しくなるとともに、その発振信号は信号S62よりも純度の高い信号となる。こうして、PLLフィルタ63により信号S62は純度の高いテスト信号S63とされる。
そして、このテスト信号S63がアッテネータ回路64に供給されて所定のレベルとされるとともに、アッテネータ回路64の出力端と、受信回路10のアンテナ同調回路11との間に、スイッチ回路としてMOS−FET(Q61)のソース・ドレイン間が接続される。また、マイクロコンピュータ36から所定の制御信号が取り出されてFET(Q61)のゲートに供給される。
さらに、VCO54の発振信号S54A、S54Bがレベル調整用の抵抗器R51、R52を通じて取り出されるとともに、この抵抗器R51、R52と、受信回路10のポリフェイズフィルタ15の入力端との間に、スイッチ回路としてMOS−FET(Q51、Q52)のソース・ドレイン間が接続される。また、マイクロコンピュータ36から所定の制御信号が取り出されてFET(Q51、Q52)のゲートに供給される。
なお、このテスト信号発生回路40は、受信回路10と一体にモノリシック1チップICにIC化される。
さらに、マイクロコンピュータ36には、そのCPU(図示せず)が実行するプログラムの一部として、例えば図3および図4に示すようなルーチン100、200が用意される。これらのルーチン100、200の詳細については後述するが、ルーチン100はポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15を調整するためのものであり、ルーチン200は、アンテナ同調回路11の同調周波数f11を調整するためのものである。なお、図3および図4においては、ルーチン100、200は、この発明に関係する処理だけを抜粋して示している。
〔2−2〕 テスト信号発生回路40の動作および使用方法
上記の項目のチェックや調整は、受信機の工場出荷時、電源の投入時、あるいは必要に応じて操作スイッチ37を操作したときなどに、以下のように行われる。
〔2−2−1〕 ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15の調整
この調整はルーチン100により実行される。すなわち、この調整を指定すると、マイクロコンピュータ36において、そのCPUの処理がルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102において、テスト信号発生回路40のFET(Q51、Q52)がオンとされるとともに、FET(Q61)がオフとされる。
したがって、VCO54の発振信号S54A、S54BがFET(Q51、Q52)を通じてポリフェイズフィルタ15にテスト信号として供給される。なお、このとき、可変分周回路57はN=11とされ、したがって、発振信号S54A、S54Bの発振周波数f54は中間周波数fIF(=55kHz)とされる。
さらに、このとき、マイクロコンピュータ36からの制御信号によりAGC電圧形成回路33および過入力検出回路34が制御されてAGC電圧VAGC、VOLが規定の一定レベルとされ、アンプ12、18の利得が所定値に固定される。
続いて、処理はステップ103に進み、このステップ103において、可変容量回路C153、C154の容量が最小値に設定されてポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15は最高周波数fmaxに設定される。図5Aは、このときのポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15(=fmax)と、発振信号S54A、S54Bの周波数f54(=fIF)との関係の一例を示し、この図は、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15の誤差が大きく、その通過特性の傾斜部分も中間周波数fIFに位置していない場合である。
次に、処理はステップ104に進み、このステップ104において、可変容量回路C153、C154の容量が1ステップ分ずつ大きくされて中心周波数f15が1ステップ分ずつ低くされていくとともに、それぞれの中心周波数f15のときの検出回路38の出力電圧V38の大きさがA/Dコンバータ回路39を通じてマイクロコンピュータ36に取り込まれていく。
続いて、ステップ105において、ステップ104によりマイクロコンピュータ36に取り込まれた検出電圧V38の大きさから、ポリフェイズフィルタ15のおよその中心周波数が判別され、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15はその判別された周波数に設定される。つまり、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15がラフに中間周波数fIFに設定される。図5Bは、判別された中心周波数f15が正しい中間周波数fIF(=55kHz)よりもやや低い場合を示し、図5Cは、判別された中心周波数f15が正しい中間周波数fIFよりもやや高い場合を示す。
次に、ステップ111において、可変分周回路57がN=10に設定されて発振信号S54A、S54Bの発振周波数f54が50kHzに設定され、その後、ステップ112において、このときの検出電圧V38の大きさがデータD50としてマイクロコンピュータ36に取り込まれる。続いて、ステップ113において、N=12に設定されて発振信号S54A、S54Bの発振周波数f54が60kHzに設定され、ステップ114において、このときの検出電圧V38の大きさがデータD60としてマイクロコンピュータ36に取り込まれる。
この場合、図5BおよびCからも明らかなように、
f15<fIFのとき、D50>D60
f15>fIFのとき、D60>D50
f15≒fIFのとき、D50≒D60
となる。
そこで、処理はステップ121に進み、このステップ121において、データD50、D60が比較され、
D50−D60≧ΔD ・・・ (21)
ΔD:中心周波数f15の許容誤差に対応する電圧値
がチェックされる。そして、(21)式が成立するときは、図5Bの場合なので、処理はステップ121からステップ122に進み、このステップ122において、可変容量回路C153、C154の容量が1ステップ分だけ小さくされて中心周波数f15が1ステップ分だけ高くされ、その後、処理はステップ111に戻る。
また、ステップ121において、(21)式が成立しないときには、処理はステップ121からステップ123に進み、このステップ123において、
D60−D50≧ΔD ・・・ (22)
がチェックされる。そして、(22)式が成立するときは、図5Cの場合なので、処理はステップ123からステップ124に進み、このステップ124において、可変容量回路C153、C154の容量が1ステップ分だけ大きくされて中心周波数f15が1ステップ分だけ低くされ、その後、処理はステップ111に戻る。
こうして、以後、ステップ111〜124が繰り返され、中心周波数f15は正しい中間周波数fIFへと収束されていく。
そして、中心周波数f15が許容誤差の範囲に収まると、このとき、(21)式および(22)式が成立しなくなるので、処理はステップ123からステップ125に進み、このステップ125において、このときの中心周波数f15を決定しているデータ、すなわち、このとき可変容量回路C153、C154の容量を決定しているデータが、マイクロコンピュータ36に保存され、その後、ステップ126によりルーチン100を終了する。
したがって、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15は中間周波数fIFに正しく調整されたことなる。
〔2−2−2〕 トラッキングエラーの補正(同調回路11の調整)
この補正はルーチン200により実行される。このルーチン200の処理内容は、基本的にはルーチン100と同様である。また、後述するように、アンテナ同調回路11には、トラッキングエラーの補正用に可変容量回路が付加され、その容量がマイクロコンピュータ36により制御される。
すなわち、この項目を指定すると、マイクロコンピュータ36において、そのCPUの処理がルーチン200のステップ201からスタートし、次にステップ202において、テスト信号発生回路40のFET(Q51、Q52)がオフとされるとともに、FET(Q61)がオンとされる。さらに、AGCがオフとされてアンプ12、18の利得が所定値に固定される。
また、可変分周回路57はN=11とされて発振信号S54A、S54Bの発振周波数f54は中間周波数fIFとされる。さらに、演算回路62が減算を行うように制御され、減算回路62からは(14)式により示す希望周波数の信号S62が取り出される。また、局部発振回路31が制御されて受信回路10としての受信周波数は、例えばAMバンドの中央付近の希望周波数fAMに設定される。
したがって、アンテナ同調回路11にはテスト信号S63が供給されるが、このとき、
f63:テスト信号S63の周波数(テスト周波数)
とすれば、
f63=f62=fAM
である。
続いて、処理はステップ203に進み、このステップ203において、アンテナ同調回路11の可変容量回路の容量が最小値に設定され、例えば図6Aに示すように、アンテナ同調回路11の同調周波数f11は、その調整範囲(可変容量回路による補正範囲)おける最高周波数に設定される。
次に、処理はステップ204に進み、このステップ204において、可変容量回路の容量が1ステップ分ずつ大きくされて同調周波数f11が1ステップ分ずつ低くされていくとともに、それぞれの同調周波数f11のときの検出回路38の出力電圧V38の大きさがA/Dコンバータ回路39を通じてマイクロコンピュータ36に取り込まれていく。
続いて、ステップ205において、ステップ204によりマイクロコンピュータ36に取り込まれた検出電圧V38の大きさから、アンテナ同調回路11のおよその同調周波数が判別され、アンテナ同調回路11の同調周波数f11はその判別された周波数に設定される。つまり、アンテナ同調回路11の同調周波数f11がラフにテスト周波数f63に設定される。図6Bは、判別された同調周波数f11が正しいテスト周波数f63よりもやや低い場合を示し、図6Cは、判別された同調周波数f11が正しいテスト周波数f63よりもやや高い場合を示す。
次に、ステップ211において、可変分周回路57の分周比Nが図6Aの場合よりも「1」だけ小さくされてテスト信号S63の周波数f63が、図6Aの場合よりも5kHzだけ低くされ、その後、ステップ212において、このときの検出電圧V38の大きさがデータDLとしてマイクロコンピュータ36に取り込まれる。続いて、ステップ213において、分周比Nが図6Aの場合よりも「1」だけに大きくされてテスト信号S63の周波数f63は図6Aの場合よりも5kHzだけ高くされ、ステップ214において、このときの検出電圧V38の大きさがデータDHとしてマイクロコンピュータ36に取り込まれる。
そして、処理はステップ221に進み、このステップ221において、データDL、DHが比較され、
DL−DH≧DTH ・・・ (31)
DTH:同調周波数f11の許容誤差に対応する電圧値
がチェックされる。そして、(31)式が成立するときは、図6Bの場合なので、処理はステップ221からステップ222に進み、このステップ222において、可変容量回路の容量が1ステップ分だけ小さくされて同調周波数f11が1ステップ分だけ高くされ、その後、処理はステップ211に戻る。
また、ステップ221において、(31)式が成立しないときには、処理はステップ221からステップ223に進み、このステップ223において、
DH−DL≧DTH ・・・ (32)
がチェックされる。そして、(32)式が成立するときは、図6Cの場合なので、処理はステップ223からステップ224に進み、このステップ224において、可変容量回路の容量が1ステップ分だけ大きくされて同調周波数f11が1ステップ分だけ低くされ、その後、処理はステップ211に戻る。
こうして、以後、ステップ211〜224が繰り返され、同調周波数f11は正しいテスト周波数f63へと収束されていく。
そして、同調周波数f11が許容誤差の範囲に収まると、このとき、(31)式および(32)式が成立しなくなるので、処理はステップ223からステップ225に進み、このステップ225において、このときの同調周波数f11を決定しているデータ、すなわち、このとき可変容量回路の容量を決定しているデータが、マイクロコンピュータ36に保存され、その後、ステップ226によりルーチン100を終了する。
したがって、アンテナ同調回路11の同調周波数f11はテスト周波数f63に調整されたことなり、すなわち、トラッキングエラーが補正されたことになる。
〔2−2−3〕 イメージ妨害特性の調整
この項目の場合には、マイクロコンピュータ36からの制御信号により、FET(Q51、Q52)がオフ、FET(Q61)がオンとされるとともに、AGCがオフとされてアンプ12、18の利得が所定値に固定される。また、演算回路62は加算を行うモードに制御される。さらに、受信周波数fRXがイメージ妨害特性を調整する周波数に設定される。
すると、演算回路62からは、(13)式で示される加算信号S62が出力され、テスト信号S63の周波数f63は、このときの受信周波数fRXに対応するイメージ周波数(fLO+fIF)とされる。そして、このテスト信号S63がアンテナ同調回路11に供給されるとともに、このとき、電圧V38が中間周波信号SIFのレベル、すなわち、イメージ信号成分(テスト信号S63)のレベルを示している。
そこで、その電圧V38が最小となるように、振幅位相補正回路14が制御されて中間周波信号SIFA、SIFBの相対的な振幅誤差および位相誤差が補正され、この結果、イメージ妨害特性が最良の状態に調整される。また、このとき、振幅位相補正回路14の特性を設定しているデータがマイクロコンピュータ36に保存される。
〔2−2−4〕 利得ないし受信感度の測定
この項目の場合には、マイクロコンピュータ36からの制御信号により、FET(Q51、Q52)がオフ、FET(Q61)がオンとされるとともに、AGCがオフとされてアンプ12、18の利得が最大値に固定される。また、演算回路62は減算を行うモードに制御される。
すると、演算回路62からは、(14)式で示される減算信号S62が出力され、テスト信号S63の周波数f63は希望周波数(fLO−fIF)とされる。そして、このテスト信号S63がアンテナ同調回路11に供給されるとともに、このとき、電圧V38が中間周波信号SIFのレベル、すなわち、希望信号(テスト信号S63)のレベルを示している。
したがって、マイクロコンピュータ36は、高周波段および中間周波段の最大利得や感度を知ることができる。
〔2−2−5〕 AGCのチェック
この場合には、マイクロコンピュータ36によりAGC電圧形成回路33および過入力検出回路34が制御されてAGC電圧VAGC、VOLが順次変更されるとともに、それぞれのAGC電圧値のときの電圧V38がチェックされる。したがって、AGCの動作をチェックあるいは確認することができる。
〔2−2−6〕 その他
上述の〔2−2−1〕〜〔2−2−3〕における調整や補正は、例えば受信機の電源の投入ごとに実行してもよいが、それらの調整や補正により得られたデータは、ステップ125、225などによりマイクロコンピュータ36に保存されている。したがって、例えば、電源の投入時、その保存しておいたデータにより対応する項目を調整ないし設定すれば、電源投入時の立ち上がりを早くすることができる。
〔3〕 可変容量回路C153、C154の例
図7は可変容量回路C153、C154の一例を示す。この例においては、可変容量回路C153、C154の容量が、4ビットの調整信号により16ステップにわたって変更できる場合である。
すなわち、ブリッジ回路15A〜15Mのそれぞれにおいて、反転アンプQ151の出力端と入力端との間に、コンデンサC150が接続される。また、スイッチング素子MOS−FET(Q0〜Q3)が設けられ、それらのドレイン・ソース間に、コンデンサC0〜C3がそれぞれ直列接続され、その直列回路がコンデンサC150に並列接続される。こうして、可変容量回路C153が構成される。
また、可変容量回路C154も可変容量回路C153と同様に構成される。なお、このとき、コンデンサC0〜C3の値は、
C1=2・C0
C2=4・C0
C3=8・C0
とされる。
さらに、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15の調整信号として、4ビットのデジタルデータD15がマイクロコンピュータ36から取り出され、このデータD15の各ビットb0〜b3が、可変容量回路C153、C154のFET(Q0〜Q3)、(Q0〜Q3)のゲートにそれぞれ供給される。
このような構成によれば、デジタルデータD15のビットb0〜b3に対応してFET(Q0〜Q3)がオンオフされるが、あるFET(Qi)(i=0〜3)がオンのとき、そのFET(Qi)に直列接続されているコンデンサCiがコンデンサC150に並列接続されることになる。
したがって、データD15のビットb0〜b3の示す値が「0」から「15」まで「1」ずつ変化するとき、可変容量回路C153の値は、値C150から値(C150+C1+C2+C3+C4)までを、コンデンサC0の値ずつ16ステップにわたって変化する。また、可変容量回路C154の値も、同時に同様に変化する。
したがって、ポリフェイズフィルタ15の中心周波数f15は、デジタルデータD15にしたがって16ステップに変化することになるので、例えば、±8ステップの調整を行うとともに、1ステップあたり2%の調整とすれば、±16%の誤差に対処できる。
〔4〕 アンテナ同調回路11の可変容量回路の例
〔4−1〕 その1
図8は、可変容量回路を有するアンテナ同調回路11の一例を示す。すなわち、アンテナコイルL11がフェライトコアに巻回されて、いわゆるバーアンテナとされるとともに、そのコイルL11に、可変容量ダイオードC11とコンデンサC12との直列回路が並列接続される。そして、コイルL11の中間タップから受信信号SRXが取り出されて高周波アンプ12に供給される。
また、局部発振回路31から選局電圧V31が取り出され、この電圧V31が抵抗器R11を通じて可変容量ダイオードC11にその制御電圧として供給されてアンテナ同調回路11の同調が行われる。
さらに、テスト信号S63を使用するときには、マイクロコンピュータ36からテスト信号発生回路40に所定の制御信号が供給されてテスト信号S63が形成され、このテスト信号S63がコンデンサC13を通じて可変容量ダイオードC11に供給される。
また、マイクロコンピュータ36から〔2−2−2〕におけるトラッキングエラーの補正用のデータが取り出され、このデータがD/Aコンバータ回路81に供給されてアナログ電圧V81とされ、この電圧V81が抵抗器R81を通じて可変容量ダイオードC11にその制御電圧として供給される。
したがって、電圧V81により可変容量ダイオードC11の値が制御されるので、それぞれの受信周波数fRXにおいて、〔2−2−2〕に述べた方法によりトラッキングエラーの補正を行うことができる。
〔4−2〕 その2
この例においては、アンテナ同調回路11における受信帯域を32の帯域に分割し、その分割された帯域を受信周波数fRXに対応して切り換え使用する場合である。
すなわち、コイルL11のホット側と、接地との間に、コンデンサC111〜C115と、MOS−FET(Q111〜Q115)のドレイン・ソース間とが直列接続されるとともに、コイルL11の接地側がコンデンサC14を通じて接地される。さらに、コイルL11には、コンデンサC15、C16の直列回路が並列に接続される。こうして、アンテナ同調回路11が構成される。そして、このアンテナ同調回路11に得られる受信信号SRXが、コンデンサC15、C16の接続中点から取り出され、高周波アンプ12に供給される。
また、マイクロコンピュータ36から5ビットの同調制御用のデータD11が取り出され、このデータD11の各ビットがFET(Q111〜Q115)のゲートにそれぞれ供給される。
さらに、テスト信号S63を使用するときには、マイクロコンピュータ36からテスト信号発生回路40に所定の制御信号が供給されてテスト信号S63が形成され、このテスト信号S63がコンデンサC13を通じてコイルL11の中間タップに供給される。
したがって、データD11を「0」から「31」の範囲で変更することにより同調回路11の同調周波数f11を32ステップにわたって変更できるので、受信周波数fRXの変更をできるとともに、それぞれの受信周波数fRXにおいて、〔2−2−2〕に述べた方法によりトラッキングエラーの補正を行うことができる。
〔5〕 まとめ
上述の受信機においては、受信回路10のICを製造するとき、ポリフェイズフィルタ15の特性がばらついても、正しい中心周波数に調整することができる。また、テスト信号発生回路40を内蔵しているので、必要なときには、いつでも再調整をすることができる。
さらに、調整結果をデジタルデータの状態で得ることができるので、保存して再設定に使用することができ、したがって、例えば電源投入ごとに再設定ができるとともに、その立ち上げを早くすることができる。また、各種の特性や項目の自己診断も実現することができる。
なお、上述において、演算回路62の出力信号S62を、アッテネータ回路64を通じてアンテナ同調回路11にテスト信号として供給することもできる。また、ポリフェイズフィルタ15の代わりに、バンドパスフィルタおよび移相回路とすることもできる。
さらに、長波放送、短波放送、FM放送などの受信を行う場合には、それらのためのアンテナ同調回路および高周波アンプを、アンテナ同調回路11および高周波アンプ12と同様に設け、その受信信号をバンド切り換え用のスイッチ回路を通じてミキサ回路13A、13Bに供給すればよい。また、上述においては、回路11をアンテナ同調回路として説明したが、帯域制限を行うものであれば、プリセレクタなどのトラッキングフィルタであってもよい。
〔略語の一覧〕
A/D:Analog to Digital
AGC:Automatic Gain Control
AM :Amplitude Modulation
CPU:Central Processing Unit
D/A:Digital to Analog
FET:Field Effect Transistor
FM :Frequency Modulation
IC :Integrated Circuit
IF :Intermediate Frequency
MOS−FET:Metal Oxide Semiconductor type FET
PLL:Phase Locked Loop
VCO:Voltage Controlled Oscillator
この発明の一形態を示す系統図である。 この発明の一形態を示す系統図である。 この発明の一形態を示すフローチャートである。 この発明の一形態を示すフローチャートである。 この発明を説明するための特性図である。 この発明を説明するための特性図である。 この発明の一形態を示す接続図である。 この発明の一形態を示す接続図である。 この発明の一形態を示す接続図である。 この発明を説明するための系統図である。 この発明を説明するための接続図である。
符号の説明
10…受信回路、11…アンテナ同調回路、13Aおよび13B…ミキサ回路、14…振幅位相補正回路、15…ポリフェイズフィルタ、16…演算回路、18…バンドパスフィルタ、20…デジタル処理回路、31…局部発振回路、36…マイクロコンピュータ、38…検出回路、39…A/Dコンバータ回路、40…テスト信号発生回路、50…PLL、55…乗算回路、61Aおよび61B…ミキサ回路、62…演算回路、63…PLLフィルタ

Claims (8)

  1. 希望周波数の受信信号を取り出す同調回路と、
    局部発振信号を形成する局部発振回路と、
    上記局部発振信号により上記受信信号を中間周波信号に周波数変換するミキサ回路と、
    このミキサ回路の出力信号から上記中間周波信号を取り出す中間周波フィルタと、
    上記中間周波信号の中間周波数に等しい周波数の交番信号を形成する信号形成回路と、
    上記中間周波フィルタにより取り出された上記中間周波信号のレベルを検出する検出回路と、
    この検出回路の検出出力が供給されるとともに、上記中間周波フィルタの通過帯域を制御する制御回路と
    を有し、
    上記中間周波フィルタは、その中心周波数がデジタルデータにより変更可能とされ、
    上記中間周波フィルタの調整時、
    上記交番信号を上記中間周波フィルタに供給し、
    上記デジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を順次変更するとともに、それぞれの中心周波数における上記検出出力から上記中間周波フィルタのおよその中心周波数を求め、
    上記デジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を上記およその中心周波数に設定し、
    上記交番信号の周波数を1ステップ分だけ高くあるいは低く変更するとともに、低く変更したときの上記検出出力と、高く変更したときの上記検出出力とを比較し、
    この比較結果が所定の範囲から外れるときには、上記中間周波フィルタの中心周波数を上記デジタルデータにより1ステップ分だけ変更し、
    上記比較および変更の処理を繰り返し、
    この繰り返しの結果、上記比較結果が所定の範囲に収束したときには、上記中間周波フィルタの中心周波数をそのときの周波数に設定するとともに、
    このときの中心周波数を与える上記デジタルデータを保存する
    ようにした受信機。
  2. 請求項1に記載の受信機において、
    上記保存したデジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を設定する
    ようにした受信機。
  3. 請求項1に記載の受信機において、
    上記局部発振信号および上記交番信号が供給される第2のミキサ回路と、
    この第2のミキサ回路の出力から希望周波数あるいはイメージ周波数の信号を取り出す取り出し回路と
    を有し、
    上記同調回路は、第2のデジタルデータにより制御される可変容量回路を有し、
    上記同調回路の調整時、
    上記取り出し回路から上記希望周波数の信号を取り出して上記同調回路に供給し、
    上記第2のデジタルデータにより上記同調回路の中心周波数を順次変更するとともに、それぞれの中心周波数における上記検出出力から上記同調回路のおよその中心周波数を求め、
    上記第2のデジタルデータにより上記同調回路の中心周波数を上記およその中心周波数に設定し、
    上記交番信号の周波数を1ステップ分だけ高くあるいは低く変更するとともに、低く変更したときの上記検出出力と、高く変更したときの上記検出出力とを比較し、
    この比較結果が所定の範囲から外れるときには、上記同調回路の中心周波数を上記第2のデジタルデータにより1ステップ分だけ変更し、
    上記比較および変更の処理を繰り返し、
    この繰り返しの結果、上記比較結果が所定の範囲に収束したときには、上記同調回路の中心周波数をそのときの周波数に設定するとともに、
    このときの中心周波数を与える上記第2のデジタルデータを保存する
    ようにした受信機。
  4. 請求項3に記載の受信機において、
    上記保存した第2のデジタルデータにより上記同調回路の中心周波数を設定する
    ようにした受信機。
  5. 請求項3あるいは請求項4に記載の受信機において、
    第3のデジタルデータにしたがってイメージ妨害特性を補正する補正回路を有し、
    上記取り出し回路から上記イメージ周波数の信号を取り出して上記同調回路に供給し、
    上記検出回路の検出出力が最小となるように上記第3のデジタルデータを変更し、
    上記検出回路の検出出力が最小となったとき、上記補正回路をこのときの状態に固定するとともに、
    このときの上記第3のデジタルデータを保存する
    ようにした受信機。
  6. 請求項5に記載の受信機において、
    上記保存した第3のデジタルデータにより上記補正回路を設定する
    ようにした受信機。
  7. 局部発振信号を形成する局部発振回路と、
    上記局部発振信号により、同調回路により取り出された希望周波数の受信信号を中間周波信号に周波数変換するミキサ回路と、
    このミキサ回路の出力信号から上記中間周波信号を取り出す中間周波フィルタと、
    上記中間周波信号の中間周波数に等しい周波数の交番信号を形成する信号形成回路と、
    上記中間周波フィルタにより取り出された上記中間周波信号のレベルを検出する検出回路と
    が一体に1チップIC化されたICであって、
    上記中間周波フィルタは、その中心周波数がデジタルデータにより変更可能とされ、
    上記中間周波フィルタの調整時、
    上記交番信号を上記中間周波フィルタに供給し、
    上記デジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を順次変更するとともに、それぞれの中心周波数における上記検出出力から上記中間周波フィルタのおよその中心周波数を求め、
    上記デジタルデータにより上記中間周波フィルタの中心周波数を上記およその中心周波数に設定し、
    上記交番信号の周波数を1ステップ分だけ高くあるいは低く変更するとともに、低く変更したときの上記検出出力と、高く変更したときの上記検出出力とを比較し、
    この比較結果が所定の範囲から外れるときには、上記中間周波フィルタの中心周波数を上記デジタルデータにより1ステップ分だけ変更し、
    上記比較および変更の処理を繰り返し、
    この繰り返しの結果、上記比較結果が所定の範囲に収束したときには、上記中間周波フィルタの中心周波数をそのときの周波数に設定するとともに、
    このときの中心周波数を与える上記デジタルデータを保存する
    ようにされた受信機用IC。
  8. 請求項7に記載の受信機用ICにおいて、
    上記局部発振信号および上記交番信号が供給される第2のミキサ回路と、
    この第2のミキサ回路の出力から希望周波数あるいはイメージ周波数の信号を取り出す取り出し回路と
    を有し、
    上記同調回路の調整時、
    上記取り出し回路から上記希望周波数の信号を取り出して上記同調回路に供給し、
    上記第2のデジタルデータにより上記同調回路の中心周波数を順次変更するとともに、それぞれの中心周波数における上記検出出力から上記同調回路のおよその中心周波数を求め、
    上記第2のデジタルデータにより上記同調回路の中心周波数を上記およその中心周波数に設定し、
    上記交番信号の周波数を1ステップ分だけ高くあるいは低く変更するとともに、低く変更したときの上記検出出力と、高く変更したときの上記検出出力とを比較し、
    この比較結果が所定の範囲から外れるときには、上記同調回路の中心周波数を上記第2のデジタルデータにより1ステップ分だけ変更し、
    上記比較および変更の処理を繰り返し、
    この繰り返しの結果、上記比較結果が所定の範囲に収束したときには、上記同調回路の中心周波数をそのときの周波数に設定するとともに、
    このときの中心周波数を与える上記第2のデジタルデータを保存する
    ようにされた受信機用IC。
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