JP4374288B2 - 電線圧接型コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、各コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に電線を圧接接続して構成される電線圧接型コネクタに関する。
従来のコネクタにおいて電線をコンタクトに接続する方法としては、電線の芯線をコンタクトに半田付けするもののほか、コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に電線を圧接して取り付けるものが知られている。ここで圧接とは、圧接溝内に電線を押し付けることにより、圧接溝の内縁において電線の絶縁被覆を切り裂き、これにより剥き出しになった芯線を圧接溝と接触させるものである。このような圧接では、電線とコンタクトとの接続工程が簡易であるため、製造コストを大きく引き下げることができるという利点がある。
その一方、上記電線圧接型コネクタにおける電線の固定保持は、圧接時に切り裂かれた絶縁被覆と圧接溝との接触部分でなされるため、近年のようにコネクタの小型化に伴って小径の電線が用いられる場合には、絶縁被覆が薄厚である故に電線の保持強度が低下してしまい、電線がコンタクトから外れ易くなる。このため圧接によりコンタクトに取り付けた小径の電線は、圧接溝とは別の部分において電線が固定される必要がある。例えば、下の特許文献に示すコネクタでは、圧接溝において接続された電線を保持する電線保持部を別途コンタクト上に有しており、電線の圧接による簡易な製造工程を実現しつつ、電線がコンタクトから抜け落ちる不具合を防止し得る構成となっている。
実開平2−57563号公報
しかしながら、上記構成のコネクタであっても、電線の直径が更に小さい極細の電線を用いる場合には絶縁被覆の厚みが小さいために電線の保持力が弱まり、電線がコンタクトから抜け落ちてしまうおそれがある。また、電線がヒンジ等の可動部において使用されるような場合には、その絶縁被覆に対磨耗性に優れたフッ素樹脂が用いられるが、このようなフッ素樹脂製の絶縁被覆は滑り易いため、やはりコンタクトから抜けてしまうおそれがある。また、上記構成ではコンタクト上に電線保持部を設けるために加工工数が増大し、コスト高になってしまう。更にはコンタクト同士の間隔の小さい狭ピッチのコネクタではコネクタサイズの制約から一つ一つのコンタクトに電線保持部を設けることが困難な場合もある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、電線が極細タイプであり、或いはヒンジ等の可動部に用いられる場合であってもコンタクトからの電線の抜け落ちを確実に防止することができる構成の電線圧接型コネクタを提供することを目的としている。
第1の本発明に係る電線圧接型コネクタは、電気絶縁性材料からなるハウジングと、ハウジングに保持された導電性材料からなる複数のコンタクトと、ハウジングに結合された電気絶縁性材料からなる圧接カバーと、各コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に圧接接続された電線とを有し、ハウジングに圧接カバーを結合させる際、電線が圧接カバーに押圧されてコンタクトの圧接溝内に圧接される構成の電線圧接型コネクタ(例えば、実施形態におけるプラグ型コネクタ10)において、圧接カバーに設けられ、圧接溝内に圧接される電線が圧接カバーとハウジングとの結合前に予め圧入されるカバー側電線保持溝と、ハウジングに設けられ、圧接カバーとハウジングとが結合されて電線が圧接溝内に圧接される際に、カバー側電線保持溝内に保持されていた電線が圧接カバーにより押圧されて圧入されるハウジング側電線保持溝(例えば、実施形態におけるハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)とを備え、さらに、ハウジング側電線保持溝は、コンタクトに近い側から第1電線保持溝と、第2電線保持溝との2つの電線保持溝により構成され、カバー側電線保持溝は、コンタクトに最も近い側にあり、続いて、第1電線保持溝、第2電線保持溝の順にそれぞれの保持溝が構成され、カバー側電線保持溝の幅は、電線の被覆部を含んだ直径よりも小さい寸法で構成され、圧接カバーに設けられた押圧部で電線が前記第1電線保持溝に圧入されかつ押圧されている
また、第2の本発明に係る電線圧接型コネクタは、電気絶縁性材料からなるハウジングと、ハウジングに保持された導電性材料からなる複数のコンタクトと、ハウジングに結合された電気絶縁性材料からなる圧接カバーと、各コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に圧接接続された電線とを有し、ハウジングに圧接カバーを結合させる際、圧接溝上に予め載置された電線が圧接カバーに押圧されてコンタクトの圧接溝内に圧接される構成の電線圧接型コネクタ(例えば、実施形態におけるプラグ型コネクタ10′)において、ハウジングに設けられ、圧接カバーとハウジングとが結合される際に、圧接溝上に載置されていた電線が圧接カバーにより押圧されて圧入されるハウジング側電線保持溝(例えば、実施形態におけるハウジング側第1電線保持溝25)とを備え、さらに、ハウジング側電線保持溝は、コンタクトに近い側から第1電線保持溝と、第2電線保持溝との2つの電線保持溝により構成され、カバー側電線保持溝は、コンタクトに最も近い側にあり、続いて、第1電線保持溝、第2電線保持溝の順にそれぞれの保持溝が構成され、カバー側電線保持溝の幅は、電線の被覆部を含んだ直径よりも小さい寸法で構成され、圧接カバーに設けられた押圧部で電線が前記第1電線保持溝に圧入されかつ押圧されている
第1の本発明に係る電線圧接型コネクタでは、コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に圧接接続された電線は、圧接カバー側に設けられた電線保持溝(カバー側電線保持溝)とハウジング側に設けられた電線保持溝(ハウジング側電線保持溝)とにより、また第2の本発明に係る電線圧接型コネクタでは、ハウジング側に設けられた電線保持溝(ハウジング側電線保持溝)により、強固に保持されるようになっている。このため電線が極細タイプであり、或いはヒンジ等の可動部に用いられる場合であっても、コンタクトからの電線の抜け落ちを確実に防止することができる。また、電線を保持する電線保持溝(カバー側電線保持溝及びハウジング側電線保持溝)が加工成形の難しいコンタクトではなく、比較的成形のし易い圧接カバー及びハウジングに設けられているので、コンタクト同士の間隔が狭く、コンタクトに電線の保持部を形成しにくい場合において特に有利である。更にはコンタクトの成形を簡単化できる分、製造コストを安価にすることも可能である。
また、第1の本発明に係る電線圧接型コネクタは、圧接カバーとハウジングとを結合させる前に予め電線をカバー側電線保持溝内に圧入しておき、圧接カバーとハウジングとを結合させる際に、圧接カバーにより電線を押圧してハウジング側電線保持溝内に圧入させる工程を採るので、電線を圧接溝に圧接させる工程の前に電線を圧接カバー上に整列させることができ、圧接時における電線の位置ずれを防止することが可能である。一方、第2の本発明に係る電線圧接型コネクタにおいては、圧接カバーとハウジングとを結合させる前に予め電線を圧接溝上に載置しておき、圧接カバーとハウジングとを結合させる際に、圧接カバーにより電線を押圧してハウジング側電線保持溝内に圧入させる工程を採るので、一回の押し込み工程(圧接カバーをハウジングに押し込む工程)で全ての圧入を完了させることができる。このため製造工程を第1の本発明の場合よりも簡易にすることができ、製造コストをより安価にすることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図8は本発明の第1実施形態に係る電線圧接型コネクタとして構成されたプラグ型コネクタ10であり、ハウジング20と、このハウジング20に保持された複数のコンタクト40と、ハウジング20に結合された圧接カバー30と、各コンタクト40に接続された複数の電線50とを有して構成される。本実施形態では説明の便宜上、図中に示すように前後、左右及び上下方向を定義する。
ハウジング20は樹脂等の電気絶縁性材料からなり、左右方向に延びた基部21と、この基部21の左右側端部を上下方向に貫通するように形成された圧接カバー保持空間22(図9参照)と、基部21の前面から前方に突出して延びて設けられたプラグ部23とを有しており、プラグ部23には複数個(本実施形態では10個)のコンタクト40がそれぞれ前後方向に延び、かつ左右方向に平行に整列された状態で設けられている。
コンタクト40は金属等の導電性材料からなり、図7〜図10に示すようにプラグ部23の上面側に露出して位置する接触部41と、この接触部41の前方(プラグ部23の先端側)端部から下方に屈曲して延び、プラグ部23を上下方向に貫通して延びたコンタクト取り付け溝24内に位置する屈曲部42と、接触部41の後方(プラグ部23が延びる側とは反対の側)端部から下方斜めに屈曲した後水平に延びた中間部43と、この中間部43の後端から上方に延びて設けられた端子部44とを有している。端子部44には上方に開口する形状の圧接溝45が設けられている。ここで、ハウジング20がモールド成形により形成される場合には、各コンタクト40はハウジング20のモールド成形時にその成形金型(図示せず)内に挿入され、ハウジング20のモールド成形と同時にハウジング20に取り付けられる構成(インサートモールド成形)であることが好ましい。
各コンタクト40の圧接溝45には電線50が一本ずつ圧接取り付けされており、その一方側の端部はハウジング10内に位置し、他方側の端部はハウジング10の後方に延びている。なお、本実施形態ではコンタクト40の数が10個であるため、電線50の数は10本となっている。電線50は導電性材料からなる芯線51及びこの芯線51の外周を覆って設けられた電気絶縁性材料からなる絶縁被覆52からなる。コンタクト40の圧接溝45の幅は芯線51の直径よりも若干小さく、電線50の延びる方向をコンタクト40の延びる方向(前後方向)に一致させたうえで電線50をコンタクト40の上方から押圧すると(図11(A)参照)、絶縁被覆52が圧接溝45により切り裂かれ、これにより剥き出しになった芯線51が圧接溝45の内縁と接触する(図11(B)参照)。このような電線50の圧接により電線50とコンタクト40とは電気的に接続される。
また、ハウジング20における圧接溝45の後方位置にはハウジング側第1電線保持溝25が上方に開口して設けられており、このハウジング側第1電線保持溝25の更に後方位置にはハウジング側第2電線保持溝26が同じく上方に開口して設けられている。これらハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26は、圧接溝45内に圧接された電線50をコンタクト40の後方において固定保持するために設けられている。図12は10本の電線50がコンタクト40の圧接溝45に圧接されるとともに、ハウジング20に設けられたハウジング側第1保持溝25及びハウジング側第2保持溝26に保持された状態を示している(圧接カバー30は示さず)。
圧接カバー30は樹脂等の電気絶縁性材料からなり、図13及び図14に示すように、左右方向に延びた基部31と、この基部31の左右両端部から下方に延びて設けられた側部32とを有している。左右の側部32各々には前方に突出して延びた係止突起33が設けられており(図14参照)、圧接カバー30がハウジング20の上方から取り付けられたときには、これら左右の係止突起33がハウジング20に(圧接カバー保持空間22を形成する壁面上に)設けられた窪み(図3参照)22a内に嵌入してハウジング20と圧接カバー30とが結合(仮結合)されるようになっている。図15はハウジング20と圧接カバー30とが結合された状態を示している(電線50は示さず)。
圧接カバー30の基部31の下面側には、図13及び図14に示すように、下方に突出して延びた電線保持突起34が左右方向に並んで設けられており、隣接する電線保持突起34同士の間には下方に開口したカバー側電線保持溝35が前後方向に延びるとともに左右方向に並んだ状態に形成されている。隣接する電線保持突起34同士の間隔、すなわちカバー側電線保持溝35の幅は電線50の直径(絶縁被覆52を含んだ直径)よりも若干小さい寸法を有しており、コンタクト40の圧接溝45内に圧接される前の電線50をこのカバー側電線保持溝35内に圧入すると、電線50の外径はカバー側電線保持溝35により幅方向(カバー側電線保持溝35の幅方向)に圧縮された状態で固定保持される。また、基部31の下面側であってカバー側電線保持溝35の後方の位置には、下方に突出する形状の押圧突起36が形成されており、カバー側電線保持溝35に電線50が圧入された状態では、電線50はこの押圧突起36の直下に位置するようになっている(図16及び図17参照)。
本プラグ型コネクタ1を製造する(組み立てる)には、先ず、上記のように10本の電線50を全て圧接カバー30のカバー側電線保持溝35内に圧入取り付けする。すなわち、圧接溝45内に圧接される電線50を、圧接カバー30とハウジング20との結合前に予めカバー側電線保持溝35内に圧入しておく。これにより10本の電線50は圧入カバー30の基部31の下面側において整列状態に保持された状態となる(図16及び図17参照)。そして、このように10本の電線50が圧接カバー30上に整列保持されたら、圧入カバー30をハウジング20の直上に位置させて、圧入カバー30の左右の側部32がハウジング20の左右の圧接カバー保持空間22内に上方から入り込むようにし、圧入カバー30の左右側部32に設けられた係止突起33をハウジング20の左右側部に設けられた窪み22a内に嵌入させる。これにより圧入カバー30はハウジング20に仮結合された状態となるが、この状態から圧入カバー30をハウジング20の上方から押し込むと(図18(A)参照)、図3及び図4に示すように、圧接カバー30に設けられた複数の電線保持突起34のうち左右両端部に位置するもの(符号を34a,34aとする)がハウジング20の中央部に形成された圧接カバー収容窪み27の左右側壁27a,27aの間に入り込み、圧接カバー30とハウジング20とは結合される(図18(B)参照)。そして、この圧入カバー30とハウジング20との結合時、圧接カバー30により保持されていた各電線50は、カバー側電線保持溝35と押圧突起36との間において、ハウジング20に保持されたコンタクト40の圧接溝45に上方から押し付けられるので、圧接溝45によりその絶縁被覆52が切り裂かれて圧接される。
なお、この圧接カバー30とハウジング20とが結合されるとき、圧接カバー30の基部31下面に設けられた押圧突起36は、電線50をハウジング側第1電線保持溝25内に上方から押し込む(押圧する)ので、電線50はハウジング側第1電線保持溝25内に圧入される。このため電線50は、圧接カバー30とハウジング20とが結合された状態において、圧接カバー30に設けられたカバー側電線保持溝35と、ハウジング20における圧接溝45を挟んでカバー側電線保持溝35と対向する位置に設けられたハウジング側第1電線保持溝25とにより保持される。
また、電線50は圧接カバー30とハウジング20との結合時には図示しない治具により保持されて適度なテンションがかけられており、圧接カバー30とハウジング20とが結合される際には、ハウジング側第1電線保持溝25において保持された部分よりも更に後方の部分がハウジング側第2保持溝26内に圧入されるようになっている。このハウジング側第2保持溝26はハウジング側第1保持溝25と異なり、圧接カバー30と上下方向において対向していない(上方に圧接カバー30が位置していない)ので、自身において電線50が溝26から脱落すること(上方への移動)を防止する必要があり、このため溝26の内縁には、電線50の圧入により電線50の絶縁被覆52が食い込む凹凸部26aが設けられている。ハウジング側第2保持溝26内に圧入された電線50は、図6に示すように溝26の内縁に形成された凹凸部26aの形状に従うように変形し、溝26からの脱落、すなわち上方への移動が規制される。
このように本プラグ型コネクタ10では、ハウジング20に圧接カバー20を結合させる際、電線50が圧接カバー30に押圧されてコンタクト40の端子部44に形成された圧接溝45内に圧接される構成を有するのであるが、電線50は、圧接カバー30側に設けられた1つの電線保持溝(カバー側電線保持溝35)とハウジング20側に設けられた2つの電線保持溝(ハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)とにより強固に保持されるようになっている。このため電線50が極細タイプであり、或いはヒンジ等の可動部に用いられる場合であっても、コンタクト40からの電線50の抜け落ちを確実に防止することができる。また、電線50を保持する電線保持溝(カバー側電線保持溝35、ハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)が加工成形の難しいコンタクト40ではなく、比較的成形のし易い圧接カバー30及びハウジング20に設けられているので、コンタクト40同士の間隔が狭く(狭ピッチであり)、コンタクト40に電線50の保持部を形成しにくい場合において特に有利である。更には、コンタクト40の成形を簡単化できる分、製造コストを安価にすることも可能である。
また、本プラグ型コネクタ10は、圧接カバー30とハウジング20とを結合させる前に予め電線50をカバー側電線保持溝35内に圧入しておき、圧接カバー30とハウジング20とを結合させる際に、圧接カバー30により(具体的には押圧突起36により)電線50を押圧してハウジング20側の電線保持溝(ハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)内に圧入させる工程を採るので、電線50を圧接溝45に圧接させる工程の前に電線50を圧接カバー30上に整列させることができ、圧接時における電線50の位置ずれを防止することが可能である。
また、本プラグ型コネクタ10においては、カバー側電線保持溝35とハウジング側第1電線保持溝25とがコンタクト40の圧接溝45を挟んで対向して位置しているので、電線50の圧接時には圧接溝45の両側において電線50を均等に下方へ押圧することができ、電線50の圧接を容易かつ確実に行うことができるのみならず、圧接後においては圧接溝45の両側において電線50を保持できるので、電線50の保持強度をより一層強くすることが可能になっている。
また、本プラグ型コネクタ10においては、ハウジング側第2電線保持溝26の内縁に電線50の絶縁被覆52が食い込む凹凸部26aが設けられているため、ここに保持された電線50の絶縁被覆52は凹凸部26aの形状に応じて変形するのであるが、この変形はハウジング側第1電線保持溝25において保持される絶縁被覆52とハウジング側第2電線保持溝26において保持される絶縁被覆52との間に形状のねじれを生じさせるので、電線50の長手方向の移動(抜け)が規制され、電線50の固定保持はより強固なものなる。
次に、図19を用いて本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る電線圧接型コネクタの一実施形態であるプラグ型コネクタ10′、は前述のプラグ型コネクタ10と完成品としての外観形状はほぼ同じであるが、圧接カバー30に設けられたカバー側電線保持溝35が第1実施形態のように各電線50を圧入する機能を有するのではなく、単に各電線50の端部を整列状態に整える機能を有するのみであるため、その溝幅は第1実施形態の場合よりも広く、電線50の外径よりもやや大きいものとなっている。よってこのプラグ型コネクタ10′の説明では、カバー側電線保持溝の符号を35′とするとともに、他の構成要素の符号については前述のプラグ型コネクタ10の説明において用いたものをそのまま用いることにする。
このプラグ型コネクタ10′では、圧接カバー30とハウジング20とを結合させる前に、10本の電線50を全て並列状態で圧接溝45上に載置させておく。この際、電線50はプラグ型コネクタ10′とは別部材として用意される治具100により並列状態に保持される(図19(A)参照)。このようにして電線50が圧接溝45上に載置されたら、圧接カバー30をハウジング20に上方から取り付ける。この際、圧入カバー30の左右の側部32がハウジング20の左右の圧接カバー保持空間22内に上方から入り込むようにし、圧入カバー30の左右側部32に設けられた係止突起33をハウジング20の左右側部に設けられた窪み22a内に嵌入させる。これにより圧入カバー30はハウジング20に仮結合された状態となる(図19(B)参照)。圧入カバー30のハウジング20に対する仮結合が終わったら、圧入カバー30をハウジング20の上方から押し込む。これにより第1実施形態の場合と同様、圧接カバー30に設けられた複数の電線保持突起34のうち左右両端部に位置するもの(符号34a,34a)がハウジング20の中央部に形成された圧接カバー収容窪み27の左右側壁27a,27aの間に内に入り込んで(図3及び図4参照)圧接カバー30とハウジング20とは結合され、各電線50は圧接溝45によりその絶縁被覆52が切り裂かれて圧接される。そしてこの際、各電線50は圧接カバー30により(具体的には押圧突起36により)押圧されてハウジング20に設けられた2つのハウジング側電線保持溝(ハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)内に圧入される(図19(C)参照)。また、各電線50は対応するカバー側電線保持溝35′内に入り込んでその端部が整列される。
本プラグ型コネクタ10′は前述のプラグ型コネクタ10と完成品としてはほぼ同じ構造であるのでこのプラグ型コネクタ10と同様の効果を有するが、本プラグ型コネクタ10′では、圧接カバー30とハウジング20とを結合させる前に予め電線50を圧接溝45上に載置しておき、圧接カバー30とハウジング20とを結合させる際に、圧接カバー30により電線50を押圧してハウジング側電線保持溝(ハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)内に圧入させる工程を採るので、一回の押し込み工程(圧接カバー30をハウジング20に押し込む工程)で全ての圧入を完了させることができる。このため製造工程を前述のプラグ型コネクタ10の場合よりも簡易にすることができ、製造コストをより安価にすることが可能である。なお、本第2実施形態に係るプラグ型コネクタ10′では、第1実施形態に係るプラグ型コネクタ10′のように、カバー側電線保持溝35′においては圧入保持されない。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態においてはコンタクト40が10個であり、これに対応する電線50の数も10本であったが、これらコンタクト40及び電線50の数は特に限定されず、任意である。また、上述の実施形態では、圧接カバー30側に設けられた電線保持溝の数は1つ(カバー側電線保持溝35或いはカバー側電線保持溝35′)であり、ハウジング20側に設けられた電線保持溝の数は2つ(ハウジング側第1電線保持溝25及びハウジング側第2電線保持溝26)であったが、圧接カバー30側の電線保持溝及びハウジング20側の電線保持溝の数はそれぞれ幾つであっても構わない。また、上述の実施形態においては、本発明に係る電線圧接型コネクタの適用対象がプラグ型コネクタであったが、同様にしてレセプタクル型コネクタに対しても適用することが可能である。
第1の本発明に係る電線圧接型コネクタの一実施形態として構成されたプラグ型コネクタの斜視図である。 (A)は上記プラグ型コネクタの平面図、(B)は正面図、(C)は背面図、(D)は側面図である。 図2(B)における矢視III−IIIから見た上記プラグ型コネクタの断面図である。 図2(A)における矢視IV−IVから見た上記プラグ型コネクタの断面図である。 図2(A)における矢視V−Vから見た上記プラグ型コネクタの断面図である。 図2(A)における矢視VI−VIから見た上記プラグ型コネクタの断面図である。 図2(A)における矢視VII−VIIから見た上記プラグ型コネクタの断面図である。 図2(A)における矢視VII−VIIから見た上記プラグ型コネクタの斜視図である。 コンタクトが取り付けられた状態のハウジングの斜視図である。 コンタクト単体をこれに圧接される電線とともに示す斜視図である。 コンタクトの圧接溝に電線を圧接させる工程を説明する、図10における矢視XIから見た図である。(A)は圧接溝に電線を圧接させる前の状態、(B)は圧接溝に電線を圧接させた状態をそれぞれ示している。 10本の電線がコンタクトの圧接溝に圧接されるとともに、ハウジングに設けられた2つの電線保持溝に保持された状態を示す斜視図である。 圧接カバー単体を下方斜めから見た斜視図である。 圧接カバー単体を上下反対にした状態で見た斜視図である。 ハウジングと圧接カバーとが結合された状態を示す斜視図である。 カバー側電線保持溝に電線を圧入させた状態の圧接カバーを下方斜めから見た斜視図である。 カバー側電線保持溝に電線を圧入させた状態の圧接カバーを上下反対にして見た斜視図である。 上記プラグ型コネクタの組み立て工程を(A)→(B)の順で示す図である。 第2の本発明に係る電線圧接型コネクタの一実施形態として構成されたプラグ型コネクタの組み立て工程を(A)→(B)→(C)の順で示す図である。
符号の説明
10 プラグ型コネクタ(電線圧接型コネクタ)
20 ハウジング
23 プラグ部
25 ハウジング側第1電線保持溝(ハウジング側電線保持溝)
26 ハウジング側第2電線保持溝(ハウジング側電線保持溝)
26a 凹凸部
30 圧接カバー
35 カバー側電線保持溝
36 押圧突起
40 コンタクト
41 接触部
44 端子部
45 圧接溝
50 電線
51 芯線
52 絶縁被覆

Claims (3)

  1. 電気絶縁性材料からなるハウジングと、前記ハウジングに保持された導電性材料からなる複数のコンタクトと、前記ハウジングに結合された電気絶縁性材料からなる圧接カバーと、前記各コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に圧接接続された電線とを有し、前記ハウジングに前記圧接カバーを結合させる際、前記電線が前記圧接カバーに押圧されて前記コンタクトの前記圧接溝内に圧接される構成の電線圧接型コネクタにおいて、
    前記圧接カバーに設けられ、前記圧接溝内に圧接される前記電線が前記圧接カバーと前
    記ハウジングとの結合前に予め圧入されるカバー側電線保持溝と、
    前記ハウジングに設けられ、前記圧接カバーと前記ハウジングとが結合されて前記電線が前記圧接溝内に圧接される際に、前記カバー側電線保持溝内に保持されていた前記電線が前記圧接カバーにより押圧されて圧入されるハウジング側電線保持溝とを備え
    前記ハウジング側電線保持溝は、前記コンタクトに近い側から第1電線保持溝と、第2電線保持溝との2つの電線保持溝により構成され、
    前記カバー側電線保持溝は、前記コンタクトに最も近い側にあり、続いて、前記第1電線保持溝、前記第2電線保持溝の順にそれぞれの保持溝が構成され、
    前記カバー側電線保持溝の幅は、前記電線の被覆部を含んだ直径よりも小さい寸法で構成され、
    前記圧接カバーに設けられた押圧部で前記電線が前記第1電線保持溝に圧入されかつ押圧されていることを特徴とする電線圧接型コネクタ。
  2. 電気絶縁性材料からなるハウジングと、前記ハウジングに保持された導電性材料からなる複数のコンタクトと、前記ハウジングに結合された電気絶縁性材料からなる圧接カバーと、前記各コンタクトの端子部に形成された圧接溝内に圧接接続された電線とを有し、前記ハウジングに前記圧接カバーを結合させる際、前記圧接溝上に予め載置された前記電線が前記圧接カバーに押圧されて前記コンタクトの前記圧接溝内に圧接される構成の電線圧接型コネクタにおいて、
    前記ハウジングに設けられ、前記圧接カバーと前記ハウジングとが結合される際に、前記圧接溝状に載置されていた前記電線が前記圧接カバーにより押圧されて圧入されるハウジング側電線保持溝とを備え、
    前記ハウジング側電線保持溝は、前記コンタクトに近い側から第1電線保持溝と、第2電線保持溝との2つの電線保持溝により構成され、
    前記カバー側電線保持溝は、前記コンタクトに最も近い側にあり、続いて、前記第1電線保持溝、前記第2電線保持溝の順にそれぞれの保持溝が構成され、
    前記カバー側電線保持溝の幅は、前記電線の被覆部を含んだ直径よりも小さい寸法で構成され、
    前記圧接カバーに設けられた押圧部で前記電線が前記第1電線保持溝に圧入されかつ押圧されていることを特徴とする電線圧接型コネクタ。
  3. 前記第2電線保持溝は、前記電線の圧入方向と逆方向側に逆ハの字状に内側に突出した凹部を有し、前記凹部の中に前記保持溝に挿入された前記電線の絶縁被覆が入り込むことにより、前記電線の脱落を防止するように構成された電線脱落防止機構部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線圧接型コネクタ
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