以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の汎用解析システムの一実施の形態を概念的に示したブロック図である。
この汎用解析システムは、大別すると、対象物の解析手順画面や解析ノウハウ画面を表示する表示部1と、表示部1に表示された解析手順画面の中の任意の項目を操作する際に用いられるマウスやキーボード等からなる入力部2と、この入力部2の操作に従って、各解析手順画面を表示部1に順次表示させるための解析手順画面表示プログラム、および表示部1に表示される各解析手順画面の中の任意の項目を入力部2によって操作することにより、その項目に対応した解析ノウハウ画面を表示部1に表示させるための解析ノウハウ画面表示プログラムを格納した画面表示プログラム格納部3と、表示部1に表示された解析ノウハウ画面に記述された特定の対象物の解析ノウハウを格納する解析ノウハウ格納部4と、入力部2から入力された情報に従って解析を行う解析計算処理部(解析ソルバー)5と、解析計算処理部5によって実行されたCAE解析結果をレポートとしてまとめて出力するプリンタ等の出力部6と、これら各部の制御や演算処理を行う対話型制御部7と、CAE解析結果をレポートとして格納するレポート格納部8とを備えている。
また、対話型制御部7は、演算部701と、ファイル格納部702と、解析ノウハウ入出力部703と、レポート検索部704とを備えており、演算部701は、実際の解析に際して要素の形状や要素分割などを計算する部分(プリポスト)である。また、ファイル格納部702には、解析の各種対象物について共通に適用される汎用解析手順プログラムを格納した汎用解析手順ファイル部702a、各入力画面に従って入力部2より入力された解析対象物の解析情報を保存するための解析情報ファイル部702b、解析結果を過去事例として保存する解析結果ファイル部702cなどが格納されている。
解析計算処理部5は、ファイル格納部702の解析情報ファイル部702bに基づいて、特定の対象物の解析計算処理を実行する。そのため、図示は省略しているが、対象物の解析を行う解析ソルバーと呼ばれる構造解析ソフトを具備している。
対話型制御部7は、解析実行時には、画面表示プログラム格納部3に格納されたプログラムに従い、表示部1に解析情報入力画面を順次表示させる処理を実行し、その入力画面中に入力された解析情報を解析情報ファイル部702bに保存する処理を実行する。また、解析情報ファイル部702bに保存された解析情報に基づき、解析計算処理部5により実行された対象物の解析結果を解析結果ファイル部702cに保存する処理を実行する。上記解析情報ファイル部702bに保存された解析情報及び解析結果ファイル部702cに保存された解析結果は、出力部6から出力されるとともに、上記対話型制御部7にリンクされているレポート格納部8に過去事例として蓄積される。レポート格納部8に蓄積された過去事例からは、レポート検索部704を介して、所望とする事例が検索される。
ただし、解析ノウハウ画面に関しては、本発明の要部ではないので、本明細書では説明を省略する。
図2ないし図52は、入力部2による入力操作に従い、画面表示プログラム格納部3に格納されている入力画面表示プログラムに従って表示部1に順次表示される入力画面または表示画面の具体例を示している。
各入力画面または表示画面は、基本的に3段構成となっており、上段が、どの段階まで解析手順の操作が進んだかを表示するステップ表示窓、中段が、解析手順の内容を表示するための表示窓、下段が、各種の数値や文字等を入力する入力窓となっている。また、これら入力画面または表示画面の左横には、その手順の過程に対応した3次元モデルの図形が表示されるようになっているが、以下の説明では、この図形は必要に応じて図示することとし、特に必要でない場合には図示を省略する。
ここで、汎用解析手順プログラムは、データベースを開くステップから始まり、形状作成(もしくはCAEファイルの読み込み)ステップ、メッシュ分割ステップ、材料特性値の設定ステップ、固定条件の設定ステップ、負荷条件の設定ステップ、解析実行ステップ、結果表示ステップ、の各ステップ(手順)からなっている。そして、このような各ステップの主要箇所にリンクを設け、このリンク先のファイルが、解析情報を保存している解析情報ファイル部702b及び解析結果を保存している解析結果ファイル部702cとなっており、この解析結果ファイルは、本実施の形態ではHTML形式で記述されているが、テキスト形式でも記述可能である。
すなわち、解析作業者は、汎用解析手順ファイル部702aに格納されている汎用解析手順プログラムに従って、各ステップの入力画面または表示画面(これについては後述する)を開き、その中に表示されている「過去のレポートを見る」と記載された部分をクリックすることで、レポート格納部8に蓄積されている解析パラメータ及び解析結果を過去事例として表示できるようになっている。
次に、本実施の形態の汎用解析システムを用いて、解析作業者が解析を行う手順を説明する。
図2は、データベースを開いたときの最初の画面(初期画面)10を示している。初期画面10は、どの段階まで解析手順(ステップ)の操作が進んだかを表示するステップ表示窓11と、解析手順の内容を対話形式で表示するための表示画面窓12と、ユーザ作業エリアである入力窓13と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン14と、前画面に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン15とを含んで構成されている。ただし、適用ボタン14と戻るボタン15は必要に応じて表示されるボタンであり、この初期画面10では、いずれのボタンも薄い反転色表示となっており、操作不可状態となっている。
図3は、解析種類選択画面20を示している。この解析種類選択画面20は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓21と、これから行う解析種類を選択するための各種項目を対話形式で表示する選択表示窓22と、ユーザ作業エリアである入力窓23とを含んで構成されている。
図4は、境界条件のケース数を入力するケース数入力画面30を示している。このケース数入力画面30は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓31と、境界条件のケース数を説明するための表示窓32と、境界条件のケース数を入力するユーザ作業エリアである入力窓33と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン34と、前画面(解析種類選択画面20)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン35とを含んで構成されている。
図5は、解析手順表示画面40を示している。この解析手順表示画面40は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓41と、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓42と、ユーザ作業エリアである入力窓43とを含んで構成されている。
図6は、解析モデル選択画面50を示している。この解析モデル選択画面50は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓51と、解析モデルの選択を対話形式で表示する選択表示窓52と、ユーザ作業エリアである入力窓53とを含んで構成されている。
図7は、形状作成画面60を示している。この形状作成画面60は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓61と、形状作成の方法を対話形式で表示する選択表示窓62と、ユーザ作業エリアである入力窓63と、前画面(解析モデル選択画面50)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン65とを含んで構成されている。
図8は、CADファイル選択画面70を示している。このCADファイル選択画面70は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓71と、CADファイルの選択を対話形式で表示する選択表示窓72と、ユーザ作業エリアである入力窓73と、前画面(形状作成画面60)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン75とを含んで構成されている。
図9は、CADファイル選択画面80を示している。このCADファイル選択画面80は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓81と、CADファイルのトレランスの入力を対話形式で促す表示窓82と、トレランスを入力するユーザ作業エリアである入力窓83と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン84と、前画面(CADファイル選択画面70)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン85とを含んで構成されている。
図10は、CADファイル選択画面90を示している。このCADファイル選択画面90は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓91と、IGESファイルの選択を対話形式で促す表示窓92と、ファイル名やファイルの種類を入力するユーザ作業エリアである入力窓93と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン94と、前画面(CADファイル選択画面80)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン95とを含んで構成されている。
図11は、モデル確認画面100を示している。このモデル確認画面100は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓101と、モデルを確認するための各種操作説明などが対話形式で表示された操作表示窓102と、ユーザ作業エリアである入力窓103とを含んで構成されている。
図12は、モデル確認画面110を示している。このモデル確認画面110は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓111と、フリーエッジの有無を対話形式で表示する表示窓112と、ユーザ作業エリアである入力窓113と、前画面(モデル確認画面100)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン115とを含んで構成されている。
図13は、面修正画面120を示している。この面修正画面120は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓121と、修正の意思を対話形式で確認する確認表示窓122と、ユーザ作業エリアである入力窓123と、前画面(モデル確認画面110)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン125とを含んで構成されている。
図14は、形状作成ステップの完了確認画面130を示している。この完了確認画面130は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓131と、形状作成ステップの完了を対話形式で確認する確認表示窓132と、ユーザ作業エリアである入力窓133とを含んで構成されている。
図15は、解析手順表示画面140を示している。この解析手順表示窓140は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓142の表示内容が、次のメッシュ分割を選択するように指示する内容となっている。
図16は、メッシュ分割画面150を示している。このメッシュ分割画面150は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓151と、局所分割の有無を対話形式で確認する確認表示窓152と、ユーザ作業エリアである入力窓153とを含んで構成されている。
図17は、メッシュ分割画面160を示している。このメッシュ分割画面160は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓161と、平均要素長の入力を対話形式で促す選択表示窓162と、平均要素長を入力するユーザ作業エリアである入力窓163と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン164とを含んで構成されている。
図18は、メッシュ分割画面170を示している。このメッシュ分割画面170は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓171と、入力した平均要素長でその後の解析を実行するか否かを対話形式で確認する確認表示窓172と、平均要素長を入力するユーザ作業エリアである入力窓173と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン174とを含んで構成されている。
図19は、メッシュ分割ステップの完了確認画面180を示している。この完了確認画面180は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓181と、メッシュ分割ステップの完了を対話形式で確認する確認表示窓182と、ユーザ作業エリアである入力窓183とを含んで構成されている。
図20は、解析手順表示画面190を示している。この解析手順表示窓190は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓192の表示内容が、次の材料物性値の設定を選択するように指示する内容となっている。
図21は、材料物性値選択画面200を示している。この材料物性値選択画面200は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓201と、材料物性値の選択を対話形式で促す選択表示窓202と、ユーザ作業エリアである入力窓203とを含んで構成されている。
図22は、材料物性値の選択ステップの完了確認画面210を示している。この完了確認画面210は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓211と、材料物性値の選択ステップの完了を対話形式で確認する確認表示窓212と、ユーザ作業エリアである入力窓213とを含んで構成されている。
図23は、解析手順表示画面220を示している。この解析手順表示窓220は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓222の表示内容が、次の固定条件の設定を選択するように指示する内容となっている。
図24および図27は、固定条件設定画面230を示している。この固定条件設定画面230は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓231と、固定条件の与え方を対話形式で促す選択表示窓232と、ユーザ作業エリアである入力窓233とを含んで構成されている。
図25および図26は、固定条件設定画面240を示している。この固定条件設定画面240は、面についての固定位置を定義する画面であって、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓241と、固定条件の与え方を対話形式で促す選択表示窓242と、ユーザ作業エリアである入力窓243と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン244とを含んで構成されている。
図28は、固定条件の設定ステップの完了確認画面250を示している。この完了確認画面250は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓251と、固定条件の設定ステップの完了を対話形式で確認する確認表示窓252とを含んで構成されている。
図29は、解析手順表示画面260を示している。この解析手順表示窓260は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓262の表示内容が、次の負荷条件の設定を選択するように指示する内容となっている。
図30および図33は、負荷条件設定画面270を示している。この負荷条件設定画面270は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓271と、負荷条件の与え方を対話形式で促す選択表示窓272と、ユーザ作業エリアである入力窓273とを含んで構成されている。
図31および図32は、負荷条件設定画面280を示している。この負荷条件設定画面280は、強制変位を与える面を設定する画面であって、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓281と、強制変位の与え方を対話形式で促す選択表示窓282と、強制変位の情報を入力するユーザ作業エリアである入力窓283と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン284とを含んで構成されている。
図34は、負荷条件の設定ステップの完了確認画面290を示している。この完了確認画面290は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓291と、負荷条件の設定ステップの完了を対話形式で確認する確認表示窓292とを含んで構成されている。
図35は、解析手順表示画面300を示している。この解析手順表示窓300は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓302の表示内容が、次の解析実行を選択するように指示する内容となっている。
図36は、解析実行画面310を示している。この解析実行画面310は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓311と、解析ソルバーの選択を対話形式で確認する選択表示窓312とを含んで構成されている。
図37は、解析実行画面320を示している。この解析実行画面320は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓321と、解析手法の選択を対話形式で確認する選択表示窓322と、解析手法を入力するユーザ作業エリアである入力窓323と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン324と、前画面に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン325とを含んで構成されている。
図38は、解析手順表示画面330を示している。この解析手順表示窓330は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓332の表示内容が、次の結果表示を選択するように指示する内容となっている。
図39および図40は、同じ結果表示画面340を示している。この結果表示画面340は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓341と、解析結果の表示選択を対話形式で確認する選択表示窓342と、ユーザ作業エリアである入力窓343と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン344とを含んで構成されている。
図41は、解析手順表示画面350を示している。この解析手順表示窓350は、図5に示す解析手順表示画面40と同じであるが、ここでは、解析手順の各ステップを表示するためのステップ表示窓352の表示内容が、次のレポート出力を選択するように指示する内容となっている。
図42は、レポート出力画面360を示している。このレポート出力画面360は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓361と、レポートの出力情報の入力を対話形式で促す表示窓362と、出力情報を入力するユーザ作業エリアである入力窓363と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン364とを含んで構成されている。
図43は、レポート出力画面370を示している。このレポート出力画面370は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓371と、出力するレポートの種類選択を対話形式で促す表示窓372と、出力するレポートの種類を入力するユーザ作業エリアである入力窓373と、入力内容を適用するための「適用」と記入された適用ボタン374と、前画面(レポート出力画面360)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン375とを含んで構成されている。
図44は、レポート出力画面380を示している。このレポート出力画面380は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓381と、出力する図の視点選択を対話形式で促す表示窓372と、前画面(レポート出力画面370)に戻るための「戻る」と記入された戻るボタン385とを含んで構成されている。
図45ないし図49は、プリンタである出力部6から印字出力される解析報告書の例を示している。
図50は、解析終了画面390を示している。この解析終了画面390は、どの段階までの入力が完了したかを表示するステップ表示窓391と、解析終了を説明する説明表示窓392と、システムを終了するための「終了」と記入され終了ボタン396とを含んで構成されている。おな、説明は省略しているが、上記各画面においても、システムを終了するための終了ボタンが画面右上に表示されている。
図51は、図17に示すメッシュ分割画面160に重ねて表示された過去事例検索画面400を示している。この過去事例検索画面400は、製品名や担当者名、およびフリーキーワードに入力されたキーワードに基づいて、過去事例データベース7から該当する過去事例を検索するための実行画面である。
図52は、図17に示すメッシュ分割画面160に重ねて表示された過去事例検索結果画面410を示しており、該当する過去事例(レポート)が一覧表示されている。
なお、図51に示す過去事例検索画面400は、図16、図17および図18に示すメッシュ分割画面150,160,170の確認表示窓152,162,172に表示されている「過去のレポートを見る」と記載された部分152b,162b,172bをクリックすることで開くことができるようになっている。この「過去のレポートを見る」と記載された部分は、この他にも、図21に示す材料物性値選択画面200の選択表示窓202、図24および図27に示す固定条件設定画面230の選択表示窓232、図25および図26に示す固定条件設定画面240の選択表示窓242、図30および図33に示す負荷条件設定画面270の選択表示窓272b、図31および図32に示す負荷条件設定画面280の選択表示窓282、図36に示す解析実行画面310の選択表示窓312bなどにも表示されている。
次に、上記構成の汎用解析システムによって任意の対象物を解析、設計する手順について、上記で説明した図2ないし図52に示す入力画面例および解析結果表示画面例を適宜を参照して説明する。
まず、解析作業者は、本装置を立ち上げて表示部1に図2に示す初期画面10を表示し、表示画面窓12の中の「新しいCAEを開始する」または「途中のCAEを再開する」のいずれかを選択する。ここでは、「新しいCAEを開始する」が選択されたものとする。なお、「途中のCAEを再開する」が選択された場合には、すでに解析を行っている既存のモデリングデータベースを開くようになっている。
「新しいCAEを開始する」が選択されると、対話型制御部6は、画面表示プログラム格納部3に格納されている画面表示プログラムを起動し、表示部1に図3に示す解析種類選択画面20を表示する。解析作業者は、この解析種類選択画面20の選択表示窓22に表示されている内容から、今回使用する解析の種類を選択する。具体的には、選択表示窓22に表示されている各項目のアイコン部分にカーソルを移動させてクリックすることにより、いずれかの解析種類を選択することができる。ここでは、「線形強度解析」が選択されたとする。
これにより、表示部1には、図4に示すケース数入力画面30が表示される。
次に、解析作業者は、このケース数入力画面30の選択入力窓33に、境界条件のケース数を入力し、次に適用ボタン34をマウス等でクリックすることにより、境界条件のケース数が決定される。これにより、表示部1には、図5に示す解析手順表示画面40が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面40のステップ表示窓42には、解析手順を示す各ステップのうち、次に形状作成のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップが反転色となっており、形状作成のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓41の形状作成をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図6に示す解析モデル選択画面50が表示される。
次に、解析作業者は、この解析モデル選択画面50の選択表示窓52に表示されている2種類の解析モデルから、1つの解析モデルを選択する。具体的には、各項目の左側に表示されているアイコン部分にカーソルを移動させてマウス等でクリックすることにより、解析モデルが選択される。ここで、「3次元ソリッドモデル」が選択されたとすると、表示部1には、図7に示す形状作成画面60が表示される。
次に、解析作業者は、この形状作成画面60の選択表示窓62に表示されている2種類の方法から、1つの形状作成方法を選択する。具体的には、各項目の左側に表示されているアイコン部分にカーソルを移動させてマウス等でクリックすることにより、形状作成方法が選択される。ここで、「CADファイルを読み込む」が選択されたとすると、表示部1には、図8に示すCADファイル選択画面70が表示される。
次に、解析作業者は、このCADファイル選択画面70の選択表示窓72に表示されている2種類のCADファイルから、1つのCADファイルを選択する。具体的には、各項目の左側に表示されているアイコン部分にカーソルを移動させてマウス等でクリックすることにより、形状作成方法が選択される。ここで、「IGES」が選択されたとすると、表示部1には、図9に示すCADファイル選択画面80が表示される。
次に、解析作業者は、このCADファイル選択画面80の表示窓82に表示された説明内容に従い、入力窓83にトレランスを入力し、適用ボタン84をマウス等でクリックすると、表示部1には、図10に示すCADファイル選択画面90が表示される。
次に、解析作業者は、このCADファイル選択画面90の表示窓92に表示されている説明内容に従い、入力窓93の上部に表示されているファイルから1つのファイルを選択し、適用ボタン94をマウス等でクリックすると、表示部1には、図11に示すモデル確認画面100が表示される。
次に、解析作業者は、モデル確認画面100の横に表示された解析モデル(3次元ソリッドモデル)を必要に応じて視点を変更したり、表示方法を変更したり、ズームを行ったりして、目視により確認すると、操作表示窓102に表示されている「次へ進む」と記載されたアイコンをクリックすることにより、表示部1には、図12に示すモデル確認画面110が表示される。
すなわち、目視による確認後、解析作業者が「次へ進む」と記載されたアイコンをクリックすると、対話型制御部6では、解析作業者による目視確認後の3次元ソリッドモデルのフリーエッジチェックを行い、面を共有していない辺がある場合には、これをフリーエッジとして表示部1に表示する。
次に、解析作業者は、操作表示窓112に表示されている「次へ進む」と記載されたアイコンをクリックすると、表示部1には、図13に示す面修正画面120が表示される。
次に、解析作業者は、この面修正画面120の確認表示窓122に表示された説明内容に従い、フリーエッジが発生している場合には、「面を修正する」を選択して、フリーエッジの修正を行うことになる。また、フリーエッジ等が発生せず、面を修正する必要がない場合には、「面を修正しない」を選択して次に進むことになる。ここでは、「面を修正しない」を選択したとする。すなわち、「面を修正しない」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図14に示すステップ完了確認画面130が表示される。
次に、解析作業者は、このステップ完了確認画面130の確認表示窓132に表示された説明内容に従い、「いいえ」か「はい」のいずれかを選択する。ここでは、「いいえ」を選択する。すなわち、「いいえ」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図15に示す解析手順表示画面140が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面140のステップ表示窓142には、解析手順を示す各ステップのうち、次にメッシュ分割のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップと形状作成のステップとが反転色となっており、メッシュ分割のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓141のメッシュ分割をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図16に示すメッシュ分割画面150が表示される。
次に、解析作業者は、このメッシュ分割画面150の確認表示窓152に表示されている説明内容に従い、解析に必要なメッシュを作成する。ここでは、局所分割を指定しないを選択したとする。すなわち、確認表示部152に表示された「いいえ」にカーソルを移動してクリックすると、表示部1には、図17に示すメッシュ分割画面160が表示される。
次に、解析作業者は、このメッシュ分割画面160の選択表示窓162に表示された説明内容に従い、入力窓163に平均要素長を入力し、次に適用ボタン164をクリックすると、表示部1には、図18に示すメッシュ分割画面170が表示される。
ここで、解析作業者は、平均要素長を入力するに際し、過去の事例を参照したい場合には、選択表示窓162に表示されている「過去のレポートを見る」と記載された部分162bをクリックする。これにより、画面には過去の事例が表示されるのであるが、この過去事例の表示手順については、最後に詳細に説明する。
次に、解析作業者は、このメッシュ分割画面170の左横に表示されたメッシュ分割画面とメッシュ情報とを確認後、そのメッシュ数でよければ、確認表示窓172に表示された「このメッシュに決定する」を選択する。すなわち、「このメッシュに決定する」の項目の左側に表示されているアイコンをクリックすると、表示部1には、図19に示すメッシュ分割ステップの完了確認画面180が表示される。
次に、解析作業者は、このステップ完了確認画面180の確認表示窓182に表示された説明内容に従い、「いいえ」か「はい」のいずれかを選択する。ここでは、「いいえ」を選択する。すなわち、「いいえ」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図20に示す解析手順表示画面190が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面190のステップ表示窓192には、解析手順を示す各ステップのうち、次に材料物性値の設定のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップ、形状作成のステップ、メッシュ分割のステップが反転色となっており、材料物性値の設定のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓191の材料物性値の設定をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図21に示す材料物性値選択画面200が表示される。
次に、解析作業者は、この材料物性値選択画面200の選択表示窓202に表示されている材料名の一覧から、その材料のヤング率、ポアソン比、質量密度などのデータを参照して、最適な材料を選択する。すなわち、選択する材料名のところにカーソルを移動させてクリックすると、その材料(例えば、「鉄Fe」)が選択されるとともに、表示部1には、図22に示す材料物性値の選択ステップの完了確認画面210が表示される。
次に、解析作業者は、このステップ完了確認画面210の確認表示窓212に表示された説明内容に従い、「いいえ」か「はい」のいずれかを選択する。ここでは、「いいえ」を選択する。すなわち、「いいえ」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図23に示す解析手順表示画面220が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面220のステップ表示窓222には、解析手順を示す各ステップのうち、次に固定条件の設定のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップ、形状作成のステップ、メッシュ分割のステップ、材料物性値の設定のステップが反転色となっており、固定条件の設定のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓221の固定条件の設定をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図24に示す固定条件設定画面230が表示される。
次に、解析作業者は、この固定条件設定画面230の選択表示窓232に表示されている説明内容に従い、固定条件を選択する。ここでは、「面に与える」を選択したとする。すなわち、「面に与える」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図25に示す固定条件設定画面240が表示される。
次に、解析作業者は、この固定条件設定画面240の選択表示窓242に表示されている説明内容に従い、3次元ソリッドモデルが表示されている左側の画面上で、固定する面を選択し、ユーザ作業エリアである入力窓243で固定方向をチェックし(この例では、X,Y,Zの全ての方向にチェックが入っている)、適用ボタン244をクリックすると、表示部1には、図26に示す固定条件設定画面240が表示される。なお、左横には面固定された3次元ソリッドモデルが表示されている。
この固定条件設定画面240は、図25に示す固定条件設定画面240と同じであり、違うところは、左側の画面に、面固定されたことを示す印(図中、「123」と記載)が付与されている点である。解析作業者は、この画面を確認後、選択表示窓242に表示されている「面固定の終了」を選択する。すなわち、「面固定の終了」と記載された左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図27に示す固定条件設定画面230が表示される。
この固定条件設定画面230は、図24に示す固定条件設定画面230と同じであり、違うところは、図示しない左側の画面に、面固定されたことを示す印(図中「123」と記載)が付与されている点である。解析作業者は、この画面を確認後、選択表示窓242に表示されている「固定条件の終了」を選択する。すなわち、「固定条件の終了」と記載された左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図28に示す固定条件の設定ステップの完了確認画面250が表示される。
次に、解析作業者は、このステップ完了確認画面250の確認表示窓252に表示された説明内容に従い、「いいえ」か「はい」のいずれかを選択する。ここでは、「いいえ」を選択する。すなわち、「いいえ」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図29に示す解析手順表示画面260が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面260のステップ表示窓262には、解析手順を示す各ステップのうち、次に負荷条件の設定のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップ、形状作成のステップ、メッシュ分割のステップ、材料物性値の設定のステップ、固定条件の設定のステップが反転色となっており、負荷条件の設定のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓261の負荷条件の設定をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図30に示す負荷条件設定画面270が表示される。
次に、解析作業者は、この負荷条件設定画面270の選択表示窓272に表示されている説明内容に従い、負荷条件を選択する。ここでは、「面に強制変位を与える」を選択したとする。すなわち、「面に強制変位を与える」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図31に示す負荷条件設定画面280が表示される。
次に、解析作業者は、この負荷条件設定画面280選択表示窓282に表示されている説明内容に従い、3次元ソリッドモデルが表示されている左側の画面上で、強制変位を与える面を選択し、ユーザ作業エリアである入力窓283で変位の方向を指定し、変位量を入力して、最後に適用ボタン284をクリックすると、表示部1には、図32に示す負荷条件設定画面280が表示される。
この負荷条件設定画面280は、図31に示す負荷条件設定画面280と同じであり、違うところは、左側の画面に、強制変位を与えることを示す印(図中、「1.000」と記載)が付与されている点である。解析作業者は、この画面を確認後、選択表示窓282に表示されている「面強制変位の終了」を選択する。すなわち、「面強制変位の終了」と記載された左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図33に示す負荷条件設定画面270が表示される。
この負荷条件設定画面270は、図30に示す負荷条件設定画面270と同じであり、違うところは、左側の画面に、強制変位を与えることを示す印(図中「1.000」と記載)が付与されている点である。解析作業者は、この画面を確認後、選択表示窓272に表示されている「負荷条件の終了」を選択する。すなわち、「負荷条件の終了」と記載された左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図34に示す負荷条件の設定ステップの完了確認画面290が表示される。
次に、解析作業者は、このステップ完了確認画面290の確認表示窓292に表示された説明内容に従い、「いいえ」か「はい」のいずれかを選択する。ここでは、「いいえ」を選択する。すなわち、「いいえ」と記載された項目の左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図35に示す解析手順表示画面300が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面300のステップ表示窓302には、解析手順を示す各ステップのうち、次に解析実行のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップ、形状作成のステップ、メッシュ分割のステップ、材料物性値の設定のステップ、固定条件の設定のステップ、負荷条件の設定のステップが反転色となっており、解析実行のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓301の解析実行をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図36に示す解析実行画面310が表示される。
次に、解析作業者は、この解析実行画面310の選択表示窓312に表示されている説明内容に従い、解析ソルバーを選択する。ここでは、「専用ソルバーで解析を実行する」が選択されたとする。すなわち、「専用ソルバーで解析を実行する」と記載された左側のアイコンをクリックすると、表示部1には、図37に示す解析実行画面320が表示される。
次に、解析作業者は、この解析実行画面320の選択表示窓322に表示されている説明内容に従い、解析手法を選択し、使用メモリを入力して、最後に適用ボタン324をクリックすると、解析計算処理部5は、具備している構造解析ソフトを使用して解析を実行する。そして、解析を終了すると、解析結果を解析結果ファイル部702cに保存する。また、表示部1には、図38に示す解析手順表示画面330が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面330のステップ表示窓332には、解析手順を示す各ステップのうち、次に結果表示のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップ、形状作成のステップ、メッシュ分割のステップ、材料物性値の設定のステップ、固定条件の設定のステップ、負荷条件の設定のステップ、解析実行のステップが反転色となっており、結果表示のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓331の結果表示をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図39および図40に示す解析結果画面340が表示される。
次に、解析作業者は、この解析結果画面340の中から表示したい結果を選択すると、その結果が、左側に例えばコンタ図として表示される。
次に、解析作業者は、解析結果を画面で確認後、適用ボタン344をマウス等でクリックする。これにより、表示部1には、図41に示す解析手順表示画面350が表示される。
この時点で表示されている解析手順表示画面350のステップ表示窓352には、解析手順を示す各ステップのうち、次にレポート出力のステップを選択するように指示する内容が表示されている。具体的には、処理を終了しているナビゲーションのステップが反転色となっており、レポート出力のステップの横に矢印が付与されている。解析作業者は、この指示に従い、ステップ表示窓351のレポート出力をマウス等でクリックすることにより、表示部1には、図42に示すレポート出力画面360が表示される。
次に、解析作業者は、このレポート出力画面360の入力窓363に製品名と担当者名(解析作業者の名前)とを入力し、メッシュ図や分布図のサイズや出力枚数を選択した後、適用ボタン364をクリックする。これにより、表示部1には、図43に示すレポート出力画面370が表示される。
次に、解析作業者は、このレポート出力画面370の表示窓372に表示されている説明内容に従い、入力窓373にレポート出力する分布図を入力(選択)し、適用ボタン374をクリックする。これにより、表示部1には、図44に示すレポート出力画面380が表示される。
次に、解析作業者は、このレポート出力画面380の表示窓382に表示されている説明内容に従い、出力する図の視点を選択する。ここでは、「デフォルト視点でレポート出力を開始する」と記載された左側のアイコンがクリックされたとする。これにより、解析情報ファイル部702b及び解析結果ファイル部702cに保存されている解析結果に基づき、図45ないし図49に示す解析報告書が表示部1に表示されるとともに、プリンタである出力部6から印字出力される。
なお、解析報告書の印字出力が終了すると、表示部1には、図50に示す解析終了画面390が表示されるので、解析作業者は、画面右上に表示されている終了ボタン396をクリックする。これにより、システムが終了される。
以上が本発明の汎用解析システムの一連の処理手順の説明であるが、最後に、本発明の特徴である過去事例の検索および表示手順について説明する。
例えば、図17に示すメッシュ分割画面160の選択表示窓162に表示された説明内容に従い、入力窓163に平均要素長を入力する際に、解析作業者が、過去の事例を参照したい場合には、選択表示窓162に表示されている「過去のレポートを見る」と記載された部分162bをクリックする。これにより、メッシュ分割画面160には、図51に示すように、図形を表示する部分に重ねるようにして、過去事例検索画面400が表示される。
次に、解析作業者は、この過去事例検索画面400に、製品名や担当者名、およびフリーキーワードを必要に応じて入力し、下欄の「追加検索」と記載された部分401をクリックする。これにより、レポート検索部704は、これらの入力条件に従ってレポート格納部8に蓄積されている過去の事例(解析結果)を検索し、その検索結果を表示部1に表示する。すなわち、図52に示すように、メッシュ分割画面160の上に、さらに重ねるようにして、過去事例検索結果画面410が表示される。
ここで、表示された過去事例が多いために、この中から選択することが難しい場合などには、検索条件を変えて、「絞り込み検索」と記載された部分402をクリックする。これにより、レポート検索部704は絞り込み検索を開始し、その検索結果を過去事例検索結果画面410として再度表示する。
次に、解析作業者は、この過去事例検索結果画面410に表示された中から、所望する過去事例を見つけると、その項目欄(例えば、ファイル名のところ)をクリックする。これにより、該当するファイルの内容がレポート格納部8から取り出され、表示部1には、図45〜図49に示す解析報告書が表示される。
これにより、解析作業者は、この解析報告書を参照し、解析担当者のコメント等も参考にしながら、最適な平均要素長を決定することができる。
このように、「過去のレポートを見る」と記載されている部分は、各ステップの要所に適宜用意されているので、解析作業者は、必要に応じ、各ステップの処理段階で、随時、過去事例を参照することができるようになっている。
以上説明した汎用解析システムは、CAE解析手順を対話形式で格納した汎用解析処理プログラムによって実現されている。本発明の対象とするのは、このプログラムそのものであってもよいし、このプログラムがコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されているものであってもよい。
本発明では、この記録媒体として、図1に示されている対話型制御部7で処理が行なわれるために必要なメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していない外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
ここで、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であって、FD(フレキシブルディスク)やHD(ハードディスク)等の磁気ディスク系、CD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスク系、ICカード/光カード等のカード系、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリ系などがある。
また、本発明においては、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成とはなっていないが、通信ネットワークと接続可能なシステム構成である場合には、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを保持する記録媒体であってもよい。