JP4371017B2 - 車両用筺体 - Google Patents

車両用筺体 Download PDF

Info

Publication number
JP4371017B2
JP4371017B2 JP2004267263A JP2004267263A JP4371017B2 JP 4371017 B2 JP4371017 B2 JP 4371017B2 JP 2004267263 A JP2004267263 A JP 2004267263A JP 2004267263 A JP2004267263 A JP 2004267263A JP 4371017 B2 JP4371017 B2 JP 4371017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
fracture starting
starting points
fracture
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004267263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006082614A (ja
Inventor
拓実 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004267263A priority Critical patent/JP4371017B2/ja
Publication of JP2006082614A publication Critical patent/JP2006082614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4371017B2 publication Critical patent/JP4371017B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

本発明は、車両内に搭載され、車両用部品が収納される車両用筺体に関する。
従来、車両の所定位置にボックスを固定し、ボックス内に電子制御ユニットが配置された構造であって、車両衝突時の衝撃をボックスよりも先行して直接受け、ボックスを破壊しながら電子制御ユニットがボックスから離脱できるようにする腕部を突設した自動車用電子制御ユニットの取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−95036号公報
しかしながら、上記従来の自動車用電子制御ユニットの取付構造において、車両衝突時に衝撃をボックスよりも先行して腕部が直接受け、ボックスを破壊しながら電子制御ユニットがボックスから離脱する。
これにより、車両衝突時に車両のボディが潰れることにより、衝突による衝撃を吸収させようとした場合、腕部及び離脱した電子制御ユニットが衝撃吸収の妨げとなり得る。したがって、車両全体として十分に衝撃吸収できないおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、車両の安全性を向上させた車両用筺体を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、車両内に搭載され、車両用部材を収容する車両用筺体であって、前記車両用筺体を構成する面において、該面の端辺には該端辺を起点に前記端辺に対し垂直方向に延びる少なくとも3つの溝状の第1破壊起点が並んで形成されているとともに、前記車両用筺体を構成する面は矩形であり、前記少なくとも3つの溝状の第1破壊起点のうち2つの前記第1破壊起点は、該矩形の角部近傍に1つずつ形成され、前記2つ以外の前記第1破壊起点は前記2つの前記第1破壊起点の中央に形成されて、前記車両用部材は電子回路基板であり、該電子回路基板には前記溝状の第1破壊起点に略平行する少なくとも3つの溝状の第2破壊起点が形成されていることを特徴とする車両用筺体である。
この一態様によれば、上記面の端辺には上記端辺を起点に上記端辺に対し垂直方向に延びる少なくとも3つの溝状の第1破壊起点が並んで形成されている。これにより、例えば上記車両用筺体に対して上記第1破壊起点が並ぶ方向に力が作用したときに、上記溝状の第1破壊起点に応力集中が起きる。上記溝状の第1破壊起点に応力集中が起きると、上記第1破壊起点を支点として上記車両用筺体の面は折れ曲がり、容易に上記車両用筺体が潰れる。したがって、上記車両用筺体が上記車両内に搭載された状態で、上記車両用筺体が車両本体から受ける力に対して潰れ易くなる。例えば車両衝突時等に車両のボディが潰れることにより、衝突の衝撃を吸収させようとする場合がある。この場合において、上記車両用筺体は車両本体から受ける力に対して潰れ易くなっていることから、上記車両用筺体が衝撃吸収の妨げになることがない。すなわち、車両全体として十分に衝撃吸収でき、車両の安全性を向上させることができる。
また、この一態様において、上記車両用筺体を構成する面は矩形であり、前記少なくとも3つの溝状の第1破壊起点のうち2つの前記第1破壊起点は、該矩形の角部近傍に1つずつ形成され、前記2つ以外の前記第1破壊起点は前記2つの前記第1破壊起点の中央に形成されていることにより、上記車両用筺体に対して上記第1破壊起点が並ぶ方向に力が作用したときに、力点である上記角部近傍の上記2つの第1破壊起点と、上記角部近傍の上記2つの第1破壊起点の中央にあり、作用点となる上記第1破壊起点との距離を大きくとることができる。したがって、力点で生じた力を作用点で大きく作用させることができることから、より車両用筺体を潰れ易くすることができる。
さらに、この一態様においては、上記車両用部材は電子回路基板であり、上記電子回路基板には上記溝状の第1破壊起点に略平行する少なくとも3つの溝状の第2破壊起点が形成されていることにより、上記電子回路基板の上記第2破壊起点を上記車両用筺体の上記第1破壊起点に略平行に形成することとなり、上記車両用筺体と上記電子回路基板との潰れ易い方向を一致させることができる。これにより、上記電子回路基板が上記車両用筺体に収容され、上記電子回路基板と上記車両用筺体とが一体となった状態で全体として潰れ易くすることができる。
さらに、この一態様において、上記少なくとも3つの溝状の第1破壊起点は、上記矩形の隣合う上記端辺に夫々形成されているのが好ましい。これにより、上記車両用筺体は上記矩形の上記隣合う端辺の方向に夫々潰れ易くなる。したがって、上記車両用筺体が上記車両内に搭載された状態で、上記車両用筺体が複数の方向からの車両本体から受ける力に対して潰れ易くなる。すなわち、例えば車両衝突時等に車両のボディが複数の方向に潰れた場合に、上記車両用筺体が衝撃吸収の妨げになる事象が確実に減少する。
なお、この一態様において、上記車両用筺体を構成する矩形状の面のうち、開口する上記面の角部近傍に切り欠き状の第3破壊起点が1つずつ形成されていることが好ましい。
また、この一態様において、上記開口する面の対向する辺の両端部近傍に上記第3破壊起点が1つずつ形成され、上記両端部近傍に夫々形成された上記第3破壊起点の間に、少なくとも1つの上記第3破壊起点が更に形成されているのが好ましい。
本発明によれば、車両の安全性を向上させた車両用筺体を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、車両用筺体の基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の一実施例に係るECU筺体を車両に搭載した状態を示す図である。
車両には、車両の制御を行うエレクトリック・コントロール・ユニット(以下、ECUと称す。)等の電子制御ユニットが車室前部のエンジンルーム内に搭載されている。このECUはプリント基板よりなるECU基板4を、放熱性を考慮したアルミニウム製の外装ケース(以下、ECU筺体と称す。)2に収容させた構造を有しており、防水性を考慮した樹脂製のECUボックス6内に収容された状態で、エンジンルーム内のヘッドランプとサスタワーの間に配置されている。また、樹脂製のECUボックス6はボルトでエンジンルーム内に固定され、この樹脂製のECUボックス6の内部にECU筺体2がブラケットおよびボルトで固定して取り付けられている。なお、車両が前方の障害物等に衝突した場合、エンジンルーム内の空間が潰れることにより、車両衝突時の衝撃が吸収され、車室内の安全性が確保させている。
次にECU筺体2の構造について説明する。
図2(a)は、ECU筺体2を上方から見た上面図であり、図2(b)は図2(a)に示すECU筺体2をX方向から見た側面図である。また、図2(c)は図2(a)に示すECU筺体2をY方向から見た側面図であり、図2(d)は、図2(a)に示すECU筺体2をZ方向から見た側面図である。なお、図2(a)に示すECU筺体2をW方向からみた側面図は、Y方向から見た側面図(c)と対象となっている。
図2(a)に示すようにECU筺体2を構成する矩形状の上面において、対向する2つの端辺2aには端辺2aを起点として端辺2aに対し垂直方向に延びる3つの溝状の第1破壊起点8a、8bが等間隔で夫々形成されている。3つの溝状の第1破壊起点8a、8bのうち2つの第1破壊起点8aは矩形状の角部寄りに夫々1つずつ形成され、1つの第1破壊起点8bは2つの第1破壊起点8aの略中央に形成されている。対向する2つの端辺2aに3つの溝状の第1破壊起点8a、8bが形成されることにより、第1破壊起点8a、8bを起点としてECU筺体2はX方向およびZ方向に潰れ易くなる。なお、2つの第1破壊起点8aと1つの第1破壊起点8bとの距離を大きくすると、後述する理由でX方向およびZ方向にECU筺体2は、より潰れ易くなる。第1破壊起点8a、8bの溝はV字形状となっており、端辺2aから離れるにしたがってV字形状の断面積が小さくなるように形成されている。なお、第1破壊起点8a、8bのV字形状の断面積を大きくすれば、X方向およびZ方向にECU筺体2は潰れ易くなる。また、第1破壊起点8a、8bが端辺2aに対し垂直方向に延びる長さが長くなれば、X方向およびZ方向にECU筺体2は潰れ易くなる。
またECU筺体2を構成する矩形状の上面において、対向する2つの端辺2aに隣合う1つの端辺2bには端辺2bを起点として端辺2bに対し垂直方向に延びる3つの溝状の第4破壊起点10a、10bが等間隔で夫々形成されている。3つの溝状の第4破壊起点10a、10bのうち2つの第4破壊起点10aは矩形状の角部近傍に夫々1つずつ形成され、1つの第4破壊起点10bは2つの第4破壊起点10aの略中央に形成されている。1つの端辺2bには端辺2bを起点として端辺2bに対し垂直方向に延びる3つの溝状の第4破壊起点10a、10bが形成されることにより、第4破壊起点10a、10bを起点としてECU筺体2はY方向およびW方向に潰れ易くなる。
ECU筺体2の上面には凸部2cが形成され、凸部2cの上面の端辺2dには、端辺2dを起点として端辺2dに対し垂直方向に延びる3つの溝状の第5破壊起点12a、12bが等間隔で夫々形成されている。なお、ECU筺体2の凸部2cが他の部分と比較して肉厚に形成されている場合、従来の筺体では凸部2cは潰れ難くなっているが、本実施例のように3つの溝状の第5破壊起点12a、12bを形成することにより、第5破壊起点12a、12bを起点としてECU筺体2はY方向およびW方向に潰れ易くなる。
なお、3つの溝状の第1破壊起点8a、8b、第4破壊起点10a、10bおよび第5破壊起点12a、12bが形成されているが、形成される第1破壊起点8a、8b、第4破壊起点10a、10b及び第5破壊起点12a、12bの数は任意の数でよい。また、形成される第1破壊起点8a、8bの数が増えると、X方向およびZ方向にECU筺体2は、より潰れ易くなる。形成される第4破壊起点10a、10b及び第5破壊起点12a、12bの数が増えると、Y方向およびW方向にECU筺体2は、より潰れ易くなる。さらに、第1破壊起点8a、8b、第4破壊起点10a、10bおよび第5破壊起点12a、12bのV字状の溝は、端辺2a、2bから対向する端辺2a、2bまで縦断又は横断するように形成されていてもよい。
図2(b)に示すように、ECU筺体2を構成する1つの側面2e上において、側面2eの上端辺2fから下端辺2gまで垂直方向に延びる3つの溝状の第6破壊起点14a、14bが夫々等間隔に形成されている。3つの溝状の第6破壊起点14a、14bのうち2つの第6破壊起点14aは側面2eの両端辺近傍に1つずつ形成され、2つの第6破壊起点14aの略中央にもう1つの第6破壊起点14bが形成されている。また、第6破壊起点14a、14bの溝は断面形状がV字状に夫々形成されている。3つの溝状の第6破壊起点14a、14bが形成されることにより、第6破壊起点14a、14bを起点としてECU筺体2はY方向およびW方向に潰れ易くなる。
図2(c)に示すように、ECU筺体2を構成する2つの対向する側面2h上において、各側面2hの上端辺2iから下端辺2jまで垂直方向に延びる3つの溝状の第7破壊起点16a、16bが夫々等間隔に形成されている。3つの溝状の第7破壊起点16a、16bのうち2つの第6破壊起点16aは側面2hの両端辺寄りに1つずつ形成され、2つの第7破壊起点16aの略中央にもう1つの第7破壊起点16bが形成されている。また、第7破壊起点16a、16bの溝は断面形状がV字状に夫々形成されている。3つの溝状の第7破壊起点16a、16bが形成されることにより、第7破壊起点16a、16bを起点としてECU筺体2はX方向およびZ方向に潰れ易くなる。
なお、3つの溝状の第6破壊起点14a、14bおよび第7破壊起点16a、16bが形成されているが、形成される第6破壊起点14a、14bおよび第7破壊起点16a、16bの数は任意の数でよい。
図2(d)に示すように、ECU筺体2は矩形状の開口する面2kを有し、開口面2kの対向する端辺2mには3つの切り欠き状の第3破壊起点18a、18bが夫々形成されている。3つの切り欠け状の第3破壊起点18a、18bのうち2つの第3破壊起点18aは矩形状の角部近傍に1つずつ形成され、もう1つの第3破壊起点18bは2つの第3破壊起点18aの略中央に形成されている。開口面2kの対向する端辺2mに3つの切り欠き状の第3破壊起点18a、18bが形成されることにより、第3破壊起点18a、18bを起点としてECU筺体2はY方向およびW方向に潰れ易くなる。
開口面2kの対向する端辺2mには3つの切り欠け状の第3破壊起点18a、18bが形成されているが、形成される第3破壊起点18a、18bの数は任意の数でよい。なお、形成される第3破壊起点18a、18bの数が増えると、Y方向およびW方向にECU筺体2は、より潰れ易くなる。また、切り欠け状の第3破壊起点18a、18bは、Z方向に長く切り込まれていてもよい。これにより、ECU筺体2はY方向およびW方向に、より潰れ易くなる。
なお、ECU筺体2の下面には、上面に形成された第1破壊起点8a、8b、第4破壊起点10a、10bおよび第3破壊起点18a、18bと略同一の破壊起点が上面に形成された第1破壊起点8a、8b、第4破壊起点10a、10bおよび第3破壊起点18a、18bと対象位置に形成されている。
図3は第2破壊起点20a、20bが形成されたECU基板4を示す図である。
ECU筺体2にはECU基板4が収容固定されている。ECU基板4上には第1破壊起点8a、8bおよび第4破壊起点10a、10bに略平行する溝状の第2破壊起点20a、20bが各端辺4aに3つずつ形成されている。すなわち、各端辺4aには端辺4aを起点として端辺4aに対し垂直方向に延びる3つの溝状の第2破壊起点20a、20bが等間隔で夫々形成されている。各端辺4aに形成された3つの第2破壊起点20a、20bのうち2つの第2破壊起点20aはECU基板4の角部近傍に夫々1つずつ形成され、もう1つの第2破壊起点20bは2つの第1破壊起点20aの略中央に形成されている。ECU基板4の端辺4aにX方向およびZ方向に沿って、第2破壊起点20a、20bを形成することにより、ECU基板4はX方向およびZ方向に潰れ易くなる。また、ECU基板4の端辺4aにW方向およびY方向に沿って、第2破壊起点20a、20bを形成することにより、ECU基板4はW方向およびY方向に潰れ易くなる。
ECU基板4上の第2破壊起点20a、20bをECU筺体2上の第1破壊起点8a、8bおよび第4破壊起点10a、10bに略平行に形成することにより、ECU筺体2とECU基板4との潰れ易い方向を一致させることができる。これにより、ECU基板4がECU筺体2に収容され、ECU基板4とECU筺体2とが一体となった状態で全体として潰れ易くすることができる。
図4は、ECU筺体2にY方向およびW方向の力が加わったときのECU筺体2の上面が変形する状態を示す図であり、図2(a)に示すECU筺体2を直線A−A′で切断した際の断面図である。なお、ECU筺体2の下面は、図4に示すECU筺体2の上面と略同様の変形となる。
例えば、車両が障害物等に衝突して、図4(a)の状態からECU筺体2に対してY方向およびW方向から力が加わる場合を想定する。この場合、3つの第3破壊起点10a、10bの強度が他の部分より低いことから、3つの第4破壊起点10a、10bにおいて応力集中が起きる。3つの第4破壊起点10a、10bにおいて応力集中がおきると、3つの第4破壊起点10a、10bを起点として変形が起きる。具体的には、角部近傍の2つの第4破壊起点10aを力点とし、2つの第4破壊起点10aの間の1つの第4破壊起点10bを作用点として、全体として山形状に折れ曲がる(図4(b))。ここで、力点である2つの第4破壊起点10aと作用点である1つの第4破壊起点10bとの間の距離を大きくすれば、力点で生じた力を作用点で大きく作用させることができることから、よりECU筺体2を潰れ易くすることができる。さらに、ECU筺体2に対してY方向およびW方向の力が作用すると、最終的にECU筺体2は潰れる(図4(c))。なお、第1破壊起点8a、8b乃至第3破壊起点18a、18bおよび第5破壊起点12a、12b乃至第7破壊起点16a、16bは、上述した第4破壊起点10a、10bと略同一の作用で変形し、ECU筺体2は潰れる。
なお、破壊起点の断面形状、断面積、長さ、形成する位置、形成される数等は、車両全体を設計する上で、どれだけの衝撃吸収性を要するか、どの方向からの衝撃を吸収する必要があるか等の車両設計条件に基づいて、決定される。換言すれば、車両設計条件に基づいて、破壊起点の形成方法を変えるだけの簡易な方法で車両の衝撃吸収性を調整することができる。
以上のように、ECU筺体2において、破壊起点となる第1破壊起点8a、8bおよび第3破壊起点18a、18b乃至第7破壊起点16a、16bを形成し、さらにECU筺体2に収容されるECU基板4において同様の破壊起点となる第2破壊起点20a、20bを形成する。これにより、ECU基板4が収容されたECU筺体2が車両のエンジンルーム内等に搭載された状態で、ECU筺体2が車両本体から受ける力に対して潰れ易くなる。したがって、車両衝突時に車両のボディが潰れることにより、衝突の衝撃を吸収させようとした場合、ECU筺体2およびECU基板4が衝撃吸収の妨げになることがない。すなわち、車両全体として十分に衝撃吸収でき、車両の安全性が向上する。また、破壊起点の形成方法を変えることにより、簡易に車両の衝撃吸収性を向上させることができることから、設計および製造コスト低減に繋がる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記一実施例において、第1破壊起点8a、8b、第2破壊起点20a、20bおよび第4破壊起点10a、10b乃至第7破壊起点16a、16bの溝は、ECU筺体2の面を切り欠くことにより形成されているが、ECU筺体2の面を凹ませ変形させることにより形成されてもよい。
また、上記一実施例において、車両エンジンルーム内に搭載されるECU筺体2に適用しているが、車両内のあらゆる位置に搭載される車両用筺体に適用可能である。すなわち、衝撃吸収ボディより構成される車両において、車両衝突時等におけるボディの衝撃吸収を妨げないことを目的として搭載されるあらゆる車両用筺体に適用可能である。
さらに、上記一実施例において、第1破壊起点8a、8b、第2破壊起点20a、20bおよび第4破壊起点10a、10b乃至第7破壊起点16a、16bの溝は、断面がV字状に形成されているが、U字状等のいずれの断面形状で形成されていてもよいし、面を端辺から切り込むように形成されていてもよい。
なお、上記実施例においては、第1破壊起点8a、8bおよび第4破壊起点10a、10b乃至第7破壊起点16a、16bが特許請求の範囲記載の第1破壊起点に相当している。
本発明は、車両用のECU基板を収容する車両用筺体に利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の一実施例に係るECU筺体を車両に搭載した状態を示す図である。 (a)本発明の一実施例に係るECU筺体を上方から見た上面図である。(b)図2(a)に示すECU筺体をX方向から見た側面図である。(c)図2(a)に示すECU筺体をY方向から見た側面図である。(d)図2(a)に示すECU筺体をZ方向から見た側面図である。 第2破壊起点が形成されたECU基板を示す図である。 ECU筺体にY方向およびW方向の力が加わったときのECU筺体の上面が変形する状態を示す図であり、図2(a)に示すECU筺体を直線A−A′で切断した際の断面図である。
符号の説明
2 ECU筺体
4 ECU基板
8a、8b 第1破壊起点
10a、10b 第4破壊起点
12a、12b 第5破壊起点
14a、14b 第6破壊起点
16a、16b 第7破壊起点
18a、18b 第3破壊起点
20a、20b 第2破壊起点

Claims (4)

  1. 車両内に搭載され、車両用部材を収容する車両用筺体であって、
    前記車両用筺体を構成する面において、該面の端辺には該端辺を起点に前記端辺に対し垂直方向に延びる少なくとも3つの溝状の第1破壊起点が並んで形成されているとともに、
    前記車両用筺体を構成する面は矩形であり、前記少なくとも3つの溝状の第1破壊起点のうち2つの前記第1破壊起点は、該矩形の角部近傍に1つずつ形成され、前記2つ以外の前記第1破壊起点は前記2つの前記第1破壊起点の中央に形成されて、
    前記車両用部材は電子回路基板であり、該電子回路基板には前記溝状の第1破壊起点に略平行する少なくとも3つの溝状の第2破壊起点が形成されていることを特徴とする車両用筺体。
  2. 請求項記載の車両用筺体であって、
    前記少なくとも3つの溝状の第1破壊起点は、前記矩形の隣合う前記端辺に夫々形成されていることを特徴とする車両用筺体。
  3. 請求項1乃至2項記載の車両用筺体であって、
    前記車両用筺体を構成する矩形状の面のうち、開口する該面の角部近傍に切り欠き状の第3破壊起点が1つずつ形成されていることを特徴とする車両用筺体。
  4. 請求項記載の車両用筺体であって、
    前記開口する面の対向する辺の両端部近傍に前記第3破壊起点が1つずつ形成され、前記両端部近傍に夫々形成された前記第3破壊起点の間に、少なくとも1つの前記第3破壊起点が更に形成されていることを特徴とする車両用筺体。
JP2004267263A 2004-09-14 2004-09-14 車両用筺体 Expired - Fee Related JP4371017B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004267263A JP4371017B2 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 車両用筺体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004267263A JP4371017B2 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 車両用筺体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006082614A JP2006082614A (ja) 2006-03-30
JP4371017B2 true JP4371017B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=36161471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004267263A Expired - Fee Related JP4371017B2 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 車両用筺体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4371017B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4978316B2 (ja) * 2007-06-04 2012-07-18 トヨタ自動車株式会社 車載用電子ユニット
JP2012001105A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Denso Corp 車載用電子制御ユニット装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006082614A (ja) 2006-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6827168B2 (en) Automotive equipment mounting structure
EP2683566B1 (en) Protective device for onboard electrical equipment
EP1398199A2 (en) Heat exchanger mounting structure for vehicle
JP4349291B2 (ja) 車体構造
WO2007108201A1 (ja) コア固定部材及び構造
US9365165B2 (en) Onboard equipment fixing structure
US20060243870A1 (en) Mounting bracket structure
EP2196672A1 (en) Electrically driven compressor used for vehicle
JP2014184903A (ja) 車体前部構造
KR20220086047A (ko) 배터리 장착 구조
JP4371017B2 (ja) 車両用筺体
JP3883989B2 (ja) 前部車体構造
JP2007001513A (ja) 車両搭載品の取付構造
JP2009269448A (ja) 車両用フード支持構造
JP5230867B2 (ja) 車両のステアリングホイール
JP5092728B2 (ja) 車体前部構造
JP2008001149A (ja) 車両側部構造
CN110525325B (zh) 固定元件以及固定元件在机动车的车前部中的布置
JP5228014B2 (ja) 車体前部構造
JP2005057842A (ja) 電気接続箱
JP2014156168A (ja) 電子制御ユニット
EP4253200B1 (en) Vehicle and cowl top assembly thereof
JP7409256B2 (ja) 電装部品の取付構造
CN217515117U (zh) 一种吸能盒总成及车辆
CN218141405U (zh) 防撞梁、防撞梁总成及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090811

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees