JP4370773B2 - 燃料電池セパレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電解質膜の両側の一対の電極のさらに外側に位置して反応ガスを供給するガス流路を備えた燃料電池セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池システムは、燃料が有する化学エネルギを直接電気エネルギに変換する装置であり、電解質膜を挟んで設けた一対の電極のうち陽極に水素を含有する燃料ガスを供給するとともに、他方の陰極に酸素を含有する酸化剤ガスを供給し、これら一対の電極の電解質膜側の表面で生じる下記の電気化学反応を利用して電極から電気エネルギを取り出す。
【0003】
陽極(アノード)反応:H2→2H+2e (1)
陰極(カソード)反応:2H+2e+(1/2)O → HO (2)
陽極に供給する燃料ガスは、水素貯蔵装置から直接供給する方法や、水素を含有する燃料を改質し、この改質した水素含有ガスを供給する方法が知られている。水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどがある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリンなどが考えられる。陰極に供給する酸化剤ガスとしては、一般的に空気を利用している。
【0004】
上記した燃料電池において、各電極に反応ガスを流し、またガスおよび冷却水などの分離を行うセパレータが使用されることは公知であり、またセパレータの面上には凹凸構造の複雑なガス流路(冷却水の場合は冷却流路)が施されていることも既に公知である。
【0005】
その一例として、例えば特許文献1に記載されたものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−52723号公報
これはガス流路の本数を、上流から下流にかけて減少させることで、反応ガスの分圧を上げ発電性能を改善しようとするものでもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、セパレータ上に設けたガス流路は、非常に複雑なレイアウトであることが多く、隣接するガス流路での流れ方向が逆向きであったり、上流と下流のガス流路が隣接していたりする場合がある。このため、反応ガスが設計どおりのガス流路に沿って流れずに、特にガス流路でのガス流れ方向が変化する部位において、反応ガスが、隣接するガス流路相互を隔てる凸部を乗り越えて、隣接するガス流路へ流れてしまう場合がある。そのため、発電面全体を有効に利用することができず、発電性能が低下するという問題がある。
【0008】
そこで、この発明は、反応ガスの隣接するガス流路への短絡流れを防止することで、セパレータ面内を効率よく利用し、発電性能を向上させることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設け、この電極のさらに外側に位置し、反応ガスを供給するガス流路を前記電極に対向する面に備えた燃料電池セパレータにおいて、前記ガス流路は複数のものが一組になって流路束を構成し、このガス流路束の前記複数のガス流路は、前記反応ガスの流れ方向が変化する部位が、その上流側および下流側に対し流路断面積が変化し、前記ガス流路束の複数のガス流路は、前記流れ方向が変化する部位の流路断面積が、他の部位の流路断面積に比べて大きくなっている構成としてある。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、複数のガス流路におけるガス流れ方向が変化する部位の流路断面積を、その上流側および下流側に対して変化させるようにしたので、ガス流れ方向が変化する部位での反応ガスの流速を制御することができ、反応ガスがガス流路相互を隔てる凸部を乗り越えて隣接するガス流路へ流れ込むのを防止することができ、セパレータ面内を効率よく利用して、発電性能を向上させることができる。
また、複数のガス流路の流れ方向が変わる部位においてその流路断面積を大きくすることにより、反応ガスの流速がその上流側および下流側に比べて低下するので、反応ガスが隣接するガス流路へ流れることを確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0012】
図1は、燃料電池の基本構成を示す分解斜視図で、電解質膜1をアノード側電極3とカソード側電極5で挟み、そのさらに両側に、アノード側セパレータ7およびカソード側セパレータ9をそれぞれ配置し、これらによって単位セル11を構成する。そして、通常はこの単位セル11を複数積層して燃料電池スタックとして使用する。
【0013】
アノード側セパレータ7のアノード側電極3には、燃料ガスを供給する燃料ガス流路7aを備え、カソード側セパレータ9のカソード側電極5には、酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路9aを備えている。これら燃料ガス流路7aと酸化剤ガス流路9aとは、互いに直交する方向に形成してある。
【0014】
また、各セパレータ7,9の各電極3,5と反対側の面には、冷却水流路7b,9bをそれぞれ設けてある。
【0015】
図2は、後述する本発明の各実施形態に適用するセパレータ13のガス流路15を設けた側を示す平面図である。上記したセパレータ13は、図2中で左下角部と同右上角部との間を、複数(ここでは7本)のガス流路15が一組になって図中で左右に蛇行する流路束16を備える、いわゆるサーペンタイン流路としてある。
【0016】
なお、上記したセパレータ13は、前記図1に示した基本構成の燃料電池におけるアノード側セパレータ7およびカソード側セパレータ9の少なくともいずれかに適用できるが、ここではアノード側セパレータとして説明する。
【0017】
ガス流路15の流路幅は1.2mm、隣接するガス流路15相互を隔てる凸部(リブ)17の幅も1.2mmとする。また、ガス流路15が屈曲する部分の角部は、半径0.6mmの曲面に統一している。なお、このセパレータ13は、等方性黒鉛材に樹脂含浸を施した250mm×150mmの矩形状で2.5mmの板厚の平板に、ガス流路15となる部分を切削加工したものを用いている。図2では、流路本数を7本としているが、実際にはさらに多数あり、流路本数を省略している。
【0018】
セパレータ13の図2中で左下角部には単位セル11の積層方向に貫通する燃料ガス入口マニホールド19を、同右上角部には単位セル11の積層方向に貫通する燃料ガス出口マニホールド21を、それぞれ上記したガス流路15に連通するよう設けてある。
【0019】
また、セパレータ13の図2中で右下角部には単位セル11の積層方向に貫通する酸化剤ガス入口マニホールド23を、同左上角部には単位セル11の積層方向に貫通する酸化剤ガス出口マニホールド25を、それぞれ設けてある。これら各酸化剤ガス入口マニホールド23および酸化剤ガス出口マニホールド25は、図示しないアノード側セパレータのガス流路の両端部に、それぞれ連通する。
【0020】
セパレータ13の図2中で左右両側の中央には、単位セル11の積層方向に貫通する冷却水入口マニホールド27および冷却水出口マニホールド29をそれぞれ設けてある。これら各冷却水入口マニホールド27および冷却水出口マニホールド29は、セパレータのガス流路と反対側に形成してある冷却水流路に連通する。
【0021】
図3は、この発明の第1の実施形態を示している。図3(a)は、図2におけるA部、すなわち反応ガスの流れ方向が変化する部位となる折り返し部を拡大して示している。この実施形態では、上記した折り返し部において、矢印で示すガス流れ方向に沿って、各ガス流路15での位置aから位置dにかけて流路深さを変化させている。図3(b)は、折り返し部におけるガス流れに沿った位置a〜位置dまでと、各位置における流路深さとの関係を、実線で示している。
【0022】
これによれば、A部における位置a〜bまでの区間では徐々に深くし、位置b〜cの区間を同一深さとして最も深くしている。また、位置c〜dまでの区間は、位置a〜bまでの区間とは逆に徐々に浅くし、位置dの深さを位置aと同じにしている。
【0023】
ガス流路15を掘り下げる量は、セパレータ13自身の余肉厚みに依存するが、ガス流路15を堀下げていった場合、反応ガスのセパレータ裏面への透過が発生しないことを補償できるところまでであることが望ましい。本実施形態では、位置a,dに対し、最深部の位置b,cの深さを2倍としている。
【0024】
上記した構成とすることにより、ガス流路15は、反応ガスの流れ方向が変化する部位Aが、その上流側および下流側に対し流路断面積が変化していることになり、また他の部位に比べて流路断面積が大きくなっていることになる。
【0025】
図3(b)における破線は、ガス流路の深さを変化させない例を示し、これを比較例1とする。
【0026】
上記した第1の実施形態によれば、ガス流路15でのガス流れ方向が変化する部位において、流路断面積を変化させるようにしたので、ガス流路の流路断面積を変化させない比較例1に対し、反応ガスの流速を制御することができ、反応ガスがガス流路15相互を隔てる凸部17を乗り越えて隣接するガス流路15へ流れ込むのを防止することができる。これにより、セパレータ面内を効率よく利用して、燃料電池として発電性能を向上させることができる。
【0027】
そして、ガス流路15の流れ方向が変わる部位においてその流路断面積を大きくすることにより、反応ガスの流速がその上流側および下流側に比べて低下するので、反応ガスが凸部17を乗り越えて隣接するガス流路15へ流れることを確実に防止することができる。特に、上記した第1の実施形態のように、ガス流路15の深さを徐々に変化させることで、ガス流速をスムーズに変化させ、またカソード側においては生成水を無理なく排除できる。
【0028】
図4は、この発明の第2の実施形態を示している。図4(a)は、図3に示した第1の実施形態と同様に、図2におけるA部、すなわちガス流れ方向が変化する折り返し部を拡大して示している。この実施形態では、上記した折り返し部において、矢印で示すガス流れ方向に沿って、各ガス流路15での位置aから位置dにかけて流路幅を変化させている。図4(b)は、折り返し部におけるガス流れに沿った位置a〜位置dまでと、各位置における流路幅との関係を、実線で示している。
【0029】
これによれば、A部における位置a〜bまでの区間では徐々に幅を広くし、位置b〜cの区間を同一幅として最も幅広にしている。また、位置c〜dまでの区間は、位置a〜bまでの区間とは逆に徐々に幅を狭くし、位置dの幅を位置aと同じにしている。
【0030】
図4(b)における破線は、ガス流路の幅を変化させない例を示し、これを比較例2とする。
【0031】
上記した第2の実施形態においても、ガス流路15でのガス流れ方向が変化する部位において、流路断面積を変化させるようにしたので、ガス流路の幅を変化させない比較例2に対し、反応ガスの流速を制御することができ、前記図3に示した第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0032】
なお、上記した折り返し部におけるガス流路15の形状を、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたものとしてもよい。すなわち、折り返し部において、ガス流路15のガス流れ方向に沿って、図3のように流路深さを変化させるとともに、図4のように流路幅をを変化させる。これにより、反応ガスの流速をより的確に制御することができる。
【0033】
すなわち、ガス流路15の流路断面積の変化は、ガス流路15の深さおよび幅の少なくとも一方を変化させることによって達成することができる。そして、深さだけを変化させる場合には、流路幅を変える必要がなく、結果として流路デザインの決定が容易になる。一方、流路幅のみによって流路断面積の調整を行う場合には、セパレータ自身の厚みを薄くすることができる。
【0034】
図5は、この発明の第3の実施形態を示している。図5(a)は、図2におけるガス流れ方向が変化するB部を拡大して示し、図5(b)は、図2におけるガス流れ方向が変化するC部を拡大して示している。
【0035】
この実施形態は、ガス流れの図5中で下部側に位置する上流側と、同上部側に位置する下流側とを隔てる中央の凸部17aの幅を、図5(a)のB部に比べ図5(b)のC部で大きくしている。すなわち、B部の幅をHb、C部の幅をHcとすると、Hb<Hcである。
【0036】
つまり、ガス流れ方向が変化する部位のうち、その上流側と下流側との間の流れ方向の距離が近い部位(B部)でのガス流路15相互を隔てる凸部17aの幅Hbよりも、同上流側と下流側との間の流れ方向の距離が離れている部位(C部)でのガス流路15相互を隔てる凸部17aの幅Hcを、大きくしている。
【0037】
これは、凸部17aを隔てて隣接するガス流路15相互間の圧力差が、B部よりもC部の方が大きいので、C部の凸部17aの幅を大きくすることで、隣接するガス流路15へ流れ込むことを効果的に抑制できる。
【0038】
なお、B部とC部との凸部17aの幅の変更は、もともとの凸部17の幅や供給する反応ガスの最大流量などによって適宜変更可能であるが、もともとの凸部17の幅が0.5〜2mmの範囲においては、C部のB部に対する拡大量は3倍程度までが好ましい。3倍を超えると、凸部17の上に配置するガス拡散層(電極)上への反応ガスの拡散が律速するために、この部分に配置される電解質膜を効率よく使用できなくなる恐れがある。
【0039】
また、第4の実施形態として、前記図5に示した第3の実施形態における中央の凸部17aの図5中で上下両側のガス流路15を、図5(a)に示すB部よりも図5(b)に示すC部で大きくする。
【0040】
すなわち、第4の実施形態では、ガス流れ方向が変化するガス流路15のうち、その上流側と下流側との間の流れ方向の距離が近い部位(B部)での流路断面積より、同上流側と下流側との間の流れ方向の距離が離れている部位(C部)での流路断面積を大きくしている。
【0041】
つまり、凸部17aを隔てて隣接するガス流路15相互間の圧力差がB部よりもC部の方が大きいので、B部よりもC部の流路断面積を大きくすることにより、隣接するガス流路15への反応ガスの流れ込みを抑制することができる。
【0042】
図6は、この発明の第5の実施形態を示している。図6に示すガス流路の形態は、前記図2に示したセパレータ13には存在しないが、複数のガス流路15Aが一組になって蛇行するガス流路束31を複数(ここでは2つ)有し、この各ガス流路束31相互間に位置する凸部33の幅Hを、他の部分の凸部17Bの幅Hや凸部17Cの幅Hより大きくしている。
【0043】
この実施形態での凸部33の幅の拡大量は、前記図5に示した第3の実施形態と同様の理由で、もともとの凸部17Bの幅が0.5〜2mmの範囲においては、凸部17Bの3倍程度までが好ましく、1.5倍程度が好適である。
【0044】
上記した第5の実施形態によれば、凸部33を隔てて互いに隣接するガス流路束31相互間の圧力差が大きい場合にも、反応ガスが隣接する流路束31へ流れ込むことを効果的に抑制できる。
【0045】
次に、この発明の第6の実施形態について説明する。この実施形態は、前記図2に示したセパレータ13におけるガス流路15の流れ方向が変化する折り返し部のうち、ガス流れの上流側から下流側の順、すなわち図2において、D部,E部(B部に相当),F部,G部(A部に相当)の順に、ガス流路15の流路断面積を次第に増大させている。
【0046】
つまり、前記図3に示した流路深さや図4に示した流路幅の、位置aからbおよび、位置cからdの各変化量を、上流側のD部で小さく、下流側のG部ほど大きくしている。
【0047】
ここで、上記した第6の実施形態によるセパレータ13を、カソード側に配置し、アノード側セパレータとして、ガス流路の深さや幅を変化させない前記図3(b)および図4(b)に示した破線の比較例1または比較例2によるセパレータ(全体のガス流路デザインは、図2のセパレータ13と同じ)を用い、反応ガスを、アノード側とカソード側とで互いに逆方向となる関係(カウンターフロー)で供給させて発電を行う。
【0048】
ガス流路15におけるガス流れ方向が変化する部位での流路断面積の変化は、図3の第1の実施形態に従って、ガス流路15の深さのみを、上流側からD部→E部→F部→G部の順に、25%ずつ深くなるように設定し、最下流のG部の最深部(位置b〜c)の深さが、深さを変化させない他の部位に対し、2倍になるようにする。
【0049】
一方、前記した比較例1や比較例2によるセパレータ、すなわちガス流路深さや幅を変化させないセパレータを、アノード側およびカソード側の両セパレータに使用したものを比較例3とし、この比較例3を用いて発電を行う。
【0050】
その結果、前記した第6の実施形態では、比較例3に対し、反応ガスが凸部17を乗り越える短絡的なガス流れを効果的に抑制してセパレータ13の全面を有効活用でき、図7に示すように、電流密度とセル電圧との関係を示すI−V特性が、比較例3に比べて優位なものとなる。
【0051】
また、上記第6の実施形態を適用したカソード側では、ガス流路上流から下流に向けて電気化学反応による生成水が増加するが、第6の実施形態のように、下流側のガス流路の流れ方向が変わる部位の流路断面積を上流側に比べて大きくすることで、生成水による流路閉塞を緩和することができる。
【0052】
次に、この発明の第7の実施形態について説明する。この実施形態は、前記第6の実施形態によるガス流路の形状をアノード側セパレータに適用し、さらにこのアノード側セパレータにおける反応ガス(水素)の流れを、G部→F部→E部→D部の順となるよう第5の実施形態とは逆に設定し、これに合わせてカソード側ガス(空気)の流れも、アノード側ガスの流れに対してカウンターフローとなるよう設定する。
【0053】
この第7の実施形態においても、前記第6の実施形態と同様に、反応ガスが凸部17を乗り越える短絡的なガス流れを抑制してセパレータの全面を有効活用でき、前記図7に示すI−V特性が、比較例3に比べて優位なものとなる。
【0054】
また、上記第7の実施形態では、本実施形態を適用したアノード側の反応ガスである水素の分圧が下流に行くほど低下するのに合わせてガス流路の流路断面積が小さくなる(上流側の水素分圧が高い部位の流路断面積を下流側に比べて大きくする)ので、ガス流路全体としての圧力損失を少なくでき、結果として発電性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料電池の基本構成を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の各実施形態に適用するセパレータのガス流路を示す平面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態を示すもので、(a)は図2におけるA部の拡大図、(b)はA部におけるガス流れに沿った各位置と流路深さとの相関図である。
【図4】この発明の第2の実施形態を示すもので、(a)は図2におけるA部の拡大図、(b)はA部におけるガス流れに沿った各位置と流路幅との相関図である。
【図5】この発明の第3の実施形態を示すもので、(a)は図2におけるB部の拡大図、(b)は図2におけるC部の拡大図である。
【図6】この発明の第5の実施形態に係わるガス流路形状を示す平面図である。
【図7】電流密度と電圧との関係を示すI−V特性図である。
【符号の説明】
1 電解質膜
3 アノード側電極
5 カソード側電極
7 アノード側セパレータ
9 カソード側セパレータ
13 セパレータ
15,15A ガス流路
17a 凸部
31 ガス流路束
33 ガス流路束相互間に位置する凸部
A,B,C,D,E,F,G 反応ガスの流れ方向が変化する部位

Claims (8)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設け、この電極のさらに外側に位置し、反応ガスを供給するガス流路を前記電極に対向する面に備えた燃料電池セパレータにおいて、前記ガス流路は複数のものが一組になって流路束を構成し、このガス流路束の前記複数のガス流路は、前記反応ガスの流れ方向が変化する部位が、その上流側および下流側に対し流路断面積が変化し、前記ガス流路束の複数のガス流路は、前記流れ方向が変化する部位の流路断面積が、他の部位の流路断面積に比べて大きくなっていることを特徴とする燃料電池セパレータ。
  2. 前記流れ方向が変化する部位における上流側は、下流に向けて流路断面積が徐々に増加し、前記流れ方向が変化する部位における下流側は、下流に向けて流路断面積が徐々に減少することを特徴とする請求項1記載の燃料電池セパレータ。
  3. 電解質膜の両側に一対の電極を設け、この電極のさらに外側に位置し、反応ガスを供給するガス流路を前記電極に対向する面に備えた燃料電池セパレータにおいて、前記ガス流路は、前記反応ガスの流れ方向が変化する部位が、その上流側および下流側に対し流路断面積が変化し、前記流れ方向が変化する部位における上流側は、下流に向けて流路断面積が徐々に増加し、前記流れ方向が変化する部位における下流側は、下流に向けて流路断面積が徐々に減少することを特徴とする燃料電池セパレータ。
  4. 前記流路断面積の変化は、前記ガス流路の深さと幅の少なくとも一方によるものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃料電池セパレータ。
  5. 前記ガス流路は、前記一対の電極のうちのカソード側電極に対応するものであり、このカソード側ガス流路の流れ方向が変化する部位を複数備え、この複数部位の各流路断面積は、下流側のものほど大きくなっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃料電池セパレータ。
  6. 前記ガス流路は、前記一対の電極のうちのアノード側電極に対応するものであり、このアノード側ガス流路の流れ方向が変化する部位を複数備え、この複数部位の各流路断面積は、下流側のものほど小さくなっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃料電池セパレータ。
  7. 前記流れ方向が変化する部位のうち、この変化する部位における上流側と下流側との間の流れ方向の距離が近い部位での流路断面積より、同上流側と下流側との間の流れ方向の距離が離れている部位での流路断面積を大きくすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の燃料電池セパレータ。
  8. 前記ガス流路での反応ガスの流れ方向が変化する部位のうち、この変化する部位における上流側と下流側との間の流れ方向の距離が近い部位でのガス流路相互を隔てる凸部の幅より、同上流側と下流側との間の流れ方向の距離が離れている部位でのガス流路相互を隔てる凸部の幅を、大きくすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の燃料電池セパレータ。
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