JP4369918B2 - ターンテーブル装置およびこのターンテーブル装置を搭載したブラシレスモータ - Google Patents

ターンテーブル装置およびこのターンテーブル装置を搭載したブラシレスモータ Download PDF

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本発明は、情報を記録再生する着脱可能な記録ディスクを載置するターンテーブル装置およびこのターンテーブル装置を搭載したブラシレスモータに関する。
従来から、着脱可能な記録ディスクを載置するターンテーブル装置は種々の構造が開発されている。例えば、特許文献1には、ステンレス等を成形した複数の爪部を有する板バネを周方向等間隔に配置して記録ディスクを保持する構造が開示されている。
特開2003−123355号公報
しかしながら、近年、記録ディスクの記録密度の向上により、僅かな調芯誤差でも記録再生エラーが発生する可能性がある。また記録ディスク駆動装置の価格低下により、これに搭載されるブラシレスモータおよびターンテーブル装置の低価格化が求められている。
ここで、特許文献1では、板バネを使用することにより部品点数が増加してしまう。さらに板バネと回転軸となるシャフトとは嵌合されないことにより、板バネの中心と回転軸との同軸精度が低い。さらにステンレス等の板バネを成形する際に、板バネの曲げ部ではスプリングバックを生じてしまい寸法管理が困難である。そのため、板バネの外径が爪部毎に異なってしまう。したがって、回転軸と記録ディスクとの調芯精度も低くなってしまう。
その結果、特許文献1のようなターンテーブル装置の構造では、記録密度が向上した記録ディスクの記録再生を行う際に、記録再生エラーを発生させてしまう可能性があった。さらに特許文献2では部品点数が増加してしまうためにターンテーブル装置の低価格化を図ることができなかった。
本発明は、上記問題に鑑み、なされたものであり、その目的とするところは、調芯精度の高い、低価格なターンテーブル装置およびブラシレスモータを提供することである。
本発明の請求項1によれば、貫通孔を有する記録ディスクを載置する環状のディスク載置面と、前記ディスク載置面の内周側に同心に形成され、前記貫通孔に挿通されるセンタリングケース部と、を備えた回転軸と同軸に回転するターンテーブル装置であって、前記センタリングケース部の一部には前記貫通孔の内径よりも大きな外径を有する調芯部が形成され、前記調芯部は、前記記録ディスクを装着する際に軸方向に弾性変形する径方向腕部と、該腕部の先端に形成され、少なくとも径方向に弾性変形する爪部と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項1に従えば、調芯部が軸方向に弾性変形する径方向腕部を有することにより、記録ディスクを装着する際に爪部に加わる荷重の一部を径方向腕部の弾性変形にて吸収することができる。そのため、爪部が塑性変形することを防止することができる。その結果、記録ディスクの着脱を繰り返しても調芯精度の低下することのない信頼性の高いターンテーブル装置を提供することができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係わり、前記センタリングケース部は、回転軸と同軸に固定された基部と、該基部と一体的に形成され、前記記録ディスクの貫通孔周縁を支持して回転軸と同軸になるように案内する周方向に離間した複数のディスク案内部と、該ディスク案内部と周方向に隣り合うように形成される複数の開口部と、前記開口部に配置された前記調芯部と、を有し、前記径方向腕部は、前記基部から半径方向外方に一体的に延びるように形成され、前記爪部は、前記腕部の先端から軸方向に伸びる軸方向延長部と、前記貫通孔と当接するディスク当接面を有するディスク当接部と、前記軸方向延長部と前記ディスク当接面とを連結する連結部と、を前記径方向腕部から一体的に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、センタリングケース部と調芯部とが一体的に形成されることにより、ターンテーブル装置の部品点数の削減を実現することができる。さらに部品点数の削減による作業工数の削減も実現することができる。したがって、ターンテーブル装置の低価格化を実現することができる。
本発明の請求項3によれば、請求項2に係わり、前記爪部は、前記ディスク当接部のみ前記センタリングケース部より外側に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、爪部において、ディスク当接面のみがセンタリングケース部より外側に形成されることにより、記録ディスクを爪部に当接する際に連結部と記録ディスクとが当接しないことによって連結部および径方向腕部に過剰な荷重が加わることがないので、連結部および径方向腕部の塑性変形を防ぐことができる。したがって記録ディスクの着脱を繰り返しても爪部に塑性変形のない信頼性の高いターンテーブル装置を提供することができる。
本発明の請求項4によれば、請求項2および請求項3のいずれかに係わり、前記ディスク当接面は、周方向に前記記録ディスクの前記貫通孔の曲率と略同一の曲率を有し、且つ周方向に対して垂直な方向は平面にて形成されることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、ディスク当接面は、周方向に記録ディスクの貫通孔の曲率と略同一の曲率を有し、且つ周方向に対して垂直な方向は平面にて形成することにより、記録ディスクがディスク載置面と当接する際のディスク当接面と貫通孔の内周面との当接面積を大きくすることができる。これにより、ディスク当接面の半径方向外方の付勢力による記録ディスクの保持力を向上させることができる。
本発明の請求項5によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係わり、少なくとも前記センタリングケース部は、樹脂成形にて一体的に成形されることを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、樹脂成形にて一体的に成形することにより、ターンテーブル装置の薄型化を図ることができる。さらに樹脂成形によりターンテーブル装置の低価格化を実現することができる。
本発明の請求項6によれば、請求項2乃至請求項5のいずれかに係わり、前記記録ディスクを前記ディスク載置面と当接したときに前記ディスク当接面と前記貫通孔とは、回転軸と平行に当接することを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、記録ディスクがディスク載置面に載置された際にディスク当接面と記録ディスクとが回転軸と平行に当接することにより、これらの当接面積が最大とすることができる。そのため、ディスク当接面による半径方向外方の付勢力を向上させることができる。
本発明の請求項7によれば、請求項2乃至請求項6のいずれかに係わり、前記各ディスク案内部と前記基部との半径方向の間には、略円弧形状の凹部がそれぞれ形成され、該凹部には、クランプマグネットが収容されることを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、凹部を設けることにより、センタリングケース部にクランプマグネットを収容することができるので、クランプ装置としても使用することができる。
本発明の請求項8によれば、請求項7に係わり、前記クランプマグネットの半径方向内側は前記基部の上面に当接して配置され、前記調芯部における前記径方向腕部と前記クランプマグネットとの間には、軸方向間隙が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、径方向腕部とクランプマグネットとに軸方向間隙が形成されることにより、径方向腕部はクランプマグネットの平面度の影響を防ぐことができる。その結果、爪部の調芯精度の低下を防ぐことができる。
本発明の請求項9によれば、請求項7および請求項8のいずれかに係わり、前記爪部の前記軸方向延長部と前記クランプマグネットとの間には、半径方向間隙が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項9に従えば、軸方向延長部とクランプマグネットとに半径方向間隙が形成されることにより、記録ディスクを抜き去る際に軸方向延長部が半径方向内方に向かい弾性変形することによって爪部に加わる荷重を低減することができる。これにより、記録ディスクの抜き去りの荷重にて爪部が塑性変形することを防ぐことができる。したがって、記録ディスクの着脱を繰り返しても爪部の塑性変形を生じることのない信頼性の高いターンテーブル装置を提供することができる。
本発明の請求項10によれば、ブラシレスモータであって、回転軸となるシャフトと、有蓋円筒形状にて形成され、該シャフトに固定されたロータホルダと、該ロータホルダの円筒部に固定されたロータマグネットと、前記シャフトを回転自在に支持する軸受部と、該軸受部の周囲に配置され、前記ロータマグネットと半径方向に対向する円環形状の電機子と、該電機子に通流される電流を制御する回路基板と、を備えたブラシレスモータであって、前記ロータホルダの上側には、請求項1乃至請求項9のターンテーブル装置が固定されることを特徴とする。
本発明の請求項10に従えば、ブラシレスモータが請求項1乃至請求項9のターンテーブル装置を搭載することにより、調芯精度および信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
本発明の請求項11によれば、請求項10に係わり、前記ロータホルダの蓋面と前記径方向腕部との間には、前記記録ディスクが前記ディスク載置面に当接する間に生じる前記径方向腕部の弾性変形を許容する許容間隙が形成されることを特徴とする。
本発明の請求項11に従えば、ロータホルダの蓋面と径方向腕部との間に許容間隙を設けることにより径方向腕部が下側に向かい弾性変形をすることができる。したがって、爪部に過剰な力の加わることを防ぐことができる。その結果、爪部の塑性変形を防ぐことができる。したがって、記録ディスクの着脱を繰り返しても調芯精度の低下することのない信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
本発明に従えば、調芯精度の高い、低価格なターンテーブル装置およびブラシレスモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの全体構造>
本発明に係るブラシレスモータの全体構造について図1を用いて説明する。図1はブラシレスモータを軸方向に切った模式断面図である。
図1を参照して、円筒形状に形成されたハウジング10には、焼結体にて成形された内周面に略円筒形状のスリーブ20が例えば、接着剤によって固定されている。そして外周面には、外径膨大部11が形成される。外径膨大部11の上面およびこの外径膨大部11より上側に連続的に形成される円筒部に当接するように電機子30が例えば、接着剤によって固定されている。
電機子30は薄板の電磁鋼板を複数積層して形成された電機子コア31とこの電機子コア31の周囲を巻回された導線32とから構成される。
また外径膨大部11の下面には、図示しない記録ディスク駆動装置に取り付ける取付板40が例えば、カシメによって固定される。そしてこの外径膨大部11の内周面側には、内径膨大部12が形成される。そしてこの内径膨大部12を密閉するようにプレート50が例えば、カシメによって固定される。このプレート50とスリーブ10との軸方向には、間隙が設けられ、この間隙に収容されるようにプレート50の上面にはスラストプレート51が配置されている。
スリーブ20の内周面には、軸方向に離間した上側軸受部21および下側軸受部22が形成される。この上側軸受部21、下側軸受部22およびスラストプレート60に回転自在に支持されるようにシャフト60が挿通されている。
シャフト60の上部には、シャフト60と嵌合する円筒形状の嵌合部71を有する有蓋円筒形状のロータホルダ70が例えば、圧入によって固定されている。このロータホルダ70の円筒部72の内周面には、ロータマグネット80が電機子30の外周面と半径方向に対向するように例えば、接着剤によって固定されている。
ロータホルダ70の嵌合部71の外周面に嵌合し、ロータホルダ70の蓋面73と当接するようにターンテーブル装置90が例えば、圧入によって固定される。このターンテーブル装置90の外周側には、図示しない記録ディスクを載置するディスク載置面91が回転軸と同心に形成される。このディスク載置面91は、例えば、円環形状のラバーを蓋面73に固定することによって形成される。
取付板40の上面には、逆起電力により回転制御するセンサレスIC(不図示)の信号を受けることによって電機子30への電流の通流を制御する回路基板100が固定される。また回路基板100はホール素子を実装することによって、ロータマグネット80の磁極位置を読み取り、回転制御してもよい。
電機子30に電流が通流されることにより、電機子30の周囲に磁場が発生し、この磁場とロータマグネット80との相互作用により回転駆動する。
<ターンテーブル装置>
次に本発明に係るターンテーブル装置90について、図2乃至図5を用いて説明する。図2はターンテーブル装置の上面図である。そして図3は後述するセンタリングケース部92のみの上面図であり、図4はセンタリングケース部92をX−X断面にて切った模式断面図であり、図5は 図3の点線円の拡大図である。
図2を参照して、ターンテーブル装置90は樹脂成形によって略円筒形状に形成されるセンタリングケース部92とセンタリングケース部92の上面に配置されたクランプマグネット110とセンタリングケース部92の外側に配置され、且つ回転軸と同軸に配置されるディスク載置部91とから構成される。
また本発明のターンテーブル装置は、高さが約1.3mmと薄型に成形されている。これにより、これを搭載したブラシレスモータを薄型化を図ることができる。その結果、図示しない記録ディスク駆動装置の薄型化にも十分に対応することができる。
次に図3を参照してセンタリングケース部92の中心には、ロータホルダ70の嵌合部71の外周面と当接する貫通孔を有する基部93が形成されている。この基部93の下部は半径方向外側に延びる基部延長部93aが一体的に形成される。この基部延長部93aの外周縁には、ディスク案内部94が形成される。このディスク案内部94はセンタリングケース部92の外径である円筒部94aおよび円筒部94aに連続する曲面であるディスク案内面94bが形成される。このディスク案内部94は周方向等間隔に離間して形成される。そしてディスク案内部94の周方向に隣り合う間の部分、すなわち離間部分には、開口部95が形成されている。
開口部95には、記録ディスクの調芯を行う調芯部96が形成される。この調芯部96とディスク案内部94とは周方向に間隙を有する。
次に図4を参照して、調芯部96は基部93の先端から半径方向外方に一体的に延びる径方向腕部96aと、この径方向腕部96aと一体的に形成され、記録ディスクを調芯および保持する爪部96bとから構成される。このようにセンタリングケース部92は調芯部96bを樹脂成形にて一体的に成形することができるために、従来のように別途板バネを用いることがなくなり、部品点数の削減を図ることができる。したがって、この部品点数削減に伴う作業工数の削減も図ることができるので、ターンテーブル装置90の低価格化を実現することができる。さらにこれをブラシレスモータに搭載することによって、ブラシレスモータの低価格化を実現することができる。
爪部96bは径方向腕部96aの外周縁に軸方向に沿って延びる軸方向延長部96b1と、円筒部94aよりも半径方向外径が大きく形成され、記録ディスクの貫通孔を保持し、調芯の役目を果たすディスク当接面96b2と、ディスク当接面96b2および軸方向延長部96b1を連結する連結部96b3とから構成される。
また基部93とディスク案内部94との半径方向の間には、円弧形状の凹部97が形成される。また基部93と調芯部96の軸方向延長部96b1との半径方向の間と連結して環状凹部を形成する。
最後に図5を参照して、径方向腕部96aは、基部93の厚みよりも若干薄く形成される。これにより、基部93の下面と径方向腕部96aの下面との間には、下側段部96a1が形成される。また基部93の上面と径方向腕部96aの上面との間にも、上側段部96a2が形成される。
また連結部96b3は、傾斜の異なる2つの傾斜面にて構成される。そしてこの連結部96b3は、ディスク案内面94bよりも下側に位置する。これにより記録ディスクを装着する際に、連結部96b3と記録ディスクとは直接接触しない。そのために、記録ディスクと連結部96b3および径方向腕部96aとの接触による塑性変形を防ぐことができる。特に本発明のような薄型のターンテーブルの場合、調芯部96自身の弾性変形領域が小さいので記録ディスクの装着時における荷重でも塑性変形を生じる可能性があるため有用である。さらに連結部96b3がディスク案内面94bよりも上側に突出してしまうと記録ディスクをディスク載置部91に案内する際に、この突出した部分の連結部96b3に接触してしまい、安定した案内を阻害することとなってしまう。このため、連結部96b3はディスク案内面94bよりも下側に位置することが好適である。
またディスク当接面96b2は、周方向において記録ディスクの貫通孔の曲率と略同一の曲率を有する。これにより、ディスク当接面96b2における周方向全体は、貫通孔内周面と当接することができる。さらにディスク当接面96b2の周方向と垂直な方向は平面にて形成される。これが曲面にて形成されると、ディスク当接面96b2と記録ディスクの貫通孔とは最悪1点での当接になってしまう。その結果、ディスク当接面における記録ディスクの保持力が低下してしまう可能性がある。しかしながら、本発明のように平面にて形成されることにより、曲面と比較して記録ディスクの貫通孔の軸方向面とディスク当接面96b2とは全体的に当接することにより接触面積を大きくとることができる。したがって、半径方向外方への付勢力が弱くても記録ディスクを良好に保持することができる。これは特に本発明のような薄型のターンテーブルの場合、調芯部96を小さく形成しなければならず、そのために半径方向外方への付勢力が弱くなるので有用である。
<記録ディスク装着での調芯部の動作>
記録ディスクとターンテーブル装置との装着について図6を参照して説明する。図6は図5にロータホルダ70、クランプマグネット110および記録ディスク120を載せた図である。また図6のa)は、記録ディスク120の装着前の状態を示し、b)は、記録ディスク120の装着後の状態を示す。またb)における点線矢印は、記録ディスク120の装着の際に加わる荷重の方向を示す。
図6のa)を参照して、クランプマグネット110は、凹部97を形成した基部93の基部延長部93aに例えば接着剤により固定される。このクランプマグネット110の外周側の下面と径方向腕部96aの上面とには軸方向間隙130が形成される。これにより、クランプマグネット110の固定の際に、クランプマグネット110の平面度によって径方向腕部96aが下側に変形することがない。これにより、径方向腕部96aに連結したディスク当接面96b2の変形を防ぐことができる。その結果、調芯精度の高いターンテーブル装置を提供することができる。さらにクランプマグネット110の外周面と軸方向延長部96b1とには、半径方向間隙131が形成される。これにより記録ディスク120を抜き去る際にも半径方向内側に爪部が移動することを許容することができる。その結果、記録ディスク120を抜き去る際に、ディスク当接面96b2および連結部96b3に加わる力を逃がすことができるので、ディスク当接面96b2および連結部96b3が塑性変形および破損することを防ぐことができる。特に本発明のような薄型のターンテーブルの場合、このディスク当接面96b2と連結部96b3の成形厚さは約0.3mmと薄いことから記録ディスク120の抜き去りによる僅かに加わる応力でも塑性変形や破損を生じる可能性があるので有用である。
また径方向腕部96aの下面とロータホルダ70の蓋面73の上面とには、この径方向腕部96aの弾性変形を許容するだけの許容間隙140が形成される。
次に図6のb)を参照して、記録ディスク120がディスク当接面96b2と当接すると、径方向腕部96aは外周側が下側に向かい弾性変形するとともに、ディスク当接面96b2は径方向腕部96aの弾性変形によって記録ディスク120との当接による力を逃しつつ、回転軸と平行となるように半径方向に弾性変形する。これにより、ディスク当接面96b2のみの変形では、そのまま加わっていた記録ディスク120の装着の際の荷重が、径方向腕部96aの弾性変形により分散させることができる。そのために、ディスク当接面96b2が弾性変形領域を超えるような荷重を受けることがなくなる。その結果、ディスク当接面96b2の塑性変形を防ぐことができる。その上、記録ディスクの着脱を繰り返しても調芯精度の低下することのない信頼性の高いターンテーブル装置を提供することができる。これは特に本発明のような薄型のターンテーブル装置の場合、爪部96bの成形厚さが薄いために記録ディスク120の装着の際の力の分散を可能とした本構造は有用である。
以上、本発明の実施例について記載したが、本発明は係る実施例に限定されることなく、種々の変形が可能である。
例えば、本発明の実施例では、許容間隙140をロータホルダ70の蓋面73の上面と径方向腕部96aの下面との間に形成したが、本発明はこれに限定されることはない。径方向腕部96aが下側に向かい弾性変形できる構造であればよいので、図7のようなロータホルダ70の蓋面73の径方向腕部96aの形成される部分に貫通孔を設けてもよい。この場合、基部93と径方向腕部96aとの間に下側段部96a1を形成する必要は必ずしもない。
また例えば、本発明の実施例では、軸受部にスリーブ20を用いたが、本発明はこれに限定されることはない。シャフト60を回転自在に支持できる軸受であればよいので、ボールベアリング、磁気軸受等を用いてもよい。
また例えば、本発明の実施例では、調芯部96が周方向に5個形成されていたが、これに限定されることなく、複数個形成されればよいので、3個以上形成されればよい。ただし、調芯部96の個数が多いと調芯精度を向上させることができる。さらにモータを軸方向に載置した(回転軸が水平に位置する)際の調芯精度を改善することができる。特に調芯部96は数的に安定した3、5、7個であると調芯精度の改善が顕著である。
また例えば、本発明の実施例では、ディスク載置面91とセンタリングケース部92とは別部材にて形成されていたが、これに限定されることはない。ディスク載置面91とセンタリングケース部92とは樹脂成形にて一体成形をしてもよい。この場合、さらなる部品点数の削減を実現することができる。
本発明に係るブラシレスモータを軸方向に切った模式断面図である 本発明に係るターンテーブル装置を示す上面図である 本発明に係るターンテーブル装置のセンタリングケース部を示す上面図である 本発明に係るセンタリングケース部のX−Xにて切った模式断面図である 図4の点線円の拡大図である 図5にクランプマグネット、ロータホルダおよび記録ディスクを追加した図であり、a)は記録ディスクを装着する前の状態を示し、b)は記録ディスクを装着した後の状態を示す。 本発明に係るブラシレスモータの他の実施例を示した模式断面図である
20 スリーブ
21 上側軸受部(軸受部)
22 下側軸受部(軸受部)
30 電機子
60 シャフト
70 ロータホルダ
80 ロータマグネット
90 ターンテーブル装置
91 ディスク載置面
92 センタリングケース部
93 基部
93a 基部延長部
94 ディスク案内部
94a 円筒部
94b ディスク案内面
95 開口部
96 調芯部
96a 径方向腕部
96b 爪部
96b1 軸方向延長部
96b2 ディスク当接面
96b3 連結部
97 凹部
100 回路基板
110 クランプマグネット
120 記録ディスク
130 軸方向間隙
131 半径方向間隙
140 許容間隙

Claims (11)

  1. 貫通孔を有する記録ディスクを載置する環状のディスク載置面と、
    前記ディスク載置面の内周側に同心に形成され、前記貫通孔に挿通されるセンタリングケース部と、
    を備えた回転軸と同軸に回転するターンテーブル装置であって、
    前記センタリングケース部の一部には前記貫通孔の内径よりも大きな外径を有する複数の調芯部が形成され、
    前記調芯部は、
    前記記録ディスクを装着する際に軸方向に弾性変形する径方向腕部と、
    該腕部の先端に形成され、少なくとも径方向に弾性変形する爪部と、
    を有することを特徴とするターンテーブル装置。
  2. 前記センタリングケース部は、
    回転軸と同軸に固定された基部と、
    該基部と一体的に形成され、前記記録ディスクの貫通孔周縁を支持して回転軸と同軸になるように案内する周方向に離間した複数のディスク案内部と、
    該ディスク案内部と周方向に隣り合うように形成される複数の開口部と、
    前記開口部に配置された前記調芯部と、
    を有し、
    前記径方向腕部は、前記基部から半径方向外方に一体的に延びるように形成され、
    前記爪部は、前記腕部の先端から軸方向に伸びる軸方向延長部と、
    前記貫通孔と当接するディスク当接面を有するディスク当接部と、
    前記軸方向延長部と前記ディスク当接面とを連結する連結部と、
    を前記径方向腕部から一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載のターンテーブル装置。
  3. 前記爪部は、前記ディスク当接部のみ前記センタリングケース部より外側に形成されることを特徴とする請求項2に記載のターンテーブル装置。
  4. 前記ディスク当接面は、周方向に前記記録ディスクの前記貫通孔の曲率と略同一の曲率を有し、且つ周方向に対して垂直な方向は平面にて形成されることを特徴とする請求項2および請求項3のいずれかに記載のターンテーブル装置。
  5. 少なくとも前記センタリングケース部は、樹脂成形にて一体的に成形されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のターンテーブル装置。
  6. 前記記録ディスクを前記ディスク載置面と当接したときに
    前記ディスク当接面と前記貫通孔とは、回転軸と平行に当接することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のターンテーブル装置。
  7. 前記各ディスク案内部と前記基部との半径方向の間には、略円弧形状の凹部がそれぞれ形成され、
    該凹部には、クランプマグネットが収容されることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のターンテーブル装置。
  8. 前記クランプマグネットの半径方向内側は前記基部の上面に当接して配置され、
    前記調芯部における前記径方向腕部と前記クランプマグネットとの間には、軸方向間隙が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のターンテーブル装置。
  9. 前記爪部の前記軸方向延長部と前記クランプマグネットとの間には、半径方向間隙が形成されていることを特徴とする請求項7および請求項8のいずれかに記載のターンテーブル装置。
  10. 回転軸となるシャフトと、
    有蓋円筒形状にて形成され、該シャフトに固定されたロータホルダと、
    該ロータホルダの円筒部に固定されたロータマグネットと、
    前記シャフトを回転自在に支持する軸受部と、
    該軸受部の周囲に配置され、前記ロータマグネットと半径方向に対向する円環形状の電機子と、
    該電機子に通流される電流を制御する回路基板と、
    を備えたブラシレスモータであって、
    前記ロータホルダの上側には、請求項1乃至請求項9のターンテーブル装置が固定されることを特徴とするブラシレスモータ。
  11. 前記ロータホルダの蓋面と前記径方向腕部との間には、前記記録ディスクが前記ディスク載置面に当接する間に生じる前記径方向腕部の弾性変形を許容する許容間隙が形成されることを特徴とする請求項10に記載のブラシレスモータ。
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