JP4369035B2 - 情報通信システムおよび情報通信方法ならびに情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

情報通信システムおよび情報通信方法ならびに情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は情報通信システムおよび情報通信方法ならびに情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、異なる種類の通信網を介して通信する制御機器とこれにより制御される被制御機器間で通信をを中継する情報通信システムおよび情報通信方法ならびに情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年、異なるプロトコルが適用される複数種類の通信網が混在する環境が急速に普及しつつある。現在普及している、または現在普及しつつある通信網の実例を挙げる。
【0003】
まず、最も古い通信網の1つとして公衆電話回線網が存在する。公衆電話回線網は、音声通話やファクシミリ通話などで現在も広く利用されている。電話回線網としては、近年普及が目覚しい携帯型の電話器(以下、携帯電話という)のための携帯電話回線網もあり、携帯電話会社毎に異なる携帯電話回線網が存在する。
【0004】
また、TCP/IP(transmission control protocol/internet protocol)を用いた広域通信網であるインターネットも広く普及している。インターネット上では、HTTP(hypertext transfer protocol)を用いたWWW(world wide web)と呼ばれるサービスや、SMTP(simple mail transfer protocol)、POP3(post office protocol 3)、IMAP4(Internet messaging access protocol)などを用いた電子メールサービスが提供されて、現在広く利用されている。携帯電話を用いた場合であっても、携帯電話回線網を経由してインターネットに接続する利用法が急速に普及している。
【0005】
オフィスにおいては、TCP/IPを用いた企業内通信網であるイントラネットが普及している。イントラネット上にはパーソナルコンピュータやプリンタなどの情報処理機器が接続される。イントラネットは、ファイアウォールと呼ばれる中継装置によってインターネットに接続される場合が多い。ファイアウォールは、通信に関するセキュリティを確保するために設けられて、特定のプロトコル(HTTP、SMTP、FTP(file transfer protocol)など)に従う通信のみが中継される。
【0006】
家庭内に適用される通信網として最も利用されているのは、イントラネット同様TCP/IPを用いて構築される通信網(以下、家庭内LAN(local area network)と呼ぶ)であろう。家庭内LANに接続される機器は、イントラネット同様にパソコンやプリンタなどの情報処理機器がほとんどであり、家庭内LANはダイアルアップ接続や専用線接続によってインターネットに接続される。
【0007】
従来、家電機器はTCP/IPのための通信I/F(インターフェイスの略)を持たないので、これを家庭内LANに接続することはできなかった。しかし、近年では、家電機器をネットワークに取込む提案が多くなされている。例えば、TCP/IPのための通信I/Fが組込まれた家電機器が接続された家庭内LAN、電力線などの既存インフラに家電機器が接続される通信網およびBluetoothに代表される家電機器を接続する近距離無線系通信網などがあるが、いずれの通信網も従来の家電機器に通信I/Fを追加する必要がある。
【0008】
家電機器をTCP/IPを用いて家庭内LANに接続する場合を除いて、将来の家庭には、TCP/IPを用いた通信網とBluetoothなどの新規プロトコルを用いた通信網が混在する環境が十分考えられる。
【0009】
従来は、同じ種類のプロトコルを用いた通信網の間で通信の中継を行なう方法としては、たとえば前述のファイアウォールや、無線系通信網では特開平8−84373号公報に開示の技術が提案されていた。特開平8−84373号公報では、移動局としての端末が基地局のサービスエリアの外に存在する場合に、端末と基地局の両方と通信可能な別の移動局としての端末が、両者の通信の中継を行なうという技術が示される。
【0010】
しかしながら、家庭内にTCP/IPの通信網とBluetoothの通信網の両者が設けられた場合のように、異なるプロトコルが適用される異なる種類の通信網同士が同時に存在して、それぞれの通信網に接続されている機器の動作を制御するための通信を中継する技術は示されていない。
【0011】
それゆえに、この発明の目的は、異なる種類の通信網を介して、一方通信網の制御機器が他方通信網の1つ以上の被制御機器を制御するための情報通信を可能とする情報通信システムおよび情報通信方法ならびに情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に係る情報通信システムは、複数の通信網と、複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、複数通信網のうちの所定通信網とは異なる通信網に接続されて制御機器との通信内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器と、1つ以上の中継装置とを備える。
【0013】
1つ以上の中継装置のそれぞれは、複数通信網において種類の異なる2つの通信網間に接続される。そして、一方通信網の側には所定通信網が対応して位置し他方通信網の側には前述の異なる通信網が対応して位置して、制御機器と1つ以上の被制御機器間の通信の際には、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をして、2つの通信網間の通信を可能とする。
【0014】
したがって、制御機器と1つ以上の被制御機器との通信時には、1つ以上の中継装置のそれぞれは接続される2つの通信網間の通信を可能とするように両通信網の種類の相違に従う中継処理を実行する。
【0015】
それゆえに、制御機器と1つ以上の被制御機器とは、両者間の通信において介在する複数通信網の種類に関わり無く、また特別な機能は必要とせずに正常に通信を行なうことができるから、制御機器から1つ以上の被制御機器の動作を確実に遠隔制御できる。
【0016】
上述の中継装置のそれぞれに接続された2つの通信網間の種類の相違は、2つの通信網それぞれに適用される通信規約の相違に基づくことを特徴とする。
【0017】
したがって、1つ以上の中継装置により制御機器と1つ以上の被制御機器とは、両者間の通信において介在する複数通信網の通信規約、例えば適用される通信プロトコルの相違に関わり無く、また特別な機能は必要とせずに正常に通信を行なうことができる。
【0018】
上述の情報通信システムにおいて1つ以上の中継装置のそれぞれは、制御機器から送信された1つ以上の被制御機器の動作を制御するための制御情報の取得要求を、一方通信網を介して受信する制御情報要求受信手段と、制御情報要求受信手段により制御情報取得要求が受信された際に、1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される制御情報を、他方通信網を介して受信する要求制御情報受信手段と、要求制御情報受信手段により受信された1つ以上の被制御機器の制御情報を中継処理して、一方通信網を介して制御機器宛に送信する要求制御情報送信手段とを有する。
【0019】
したがって、中継装装置では、制御情報要求受信手段により制御機器からの制御情報取得要求が受信されると、1つ以上の被制御機器から送信される制御情報は受信されて中継処理されて要求元の制御機器宛に送信される。
【0020】
それゆえに、制御機器は取得要求するだけで、何ら特別な機能を備えなくても1つ以上の被制御機器との通信において介在する複数通信網の種類に関係なく、1つ以上の被制御機器からそれらの動作を制御するための制御情報を容易に取得できる。
【0021】
上述の情報通信システムにおいて制御機器は、所定通信網を介して情報を送受信する情報送受信手段と、情報送受信手段により受信された内容を出力する情報出力手段とを有して、情報送受信手段により受信される情報には、要求制御情報送信手段により送信された1つ以上の被制御機器の制御情報が含まれる。
【0022】
したがって、制御機器では1つ以上の被制御機器から送信された制御情報は1つ以上の中継装置を介して受信されて出力されるから、ユーザは、遠隔に居ながら、制御対象となる1つ以上の被制御機器の制御情報を確認できる。
【0023】
上述の情報通信システムにおいて制御情報には、対応する被制御機器の識別情報が含まれる。
【0024】
したがって、制御機器では1つ以上の被制御機器から送信された制御情報が1つ以上の中継装置を介して受信されて出力される際には、対応する被制御機器の識別情報が出力されるから、ユーザは、遠隔に居ながら、制御対象となり得る被制御機器はどのようなものであるかを識別できる。
【0025】
上述の情報通信システムにおいて制御機器は、情報送受信手段により受信された1つ以上の被制御機器の制御情報に基づいて、選択された被制御機器について動作を制御するための命令情報を発行する対応の制御手順を起動する制御手順起動手段をさらに有する。そして、情報送受信手段により送信される情報には、制御手順起動手段により起動された制御手順から発行された命令情報が含まれる。
【0026】
したがって、制御機器の制御手順起動手段は、受信された1つ以上の被制御機器の制御情報に基づいて、選択された被制御機器についての制御手順を起動すると、起動された制御手順から発行された命令情報は選択された被制御機器宛に送信される。
【0027】
それゆえに、遠隔の制御機器は選択された被制御機器に対してその動作を制御するための命令情報を、介在する通信網の種類に関係なく、簡単に与えることができる。
【0028】
上述の情報通信システムにおいて制御手順起動手段は、選択された被制御機器に対応の制御手順を、予め準備された1つ以上の制御手順から選択して起動する。
【0029】
したがって、制御対象として選択され得る被制御機器に対応の1つ以上の制御手順は、予め制御機器において準備されているから、制御機器ではこれら制御手順を取得するための処理、たとえば1つ以上の被制御機器との通信処理などが不要となって、制御機器ならびに該情報通信システムにおける通信の負荷を抑制できる。
【0030】
上述の情報通信システムにおいて制御機器は、予め準備された1つ以上の制御手順が格納される制御手順格納手段をさらに有する。そして、制御手順起動手段は、選択された被制御機器に対応の制御手順を、制御手順格納手段から読出して起動する。
【0031】
したがって、制御対象として選択され得る被制御機器に対応の1つ以上の制御手順は、予め制御機器の制御手順格納手段において格納されて準備されているから、制御機器ではこれら制御手順を取得するための処理、たとえば1つ以上の被制御機器との通信処理などが不要となって、制御機器ならびに該情報通信システムにおける通信の負荷を抑制できる。
【0032】
上述の情報通信システムにおいて、情報送受信手段により送信される情報には、選択された被制御機器に対応の制御手順の取得を要求する制御手順取得要求がさらに含まれて、受信される情報には選択された被制御機器に対応の制御手順がさらに含まれる。そして、1つ以上の中継装置のそれぞれは、制御機器から送信された制御手順取得要求を、一方通信網を介して受信して、中継処理して、選択された被制御機器宛に、他方通信網を介して送信する制御手順取得要求中継手段と、選択された被制御機器から送信された制御手順を、他方通信網を介して受信して、中継処理して、制御機器宛に、一方通信網を介して送信する制御手順中継手段とをさらに有する。そして、1つ以上の被制御機器のそれぞれは、異なる通信網を介して自己宛の制御手順取得要求を受信して、応じて自己の制御手順を異なる通信網に送信する制御手順送信手段を有する。
【0033】
したがって、制御機器は制御手順取得要求を送信するだけで、介在する複数通信網の種類に関係なく、1つ以上の被制御機器中で選択された被制御機器からその制御手順を1つ以上の中継装置を介して受信し取得できる。
【0034】
それゆえに、制御機器は制御を所望する被制御機器についての制御情報のみを選択的に受信して取得できるから、一律に1つ以上の被制御機器全ての制御情報を取得する場合に比較して、通信処理が簡単かされ通信時間は短縮されて、制御機器ならびに該情報通信システムにおける通信の負荷を抑制できる。
【0035】
上述の情報通信システムにおいては制御情報には、対応する被制御機器の制御情報を起動するための起動情報が含まれる。
【0036】
したがって、制御機器の制御手順起動手段は、選択された被制御機器の制御情報に含まれる起動情報に基づいて、対応の制御手順を起動させることができる。
【0037】
上述の情報通信システムにおいて1つ以上の中継装置のそれぞれは、制御機器から送信された命令情報を、一方通信網を介して受信して、中継処理して、選択された被制御機器宛に、他方通信網を介して送信する命令情報中継手段をさらに有する。そして、1つ以上の被制御機器のそれぞれでは、異なる通信網を介して自己宛の命令情報を受信したことに応じて、その動作が、受信した命令情報に従い実行される。
【0038】
したがって、制御機器から送信された命令情報は1つ以上の中継装置の命令情報中継手段により中継処理されて、被制御機器のそれぞれに送信されて、被制御機器では受信した命令情報に従いその動作が実行される。
【0039】
それゆえに、遠隔の制御機器は、介在する通信網の種類に関係なく、所望する被制御機器に命令情報を確実に与えて、その動作を制御できる。
【0040】
上述の情報通信システムにおいて1つ以上の被制御機器のそれぞれは、動作が、受信した命令情報に従い実行されたことに応じて、該命令情報に対する応答を異なる通信網に送信し、情報送受信手段により受信される情報にはさらに前記応答が含まれる。そして、1つ以上の中継装置のそれぞれは、選択された被制御機器から送信された応答を、他方通信網を介して受信して、中継処理して、制御機器宛に、一方通信網を介して送信する応答中継手段をさらに有する。
【0041】
したがって、選択された被制御機器では制御機器から受信した命令情報に従いその動作が実行されると、該命令情報に対する応答が1つ以上の中継装置の応答中継手段により中継処理されて、制御機器にて受信される。
【0042】
それゆえに、遠隔の制御機器では、介在する通信網の種類に関係なく、選択された被制御機器に命令情報を送信した場合には、その動作が与えた命令情報に従い実行されると、該命令情報に対する応答を受信できるから、選択された被制御機器の動作が命令情報に従い制御されたことを確認できる。
【0043】
上述の情報通信システムにおいて1つ以上の中継装置のそれぞれは、1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される制御情報を、他方通信網を介して受信して、更新されているか否か判定する制御情報更新判定手段と、制御情報更新判定手段により更新されていると判定されたことに応じて、受信された1つ以上の被制御機器の制御情報を中継処理して、一方通信網を介して制御機器宛に送信する更新制御情報送信手段とをさらに有する。
【0044】
したがって、制御機器は、1つ以上の被制御機器の制御情報が更新されている時には、1つ以上の中継装置を介して、更新された制御情報を受信して取得できる。
【0045】
それゆえに、遠隔の制御機器は、何ら要求しなくても、1つ以上の被制御機器についての最新の制御情報を取得できるから、被制御機器を最新の制御情報に基づいて確実に制御できる。
【0046】
上述の通信システムにおいて1つ以上の中継装置のそれぞれは、1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される制御情報を、他方通信網を介して受信して、受信した制御情報に基づいて対応の制御手順が更新されているか否か判定する制御手順更新判定手段と、制御手順更新判定手段により更新されていると判定されたことに応じて、対応の被制御機器から更新された制御手順を受信して、中継処理して、一方通信網を介して制御機器宛に送信する更新制御手順送信手段とをさらに有する。そして、情報送受信手段により受信される情報には、制御手順がさらに含まれる。
【0047】
したがって、制御機器は、1つ以上の被制御機器の制御手順が更新されている時には、1つ以上の中継装置を介して、更新された制御手順を受信して取得できる。
【0048】
それゆえに、遠隔の制御機器は、何ら要求しなくても、1つ以上の被制御機器についての最新の制御手順を自動的に取得できるから、被制御機器を最新の制御手順に基づいて確実に制御できる。
【0049】
この発明の他の局面に係る情報中継装置は、複数の通信網と、複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、複数通信網のうちの所定通信網とは異なる通信網に接続され、制御機器との通信の内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器とを備えた情報通信システムに適用されて、複数通信網において種類の異なる2つの通信網間に接続される。そして、一方通信網の側には所定通信網が対応して位置し他方通信網の側には異なる通信網が対応して位置する。そして、制御機器から送信された1つ以上の被制御機器宛の情報を一方通信網を介して受信して、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をし、他方通信網を介して1つ以上の被制御機器宛に送信する被制御機器宛情報中継手段と、1つ以上の被制御機器から送信された制御機器宛の情報を他方通信網を介して受信して、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をし、一方通信網を介して制御機器宛に送信する制御機器宛情報中継手段とを備える。
【0050】
したがって、制御機器と1つ以上の被制御機器との通信時には、1つ以上の中継装置のそれぞれは制御機器宛情報中継手段および被制御機器宛情報中継手段により、該情報中継装置に接続される2つの通信網間の通信を可能とするように両通信網の種類の相違に従い中継処理を実行する。
【0051】
それゆえに、制御機器と1つ以上の被制御機器とは、両者間の通信において介在する複数通信網の種類に関わり無く、また特別な機能は何ら必要とせずに正常に通信を行なうことができるから、制御機器から1つ以上の被制御機器の動作を確実に遠隔制御できる。
【0052】
この発明のさらなる他の局面に係る情報通信方法は、複数の通信網と、複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、複数通信網のうちの所定通信網とは異なる通信網に接続され、制御機器との通信の内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器と、それぞれが複数通信網において種類の異なる2つの通信網間に接続される1つ以上の情報中継装置とを備えた情報通信システムに適用される。そして情報中継装置のそれぞれが、制御機器から受信した1つ以上の被制御機器宛の情報を、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をし、1つ以上の被制御機器宛に送信する被制御機器宛情報中継ステップと、1つ以上の被制御機器から受信した制御機器宛の情報を、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をし、制御機器宛に送信する制御機器宛情報中継ステップとを含む。
【0053】
したがって、制御機器と1つ以上の被制御機器との通信時には、1つ以上の中継装置のそれぞれの制御機器宛情報中継ステップおよび被制御機器宛情報中継ステップにより、該情報中継装置に接続される2つの通信網間の通信を可能とするように両通信網の種類の相違に従い中継処理が実行される。
【0054】
それゆえに、制御機器と1つ以上の被制御機器とは、両者間の通信において介在する複数通信網の種類に関わり無く、また特別な機能は何ら必要とせずに正常に通信を行なうことができるから、制御機器から1つ以上の被制御機器の動作を確実に遠隔制御できる。
【0055】
この発明のさらなる他の局面に係るコンピュータ読取可能な記録媒体には、複数の通信網と、複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、複数通信網のうちの所定通信網とは異なる通信網に接続され、制御機器との通信の内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器と、それぞれが複数通信網において種類の異なる2つの通信網間に接続される1つ以上の情報中継装置とを備えた情報通信システムに適用される情報通信方法のプログラムが記録される。
【0056】
該プログラムに対応の情報通信方法は情報中継装置のそれぞれが、制御機器から受信した1つ以上の被制御機器宛の情報を、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をし、1つ以上の被制御機器宛に送信する被制御機器宛情報中継ステップと、1つ以上の被制御機器から受信した制御機器宛の情報を、接続された2つの通信網間の種類の相違に従う中継処理をし、制御機器宛に送信する制御機器宛情報中継ステップとを含む。
【0057】
したがって、該記録媒体に記録されたプログラムにより対応の情報通信方法が実行された場合には、制御機器と1つ以上の被制御機器との通信時には、1つ以上の中継装置のそれぞれの制御機器宛情報中継ステップおよび被制御機器宛情報中継ステップにより、該情報中継装置に接続される2つの通信網間の通信を可能とするように両通信網の種類の相違に従い中継処理が実行される。
【0058】
それゆえに、制御機器と1つ以上の被制御機器とは、両者間の通信において介在する複数通信網の種類に関わり無く、また特別な機能は何ら必要とせずに正常に通信を行なうことができるから、制御機器から1つ以上の被制御機器の動作を確実に遠隔制御できる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
【0060】
各実施の形態に係る通信システムでは、一方の通信網に接続された制御機器と、他方の通信網に接続されて制御機器との通信の内容に基づいて制御され得る1つ以上の被制御機器と、制御機器と1つ以上の被制御機器間の通信を可能とするように中継処理を実行する1つ以上の中継装置とを備えて、中継装置のそれぞれは、制御装置と1つ以上の被制御装置間を通信するために経由する異なる種類の通信網間に、すなわち異なる通信規約である通信プロトコルが適用される通信網間に接続されて、接続された両通信網間の種類(プロトコル)の相違に従い中継処理を実行する。
【0061】
実施の形態1では、種類の異なる2つの通信網を含む通信システムにおいて、一方通信網に制御機器が接続されて、他方通信網に1つ以上の被制御機器が接続されて、上述の中継処理を実行する1つの中継装置は、これら通信網間に設けられる。
【0062】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について説明する。
【0063】
図1は、この発明の実施の形態1〜3に係る通信システムの構成図である。図において通信システムは通信網101および102を含み、通信網101には制御機器104および情報中継装置103を含む各種機器が接続可能であり、通信網102には被制御機器105〜107を含む各種の機器と情報中継装置103を接続可能である。
【0064】
通信網101は、たとえばTCP/IPに従った通信を行なうインターネットである。あるいは、携帯電話回線網、携帯電話回線網とインターネットの組合せによる通信網であってもよく、特に限定されない。
【0065】
通信網102には、通信網101に適用されるプロトコルとは異なる種類のプロトコルが適用される。図1の通信網102は、たとえばプロトコルとしてBluetoothを用いた家庭内の近距離無線通信網であるが、適用されるプロトコルはこれに限定されない。
【0066】
制御機器104は通信網102に接続される被制御機器105〜107を制御する機能を有する。制御機器104として、ここでは携帯電話を想定しているが、これに限定されなず、たとえば通信機能を有して通信網101に接続可能なPDA(personal digital assistants)やパーソナルコンピュータなどであっても良い。
【0067】
図1の通信網101が携帯電話回線網とインターネットの組合せからなる場合には、制御機器104は、携帯電話回線網に接続されて、携帯電話回線網のゲートウェイを介してインターネットに接続される。この場合、厳密には、通信網101は携帯電話回線網とインターネットに分けて示されるべきであるが、図1では制御機器104が、見かけ上インターネットに接続されているものと見なされるように示されている。
【0068】
図2には図1の制御機器104の構成が示される。各実施の形態に適用される制御機器の構成は図示されるものと同様である。図において制御機器104は、制御部104A、表示部104B、通信部104C、制御プログラム実行部104D、制御プログラム格納部104E、制御プログラム取得部104F、情報リスト格納部104Gおよび情報リスト取得部104Hを含む。
【0069】
制御部104Aは他の各部を制御する。表示部104Bは与えられる情報を表示する。通信部104Cは該制御機器104の通信I/Fであり通信網と該制御機器104とを通信可能に接続する。制御プログラム取得部104Fは指定された被制御機器の後述する制御プログラム117を、通信部104Cを介して取得して制御プログラム格納部104Eに格納する。制御プログラム格納部104Eには1つ以上の制御プログラム117が格納される。制御プログラム実行部104Dは制御プログラム格納部104Eに格納されている制御プログラム117のうち選択された制御プログラム117を起動して実行する。情報リスト格納部104Gには後述する情報リスト115が1つ以上格納される。情報リスト取得部104Hは情報リスト115を通信部104Cを介して取得して情報リスト格納部104Gに格納する。
【0070】
図1の被制御機器105〜107は、制御機器104による制御の対象であって通信網102に接続可能な家電機器を想定しているが、家電機器に限定されず、例えばプリンタ、パーソナルコンピュータなどの情報処理機器であってもよい。これらの被制御機器105〜107は制御機器104により遠隔制御されるとともに、個別に手動により制御されるが、この手動制御の説明は省略する。
【0071】
図3には図1の被制御機器105の構成が示される。各実施の形態に適用される被制御機器の構成は図示されるものと同様である。被制御機器105は制御部105A、通信部105B、被制御プログラム実行部105C、制御プログラム提供部105E、制御情報提供部105Gおよび機能実行部105Iを有し、所定記憶領域には後述する被制御プログラム116、制御プログラム117および制御情報105Hが格納される。
【0072】
制御部105Aは他の各部を制御する。通信部105Bは該被制御機器の通信I/Fであり通信網と該制御機器104とを通信可能に接続する。被制御プログラム実行部105Cは被制御プログラム116を実行する。制御プログラム提供部105Eは外部からの要求に応じて制御プログラム117を要求元に提供するために、制御プログラム117を通信部105Bを介して通信網に送信する。制御情報提供部105Gは外部からの要求に応じて制御情報105Hを要求元に提供するために、制御情報105Hを通信部105Bを介して通信網に送信する。機能実行部105Iは該被制御機器105が本来有している機能、例えばビデオテープレコーダとしての機能、あるいはエアコンディショナとしての空調機能を実行するための部分であり、その機能は被制御プログラム116の実行結果に従い制御することができる。
【0073】
情報中継装置103は、通信網101と102の両方に接続されて、いわゆるゲートウェイ機能を有するものであり、家電機器である被制御機器105〜107が設置された宅内に設けられる。情報中継装置103は第1通信部108、第2通信部109、情報リスト115を作成する収集部110、第1中継部111、第2中継部112、第3中継部113および制御部114を含む。情報リスト115には通信網102に接続される被制御機器105〜107のそれぞれについて制御情報105Hが制御情報1155〜1157として格納される。制御情報は対応の被制御機器の動作を制御するために必要な情報であり、その詳細については後述する。
【0074】
第1通信部108は、通信網101と情報中継装置103とを通信可能に接続するためのネットワークインターフェイスである。通信網101はTCP/IPが適用されるインターネットである場合、第1通信部108はデータをTCP/IPを用いて制御機器104に送信するとともに、制御機器104からTCP/IPに従いデータを受信する。制御機器104が携帯電話である場合、第1通信部108は、インターネットと携帯電話回線網を経由して制御機器104と通信可能となる。
【0075】
第2通信部109は、通信網102と情報中継装置103とを通信可能に接続するためのネットワークインターフェイスである。通信網102はBluetoothが適用される家庭内の近距離無線通信網である場合、第2通信部109はデータをBluetoothを用いて被制御機器105〜107のそれぞれに送信するとともに、被制御機器105〜107のそれぞれからBluetoothに従いデータを受信する。
【0076】
収集部110は、第2通信部109を経由して被制御機器105〜107のそれぞれから制御情報1155〜1157を収集して情報リスト115に格納する。収集部110が収集する制御情報1155〜1157のそれぞれには、対応の被制御機器を特定するための識別情報AA(たとえば通信網102において該被制御機器に割当てられたアドレスの情報)および対応の被制御機器で実行される被制御プログラム116と対になる制御プログラム117を該被制御機器から制御機器104にダウンロードして起動するための情報BBが含まれる。
【0077】
第1中継部111は、情報リスト115を通信網101を経由して送信可能なように通信網101のプロトコルに対応のフォーマットに変換して、第1通信部108を介して制御機器104に送信するための機能を有する。
【0078】
第2中継部112は、被制御機器105〜107から受信した制御プログラム117のそれぞれのデータを、通信網101を経由して送信可能なように通信網101のプロトコルに対応のフォーマットに変換して、第1通信部108を介して制御機器104に送信するための機能を有する。
【0079】
第3中継部113は、制御機器104にダウンロードされて起動された制御プログラム117により送信される制御コマンド118Cを、通信網102を経由して送信可能なように通信網102のプロトコルに対応のフォーマットに変更して、第2通信部109を介して対応の制御プログラム116を有する被制御機器105〜107のいずれかに送信する。また、該制御コマンド118Cを受信した被制御機器からの該制御コマンド118Cに対する応答118Rを第2通信部109を介して受理すると、通信網101を経由して送信可能なように通信網101のプロトコルに対応のフォーマットに変更して、第1通信部108を介して制御機器104に送信する。制御コマンド118Cは、対応の被制御機器の処理または動作を制御するための情報である。
【0080】
被制御プログラム116は対応の被制御機器において該被制御機器の処理または動作を制御するために実行される。具体的には、被制御機器がエアコンディショナの場合には、対応する被制御プログラム116により電源のオン/オフや設定温度が変更される。またビデオデコーダの場合には、対応する被制御プログラム116により電源のオン/オフや録画予約設定などが行なわれる。
【0081】
制御プログラム117は、制御機器104にダウンロードされて起動された場合には、制御機器104の表示部において対応する被制御機器を操作するための画面を表示する。例えば、対応する被制御機器がエアコンディショナであればエアコンディショナを操作するための複数項目が画面表示される。ユーザが表示された複数操作項目のうち所望操作項目(たとえば電源オンを操作するための項目)を選択指定すると、選択指定された操作項目に対応する制御コマンド118C制御プログラム117により通信網101を経由して情報中継装置103の第1通信部108に送信される。第1通信部108により受信された制御コマンド108Cは第3中継部113および第2通信部109を介して通信網102を経由して、対応の被制御プログラム116が格納された被制御機器(エアコンディショナ)に送信される。該被制御機器は制御コマンド108Cを受理するので、対応の被制御プログラム116により該制御コマンド108Cに従う処理が実行される。その結果、該制御コマンド108Cにより指示される操作が行なわれる。つまりエアコンディショナの電源が入る。
【0082】
なお、ここでは、制御プログラム117は、被制御機器105〜107に予め格納されていて、制御機器104からの要求に応じて第2中継部112を介して制御機器104にダウンロードされて起動されるようにしているが、制御機器104に予めインストールされていてもよい。
【0083】
図4は、この発明の各実施の形態に係る情報中継装置が搭載されるコンピュータの外観図であり、図5は図4のコンピュータの構成図である。
【0084】
図4および図5を参照して情報中継装置103が搭載されるコンピュータは、CRT(陰極線管)などからなる表示装置206、キーボードおよびマウス207ならびに処理部214を含む。処理部214は、該情報中継装置103自体を集中的に制御するためのCPU(中央処理装置の略)202、ディスク203、ROM(Read Only Memory)204、RAM(ランダムアクセスメモリの略)205、通信網101および102と該装置103とのインタフェースであるネットワークI/F208および209、FD(フレキシブルディスク)211が着脱自在に装着されて、装着されたFD211をアクセスするFD駆動装置210、ならびにCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213が着脱自在に装着されて、装着されたCD−ROM213をアクセスするCD−ROM駆動装置212を含む。これらの各部はバス201を介して通信接続される。
【0085】
情報中継装置103には、カセット形式の磁気テープが着脱自在に装着されて磁気テープをアクセスする磁気テープ装置が設けられても良い。
【0086】
ここでは、情報中継装置103はコンピュータに搭載されるとしているが他の機器に搭載されてもよいし、情報中継装置103単体として設けられても良い。情報中継処理装置103は被制御機器105〜107と無線通信可能な態様で設けられるのであれば、例えばテレビジョンなどの家電機器と一体的に取付けられてもよい。
【0087】
図6は、本実施の形態1に係る情報中継装置103の概略処理フローチャートである。図6を参照して情報中継処理装置103の概略処理について説明する。
【0088】
まず情報リスト115の中継処理が行なわれる。つまり、情報リスト115が情報中継装置103の第1中継部111により、第1通信部108を介して制御機器104に送信される(ステップ302)。この詳細は後述する図7で示される。
【0089】
次に、制御プログラム117の中継処理が行なわれる。つまり、通信網102に接続された被制御機器105〜107のそれぞれで実行される被制御プログラム116と対になる制御プログラム117のうちの1つ以上が、第2中継部112によって、第1通信部108を介して制御機器104に送信(ダウンロード)される(ステップ303)。この詳細は後述する図8で示される。
【0090】
上述のようにして1つ以上の制御プログラム117が制御機器104にダウンロードされて所望の制御プログラム117が起動されると、起動された制御プログラム117により制御コマンド118Cが通信網102を経由して、情報中継装置103の第1通信部108により受信される。制御コマンド108Cが受信されたことが制御部114により検出されると(ステップ304でy)、第3中継部113を用いて制御コマンド108Cの中継処理が行なわれる(ステップ305)。この詳細は後述する図9で示される。
【0091】
一方、制御部114により制御コマンド108Cが受信されなかったことが検出されると、一連の処理は終了する。
【0092】
図7は、本実施の形態1に係る情報リスト中継処理のフローチャートであり、制御機器104、情報中継装置103および被制御機器105〜107相互の通信手順がともに示される。情報リスト中継処理(図6のステップ302)の手順について図7を参照して説明する。なお、ここでは通信網102には現在、被制御機器105〜107が接続されていると想定する。
【0093】
まず、制御機器104から情報リスト115取得の要求が送信されるので、第1通信部108により該要求が受信される(ステップ401、402)。
【0094】
情報リスト115取得要求が受信されると、収集部110は、通信網102に少なくとも1つの被制御機器が接続されているかを、第2通信部107を介して確認して、接続が確認された被制御機器のそれぞれから対応の制御情報を取得する(ステップ402A〜ステップ404のループ処理)。
【0095】
具体的には、第2通信部107によりbluetoothに従う問合わせ信号が周囲の家電機器に対して順に送信されると(ステップ402A)、被制御機器として通信網102に接続された家電機器からは、該問合わせ信号に対する応答信号が送信されるので(ステップ407でyおよびステップ408)、第2通信部107は該応答信号を受信して被制御機器の接続を確認すると該応答信号送信元の被制御機器に対して制御情報取得要求を送信して、該被制御機器から制御情報を受信する(ステップ404と409)。受信された制御情報は順次、収集部110に与えられるので、収集部110は通信網102に現在接続されている被制御機器105〜107の制御情報1155〜1157を取得できる。
【0096】
収集部110は、取得した制御情報1155〜1157が格納された情報リスト115を作成する(ステップ405)。その後、作成された情報リスト115は第1の中継部111により収集部110を介して受理されて、ステップ402で受信された情報リスト要求の送信元である被制御機器104宛に、第1通信部108を介して通信網101を経由して送信されて、制御機器104により受信される(ステップ406と410)。
【0097】
図8は本実施の形態1に係る制御プログラム中継処理のフローチャートであり、制御機器104、情報中継装置103および被制御機器105〜107相互の通信手順がともに示される。図8を参照して、制御プログラム中継処理(図6のステップ303)の手順について説明する。
【0098】
制御機器104では前述した手順で取得した情報リスト115が表示される。表示においては被制御機器105〜107の識別情報(家電機器の名称など)一覧が示されるので、ユーザは表示内容に従い制御を所望する被制御機器の識別情報を選択して指定すると、指定された識別情報に対応の被制御機器の制御プログラム117の取得を要求する信号が情報中継装置103に送信される(ステップ508〜510)。
【0099】
情報中継装置103の第1通信部108は、制御機器104から送信された所望被制御機器の制御プログラム117の取得要求を受信する(ステップ502)と、第2中継部112は、受信された要求に基づいて対応する被制御機器を特定し、特定された被制御機器に対して第2通信部109を介して制御プログラム117の取得要求を送信する(ステップ503)。
【0100】
特定された被制御機器は制御プログラム117の取得要求を受信するので、応じて対応の制御プログラム117を情報中継装置103に対して送信する(ステップ506と507)。
【0101】
情報中継装置103の第2中継部112は第2通信部109を介して受理した制御プログラム117を、ステップ502で受信された要求の送信元である制御機器104に第1通信部108を介して通信網101経由で送信するので、制御機器104では所望された被制御機器に対応の制御プログラム117を受信できる(ステップ505と511)。
【0102】
図9は、本実施の形態1の制御コマンド中継処理のフローチャートであり、制御機器104、情報中継装置103および被制御機器105〜107相互の通信手順がともに示される。図9を参照して、制御コマンド中継処理(図6のステップ305)の手順について説明する。
【0103】
図9において、まず、制御機器104においてはユーザ操作により、予め取得されている情報リスト115による被制御機器105〜107の識別情報一覧が表示されるので、一覧から選択された識別情報に対応の被制御機器の制御プログラム117が起動される(ステップ606)。起動された制御プログラム117により対応の所望被制御機器の機能に対応した複数の操作項目が表示されるので、ユーザは表示された操作項目から所望の操作項目を指定すると、制御プログラム117により該指定操作項目に対応の制御コマンド118Cが通信網101を経由して情報中継装置103に送信されるので(ステップ607と608)、情報中継装置103の第1通信部108により受信される(ステップ602)。
【0104】
情報中継装置103の第3中継部113は、受信された制御コマンド118Cに対応する被制御機器を特定して、特定された被制御機器宛てに該制御コマンド108Cを第2通信部109を介して送信するので(ステップ603)、特定された被制御機器は制御コマンド108Cを受信する(ステップ611)。
【0105】
制御コマンド108Cを受信した被制御機器では、該制御コマンド108Cに従う処理が対応する被制御プログラム116により実行されて、その実行結果を含む応答108Rが情報中継装置103に送信される(ステップ612と613)。この処理は、たとえば対応の被制御機器がエアコンディショナであれば、電源オンであったり対応の被制御機器がビデオテープデコーダであれば、録画予約設定などであったりする。なお、該応答108Rには、制御コマンド108Cに従う処理が実行できた場合には、実行された旨の情報が含まれ、実行できなかった場合には、実行できなかった旨の情報が含まれる。
【0106】
情報中継装置103の第3中継部113は、第2通信部109を介して応答108Rを受理して、第1通信部108を介して通信網101経由で対応の制御コマンド108C送信元の制御機器104宛てに送信する(ステップ604と605)。
【0107】
制御機器104は応答108Rを受信して、受信内容に従うメッセージを表示する(ステップ609と610)。したがって、ユーザは表示内容を確認することにより所望した操作が正常に実行されたか否かを知ることができる。なお、このメッセージの報知は表示によるものに限定されず、音声を用いてなされるようにしても良い。
【0108】
本実施の形態1によれば、通信網101に接続される制御機器104は、通信網101とは異なる種類の通信網102に、言換えると異なる種類のプロトコルが適用される通信網に接続される被制御機器105〜107の制御情報1155〜1157をで知ることができる。また、通信網101に接続される制御機器104において予め通信網102に適用されるプロトコルに対応した制御プログラム117を準備しなくても、通信網102に接続される被制御機器105〜107を対応の制御プログラム117を用いて制御できる。また、通信網101と通信網102の中継プロトコルに依存しない制御プログラム117が利用可能になる。
【0109】
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。
【0110】
本実施の形態2では、通信網101に接続された制御機器104は、情報中継装置103に問合せることなく、通信網102に接続された被制御機器105〜107についての最新の情報リスト115を、すなわち情報リスト115について更新がなされる都度、更新された情報リスト115を自動的に取得できる。
【0111】
図10は、本発明の実施の形態2に係る最新の情報リスト115を制御機器104に供給するための情報中継装置103における処理フローチャートであり、該処理は情報中継装置103の制御部104により定期的に実行される。そのために、情報中継装置103の制御部114は内部のメモリ1141には最新の情報リストを送信すべき制御機器104を特定する制御機器特定情報CIFが登録される。
【0112】
図10において、情報中継装置103の収集部110によって、第2通信部109を介して通信網102に接続される被制御機器105〜107のそれぞれから制御情報1155〜1157が収集されて情報リスト115が作成される(ステップ402A〜405およびステップ407〜409)。この処理は、図7で示されたものと同様であり詳細は省略する。
【0113】
次に、収集部110により上述のようにして今回作成された情報リスト115は前回作成された情報リスト115と内容比較されて、その内容が更新されているかが判定される(ステップ705)。更新されている場合には、その旨が制御部114に通知されるので、制御部114は第1通信部108を介して所定の制御機器104を通信可能に接続する(ステップ706)。所定の制御機器104とは、制御部114のメモリ1141に予め登録されている制御機器特定情報CIFにより特定される制御機器104や、以前に情報中継装置103に接続を行なた制御機器104を指す。
【0114】
情報中継装置103の制御機器104が通信可能に接続されると、制御部114は収集部110を今回作成された情報リスト115を第1中継部111に与えるように制御するので、第1中継部111に与えられた情報リスト115は通信網102のプロトコルに従いフォーマット変換などなされて、接続された制御機器104宛に、第1通信部108を介して送信される(ステップ707)。ステップ705で更新されてないと判定された場合には、以降の処理は行なわれずに終了する。
【0115】
制御機器104では、今回作成された情報リスト115、すなわち最新の情報リスト115が受信されると(ステップ708)、受信した最新の情報リスト115が登録されて、情報リスト115が最新内容に更新される(ステップ709)。
【0116】
ここでは、情報リスト115が更新された場合には、更新された情報リスト115を制御機器114に送信しているが、情報リスト115更新のための送信方法はこれに限定されない。つまり、今回作成された情報リスト115における更新部分のデータのみを抽出して、それを制御機器104に送信して、制御機器104では予め取得していた前回作成の情報リスト115の内容を、受信した更新部分データを用いて書換えて、情報リスト115の内容が最新となるようにしてもよい。
【0117】
本実施の形態2によれば、通信網101の制御機器104は中継装置103に問合せなくても、通信網102に接続される被制御機器105〜107についての最新内容の情報リスト115を取得できるから、通信網102に新たな被制御機器が接続された、通信網102から被制御機器が切離された、および被制御機器の制御情報が変更されたとしても、通信網101に接続された制御機器104は取得した最新内容の情報リスト115を用いて通信網102の所望被制御機器を最新の制御情報に従い制御できる。
【0118】
(実施の形態3)
次に実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、通信網101の制御機器104は、情報中継装置103に問合せることなく、通信網102に存在する被制御機器105〜107の最新の制御プログラム117を自動的に取得できる。
【0119】
図11は、本発明の実施の形態3に係る最新の制御プログラム117を制御機器104に供給するための情報中継装置103における処理フローチャートであり、該処理は情報中継装置103の制御部104により定期的に実行される。
【0120】
図11において、収集部110によって通信網102に接続された被制御機器105〜107についての最新の情報リスト115が作成されると、今回作成された情報リスト115と前回作成された情報リスト115とが比較されて、情報リスト115が更新されているか否かが判定される(ステップ402A〜409、ステップ705)。この処理は前述したものと同様であり詳細は省略する。
【0121】
次に、情報リスト115は更新されたことが判定された場合には、更新箇所に該当する被制御機器が特定されて、該被制御機器宛に制御プログラム取得要求が送信される(ステップ705でyおよびステップ806)。
【0122】
特定された被制御機器は、制御プログラム取得要求を受信するので、対応の制御プログラム117は情報中継装置103に送信されて、情報中継装置103により受信される(ステップ506および507ならびにステップ807)。
【0123】
情報中継装置103の制御部1141は前述と同様にしてメモリ1141に登録された制御機器特定情報CIFにより特定される制御機器104宛てに、受信した制御プログラム117を第2中継部112および第1通信部108を介して、通信網101経由で送信する(ステップ808と809)。
【0124】
特定された制御機器104は、制御プログラム117を受信すると、受信した制御プログラム117を用いて予め格納されていた対応の制御プログラム117を更新する(ステップ810と811)。
【0125】
一方、ステップ705で更新されたと判定されなければ、以降の処理は行なわれずに終了する。
【0126】
本実施の形態3によれば、制御機器104は、中継装置103に問合せることなく、異なる通信網102に存在する被制御機器についての最新の制御プログラム117を自動的に取得できる。それゆえに、中継装置103では常に最新の制御プログラムを起動させて、所望された被制御機器を制御するための制御コマンド118Cを発行できるから、所望被制御機器を所望するように正確に制御できる。
【0127】
上述の各実施の形態では、通信網101に接続された制御機器104から通信網102に接続された被制御機器105〜107を制御するための通信手順について説明したが、通信網102に接続された制御機器から通信網101に接続された被制御機器を制御するための通信手順も同様になので、説明は省略する。
【0128】
ここで、通信網102が家庭内の通信網である場合、被制御機器であるたとえば家電機器の電源プラグが抜かれている、設置場所が変更されているなど、通信網102に接続される被制御機器の状態は静的ではない。また、制御機器104である、たとえば携帯電話が通信網102と接続するのはそのとき1回限りという場合もあり得る。そこで上述の各実施の形態2と3では、通信網102に存在する被制御機器の動的に変化する制御情報や制御プログラム117について、制御機器104は常に最新の情報を取得できる。
【0129】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。
【0130】
実施の形態4では、3つの通信網を含む通信システムにおいて、一つ目の通信網に制御機器が接続されて、二つ目の通信網を経由した三つ目の通信網に1つ以上の被制御機器が接続されて、制御機器と1つ以上の被制御機器間の通信の中継処理を実行する中継装置は、一つ目の通信網と二つ目の通信網間と、二つ目の通信網と三つ目の通信網間にそれぞれ設けられる。
【0131】
図12は、本発明の実施の形態4に係る通信システム構成図である。図12の通信システムは、図1の通信システムに構成に追加して通信網919、通信網919と通信網102に接続される情報中継装置920、および通信網919に接続される被制御機器921〜923を含む各種機器を追加して備える。通信網919に接続される各種機器には1つ以上の制御機器も含まれる。
【0132】
通信網919は、たとえばTCP/IPが適用される家庭内通信網や、宅内の既設の電力線を利用した家庭内通信網などであるが、このような通信網に限定されず、隣接する通信網102とは異なるプロトコルが適用される通信網であればよい。
【0133】
被制御機器921〜923は接続される通信網が異なる点を除けば、前述した被制御機器105〜107と同様な機能および構成を有する。
【0134】
情報中継装置920は、前述した情報中継装置103と同様な機能および構成を有する。情報中継装置920と103は、通信網102を介して互いに通信可能である。
【0135】
本実施の形態4では、制御機器104は、情報中継装置103および920を介して、通信網101、102および919を経由して、通信網919に接続された被制御機器921〜923と、情報リスト115、制御プログラム117および制御コマンド118Cを通信する。
【0136】
ここでは、通信網101に接続された制御機器104が通信網919に接続された被制御機器921〜923を制御するための通信手順が示されるが、通信網919に接続された制御機器が通信網101に接続された被制御機器を制御するための通信手順も同様にして行なうことができる。
【0137】
図13は、本実施の形態4に係る情報リスト中継処理のフローチャートであり、情報中継装置103および920ならびに被制御機器921〜923相互の通信手順がともに示される。ここでは、制御機器104から情報リスト115の取得要求が送信されると、該要求は情報中継装置103を経由して情報中継装置920にて受理されるので、情報中継装置920により被制御機器921〜923の制御情報が収集されて、制御リスト115が作成されて、作成された情報リスト115は通信網102を経由して情報中継装置103に送信されて、ここで受理される(ステップ1401〜1410)。この場合の各装置における処理の詳細は図7のステップ401〜410と同様である。
【0138】
情報中継装置103において受信された被制御機器921〜923に対応の情報リスト115は、通信網101を経由して情報リスト要求元の制御機器104に送信される(ステップ1412)ので、制御機器104は介在する各通信網間のプロトコルの相違に関わり無く被制御機器921〜923に対応の情報リスト115を容易に取得できる。
【0139】
図14は、本実施の形態4に係る制御プログラム中継処理のフローチャートであり、情報中継装置103および920ならびに被制御機器921〜923相互の通信手順がともに示される。ここでは、制御機器104から制御プログラム117の取得要求が送信されると、該要求は情報中継装置103を経由して情報中継装置920にて受理されるので、情報中継装置920により被制御機器921〜923のうち所望されている被制御機器に対応の制御プログラム117を受理して、受理した制御プログラム117は通信網102を経由して情報中継装置103に送信されて、ここで受信される(ステップ1502〜1511)。この場合の各装置における処理の詳細は図8のステップ502〜511と同様である。
【0140】
情報中継装置103において受信された制御プログラム117は、通信網101を経由して制御プログラム117要求元の制御機器104に送信されるので(ステップ1512)、制御機器104は介在する各通信網間のプロトコルの相違に関わり無く被制御機器921〜923のうちの所望する被制御機器に対応の制御プログラム117を容易に取得できる。
【0141】
図15は、本実施の形態4に係る制御コマンド中継処理のフローチャートであり、情報中継装置103および920ならびに被制御機器921〜923相互の通信手順がともに示される。ここでは、制御機器104において所望被制御機器の制御プログラム117が起動されて、前述のように所望操作項目に対応の制御コマンド118Cが送信されると、該制御コマンド118Cは情報中継装置103を経由して情報中継装置920にて受理される。情報中継装置920は受理した制御コマンド118Cを被制御機器921〜923のうち所望されている被制御機器に対して送信するので、該被制御機器において該制御コマンド118Cは受理されて、該制御コマンド118Cに従う処理が実行される。その実行結果を含む応答118Rは、情報中継装置920を介して情報中継装置103に送信されてここで受理される(ステップ1602〜1613)。この場合の各装置における処理の詳細は図9のステップ602〜613と同様である。
【0142】
情報中継装置103において受信された応答118Rは、通信網101を経由して制御コマンド118C送信元の制御機器104に送信されるので(ステップ1616)、制御機器104は介在する各通信網間のプロトコルの相違に関わり無く被制御機器921〜923のうちの所望する被制御機器に所望動作を行なわせるための制御コマンド118Cを送信して、その応答118Rを受信できる。
【0143】
図16は、本実施の形態4に係る最新の情報リスト115を制御機器104に供給するための情報中継装置103における処理フローチャートであり、該処理は情報中継装置920の制御部により定期的に実行される。
【0144】
ここでは、情報中継装置920は被制御機器921〜923の制御情報が登録された情報リスト115を作成して、前回作成されたものと更新されていた場合には、今回作成された情報リスト115を情報中継装置103に送信するので、情報中継装置103では更新された情報リスト115が受信される(ステップ1402A〜1708)。この場合の各装置における処理の詳細は図10のステップ402A〜708と同様である。
【0145】
情報中継装置103において受信された情報リスト115は、通信網101を経由して制御機器104に送信されるので(ステップ1709)、制御機器104は介在する各通信網間のプロトコルの相違に関わり無く被制御機器921〜923に対応の最新の情報リスト115を自動的に取得できる。
【0146】
図17は、本実施の形態4に係る最新の制御プログラム117を制御機器104に供給するための処理フローチャートであり、該処理は情報中継装置920の制御部により定期的に実行される。
【0147】
ここでは、情報中継装置920は被制御機器921〜923の制御情報が登録された情報リスト115を作成して、その内容が制御プログラム117の更新を示しており、前回作成されたものと更新されていた場合には、更新された部分に対応の被制御機器から制御プログラム117を取得して、情報中継装置103に送信するので、情報中継装置103は該制御プログラム117を受理する(ステップ1402A〜1810)。この場合の各装置における処理の詳細は図11のステップ402A〜810と同様である。
【0148】
情報中継装置103において受信された制御プログラム117は、通信網101を経由して制御機器104に送信されるので(ステップ1811)、制御機器104は介在する各通信網間のプロトコルの相違に関わり無く被制御機器921〜923に対応の最新の制御プログラム117を自動的に取得できる。
【0149】
本実施の形態4によれば、制御機器104が接続される通信網101と所望被制御機器921〜923の存在する通信網919が直接に中継装置を介して接続されていない場合でも、制御機器104は介在する各通信網に適用されるプロトコルの相違に関係なく、被制御機器921〜923の制御を実施の形態1〜3と同様に簡単に正確に行なうことができる。
【0150】
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について説明する。
【0151】
以上説明した処理機能を有した情報中継装置の処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態5では、このプログラムはコンピュータで読取可能な記録媒体に格納される。
【0152】
本実施の形態では、この記録媒体として、図4および図5に示されている情報処理装置で処理が行なわれるために必要なメモリ、たとえばROM204のようなそのものがプログラムメディアであってもよいし、また図示されない磁気テープ装置およびCD−ROM駆動装置212などのプログラム読取装置が設けられ、そこに記憶媒体である図示されない磁気テープまたはCD−ROM213が挿入されることで読取可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPU202がアクセスして実行される構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムがプログラムメディアから一旦読出されて、読出されたプログラムは図4または図5の装置の所定のプログラム記憶エリア、たとえばRAM205のプログラム記憶エリアにロードされて、CPU202により読出されて実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは、予め当該情報処理装置に格納されているものとする。
【0153】
ここで、上述したプログラムメディアは情報処理装置本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスク211やハードディスクのディスク53などの磁気ディスクやCD−ROM213/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable and Programmable ROM)、EEPROM(ElectricallyEPROM)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0154】
また、本実施の形態においては、情報処理装置はインターネットを含む通信網101、102および919のそれぞれとネットワークI/F208または209を介して接続可能な構成が採用されているから、これら通信網からプログラムがダウンロードされるというように、流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信網からプログラムがダウンロードされる場合には、ダウンロード用プログラムは予め当該情報処理装置本体に格納しておくか、あるいは別の記録媒体から予め当該情報処理装置本体にインストールされるものであってもよい。
【0155】
なお記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0156】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0157】
【発明の効果】
この発明によれば、制御機器と1つ以上の被制御機器との通信時には、1つ以上の中継装置のそれぞれにより、該中継装置に接続される2つの通信網間の通信を可能とするように両通信網の種類の相違に従い中継処理が実行される。
【0158】
それゆえに、制御機器と1つ以上の被制御機器とは、両者間の通信において介在する複数通信網の種類に関わり無く、また特別な機能は何ら必要とせずに正常に通信を行なうことができるから、制御機器から1つ以上の被制御機器の動作を確実に遠隔制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜3に係る通信システムの構成図である。
【図2】 図1の制御機器104の構成図である。
【図3】 図1の被制御機器105の構成図である。
【図4】 この発明の各実施の形態に係る情報中継装置が搭載されるコンピュータの外観図である。
【図5】 図4のコンピュータの構成図である。
【図6】 本実施の形態1に係る情報中継装置103の概略処理フローチャートである。
【図7】 本実施の形態1に係る情報リスト中継処理のフローチャートである。
【図8】 本実施の形態1に係る制御プログラム中継処理のフローチャートである。
【図9】 本実施の形態1の制御コマンド中継処理のフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る最新の情報リスト115を制御機器104に供給するための情報中継装置103における処理フローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態3に係る最新の制御プログラム117を制御機器104に供給するための情報中継装置103における処理フローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態4に係る通信システム構成図である。
【図13】 本実施の形態4に係る情報リスト中継処理のフローチャートである。
【図14】 本実施の形態4に係る制御プログラム中継処理のフローチャートである。
【図15】 本実施の形態4に係る制御コマンド中継処理のフローチャートである。
【図16】 本実施の形態4に係る最新の情報リスト115を制御機器104に供給するための情報中継装置103における処理フローチャートである。
【図17】 本実施の形態4に係る最新の制御プログラム117を制御機器104に供給するための処理フローチャートである。
【符号の説明】
101、102、919 通信網、103、920 情報中継装置、104 制御機器、105〜107、921〜923 被制御機器、108 第1通信部、109 第2通信部、110 収集部、111 第1中継部、112 第2中継部、113 第3中継部、114 制御部、115 情報リスト、116 被制御プログラム、117 制御プログラム、118C 制御コマンド、118R応答。

Claims (14)

  1. 複数の通信網と、
    前記複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、
    前記複数通信網のうちの前記所定通信網とは異なる通信網に接続され、前記制御機器との通信の内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器と、
    1つ以上の中継装置とを備えて、
    前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記複数通信網において種類の異なる2つの前記通信網間に接続されて、一方通信網の側には前記所定通信網が対応して位置し他方通信網の側には前記異なる通信網が対応して位置して、前記制御機器と前記1つ以上の被制御機器間の通信の際には、接続された前記2つの通信網間の前記種類の相違に従う中継処理をして、前記2つの通信網間の通信を可能とし、
    前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記制御機器から送信された前記1つ以上の被制御機器の前記動作を制御するための制御情報の取得要求を、前記一方通信網を介して受信する制御情報要求受信手段と、
    前記制御情報要求受信手段により前記制御情報取得要求が受信された際に、問合せをして当該問合せに応答した前記1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される前記制御情報を、前記他方通信網を介して受信する要求制御情報受信手段と、
    前記要求制御情報受信手段により受信された前記1つ以上の被制御機器の前記制御情報を前記中継処理して、前記一方通信網を介して前記制御機器宛に送信する要求制御情報送信手段とを有する、情報通信システム。
  2. 前記種類の相違は、前記2つの通信網それぞれに適用される通信規約の相違に基づくことを特徴とする、請求項1に記載の情報通信システム。
  3. 前記制御機器は、
    前記所定通信網を介して情報を送受信する情報送受信手段と、
    前記情報送受信手段により受信された内容を出力する情報出力手段とを有して、
    前記情報送受信手段により受信される情報には、前記要求制御情報送信手段により送信された前記1つ以上の被制御機器の制御情報が含まれることを特徴とする、請求項に記載の情報通信システム。
  4. 前記制御情報には、対応する前記被制御機器の識別情報が含まれることを特徴とする、請求項に記載の情報通信システム。
  5. 前記制御機器は、
    前記情報送受信手段により受信された前記1つ以上の被制御機器の制御情報に基づいて、選択された前記被制御機器について前記動作を制御するための命令情報を発行する対応の制御手順を起動する制御手順起動手段をさらに有し、
    前記情報送受信手段により送信される情報には、前記制御手順起動手段により起動された前記制御手順から発行された前記命令情報が含まれることを特徴とする、請求項またはに記載の情報通信システム。
  6. 前記制御手順起動手段は、
    前記選択された被制御機器に対応の前記制御手順を、予め準備された1つ以上の前記制御手順から選択して起動することを特徴とする、請求項に記載の情報通信システム。
  7. 前記情報送受信手段により送信される情報には、前記選択された被制御機器に対応の前記制御手順の取得を要求する制御手順取得要求がさらに含まれて、受信される情報には前記選択された被制御機器に対応の前記制御手順がさらに含まれて、
    前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記制御機器から送信された前記制御手順取得要求を、前記一方通信網を介して受信して、前記中継処理して、前記選択された被制御機器宛に、前記他方通信網を介して送信する制御手順取得要求中継手段と、
    前記選択された被制御機器から送信された前記制御手順を、前記他方通信網を介して受信して、前記中継処理して、前記制御機器宛に、前記一方通信網を介して送信する制御手順中継手段とをさらに有し、
    前記1つ以上の被制御機器のそれぞれは、
    前記異なる通信網を介して自己宛の前記制御手順取得要求を受信して、応じて自己の前記制御手順を前記異なる通信網に送信する制御手順送信手段を有することを特徴とする、請求項またはに記載の情報通信システム。
  8. 前記制御情報には、対応する前記被制御機器の前記制御情報を起動するための起動情報が含まれることを特徴とする、請求項5から7のいずれかに記載の記載の情報通信システム。
  9. 前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記制御機器から送信された前記命令情報を、前記一方通信網を介して受信して、前記中継処理して、前記選択された被制御機器宛に、前記他方通信網を介して送信する命令情報中継手段をさらに有し、
    前記1つ以上の被制御機器のそれぞれでは、
    前記異なる通信網を介して自己宛の前記命令情報を受信したことに応じて、前記動作が、受信した前記命令情報に従い実行されることを特徴とする、請求項5から8のいずれかに記載の情報通信システム。
  10. 前記1つ以上の被制御機器のそれぞれは、
    前記動作が、受信した前記命令情報に従い実行されたことに応じて、該命令情報に対する応答を前記異なる通信網に送信し、
    前記情報送受信手段により受信される情報にはさらに前記応答が含まれて、
    前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記選択された被制御機器から送信された前記応答を、前記他方通信網を介して受信して、前記中継処理して、前記制御機器宛に、前記一方通信網を介して送信する応答中継手段をさらに有することを特徴とする、請求項に記載の情報通信システム。
  11. 前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される前記制御情報を、前記他方通信網を介して受信して、更新されているか否か判定する制御情報更新判定手段と、
    前記制御情報更新判定手段により更新されていると判定されたことに応じて、受信された前記1つ以上の被制御機器の前記制御情報を前記中継処理して、前記一方通信網を介して前記制御機器宛に送信する更新制御情報送信手段とをさらに有する、請求項3からのいずれかに記載の情報通信システム。
  12. 前記1つ以上の中継装置のそれぞれは、
    前記1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される前記制御情報を、前記他方通信網を介して受信して、受信した前記制御情報に基づいて対応の前記制御手順が更新されているか否か判定する制御手順更新判定手段と、
    前記制御手順更新判定手段により更新されていると判定されたことに応じて、対応の前記被制御機器から更新された前記制御手順を受信して、前記中継処理して、前記一方通信網を介して前記制御機器宛に送信する更新制御手順送信手段とをさらに有し、
    前記情報送受信手段により受信される情報には、前記制御手順がさらに含まれることを特徴とする、請求項5からのいずれかに記載の情報通信システム。
  13. 複数の通信網と、前記複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、前記複数通信網のうちの前記所定通信網とは異なる通信網に接続され、前記制御機器との通信の内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器と、それぞれが前記複数通信網において種類の異なる2つの前記通信網間に接続される1つ以上の情報中継装置とを備えた情報通信システムに適用される情報通信方法であって、
    前記情報中継装置のそれぞれが、
    前記制御機器から受信した前記1つ以上の被制御機器宛の情報を、接続された前記2つの通信網間の前記種類の相違に従う中継処理をし、前記1つ以上の被制御機器宛に送信する被制御機器宛情報中継ステップと、
    前記1つ以上の被制御機器から受信した前記制御機器宛の情報を、接続された前記2つの通信網間の前記種類の相違に従う中継処理をし、前記制御機器宛に送信する制御機器宛情報中継ステップと、を含み、
    前記被制御機器宛情報中継ステップは、
    前記制御機器から送信された前記1つ以上の被制御機器の前記動作を制御するための制御情報の取得要求を、前記一方通信網を介して受信する制御情報要求受信ステップを、有し、
    前記制御機器宛情報中継ステップは、
    前記制御情報要求受信ステップにより前記制御情報取得要求が受信された際に、問合せをして当該問合せに応答した前記1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される前記制御情報を、前記他方通信網を介して受信する要求制御情報受信ステップと、
    前記要求制御情報受信ステップにより受信された前記1つ以上の被制御機器の前記制御情報を前記中継処理して、前記一方通信網を介して前記制御機器宛に送信する要求制御情報送信ステップとを有する、情報通信方法。
  14. 複数の通信網と、前記複数通信網のうちの所定の通信網に接続された制御機器と、前記複数通信網のうちの前記所定通信網とは異なる通信網に接続され、前記制御機器との通信の内容に基づいて動作が制御され得る1つ以上の被制御機器と、それぞれが前記複数通信網において種類の異なる2つの前記通信網間に接続される1つ以上の情報中継装置とを備えた情報通信システムに適用される情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    前記情報通信方法は、
    前記情報中継装置のそれぞれが、
    前記制御機器から受信した前記1つ以上の被制御機器宛の情報を、接続された前記2つの通信網間の前記種類の相違に従う中継処理をし、前記1つ以上の被制御機器宛に送信する被制御機器宛情報中継ステップと、
    前記1つ以上の被制御機器から受信した前記制御機器宛の情報を、接続された前記2つの通信網間の前記種類の相違に従う中継処理をし、前記制御機器宛に送信する制御機器宛情報中継ステップと、を含み、
    前記被制御機器宛情報中継ステップは、
    前記制御機器から送信された前記1つ以上の被制御機器の前記動作を制御するための制御情報の取得要求を、前記一方通信網を介して受信する制御情報要求受信ステップを、有し、
    前記制御機器宛情報中継ステップは、
    前記制御情報要求受信ステップにより前記制御情報取得要求が受信された際に、問合せをして当該問合せに応答した前記1つ以上の被制御機器のそれぞれから送信される前記制御情報を、前記他方通信網を介して受信する要求制御情報受信ステップと、
    前記要求制御情報受信ステップにより受信された前記1つ以上の被制御機器の前記制御情報を前記中継処理して、前記一方通信網を介して前記制御機器宛に送信する要求制御情報送信ステップとを有する、情報通信方法のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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