JP4368234B2 - 競泳用計測システムおよび、タイム特定方法 - Google Patents
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例えば、計時装置は、所定のスタート装置から供給されるスタート信号に応答して、計時を開始する。そして、ターン時やフィニッシュ時に、泳者の手や足がタッチ板に接触すると、タッチ板からタッチ信号が供給されて、通過タイムやフィニッシュタイムを計測する。計時装置は、計測した通過タイムやフィニッシュタイムの情報をスコアボード等に供給して表示させる。
このソフトタッチが生じると、計時装置では、正確なタイムの計測が不可能となってしまう。そのため、近年では、プール内に水中カメラ等を設置して、泳者がタッチ板と接触する際の映像を高速ビデオ装置等にて記録し、「ソフトタッチ」が生じても、泳者の通過タイムやフィニッシュタイムを特定する技術が導入されている。
しかしながら、このような計測タイムの特定は、人手を介して行われているのが現状である。例えば、監視員は、泳者がターンやフィニッシュするのを目視する度に、タッチ板からのタッチ信号の有無(通過タイムやフィニッシュタイムの表示の有無等)を確認する。そして、タッチ信号が送られていない場合に、高速ビデオ装置等を操作して、泳者の通過タイムやフィニッシュタイムを特定する。
このため、極めて煩雑であるだけでなく、タイムが特定されるまでに長時間を要してしまうという問題があった。
泳者によるタッチ板への接触を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段の出力に応答して、競技中における泳者のラップタイムを計時する計時手段と、
競技中に計時された泳者自身の前記ラップタイムに基づいて、当該泳者が次のタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測手段と、
前記予測タイムと、前記センサ手段の出力に基づいて、タッチ板におけるソフトタッチを判別する判別手段と、
を備えることを特徴とする。
このように、判別手段は、例えば、予測タイムが経過しても、センサ手段にて接触が検出されない場合に、ソフトタッチが生じたことを判別することができる。
泳者によるタッチ板への接触を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段の出力に応答して、泳者のラップタイムを計時する計時手段と、
前記ラップタイムに基づいて、次に泳者がタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測手段と、
前記予測タイムと、前記センサ手段の出力に基づいて、泳者のタッチ板におけるソフトタッチを判別する判別手段と、
タッチ板と該タッチ板に接触する泳者の映像を撮影する撮影手段と、
前記判別手段がソフトタッチを判別した場合に、前記予測タイムに基づいて前記撮影手段が撮影した映像を検索する映像検索手段と、
前記検索した映像を表示する映像表示手段と、
を備えることを特徴とする。
このように、判別手段は、例えば、予測タイムが経過しても、センサ手段にて接触が検出されない場合に、ソフトタッチが生じたことを判別する。その際審査員は、例えば、タッチ板に接触する泳者の映像に同期した計測タイムを特定する。
この結果、競泳競技において、予測タイムを用いて迅速に計測タイムを特定することができる。
前記計時手段が計時したラップタイムのばらつき範囲が、選定したしきい値よりも大きいか否かを判別するばらつき判別手段と、
前記ばらつき判別手段により前記ばらつき範囲がしきい値よりも大きいと判別された場合に、所定の移動平均を用いた演算により予測タイムを予測する第1の予測手段と、
前記ばらつき判別手段により前記ばらつき範囲がしきい値以下と判別された場合に、所定の近似多項式を用いた演算により予測タイムを予測する第2の予測手段と、を含んで構成されてもよい。
泳者によるタッチ板への接触を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおける出力に応答して、競技中における泳者のラップタイムを計時する計時ステップと、
競技中に計時された泳者自身の前記ラップタイムに基づいて、当該泳者が次のタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測ステップと、
前記予測タイムと、前記検出ステップにおける出力に基づいて、タッチ板におけるソフトタッチを判別する判別ステップと、
を備えることを特徴とする。
このように、判別ステップは、例えば、予測タイムが経過しても、センサステップにて接触が検出されない場合に、ソフトタッチが生じたことを判別することができる。
泳者によるタッチ板への接触を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおける出力に応答して、泳者のラップタイムを計時する計時ステップと、
前記ラップタイムに基づいて、次に泳者がタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測ステップと、
前記予測ステップにて予測された予測タイムと、前記検出ステップにおける出力に基づいて、泳者のタッチ板におけるソフトタッチを判別する判別ステップと、
タッチ板と該タッチ板に接触する泳者の映像を撮影する撮影ステップと、
前記判別ステップにてソフトタッチが判別された場合に、前記予測タイムに基づいて前記撮影ステップが撮影した映像を検索する映像検索ステップと、
前記検索した映像と前記計測タイムとを表示する映像表示ステップと、
を備えることを特徴とする。
このように、判別ステップは、例えば、予測タイムが経過しても、センサステップにて接触が検出されない場合を、ソフトタッチが生じたと判別する。その際審査員は、例えば、タッチ板に接触する泳者の映像に同期した計測タイムを特定する。
この結果、競泳競技において、予測タイムを用いて迅速に計測タイムを特定することができる。
前記計時ステップにて計時されたラップタイムのばらつき範囲が、選定したしきい値よりも大きいか否かを判別するばらつき判別ステップと、
前記ばらつき判別ステップにて前記ばらつき範囲がしきい値よりも大きいと判別された場合に、所定の移動平均を用いた演算により予測タイムを予測する第1の予測ステップと、
前記ばらつき判別ステップにて前記ばらつき範囲がしきい値以下と判別された場合に、所定の近似多項式を用いた演算により予測タイムを予測する第2の予測ステップと、を含んで構成されてもよい。
図1は、この発明の実施の形態に適用される競泳用計測システム1の構成の一例を示す模式図である。図示するように、競泳用計測システム1は、タッチ板11と、水中監視カメラ12と、レーンボックス13,14と、トリガ装置15と、競泳用タイマ16と、映像記録装置17と、タイム予測装置18と、スコアボード19とを含んで構成される。
なお、図1では、1レーン分のタッチ板11を示しているが、実際には、各レーンに対応してタッチ板11がそれぞれ配置されているものとする。
なお、図1では、水中監視カメラ12が、一方のタッチ板11の映像を撮影する場合を示しているが、両方のタッチ板11を撮影する場合には、他のタッチ板11に向けた水中監視カメラ12も設置することになる。
また、図1では、1レーン分の水中監視カメラ12を示しているが、実際には、各レーンに対応して水中監視カメラ12がそれぞれ配置されているものとする。
一方、レーンボックス14は、各レーンの水中監視カメラ12からそれぞれ送られる映像信号を受信し、映像記録装置17に供給する。
また、競泳用タイマ16は、計時中のタイムデータを映像記録装置17に対してリアルタイムに供給し、タイムデータに同期した映像を映像記録装置17に記録させる。
更に、競泳用タイマ16は、計測したラップタイム等をタイム予測装置18に順次供給する。
また、映像記録装置17は、後述するソフトタッチ発生信号がタイム予測装置18から供給されると、記録した映像の中から予測タイムに基づいて泳者Sがタッチ板11に接触する瞬間の映像を検索し、その映像に同期しているタイムデータ(計測タイム)を特定する。
また、映像記録装置17は、検索した映像や、その映像に同期しているタイムデータ(計測タイム)等を映像表示手段DPに表示する。
タイム予測装置18は、予測タイムが経過してもタッチ板11からタッチ信号が供給されない場合に、タッチ板11にてソフトタッチが発生したと判別する。そして、ソフトタッチの発生を報知するためのソフトタッチ発生信号を生成して、映像記録装置17に供給する。
なお、ソフトタッチが発生した際に、スコアボード19は、映像記録装置17が特定した計測タイムを表示してもよい。
図2に示すように、タイム予測装置18は、計測タイム受信部111と、タイム記憶部112と、パラメータ記憶部113と、予測タイム演算部114と、ソフトタッチ監視部115と、を含んで構成される。
補正値αは、フィニッシュ時の競泳距離を補正するための補正値であり、候補となり得る複数の値が、競泳種目等に応じてそれぞれ用意されている。
なお、フィニッシュ時の競泳距離を補正する理由は、途中区間が足から足のタッチ(泳者Sがターン時に足にてタッチ板11にタッチする)、手から手のタッチ(泳者Sが手にてタッチ板11にタッチしてからターンする)、足から手のタッチ、若しくは手から足のタッチのいずれかであるのに対して、最終区間だけが足から手のタッチであることを考慮するためである。つまり、フィニッシュ時の競泳距離を実質的に短く(例えば、約2.2m程度短く)補正する必要がある。
そして、補正する値は、競泳種目(自由形、平泳ぎ、バタフライ、背泳ぎ等)に応じてターンの方式が異なり、また、男女差(スピード差や身長差)に応じても異なる。
そのため、例えば、図3(a)〜(d)に示すように、候補となり得る複数の補正値αをそれぞれ用意しておき、予測タイム演算部114が、競泳種目や男女に応じてシミュレートした結果から、最適な補正値αを推定する。
図3(a)〜(d)の例の場合では、各レース毎に、実際の記録との差の二乗の平均(泳者の数が一定でないため)を算出し、各レースの平均値を合計として、最小値となる補正値(網掛けの補正値)を、最適な補正値αと推定する。
例えば、図3(e)に示すように(一例として、自由形男女の場合を示す)、候補となり得る複数のしきい値βを用意しておき、予測タイム演算部114が、最適なしきい値βを選定する。
図の例の場合では、前2区間のラップタイムの差(範囲)に基づいて、最適なしきい値β(網掛けのしきい値)が選定される。
選定されたしきい値βは、最終的に、フィニッシュ時の予測タイムを予測する際に用いられる補外方式(移動平均又は近似多項式を用いた補外方式)を決定するための基準となる。
また、予測タイム演算部114は、フィニッシュ時の予測タイムを予測する際に、パラメータ記憶部113に記憶される補正値α(推定した補正値α)にて競泳距離を補正し、補正した競泳距離に基づいて予測タイムを予測する。
つまり、予測タイムが経過しても、計測タイム受信部111にて通過タイムやフィニッシュタイムが受信されない場合に、ソフトタッチの発生を検出する。そして、ソフトタッチの発生を検出すると、ソフトタッチ監視部115は、ソフトタッチ発生信号を生成して、映像記録装置17に供給する。
最初に、移動平均を用いた補外方式について説明する。この移動平均は、統計法の一つであり、時系列数値の変動をみる場合等に用いられる。つまり、連続する複数時期の平均を算出し、時期をずらしながら順次繰り返して計算することで変化の傾向を求めるものである。
具体的に、予測タイム演算部114は、以下の数式1等を用いて、それまでの複数区間のラップタイムの平均値から、予測タイムを予測する。この数式1では、区間が1の場合に直線近似となる。
具体的に、予測タイム演算部114は、以下の数式2等を用いて、予測タイムを予測する。なお、数式2は3次元近似多項式であり、かつデータ3個からの補外方式を示している。
ここで、lj(x) :ラグランジュ係数
x0,x1・・・xj−1,xj+1・・・xn :距離(m)
f0,f1・・・fn :ラップタイム(sec)
p(x) :ラグランジュ補間多項式
j,n : 整数
例えば、図4(a)に示す等速(一定の速度で運動するもの)、加速(一定の加速度を持って運動するもの)、減速(一定のマイナスの加速度を持って運動するもの)、及び、加減速(加速、減速を繰り返すもの)の各モデルを一例として、移動平均及び近似多項式により、それぞれ予測タイムを予測すると図4(b)に示すような結果が得られる。なお、図4(b)には、第3,第4区間の予測タイム及びタイム差を示している。
図4(b)に示すように、加減速(1),(2)の場合にだけ、移動平均による予測タイムが正解に近く、それ以外は、近似多項式による予測タイムが正解に近いことが分かる。
このことから、基本的には、近似多項式により予測タイムを予測し、ラップタイムのばらつきが大きい場合にだけ、移動平均により予測タイムを予測することで、精度の高い予測タイムを得られることが予想される。
このデータを基に、移動平均及び近似多項式により、予測タイムを求めると図6の上段に示す結果が得られる。なお、図6は、フィニッシュタイムを予測した例であり、競泳距離を1497.8m{すなわち、α=−2.2(m)}に補正して算出されている。また、図中では、移動平均が、平均する区間数を2〜4区間に変化させて予測タイムを求めており、また、近似多項式が、次数を2〜4次に変化させて予測タイムを求めている。
図6の下段には、記録(実際の計測タイム)と予測タイムとの差を示している。この差から明らかな様に、5,6レーンだけは、移動平均により求めた予測タイムの方が、近似多項式により求めた予測タイムよりも、差が小さくなっている。
つまり、ラップタイムのばらつきが小さい1〜4,7,8レーンは、近似多項式による予測タイムの方が精度が高く、一方、ラップタイムのばらつきが大きい5,6レーンは、移動平均による予測タイムの方が精度が高くなっている。
これにより、予測タイム演算部114は、精度の高い予測タイムを算出することが可能となる。
そして、スタート信号が供給されると、競泳用タイマ16は、計時を開始する(ステップS12)。以降、競泳用タイマ16は、計時中のタイムデータを映像記録装置17に対してリアルタイムに供給し、また、計測したラップタイム等をタイム予測装置18に順次供給する。
すなわち、タイム予測装置18は、図8に示すタイム予測処理を実行して、予測タイムを予測する。
図8に示すタイム予測処理を開始すると、タイム予測装置18は、直前の2区間のラップタイムを算出する(ステップS21)。
タイム予測装置18は、算出したラップタイムのばらつきが、しきい値β(選定したしきい値β)よりも大きいか否かを判別する(ステップS22)。
一方、ばらつきがしきい値β以下と判別すると、近似多項式により予測タイムを算出する(ステップS24)。
なお、タイム予測装置18は、フィニッシュ時の予測タイムを予測する際に、補正値α(推定した補正値α)にて競泳距離を補正し、補正した競泳距離に基づいて予測タイムを予測する。
競泳用計測システム1は、ソフトタッチが発生していないと判別すると、後述するステップS20に処理を進める。
そして、この映像記録装置17が記録した映像の中から、予測タイムに基づいて、水中監視カメラ12が撮影した映像を検索する(ステップS18)。映像表示手段DPは、検索された映像を表示する(ステップS19)。審査員は、表示された各泳者Sの画像とタイムデータから、各泳者Sのフィニッシュタイムや着順を決定する。
なお、映像記録装置17は、記録した映像の中から泳者Sがタッチ板11に接触する瞬間の映像を検索し、その映像に同期しているタイムデータ(計測タイム)を映像表示手段DPに表示してもよい。
なお、タイム予測装置18がソフトタッチ発生信号を生成し、映像記録装置17に供給した後、映像表示手段DPにソフトタッチ発生の情報を表示させ、審査員がスイッチなどの表示切り替え手段等を用いて、映像表示手段DPに映像と計測タイムとを表示するようにしてもよい。
一方、泳者Sがフィニッシュしたと判別すると、競泳用計測システム1は、タイム計測処理を終える。
この結果、競泳競技において、予測タイムを用いて迅速に計測タイムを特定することができる。
例えば、他の補外方式として、指数平滑法、最小二乗法、TREND関数による予測、GROWTH関数による予測、成長曲線(ゴンベルツ曲線、ロジスティック曲線等)により、予測タイムを予測してもよい。
11 タッチ板
12 水中監視カメラ
13,14 レーンボックス
15 トリガ装置
16 競泳用タイマ
17 映像記録装置
18 タイム予測装置
19 スコアボード
Claims (10)
- 泳者によるタッチ板への接触を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段の出力に応答して、競技中における泳者のラップタイムを計時する計時手段と、
競技中に計時された泳者自身の前記ラップタイムに基づいて、当該泳者が次のタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測手段と、
前記予測タイムと、前記センサ手段の出力に基づいて、タッチ板におけるソフトタッチを判別する判別手段と、
を備えることを特徴とする競泳用計測システム。 - 泳者によるタッチ板への接触を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段の出力に応答して、泳者のラップタイムを計時する計時手段と、
前記ラップタイムに基づいて、次に泳者がタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測手段と、
前記予測タイムと、前記センサ手段の出力に基づいて、泳者のタッチ板におけるソフトタッチを判別する判別手段と、
タッチ板と該タッチ板に接触する泳者の映像を撮影する撮影手段と、
前記判別手段がソフトタッチを判別した場合に、前記予測タイムに基づいて前記撮影手段が撮影した映像を検索する映像検索手段と、
前記検索した映像を表示する映像表示手段と、
を備えることを特徴とする競泳用計測システム。 - 前記判別手段は、前記予測手段が予測した予測タイムが経過しても、前記センサ手段が接触を検出しない場合を、ソフトタッチの発生と判別する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の競泳用計測システム - 前記予測手段は、
前記計時手段が計時したラップタイムのばらつき範囲が、選定したしきい値よりも大きいか否かを判別するばらつき判別手段と、
前記ばらつき判別手段により前記ばらつき範囲がしきい値よりも大きいと判別された場合に、所定の移動平均を用いた演算により予測タイムを予測する第1の予測手段と、
前記ばらつき判別手段により前記ばらつき範囲がしきい値以下と判別された場合に、所定の近似多項式を用いた演算により予測タイムを予測する第2の予測手段と、を含んで構成される、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の競泳用計測システム。 - 前記第1及び第2の予測手段は、フィニッシュ時の予測タイムを予測する際に、少なくとも競技種目に応じて異なる補正値を推定し、当該補正値により補正した競泳距離に基づいて、フィニッシュ時の予測タイムを予測する、
ことを特徴とする請求項4に記載の競泳用計測システム。 - 泳者によるタッチ板への接触を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおける出力に応答して、競技中における泳者のラップタイムを計時する計時ステップと、
競技中に計時された泳者自身の前記ラップタイムに基づいて、当該泳者が次のタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測ステップと、
前記予測タイムと、前記検出ステップにおける出力に基づいて、タッチ板におけるソフトタッチを判別する判別ステップと、
を備えることを特徴とするタイム特定方法。 - 泳者によるタッチ板への接触を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおける出力に応答して、泳者のラップタイムを計時する計時ステップと、
前記ラップタイムに基づいて、次に泳者がタッチ板に到達する予測タイムを予測する予測ステップと、
前記予測ステップにて予測された予測タイムと、前記検出ステップにおける出力に基づいて、泳者のタッチ板におけるソフトタッチを判別する判別ステップと、
タッチ板と該タッチ板に接触する泳者の映像を撮影する撮影ステップと、
前記判別ステップにてソフトタッチが判別された場合に、前記予測タイムに基づいて前記撮影ステップが撮影した映像を検索する映像検索ステップと、
前記検索した映像と前記計測タイムとを表示する映像表示ステップと、
を備えることを特徴とするタイム特定方法。 - 前記判別ステップは、前記予測ステップにて予測された予測タイムが経過しても、前記検出ステップにて接触を検出しない場合を、ソフトタッチの発生と判別する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のタイム特定方法。 - 前記予測ステップは、
前記計時ステップにて計時されたラップタイムのばらつき範囲が、選定したしきい値よりも大きいか否かを判別するばらつき判別ステップと、
前記ばらつき判別ステップにて前記ばらつき範囲がしきい値よりも大きいと判別された場合に、所定の移動平均を用いた演算により予測タイムを予測する第1の予測ステップと、
前記ばらつき判別ステップにて前記ばらつき範囲がしきい値以下と判別された場合に、所定の近似多項式を用いた演算により予測タイムを予測する第2の予測ステップと、を含んで構成される、
ことを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載のタイム特定方法。 - 前記第1及び第2の予測ステップは、フィニッシュ時の予測タイムを予測する際に、少なくとも競技種目に応じて異なる補正値を推定し、当該補正値により補正した競泳距離に基づいて、フィニッシュ時の予測タイムを予測する、
ことを特徴とする請求項9に記載のタイム特定方法。
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