JP4366710B2 - 軸流タービンのタービンシュラウド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸流タービンのタービンシュラウドに係り、特に基材にセラミック等の遮熱コーティングを施した軸流タービンのタービンシュラウドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4(A)は特許文献1に開示されたジェットエンジンのガスタービン部の部分断面図であり、図4(B)はその部分拡大図である。図4において、図示しない圧縮機で圧縮された空気aの一部が燃焼器bに流入し、燃焼器bで高温ガスcを発生させ、この高温ガスcで高圧タービンdおよび低圧タービンeを回転駆動し、この駆動力により圧縮機を駆動する。タービンd、eの外周部には、タービン翼f、gが円周上に複数配置され翼列を形成している。また、円弧状の複数のシュラウドh、jが、タービン翼f、gを囲んで配置され、これらのシュラウドh、jは、シュラウドサポートiを介して円筒形状のタービンケーシングkに取り付けられている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−242506号(図3)
【0004】
シュラウドhの表面には、高圧タービンdの耐熱向上のため遮熱コーティング(Thermal Barrier Coating(TBC))を施す場合がある。
【0005】
図3は遮熱コーティング(TBC)を施した従来のタービンシュラウドの断面図である。図3において、1は軸流タービンである。2は軸流タービン1のタービンブレードである。3はタービンブレード2を囲んで配置された円弧状のシュラウド、3aはシュラウド3の上面である。4はシュラウド3の基材である。5は基材4に施したセラミック等の遮熱コーティングである。6はシュラウド3をサポートする円弧状のシュラウドサポートである。6aはシュラウドサポート6に穿設した二次空気(冷却空気)12の流通孔である。7は円筒状のタービンケースである。シュラウドサポート6とタービンケース7とは、連結部材10によって連結され、連結ボルト11により固定されている。8はシュラウドサポート6とシュラウド3との連結部材である。9はシュラウド3とシュラウドサポート6との間に配設したインピンジプレートである。9aはインピンジプレート9に穿設した多数の冷却空気流通孔である。二次空気12は、シュラウドサポート6の二次空気流通孔6aを流入し、インピンジプレート9の冷却空気流通孔9aを流入してシュラウド3の上面3aをインピンジ冷却する。
【0006】
このように、軸流タービン1のシュラウド3にセラミック等の遮熱コーティング5を施し、その遮熱効果により基材4を高温の燃焼ガスから保護するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、セラミック等の遮熱コーティング5は脆く、タービン運転中の振動や動翼との接触、基材4と遮熱コーティング5との熱膨張率の差などの要因により、剥離して脱落することがある。そのため、コーティングによる計画どおりの遮熱効果が得られず、基材4の温度が上昇してタービンの寿命の低下を惹き起こすおそれがある。
【0008】
本発明は、従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、万一、遮熱コーティングが剥離して脱落した場合にもタービンシュラウド基材の寿命の低下が起らないようにすることのできる軸流タービンのタービンシュラウドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の軸流タービンのタービンシュラウドは、基材にセラミック等の遮熱コーティングを施した軸流タービンのタービンシュラウドであって、該シュラウドの基材に多数の貫通孔を穿設するとともに、上記遮熱コーティングに上記貫通孔と連通する多数の止まり孔を穿設したものである。
【0010】
上記止まり孔は、深さの異なる孔が混在しているのが好ましい。
【0011】
次に本発明の作用を説明する。シュラウドの基材にあらかじめ多数の貫通孔を穿設する。基材に施した遮熱コーティングに上記貫通孔と連通する多数の止まり孔を穿設する。シュラウドサポートの二次空気流通孔から流入した二次空気は、インピンジプレートの冷却空気流通孔を流入してシュラウドの上面をインピンジ冷却する。
【0012】
このような状態で、万一、遮熱コーティングの一部が剥離して脱落した場合には、止まり孔が開口することによって冷却空気は開口した止まり孔から流れる。その吸熱効果とその流出した冷却空気の膜がシュラウドの表面を覆うことによって基材温度を適正に保つようにしてタービンシュラウド基材の寿命の低下を防ぐことができる。なお、止まり孔は、深さの異なる孔が混在しているので、遮熱コーティングの剥離・脱落の度合いによって、その止まり孔の開口数を変化させることができ、冷却空気量を適正に調整することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の軸流タービンのタービンシュラウドの断面図である。図2は遮熱コーティングが剥離した場合の説明図である。なお、図3に示した従来のタービンシュラウドと同様の部材には同じ符号を付して説明する。図1および図2において、1は軸流タービン、2は軸流タービン1のタービンブレードである。3はタービンブレード2を囲んで配置された円弧状のシュラウド、3aはシュラウド3の上面である。4はシュラウド3の基材、4aは基材4にあらかじめ穿設した多数の貫通孔である。5は基材4に施したセラミック等の遮熱コーティングである。5aは遮熱コーティング5に穿設した深さの異なる多数の止まり孔である。深さの異なる止まり孔5aは混在していて、上記基材4の貫通孔4aと連通している。6はシュラウド3をサポートする円弧状のシュラウドサポート、6aはシュラウドサポート6に穿設した二次空気(冷却空気)12の流通孔である。7は円筒状のタービンケースである。シュラウドサポート6とタービンケース7とは、連結部材10によって連結され、連結ボルト11により固定されている。8はシュラウドサポート6とシュラウド3との連結部材である。9はシュラウド3とシュラウドサポート6との間に配設したインピンジプレートである。9aはインピンジプレート9に穿設した多数の冷却空気流通孔である。二次空気12は、インピンジプレート9の冷却空気流通孔9aを流入してシュラウド3の上面3aをインピンジ冷却する。12aは冷却空気の膜である。
【0014】
次に本実施形態の作用を説明する。シュラウド3の基材4にあらかじめ多数の貫通孔4aを穿設する。シュラウド3に施した遮熱コーティング5に上記貫通孔4aと連通する多数の止まり孔5aを穿設する。シュラウドサポート6の二次空気流通孔6aから流入した二次空気12は、インピンジプレート9の冷却空気流通孔9aを流入してシュラウド3の上面3aをインピンジ冷却する。
【0015】
このような状態で、万一、遮熱コーティング5の一部が剥離して脱落した場合には、図2に示すように、止まり孔5aが開口することによって冷却空気12は開口した止まり孔5aから流れる。その吸熱効果とその冷却空気の膜12aがシュラウド3の表面を覆うことによって基材4温度を適正に保つようにしてタービン1の寿命の低下を防ぐことができる。なお、止まり孔5aは、深さの異なる孔5aが混在しているので、遮熱コーティング5の剥離・脱落の度合いによって、その止まり孔5aの開口数を変化させることができ、冷却空気量を適正に調整することができる。
【0016】
本発明は、以上述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の軸流タービンのタービンシュラウドは、基材に多数の貫通孔を穿設するとともに、基材に施した遮熱コーティングに、基材の貫通孔と連通する止まり孔を穿設し、万一、遮熱コーティングが剥離して脱落した場合には、止まり孔を開口して冷却空気を止まり孔から流れるようにしたので、その吸熱効果と冷却空気の膜がシュラウドの上面を覆うことによって基材温度を適正に保つようにしてタービンシュラウド基材の寿命の低下を防ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の供軸流タービンのタービンシュラウドの断面図である。
【図2】遮熱コーティングが剥離した場合の説明図である。
【図3】従来のタービンシュラウドの断面図である。
【図4】(A)は特許文献1に開示されたジェットエンジンのガスタービン部の部分断面図、(B)はその部分拡大図である。
【符号の説明】
1 軸流タービン
2 タービンブレード
3 シュラウド
4 基材
4a 貫通孔
5 遮熱コーティング
5a 止まり孔
6 シュラウドサポート
6a 二次空気連通孔
12 二次空気(冷却空気)
12a 冷却空気の膜
Claims (1)
- 基材にセラミック等の遮熱コーティングを施されていて、上面がインピンジ冷却されている軸流タービンのタービンシュラウドであって、該シュラウドの基材に多数の貫通孔を穿設するとともに、上記遮熱コーティングに上記貫通孔と連通する多数の止まり孔を穿設してなり、該止まり孔は遮熱コーティングの表面側が閉止しており、遮熱コーティングの一部が剥離して厚さが薄くなったときに該止まり孔が開通するようになっており、かつ、深さの異なる孔が混在していて、遮熱コーティングの厚さが薄くなったときにその厚さに応じて止まり孔の開口数が変化するようになっていることを特徴とする軸流タービンのタービンシュラウド。
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