JP4366026B2 - アクセサリ装着装置およびカメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にカメラのレンズ鏡筒に装着可能なカメラアクセサリ(付属品)の装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラのレンズ鏡筒に取り付けられる付属品としては、例えば、マクロレンズの鏡筒先端に取り付ける接写用ストロボがある。
【0003】
実開昭60−39024号公報には、略環状に配置された発光部がレンズ鏡筒への装着装置と一体化したいわゆるリングタイプの接写ストロボが提案されている。
【0004】
この接写ストロボは、レンズ鏡筒の外周と略嵌合状態となる鏡筒嵌合部の内径面にほぼ均等に配置された、それぞれ付勢力を有する複数の係合部材(嵌合部材)を、レンズ鏡筒の先端にねじ込まれたアダプターリングに形成された係合溝部に係合させて取り付ける。
【0005】
上記係合部材にはそれぞれ、トーションバネ(付勢部材)が掛けられており、左右それぞれにて対をなす係合部材に当接可能な操作部材が設けられている。これらの左右に突出する操作部材を押圧操作することで、嵌合部材を直接退避動作させてレンズ鏡筒への着脱を行う。
【0006】
上記の構造を持つ装着装置においては、レンズ鏡筒の径方向の保持は鏡筒嵌合部の嵌合でなされ、レンズ鏡筒の光軸方向での保持は係合溝部と係合部材との係合により確実になされる。
【0007】
また、光軸周りの回転方向での保持については、付勢された係合部材と係合溝部との間に発生する摩擦力によるが、この摩擦力よりも大きな力で接写用ストロボ全体を旋回させることによって、撮影時の条件に応じて発光部の角度を容易に変更することができる。
【0008】
さらに、着脱操作は、レンズ鏡筒の径方向(左右方向)において対向配置された押し釦状の操作部材を操作して行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
接写用ストロボには、実開昭53−49428号公報にて提案されているもののように、装着装置とは別体の首振り可能な発光部が左右に取付けられた、いわゆるツインタイプの接写ストロボもある。
【0010】
この場合、左右に発光部が存在するため、上記実開昭60−39024号公報にて提案の接写ストロボのように、操作部材を左右方向に対向させて配置するスペースが無い。
【0011】
したがって、上記実開昭53−49428号公報にて提案の接写ストロボのレンズ鏡筒への取り付けは、装着装置の上部に設けられた締め付けネジによって行う。
【0012】
しかしながら、この場合、実開昭53−49428号公報にて提案の接写ストロボの装着方法に比べて着脱作業が面倒であるばかりか、接写ストロボ全体をレンズ光軸周りに自在に回転させることができないので、例えば縦位置撮影を行うときなどには各発光部をそれぞれ回転操作しなければならない。
【0013】
なお、この不都合は、上記実開昭53−49428号公報に示された、互いに対向する操作部材を上下方向に対向配置して、同公報に示された接写用ストロボの取付方法を採用することで解決することは可能である。
【0014】
しかしながら、接写撮影においては、接写ストロボ自体が被写体に非常に近接し、装着装置の下部が地面などと干渉する恐れがある。したがって、装着装置の下部に操作部材などの突出物を配置するのは望ましくない。
【0015】
また、上述した操作部材を備える装着装置は、以下の理由により、できるだけ小型である方が望ましい。
【0016】
まず、装着装置が大型化して、左右の発光部がレンズ光軸から離れた位置にしか配置できない場合、非常に近接した被写体に対しては極端に真横からの配光となってしまい、使い勝手が良くない。
【0017】
また、マクロレンズはレンズから数センチの距離にある被写体を撮影するのに用いられる場合があり、レンズ光軸方向に装着装置の厚みが増すと、装着装置自体が被写体と干渉したり、ストロボ光を遮ったりする可能性がある。
【0018】
そこで、本発明は、操作部材の操作により複数の係合部材の係合解除操作を行うことができ、さらにはできるだけ小型のアクセサリ装着装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、レンズ鏡筒の外周に着脱可能に装着され、カメラアクセサリを支持するアクセサリ装着装置を、装置本体の周方向複数箇所において、レンズ鏡筒側に環状形成された係合溝部に対して係合可能な係合位置と係合解除が可能な解除位置とに移動可能に支持されるとともに、係合位置の方向に付勢された複数の係合部材と、装置本体の周方向に回動可能であって、回動時に複数の係合部材を係合位置の方向への付勢力に抗して解除位置に移動させる複数のカム部を備えた環状の係合解除部材と、使用者に操作されることによって、前記係合解除部材を前記装置本体に対して回動させる操作部材とを有する。
【0020】
これにより、操作部材を操作するだけで、係合解除部材を回動させ、この係合解除部材の複数のカム部によって全ての係合部材を解除位置に移動させることが可能となる。このように、複数の係合部材を解除動作させるのに操作部材を操作するだけでよいので、アクセサリ装着装置のレンズ鏡筒に対する着脱を容易に行えるだけでなく、装置本体上でのカメラアクセサリの支持位置の選択自由度を大きくすることが可能となる。
【0021】
したがって、例えばツインタイプのストロボを用いる場合でも、自由なカメラ姿勢で撮影を行うことが可能となる。
【0022】
なお、係合部材を付勢する付勢部材を、複数の係合部材のうち装置本体の周方向にて隣り合う一対の係合部材ごとに、かつ対をなす2つの係合部材の間に配置し、一対の係合部材の双方を係合位置の方向に付勢するようにすることにより、複数の係合部材および係合部材数に比べて少ない(半分の)数の付勢部材を概ね環状にスペース効率良く配置することが可能となり、アクセサリ装着装置の小型化を図ることが可能となる。
【0023】
また、特に、上記操作部材を、装置本体の径方向に操作されるようにし、この操作部材の径方向の操作力を係合解除部材の回動力に変換する変換部材を設けることによって、着脱操作性を良くすることが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
まず、図5および図6には、カメラのレンズ鏡筒40に装着可能な、本発明の実施形態であるストロボ装着装置(アクセサリ装着装置)30を示している。なお、本実施形態では、アクセサリ装着装置30にツインタイプの接写用ストロボ(照明装置)34,35を支持させる場合について説明する。図5は装着装置30、レンズ鏡筒40およびストロボ34,35を示す斜視図であり、図6はこれらの正面図である。
【0025】
各ストロボ34,35は、不図示のキセノン管を内蔵し、正面に発光パネル34d,35dを備える。このストロボ34,35は、脚部34b(ストロボ35側は不図示)に対してストロボ発光部が首振り可能に取り付けられて構成されている。これにより、ストロボ34,35をアクセサリ装着装置30を介してレンズ鏡筒40に装着した状態で、被写体の位置等に合わせてストロボ発光部の向きを調整することができる。
【0026】
ケーブル34a,35aは、カメラ本体に取り付けられる不図示の制御部に接続されている。なお、制御部には、操作パネルや電源やストロボ発光用のメインコンデンサなどを備えている。
【0027】
アクセサリ装着装置30は、環状の本体部(装置本体)31と2つの台座部32,33とにより構成される。
【0028】
本体部31の外周左右には、ラチェット1hを内包する台座収納部31aが設けられており、ここに台座部32,33が取り付けられる。台座部32,33は台座収納部31aの範囲内で旋回可能であるとともに、ラチェット1hとの係合により任意の旋回位置で固定可能である。
【0029】
本体部31は、その下面31bが略水平に切り欠かれた形状をしている。これは接写撮影時において本体部31の下面31bが地面等に干渉しないようにするためのものである。
【0030】
ストロボ34,35は、脚部34b(ストロボ35側は不図示)の先端が台座部32,33のシュー部33aに挿入されることで台座部32,33に取り付けられる。
【0031】
シュー部33aの床面は、後述する保持板20で構成されており、この保持板20が付勢力によって脚部34b,35bを押さえ込み、ストロボ34,35のガタつきを防止する。また、保持板20に設けられた爪20aが脚部の係止溝34cに係合することによって、ストロボ34,35の脱落が防止される。なお、この係止状態は、保持板20に一体形成された操作部20bを操作することによって解除することが可能である。
【0032】
環状の本体部31の内周側には、レンズ鏡筒40の外周と略嵌合する筒状の鏡筒嵌合面1kとレンズ鏡筒の先端面40bが当接する鏡筒突き当て面1gとが設けられている。鏡筒嵌合面1kからは、円周方向に略均等間隔で配置された係止フック(係合部材)7,8、9,10の係合爪部7a〜10aが突出する。
【0033】
装着装置30は上記鏡筒嵌合面1kをレンズ鏡筒40に径嵌合させ、係止フック7〜10の係合爪部7a〜10aをレンズ鏡筒40の先端部に環状に形成された係合溝部40aに係合させることでレンズ鏡筒に保持される。
【0034】
本体部31の上部には、係止フック7〜10の係合爪部7a〜10aを鏡筒嵌合面1kから退避させるために操作される単一の操作ボタン(操作部材)5がある。係合爪部7a〜10aがレンズ鏡筒40の係合溝部40aに係合した状態でこの操作ボタン5を本体部31の径方向内側に向かって押圧操作することで、係止フック7〜10を退避動作させて上記係合を解除し、装着装置30をレンズ鏡筒40から取り外すことができる。
【0035】
なお、本実施形態では、係合溝部40aがレンズ鏡筒40に一体形成された場合を示しているが、レンズ鏡筒の先端に備えられたフィルター取付け用のネジ部に固着されたアダプターリングに、係合溝部40aに相当する溝部が形成されていてもよい。
【0036】
次に、図1〜図4を用いて装着装置30の構成について説明する。なお、図1には、装着装置30の全体構成を分解して示しており、図2および図3には、装着装置30の本体部31の内部構成を示している。また、図4には、装着装置30をレンズ鏡筒40に装着した状態での側面断面(図6のA−A線断面)を示している。
【0037】
本体部31は、リアケース1とフロントケース2とを構造部材として構成されている。リアケース1には、各部材を取り付けるための軸類が一体形成されており、左右外周部分にはラチェット1hが形成されている。
【0038】
リアケース1の上部に突出するクランク軸1eには、クランク(変換部材)6が回動可能に取り付けられている。このクランク6の腕部6cには、操作ボタン5が被せられている。
【0039】
リアケース1の内側に、円周方向に略均等間隔で配置された取付ボス1a,1b,1c,1dには、係止フック7,8,9,10に形成された嵌合穴部7b,8b,9b,10bが回動可能に嵌合している。係止フック7〜10は、この取付ボス1a〜1dを中心として2方向に腕が延びた形状を有しており、これら腕部のうち一方の腕部の先端に上記係合爪部7a〜10aが形成されている。
【0040】
本実施形態では、本体部31の円周方向に4つの係止フック7〜10が配置されているが、このうち円周方向にて隣り合う一対の係止フック7,8の間および他の一対の係止フック9,10の間にはそれぞれ、トーションバネ(付勢部材)11,12が配置されている。
【0041】
トーションバネ11,12の腕部11a,11b,12a,12bはそれぞれ、係止フック7〜10の他方の腕部に形成されたバネ掛け部7e,8e,9e,10eに掛けられている。
【0042】
これにより、トーションバネ11,12の付勢力はそれぞれ、2つの係止フックに相対的に作用し、係止フック7〜10は係止爪部7a〜10aが本体部31の鏡筒嵌合面1kから中心方向に突出するように付勢される。
【0043】
図2に示すように、リアケース1には、係止フック7〜10および係止バネ11,12が略環状となって配置される。そして、これらの部材の前側に重なるように、解除リング(係合解除部材)4が、リアケース1の内側に形成されたリング嵌合部1iに回動可能に取り付けられる。解除リング4の係合穴4eには、クランク6の係合ピン6bが係合する。
【0044】
解除リング4の前側には、バヨネットリング3が配置され、このバヨネットリング3はリアケース1の内側にネジ止めされて、係止フック7〜10、トーションバネ11,12および解除リング4の抜け止めを行う。なお、バヨネットリング3には、フードなどの取付けを可能とするバヨネット3bが一体形成されている。
【0045】
そして、バヨネットリング3の前側からはフロントケース2が被せられ、リアケース1と一体化される。フロントケース2の内径部の穴2bからは、バヨネット3bが突出する。
【0046】
台座部32,33は台座ケース13と台座カバー14とを構造部材として構成されている。これら台座部32,33は、台座ケース13の脚部を本体部31の脚収納部に挿入することで本体部31に保持されるが、台座ケース13の係合突起13aをフロントケース2の内側に形成されたフロントレール2cに嵌合させるとともに台座カバー14の係合突起14aをリアケース1に形成されたリアレール1jに径嵌合させることでガタつきが防止される。
【0047】
台座ケース14内には、先端に本体部31側のラチェット1hと係合可能な爪部15aを有するラチェット爪15および前述の保持板20が納められている。ラチェット爪15は、本体部31における径方向に進退可能であり、保持板20は取付溝20cの近傍を回転中心として揺動可能となっている。
【0048】
ラチェット爪15と保持板20との間には、圧縮コイルバネである係合バネ19が掛けられており、係合バネ19の付勢力はラチェット爪15の爪部15aがラチェット1hと係合する力を与えるとともに、保持板20に前述のストロボ34,35の脚部34bの保持力を与える。ラチェット爪15とラチェット1hの係合により、台座部32,33はラチェット1hのピッチで決まる任意の位置にて保持される。
【0049】
16,17はラチェット爪15の係合を解除するための解除ボタンであり、この解除ボタン16,17が押圧操作されることによって、解除ボタン16,17のテーパー面16a,17aがラチェット爪15の当接面15bに作用し、ラチェット爪15を係合バネ19の付勢力に抗して動作させ、爪部15aとラチェット1hの係合を解除する。
【0050】
解除ボタン16,17の間に掛けられる、圧縮コイルバネであるボタンバネ18は、解除ボタン16,17を待機位置に復帰させ、スラスト方向のがたつきを防止する。
【0051】
次に、本体部31の操作ボタン5が操作された際の係止フック7〜10の動作について説明するが、その前にレンズ鏡筒40への装着時における各係止フックの状態を説明する。
【0052】
レンズ鏡筒40に装着装置30が装着された状態では、図4に示すように、係止フック8,10の係止爪部8a,10aに形成されたテーパー状の付勢面8d,10dが、レンズ鏡筒40の係合溝部40aのエッジ40cに当接する(他の係止フック7,9も同様である)。
【0053】
従って、トーションバネ11,12の付勢力は、レンズ鏡筒40を挟み込むように作用するとともに、レンズ鏡筒40の先端面40bをリアケース1の鏡筒突き当て面1gに押し付けるように作用し、レンズ鏡筒40を確実に保持する。
【0054】
上記のように係合溝部40aと係合する係合位置にある係止フック7〜10の係合解除動作は解除リング4により行う。
【0055】
解除リング4の図2における裏面側には、各係止フック7〜10の係止爪部7a〜10aの近傍に位置するカム面4a,4b,4c,4dが形成されている。また、係止フック側には、これらカム面4a〜4dと当接可能なカムフォロアー部7c,8c,9c,10cが形成されている。
【0056】
レンズ鏡筒40に装着されている時など、操作ボタン5が操作されていない状態では、解除リング4は自由状態にあり、上記カム面4a〜4dはカムフォロアー部7c〜10cに何ら作用しない。
【0057】
図3には、操作ボタン5が操作されたときの各部材の状態を示している。操作ボタン5が押圧操作されて下方へ押し下げられると、操作ボタン5の当接面5aに対して腕部6cの先端にて当接するクランク6が時計回り方向に旋回する。
【0058】
これにより、クランク6の係合ピン6bに係合する解除リング4は、レンズ鏡筒40の光軸と略同一な中心軸4f周りで反時計回り方向に旋回する。
【0059】
解除リング4が反時計回り方向に旋回すると、解除リング4の各カム面4a〜4dが各係止フック7〜10のカムフォロアー部7c〜10cと当接して各係止フック7〜10をトーションバネ11,12の付勢力に抗して係合爪部7a〜10aが退避する方向、すなわち解除位置に回動させ、図3に示す状態とする。
【0060】
こうして、係止フック7〜10とレンズ鏡筒40の係合溝部40aとの係合が解除され、装着装置30のレンズ鏡筒40からの取り外しが可能となる。
【0061】
なお、操作ボタン5から手を離して押圧操作を中止すると、係止フック7〜10のカムフォロアー部7c〜10cが当接する解除リング4のカム面4a〜4dには、トーションバネ11,12の付勢力が図3中Fで示す方向に作用するため、係止フック7〜10の復帰動作とともに解除リング4も時計回り方向に旋回して図2に示す状態に復帰する。
【0062】
このように、本実施形態によれば、すべての係止フック7〜10を同時に係合解除動作させる解除リング4を設けることで、単一の操作ボタン5を操作して解除リング4を旋回させるだけで係止フック7〜10の係合解除動作を行わせることができる。このため、レンズ鏡筒40に対する装着装置30の着脱を容易に行うことができる。しかも、本体部31上でのストロボ34,35の支持位置の範囲(ラチェット1hの形成範囲)を大きく確保することができ、ストロボ34,35の配置位置の選択自由度を大きくすることができる。したがって、本実施形態のように2つのストロボを用いる場合でも、自由なカメラ姿勢で撮影を行うことができる。
【0063】
また、本実施形態では、環状の解除リング4を係止フック7〜10への操作力の伝達に用いているため、レバーで連動させるような機構と比較して部材の撓み等による操作力の損失が少ないうえに、各係止フック7〜10に均等に操作力を伝達することができる。
【0064】
また、係止フック7〜10とトーションバネ11,12を、本体部31に、レンズ鏡筒40を取り囲むように効率よく略環状に配置し、これに重なる形で解除リング4を配置したので、装着装置30を非常に小型に構成することが可能である。しかも、2つの係止フックに対して1つのトーションバネを用いるので、部品点数の削減も図ることができる。
【0065】
また、解除リング4の旋回(回動)は、クランク6を介して操作ボタン5による押圧動作で行えるようにしたので、非常に操作性が良い。
【0066】
なお、本実施形態では、操作ボタン5を介してクランク6を回転させ、解除リング4を旋回させる場合について説明したが、クランク6自体を操作部材として、このクランク6の腕部6cに相当する部分を直接操作する構成としてもよい。
【0067】
さらに、解除リングにレバー状の操作部を一体形成して装着装置の外部に露出させ、この露出した操作部を操作することによって解除リングを旋回操作できるようにすれば、大幅な部品点数の削減を図ることができる。
【0068】
なお、本実施形態では、ストロボ用の装着装置について説明したが、本発明のアクセサリ装着装置は、ゼラチンフィルタフォルダー等のレンズ鏡筒に装着する他のアクセサリ(付属品)用の装着装置にも適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作部材を操作するだけで、係合解除部材を回動させ、この係合解除部材の複数のカム部によって全ての係合部材を解除位置に移動させることができる。すなわち、複数の係合部材を解除動作させるのに操作部材を操作するだけでよいので、アクセサリ装着装置のレンズ鏡筒に対する着脱を容易に行えるだけでなく、装置本体上でのカメラアクセサリの支持位置の選択自由度を大きくすることができる。
【0070】
なお、係合部材を付勢する付勢部材を、複数の係合部材のうち装置本体の周方向にて隣り合う一対の係合部材ごとに、かつ対をなす2つの係合部材の間に配置し、一対の係合部材の双方を係合位置の方向に付勢するようにすることにより、複数の係合部材および係合部材の数に比べて少ない数の付勢部材を概ね環状にスペース効率良く配置することができ、アクセサリ装着装置の小型化を図ることができる。
【0071】
また、特に、上記操作部材を、装置本体の径方向に操作されるようにし、この操作部材の径方向の操作力を係合解除部材の回動力に変換する変換部材を設ければ、着脱操作性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるストロボ装着装置の分解斜視図である。
【図2】上記ストロボ装着装置の主要部を示す図である。
【図3】上記ストロボ装着装置における操作部材を操作した際の各主要部材の動作を示す図である。
【図4】上記ストロボ装着装置がレンズ鏡筒に装着されている状態を示す断面図である。
【図5】上記ストロボ装着装置を有する接写用ストロボを示す斜視図である。
【図6】上記ストロボ装着装置をレンズ付き当て面側から見た図である。
【符号の説明】
1 リアケース
1a,1b,1c,1d 取付ボス
1e クランク軸
1g 鏡筒突き当て面
1h ラチェット
1k 鏡筒嵌合面
2 フロントケース
3 バヨネットリング
4 解除リング
4a,4b,4c,4d カム面
5 操作ボタン
6 クランク
7,8,9,10 係止フック
7a,8a,9a,10a 係止爪部
7c,8c,9c,10c カムフォロアー部
11,12 トーションバネ
13 台座ケース
14 台座カバー
15 ラチェット爪
20 保持板
30 ストロボ装着装置
31 本体部
32,33 台座部
34,35 接写用ストロボ
40 レンズ鏡筒
40a 係合溝部
Claims (5)
- レンズ鏡筒の外周に着脱可能に装着され、カメラアクセサリを支持するアクセサリ装着装置であって、
装置本体の周方向複数箇所において、レンズ鏡筒側に環状形成された係合溝部に対して係合可能な係合位置と係合解除が可能な解除位置とに移動可能に支持されるとともに、前記係合位置の方向に付勢された複数の係合部材と、
前記装置本体の周方向に回動可能であって、回動時に前記複数の係合部材を前記係合位置の方向への付勢力に抗して前記解除位置に移動させる複数のカム部を備えた環状の係合解除部材と、
使用者に操作されることによって、前記係合解除部材を前記装置本体に対して回動させる操作部材とを有することを特徴とするアクセサリ装着装置。 - 前記係合部材を付勢する付勢部材が、前記複数の係合部材のうち前記装置本体の周方向にて隣り合う一対の係合部材ごとに、かつ対をなす2つの係合部材の間に配置されて、前記一対の係合部材の双方を前記係合位置の方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載のアクセサリ装着装置。
- 前記操作部材が、前記装置本体の径方向に操作され、
前記操作部材の径方向の操作力を前記係合解除部材の回動力に変換する変換部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセサリ装着装置。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載のアクセサリ装着装置と、このアクセサリ装着装置により支持されるカメラアクセサリと、前記アクセサリ装着装置が装着されるレンズ鏡筒を備えたカメラとを有することを特徴とするカメラシステム。
- 前記カメラアクセサリが照明装置であることを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
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