JP4365651B2 - 車両ボディ研ぎ装置 - Google Patents

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本発明は、脱脂及び化成処理、電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗装をこの順序で実施するような車両ボディの塗装方法を実施するのに好適な車両ボディ研ぎ装置に関するものである。
通常、自動車ボディの塗装ラインにおいては、ワークである自動車ボディを略コ字状のハンガを用いて吊り下げた状態で搬送しながら、脱脂及び化成処理等の表面処理を行った後、さらに電着塗装による下塗りを行う。この後、自動車ボディをハンガから台車に移載し、台車をレールに沿って走行させて搬送を行いながら、下塗り塗装の乾燥、シーラー等の塗布及びその乾燥、中塗り塗装及びその乾燥、上塗り塗装及びその乾燥を順次行う(例えば、特許文献1参照)。
一般に、自動車塗装においては、塗膜に美しい光沢があることが絶対の条件とされており、特に深みのある光沢を出すことが望まれる。また、限りなく高品質な塗装を追求する自動車業界では、自動車ボディの仕上げ塗装の塗膜について、光沢の美しさのみならず、物体を鏡のように映し出す鮮映性までも要求される。この光沢・鮮映性の良否は、使用する塗料の種類や品質等にもよるが、塗膜の平滑性(レベリング)の良し悪しによって受ける影響が極めて大きい。
ところが、車体工場から搬入されてくる自動車ボディの表面(特に上面)には、まれに異物(スパッタ粉など)が付着していることがある。また、脱脂処理・化成処理のときに自動車ボディから処理槽内に落下した異物が、別の自動車ボディに再付着することもある。このような状態で塗装を行うと、いわゆる「ブツ」と呼ばれる塗装不良になり、塗膜の平滑性が低下するという問題が生じる。
このため、従来では、ブツの発生を回避するために、中塗り塗装後に手作業で「水研ぎ」を行うことにより、異物を除去したうえで上塗り塗装以降の工程を行うようにしていた。また、このような段階で水研ぎを行う水研ぎ装置も提案されていた。
特開平05−51797号公報(図2等)
ところが、手作業または機械的に異物を除去する作業を中塗り塗装後に行ったとしても、ブツは中塗り塗装の塗膜によって覆われているので、水研ぎを行ったとしてもブツを完全に除去することは難しい。また、ブツの完全除去を図るため、例えば研ぎ部材の接触圧を高く設定しすぎると、中塗り塗装の塗膜まで削ってしまい、かえって塗膜の平滑性を悪化させる可能性もある。よって、水研ぎを行うタイミングとしては、中塗り塗装前の段階、さらには電着塗装前の段階が適していると考えられる。
ここで別の従来技術として、表面処理後かつ電着塗装前の段階で自動車ボディに高圧の水を吹き付けて異物を除去しようとする技術も提案されている。しかし、機械的な接触を伴わずに水の勢いだけでブツを除去しようとするこの従来技術の場合、水の噴射圧をいくら高く設定したとしても、ブツを確実に除去できるとは限らない。勿論、水の噴射圧を高めようとすると、装置の複雑化・高コスト化が避けられない。
また、中塗り塗装後の段階で使用される従来の水研ぎ装置を利用して電着塗装前の段階で水研ぎを行おうとしても、搬送形態などに相違があるため、前記装置をそのまま適用することは実際上困難である。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異物の付着による塗装不良を解消することで高品質な塗装を実現可能な車両ボディの塗装方法を提供することにある。本発明の別の目的は、上記の塗装方法を実施するのに好適な車両ボディ研ぎ装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、脱脂及び化成処理の実施後かつ電着塗装の実施前の段階で、車両ボディの上面に研ぎ部材を摺接させて研ぎを行いつつ前記上面に洗浄用流体を作用させて洗浄する研ぎ工程を実施すべく、塗装ラインに配設される装置であって、前記車両ボディの上面に摺接する研ぎ網、前記研ぎ網を懸架支持する研ぎ網支持部材、及び、前記研ぎ網の背面に配置されるとともに自重により前記研ぎ網の前面を上記上面に押し付けて追従させる弾性押圧板としてのゴム板を有し、前記車両ボディの幅方向に沿って水平に延びるように配置される長尺状研ぎ部材と、前記研ぎ網支持部材の一端を片持ち支持する支持部と、前記支持部の上方に設けられた往復回転機構部と、前記支持部内に設けられ前記往復回転機構部の回転運動を水平方向の直線運動に変換する運動方向変換機構部とを含んで構成され、前記長尺状研ぎ部材をその長手方向に沿って往復動させて研ぎ動作を行わせる往復駆動手段と、鉛直方向に沿って延びる支柱部と、前記支持部の上方に設けられ前記支持部を前記支柱部に沿って上下方向に昇降させる昇降機構部とを含んで構成され、前記車両ボディの外表面形状に沿って前記長尺状研ぎ部材を上下動させる昇降手段と、前記車両ボディの上面に洗浄用流体を吹き付けて異物を洗い流す流体吹付手段とを備えることを特徴とする車両ボディ研ぎ装置をその要旨とする。
従って、請求項に記載の発明によると、弾性押圧板が研ぎ網の前面を自重により車両ボディの上面に押し付けて追従させるため、車両ボディを必要以上に傷つけることがない。また弾性押圧板は、自身が弾性変形することが可能なため、若干の曲面を有する車両ボディの上面に対する形状追従性に優れている。よって、車両ボディ上面全体を確実にかつ均一な圧力で研ぐことができる。さらに、長尺状研ぎ部材は車両ボディの幅方向に沿って長尺状に配置されているため、ストロークの小さな往復動を付与するのみで上面全体を確実に研ぐことができる。そして、研ぎ網支持部材の一端を支持して長尺状研ぎ部材をその長手方向に沿って往復動させて研ぎ動作を行わせる構成となっているため、略コ字状のハンガを用いて車両ボディを搬送する箇所に装置を容易に配置することが可能となる。
請求項に記載の発明では、前記長尺状研ぎ部材は互いに近接した状態で略平行にかつ前後一対に配置され、前記往復駆動手段はこれら長尺状研ぎ部材を反対方向に往復動させるように構成され、前記流体吹付手段はこれら長尺状研ぎ部材間の隙間に向けて前記洗浄用流体を噴射するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両ボディ研ぎ装置をその要旨とする。
従って、請求項に記載の発明によれば、長尺状研ぎ部材が略平行にかつ前後一対に配置されているため、研ぎの効率を向上させることができる。また、往復駆動手段が長尺状研ぎ部材を互いに反対方向に往復動させるように構成されているため、長尺状研ぎ部材をそれほど大きくストロークさせる必要がなく、それゆえ装置をコンパクトにすることができる。そして、洗浄用流体を長尺状研ぎ部材間の隙間に向けて噴射するように構成されているため、前後の研ぎ網を効率よく濡らしながら異物を洗い流すことができる。なお、前記弾性押圧板には表裏を貫通する複数の抜き穴が設けられていてもよい(請求項3)。
以上詳述したように、請求項1〜3記載の発明によれば、異物の付着による塗装不良を解消することで高品質な塗装を実現可能な車両ボディの塗装方法を実施するのに好適な車両ボディ研ぎ装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づき詳細に説明する。図1は本実施形態の自動車ボディBの塗装方法及び自動車ボディ研ぎ装置1の研ぎ工程を示す模式図である。本実施形態では、自動車ボディBを略コ字状(一側面が解放された形状)のハンガ2に載置させた状態で、自動車ボディBの上面BU(フード、ルーフ、トランクリッド)を後述する揺動式の自動車ボディ研ぎ装置1を用いて湿式研ぎを行う。
まず塗装ラインの概略について述べる。一般に、車体工場から塗装工場に搬入された自動車ボディBは、まず、自動車ボディBに付着する油脂類をアルカリ処理することにより脱脂するべく脱脂処理槽を通過する。そして、水洗した後、表面調整によりアルカリを中和して再度水洗する。続いて塗料の密着性と防錆性とを高めるべく、処理液によって満たされた化成処理槽を通過させて自動車ボディBを化成処理した後、水洗する。この場合、自動車ボディBは、図1に示すように、レールRに吊下げられた略コ字状のハンガ2を用いて搬送されながら、脱脂及び化成処理される。
次に、アミノ変性エポキシ樹脂を主成分としたカチオン電着塗料からなる電着塗料の槽内に自動車ボディBを浸漬して電着塗装による下塗塗装を行い、電着塗料を乾燥炉で乾燥させる。そして、中塗塗装及び乾燥を行い、最後に上塗塗装及び乾燥を行ってから組立工場に搬出している。電着塗装後に行う中塗り塗装、上塗り塗装等の工程は種々の方法がある。例えば、中塗り、上塗り塗膜をそれぞれ塗装(コート)・焼付け(ベーク)という工程を踏んで順に積層してなる最も一般的なものから、上記中塗りを2コート行うもの、また上記上塗り塗膜としてベースコートとその上部に設けられるクリアコートからなる二層とし、2コート1ベークで、あるいは2コート2ベークで行うもの、さらに上塗り塗膜を三層としたものなど各種の態様を採りうる。
次に本実施形態の自動車ボディ研ぎ装置1について詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の自動車ボディ研ぎ装置1は、従来用いられている水洗ブースWBの途中に組み込まれていて、水洗ブースWB内で湿式研ぎを行うことが可能となっている。なお、この水洗ブースWBは、脱脂及び化成処理エリアの後方かつ電着塗装エリアの前方に位置している。ブース上方にはレールRが軌設されており、そのレールRには例えばチェーン等によって駆動される略コ字状(一側面が解放された形状)のハンガ2が懸架されている。そして、自動車ボディBはハンガ2上に載置された状態で電着塗装乾燥炉まで搬送され、そこでハンガ2から図示しない台車に載せ替えられてから次工程に移送される。自動車ボディBを略コ字状のハンガ2に載せたままであっても、後述の自動車ボディ研ぎ装置1を用いれば、支障なく自動車ボディBの上面BUを湿式研ぎすることができる。従って、装置設置用のスペースを新たに設けたり、自動車ボディBを台車に載せ替えたりする必要は特に生じない。
水洗ブースWB内に自動車ボディ研ぎ装置1を配設した本実施形態の場合、水洗ブースWB内に搬送されてきた自動車ボディBは、流体吹付手段である水洗スプレーN1〜N4により水を吹き付けられる。その際、上面BUの研ぎが行われる。
この自動車ボディ研ぎ装置1は、一側面が解放された略コ字状のハンガ2の解放側に設置される。自動車ボディ研ぎ装置1は、昇降手段、往復駆動手段、メインユニット3、自動車ボディBに洗浄用流体である水を噴射して吹き付ける流体吹付手段、長尺状研ぎ部材4などを備えている。メインユニット3は、昇降手段の一部であるエアシリンダ38及び往復駆動手段の一部であるロータリシリンダを備え、自動車ボディBよりも上側に配置されたフレーム5の上側に設置されている。このメインユニット3の下方には鉛直方向に沿って延びる支柱部32が設けられている。この支柱部32には、支持部33を介して一対の長尺状研ぎ部材4が取り付けられている。なお、本実施形態の昇降手段は、昇降機構部35、支持部33及びエアシリンダ38によって構成されている。本実施形態の往復駆動手段は、支持部33内に備えられた運動方向変換機構部37及び往復回転機構部36によって構成されている。
メインユニット3における側面に配置された往復回転機構部36は、図示しないエア式のロータリーアクチュエータを有している。当該ロータリーアクチュエータは、支持部33に取り付けられた長尺状研ぎ部材4をその長手方向に往復動させる役割を果たしている。また、このロータリーアクチュエータは、支柱部32の上方に位置しており、図示しない円盤状のメインユニットディスクを往復回転運動させる。そして、このメインユニットディスクの円運動が支持部33に内蔵された図示しない支持部ディスクに伝えられて、連接棒及びクランク等からなる運動変換機構部37によってこの支持部ディスクの回転運動が水平方向の直線運動に変換される。その結果、一対の長尺状研ぎ部材4が図1の左右方向に往復動するようになっている。
また、このメインユニット3は、支持部33を支柱部32に沿って上下方向に昇降させる昇降機構部35の一部であるエアシリンダ38と、支持部33及び長尺状研ぎ部材4との重さのバランスを取るための図示しないカウンターウェイトとを備えている。そして、ビームセンサを用いた公知の手法により、自動車ボディBの上面BUの高さを検知し、メインユニット3の側部に設けられた図示しない複数のリミットスイッチを利用して長尺状研ぎ部材4の高さ合わせ制御を行っている。なお、自動車ボディBの上面BUの高さ位置検知は従来から公知の種々の方法を用いれば良く、例えば、ビームセンサに限らず、超音波センサ等を用いても良く、また、CCDカメラ等を用いた画像処理によって行っても良い。また、長尺状研ぎ部材4の高さ合わせも、リミットスイッチに限らず、サーボモータやアクチュエータ等によって行っても良い。
さらに、本実施形態の自動車ボディ研ぎ装置1においては、自動車ボディBの上下左右から水を噴射して吹き付ける複数の水洗スプレーN1〜N4が配置されている。この水洗スプレーによる水洗は、化成処理を行った自動車ボディBの水洗も兼ねている。一対の長尺状研ぎ部材4の隙間に向けて洗浄水を吹き付ける上側の水洗スプレーN1は、前述したメインユニット3が水に濡れないようにフレーム5の下側に配置されている。他の水洗スプレーN2〜N4は上側の水洗スプレーN1よりも低い位置に設置されている。また、図3に示すように、平行に前後一対に配置された後述する長尺状研ぎ部材4間の隙間に向けて噴射する位置に複数の水洗スプレーノズルN11〜N14(流体吐出部分)が取り付けられている。これらの水洗スプレーN1〜N4はいずれも図示しない配管系により吸水ポンプを備えた吸水源へと接続されており、往復動させて研ぎを行う時に自動車ボディBに工水、あるいは市水といった洗浄水を噴射して吹き付ける構成とされている。
次に、長尺状研ぎ部材4を図2に基づいて詳細に説明する。ここで、図2(a)は、自動車ボディBの進行方向とは反対側から見た長尺状研ぎ部材4の概略正面図であり、図2(b)は、自動車ボディBの進行方向から見た長尺状研ぎ部材4の概略背面図である。そして、図2(c)は、この長尺状研ぎ部材4を側面から見た概略側面図である。
本実施形態の長尺状研ぎ部材4は、研ぎ網41、弾性押圧板としてのゴム板42、研ぎ網支持部材43を備えている。研ぎ網41は、ポリエステル等のような合成繊維を網目状に編んだ長尺状のネットであって、繊維の表面には研磨材が固着されている。この研ぎ網41は、自動車ボディBの幅と同程度の長さを有している。ゴム板42は、研ぎ網41の背面側に接するようにして配置され、自重により研ぎ網41の前面を自動車ボディBの上面BUに押し付けて追従させる働きを有している。ゴム板42は研ぎ網41よりも縦方向の寸法が若干小さく、研ぎ網41の下端部411はゴム板42の下端からはみ出している。ゴム板42は、好適な弾性及び可撓性を有するネオプレンゴムを2枚張り合わせた構造を有している。そして、ゴム板42には上下2段で多数の抜き穴422が設けられている。これらの抜き穴422を設けた理由は、ゴム板42の重量(即ち研ぎ網41に加わる荷重)を調整するため、及び、異物の排除を容易にするためである。
研ぎ網支持部材43は、把持部材435、吊下げ部材44、延設部材433、支持部材本体431、引張ワイヤ434によって構成されている。把持部材435は、研ぎ網41とゴム板42との上端を揃えた状態で把持している。リング状の部分を有する吊下げ部材44は、把持部材435を棒状の延設部材433に対して3箇所で吊り下げている。従って、研ぎ網41、ゴム板42及び把持部材435が、3個の吊下げ部材44を介して延設部材433に懸架支持されている。研ぎ網41、ゴム板42及び把持部材435は自動車ボディBの進行方向に揺動することが可能である。支持部材本体431の一方側には、前述した支持部33に接続される接続部材432が埋設配置されている。支持部材本体431の他方側には、棒状の延設部材433の一端側が埋設配置されている。引張ワイヤ434は、片持ち支持された長尺状研ぎ部材4の垂れ下がりを防止するために、支持部材本体431と支持部材本体431との間に架け渡されている。
そして、このように構成された長尺状研ぎ部材4が、図3に示すように自動車ボディBの進行方向に対して直交する方向に前後一対に配置されている。また、これら一対の長尺状研ぎ部材4は、メインユニット3の一部を構成する支持部33に片持ち支持されている。
次に本実施形態の塗装方法の一例として、図1及び図2に示す構成の自動車ボディ研ぎ装置1を用いて、自動車ボディBの上面BUを電着塗装前に湿式にて研ぐ際の動作について図3及び図4を用いて説明する。
まず、略コ字状のハンガ2によって自動車ボディBを移送し、塗装ラインにおける所定位置に設置された自動車ボディ研ぎ装置1に自動車ボディBを搬入する。自動車ボディ研ぎ装置1の近傍に自動車ボディBが搬送されてきたら、前述した昇降機構部35を作動させ、図3に示すように、長尺状研ぎ部材4が自動車ボディBのフードに接触するまで、支持部33を下降させる。すると、研ぎ網41は自動車ボディBの搬送に伴って斜めになり、研ぎ網41の前面下端部が自動車ボディBのフードに摺接するようになる。このとき、弾性及び可撓性を有するゴム板42の自重が研ぎ網41に加わる結果、研ぎ網41が若干の曲面を有する自動車ボディBのフードに密着しやすくなる。なお、研ぎ網41の番手は、ゴム板42の重さによって変えることが望ましい。例えば、ゴム板42が重いほど目の細かい研ぎ網41を用い、軽いほど目の粗い研ぎ網41を用いる方が良いが、1000〜1500番手程度といった比較的目の細かいものを使用することが望ましい。
この状態で、往復駆動手段36を作動し、図4(a)及び図4(b)に示す様に長尺状研ぎ部材4を往復動させて、フードの研ぎを行う。なお、この際、図3に示すように水洗スプレーN1〜N4により一対の長尺状研ぎ部材4の隙間に向けて洗浄水を吹き付ける。これにより、研ぎにより除去される異物を自動車ボディBの表面から洗い流す。ここで往復動は、ストロークが50〜100mm、振動数が1〜3回/秒程度であることが望ましい。
このようにして、フードの研ぎが終了したら、昇降機構部35を作動させ、長尺状研ぎ部材4を自動車ボディBのルーフに接触する高さまで支持部33を上昇させる。なお、研ぎ完了後の自動車ボディBの表面状態は、異物が除去されて表面は平滑になる。次に、自動車ボディBのルーフが自動車ボディ研ぎ装置1の定位置まで搬送されてきたら、上記と同様の手順でルーフの研ぎを行う。そして、ルーフの研ぎが終了する位置まで自動車ボディBが搬送されたら、上記と逆にトランクリッドの研ぎが可能な位置まで支持部33を下降させ、上記と同様の手順でトランクリッドの研ぎを行う。以上のようにして1台の自動車ボディBの研ぎ作業が終了したら、長尺状研ぎ部材4を安全な高さまで上昇させて、次の自動車ボディBの研ぎに備えるようにする。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)脱脂及び化成処理の実施後かつ電着塗装の実施前の段階にて、水洗及び研ぎの両方を行っているので、水洗のみの場合とは異なり、確実に異物を除去することができる。しかも、この段階ではまだ塗膜が存在しないため、研ぎによる塗膜の削れといった心配もなく、よって塗膜の平滑性を悪化させることもない。また、長尺状研ぎ部材4は自動車ボディBの上面BUに摺接して研ぎを行うため、高圧の水を吹き付けて異物を除去する場合と比較して、確実に異物を除去することができる。
(2)また、ゴム板42が研ぎ網41の前面を自重により自動車ボディBの上面Bに押し付けて追従させるため、自動車ボディBを必要以上に傷つけることがない。またゴム板42は、自身が弾性変形することが可能なため、若干の曲面を有する自動車ボディBの上面BUに対する形状追従性に優れている。よって、自動車ボディBの上面BU全体を確実にかつ均一な圧力で研ぐことができ、異物を残らず確実に除去することができる。さらに、長尺状研ぎ部材4は自動車ボディBの幅方向に沿って長尺状に配置されているため、50〜100mm程度のストロークの小さな往復動を付与するのみで上面BU全体を確実に研ぐことができる。そして、片持ち支持された長尺状研ぎ部材4をその長手方向に沿って往復動させて研ぎ動作を行わせる構成となっているため、略コ字状のハンガ2を用いて自動車ボディBを搬送する箇所に、自動車ボディ研ぎ装置1を容易に配置することが可能となる。
(3)また、長尺状研ぎ部材4が略平行にかつ前後一対に配置されているため、1本のみで研ぎを行う場合に比べて、研ぎの効率を向上させることができる。また、往復駆動手段が長尺状研ぎ部材4を互いに反対方向に往復動させるように構成されているため、長尺状研ぎ部材4をそれほど大きくストロークさせる必要がなく、それゆえ装置をコンパクトにすることができる。そして、洗浄用流体を長尺状研ぎ部材4間の隙間に向けて噴射するように構成されているため、前後の研ぎ網41を効率よく濡らしながら異物を洗い流すことができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・実施形態では自動車ボディB側を移動させて自動車ボディ研ぎ装置1側を固定させたが、自動車ボディ研ぎ装置1側を移動可能に構成してもよい。
・実施形態の自動車ボディ研ぎ装置1では、長尺状研ぎ部材4が一対(2本)であったが、これを1本のみにして構成してもよい。
・実施形態では、フード、ルーフ、トランクリッドにて同じ研ぎ量を設定したが、研ぎ量を部位ごとに変更してもよい。研ぎ量の変更は、例えば、長尺状研ぎ部材4の往復動速度やストローク量を増減すること等により調節可能である。
・実施形態では水を洗浄用流体としたが、水以外の液体を用いてもよい。
・実施形態では、自動車ボディ研ぎ装置1を用いて脱脂及び化成処理の実施後かつ電着塗装の実施前の段階で湿式研ぎを行っていたが、当該装置を用いて電着塗装の実施直後の段階で湿式研ぎを行うようにしてもよい。
・実施形態では、本発明を自動車ボディBを研ぐための自動車ボディ研ぎ装置1として具体化したが、勿論これに限定されることはない。例えば、本発明を、列車ボディのように自動車ボディB以外の車両ボディを研ぐための装置として具体化してもよい。また、車両ボディ以外のもの(特に車両のように大きくて重いワーク)を研ぐための装置として具体化してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)前記研ぎ網は、繊維表面に研磨材が固着された合成樹脂繊維製の網であることを特徴とする請求項2に記載の車両ボディ研ぎ装置。従って、この研ぎ網は全体として可撓性及び柔軟性を有するので、自動車ボディに対して確実に密着可能である。しかも、繊維表面に固着された研磨材の作用によって、上面を効率よく研ぐことができる。
(2)前記弾性押圧板は、前記研ぎ網よりも外形寸法が小さいゴム板であることを特徴とする請求項2または3に記載の車両ボディ研ぎ装置。
(3)前記弾性押圧板には表裏を貫通する抜き穴が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両ボディ研ぎ装置。従って、抜き穴を介して異物を確実に排出することができる。
(4)前記往復駆動手段及び前記昇降手段は、流体圧を利用したアクチュエータを用いて構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両ボディ研ぎ装置。従って、電気を利用したアクチュエータではないので、液体のかかりやすい条件下で使用したとしても故障が起こりにくく、信頼性に優れたものとなる。
(5)前記往復駆動手段を構成するアクチュエータ及び前記昇降手段を構成するアクチュエータは、前記流体吹付手段の流体吐出部分よりも高い位置に配設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両ボディ研ぎ装置。従って、この位置関係であるとアクチュエータに液体がかからない。よって、故障が起こりにくく、信頼性に優れたものとなる。
本発明を具体化した本実施形態の自動車ボディ研ぎ装置を示す全体概略図。 (a)は本実施形態の自動車ボディの進行方向とは反対側から見た長尺状研ぎ部材の概略正面図、(b)は本実施形態の自動車ボディの進行方向から見た長尺状研ぎ部材の概略背面図、(c)は本実施形態の長尺状研ぎ部材を側面から見た概略側面図。 本実施形態の自動車ボディ研ぎ装置を自動車ボディが搬送されて行く状態を示す概略図。 (a),(b)は、本実施形態の一対の長尺状研ぎ部材の往復動作を説明するための概略図。
符号の説明
1…車両ボディ研ぎ装置としての自動車ボディ研ぎ装置
4…長尺状研ぎ部材
33…昇降手段の一部としての支持部
35…昇降手段の一部としての昇降機構部
36…往復駆動手段の一部としての往復回転機構部
37…往復駆動手段の一部としての運動方向変換機構部
38…昇降手段の一部としてのエアシリンダ
41…研ぎ網
42…弾性押圧板としてのゴム板
43…研ぎ網支持部材
B…車両ボディとしての自動車ボディ
BU…車両ボディの上面としての自動車ボディの上面
N1〜N4…流体吹付手段としての水洗スプレー

Claims (3)

  1. 脱脂及び化成処理の実施後かつ電着塗装の実施前の段階で、車両ボディの上面に研ぎ部材を摺接させて研ぎを行いつつ前記上面に洗浄用流体を作用させて洗浄する研ぎ工程を実施すべく、塗装ラインに配設される装置であって、
    前記車両ボディの上面に摺接する研ぎ網、前記研ぎ網を懸架支持する研ぎ網支持部材、及び、前記研ぎ網の背面に配置されるとともに自重により前記研ぎ網の前面を上記上面に押し付けて追従させる弾性押圧板としてのゴム板を有し、前記車両ボディの幅方向に沿って水平に延びるように配置される長尺状研ぎ部材と、
    前記研ぎ網支持部材の一端を片持ち支持する支持部と、前記支持部の上方に設けられた往復回転機構部と、前記支持部内に設けられ前記往復回転機構部の回転運動を水平方向の直線運動に変換する運動方向変換機構部とを含んで構成され、前記長尺状研ぎ部材をその長手方向に沿って往復動させて研ぎ動作を行わせる往復駆動手段と、
    鉛直方向に沿って延びる支柱部と、前記支持部の上方に設けられ前記支持部を前記支柱部に沿って上下方向に昇降させる昇降機構部とを含んで構成され、前記車両ボディの外表面形状に沿って前記長尺状研ぎ部材を上下動させる昇降手段と、
    前記車両ボディの上面に洗浄用流体を吹き付けて異物を洗い流す流体吹付手段と
    を備えることを特徴とする車両ボディ研ぎ装置。
  2. 前記長尺状研ぎ部材は互いに近接した状態で略平行にかつ前後一対に配置され、前記往復駆動手段はこれら長尺状研ぎ部材を反対方向に往復動させるように構成され、前記流体吹付手段はこれら長尺状研ぎ部材間の隙間に向けて前記洗浄用流体を噴射するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の車両ボディ研ぎ装置。
  3. 前記弾性押圧板には表裏を貫通する複数の抜き穴が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両ボディ研ぎ装置。
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