JP4362963B2 - 使用済核燃料の貯蔵キャスク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所で発生した使用済核燃料を一時的に貯蔵するための貯蔵キャスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、係る使用済核燃料は、高レベルの放射線と高い崩壊熱を発生していることから、耐食性及び耐熱性に優れた筒状ステンレス容器であるキャニスタ内に密閉収容された後、さらに貯蔵キャスクと称される大型のコンクリート製筒状容器(高さ約6m×外径約4m,肉厚約800mm)内に収容されて一定期間所定の場所で貯蔵冷却された後、順次再処理工場に送られて再処理等が施されるようになっている。
【0003】
従来この貯蔵キャスクとしては、図4に示すように有底円筒状をしたコンクリート製のキャスク本体1と、その上部開口部2に嵌め込まれてその内部を塞ぐためのキャスク蓋3とからなっているものが用いられており、このキャスク蓋3を締結ボルト4によって上部開口部2側に取り付けることでその内部にキャニスタCを収容すると共にそのキャニスタC側から発生する熱や放射線を確実に遮蔽しながら貯蔵するような構造となっている。
【0004】
また、図示するようにこのキャスク本体1の底部及び上部には、それぞれ複数の吸気口5,5…及び排気口6,6…が形成されており、底部の吸気口6から外気を導入してその内部のキャニスタCを冷却した後、加熱された空気を上部の排気口7から排気させることでキャニスタCの貯蔵と同時に自然空冷が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構造をした従来の貯蔵キャスクにあっては、さらにその内壁に沿って筒状をした厚肉(約50mm前後)の鋼製ライナ7が一体的に貼り付けられており、キャニスタCからの熱及び放射線(主にγ線,中性子線)をより確実に遮蔽するようになっている。
【0006】
しかしながら、この鋼製ライナ7は、高い崩壊熱を発するキャニスタCからの熱によって常に高温に晒されるようになることから、これが熱膨張してその周囲のキャスク本体1に大きな引張力や剪断力等の応力が加わるといった不都合が考えられる。
【0007】
そのため、この鋼製ライナ7の肉厚を薄くしてキャスク本体1に加わる応力を低減することも考えられるが、単にその肉厚を薄くしてしまうと十分な熱・放射線遮蔽効果が得られないといった不都合を招く。
【0008】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、優れた熱・放射線遮蔽効果を維持しつつコンクリート製のキャスク本体に加わる応力を効果的に軽減することができる新規な使用済核燃料の貯蔵キャスクを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、請求項1に示すように、有底円筒状をしたコンクリート製のキャスク本体の内壁に沿って筒状の鋼製ライナを備えた使用済核燃料の貯蔵キャスクにおいて、上記鋼製ライナがその軸方向に分割された複数の分割ライナからなるものである。
【0010】
すなわち、この鋼製ライナをその軸方向に分割された複数の分割ライナから構成することによって軸方向の熱膨張が許容されるため、コンクリート製のキャスク本体1に加わる応力を大幅に軽減することができる。
【0011】
より具体的には、請求項2に示すように、上記各分割ライナは、その外周部に沿って設けられたリング状のシヤコネクタによって上記キャスク本体の内壁側に支持すると共に、各分割ライナ間に隙間を形成することによって各分割ライナが個々に独立してキャスク本体内に支持されると共に、それらの間の隙間によって熱膨張を効果的に許容することができるため、キャスク本体に加わる軸方向の引張応力をより効果的に軽減することができる。
【0012】
さらに、請求項3に示すように、上記各分割ライナ間の隙間に沿って遮蔽部材を備えることにより、その隙間部分を確実に遮蔽して隙間部分からの熱や放射線の漏れを効果的に遮蔽することができる。
【0013】
また、請求項4に示すように、上記各分割ライナを従来よりも薄板の鋼板で形成することによって熱膨張による径方向の応力を軽減することが可能となると共に、さらにその内側に一定の間隙を隔てて遮蔽板を備えることによって、従来と同等以上の熱・放射線遮蔽効果を発揮することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は本発明に係る使用済核燃料の貯蔵キャスクの実施の一形態を示したものである。
【0016】
図示するように、本発明に係る貯蔵キャスクは、有底円筒状をしたコンクリート製のキャスク本体1の内側に設けられる筒状の鋼製ライナ7が、従来の一体型のものと異なり、軸方向(上下)に分割された複数(本実施の形態にあっては3つ)の分割ライナ8a,8b,8cから構成されていることを特徴としている。
【0017】
すなわち、これら各分割ライナ8a,8b,8cは、図2に示すようにその周囲にリング状のシヤコネクタ9が一体的に設けられており、このシヤコネクタ9の部分が図1に示すようにキャスク本体1内側のコンクリート母材内に埋め込まれるように支持されることによって各分割ライナ8a,8b,8cがそれぞれ一定の隙間S,Sを隔てて独立して支持された構造となっている。
【0018】
この結果、その内部に収容されたキャニスタCからの崩壊熱によって各分割ライナ8a,8b,8cが高温に加熱されて軸方向(上下)に膨張した場合であっても各隙間S,Sがこの熱膨張を効果的に許容することとなるため、キャニスタ本体1に加わる軸方向の応力が大幅に軽減されるか、あるいは殆ど皆無状態まで軽減することが可能となる。尚、最下部に位置する分割ライナ8cは、その下縁部が底部ライナ8d上に載っている状態であるため、シヤコネクタ9による支持は省略しても良い。
【0019】
また、図2及び図3に示すように、これら各分割ライナ8a,8b,8cはその板厚が従来よりも大幅に薄く、例えば1/2程度(約25mm前後)まで薄くなっている。そのため、軸方向のみならず各分割ライナ8a,8b,8cに発生する径方向の熱膨張量も小さくなり、キャニスタ本体1に加わる径方向の応力も大幅に軽減されることになる。さらに加えて図示するように、これら各分割ライナ8a,8b,8c内側には、支持部材12及びガイドレール11を介してステンレス製等の遮蔽板10が一定の距離を隔てて設けられているため、優れた熱・放射線遮蔽効果を発揮することができる。
【0020】
すなわち、この分割ライナ8a,8b,8cを薄くすることによって径方向の熱膨張量を軽減することが可能となるが、単に薄くするとその熱・放射線遮蔽効果が大幅に低下してしまうことになる。そのため、本発明は、その分割ライナ8a,8b,8cの内側にさらにもう一枚のライナに相当する遮蔽板10を一定の距離を隔てて設けることによって本来の熱・放射線遮蔽効果を発揮させるようにしたものである。そして、このように遮蔽板10をさらに設けたとしても、その分各分割ライナ8a,8b,8cの板厚さが薄くなっているため、キャスク本体1のサイズ、すなわち、内径は従来と殆ど変わず、キャスク本体1自体の熱・放射線遮蔽効果に悪影響を及ぼすおそれは全くない。尚、この遮蔽板10は表面が面一のものであっても良いが、図示するように、複数の襞12を形成すれば、径方向の伸縮が自在となり、分割ライナ8a,8b,8c側に加わる径方向の熱膨張をより効果的に軽減することができる。
【0021】
さらに、図1及び図2に示すように、これら各分割ライナ8a,8b,8c間の隙間S,Sには、リング状の遮蔽部材13,13がキャスク本体1内側のコンクリート母材内に埋め込まれるように設けられているため、この隙間S,Sの遮蔽効果も十分に発揮することが可能となる。
【0022】
尚、本実施の形態では、鋼製ライナ7として3つの分割ライナ8a,8b,8cから構成した例で説明したが、本発明はこれらに限定されるものでなく、3つ以上あるいはそれ以下に分割しても同様な作用効果が得られることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、キャスク本体の内側に形成される鋼製ライナとして軸方向に分割された複数の分割ライナで形成したことから、コンクリート製のキャスク本体に加わる応力を大幅に軽減することが可能となり、より信頼性に優れた新規な貯蔵キャスクを提供できる等といった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使用済燃料の貯蔵キャスクの実施の一形態を示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明に係る分割ライナを示す斜視図である。
【図3】本発明に係る分割ライナを示す部分平面図である。
【図4】従来の貯蔵キャスクの一例を示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 キャスク本体
7 鋼製ライナ
8a,8b,8c 分割ライナ
9 シヤコネクタ
10 遮蔽板
13 遮蔽部材
C キャニスタ
S 隙間

Claims (4)

  1. 有底円筒状をしたコンクリート製のキャスク本体の内壁に沿って筒状の鋼製ライナを備えた使用済核燃料の貯蔵キャスクにおいて、上記鋼製ライナがその軸方向に分割された複数の分割ライナからなることを特徴とする使用済核燃料の貯蔵キャスク。
  2. 上記各分割ライナは、その外周部に沿って設けられたリング状のシヤコネクタによって上記キャスク本体の内壁側に支持されていると共に、各分割ライナ間にその熱膨張を許容する隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の使用済核燃料の貯蔵キャスク。
  3. 上記各分割ライナ間の各隙間に沿って遮蔽部材が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の使用済核燃料の貯蔵キャスク。
  4. 上記各分割ライナを薄板の鋼板で形成すると共に、その内側に一定の間隙を隔てて遮蔽板を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の使用済核燃料の貯蔵キャスク。
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