JP4362634B2 - 橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造、せん断パネル型ダンパーユニット、及びせん断パネル型ダンパーユニットの交換方法 - Google Patents

橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造、せん断パネル型ダンパーユニット、及びせん断パネル型ダンパーユニットの交換方法 Download PDF

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本件発明は建築物の鉄骨(ビル鉄骨)や橋梁、鉄道高架橋といった構造物の耐震性向上のために、構造物に取付けるせん断パネル型ダンパーと、構造物にせん断パネル型ダンパーを配置固定した取付け構造に関するものである。
構造物の耐震性向上の目的で、図6(a)のように、構造物のフレーム横梁や橋梁の横支材等(以下「フレーム横梁」という)Aと、ガセットプレートBとの間(ダンパー配置箇所)にせん断パネル型ダンパーCを取付ける場合がある。せん断パネル型ダンパーCは図6(b)のように、上下二枚のベースプレートD間にダンパーウェブEが縦向きに配置固定され、ダンパーウェブEの左右両側にフランジプレートFが配置固定されている。ダンパーウェブEには延性が極めて高い低降伏点鋼を用いて履歴型ダンパーとしてある。ダンパーウェブEは常時の横力PH(図7)に対しては弾性範囲内の高い剛性で抵抗するが、大規模地震時には、せん断塑性変形によりエネルギー吸収して地震力を減衰させることができる。
図6(a)、(c)は構造物のフレーム横梁Aへ図6(b)のせん断パネル型ダンパーCを取付けた構造の一例である。この取付け構造では、ダンパーウェブEとガセットプレートBが同一面に段積みされ、ガセットプレートBにブレース材G(図6(a))の一端が取付けられている。この段積み構造では、フレーム横梁Aが横力PH(図8)を受けて変形しようとするのに対してブレース材Gが抵抗し、せん断パネル型ダンパーCがせん断変形してエネルギー吸収が行われる。
図6(a)のように、せん断パネル型ダンパーCを設置する取付け構造は、最近では、アーチ橋の横構システムなどでも採用され始めているが、橋梁特有の地震時の動的挙動や全体座屈に対する安全性などの問題も含むことから、その設計手法や取付け構造は開発途上にあるといえる。
図6(a)の取付け構造は次のような課題があった。
(1)従来のせん断パネル型ダンパーCは、ガセットプレートBを延長してその一部をダンパー部とする考えであり、ガセットプレートBと同一面、同幅とすることが一般的であった。ダンパーウェブEの幅は、せん断パネル型ダンパーCの変形性能に大きな影響力を及ぼす因子であり、ダンパーウェブEの幅がガセットプレートBの幅に制約されるとせん断パネル型ダンパーCの変形性能設定にも制約が生じる。
(2)せん断パネル型ダンパーCが1個の場合、大規模地震時の横力が作用し損傷したせん断パネル型ダンパーCを交換するとき、取外すせん断パネル型ダンパーCの代わりに仮受け具を用意する必要があり、その設置が面倒である。
(3)ブレース材Gの軸心交点とフレーム横梁Aとの間のガセット部に、せん断パネル型ダンパーCを段積みして組み込んであるため、ブレース材Gの軸心交点は、フレーム横梁Aからせん断パネル型ダンパーCの高さ分だけ偏心しており、せん断パネル型ダンパーCに作用する横力PHに伴い、偏心量e(図8)による曲げモーメントM(M=PH×e)が生じ、フレーム横梁Aの耐力に悪影響を与えることになる。
本件発明の橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造は、橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造において、前記せん断パネル型ダンパーユニットが、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートと、橋梁部材との間であって、前記板状のダンパーウェブの面が前記ブレース材と前記橋梁部材と同一面内となるように配置されるとともに、横に離れて又は接触して、二以上並べられたものである。このせん断パネル型ダンパーユニットは、対向する二枚のベースプレート間に板状のダンパーウェブが縦向きに配置固定され、両ベースプレート間であってダンパーウェブの両端側にフランジプレートが縦向き且つダンパーウェブと交差する向きに配置固定されるせん断パネル型ダンパーユニットであって、前記二枚のベースプレートのうち一方のベースプレートを、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートに脱着可能に連結されるガセット側ベースプレートとし、他方のベースプレートを、せん断パネル型ダンパーユニットが配置される橋梁部材に脱着可能に連結される橋梁部材側ベースプレートとし、前記ガセット側ベースプレートの外側面を、前記連結プレートと連結されるガセット側連結面とし、前記橋梁部材側ベースプレートの外側面を、前記橋梁部材に連結される橋梁部材側連結面とし、
前記ガセット側ベースプレートの横寸法は、前記連結プレートに二以上のガセット側ベースプレートを横に並べて配置可能な寸法である。また、前記連結プレートは、前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットのガセット側ベースプレートを配置可能な横寸法である。さらに、横に並べられた二以上のせん断パネル型ダンパーユニットは、そのガセット側連結面が前記連結プレートと、橋梁部材側連結面が前記橋梁部材と、夫々個別に連結され、前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットは、これら二以上のせん断パネル型ダンパーユニットのうち一部が連結された状態のままで、夫々個別に、前記連結プレートと前記橋梁部材から取り外して交換可能であり、夫々のせん断パネル型ダンパーユニットは一部のせん断パネル型ダンパーユニットの取り外し時に仮受け具の役割を果たすことができるものである。
この場合、2本のブレース材がV字状に配置され、前記ブレース材の軸芯を延長した交点が、せん断パネル型ダンパーユニットが連結された橋梁部材上に位置することにより、ブレース材の前記軸芯の交点と、前記橋梁部材と、の偏心に伴う水平力による曲げモーメントが低減されるようすることもできる。
本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットは、請求項1又は請求項2に記載の橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造に、交換可能に配置固定されるせん断パネル型ダンパーユニットにおいて、前記せん断パネル型ダンパーユニットは、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートと、橋梁部材との間にせん断パネル型ダンパーユニットが二以上並べて配置固定されるものである。また、前記せん断パネル型ダンパーユニットは、対向する二枚のベースプレート間に板状のダンパーウェブが縦向きに配置固定され、両ベースプレート間であってダンパーウェブの両端側にフランジプレートが縦向きで且つダンパーウェブと交差する向きに配置固定され、前記二枚のベースプレートのうち一方のベースプレートは、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートに脱着可能に連結されるガセット側ベースプレートとし、他方のベースプレートはダンパーユニットが配置される橋梁部材に脱着可能に連結される橋梁部材側ベースプレートとしたものである。前記ガセット側ベースプレートの横寸法は、前記連結プレートに二以上のガセット側ベースプレートを横に並べて配置可能な寸法である。前記せん断パネル型ダンパーユニットは、前記ガセット側ベースプレートの外側面を、連結プレートと連結されるガセット側連結面とし、前記構造物側ベースプレートの外側面を、前記橋梁部材に連結される橋梁部材側連結面とし、横に並べた二以上のせん断パネル型ダンパーユニットの一部の取り外し時に他方のせん断パネル型ダンパーユニットが仮受け具の役割を果たすことができるものである。
本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットの交換方法は、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートと連結プレートとを固定し、この連結プレートと橋梁部材との間にせん断パネル型ダンパーユニットが、その連結プレートに沿って二以上並べられ、前記二以上並べたせん断パネル型ダンパーユニットの夫々が請求項3記載のせん断パネル型ダンパーユニットであり、前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットの夫々のガセット側ベースプレートと、前記連結プレートとをボルト連結し、前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットの夫々の橋梁部材側ベースプレートと、橋梁部材とをボルト連結し、前記連結配置された二以上のせん断パネル型ダンパーユニットのうち一部は前記連結状態にしたままで、他のせん断パネル型ダンパーユニットを連結プレートと橋梁部材から取り外し、その取外し跡に交換用のせん断パネル型ダンパーユニットを配置して連結するものである。
本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットは次のような効果がある。
1.対向する二枚のベースプレートと、ダンパーウェブと、フランジプレートが予め配置固定されてユニット化されているため、保管、運搬、現場施工等が容易であり緊急時に対応し易い。橋梁や建築物の大規模地震に対する耐震補強は特に危急なことが多いが、本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットを使用すれば前記緊急性に対応可能である。
2.ベースプレートの横寸法がガセットプレートの横寸法よりも短いため構造物のガセット部に二以上のせん断パネル型ダンパーユニットを横に離して又は接触させて配置固定することができる。
本件発明の橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造は、構造物のダンパー配置箇所に二以上のせん断パネル型ダンパーユニットが横に並べて配置固定されているので次のような効果がある。
1.せん断パネル型ダンパーユニットを二以上配置することで、ダンパーウェブの寸法がガセットプレート寸法の影響を受けにくくなり、自由な設定が可能になる。そのため、ダンパーウェブ厚の異なるせん断パネル型ダンパーユニットを混在させたり、変形性能を発揮し易いようにダンパーウェブを正方形にすることもでき、多くの利点がある。
2.大規模地震時の横力を受けて損傷したせん断パネル型ダンパーユニットを交換する時、他方のせん断パネル型ダンパーユニットが仮受け具の役割を果たすため仮受け具を用意する必要がなく、仮受け具の設置、取外しの面倒が無いため交換作業が容易になる。
3.損傷の少ないせん断パネル型ダンパーユニットは図3(b)のように構造物のフレーム横梁(横支材)7とガセットプレート4との間のガセット部にジャッキJを挿入して強制的に形状を戻すなどしてそのまま使用できるため交換の手間もコストも低減する。この場合、ジャッキJはジャッキ反力架台Tで支持するのがよい。
4.せん断パネル型ダンパーユニットの配置間隔を広げることが可能であるためガセットプレート幅とブレース材間隔も広げることができ、そうすることでブレース材軸心交点を横梁位置に近づけて偏心量を減ずることができ、ダンパー部に作用する横力PHに伴う偏心量e(図8)による曲げモーメントM(M=PH×e)が減じ、横梁の耐力に与える悪影響が少ない。
(せん断パネル型ダンパーユニットの実施形態)
図1に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットの第1の例を示す。このせん断パネル型ダンパーユニットは二枚のベースプレート1が上下に対向し、この両ベースプレート1間に、一枚のダンパーウェブ2が縦向きに配置されて溶接とか他の手段で固定され、二枚のフランジプレート3が前記二枚のベースプレート1間であってダンパーウェブ2の両端面に接して縦向きに且つダンパーウェブ2と交差する向きに(図1では直交して)配置され、溶接とか他の手段で固定されてユニット化されている。前記ベースプレート1の横寸法はガセットプレート4(図2(a)、(b))の横寸法幅よりも短くして、一枚のガセットプレート4に対して二以上のユニットを配置固定できるようにしてある。前記ダンパーウェブ2には低降伏点鋼を使用して履歴型ダンパーとすることにより常時の横力に対しては弾性範囲内の高い剛性で抵抗するが、大規模地震時にはせん断塑性変形によりエネルギー吸収して地震力を減衰させることができるようにしてある。二枚のベースプレート1の夫々の周辺部には止め孔5(図1)が多数開口されている。
図1のせん断パネル型ダンパーユニットは、ベースプレート1の横寸法をガセットプレート4の横寸法の1/2、1/3といった任意長にして、一枚のガセットプレート4に対して二以上のせん断パネル型ダンパーユニットを横に並べ配置できるようにしてある。この場合、二以上のせん断パネル型ダンパーユニットは間隔をあけて離して配置することも隙間をあけずに接触させて配置することもできる。
(せん断パネル型ダンパーユニット取付け構造1)
本件発明の橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造の第1の例を図2(a)、(b)に示す。図2(a)は構造物の一部を示したものであり、左右の主構部材6と上下の横支材(橋梁の場合は横支材であるが建築物の場合はフレーム横梁:以下いずれの場合も「横支材」という。)7と、V字状に配置された2本のブレース材8と、ブレース材8の軸心交点に固定されたガセットプレート4と、ガセットプレート4の下にそれと同じ寸法の連結プレート10で構成されている。ブレース材8にはT型鋼、I型鋼、L型鋼、H型鋼といった任意形状の鋼材が使用される。
図2(a)では二つのせん断パネル型ダンパーユニット9を、連結プレート10と下の横支材7との間のガセット部(ダンパー配置箇所)に横に離して並べて配置し、上のベースプレート1を連結プレート10に、下のベースプレート1を下の横支材7に固定してある。この固定は溶接、ボルトとナット、他の固定手段で行うことができる。図2(b)ではブレース材8とガセットプレート4、連結プレート10とせん断パネル型ダンパーユニット9の一方のベースプレート1、せん断パネル型ダンパーユニット9の他方のベースプレート1と構造物の横支材7の夫々をボルトとナットでの連結固定してある。ボルトとナットでの連結固定はせん断パネル型ダンパーユニット9の交換が容易であるという利点がある。
(せん断パネル型ダンパーユニット取付け構造2)
本件発明ではせん断パネル型ダンパーユニットの配置数は二以上の所望数とすることができ、配置間隔、配置位置等は構造物の条件に合うようにその都度選択する。図2(a)、(b)では横(左右)に離して一列に並べた二つのせん断パネル型ダンパーユニット9を連結プレート10の左右両端に揃えて配置してあるが、せん断パネル型ダンパーユニット9は二つ以上を接触させて横一列に並べたり、ガセットプレート4又は連結プレート10の両端よりも内側に配置固定したりすることも、逆に両端の外側に突出させて配置固定したりすることもできる。せん断パネル型ダンパーユニット9を三以上配置する場合も等間隔で配置したり異なる間隔で配置したりすることもできる。二以上のせん断パネル型ダンパーユニット9は横長サイズ、構造等の異なるものを並べて配置固定することもでき、配置例としては連結プレート10やガセットプレート4の左右両側に横長サイズのものを配置固定し、中間に正方形のものを配置固定するとか、それとは逆に左右両側に正方形のものを配置固定し、中間に横長サイズのものを配置固定することもでき、場合によっては配置する三以上のせん断パネル型ダンパーユニット9を全て同じ或いは異なるサイズ、形状、構造のものとすることもできる。せん断パネル型ダンパーユニット9は二以上を離して又は接触させて斜めに配置したり、二以上を横に離して又は接触させて横一列に並べ且つ前後に二列以上配列したりすることもできる。前記いずれの配置の場合も上下に(縦に)二段以上重ねることもでき、これら以外の任意の配置、積み重ねとすることもできる。
(せん断パネル型ダンパーユニット設置箇所の説明1)
本件発明のユニット型のせん断パネル型ダンパーユニットは構造物の必要箇所に配置(設置)することができる。図4にビル鉄骨に配置した例を示す。図4は側面図である。このビル鉄骨の場合は柱(主支材)6と梁(横支材)7の間に横力に抵抗するために設けられたブレース材8の軸心交点とその下の横支材7との間のガセット部分に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニット9を設置してある。
(せん断パネル型ダンパーユニット設置箇所の説明2)
本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットの橋梁への適用例としてはブレース材で構成された横構や対傾構など二次部材が考えられる。代表的な橋梁形式としてはトラス橋やアーチ橋が考えられる。図5(a)に上路式アーチ橋15に設置する例を示す。図5(a)は上路式アーチ橋の側方斜視図を示す。この場合は設置可能な箇所が多数あるため、設置にあたっては耐震解析を行った上で効果のある箇所を選んで設置することになる。
図5(b)は上路式アーチ橋15の補剛桁の横構システムを示すものであり、補剛桁16と横桁17の交点と、横桁17との間に架設されたブレース材8の交点のガセット部に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニット9を設置した例である。
図5(c)は上路式アーチ橋15の対傾構の横構システムを示すものであり、支柱18と横支材19の交点のガセット部と、横支材19とその軸方向中間部に架設されたブレース材8との交点のガセット部の夫々に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニット9を設置した例である。
図5(d)は上路式アーチ橋15のアーチリブの横構システムを示すものであり、アーチリブ20と横支材21の交点と、横支材21とその軸方向中間部に架設されたブレース材8の交点とのガセット部に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニット9を設置した例である。
図4、図5(b)〜(d)のいずれの構造も、本件発明のせん断パネル型ダンパーユニット9を既設橋梁のガセット部の構造と置き換えることができ、新設橋梁の場合は本発明のユニット形のせん断パネル型ダンパーユニット9を前記ガセット部に配置固定することができる。
本件発明のユニット型のせん断パネル型ダンパーユニットの一例を示す斜視図。 (a)は本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットを横に二つ離して取付けた構造の一例を示す正面概略図、(b)は(a)の配置固定部の詳細説明図。 (a)は本件発明のせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造において、せん断パネル型ダンパーユニット交換時の説明図、(b)はせん断パネル型ダンパーユニットの矯正説明図。 ビル鉄骨への本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットの設置箇所を示す正面概略図。 (a)は上路式アーチ橋の概略斜視図、(b)は(a)のA部分に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットを設置した場合の説明図、(c)は(a)のB部分に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットを設置した場合の説明図、(d)は(a)のC部分に本件発明のせん断パネル型ダンパーユニットを設置した場合の説明図。 (a)は従来のせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造の正面図、(b)は(a)の取付け構造に使用されるせん断パネル型ダンパーユニットの斜視図、(c)は(a)のせん断パネル型ダンパーユニット部分の説明図。 従来のせん断パネル型ダンパーユニットにおけるダンパーウェブのせん断塑性変形によるエネルギー吸収の説明図。 従来のせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造の説明図。
1 ベースプレート
2 ダンパーウェブ
3 フランジプレート
4 ガセットプレート
5 止め孔
6 主構部材
7 フレーム横梁(横支材)
8 ブレース材
9 せん断パネル型ダンパーユニット
10 連結プレート
15 上路式アーチ橋
16 補剛桁
17 横桁
18 支柱
19 横支材
20 アーチリブ
21 横支材
A フレーム横梁
B ガセットプレート
C せん断パネル型ダンパーユニット
D ベースプレート
E ダンパーウェブ
F フランジプレート
G ブレース材
J ジャッキ
H 横力
T ジャッキ反力架台

Claims (4)

  1. 橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニットの取付け構造において、
    前記せん断パネル型ダンパーユニットが、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートと、橋梁部材との間であって、前記板状のダンパーウェブの面が前記ブレース材と前記橋梁部材と同一面内となるように配置されるとともに、横に離れて又は接触して、二以上並べられ、
    前記せん断パネル型ダンパーユニットは、対向する二枚のベースプレート間に板状のダンパーウェブが縦向きに配置固定され、両ベースプレート間であってダンパーウェブの両端側にフランジプレートが縦向き且つダンパーウェブと交差する向きに配置固定されるせん断パネル型ダンパーユニットであって、
    前記二枚のベースプレートのうち一方のベースプレートを、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートに脱着可能に連結されるガセット側ベースプレートとし、
    他方のベースプレートを、せん断パネル型ダンパーユニットが配置される橋梁部材に脱着可能に連結される橋梁部材側ベースプレートとし、
    前記ガセット側ベースプレートの外側面を、前記連結プレートと連結されるガセット側連結面とし、
    前記橋梁部材側ベースプレートの外側面を、前記橋梁部材に連結される橋梁部材側連結面とし、
    前記ガセット側ベースプレートの横寸法は、前記連結プレートに二以上のガセット側ベースプレートを横に並べて配置可能な寸法であり、
    前記連結プレートは、前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットのガセット側ベースプレートを配置可能な横寸法であり、
    前記横に並べられた二以上のせん断パネル型ダンパーユニットは、そのガセット側連結面が前記連結プレートと、橋梁部材側連結面前記橋梁部材と、夫々個別に連結され、
    前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットは、これら二以上のせん断パネル型ダンパーユニットのうち一部が連結された状態のままで、夫々個別に、前記連結プレートと前記橋梁部材から取り外して交換可能であり、夫々のせん断パネル型ダンパーユニットは一部のせん断パネル型ダンパーユニットの取り外し時に仮受け具の役割を果たすことができるものである、
    ことを特徴とする橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造。
  2. 請求項1記載の橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造において、
    2本のブレース材がV字状に配置され、
    前記ブレース材の軸芯を延長した交点が、せん断パネル型ダンパーユニットが連結された橋梁部材上に位置することにより、
    ブレース材の前記軸芯の交点と、前記橋梁部材と、の偏心に伴う水平力による曲げモーメントが低減されるようにしたことを特徴とする橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の橋梁へのせん断パネル型ダンパーユニット取付け構造に、交換可能に配置固定されるせん断パネル型ダンパーユニットにおいて、
    前記せん断パネル型ダンパーユニットは、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートと、橋梁部材との間にせん断パネル型ダンパーユニットが二以上並べて配置固定されるものであり、
    前記せん断パネル型ダンパーユニットは、対向する二枚のベースプレート間に板状のダンパーウェブが縦向きに配置固定され、両ベースプレート間であってダンパーウェブの両端側にフランジプレートが縦向きで且つダンパーウェブと交差する向きに配置固定され、
    前記二枚のベースプレートのうち一方のベースプレートは、橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートに固定された連結プレートに脱着可能に連結されるガセット側ベースプレートとし、
    他方のベースプレートはダンパーユニットが配置される橋梁部材に脱着可能に連結される橋梁部材側ベースプレートとし、
    前記ガセット側ベースプレートの横寸法は、前記連結プレートに二以上のガセット側ベースプレートを横に並べて配置可能な寸法であり、
    前記ガセット側ベースプレートの外側面を、連結プレートと連結されるガセット側連結面とし、
    前記構造物側ベースプレートの外側面を、前記橋梁部材に連結される橋梁部材側連結面とし、
    横に並べた二以上のせん断パネル型ダンパーユニットの一部の取り外し時に他方のせん断パネル型ダンパーユニットが仮受け具の役割を果たすことができるものである、
    ことを特徴とするせん断パネル型ダンパーユニット。
  4. 橋梁に取り付けられたせん断パネル型ダンパーユニットの交換方法において、
    橋梁を構成するブレース材に取り付けられたガセットプレートと連結プレートが固定され、
    この連結プレートと橋梁部材との間にせん断パネル型ダンパーユニットが連結プレートに沿って二以上並べられ、
    前記二以上並べたせん断パネル型ダンパーユニットの夫々が請求項3記載のせん断パネル型ダンパーユニットであり、
    前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットの夫々のガセット側ベースプレートと、前記連結プレートとをボルト連結し、
    前記二以上のせん断パネル型ダンパーユニットの夫々の橋梁部材側ベースプレートと、橋梁部材とをボルト連結し、
    前記連結配置された二以上のせん断パネル型ダンパーユニットのうち一部は前記連結状態にしたままで、他のせん断パネル型ダンパーユニットを連結プレートと橋梁部材から取り外し、その取外し跡に交換用のせん断パネル型ダンパーユニットを配置して連結することを特徴とするせん断パネル型ダンパーユニットの交換方法。
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