JP4361631B2 - 携帯用ハンガー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、背広上着を持ち運ぶのに使用して好適な携帯用ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、暑い日等屋外においては、サラリーマン等がビジネスバック(鞄)を一方の手に持つと共に他方の手に脱いだ背広上着を持って歩いているのを、よく見かける。
【0003】
この場合、両手が塞がる不都合があると共に手で持っている背広上着がしわになる不都合があった。
【0004】
また、従来携帯用ハンガーが提案されているが、この携帯用ハンガーは、カバー内に設けたハンガーに背広上下を吊り下げ、その後この背広上下をこのカバーごと2つ折りにし、ハンガーの吊り下げ部を手で持って運ぶようにしたものであり、屋外で背広の上着を素早く脱着して持ち運べるものではないと共に比較的大きく携帯(持ち運びするのに)に不便である不都合があった。
【0005】
本発明は斯る点に鑑み、背広上着を素早く脱着し、しわにならずに持ち運ぶことができるようにすると共に携帯にも便利な携帯用ハンガーを提案せんとするものである。
【0006】
本発明の携帯用ハンガーは、第1及び第2の棒体を夫々の一端を連結して他端に開口を形成するとともに、前記第1及び第2の棒体を略平行に設けた背広上着を挟持する挟持部と、前記第1の棒体の前記第2の棒体の中間位置に対応する位置であって、前記第2の棒体と反対方向に延びるように設けた取付け部と、前記第1の棒体の前記第2の棒体の中間位置に対応する位置よりも前記開口側の位置に、前記第2の棒体と反対方向に延びるように設けた前記背広上着の襟吊りを引掛ける引掛部と、を備えたものである。
【0007】
斯る本発明によれば、背広上着の左右を折り畳み、挟持部でこの背広上着の上下方向の下より略1/3部分を挟持すると共にこの背広上着の襟吊りを引掛部に引掛ける。
【0008】
このときはこの背広上着が上下方向に三つ折りになり、素早く掛けることができ、またこの携帯用ハンガーの取付け部を例えばビジネスバックの把手に引掛けて持ち運ぶことができ、いずれか一方の手を空かせることができる。
【0009】
また本発明による携帯用ハンガーは第1及び第2の棒体とこの第1の棒体に設けた襟吊り引掛部及び取付け部とより成る簡単な構成なので、例えばビジネスバック内等に収納して携帯することができ、携帯に便利である。
【0010】
また、本発明は、上述において、第2の棒体の遊端部及びこの引掛部の先端部に滑り止めを設けるようにする。
【0011】
この発明によれば挟持した背広上着が容易にずれ落ちることがなく且つ引掛けた背広上着の襟吊りが容易にはずれることがない。
【0012】
また本発明は上述において、取付け部をフック状とすると共にこの取付け部を第1の棒体に回動自在に設けたものである。
【0013】
この発明によれば携帯用ハンガーの取付け部を第1の棒体に回動自在に設けたので、ビジネスバックの把手等に良好に引掛けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明携帯用ハンガーの実施の形態の例につき説明しよう。
【0015】
図1において、1及び2は夫々例えばステンレススチール等の剛性の比較的強い棒体を示し、この棒体1及び2の夫々の一端を互いに連結し、この棒体1及び2が略平行となる如くする。この略平行の棒体1及び2は例えば1本の棒体を折り曲げて形成する如くする。この場合、棒体1を棒体2の略半分の長さとすると共に、この棒体2の長さを背広上着20を左右に折り畳んだときに、これを挟持するのに十分な長さとする。
【0016】
この棒体1及び2間に弾性を持たせる如くし、この棒体1及び2間で背広上着を挟持する如くする。
【0017】
この棒体1の遊端の所定長を図1に示す如く、棒体2とは反対側(図1では上方)に折り曲げ、背広上着20の襟吊り21の引掛部3とすると共にこの棒体1の棒体2中点部に対応する位置に棒体2とは反対方向に取付け用フック4の取付け部1aを植立して設ける。
【0018】
本例においては、この棒体1の取付け部1aに取付け用フック4を回動自在に例えば鎖5を介して取付ける。この取付け用フック4は例えば図2に示す如くビジネスバック10の把手11に引掛けるに適した形状とする。
【0019】
また、本例においては、棒体2の遊端部、背広上着20の襟吊り21の引掛部3の先端部及び取付け用フック4の遊端部に夫々滑り止め用の例えばゴムキャップ6,7及び8を設ける如くする。
【0020】
本例は上述の如く構成されているので、本例による携帯用ハンガーに背広上着20を掛けるときには、図3及び図4に示す如く背広上着20の左右を折り畳み、棒体1及び2より成る挟持部で、この背広上着20の上下方向の下より略1/3の部分を挟持すると共にこの背広上着20の襟吊り21を引掛部3に引掛ける。
【0021】
このときは、図3及び図4に示す如く、この背広上着20が上下方向に三つ折りになり、この背広上着20を本例の携帯用ハンガーに素早くしわを付けることなく、掛けることができる。この場合背広上着20の内ポケット及び外ポケットの入口側が上側に位置し、ポケットの中の物が落ちたりする不都合はない。
【0022】
また、この携帯用ハンガーの取付け用フック4を図2に示す如く、ビジネスバック10の把手11に引掛けて持ち運ぶことができ、いずれか一方の手をあかせることができる。この場合携帯用ハンガーの取付け用フック4を棒体1に回動自在に設けたのでこのビジネスバック10の把手11に良好に引掛けることができ、例えばこの取付け用フック4をビジネスバックの外面に沿った向きに取付けることができ、取付状態の見栄えがよい。
【0023】
また、本例による携帯用ハンガーは棒体1及び2とこの棒体1に設けた襟吊り21の引掛部3及び取付け用フック4とより成る簡単な構成なので、例えばビジネスバック内等に収納して携帯することができ、携帯に便利である。
【0024】
また上述例によれば棒体2の遊端部及び引掛部3の先端部に滑り止め用のゴムキャップ6及び7を設けたので、棒体1及び2間に挟持した背広上着20が容易にずれ落ちることがなく且つ引掛けた背広上着20の襟吊り21が容易にはずれることがない。
【0025】
尚、上述例においては、棒体1の遊端を折り曲げて襟吊り21の引掛部3としたが、この代わりに棒体1の遊端を折り曲げることなく所定長さとし、取付け用フック4の取付け部1aの近傍にこの襟吊り21の引掛部を設けるようにしてもよい。
【0026】
本発明は上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採り得ることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、背広上着が上下方向に三つ折りになり、この背広上着を本発明の携帯用ハンガーに素早く、しわを付けることなく、掛けることができる。この場合、この背広上着の内ポケット及び外ポケットの入口側が上側に位置し、ポケットの中の物が落ちたりする不都合はない。
【0028】
また、本発明によれば、この携帯用ハンガーの取付け部を例えばビジネスバックの把手に引掛けて持ち運ぶことができ、いずれか一方の手をあかせることができる。
【0029】
また、本発明により携帯用ハンガーの取付け部をフックとし、このフックを第1の棒体に回動自在に設けたときは、例えばビジネスバックの把手に良好に引掛けることができる。
【0030】
また本発明による携帯用ハンガーは第1及び第2の棒体より成る挟持部とこの第1の棒体に設けた襟吊り引掛部及び取付け部とより成る簡単な構成なので、例えばビジネスバック内等に収納して携帯することができ、携帯に便利である。
【0031】
また、本発明によれば、第2の棒体の遊端部及び引掛部の先端部に滑り止めを設けたので、挟持した背広上着が容易にずれ落ちることがなく且つ引掛けた背広上着の襟吊りが容易にはずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明携帯用ハンガーの実施の形態の例を示す正面図である。
【図2】本発明の使用状態の例の説明に供する正面図である。
【図3】本発明の使用状態の例を示す正面図である。
【図4】本発明の使用状態の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2‥‥棒体、3‥‥引掛部、4‥‥取付け用フック、5‥‥鎖、6,7,8‥‥ゴムキャップ、10‥‥ビジネスバック、11‥‥把手、20‥‥背広上着、21‥‥襟吊り
Claims (2)
- 第1及び第2の棒体を夫々の一端を連結して他端に開口を形成するとともに、前記第1及び第2の棒体を略平行に設けた背広上着を挟持する挟持部と、
前記第1の棒体の前記第2の棒体の中間位置に対応する位置であって、前記第2の棒体と反対方向に延びるように設けた取付け部と、
前記第1の棒体の前記第2の棒体の中間位置に対応する位置よりも前記開口側の位置に、前記第2の棒体と反対方向に延びるように設けた前記背広上着の襟吊りを引掛ける引掛部と、を備えたことを特徴とする携帯用ハンガー。 - 請求項1記載の携帯用ハンガーにおいて、前記第2の棒体の遊端部及び前記引掛部の先端部に滑り止めを設けたことを特徴とする携帯用ハンガー。
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-
1999
- 1999-02-16 JP JP03756999A patent/JP4361631B2/ja not_active Expired - Fee Related
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