JP4361412B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は車両用シートに係り、特に、サスペンション機構を備えた車両用シートに関する。
従来、サスペンション機構を設けた自動車や産業車両等の車両用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載のサスペンション機構付きシートは、シート本体を支持するフレームとフロア側部材とが、左右一対の前側リンクおよび左右一対の後側リンクによって回動可能に連結され、ばね部材が各リンクの回動を規制するように配設されている。
また、このサスペンション機構は、ばね部材のばね力を調整するばね力調整機構を備えている。このばね力調整機構は、フレームに取り付けられた操作ノブを回転することによってばね力を調整することができる。そして、これにより着座部の沈み込み量を調整することが可能となっている。
特開2000−118281号公報(第2−5頁、図1−8)
しかしながら、上記特許文献1等に記載の従来の車両用シートは、ばね力調整機構の操作ノブがシートの右側部(図1、段落0023参照。)に設けられているため、乗員は操作ノブがどこにあるのか一見して分からず、着座後に操作ノブを手で探りながら見つけ出さなくてはならなかった。また、シートを設置する場所の幅が狭いような場合には、操作ノブをしっかりと握って操作し難く、操作性が必ずしもよくないという不都合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、サスペンション機構を備えた車両用シートにおいて、サスペンション機構を調整する際の操作性が向上された車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、着座部と、該着座部を支持するサスペンション機構と、を備えた車両用シートであって、前記着座部には、該着座部の上面に開口すると共に前記着座部の前端部の一部を切り欠くように凹部が形成され、前記サスペンション機構は、サスペンション調整用の操作ダイヤルを備え、該操作ダイヤルは、前記凹部に臨むように配設されると共に、前記着座部の仮想的な外形線内である前記凹部内に収まるように、前記サスペンション機構側から前記着座部の前方へ突出して配設されることにより解決される。
このように本発明の車両用シートは、着座部の前部には着座部の上面に開口し、前端部の一部を切り欠くように凹部が形成され、サスペンション機構の調整用の操作ダイヤルが凹部に臨むように配設される。これにより、乗員は着座前後においてサスペンション機構の調整用操作ダイヤルを容易に視認することができる。また、着座部の前部に形成される凹部を通して操作ダイヤルを上方から視認できるので、乗員は操作ダイヤルを掴むことが容易となり、サスペンションの調整の操作性が向上される。また、操作ダイヤルが前部に配設されることにより、車両用シートの設置場所が狭いような場合にでも、確実に操作ダイヤルを掴むことができるので好適である。
また、前記着座部を前後方向にスライドさせるためのスライド機構をさらに備え、該スライド機構は、スライド調整用のスライドレバーを備え、該スライドレバーは前記凹部に臨むように配設され、前記サスペンション機構は、サスペンション調整の状態を表示する表示部を備え、該表示部は、前記着座部の側部に配設されれば好適である。このように、サスペンション機構の操作ダイヤルとスライド機構のスライドレバーを凹部付近に集中させることにより、操作性をより向上させることができる。
また、前記着座部は、ボトムプレート上にクッション材を配設して表皮材で覆ってなり、前記ボトムプレートには、前端が下方へ立ち下がる立下り部が形成され、前記操作ダイヤルは、前記ボトムプレートの立下り部に形成された開口凹部内を通過する連結部材を介して前記サスペンション機構の本体側に連結されるように構成されれば好適である。
このように、ボトムプレートの立下り部に開口凹部を形成して、この開口凹部内を操作ダイヤルに連結される連結部材が通過するように構成すれば、操作ダイヤルを着座部の凹部内に配置することができる。これにより、操作ダイヤルを着座部の上表面に近い位置に配置することができるので、操作ダイヤルを掴み易く操作するのが容易となる。
この場合、前記ボトムプレートには、前記開口凹部の縁部から前方に延出する延出部と、該延出部の端部から前記開口凹部の外側へ延出する押え部とが形成され、前記開口凹部において、前記表皮材および前記クッション材の端部は前記押え部と前記立下り部との間に挟持されるように構成することができる。
このようにすることにより、別部材を使用することなく表皮材およびクッション材の端末処理を行うことができる。
本発明によれば、サスペンション機構を備えた車両用シートにおいて、着座部の前端部の一部を切り欠くように凹部を設け、この凹部にサスペンション機構を調整するための操作ダイヤルを臨ませて配設することによって、サスペンション機構を調整する際の操作性が向上された車両用シートを提供することができる。
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1から図9は本発明の一実施形態に係るものであり、図1は車両用シートの斜視図、図2は車両用シートの平面図、図3は操作ダイヤル付近の説明図、図4は表示部の説明図、図5は着座部の断面図、図6は着座部の開口凹部の説明図、図7はサスペンション機構およびスライド機構の説明図、図8および図9はサスペンション調整部の説明図である。
以下に、本発明を産業車両に装備するのに好適な車両用シート1に適用した例を示す。図1,図2に示すように車両用シート1は、着座部10と、背もたれ部30を有して構成されている。背もたれ部30は、着座部10に対して傾動可能に連結されると共に、不図示のリクライニング機構によって着座部10に対する角度が複数段階で調整可能となっている。
着座部10の後方部分の両脇には、合成樹脂製の支持部18が形成されている。支持部18の前側にはクッション材13を覆う表皮材11が延出しており、本例の車両用シート1の着座部10は、支持部18を含めて全体として略一定の幅を有して構成されている。支持部18は、着座部10を構成するボトムプレート14が一部延出して形成されており、表皮材11で覆われた着座部10の他の部位よりも隆起している。左右の支持部18には、合成樹脂製の中空円弧状の肘掛部50が配設されている。
支持部18には、2点式のシートベルト60が配設されている。シートベルト60は、端部に金属製のタング65が取り付けられた帯状のベルト63と、一方の支持部18内に配設された巻取装置(不図示)と、他方の支持部18に配設されたバックル62とを備えて構成されている。タング65はバックル62内に挿入されることにより係合して保持される。また、バックル62の解除ボタンを押下することにより係合が外れ、タング65をバックル62から解放することができる。
この着座部10は、後述するスライド機構80およびサスペンション機構70上に固定されている。スライド機構は、着座部10を前後方向へスライド可能であって、所定ピッチごとに固定することができる。
本例の着座部10は、前端右側部に凹部10bが形成され、一部が欠落したように左右非対称に構成されている。この凹部10bに位置するように、サスペンション機構70の調整用の操作部としての操作ダイヤル71が配設されている。このように配設することにより、操作ダイヤル71が凹部10bを通して上方から視認し易くなる。
さらに、サスペンションの調整状態を表示する表示部100が着座部10の右側側部に形成されている。また、スライド機構80のスライド調整用のスライドレバー81は、その先端が凹部10bに臨むように操作ダイヤル71付近に配設されている。
本例の車両用シート1では、図3に示すように着座部10の前方右側角部が欠落したように凹部10bが形成されている。また、これに限らず、着座部10の前方部をU字形に欠落させたようにして凹部10bを形成してもよい。このように凹部10bは、上方から凹部10b内に配置された操作ダイヤル71を視認できるように、着座部10の上面が開口するように形成されている。
操作ダイヤル71は、図中、破線で示した仮想的な着座部10の外形線内、すなわち凹部10b内に収まるように、サスペンション機構70側から前方へ突出するように配設されている。この操作ダイヤル71は後述するように、回転させることによって乗員の体重に合わせて最適なサスペンション機能の調整を行うことができるものである。
また、スライド機構80のスライドレバー81も、スライド機構80側から凹部10b内に向けて突出するように配設されている。スライドレバー81も上方から視認し易いように先端部が凹部10bに臨むように配設されている。このスライドレバー81は、先端部を左右方向にずらすことにより後述するシートトラック82のロック状態を解除して、着座部10を車両フロアに対してスライド可能とするものである。
サスペンション機構70の表示部100は、図3,図4に示すように、凹部10b付近の着座部10の側部から外側に突出するように設けられている。表示部100は、合成樹脂製のカバー101と、指示針102とを備えて構成されている。カバー101には、略水平な面を有する段部101bが形成されており、この段部101bに調整用目盛101cが配設されている。調整用目盛101cには、サスペンション機構70の調整度合いを示す体重等の目盛が表示されている。乗員は、操作ダイヤル71を回動させることにより指示針102が最適な値を指すように指示針102を動かすことができる。これにより、乗員はサスペンションの調整をすることができる。
また、カバー101には、側面から段部101bにかけて着座部10の中央側に向けて貫通する長円状の開口孔101aが形成され、この開口孔101aから指示針102が調整用目盛101c上まで突出するように配設されている。
このように表示部110が形成されているので、乗員が着座して操作ダイヤル71を操作するときに上側から指示針102および調整用目盛101cを視認することができ、調整の操作がし易くなっている。
このように、本例の車両用シート1では、着座部10の一部に凹部10bが形成され、凹部10bに臨むようにサスペンション機能を調整するための操作ダイヤル71が配設された。また、この凹部10bに臨むようにスライド機能を操作するためのスライドレバー81が配設された。
このような構成により、本例の車両用シート1では、乗員は着座前後に即座に操作ダイヤル71を視認することが可能である。このとき、サスペンション機能の調整度合いを示す表示部110が着座部10の側部に配設されたので、調整度合いを目盛で確認しながら調整できる。このように、本例の車両用シート1では、サスペンション機能調整の操作性が向上されている。
また、操作ダイヤル71が側方ではなく前方に突出するように配設されたので、この車両用シート1が狭い車両フロア内に設置されたような場合であっても、操作ダイヤル71を掴んで操作するときに、車両用フロアの側壁等が邪魔になることがない。
さらに、凹部10bに操作ダイヤル71およびスライドレバー81が集中して配設されたので、よりシート調整の操作性が向上される。
図5は、着座部10の断面図である。図中、左側が着座部10の前方に当たる。着座部10は、ポリプロピレン等の合成樹脂性のボトムプレート14上に、所定形状に形成されたウレタン等のクッション材13および表皮材11を載置して、表皮材11の端部をボトムプレート14にタッカー等によって固定することにより形成されている。クッション材13は、表皮材11と一体に発泡させて形成されている。
ボトムプレート14の前側は下部に空間を形成するように凹部5が形成されており、凹部5の前側端部には下方へ立ち下がる立下り部5aが形成されている。立下り部5aの前面にもクッション材13および表皮材11が配設されている。
図4に示すように、着座部10は、乗員の腿が当接する前方部分よりも、乗員の臀部が当接する後方部分が低くなるように全体として傾斜して形成されている。また、乗員の臀部が当接する後方部分では、全体として左右方向の中央が低くなるように傾斜して形成されている。
また、着座部10には、後述する溝12cの後方に沿ってランバーサポート部10aが連続して形成されている。ランバーサポート部10aは、背もたれ部30と連続するように着座部10の他の表面から隆起するように形成されており、着座部10と背もたれ部30との外観上の一体感が図られている。
着座部10の表面には、図2,図5に示すように、溝12が形成されている。溝12は、溝12a〜12cからなる。溝12aは、前方部分と後方部分を分離するように着座部10の奥行き方向の中央部付近に左右方向に延びるように形成されている。溝12aは中央部が低くなるように傾斜が設けられて形成されている。
溝12bは、着座部10の後方部分の左右方向の中央に奥行き方向に延びるように形成されている。そして、溝12bの前側端部,後側端部は、それぞれ溝12aの中央部,溝12cの中央部と連結している。溝12bは、後方側が低くなるように傾斜が設けられて形成されている。
溝12cは、着座部10の後方部分の後側に左右方向に延びるように形成されている。溝12cは、左右端部側が前方に湾曲するように形成され、中央部が低くなるように傾斜が設けられて形成されている。
溝12bと溝12cが交わる部位には、後述する排水部20が突出するように配設されている。また、溝12aと溝12cの左右端部は、着座部10の表面と連続するように徐々に溝の深さが浅くなるように形成されている。
このように排水部20が溝12bと溝12cが交わる部位に形成されているので、排水部20は、溝12のうち最も低い部位に位置する。
このように形成された排水部20を有する本例の車両用シート1に雨天時に雨が降り注いだ場合、着座部10に降り注いだ雨水は、着座部10の表面から低い位置にある溝12に自然と流れ込み、さらに溝12に流れ込んだ雨水は傾斜にしたがって、溝12の中で最も低い位置にある排水部20に導かれ、排水部20内に流れ込んでボトムプレート14の裏面へ排出される。
また、背もたれ部30に降り注いだ雨水は、背もたれ部30の前面を流れ落ちて、着座部10のランバーサポート部10aを経由して溝12cに流れ込み、排水部20から外部へ排出されるようになっている。
このように、本発明の車両用シート1では、車両用シート1に雨水等がかかったときに、雨水は溝12に流れ込んで、さらに排水部20から外部へ排出されるように構成されており、水が溜まって着座部10が汚れたり、内部に水がしみ込んだりすることがない。この溝12によって水を排水部20へ導き、効率よく水を排水することができる。
図3,図6に示すように、操作ダイヤル71は、着座部10の側面に設けられたU字形の開口凹部10cの前方に配設されている。操作ダイヤル71には後述するように連結部材としてのねじシャフト76の端部が連結されており、ねじシャフト76が開口凹部10cを通過するように配設されている。このように構成すれば、操作ダイヤル71を凹部10b内に配設することができる。操作ダイヤル71は、着座部10の下方ではなく、上表面からわずかに下の位置に配置することができる。これにより、乗員は操作ダイヤル71を掴み易く、操作し易くなる。
開口凹部10cは、ボトムプレート14の立下り部5aにU字形の開口を形成して構成されている。さらに、開口凹部10cの縁部から前方に延出する延出部14aと、延出部14aの端部から着座部10の側面に沿って開口凹部10cの外側に延出するU字形の押え部14bが形成されている。そして、表皮材11およびクッション材13の端部は、押え部14bとボトムプレート14本体との間に挟み込まれるようにして配設されている。
一見したところ、押え部14bは着座部10の前側側面に合成樹脂製のU字形状の別部材を取り付けたような外観を呈している。しかし、上述のように、開口凹部10cにおいて外観される押え部14bは、ボトムプレート14の一部が着座部10の側面側に露出したものである。このように構成することにより、部品点数を増やすことなく開口凹部10cを形成することができ、製造コストを低減することができる。
次に、本例の車両用シート1のサスペンション機構70およびスライド機構80について概略説明する。
図7に示すように、スライド機構80は、左右一対のシートトラック82からなり、車両フロア上に配設される。サスペンション機構70は、一対のシートトラック82上に組み付けられた状態で着座部10を載置して支持している。
シートトラック82は、車両フロアに固定されるロアレール82aと、ロアレール82aに摺動可能に組付けたアッパレール82bとを備えて構成される。また、アッパレール82bの上面には、ロック機構83を構成するロック部材83aが回動可能に取り付けられている。ロック部材83aは、通常時、スプリング83bによってアッパレール82bがロアレール82aに対して摺動するのを規制するロック位置に保持されている。
ロック部材83aには、スライドレバー81の一端が固定されている。スライドレバー81は、ロック部材83aから前方に延出し、先端が操作ダイヤル71付近に位置するように途中で折り曲げられている。
乗員がスライドレバー81の先端をスプリング83bの付勢力に抗して車両用シート1の中央側に移動させるとロック機構83のロック状態が解除され、車両用シート1は前後方向にスライド可能となる。
サスペンション機構70は、サスペンション本体部70aと、サスペンション調整部70bから構成されている。
サスペンション本体部70aは、左右一対の前側リンク71a、左右一対の後側リンク71b、テンションスプリング72、前側ロッド72a、後側ロッド72b、着座部10を下側から支持する枠状のフレーム73等から構成されている。
アッパレール82bの前端部,後端部には、それぞれ上側に向けて突設する取付部84a,84bが配設されている。この取付部84aに前側リンク71aの後端部が回動可能に取り付けられ、取付部84bに後側リンク71bの後端部が回動可能に取り付けられている。
前側ロッド72a,後側ロッド72bは、フレーム73の左右の側面73aに回動可能に取り付けられている。左右の前側リンク71aは、その前端部が前側ロッド72aの左右の各端部近傍に固着されており、前側ロッド72aを介して互いに連結されて連動するように構成されている。また、左右の後側リンク71bは、その前端部が後側ロッド72bの左右の各端部近傍に固着されており、後側ロッド72bを介して互いに連結されて連動するように構成されている。
また、左右それぞれの前側リンク71a,後側リンク71bの中央部には、不図示の連結部材が回動可能に連結されており、前側リンク71aと後側リンク71bは、連結部材を介して連動するように構成されている。
また、後側ロッド72bの端部付近には、後側ロッド72bの径方向に突出する連結アーム74が固着されている。この連結アーム74の端部にテンションスプリング72の後端側が回動可能に連結されている。テンションスプリング72の前端側は、伝達部材75の下側端部に回動可能に連結されている。
伝達部材75の中央部には、伝達ロッド75aが固着されている。この伝達ロッド75aは、フレーム73の左右の側面73aに回動可能に取り付けられており、伝達ロッド75aの左側端部付近に配設された不図示のテンションスプリングを伸縮させるように機能する。伝達部材75の上側端部は、サスペンション調整部70bに回動可能に連結されている。
サスペンション調整部70bは、図8に示すように、操作ダイヤル71と、ねじシャフト76と、シャフトアジャスタ77と、アジャスタブラケット78を備えて構成されている。
ねじシャフト76はフレーム73の前側面73bを貫通し、前側端が操作ダイヤル71に固着されている。ねじシャフト76とフレーム73との間には軸受76aが配設されている。また、ねじシャフト76の後端側にはクリップ部材76bが配設され、このクリップ部材76bをフレーム73の側面73aから延出するフランジ部に係合させて、ねじシャフト76の抜け止めを図っている。操作ダイヤル71を回動させると、ねじシャフト76は操作ダイヤル71と共に回動する。
シャフトアジャスタ77は、ねじシャフト76に螺合するナット部77aと、ナット部77aの左右側面からねじシャフト76の軸方向と直交する方向に突出する円柱状の係合突起77bを備えている。シャフトアジャスタ77は、ねじシャフト76が回動することにより、ねじシャフト76上を移動するように構成されている。また、シャフトアジャスタ77には上述の指示針102が取り付けられており、シャフトアジャスタ77が左右に移動することによって、指示針102が調整用目盛101c上を移動するようになっている。
アジャスタブラケット78は断面略コ字状の部材であり、ねじシャフト76およびシャフトアジャスタ77を上側から覆うようにして配設される。アジャスタブラケット78の前側の左右両側面には、シャフトアジャスタ77の左右の係合突起77bと係合する鉤状の係合凹部78aが形成されている。アジャスタブラケット78の係合凹部78aは、前方側が円弧状に形成されているため、係合突起77bと係合するアジャスタブラケット78は、係合突起77bを中心として回動可能となっている。係合凹部78aが係合突起77bと係合した状態で、アジャスタブラケット78には後側方向の引張力がかかるが、シャフトアジャスタ77はアジャスタブラケット78を支えて保持することができる。
アジャスタブラケット78の後方端部は、上述の伝達部材75の上側端部が回動可能に連結されている。
なお、本例のアジャスタブラケット78の係合凹部78aは、鉤状に形成されているが、係合突起77bとアジャスタブラケット78が回動可能に連結されればこれに限られない。
サスペンション機能の動作について説明する。着座部10に乗員が着座すると、フレーム73に下向きの荷重が掛かり、前側ロッド72a,後側ロッド72bに固着された前側リンク71a,後側リンク71bには、これらを回動させようとする力が掛かる。このとき、後側ロッド72bに連結されたテンションスプリング72に圧縮方向の力が加わる。テンションスプリング72は、この圧縮力に応じて所定長さだけ縮んで、後側ロッド72bに対して反力を与える。したがって、テンションスプリング72の反力と乗員の荷重とがバランスする位置まで着座部10が沈み込む。このようにして、サスペンション機構70は、乗員に快いクッション性を付与することができる。
次に、サスペンション調整機能の動作について説明する。図9は操作ダイヤル71を一方向に回動させた場合を説明するものである。図9に示すように、操作ダイヤル71を一方向に回動させると、これに伴ってねじシャフト76が回動する。これよって、シャフトアジャスタ77が前方(左側)に移動する。このときシャフトアジャスタ77に取り付けられた指示針102が調整用目盛101c上を前方に移動する。
シャフトアジャスタ77が前方に移動するとき、係合突起77bに引っ張られてアジャスタブラケット78は前方に共に移動する。アジャスタブラケット78が前方へ移動するのに伴って、アジャスタブラケット78の後側端部に回動可能に連結された伝達部材75は、伝達ロッド75aを中心として反時計方向に回動する。このとき、アジャスタブラケット78は前方に移動すると共に、係合突起77bを中心として反時計方向に回動する。
伝達部材75が反時計方向へ回動すると、伝達部材75の下側端部に回動可能に連結されたテンションスプリング72は圧縮力を受けて縮む。これにより、テンションスプリング72のばね力の調整を行うことができる。この場合は、サスペンションが硬く調整される。なお、操作ダイヤル71を他方向に回動させるときには、テンションスプリング72は伸張し、サスペンションはソフトに調整される。
このように、操作ダイヤル71を回動させたとき、シャフトアジャスタ77の係合突起77bと係合するアジャスタブラケット78が係合突起77bを中心として回動するので、ねじシャフト76はシャフトアジャスタ77から軸方向にのみ引張力を受ける。したがって、操作ダイヤル71を回動させても、操作ダイヤル71を回動させるための操作力はほとんどかわらず、略一定の操作力で操作ダイヤル71を回動させることができる。
本発明の実施例に係る車両用シートの斜視図である。 本発明の実施例に係る車両用シートの平面図である。 本発明の実施例に係る車両用シートの操作ダイヤル付近の説明図である。 本発明の実施例に係る車両用シートの表示部の説明図である。 本発明の実施例に係る車両用シートの着座部の断面図である。 本発明の実施例に係る着座部の開口凹部の説明図である。 本発明の実施例に係るサスペンション機構およびスライド機構の説明図である。 本発明の実施例に係るサスペンション調整部の説明図である。 本発明の実施例に係るサスペンション調整部の説明図である。
符号の説明
1 車両用シート、5 凹部、5a 立下り部、10 着座部、10a ランバーサポート部、10b 凹部、10c 開口凹部、11 表皮材、12 溝、13 クッション材、14 ボトムプレート、14a 延出部、14b 押え部、18 支持部、20 排水部、30 背もたれ部、50 肘掛部、60 シートベルト、62 バックル、63 ベルト、65 タング、70 サスペンション機構、70a サスペンション本体部、70b サスペンション調整部、71 操作ダイヤル、71a 前側リンク、71b 後側リンク、72 テンションスプリング、72a 前側ロッド、72b 後側ロッド、73 フレーム、73a 側面、73b 前側面、74 連結アーム、75 伝達部材、75a 伝達ロッド、76 シャフト、76a 軸受、76b クリップ部材、77 シャフトアジャスタ、77a ナット部、77b 係合突起、78 アジャスタブラケット、78a 係合凹部、80 スライド機構、81 スライドレバー、82 シートトラック、82a ロアレール、82b アッパレール、83 ロック機構、83a ロック部材、83b スプリング、84a,84b 取付部、100 表示部、101 カバー、101a 開口孔、101b 段部、101c 調整用目盛、102 指示針

Claims (4)

  1. 着座部と、該着座部を支持するサスペンション機構と、を備えた車両用シートであって、
    前記着座部には、該着座部の上面に開口すると共に前記着座部の前端部の一部を切り欠くように凹部が形成され、
    前記サスペンション機構は、サスペンション調整用の操作ダイヤルを備え、
    該操作ダイヤルは、前記凹部に臨むように配設されると共に、前記着座部の仮想的な外形線内である前記凹部内に収まるように、前記サスペンション機構側から前記着座部の前方へ突出して配設されたことを特徴とする車両用シート。
  2. 前記着座部を前後方向にスライドさせるためのスライド機構をさらに備え、
    該スライド機構は、スライド調整用のスライドレバーを備え、
    該スライドレバーは前記凹部に臨むように配設され
    前記サスペンション機構は、サスペンション調整の状態を表示する表示部を備え、
    該表示部は、前記着座部の側部に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記着座部は、ボトムプレート上にクッション材を配設して表皮材で覆ってなり、
    前記ボトムプレートには、前端が下方へ立ち下がる立下り部が形成され、
    前記操作ダイヤルは、前記ボトムプレートの立下り部に形成された開口凹部内を通過する連結部材を介して前記サスペンション機構の本体側に連結されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記ボトムプレートには、前記開口凹部の縁部から前方に延出する延出部と、該延出部の端部から前記開口凹部の外側へ延出する押え部とが形成され、前記開口凹部において、前記表皮材および前記クッション材の端部は前記押え部と前記立下り部との間に挟持されたことを特徴とする請求項に記載の車両用シート。
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