JP4359689B2 - 検査装置及び検査方法、パターン基板の製造方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法、パターン基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は検査装置及び検査方法、パターン基板の製造方法に関し、特に、光学式走査を用いた検査装置及び検査方法、パターン基板の製造方法に関する。
半導体装置の歩留向上等のために、半導体ウェハやマスクブランクス、フォトマスク等の表面の欠陥を検出する欠陥検査装置が用いられている。この欠陥検査装置では、近年のLSIの微細化に伴い、高精度の検査をより高い空間分解能で行うことが要求されている。
このような微細な欠陥を検出する欠陥検査装置として、共焦点光学系を用いたものが知られている(特許文献1参照)。図8は、従来の共焦点光学系を用いた検査装置を示す図である。図8に示すように、レーザー光源1から発生した光ビームは、ビームスプリッタとして機能するハーフミラー2を経て、対物レンズ3に入射する。対物レンズ3は入射した光ビームを微小スポット状に集束し、ステージ8上に載置された試料7上に投射する。試料7の表面からの反射ビームは、ハーフミラー2で反射され、リレーレンズ5、ピンホール9aを有する空間フィルタ9を介して光検出器6の受光素子6aに入射する。
この共焦点光学系において、対物レンズ3の焦点位置に配置された試料表面で反射した光はピンホール9aを通過することができるが、焦点位置からずれた試料表面からの反射光はピンホール9aを通過することができず、光検出器6の出力信号強度は低下する。従って、光検出器6からの出力信号の強度から試料表面の欠陥が検出される。また、ハーフミラー2により反射された光ビームの光路上には、遮光板4が設けられている。遮光板4は、試料7表面における光スポットの走査方向と対応する方向の片側半分の光を遮光する。これにより、欠陥の形状に応じて受光素子6aに入射する光量が変化し、欠陥の形状を判別している。
しかし、これらの欠陥検査装置では以下に示す問題点があった。従来の欠陥検査装置では、検出光の半分を遮蔽しているために、検出光を受光して生成した出力信号の強度をロスしていた。このため、出力信号はショットノイズや熱雑音の影響を受けやすい。通常、半導体ウェハの欠陥検査は、生成した出力信号を正負の限界値(スライスレベル)と比較し、スライスレベルを超えている場合に欠陥として検出する。このため、図9に示すように、実際には欠陥がない部分であっても、ノイズによりスライスレベルを超えてしまうものを欠陥として誤って検出する疑似欠陥が発生していた。また、実際に欠陥が存在する実欠陥に対する検出感度を上げるためにスライスレベルを下げると、疑似欠陥の発生確率が高くなる。このため、実欠陥に対する検出感度を上げにくいという問題があった。さらに、ノイズ等によって欠陥に入射した光の強度が変動し、上下非対称な信号となってしまった場合、判定精度が悪かった。
そこで、発明者らは、試料に集光された光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査する検査装置を提案している(例えば、特許文献2参照)。このような検査装置においては、図10に示すように、隣接する光スポットa、bで検出された欠陥候補が一定の距離以内に存在するか否かによって、疑似欠陥を排除し、実欠陥のみを検出する。
特開2003−4546号公報 特開2006−125967号公報
しかしながら、従来の検査装置においては、試料に集光された光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査するため、高速に検査を行うことができないという問題があった。
また、レーザー光源から出射される光ビームのビームプロファイルは、一般的に中心部にピークをもつ正規分布型を示す。このため、試料に集光される光スポットの中心から離れるにつれて、欠陥の検出感度が低下してしまう。従って、図11に示すように、光スポットaの中心に位置する欠陥は、隣接する光スポットbの端部に位置することとなり、光スポットbによる検出感度が低下してしまう。上記のような問題は、半導体装置製造用のマスクブランクスの欠陥検出など半導体ウェハ以外の表面検査においても同様に生じるものである。
本発明は、このような事情を背景としてなされたものであり、信号強度のロスが少なく、高い検出感度で、高速に検査することができる検査装置および検査方法、パターン基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る検査装置は、光ビームを発生する光源と、前記光源から出射された光ビームを集光して試料表面に光スポットを形成するレンズと、前記試料の表面で反射又は前記試料を透過した光ビームを異なる複数の光ビームに分岐する光分岐素子と、前記光分岐素子によって分岐された第1の光ビームを受光し、受光した光の光量に基づく第1の出力信号を出力する第1の光検出器と、前記光分岐素子によって分岐された第2の光ビームを受光し、受光した光の光量に基づく第2の出力信号を出力する第2の光検出器と、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号に基づいて欠陥候補を検出し、第1の欠陥候補信号、第2の欠陥候補信号をそれぞれ出力する欠陥候補検出部と、前記第1の欠陥候補信号と第2の欠陥候補信号とを一定の時間内に検出したときに、実欠陥と判定する実欠陥判定部とを備えるものである。これにより、高い検出感度で、高速に欠陥検査することができる。
本発明の第2の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記実欠陥判定部は、前記第1の欠陥候補信号と前記第2の欠陥候補信号とを略同時に検出したときに、実欠陥と判定するものである。これにより、高い精度で欠陥検出を行うことができる。
本発明の第3の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記第1の欠陥候補信号及び前記第2の欠陥候補信号のパルス幅を伸長する回路をさらに備え、前記実欠陥判定部は、パルス幅を伸長された前記第1の欠陥候補信号と前記第2の欠陥候補信号とを略同時に検出したときに、実欠陥と判定するものである。これにより、より高い検出感度で欠陥検査を行うことができる。
本発明の第4の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記試料と前記光スポットの相対的な位置を走査ラインに沿って走査する走査部をさらに備え、前記走査部は、前記光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査するものである。これにより、さらに高い精度で欠陥検査を行うことができる。
本発明の第5の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記光分岐素子は、前記試料の欠陥がない部分から反射した光ビームの光路上の略半分を示す位置に配置され、当該光分岐素子に入射した光ビームの進行方向が変わることにより光ビームが分岐されるものである。
本発明の第6の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記光分岐素子は、前記試料で反射した光ビームの光路上に配置されたプリズムであるものである。
本発明の第7の態様に係る検査装置は、上記の検査装置に置いて、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、差信号を求める回路と、前記差信号とスライスレベルとを比較する第1の比較回路とをさらに備え、前記第1の比較回路の比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類が特定されるものである。これにより、欠陥の種類が凸状欠陥であるか凹状欠陥であるかをより正確に判別することができる。
本発明の第8の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、和信号を求める回路と、前記和信号とスライスレベルとを比較する第2の比較回路とをさらに備え、前記第2の比較回路の比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類が特定されるものである。これにより、欠陥の種類がシミ状欠陥であるか否かを正確に判別することができる。
本発明の第9の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記光源から出射した光ビームを複数本の光ビームに変換する回折格子をさらに備えるものである。これにより、欠陥検査をより高速に行うことが可能である。
本発明の第10の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記光源を複数個有するものである。これにより、欠陥検査をより高速に行うことが可能である。
本発明の第11の態様に係る検査方法は、光ビームを用いて試料の欠陥を検査する検査方法であって、前記光ビームを集光して試料表面に光スポットを形成し、前記試料に照射するステップと、前記光スポットと前記試料とを相対的に移動させ、前記光スポットで前記試料表面を走査するステップと、前記試料の表面で反射又は前記試料を透過した光ビームを第1の光ビームと第2の光ビームに分岐するステップと、前記第1の光ビームの光量に基づく第1の出力信号から第1の欠陥候補信号を検出するステップと、前記第2の光ビームの光量に基づく第2の出力信号から第2の欠陥候補信号を検出するステップと、前記第1の欠陥候補信号と前記第2の欠陥候補信号とを一定の時間内に検出したときに、実欠陥と判定するステップとを備える。これにより、高い検出感度で、高速に欠陥検査することができる。
本発明の第12の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記第1の欠陥候補信号と前記第2の欠陥候補信号とを略同時に検出したときに、実欠陥と判定する。これにより、高い精度で欠陥検査を行うことができる。
本発明の第13の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記第1の欠陥候補信号及び前記第2の欠陥候補信号のパルス幅を伸長するステップを備え、パルス幅を伸長された前記第1の欠陥候補信号と前記第2の欠陥候補信号とを略同時に検出したときに実欠陥と判定する。これにより、より高い検出感度で欠陥検査を行うことができる。
本発明の第14の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査するステップを備える。これにより、より高い精度で欠陥検査を行うことができる。
本発明の第15の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記試料で反射された光ビームを前記第1の光ビームと前記第2の光ビームに分岐するステップにおいて、前記試料の欠陥がない部分から反射された光ビームを略半分に分岐する。
本発明の第16の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、差信号を求めるステップと、前記差信号とスライスレベルとを比較し、比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類を特定するステップとを備える。これにより、欠陥の種類が凸状欠陥であるか凹状欠陥であるかをより正確に判別することができる。
本発明の第17の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、和信号を求めるステップと、前記和信号とスライスレベルとを比較し、比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類を特定するステップとを備える。これにより、欠陥の種類がシミ状欠陥であるか否かを正確に判別することができる。
本発明の第18の態様に係るパターン基板の製造方法は、上記のいずれかに記載の検査方法により前記試料である基板の欠陥を検出するステップと、検出された欠陥を修正するステップと、前記欠陥が修正された基板にパターンを形成するステップとを備える。これにより、高い検出感度で基板上の欠陥を検出することができ、製造歩留を向上させることができる。
本発明によれば、高い検出感度で、高速に欠陥検査をすることができる検査装置及び検査方法、パターン基板の製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態について以下に図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものを実質的に同様の内容を示している。
本発明の実施の形態に係る欠陥検査装置について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る欠陥検査装置10の構成を示す図である。図2は、本実施の形態に係る欠陥検査装置10の処理回路20の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る欠陥検査装置10は、レーザー光源11、ハーフミラー12、対物レンズ13、ステージ14、プリズム15、リレーレンズ16、光検出器17、空間フィルタ18、スキャナ19、処理装置20を備えている。本実施の形態においては、欠陥検査装置10は共焦点光学系を有し、試料W表面の反射光により欠陥Dの検査を行う例について説明する。
レーザー光源11から出射された略平行な光ビームは、ハーフミラー12に入射する。光ビームの半分はハーフミラー12を透過して、対物レンズ13に入射する。対物レンズ13に入射した光ビームは適当なスポット径に集光され、ステージ14に載置された試料Wに入射する。試料Wに入射した光は、その表面で反射する。その反射光は対物レンズ13を透過して、略平行な光ビームになる。その略平行な光ビームはハーフミラー12によって、試料Wに入射する光ビームと分離される。よって、光ビームの半分は、光検出器17の方向に反射される。
ハーフミラー12で反射された光は、リレーレンズ16を介して光検出器17に入射される。本実施の形態においては、ハーフミラー12とリレーレンズ16の間の光路中にプリズム15が挿入されている。このプリズム15によって、光ビームは2本に分岐される。図1に示すように、本実施の形態に係るプリズム15は、平行四辺形プリズムを2つあわせた形状を有している。プリズム15は、ハーフミラー12によって光検出器17の方に反射された光ビームの光軸に対称となるように配置されている。従って、ハーフミラー12によって光検出器17の方に反射された光ビームの略半分がプリズム15の上半分に入射し、残りの半分がプリズム15の下半分に入射する。プリズム15の上半分に入射した光と下半分に入射した光とは、プリズム15の入射面の角度が異なるため、それぞれ進行方向が変わって出射される。従って、プリズム15の上半分に入射した光は、空間フィルタ18に設けられたピンホール18aを介して受光素子17aに入射する。また、プリズム15の下半分に入射した光は、空間フィルタに設けられたピンホール18bを介して受光素子17bに入射する。
このように、空間フィルタ18を設けることにより、コンフォーカル光学系による検出も容易に行うことができる。すなわち、対物レンズ13の焦点位置に配置された試料Wの表面で反射した光は、ピンホール18a、18bを通過することができるが、焦点位置からずれ位置での反射光はピンホール18a、18bを通過することができない。つまり、光検出器17の前で結像させ、その結像点にピンホールを設けることにより、コンフォーカル光学系による検出を行うことができ、高精度の欠陥検査を行うことができる。なお、受光素子17aと受光素子17bはプリズム15を通過した光が分離される程度の距離及び間隔になるように設置されている。
なお、プリズム15の形状については、上述の例に限定されるものではない。例えば、ハーフミラー12によって光検出器17の方に反射された光ビームの略半分の位置に楔形状のウェッジプリズムを配置してもよい。すなわち、入射面と出射面の角度が異なるウェッジプリズムを光ビームの略半分の位置に設けてもよい。これにより、ウェッジプリズムに入射した光は進行方向が変わって出射される。また、ウェッジプリズムに入射しなかった光は下の進行方向のまま出射される。また、入射光を2つの分岐光に反射するナイフエッジプリズムを用いることも可能である。さらに、ウェッジの入射面と出射面の角度をそれぞれの辺に対して傾けて、出射光を斜めに出射させてもよい。また、ウェッジは光路上の略半分の位置以外に配置してもよい。射出角度の異なる2つのウェッジ、もしくは同等の機能を有する一つのプリズムを、光路上に配置してもよい。この場合でも略同等の効果を得ることができる。また、ウェッジの端部形状は、光路断面において直線状でなくても良い。なお、プリズム15で分岐する光は2本に限らず4本等としてもよい。
そして、それぞれの受光素子17a、17bで検出された光ビームの強度に基づいて、出力信号が出力され、試料Wの表面状態の検査が行われる。本実施の形態では、スキャナ19により光ビームが試料W上を走査し、光ビームの走査方向と直交する方向にステージ14が2次元的に駆動される。これにより、試料Wと光スポットの相対的な位置が走査ラインに沿って走査され、試料Wの全面が検査される。光ビームのスキャナ19としては、例えばガルバノミラー、ポリゴンミラー等の振動ミラーを用いることができる。
また、試料W上に集光された光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査される。これにより、隣接する光スポットにより検出される欠陥を実際に欠陥が存在する実欠陥と判定することにより、より高精度に欠陥の検出が可能となる。なお、光スポットの走査部としては、上述の例に限定されるものではない。例えば、ステージ14のみを駆動し、ラスタ走査により試料全面を検査することも可能である。また、ステージ14を回転駆動させ、スパイラル走査により試料全面を検査することもできる。
光検出器17からの出力信号は、処理装置20に伝送される。図2に示すように、処理装置20は、スライスレベル記憶部21、欠陥候補検出部22、実欠陥判定部23、記憶部24を備えている。スライスレベル記憶部21では、正のスライスレベルH及び負のスライスレベルLが設定されている。光検出器17から入力された出力信号は、欠陥候補検出部22においてスライスレベル記憶部21に記憶されているスライスレベルと比較され、スライスレベルを超えた部分が欠陥候補として検出される。すなわち、出力信号が負のスライスレベルLを超えたとき(スライスレベルLよりも小さいとき)にパルス信号が出力される。また、出力信号が正のスライスレベルHを超えたとき(スライスレベルHよりも大きいとき)にパルス信号が出力される。また、検出された欠陥候補は、実欠陥判定部23において実欠陥か否か判定される。この実欠陥判定部23の処理については、後に詳述する。この実欠陥の位置は、光ビームの位置及びステージ14の位置によって、試料W上のどの位置になるかが決定され、記憶部24に記憶される。
ここで、プリズム15を用いた反射光の検出について図3を参照して説明する。図3は、欠陥検出時の検出信号の一例を示す図である。図3において、(A)は受光素子17aによる出力信号を示しており、(B)は受光素子17bによる出力信号を示している。また、(a)は受光素子17aによる出力信号に基づく欠陥候補信号を示しており、(b)は受光素子17bによる出力信号に基づく欠陥候補信号を示している。欠陥のない正常な箇所を検査しているときは、受光素子17aと受光素子17bの光強度は同じになる。このため、受光素子17aによる出力信号と受光素子17bによる出力信号は等しくなる。
ここで、凸状の欠陥Dを検査する場合について説明する。試料Wを載せたステージ14が図1中矢印で示す方向に移動して凸状欠陥Dにレーザー光が照射されると、まずレーザー光は上り坂のスロープに差し掛かる。そして、ステージ14が移動してレーザー光が凸状欠陥Dの頂点を越えた後、下り坂のスロープにレーザー光が照射される。上り坂及び下り坂のスロープにレーザー光が照射されると、レーザー光の反射角度が変わる。すなわち、上り坂のスロープにレーザー光が照射されている場合、レーザー光はプリズム15の略半分の位置から下側にずれて入射される。すなわち、図3(A)で示されるように、受光素子17aから出力される出力信号が小さくなり、スライスレベルLを超える。一方、図3(B)で示されるように、受光素子17bから出力される出力信号は大きくなり、スライスレベルHを超える。
反対に、下り坂のスロープにレーザー光が照射されている場合には、レーザー光はプリズム15の略半分の位置から上側にずれて入射される。すなわち、図3(A)で示されるように、受光素子17aから出力される出力信号が大きくなり、スライスレベルHを超える。一方、図3(B)で示されるように、受光素子17bから出力される出力信号は小さくなり、スライスレベルLを超える。つまり、凸状欠陥Dを検査する場合、受光素子17aの出力信号が負の値を示した後から正の値へと変化する。また、受光素子17bの出力信号は正の値から負の値へと変化する。これらの受光素子17a及び受光素子17bの信号強度の変化に基づいて、凸状欠陥及び凹状欠陥の検出を行うことができる。
なお、プリズム15はステージ14のスキャン方向に対応する方向に挿入することが好ましい。レーザー光の走査において、凹凸状欠陥によって幾何光学的に光路が傾く方向にプリズム15を挿入することにより、より精度の高い検査を行うことができる。
そして、欠陥候補検出部22において、出力信号がスライスレベルを超えた部分が欠陥候補30として検出される。このときノイズ等によってスライスレベルを超えてしまう部分についても欠陥候補30として検出されてしまう。図3(a)において、欠陥候補30aが実際に欠陥が存在する実欠陥とし、欠陥候補30bが実際には欠陥が存在しない誤検出欠陥とする。
なお、本実施形態のように上側と下側とにスライスレベルを設けた場合、出力信号から欠陥候補を検出するときに、1つの凸状欠陥Dで2箇所においてスライスレベルを超えることとなる。すなわち、1つの凸状欠陥Dで2つの欠陥候補30aが検出される。この場合、1つの走査ラインにおいて、所定の距離内にスライスレベルを超えた箇所が2つある場合、その箇所をまとめて1つの欠陥候補とすることができる。
そして、実欠陥判定部23において、欠陥候補信号に基づいて、実欠陥か否かが判定される。具体的には、実欠陥判定部23において、図3(a)、(b)で示される欠陥候補信号のANDを取った判定信号が算出される(図3(c)a∩b)。すなわち、判定信号は、受光素子17a及び受光素子17bから出力された出力信号に基づく欠陥候補信号がいずれも1のときに、1となる。つまり、受光素子17aから出力された出力信号と、受光素子17bから出力された出力信号とが略同時に検出された場合、判定信号は1を示す。判定信号が1を示したときに、当該欠陥候補30aは実欠陥であると判定される。この実欠陥である欠陥候補30aの位置が、ステージ14の位置及び光スポットの照射位置等から算出され、記憶部24に記憶される。
一方、欠陥候補30bは、受光素子17aからの出力信号に基づいて生成された欠陥候補信号では1が検出されているものの、受光素子17bからの出力信号に基づいて生成された欠陥候補信号では0となっている。このため、ANDをとると、判定信号a∩bは0となる。この場合は、当該欠陥候補30bは疑似欠陥であると判定される。
なお、実際には、欠陥候補信号のパルスの時間軸の揺れであるジッタの影響により、受光素子17aから出力された出力信号と、受光素子17bから出力された出力信号とが略同時に検出されない場合がある。従って、受光素子17aから出力された出力信号と、受光素子17bから出力された出力信号とが略同時に検出された場合に限らず、一定の時間内に、両受光素子17a、17bからの出力信号が検出された時に実欠陥として判定してもよい。これにより、より高感度に実欠陥を検出することができる。実欠陥を判定する時間は、ジッタ等を考慮して、実欠陥を検出し損ねないように決定する。
また、ノイズ等によって欠陥に入射した光の強度が変動し、出力信号が上下非対称な信号となってしまう場合がある。この場合について、図4を参照して説明する。図4は、欠陥検出時の検出信号の他の例を示す図である。図4において、(A)は受光素子17aによる出力信号を示しており、(B)は受光素子17bによる出力信号を示している。また、(a)は受光素子17aによる出力信号に基づく欠陥候補信号を示しており、(b)は受光素子17bによる出力信号に基づく欠陥候補信号を示している。また、(a')は受光素子17aによる出力信号に基づく欠陥候補信号のパルス幅を伸長した信号を示しており、(b')は受光素子17bによる出力信号に基づく欠陥候補信号のパルス幅を伸長した信号を示している。
図3において説明したように、欠陥のない正常な箇所を検査しているときは、受光素子17aと受光素子17bの光強度は同じになる。このため、受光素子17aによる出力信号と受光素子17bによる出力信号は等しくなる。また、レーザー光が凸状欠陥Dに照射されると、上り坂のスロープにレーザー光が照射されている場合には、図4(A)で示されるように、受光素子17aから出力される出力信号が小さくなる。一方、図4(B)で示されるように、受光素子17bから出力される出力信号は大きくなる。反対に、下り坂のスロープにレーザー光が照射されている場合には、図4(A)で示されるように、受光素子17aから出力される出力信号が大きくなる。一方、図4(B)で示されるように、受光素子17bから出力される出力信号は小さくなる。
しかしながら、図4に示す場合においては、ノイズにより、受光素子17a及び17bのいずれからの出力信号おいても、スライスレベルLを超えない。このため、両出力信号に基づく欠陥候補信号(図4(a)、(b))は、略同時には検出されない。従って、この場合、各欠陥候補信号のパルス幅をストレッチする。従って、図4(a)に示す欠陥候補信号のパルス幅を伸長して、(a')とする。また、図4(b)に示す欠陥候補信号のパルス幅を伸長して(b')とする。
そして、このようにパルス幅が伸長された欠陥候補信号に基づいて、実欠陥判定部23において実欠陥か否かが判定される。具体的には、実欠陥判定部23において、図4(a')、(b')で示される欠陥候補信号のANDを取った判定信号が算出される(図4(c)a'∩b')。すなわち、判定信号は、受光素子17a及び受光素子17bから出力された出力信号に基づく欠陥候補信号がいずれも1のときに、1となる。つまり、受光素子17aから出力された出力信号のパルス幅を伸張した信号と、受光素子17bから出力された出力信号のパルス幅を伸張した信号とが略同時に検出された場合、判定信号は1を示す。判定信号が1を示したときに、当該欠陥候補30aは実欠陥であると判定される。このように、欠陥候補信号のパルス幅を伸長することにより、より感度よく実欠陥を検出することができる。
図5〜7に、本実施の形態に用いたレーザー光源11のビームプロファイルを示す。図5〜図7に示すように、本実施の形態に用いたレーザー光源11のビームプロファイルは、一般的な中心部にピークをもつ正規分布型を示している。従って、試料Wに照射される光スポットの中心から離れるにつれて、欠陥の検出感度が低下する。図5〜図7において、破線Bで示されるビームプロファイルを有する光スポットBは、実線Aで示される光スポットAに隣接する走査ラインの光スポットである。従って、光スポットBが隣接する走査ラインの光スポットAと重複した領域を照明するように走査される。図5は、ステージ14の移動スピードを基準として1.0とした場合を示している。また、図6は、ステージ14の移動スピードを1.6とした場合を示している。さらに、図7は、ステージ14の移動スピードを2.0とした場合を示している。
図5に示す例の場合、光スポットBは、当該光スポットBの中心が隣接する走査ラインの光スポットAの中心から約100nm離れた位置に照射される。すなわち、ビームピッチは約100nmとなる。試料に集光された光スポットBが隣接する走査ラインの光スポットAと重複した領域を照明するように走査する従来の検査装置では、光スポットAの中心である0.0の位置に存在する欠陥を検出する場合、光スポットAでは高感度で欠陥の検出を行うことができるが、隣接するスポットBでは、図5中白丸で示すようにビーム強度が弱く、検出感度が低下してしまっていた。
また、図6に示す例の場合、光スポットBは、当該光スポットBの中心が隣接する走査ラインの光スポットAの中心から約160nm離れた位置に照射される。すなわち、ビームピッチは約160nmとなる。図7に示す例の場合、光スポットBは、当該光スポットBの中心が隣接する走査ラインの光スポットAの中心から約200nm離れた位置に照射される。すなわち、ビームピッチは約200nmとなる。図5の例と同様に、従来の検査装置では、光スポットAの中心である0.0の位置に存在する欠陥を検出する場合、光スポットAでは高感度で欠陥の検出を行うことができるが、隣接するスポットBでは、図6、7中白丸で示すようにビーム強度が弱く、検出感度が低下してしまっていた。
また、試料Wの検査に係る時間は、図5の場合約90分であり、図6の場合約56分であり、図7の場合約45分であった。このように、ステージスピードを早くすれば、欠陥検査に係る時間を短縮することができるものの、ステージスピードが早くなるにつれて検出感度が低下し、検出精度がさらに低下していた。
しかしながら、本発明においては、光路上に遮光板を設けず、1つの光ビームを2つに分岐して、分岐した両方を用いて欠陥を検出している。このため、信号強度のロスを少なくし、高感度で欠陥の検出を行うことができる。また、1つの光ビームを2つに分岐して、2つの受光素子でそれぞれ略同時に欠陥を検出した場合に実欠陥と判定している。従って、分岐した一方の光ビームと他方の光ビームとは、試料Wの表面に集光された1つの光スポットの一部が反射したものである。すなわち、本発明に係る検査装置におけるビームピッチは、従来の重複領域を走査する検査装置におけるビームピッチと比較すると、略半分のピッチとなる。従って、図5、図6、図7中黒丸で示すように、従来よりもビーム強度を強くすることができ、検出感度を向上させることができる。
従って、本発明によれば、隣接する光スポットで重複領域を走査する従来の検査装置と検出感度を同等とした場合には、検査スピードを向上させることができ、検査にかかる時間を短くすることができる。また、従来の検査装置と検査スピードを同等とした場合には、欠陥の検出感度を向上させることができる。
なお、光検出器で検出した信号を用いて欠陥の詳細な情報を調べるに当たっては、特開2004−163198号公報に記載の方法を用いることが好ましい。すなわち、受光素子17aからの出力信号と受光素子17bからの出力信号の強度の差信号又は和信号に基づいて実欠陥の種類を特定する。受光素子17a、17bの出力信号の差信号は、図3(A)、(B)の差となる。従って、差信号は、図3(A)の信号ピークがエンハンスされた信号波形となる。このエンハンスされた信号を用いて、試料W上の欠陥が凸状か凹状かを特定する。上述のとおり、スライスレベルHとスライスレベルLが設けられている。このスライスレベルを超える順番がH→Lの時は凸状の欠陥と判別される。差信号は、図3(A)の信号がエンハンスされているため信号強度のロスが小さく、正確で精度の高い検査を行うことができる。
本発明では、光路上に遮光板を設けていないため、信号強度のロスが少なくなり、高いS/N比で欠陥の検出を行うことができる。このように本発明に係る欠陥検査装置は、高い信号品質で検査を行うことができるため、より正確で精度の良い検査を行うことができる。また、レーザー光源11のノイズ等の同相ノイズを効果的に除去することが出来る点で効果的である。すなわち、ノイズ等によって欠陥に入射した光の強度が変動して上下非対称な信号になってしまった場合であっても、スライスレベルでの分別を精度よく行うことができる。
なお、凹状欠陥を検出する場合は、(A)と(B)の信号が入れ替わることになり、差信号が凸状欠陥とは反転した挙動を示す。従って、スライスレベルを超える順番がL→Hである場合は凹状欠陥を示すことになる。よってスライスレベルを超える順番によって凸状欠陥か凹状欠陥かを判別することができる。これにより、試料に凸状欠陥か凹状欠陥かを精度よく判別することができる
また、試料表面にシミ状欠陥がある場合、反射率が一部分だけ変化している出力信号として検出される。この場合、試料表面の反射率が一部分だけ弱くなっているので、レーザー光のスポット位置は変化せずに光の強度だけが弱くなる。従って、受光素子17a及び受光素子17bの出力信号の強度が共に弱くなる。よって、差信号A−Bは、略0のまま一定になっている。従って、差信号では、スライスレベルH、Lを超えず、欠陥として検出されない。このように、試料表面の反射率が一部分だけ弱くなっている場合には、反対にA+Bの信号がエンハンスされたものとなる。従って、この和信号がスライスレベルを超えれば、試料表面の反射率が一部分だけ弱くなっている箇所と判別することができる。
さらに、スライスレベルHを設定して、このA+Bが超えれば、試料表面の反射率が一部分だけ強くなっていると判別することも可能である。これにより、シミ状欠陥を検出することができる。和信号は、それぞれの受光素子17a、17bの出力信号がエンハンスされたものであり、光路上に遮光板を設けていないため信号強度のロスが少なく、正確で精度の高い検査を行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、信号強度のロスが少なくなり、高いS/N比で凸状欠陥、凹状欠陥及びシミ状欠陥の検出を行うことができる。そして、これらの欠陥検出信号とステージの位置を対応させて、試料Wのどの位置にどの種類の欠陥があるかを検査する。このように本発明にかかる欠陥検査装置は高い信号品質で検査を行うことができるため、より正確で精度の良い検査を行うことができる。なお、上記の出力信号に、必要であれば、異なる数を加減乗除することが可能である。
なお、レーザー光源11から出射された光ビームを回折格子によって、ライン状あるいはマトリクス状に配置された複数本の光ビーム(マルチビーム)にして試料Wに照射するようにしてもよい。また、複数のレーザー光源11を設けることも可能である。これにより、試料全面の検査に係る時間を短縮することができる。
マスクやマスクブランクスの検査、あるいは、半導体ウェハの検査処理に本発明の検査装置を用いることによって、基板の欠陥検査を行いパターン基板を製造することにより、半導体デバイスの製造歩留まりを向上させることができる。典型的な半導体デバイスの製造においては、マスク原板が露光装置にセットされ、光、イオンビームあるいは電子ビームなどを利用して、レジストを形成されたウェハの露光処理がなされる。露光処理がなされた半導体ウェハは現像処理が施され、レジストパターンがウェハ上に形成される。これにより、パターン基板が製造される。このパターンに従って、広く知られた薄膜堆積処理、エッチング処理、酸化処理、イオン注入処理などがなされ、半導体デバイスが形成される。本発明の検査装置あるいは検査方法を用いて検査されたマスク、あるいはマスクブランクスを用いたマスクによって、半導体デバイスの製造における露光処理を実施することができる。又、本発明の検査装置あるいは検査方法を用いて検査されたウェハに広く知られた半導体デバイス製造処理を施し、半導体デバイスを製造することができる。
本実施の形態においては、欠陥検査装置は共焦点光学系を有し、試料表面の反射光により欠陥の検査を行う例について説明したが、試料表面での散乱光あるいは試料を透過する透過光を用いて上述の欠陥検査を行うことも可能である。
なお、マスクブランクス、マスク、半導体デバイス、半導体ウェハの欠陥検査に限らず、これ以外の試料にも利用することが可能である。本発明の光学系は、試料の状態の一つである欠陥の検査装置に限らず、顕微鏡など、一般的な試料の状態を検出する光学式走査装置に適用することができる。また、本発明は上述した実施例だけに限られず、様々な変更が可能である。例えば、図示した光学系に限られず、その他の種々の光学部品、光学素子を用いることによっても同様の効果を得ることができる。
実施の形態に係る欠陥検査装置の構成の例を示す一図である。 実施の形態に係る欠陥検査装置の構成の一部を示す図である。 欠陥検出時の検出信号の一例を示す図である。 欠陥検出時の検出信号の他の例を示す図である。 実施の形態に係る光ビームのビームプロファイルの例を示す図である。 実施の形態に係る光ビームのビームプロファイルの他の例を示す図である。 実施の形態に係る光ビームのビームプロファイルの他の例を示す図である。 従来の欠陥検査装置の構成を示す図である。 従来の欠陥検出時の検出信号の例を示す図である。 従来の欠陥検出時の検出信号の例を示す図である。 従来の欠陥検出時の検出信号の例を示す図である。
符号の説明
10 欠陥検査装置
11 レーザー光源
12 ハーフミラー
13 対物レンズ
14 ステージ
15 プリズム
16 リレーレンズ
17 光検出器
17a 受光素子
17b 受光素子
18 空間フィルタ
19 スキャナ
20 処理装置
21 スライスレベル記憶部
22 欠陥候補検出部
23 実欠陥判定部
24 記憶部
30 欠陥候補
30a 実欠陥
30b 疑似欠陥
W 試料
D 凸状欠陥

Claims (14)

  1. 光ビームを発生する光源と、
    前記光源から出射された光ビームを集光して試料表面に光スポットを形成するレンズと、
    前記試料の表面で反射又は前記試料を透過した光ビームを異なる複数の光ビームに分岐する光分岐素子と、
    前記光分岐素子によって分岐された第1の光ビームを受光し、受光した光の光量に基づく第1の出力信号を出力する第1の光検出器と、
    前記光分岐素子によって分岐された第2の光ビームを受光し、受光した光の光量に基づく第2の出力信号を出力する第2の光検出器と、
    前記第1の出力信号、前記第2の出力信号に基づいて欠陥候補を検出し、第1の欠陥候補信号、第2の欠陥候補信号をそれぞれ出力する欠陥候補検出部と、
    前記第1の欠陥候補信号及び前記第2の欠陥候補信号のパルス幅を伸長する回路と、
    パルス幅を伸長された前記第1の欠陥候補信号と第2の欠陥候補信号とがいずれも1のときに、実欠陥と判定する実欠陥判定部とを備える検査装置。
  2. 前記試料と前記光スポットの相対的な位置を走査ラインに沿って走査する走査部をさらに備え、
    前記走査部は、前記光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査する請求項に記載の検査装置。
  3. 前記光分岐素子は、前記試料の欠陥がない部分から反射した光ビームの光路上の略半分を示す位置に配置され、当該光分岐素子に入射した光ビームの進行方向が変わることにより光ビームが分岐される請求項1又は2に記載の検査装置。
  4. 前記光分岐素子は、前記試料で反射した光ビームの光路上に配置されたプリズムである請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、差信号を求める回路と、
    前記差信号とスライスレベルとを比較する第1の比較回路とをさらに備え、
    前記第1の比較回路の比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類が特定される請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  6. 前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、和信号を求める回路と、
    前記和信号とスライスレベルとを比較する第2の比較回路とをさらに備え、
    前記第2の比較回路の比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類が特定される請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 前記光源から出射した光ビームを複数本の光ビームに変換する回折格子をさらに備える請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. 前記光源を複数個有する請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  9. 光ビームを用いて試料の欠陥を検査する検査方法であって、
    前記光ビームを集光して試料表面に光スポットを形成し、前記試料に照射するステップと、
    前記光スポットと前記試料とを相対的に移動させ、前記光スポットで前記試料表面を走査するステップと、
    前記試料の表面で反射又は前記試料を透過した光ビームを第1の光ビームと第2の光ビームに分岐するステップと、
    前記第1の光ビームの光量に基づく第1の出力信号から第1の欠陥候補信号を検出するステップと、
    前記第2の光ビームの光量に基づく第2の出力信号から第2の欠陥候補信号を検出するステップと、
    前記第1の欠陥候補信号及び前記第2の欠陥候補信号のパルス幅を伸長するステップと、
    パルス幅を伸長された前記第1の欠陥候補信号と前記第2の欠陥候補信号とがいずれも1のときに、実欠陥と判定するステップとを備える検査方法。
  10. 前記光スポットが隣接する走査ラインの光スポットと重複した領域を照明するように走査するステップを備える請求項に記載の検査方法。
  11. 前記試料で反射された光ビームを前記第1の光ビームと前記第2の光ビームに分岐するステップにおいて、前記試料の欠陥がない部分から反射された光ビームを略半分に分岐する請求項9又は10に記載の検査方法。
  12. 前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、差信号を求めるステップと、
    前記差信号とスライスレベルとを比較し、比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類を特定するステップとを備える請求項9〜11のいずれか1項に記載の検査方法。
  13. 前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に基づき、和信号を求めるステップと、
    前記和信号とスライスレベルとを比較し、比較結果に基づいて前記試料の欠陥の種類を特定するステップとを備える請求項9〜12のいずれか1項に記載の検査方法。
  14. 請求項9〜13のいずれかに記載の検査方法により前記試料である基板の欠陥を検出するステップと、
    検出された欠陥を修正するステップと、
    前記欠陥が修正された基板にパターンを形成するステップとを備えるパターン基板の製造方法。
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