JP4358428B2 - 尿素製造方法 - Google Patents

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C273/00Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C273/02Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds
    • C07C273/04Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds from carbon dioxide and ammonia

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、未反応アンモニアおよび二酸化炭素を尿素合成圧と略等しい圧力において二酸化炭素によりストリッピングを行って分離することを含む尿素合成方法における改良に関し、さらに詳しくは、このような尿素合成方法に熱回収システムを組合わせることからなる改良に関する。
【0002】
本発明において、「混合ガスを凝縮する」とは、「混合ガスを凝縮・洗浄する」ことおよび/または「混合ガスを吸収する」ことをも意味する。
【0003】
【従来の技術】
アンモニアと二酸化炭素とを尿素合成圧力および尿素合成温度において反応させ、得られた尿素合成液から未反応アンモニウムカーバメートを原料二酸化炭素の少なくとも一部と尿素合成圧力と実質的に等しい圧力において接触させることによりアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離し、この混合ガスを凝縮して尿素合成段階に循環し、一方未反応アンモニウムカーバメート分離された尿素合成液を更に処理して尿素水溶液を得、この水溶液を濃縮して尿素を得る方法はよくられている(例えば、特開平10−182587号公報)。
【0004】
上記方法においては、混合ガスの凝縮において未凝縮の不活性ガス、アンモニアおよび二酸化炭素の混合ガスが発生する。この混合ガスはスクラバーにおいて吸収媒体により洗浄されてその中のアンモニアと二酸化炭素が吸収され、実質的に不活性ガスのみがスクラバーから系外に排出される。特開昭61−109760号公報には、未反応アンモニウムカーバメートを原料二酸化炭素と接触させて分離した尿素合成液中に残留する未反応アンモニウムカーバメートの高圧分解段階に、この不活性ガスを導入してストリッピング剤として用いることが知られている。
【0005】
さらに、上記高圧分解段階において分離されたアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスを凝縮する際の発熱を尿素水溶液の濃縮に用いて熱回収することは,よく知られている(例えば、特公昭62−15070号公報、特開昭63−112552号公報、特開昭62−39559号公報、特開昭60−166656号公報、特開昭62−39560号公報、特開昭63−126857号公報、EP A1 0329214)。
【0006】
しかしながら、上記の諸方法はいずれも、これらを組合わせて尿素合成プロセス全体を効率よく構成することを開示していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、尿素合成圧に等しい圧力下に原料二酸化炭素による未反応アンモニウムカーバメートのストリッピングを包含する、熱経済が改良された尿素合成プロセスを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の本発明の目的は、次の尿素合成方法により達成される。
【0009】
(1)少量の防食用酸素を含有する二酸化炭素とアンモニアとを尿素合成圧力および温度において反応させ,得られた尿素合成液を原料二酸化炭素の少なくとも一部と尿素合成圧力に実質的に等しい圧力において接触させて尿素合成液中に含有される未反応アンモニウムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離し、この混合ガスを凝縮させて尿素合成に循環し、未反応アンモニウムカーバメートが分離された前記尿素合成液を1−4MPaGの高圧分解に付して含有される未反応アンモニウムカーバメートの大部分をアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離し、残留未反応アンモニウムカーバメートを含む尿素合成液を少なくとも一段階の0.1−0.5MPaGの低圧分解に付し、残留未反応アンモニウムカーバメートの実質的に全てをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離して尿素水溶液とし、前記低圧分解において分離された低圧混合ガスを冷却凝縮して低圧凝縮液とし、前記高圧分解において分離された高圧混合ガスと昇圧された前記低圧凝縮液とを、前記尿素水溶液と間接熱交換させながら接触させ、前記高圧混合ガスを凝縮させて高圧凝縮液とし、その際発生する凝縮熱を前記尿素水溶液の濃縮のための熱源の少なくとも一部として利用し、前記高圧凝縮液を、前記尿素合成液を尿素合成圧力下に原料二酸化炭素の少なくとも一部と接触させて得られた前記混合ガスの凝縮工程に導入することによって尿素を合成するに当たって、前記高圧分解からの高圧混合ガスの凝縮工程が洗浄段階、第一冷却凝縮段階、第二冷却凝縮段階および前記尿素水溶液との間接熱交換による凝縮段階からなり、前記間接熱交換による凝縮段階において第一冷却凝縮段階からの凝縮液と前記高圧分解段階からの高圧混合ガスとをにおいて接触させて凝縮させ、生成された凝縮液と未凝縮混合ガスとを第二冷却凝縮段階に導入してこの未凝縮混合ガスを冷却下に更に凝縮させ、生成された凝縮液を尿素合成圧力下の前記混合ガスの凝縮工程に導入し、前記第二冷却凝縮段階において未凝縮の混合ガスを第一冷却凝縮段階に導入して冷却凝縮させ、なおも残る未凝縮ガス中のアンモニアおよび二酸化炭素の実質的に全てを前記洗浄段階において前記低圧凝縮液と接触させて凝縮し、前記洗浄段階からの凝縮液第一冷却凝縮段階に導入し、そして前記洗浄段階において未凝縮の不活性ガスを系外に排出することを特徴とする尿素製造方法。
【0010】
(2)尿素合成圧力に実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程において凝縮されない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスを前記高圧分解段階に導入して未反応アンモニウムカーバメートを分解させる上記(1)に記載の尿素製造方法。
【0011】
(3)尿素合成圧力に実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程において凝縮されない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスを前記間接熱交換による凝縮段階に導入してこの混合ガス中のアンモニア、二酸化炭素および水の少なくとも一部を凝縮させる上記(1)に記載の尿素製造方法。
【0012】
(4)尿素合成圧力に実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程において凝縮されない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスを前記第二冷却凝縮段階に導入してこの混合ガス中のアンモニア、二酸化炭素および水の少なくとも一部を凝縮させる上記(1)に記載の尿素製造方法。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、尿素合成条件は圧力が13−25MPaG、温度が180−200℃、アンモニアと二酸化炭素とのモル比(N/C)が3.0−4.0、水と二酸化炭素の比(H/C)が1以下の条件が好ましくは用いられる。
【0014】
尿素合成からの尿素合成液を原料二酸化炭素によりストリッピングを行うための条件としては、圧力が尿素合成圧力と略等しい圧力および160−200℃の温度が好ましい。
【0015】
尿素合成液のストリッピングにより分離されたアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスは凝縮域の底部に導入されて凝縮される。凝縮条件は、温度が160−180℃、(N/C)が3.0−4.5、(H/C)が1以下であることが好ましい。凝縮器内に滞留しているアンモニムカーバメート水溶液により混合ガスは凝縮され、この際凝縮熱が発生する。この凝縮熱は低圧スチームの発生により回収される。
【0016】
この凝縮段階で凝縮しない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスは凝縮域の頂部に設けられたスクラバーに導入されて後記する高圧分解ガスの凝縮液により洗浄され、得られた洗浄液は凝縮域内に設けられたダウンパイプをとおって凝縮域底部に導かれる。上記混合ガス中のアンモニアおよび二酸化炭素の大部分が吸収され、不活性ガスが残存するアンモニアおよび二酸化炭素とともにスクラバーから排出される。排出された不活性ガスは、後記するように、好ましくは高圧分解段階においてストリッピングに利用される。
【0017】
凝縮段階での凝縮液は、凝縮域内に設けられ、上部に開口を有するダウンパイプをとおって流下し、エジェクターにはいり、圧力15−30MPaG、温度100−200℃の原料アンモニアによって0.2−1MPa昇圧されて尿素合成に導入される。
【0018】
ストリッピング段階からの尿素合成液は1−4MPaG、好ましくは1.5−2.5MPaGに減圧されて高圧分解段階に導入され、合成液中に残存する未反応アンモニウムカーバメートを120−170℃の温度においてアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスに分解する。この際、前記のスクラバーからの不活性ガスを高圧分解に導入してストリッピング剤として用いることができる。このようにすることにより尿素水溶液中に残留する未反応アンモニウムカーバメートをなくすることができる。
【0019】
高圧分解からの尿素水溶液はなおも少量の未反応アンモニウムカーバメートを含有する。この尿素水溶液は、さらに0.1−0.5MPaGに減圧されて100−130℃において未反応アンモニウムカーバメートの分解が行われる。この際、原料二酸化炭素の一部をストリッピング剤とし用いることができる。こうすることにより尿素水溶液中のアンモニアを実質的にゼロにすることができる。
【0020】
低圧分解からの、実質的にアンモニアを含有しない尿素水溶液は間接熱交換器の管側を通って濃縮(蒸発)器に導入される。一方、間接熱交換器の胴側には、高圧分解からの混合ガスが導入され尿素水溶液と熱交換されて凝縮され、その際発生する凝縮熱により尿素水溶液が加熱される。このようにして、高圧混合ガスの凝縮熱が尿素水溶液の濃縮に利用される。なお、凝縮熱により加熱された尿素水溶液は、さらに低圧スチームにより加熱されてもよい。濃縮は、好ましくは100−130℃において行われる。また、高圧混合ガスの凝縮は、好ましくは100−120℃において行われる。凝縮は常圧または減圧下において行われる。
【0021】
間接熱交換器からの凝縮液と未凝縮の混合ガスとは、高圧凝縮の第二段階に導入され、ここで未凝縮の混合ガスが冷却下に部分的に凝縮される。未凝縮の混合ガスは、さらに高圧凝縮の第一段階に導入され、一方、凝縮液はスクラバーに送られて未凝縮の混合ガスの吸収に用いられる。高圧凝縮の第一段階において混合ガスは更に冷却下に凝縮され、凝縮液は前記の接熱交換器の胴側に導入され前記の高圧分解ガスの凝縮に用いられる。
【0022】
高圧凝縮の第一段階においてなおも残る未凝縮ガスは、主として不活性ガスからなるので、このガスはさらに洗浄塔において吸収媒体により洗浄してガス中のアンモニアおよび二酸化炭素を除去し、残存する不活性ガスを洗浄塔の頂部から系外に排出する。洗浄塔の底部からの洗浄液は高圧凝縮の第一段階に送られる。
【0023】
スクラバーからの不活性ガスを含む混合ガスを高圧分解段階においてストリッピング剤として用いない場合は、この混合ガスは高圧分解からの混合ガスとともに尿素水溶液の加熱用の間接熱交換器の胴側に導入されて凝縮されるか、または高圧分解からの混合ガスの高圧凝縮の第二段階に直接導入されて凝縮されてもよい。
【0024】
以下に添付図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
【0025】
本発明の一実施態様を示すフローシートである図1を参照して、ライン1からの圧力15−30MPaGの液体アンモニアの一部は予熱器Dにおいて高圧または低圧スチームによって100−200℃に予熱されてエジェクターEの駆動側にはいり、コンデンサーCのダウンパイプ3からの凝縮液を吸引して圧力を0.2−1MPa上昇させ、ライン2からの、酸素として0.2−5容積%の空気を含む二酸化炭素の一部とともに尿素合成管Aの底部に導入される。
【0026】
尿素合成管Aは圧力13−25MPaG、温度180−200℃、N/C3.5−5.0、H/C≦1.0において運転される。導入されたアンモニア、二酸化炭素および凝縮液は合成管を上昇しながら尿素に転化され、生成された尿素合成液はライン4を通って実質的に尿素合成圧に等しい圧力のストリッパーBの頂部に導入される。
【0027】
この尿素合成液はストリッパーB中を流下しながらライン2Bから導される二酸化炭素の大部分と、160−200℃において向流的に接触し、尿素合成液中の未反応アンモニウムカーバメートの大部分がアンモニア、二酸化炭素、不活性ガスおよび水の混合ガスとして分離される。
【0028】
分離された混合ガスは、ライン5を経てコンデンサーCの底部に導入される。この混合ガスは、頂部に設けられたスクラバーFから洗浄液受け7およびダウンパイプ8を経てコンデンサーの底部に流下する洗浄液と170−190℃において接触して凝縮される。この際発生する凝縮熱はライン9から導入されライン10から排出される水からスチームを発生させることにより冷却・除去される。生成された凝縮液はコンデンサーの上部に開口を有するダウンパイプ3を流下して前記のようにエジェクターを経て合成管Aに導入される。コンデンサーCにはライン1からの液体アンモニアの残部がライン1Aを経て供給されてコンデンサーCおける凝縮液中のN/Cは3.0−4.5、H/Cは≦1.0に保たれる。
【0029】
スクラバーFには後記の高圧吸収液が吸収媒体として導入され、未凝縮の不活性ガス、アンモニアおよび二酸化炭素の混合ガスを洗浄して混合ガス中のアンモニアおよび二酸化炭素の一部を吸収する。スクラバーの頂部からは不活性ガスを主成分とする混合ガスが排出される。
【0030】
ストリッパーBにおいて未反応アンモニウムカーバメートの大部分が分離された尿素合成液は、好ましくは1.2−2.5MPaGに減圧され、ライン12を経て高圧分解塔Gに導入され、120−160℃に加熱されて未反応アンモニウムカーバメートの大部分が分解される。この際、前記のライン11からの不活性ガスをストリッピング剤として導入して未反応アンモニウムカーバメートの分離を容易にすることができる。塔頂からは、アンモニア、二酸化炭素、不活性ガスおよび水の混合ガスがライン20を経て排出される。
【0031】
高圧分解塔Gにおいて大部分の未反応アンモニウムカーバメートが分離された尿素合成液はライン13を経て0.1−0.5MPaGに減圧されて低圧分解塔Hの頂部に導入され、110−140℃に加熱されて残留する未反応アンモニウムカーバメートの実質的にすべてをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離する。この際、原料二酸化炭素の一部をライン2Cからストリッピング剤として低圧分解塔の底部に導入してもよい。分離された混合ガスはライン26を経て排出される。低圧分解塔Hの底部からは尿素水溶液がライン14を経て取出され、常圧に減圧された後、ライン15を経て気液分離器Iにおいて僅かな量のアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスが分離されてライン17を経て排出され、尿素水溶液はライン16を経て尿素水溶液貯槽Jに導入される。
【0032】
尿素水溶液貯槽Jから尿素水溶液はポンプ18によりライン19を経て尿素水溶液加熱器の凝縮部Kおよび加熱部Lを通って加熱されライン23を経て濃縮器Mに導入されて濃縮され、濃縮された尿素液はライン24を経て取出される。濃縮の際に僅かな量のアンモニアおよび二酸化炭素を伴なう蒸発水がライン25を経て排出される。尿素水溶液加熱器の凝縮部Kの胴側にはライン20からの混合ガスおよび後記するライン21からの凝縮液が導入され、管側を流れる尿素水溶液と間接熱交換して凝縮され、混合ガスの凝縮熱により尿素水溶液は加熱される。凝縮部の胴側の温度は100−120℃に保たれる。尿素水溶液加熱器の加熱部Lの胴側にはスチームが導入され、管側を流れる尿素水溶液を110−138℃に加熱する。尿素水溶液加熱器の凝縮部において得られた凝縮液と未凝縮の混合ガスとはライン22を通って第二凝縮器の胴側に導入され、管側を流れる水により冷却されて凝縮される。第二凝縮器の胴側の温度は90−120℃に保たれる。生成された凝縮液はライン6を経てスクラバーFに送られる。
【0033】
第二凝縮器において凝縮しない混合ガスはライン29を経て第一凝縮器の胴側に導入され、ライン31から導入される後記の高圧洗浄液と接触して冷却下に凝縮される。得られた凝縮液はライン21を経て前記のように尿素水溶液加熱器の凝縮部に送られる。第一凝縮器の胴側の温度は40−70℃に保たれる。第一凝縮器の胴側において凝縮しないガスはライン30を経て洗浄塔Rに導入され、頂部から導入されるライン28からの、1.2−2.5MPaGに昇圧された低圧凝縮液と接触してアンモニアと二酸化炭素の実質的に全部が吸収される。吸収されない不活性ガスはライン32から排出される。
【0034】
低圧分解塔Hにおいて分離された混合ガスは、低圧凝縮器Nに送られ、ライン27から導入される、ライン17,25など(低圧分解塔Hのあとに、さらに濃縮器がある場合は、そこで分離される混合ガスおも含む)からの僅かな量のアンモニアおよび二酸化炭素を吸収した稀炭安水(少量の尿素を含んでもよい)と冷却下に接触して凝縮されて低圧凝縮液となり、昇圧されてライン28から洗浄塔Rに導入される。
【0035】
図2を参照して別の実施態様を説明する。この実施態様においてはスクラバーFからの不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスはライン11を経て直接尿素水溶液加熱器の凝縮部Kに送られる点のみが図1の実施態様と異なっている。
【0036】
図3を参照して更に別の実施態様を説明する。この実施態様においてはスクラバーFからの不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスはライン11を経て直接第二凝縮器に送られる点のみが図1の実施態様と異なっている。
【0037】
【実施例】
以下に添付図面を参照して本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例にのみに限定されるものと解せられるべきではない。
【0038】
実施例1
図1のプロセスを以下の通り実施した。ライン1から予熱器Dにより140℃に加熱された液体アンモニア39588.75kg/hr、ライン2から空気およびイナートガス1205kg/hrを含む原料二酸化炭素52639.17kg/hrのうちライン2Aを経て7140.00kg/hr、およびダウンパイプ3から尿素50604.46kg/hr、アンモニア57049.10kg/hr、二酸化炭素45132.18kg/hr、水36655.50kg/hrおよびビウレット154.59kg/hrから成る凝縮液が尿素合成管に導入されて温度182℃、圧力15.2MPaGにおいて反応せしめられた。得られた尿素7724055kg/hr、アンモニア81517.63kg/hr、二酸化炭素32729.53kg/hr、水44657.29kg/hrおよびビウレット179.58kg/hrからなる尿素合成液はライン4を経てストリッパーBに導入され、ライン2Bを経て底部から導入される前記原料二酸化炭素のうち43342.92kg/hrと接触して未反応アンモニウムカーバメートの大部分がアンモニア66607.50kg/hr、二酸化炭素61227.50kg/hrおよび水6442.92kg/hrの混合ガスとして分離された。分離された混合ガスはコンデンサーCの底部に導入され、コンデンサーC中を上昇しながらコンデンサーCの頂部に設けられたスクラバーFの頂部へライン6から導入される尿素249.17kg/hr、アンモニア19154.99kg/hr、二酸化炭素22909.59kg/hrおよび水15205.00kg/hrからなる高圧凝縮液と接触して凝縮される。スクラバーFの頂部からは、アンモニア1137.92kg/hr、二酸化炭素1969.17kg/hr、不活性ガス1205.00kg/hrおよび水155.42kg/hrからなる混合ガスがライン11から排出される。
【0039】
ストリッパーBの底部から排出された、尿素73500.87kg/hr、アンモニア16970.74kg/hr、二酸化炭素17481.46kg/hr、水37134.84kg/hrおよびビウレット301.67kg/hrからなる尿素合成液はライン12を経て1.72MPaGに減圧されて高圧分解塔Gの頂部に導入されてライン11から底部に導入される混合ガスと155℃において向流的に接触して未反応アンモニウムカーバメートの大部分がアンモニア10497.36 kg/hr、二酸化炭素16841.16kg/hr、不活性ガス1205.00kg/hrおよび水3516.68kg/hrからなる混合ガスとしてライン20から分離される。底部からは尿素72747.30kg/hr、アンモニア8010.27kg/hr、二酸化炭素3112.75kg/hr 、水33567.62kg/hrおよびビウレット358.95kg/hrからなる尿素合成液がライン13から排出され、0.25MPaGに減圧されて低圧分解塔Hの頂部に導入され、123℃に加熱され、頂部からアンモニア7644.32kg/hr、二酸化炭素5148.89kg/hr、および水3198.30kg/hrからなる混合ガスが分離された。一方、塔底からは、尿素72230.09kg/hr、アンモニア663.15kg/hr、二酸化炭素492.02kg/hr、水30217.42kg/hrおよびビウレット367.25Kg/hrの尿素水溶液がライン14を経て取出され、減圧された後、ライン15を経て気液分離器Iにおいて含有されるアンモニアと二酸化炭素が分離されたのち、尿素水溶液はライン16を経て尿素水溶液貯槽に送られ
【0040】
低圧分解塔Hからの混合ガスはライン26を経て低圧凝縮器Nに導入され、冷却下に少量の尿素を含む稀炭安水と接触して凝縮される。得られた尿素249.17kg/hr、アンモニア8664.30kg/hr、二酸化炭素6075.10kg/hrおよび水11169.99kg/hrからなる凝縮液はライン28を経て洗浄塔Rの頂部から導入されて塔底部から上昇するガスと接触してその中のアンモニアおよび二酸化炭素を吸収して尿素249.17kg/hr、アンモニア9052.21kg/hr、二酸化炭素6078.85kg/hrおよび水11184.15kg/hrからなる洗浄液が得られ、ライン31を経て第一凝縮器Qに導入される。吸収されない不活性ガスはライン32を経て排出された。この洗浄液はライン29からの、アンモニア5990.82kg/hr、二酸化炭素1684.14kg/hr、水1023.48kg/hrおよび不活性ガス1205.00kg/hrからなる混合ガスと51℃において接触して尿素249.17kg/hr、アンモニア14648.45kg/hr、二酸化炭素7752.55kg/hrおよび水12171.80kg/hrからなる凝縮液が得られる。凝縮されない混合ガス(アンモニア394.58Kg/hr、二酸化炭素10.42kg/hr、水35.83kg/hrおよび不活性ガス1205.00kg/hr)はライン30を経て洗浄塔の底部に導入されて洗浄された。
【0041】
この凝縮液はライン21を経て尿素水溶液の凝縮部Kの胴側に導入され、ライン20を経て導入される高圧分解塔からの混合ガスと110℃の温度において、尿素水溶液貯槽Jからライン19を経て送られてくる尿素水溶液と間接熱交換をしながら凝縮される。尿素249.17kg/hr、アンモニア14638.08kg/hr、二酸化炭素17184.87kg/hrおよび水14144.35kg/hrからなる凝縮液は、未凝縮の、アンモニア10507.73 kg/hr、二酸化炭素7408.84kg/hr、水1544.14kg/hrおよび不活性ガス1205.00kg/hrからなる混合ガスとともにライン22を経て第二凝縮器Pに導入されて冷却下に100℃において凝縮されて尿素249.17kg/hr、アンモニア19154.99kg/hr、二酸化炭素22909.59kg/hrおよび水14665.00kg/hrからなる凝縮液が得られ、これは、スクラバーFに供給される途中でポンプのシール用に加えられた、ライン33からの水540Kg/hrとともにライン6を経てスクラバーFの頂部に導入された。第二凝縮器において未凝縮の混合ガス(アンモニア5990.82 kg/hr、二酸化炭素1684.14kg/hr、水1023.48kg/hrおよび不活性ガス1205.00kg/hrからなる混合ガス)はライン29から第一凝縮器に送られて凝縮されて前記の組成の凝縮液が得られた。
【0042】
一方、尿素水溶液加熱器の凝縮器Kからの尿素水溶液は、尿素水溶液加熱器の加熱部Lに導入され、スチームにより更に加熱されてライン23を経て濃縮器Mに導入されて95.0wt%の尿素液が得られた。
【0043】
実施例2
図2のプロセスにより実施した。このプロセスではライン11からの混合ガスは直接尿素水溶液加熱器の凝縮部Kに導入されるので、高圧分解以後の液及びガス組成は以下の通りとなった。なお、全体の操業条件は実施例1におけると実質的に同じとした。
【0044】
高圧分解塔G
ライン20のガス組成:
アンモニア 8623.33kg/hr
二酸化炭素 13611.25kg/hr
水 3510.00kg/hr
ライン13の尿素合成液組成:
尿素 72747.30kg/hr
アンモニア 8746.37kg/hr
二酸化炭素 4373.49kg/hr
水 33418.89kg/hr
ビウレット 358.95kg/hr
低圧分解塔H
ライン26のガス組成:
アンモニア 8380.43kg/hr
二酸化炭素 6409.63kg/hr
水 3049.56kg/hr
ライン14の尿素水溶液の組成:
尿素 72230.09kg/hr
アンモニア 655.14kg/hr
二酸化炭素 492.02kg/hr
水 30217.13kg/hr
ビウレット 367.25kg/hr
洗浄塔R
ライン28の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 9400.41kg/hr
二酸化炭素 7335.84kg/hr
水 11021.25kg/hr
ライン31の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 9788.32kg/hr
二酸化炭素 7339.59kg/hr
水 11035.41kg/hr
ライン30のガス組成:
アンモニア 394.58kg/hr
二酸化炭素 10.42kg/hr
水 35.83kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
ライン32のガス組成:
アンモニア 6.67kg/hr
二酸化炭素 6.67kg/hr
水 21.67kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
第一凝縮器Q
ライン21の液組成::
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 14964.47kg/hr
二酸化炭素 8887.21kg/hr
水 12066.34kg/hr
尿素水溶液加熱器の凝縮部K
ライン11のガス組成::
アンモニア 1137.92kg/hr
二酸化炭素 1969.17kg/hr
水 155.42kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
ライン22の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 14954.82kg/hr
二酸化炭素 17613.42kg/hr
水 14122.33kg/hr
ライン22のガス組成:
アンモニア 9770.89kg/hr
二酸化炭素 6854.21kg/hr
水 1609.43kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
第二凝縮器P
ライン6の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 19154.99kg/hr
二酸化炭素 22909.59kg/hr
水 14665.00kg/hr
ライン29のガス組成:
アンモニア 5570.73kg/hr
二酸化炭素 1558.04kg/hr
水 1066.76kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
濃縮器M
ライン19の尿素水溶液:
尿素 72230.09kg/hr
アンモニア 467.34kg/hr
二酸化炭素 342.72kg/hr
水 27111.52kg/hr
ビウレット 367.25kg/hr
ライン24の尿素水溶液
尿素 71922.45kg/hr
アンモニア 0kg/hr
二酸化炭素 0kg/hr
水 3810.89kg/hr
ビウレット 484.48Kg/hr
【0045】
実施例3
図3のプロセスにより実施した。このプロセスではライン11からの混合ガスは直接第二凝縮器の胴側に導入されるので、高圧分解以後の液及びガス組成は以下の通りとなった。なお、全体の操業条件は実施例1におけると実質的に同じとした。
【0046】
高圧分解塔G
ライン20のガス組成:
アンモニア 8623.33kg/hr
二酸化炭素 13611.25kg/hr
水 3510.00kg/hr
ライン13の尿素合成液組成:
尿素 72747.30kg/hr
アンモニア 8746.37kg/hr
二酸化炭素 4373.49kg/hr
水 33418.89kg/hr
ビウレット 35895kg/
低圧分解塔H
ライン26のガス組成:
アンモニア 8380.43kg/hr
二酸化炭素 6409.63kg/hr
水 3049.56kg/hr
ライン14の尿素水溶液の組成:
尿素 72230.09kg/hr
アンモニア 655.14kg/hr
二酸化炭素 492.02kg/hr
水 30217.13kg/hr
ビウレット 367.25kg/hr
洗浄塔R
ライン28の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 9400.41kg/hr
二酸化炭素 7335.84kg/hr
水 11021.25kg/hr
ライン31の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 978832kg/hr
二酸化炭素 7339.59kg/hr
水 11035.41kg/hr
ライン30のガス組成
アンモニア 394.58kg/hr
二酸化炭素 10.42kg/hr
水 35.83kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
ライン32のガス組成:
アンモニア 6.67kg/hr
二酸化炭素 6.67kg/hr
水 21.67kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
第一凝縮器Q
ライン21:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 14963.83kg/hr
二酸化炭素 9137.91kg/hr
水 12124.13kg/hr
尿素水溶液加熱器の凝縮部K
ライン22の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 14955.31kg/hr
二酸化炭素 16761.24kg/hr
水 14092.94kg/hr
ライン22のガス組成:
アンモニア 8631.85kg/hr
二酸化炭素 5987.92kg/hr
水 1541.19kg/hr
第二凝縮器P
ライン6の液組成:
尿素 249.17kg/hr
アンモニア 19154.99kg/hr
二酸化炭素 22909.59kg/hr
水 14665.00kg/hr
ライン11のガス組成:
アンモニア 1137.92kg/hr
二酸化炭素 1969.17kg/hr
水 155.42kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
ライン29のガス組成:
アンモニア 5570.09kg/hr
二酸化炭素 1808.74kg/hr
水 1124.55kg/hr
不活性ガス 1205.00kg/hr
濃縮器M
ライン19の尿素水溶液:
尿素 72230.09kg/hr
アンモニア 467.34kg/hr
二酸化炭素 342.72kg/hr
水 27111.52kg/hr
ビウレット 367.25Kg/hr
ライン24の尿素水溶液
尿素 71922.45kg/hr
アンモニア 0kg/hr
二酸化炭素 0kg/hr
水 3810.89kg/hr
ビウレット 484.48Kg/hr
【0047】
【発明の効果】
本発明においては、高圧分解塔からのガスの凝縮を二段階(尿素水溶液加熱器の凝縮部を含めて三段階)で行い、かつスクラバーからのガスをともに凝縮するので、尿素水溶液加熱器の凝縮部の温度を高くすることができて熱回収をより効果的に行うことができ、また、スクラバーからのガス中の酸素により、装置の腐食が防止される。さらに、尿素水溶液加熱器の凝縮部における高圧分解器からのガスの吸収媒体として高圧分解塔の圧力と同等の圧力を有する第一凝縮器の凝縮液を用いることによって、この凝縮液を昇圧することなく尿素水溶液加熱器の凝縮部に吸収媒体としてそのまま供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示すフローシートである。
【図2】本発明の別の実施態様を示すフローシートである。
【図3】本発明のさらに別の実施態様を示すフローシートである。
【符号の説明】
A 尿素合成管
B ストリッパー
C コンデンサー
D 予熱器
E エジェクター
F スクラバー
G 高圧分解塔
H 低圧分解塔
I 気液分離器
J 尿素水溶液貯槽
K 尿素水溶液加熱器の凝縮部
L 尿素水溶液加熱器の加熱部
M 濃縮器
N 低圧凝縮器
P 第二凝縮器
Q 第一凝縮器
R 洗浄塔
3 ダウンパイプ
7 洗浄液受け
8 ダウンパイプ
18 ポンプ

Claims (4)

  1. 少量の防食用酸素を含有する二酸化炭素とアンモニアとを尿素合成圧力および温度において反応させ,得られた尿素合成液を原料二酸化炭素の少なくとも一部と尿素合成圧力に実質的に等しい圧力において接触させて尿素合成液中に含有される未反応アンモニウムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離し、この混合ガスを凝縮させて尿素合成に循環し、未反応アンモニウムカーバメートの大部分が分離された前記尿素合成液を1−4MPaGの高圧分解に付して含有される未反応アンモニウムカーバメートの大部分をアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離し、残留未反応アンモニウムカーバメートを含む尿素合成液を少なくとも一段階の0.1−0.5MPaGの低圧分解に付し、残留未反応アンモニウムカーバメートの実質的に全てをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとして分離して尿素水溶液とし、前記低圧分解において分離された低圧混合ガスを冷却凝縮して低圧凝縮液とし、前記高圧分解において分離された高圧混合ガスと昇圧された前記低圧凝縮液とを、前記尿素水溶液と間接熱交換させながら接触させ、前記高圧混合ガスを凝縮させて高圧凝縮液とし、その際発生する凝縮熱を前記尿素水溶液の濃縮のための熱源の少なくとも一部として利用し、前記高圧凝縮液を、前記尿素合成液を尿素合成圧力と実質的に等しい圧力下に原料二酸化炭素の少なくとも一部と接触させて得られた前記混合ガスの凝縮工程に導入することによって尿素を合成するに当たって、前記高圧分解からの高圧混合ガスの凝縮工程が洗浄段階、第一冷却凝縮段階、第二冷却凝縮段階および前記尿素水溶液との間接熱交換による凝縮段階からなり、前記間接熱交換による凝縮段階において第一冷却凝縮段階からの凝縮液と前記高圧分解段階からの高圧混合ガスとを接触させて凝縮させ、生成された凝縮液と未凝縮混合ガスとを第二冷却凝縮段階に導入してこの未凝縮混合ガスを冷却下に更に凝縮させ、生成された凝縮液を尿素合成圧力と実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程に導入し、前記第二冷却凝縮段階において未凝縮の混合ガスを第一冷却凝縮段階に導入して冷却凝縮させ、なおも残る未凝縮ガス中のアンモニアおよび二酸化炭素の実質的に全てを前記洗浄段階において前記低圧凝縮液と接触させて凝縮し、前記洗浄段階からの凝縮液第一冷却凝縮段階に導入し、そして前記洗浄段階において未凝縮の不活性ガスを系外に排出することを特徴とする尿素製造方法。
  2. 尿素合成圧力に実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程において凝縮されない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスを前記高圧分解段階に導入して未反応アンモニウムカーバメートを分解させる請求項1に記載の尿素製造方法。
  3. 尿素合成圧力に実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程において凝縮されない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスを前記間接熱交換による凝縮段階に導入してこの混合ガス中のアンモニア、二酸化炭素および水の少なくとも一部を凝縮させる請求項1に記載の尿素製造方法。
  4. 尿素合成圧力に実質的に等しい圧力下の前記混合ガスの凝縮工程において凝縮されない、不活性ガス、アンモニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスを前記第二冷却凝縮段階に導入してこの混合ガス中のアンモニア、二酸化炭素および水の少なくとも一部を凝縮させる請求項1に記載の尿素製造方法。
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