JP4357902B2 - 液体分離装置及び液体分離方法 - Google Patents

液体分離装置及び液体分離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4357902B2
JP4357902B2 JP2003307482A JP2003307482A JP4357902B2 JP 4357902 B2 JP4357902 B2 JP 4357902B2 JP 2003307482 A JP2003307482 A JP 2003307482A JP 2003307482 A JP2003307482 A JP 2003307482A JP 4357902 B2 JP4357902 B2 JP 4357902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
flow
separation
component
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003307482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005074309A5 (ja
JP2005074309A (ja
Inventor
三七男 山本
正隆 新荻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2003307482A priority Critical patent/JP4357902B2/ja
Publication of JP2005074309A publication Critical patent/JP2005074309A/ja
Publication of JP2005074309A5 publication Critical patent/JP2005074309A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4357902B2 publication Critical patent/JP4357902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Description

本発明の技術分野は流路内部で液成分を分離する液体分離装置及び液体分離方法に関し、特に全血から血球成分と血漿や血清を分離したり、混合液中の蛋白質やDNAを分離したりする医用装置、さらに医用以外にも食品用や薬用の液体分離装置及び液体分離方法に関する。
従来の技術1は、流路内部に配置したろ過手段によって分離した後、U字型の分離手段内部に液を流し、その場に蓄積し、流路自身を回転させることによる遠心分離法によって分離を行う。また、これら分離手段は、どちらか一方だけで行う場合もある。
前記従来のろ過手段とは、混合液を分離する際に、フィルターとして流路内部に混合物よりも小さな流路群を介在させて、混合物をせき止めて通過した成分を分離するろ過フィルター、または、フィルターとして用意された流路パターン郡が、混合物の通過を阻止する流路群の流路幅を、流路の上流から段階的に小さくして、混合物の大きさごとに分離するフィルター流路である(例えば、特許文献1参照。)。
従来の技術2は、第1及び第2のフィルターを備える。上記第1のフィルターは、貫通する微細孔が網目状に形成されたシリコーンの網目フィルター部を含む。上記第2のフィルターは、貫通する微小孔が形成されたシリコーンの微小孔フィルター部を含む。上記第1及び第2のフィルターは、上記網目フィルター部から上記微小孔フィルター部に連通するように積層される。そして、網目フィルター部に導入された血液の血球成分は網目フィルター部の微細孔を進む速度が相対的に遅く、他の成分は相対的に速いので、網目フィルター部からは、大部分の血球成分が分離された血液成分が流出する。網目フィルター部を通過した血液成分は、次に、微小孔フィルター部に導入される。微小孔フィルター部の微小孔は、血球成分が微小孔を通過できない大きさに形成しておくことにより、網目フィルター部を通過した血液成分中に含まれていた血球成分も微小孔フィルター部で分離され、微小孔フィルター部を通過した血液成分が血球成分を含まないように分離する(例えば、特許文献2参照。)。
従来の技術3は、ヘモグロビン,蛋白等高分子量の特定の生体成分を測定するに際し、流路内にゲルろ過カラムを設けた装置であり、その中に液体を流すて特定生体成分を含む検査対象液をゲル濾過処理して特定生体成分を他成分から分離した上で測定するゲル濾過法を用いる方法がある(例えば、特許文献3参照。)。
従来の技術4は蛋白質のフロー・インジェクション・アナリシス法において、蛋白質バイオセンサと測定サンプル注入部とを別流路に設け、注入された測定サンプルを分離膜と接触させ、蛋白質以外の成分が分離できる装置である(例えば、特許文献4参照。)。
従来の技術5は、チップ上に二本の流路を並列に配置して、片方の流路に血液、もう片方の流路に生理食塩水を流し、二本の流路間には血液流路側からもう片方にテーパのついた数μmの穴があけられている。この穴を通して血漿を抽出分離する(例えば、非特許文献1参照。)。
従来の技術6は、チップ上の流路内に小さな柱状物で壁を作ることにより流路を形成し、その中にDNA分子を含む液体を流して、大きなDNA分子流路をながれ、小さなDNA分子は柱状物の隙間にトラップされることによりゆっくり流れ、この流れの差によってDNA分子を分離する(例えば、非特許文献2参照。)。
特開2003−102710号公報 (第2−3頁) 特開2003−207504号公報 (第2−3頁) 特開平05−312801号公報 (第2−3頁) 特開平09−189677号公報 (第2−3頁) PLANAR ULTRA-FILTRATION CHIP FOR RAPID PLASMA SEPARATION BY DIFFUSION, K Iida, H Kawaura, N Iguchi, T Sano, and M Baba, Micro TAS 2002, Vol.2, 627-629 SIZE EXCLUSION CHROMATOGRAPHY WITH PATTERNED NANO-PILLAR ARRAY, M Baba, T Sano, N Iguchi, K Iida, T Sakamoto, and H Kawaura, Micro TAS 2002, Vol.2, 763-765
従来の技術1の問題点は、ろ過をして流路をせき止めてしまうと、それ以上液が流れなくなり、液体分離が止まってしまう。また、遠心分離を行っているが、これは流路そのものを回転させるため、装置が大掛かりで複雑になるため装置が壊れやすい。また、ろ過の手段として、フィルターを使って流路パターン郡を形成しているが、このような流路を形成した場合、各流路の流れを制御することが不可能である。例えば、必要な混合物の流路だけを選択的に分離しようとして、取出流路を形成した場合、その部分の流路抵抗の変化が他の部分の流路に影響し、小さい混合物の別流路への逆流が起こりえる。
従来の技術2の問題点は、フィルターが流路では無いので、流れの中でフィルタリングできない。フィルターにトラップされた血球成分はそこに留まり、流体として取り出すことができない。また、微小孔フィルター部においても、血球を通過させないため、分離して流体として流体として取り出すことができない。
従来の技術3の問題点は、ヘモグロビン,蛋白等高分子量の特定の生体成分を測定するに際し、流路内にゲルろ過カラムを設けているが、ゲルろ過処理の場合、時間差をもって流体が流れ出てくるので、流路を分岐して別々の流路で分離して取り出すことができない。さらに、流れ出てくる物質の分離タイミングを正確に計って分離を行う必要がある。これは非常に難しい。
従来の技術4の問題点は、サンプルを分離膜に接触させることによって蛋白質以外の物質をトラップしているが、この方法では複数の混合した蛋白質の中から特定の分子量の違う蛋白質を分離することはできない。
従来の技術5の問題点は、二本の流路に別々の液体を同時に流す必要があるので、流体の制御が難しい。また、二本の流路の流速のバランスによっては生理食塩水がたくさん並んだテーパ上の穴から逆流する恐れもある。
従来の技術6の問題点は、従来技術3の問題点と同様に、時間差をもって流体が流れ出てくるので、流路を分岐して別々の流路で分離して取り出すことができない。さらに、流れ出てくる物質の分離タイミングを正確に計って分離を行う必要がある。これは非常に難しい。
また、全体的な課題として、ろ過したり、ゲルや小さな柱状物をもちいてゆっくりな流れを作るような方法では、流れがせき止められるので、分離に時間がかかるという問題がある。
液体分離を行う上で、流路内で流れをせき止めることなく、分離しても全ての成分は流れることができ、また、遠心分離のような大掛かりな装置を必要とせず、一度分離したものが逆流することも無く高速で分離するために、以下のような手段を用いた。
分離装置内部の流路内部に液流速分布を持たせる流速変化手段を備え、流速変化手段を通過し流速分布を持った液体に対して、分離する成分が存在する流速が生じる場所の流路に取得口を用意した。
そして、流速変化手段は、流路内部に第1の流路から第1の流路よりも太い第2の流路に変化する流路抵抗変化部を有し、液体が流路抵抗変化部を通過することにより流速分布を持たせるようにした。
さらに、流速変化手段と取得口は、流路として液体流路が設けられたチップ内部に配置され、流路内に混合液を流すだけで、流速変化により自然に分離する仕組みとした。さらに、流速変化手段を通過後の流れが層流となるような流路を用いた。
そして、血液から血球成分と血漿成分を分離することができ、医用または食品用混合液から、液内に存在する蛋白質を分離することができ、また、医用混合液に存在するDNAを分離することができる。
液体を流しながら分離できるように、路内を流れる二成分以上が混ざった混合液に対して、流路内の流路抵抗の異なる流路を通過させることによって、層流が支配的となる微小流路内部に流速分布を作り、微小流路内部に流速分布に対応して混合液の成分が分離して流れる状態を作り、それぞれの分離したい成分が流れている層流に液体取得口を配置し液体分離を行う方法を用いた。
前記の手段を用いる場合の流路内部の分離の様子を説明する。液体内部に介在する物質はその大きさや形状効果によって、液体の流れの中に分布して流れる。その分布の仕方は流速の分布によく一致する。例えば血液を流路内に流した場合、血液内に含まれる赤血球のような血球成分は、回転しながら流れの速い流路の中央部分に集まり、血漿成分は流れの遅い流路の壁付近に集まる。そして、この様な特徴的な流れ方は流速が広く分布するほど顕著に現れる。そこで、本発明においては、流速分布を広くするために流路抵抗変化部を用いて、液体が広い流路に噴射されるような流路構造を作っている。
さらに、流路内で流速の分布が保たれるように、流路は層流を起こす構造となっている。その構造は、レイノルズ数Reが小さくなるように設計されている。流れる液体の慣性力Fiを1式に、粘性力を2式に現す。
Fi=ρv2L2 (1)
Fv=μvL (2)
ここで、ρは密度、vは代表される流速、Lは太さを代表する長さ、μは粘性係数である。レイノルズ数Reは3式に表すように、1式と2式の比である。粘性力の値が慣性力よりも大きくなると、レイノルズ数は1以下になり層流が生じる。ただし、レイノルズ数が1以下でなくても層流が発生することもある。
Re=Fi/Fv (3)
本発明では、Lが非常に小さくなるような流路を形成し、レイノルズ数が小さくなるように設計している。
すなわち、流路抵抗変化部により幅広い流速分布を作り、層流となる流路を用いてそれを維持し、流速分布に分布した分離対象物を取得口により効率良く取得していく分離方法となっている。
装置内部の流路内部に流速分布を生成する流速変化手段と、流速変化手段を通過し流速分布を持った液体に対して、流速分布により分布された成分に合わせて液体取得手段を有する液体分離装置を用いることにより、遠心分離のような複雑な装置を使うことなく、また、固形物が流路のフィルターに詰まることなく分離ができる。
流速変化手段に流路内部に第1の流路から第1の流路よりも太い第2の流路に変化する流路抵抗変化部を有し、液体が流路抵抗変化部を通過することにより流速を分布させることにより、流路の中でより大きな流速分布を作り上げることができ、分離能力が上がる。
液体取得手段として、流速の速い部分に存在する有形成分を取り出す取得口と流速の遅い部分に存在する無形成分を取り出す取得口を有することにより、流れの中で簡単に固形物分離を行うことができる。
液体取得手段として、流速の速い部分に存在する分子量の大きな成分を取り出す取得口と流速の遅い部分に存在する分子量の小さな成分を取り出す取得口を有することにより、例えば高分子物質のような分子量の異なる成分を流れの中で簡単に分離することができる。
流速変化手段と液体取得手段を流路として液体流路が設けられたチップ内部に配置することにより、一つの基板内部で分離処理が完結できる上、使用済みのチップは交換可能とできるので、血液等を流した場合にも衛生的で良い。
流速変化手段と液体取得手段が配置された流路を、流速変化手段を通過後、液体の流れが層流となるように作ることにより、分離するための成分分布を流路内で長距離、長時間維持することができ、取得口の配置を密にしなくても良いため、取得口の作製が容易となる。また、層流を維持できているために、成分が分布した後に再び混ざることなく流れ、精度良く分離抽出することができる。
混合液を血液とすることで、血液内に存在する血球成分と血漿成分を分離でき、マーカー検査する前の分離に、場所と手間をとらないで検査ができる。
医用混合液に存在する蛋白質を分離することで、蛋白質の検査を行うときに、検査前の分離に、場所と手間をとらないで検査ができる。
医用混合液に存在するDNAを分離することで、DNA検査の検査を行うときに、検査前の分離に、場所と手間をとらないで検査ができる。
流路内を流れる二成分以上が混ざった混合液に対して、流路内の流路抵抗の異なる流路を通過させることによって、層流が支配的となる微小流路内部に流速分布を作り、微小流路内部に流速分布に対応して混合液の成分が分布して流れる状態を作り、それぞれの分離したい成分が流れている層流に液体取得口を配置し液体取得口より液体を抽出、分離を行うことにより、流路内部の流体の流れが滞ることなく、流路を回転させるような機械的な仕組みを持たず、複数の流路に異なる成分の液体を同時に流すことなく、混合液体を流すだけで簡単に成分分離ができる。
本発明の実施の形態について以下に図面に基づいて説明する。
本発明の実施例1について、図1に基づいて説明する。図1には分離装置の構成を示した。混合液体は流路11を左から流れる。流路11内部に流速変化手段となる流路抵抗変化部12を持ち、流路抵抗変化部12の第1の流路114から第2の流路115に流れ出る時に流路抵抗が変化する。そして、第2の流路115側に液体取得手段となる第1の取得口131と第2の取得口132がある。第1の取得口131は分離成分A流路111につながっている。また、第2の取得口132は分離成分B流路112につながっている。そして、分離後残った液体が流れる残液流路113が存在する。
実施例1の流路について、代表的な部分の断面図を図2に示す。A−A’断面図は流路抵抗変化部12と第1の取得口131のあるところを示している。パイプ上の流路11を円錐形に絞って細くなった第1の流路114に続いている。そして、第2の流路115に第1の取得口131が存在する。この第1の取得口131は分離成分A流路111に続いている。また、B−B’断面に示すように、第2の流路115は第1の取得口131から少しはなれて第2の取得口132が配置されている。この第2の取得口132は流路11のほぼ真ん中に配置されている。そして、C−C’断面に示すように、第2の取得口132は分離成分C流路112につながり、流路11の外に配管されている。
次に、本発明の実施例1について、分離装置の仕組みと分離結果について説明する。図3に分離の様子を図示している。実施例1において、分離装置はプラスチックの管を用いて作製した。材質は塩化ビニルを用いたが特に耐薬品性のある材料であれば何でも良い。管内に流路抵抗変化部12を配置し、第2の流路115の部分に穴を開けて第1の取得口131と第2の取得口132を配置した。流路径は1mmとし、第1の流路114の径を0.5mm、第2の流路115の径を1mmとした。また、第2の取得口132以降の流路は残液流路113として、廃液槽に繋いでいる。そして、この装置に成分A,B,Cが混合した液を分離装置に送液した。実施例1では全血を流した。成分Aは血漿、成分Bは白血球、成分Cは赤血球を意味することとなる。
全血を図3の矢印の方向に流すと、流路抵抗変化部12を通過するときに、第2の流路115に混合液、ここでは全血が噴出す事により、流速の大きな管内分布が発生する。発生した管内流速分布の様子を速度分布ベクトル18に表現している。流速分布は0.1mm/sから50mm/s程度である。このときに、流れの速い部分に成分C、ここでは赤血球が集中する、そして、流れの遅い部分に成分A、ここでは血漿が集中する。また、その中間的な速度部に成分B、ここでは白血球が集中する。
そして、流路径が1mmと非常に小さいので、レイノルズ数が小さくなり乱流が発生せず層流となる。そこで、各流速分布に集中した成分について、その流速が存在する場所、ここでは成分A、血漿を取り出す為に、流路壁に近い側に第1の取出口131を設置し、流路の中心付近に第2の取出口132を設置した。この分離装置を用いる事によって、成分A、ここでは血漿、と成分C、ここでは赤血球を分離成分A流路111と分離成分C流路112から取り出す事が出来た。
実施例1では、分離装置を用いて全血から血漿と赤血球の分離を行ったが、本装置に蛋白質が混合された医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れる蛋白質成分や高分子成分を、分離成分A流路111と分離成分C流路112から分子量の違いに応じて分離抽出することもできた。また、DNAを含む医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れるDNAを、分離成分A流路111と分離成分C流路112から種類の違いに応じて分離抽出することもできた。
本発明の実施例2について、図4に基づいて説明する。図4には分離装置の構成を示した。混合液体は流路11を左から流れる。流路11内部に流速変化手段となる流路抵抗変化部12を持ち、流路抵抗変化部12の第1の流路114から第2の流路115に流れ出る時に流路抵抗が変化する。そして、第2の流路115側に液体取得手段となる第1の取得口131と第2の取得口132がある。第1の取得口131は分離成分A流路111につながっている。第1の取得口131は第1の流路114の両側に2ヶ所存在する。また、第2の取得口132は分離成分B流路112につながっている。そして、分離後残った液体が流れる残液流路113が存在する。
実施例2の流路について、代表的な部分の断面図を図5に示す。A−A’断面図は流路抵抗変化部12と第1の取得口131のあるところを示している。流路11は、四角形の流路11の流路幅を絞って細くなった第1の流路114に続いている。そして、第2の流路115に第1の取得口131が2ヶ所に分かれて存在する。この第1の取得口131は分離成分A流路111に続いている。取得口131は第2の流路115の上部に配置されている。また、B−B’断面に示すように、第2の流路115は第1の取得口131から少しはなれて第2の取得口132が配置されている。この第2の取得口132は流路のほぼ真ん中に位置する流路の上部に配置されている。そして、第1の取得口131と第2の取得口132は分離成分A流路111と分離成分C流路112につながり、残液流路113とは別に配置している。
次に、本発明の実施例2について、分離装置の仕組みと分離結果について説明する。分離時における混合液の流れ方及び混合成分の分布は実施例1と同様である。実施例2において、分離装置はガラスとシリコーン樹脂を用いて作製した。シリコーン樹脂にはポリジメチルシロキサン(PDMS)を用い、PDMSを流路状に模った後、ガラスチップの上に接合してチップタイプの分離装置を作製した。実施例2ではシリコーン樹脂とガラスを用いたが、流路として成形ができる材料であれば何でも良い。流路11の幅は100μmと高さは50μmとした。第1の流路114の幅が1 0μmとなるように、流路抵抗変化部112において、次第に幅を細くした。第2の流路115の幅を100μmとした。また、第2の取得口132以降の流路は残液流路113として、廃液槽に繋いでいる。そして、この装置に成分A,B,Cが混合した液を分離装置に送液した。実施例2でも全血を流した。成分Aは血漿、成分Bは白血球、成分Cは赤血球を意味することとなる。
実施例1と同様に、全血を流すと、流路抵抗変化部12を通過するときに、第2の流路115に混合液、ここでは全血が噴出す事により、流速の大きな管内分布が発生する。流速分布は0.1mm/sから50mm/s程度である。このときに、流れの速い部分に成分C、ここでは赤血球が集中する、そして、流れの遅い部分に成分A、ここでは血漿が集中する。また、その中間的な速度部に成分B、ここでは白血球が集中する。
そして、流路径が100μmと非常に小さいので、レイノルズ数が小さくなり乱流が発生せず層流となる。そこで、各流速分布に集中した成分について、その流速が存在する場所、ここでは成分A、血漿を取り出す為に、流路横側の壁に近い部分の上部に第1の取出口131を設置した。ここで、流速分布は扇型となるため、成分Aの分布も第1の流路114の出口を中心に両側2ヶ所存在する。そこで、その部分に第1の取得口131が来るように取得口を2ヶ所設置した。そして、そのから150μm離れたとろの流路の中心付近上部に第2の取出口132を設置している。この分離装置を用いる事によって、成分A、ここでは血漿、と成分C、ここでは赤血球を分離成分A流路111と分離成分C流路112から取り出す事が出来た。また、本実施例において送液した流量は10μLであり、分離した血漿は3μL、赤血球は3μLであった。このように混合液が微量であっても安定して成分を分離することができる。
実施例2では、分離装置を用いて全血から血漿と赤血球の分離を行ったが、本装置に蛋白質が混合された医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れる蛋白質成分や高分子成分を、分離成分A流路111と分離成分C流路112から分子量の違いに応じて分離抽出することもできた。また、DNAを含む医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れるDNAを、分離成分A流路111と分離成分C流路112から種類の違いに応じて分離抽出することもできた。
さらに、図6に示すように、第3の取得口133を第1の取得口131と第2の取得口132の間に設置し、成分Bの分離を行った結果、分離成分B流路116に成分B、ここでは白血球を分離取り出すことができた。混合物の分布は実施例1の図3と同等の分布となっている。また、図6の装置においては、全血からの分離を行ったが、前記と同様に、蛋白質が混合された医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れる蛋白質成分や高分子成分を、分離成分A流路111と分離成分C流路112と分離成分B流路116から分子量の違いに応じて分離抽出することもできた。また、DNAを含む医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れるDNAを、分離成分A流路111と分離成分C流路112と分離成分B流路116から種類の違いに応じて分離抽出することもできた。
さらにまた、本実施例では流路抵抗変化部12の構造を直線的に絞っている構造としたが、図10に示すように、円状の流壁を2つ近づけて透き間を作り、その間に混合液を流すことにより流速を変化させる構造としても良い。この構造の場合、円状の流壁の最も近づいている部分が第1の流路114となり、その後流路幅が広がっていく部分が第2の流路115となる。流路抵抗変化部12に円状の流壁を用いると、直線的なノズルのような形状に比較して、流速の急激な変化が緩和され、より層流になりやすく、乱流が発生しづらい。この流路を用いて前記と同様の全血分離を行った結果、図6に示した流路を使って分離したものと同様の結果を得た。
本発明の実施例3について、図7に基づいて説明する。図7には分離装置の構成を示した。実施例3は実施例2の分離部分を並列に3つ配置したものである。混合液体は流路11を左から流れる。流路11内部に流速変化手段となる流路抵抗変化部12を3ヶ所持ち、3ヵ所の第1の流路114から第2の流路115に流れ出る時に流路抵抗が変化する。そして、第2の流路115側に液体取得手段となる第1の取得口131と第2の取得口132がある。第1の取得口131は分離成分A流路111につながっている。第1の取得口131は3ヶ所の第1の流路114の両側に2ヶ所ずつ6ヶ所存在する。また、第2の取得口132は第1の流路114の延長上に3ヵ所存在し、まとまって分離成分B流路112につながっている。そして、分離後残った液体が流れる残液流路113が存在する。
次に、本発明の実施例3について、分離装置の仕組みと分離結果について説明する。図8に分離の様子を図示している。実施例3において、分離装置は実施例2と同様にガラスとシリコーン樹脂を用いて作製した。シリコーン樹脂にはポリジメチルシロキサン(PDMS)を用い、PDMSを流路状に模った後、ガラスチップの上に接合してチップタイプの分離装置を作製した。本実施例ではシリコーン樹脂とガラスを用いたが、流路として成形ができる材料であれば何でも良い。流路11の幅は300μmと高さは50μmとした。第1の流路114の幅がそれぞれ10μmとなるように、流路抵抗変化部112において、次第に幅を細くした。第2の流路115の幅を300μmとした。また、第2の取得口132以降の流路は残液流路113として、廃液槽に繋いでいる。そして、この装置に成分A,B,Cが混合した液を分離装置に送液した。本実施例では全血を流した。成分Aは血漿、成分Bは白血球、成分Cは赤血球を意味することとなる。 実施例2と同様に、全血を図8の矢印の方向に流すと、流路抵抗変化部12を通過するときに、第2の流路115に混合液、ここでは全血が噴出す事により、流速の大きな管内分布が発生する。発生した管内流速分布の様子を速度分布ベクトル18に表現している。流速分布は0.1mm/sから50mm/s程度である。このときに、流れの速い部分に成分C、ここでは赤血球が集中する、そして、流れの遅い部分に成分A、ここでは血漿が集中する。また、その中間的な速度部に成分B、ここでは白血球が集中する。
そして、流路径が300μmと非常に小さいので、レイノルズ数が小さくなり乱流が発生せず層流となる。そこで、各流速分布に集中した成分について、その流速が存在する場所、ここでは成分A、血漿を取り出す為に、3ヶ所ある第1の流路114を挟んで6ヶ所の上部に第1の取出口131を設置した。この部分に設置するのは実施例2と同様の理由で、流速分布は扇型となるため、成分Aの分布も第1の流路114の出口を中心に両側2ヶ所存在するからである。そして、第1の流路114の噴出し口から150μm離れたとろの延長線上の流路上部に第2の取出口132を3ヵ所設置している。この分離装置を用いる事によって、成分A、ここでは血漿、と成分C、ここでは赤血球を分離成分A流路111と分離成分C流路112から取り出す事が出来た。また、このときの分離速度は実施例2と比較して3倍速かった。
実施例3では、分離装置を用いて全血から血漿と赤血球の分離を行ったが、本装置に蛋白質が混合された医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れる蛋白質成分や高分子成分を、分離成分A流路111と分離成分C流路112から分子量の違いに応じて分離抽出することもできた。また、DNAを含む医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れるDNAを、分離成分A流路111と分離成分C流路112から種類の違いに応じて分離抽出することもできた。
さらにまた、本実施例では流路抵抗変化部12の構造を直線的に絞っている構造としたが、図11に示すように、円状の流壁を2つ近づけて透き間を作り、その間に混合液を流すことにより流速を変化させる構造としても良い。この構造の場合、円状の流壁の最も近づいている部分が第1の流路114となり、その後流路幅が広がっていく部分が第2の流路115となる。図11の場合、流路抵抗変化部12を2ヵ所並列に配置した構造とした。流路抵抗変化部12に円状の流壁を用いると、直線的なノズルのような形状に比較して、流速の急激な変化が緩和され、より層流になりやすく、乱流が発生しづらい。この流路を用いて前記と同様の全血分離を行った結果、図7に示した流路を使って分離したものと同様の結果を得た。分離速度は実施例2に示した図10の流路と比較して2倍速かった。
また、本実施例に示すように、分離部分を並列に複数個並べると効率の良い分離が出来る。
本発明の実施例4について、図9に基づいて説明する。図9には分離装置の構成を示した。本実施例は実施例2の分離部分を直列に2つ配置したものである。混合液体は流路11を左から流れる。流路11内部に流速変化手段となる流路抵抗変化部12を2ヶ所持ち、分離が2段になっている。流路及び取得口の配置は実施例2と同様である。そして、流路後部には分離後残った液体が流れる残液流路113が存在する。
次に、本実施例について、分離装置の仕組みと分離結果について説明する。本実施例において、分離装置は実施例2、3と同様にガラスとシリコーン樹脂を用いて作製した。シリコーン樹脂にはポリジメチルシロキサン(PDMS)を用い、PDMSを流路状に模った後、ガラスチップの上に接合してチップタイプの分離装置を作製した。本実施例ではシリコーン樹脂とガラスを用いたが、流路として成形ができる材料であれば何でも良い。流路11の幅は300μmと高さは50μmとした。第1の流路114の幅が10μmとなるように、次第に幅を細くした。第2の流路115の幅を300μmとした。さらに、第2の取得口132から2mm離して同じ分離部を設置した。同様に第1の流路114の幅が10μmとなるように、次第に幅を細くした。第2の流路115の幅を300μmとした。そして、分離二段目の第2の取得口132以降の流路は残液流路113として、廃液槽に繋いでいる。そして、この装置に成分A,B,Cが混合した液を分離装置に送液した。本実施例では全血を流した。成分Aは血漿、成分Bは白血球、成分Cは赤血球を意味することとなる。
実施例2と同様に、全血を流すと流路抵抗変化部12を通過するときに、第2の流路115に混合液、ここでは全血が噴出す事により、流速の大きな管内分布が発生する。発生した管内流速分布の様子を速度分布ベクトル18に表現している。流速分布は0.1mm/sから50mm/s程度である。このときに、流れの速い部分に成分C、ここでは赤血球が集中する、そして、流れの遅い部分に成分A、ここでは血漿が集中する。また、その中間的な速度部に成分B、ここでは白血球が集中する。
そして、流路径が300μmと非常に小さいので、レイノルズ数が小さくなり乱流が発生せず層流となる。そこで、各流速分布に集中した成分について、その流速が存在する場所、ここでは成分A、血漿を取り出す為に、3ヶ所ある第1の流路114を挟んで2ヶ所の上部に第1の取出口131を設置している。この部分に設置するのは実施例2と同様の理由である。また、第1の流路114の噴出し口から150μm離れたとろの延長線上の流路上部に第2の取出口132を1ヵ所設置している。そして、第1の取得口131と第2の取得口132の間に、第3の取得口133を2ヵ所設置している。この分離装置を用いる事によって、成分A、ここでは血漿、と成分B、ここでは白血球と、成分C、ここでは赤血球を分離成分A流路111と分離成分B流路116と分離成分C流路112に流れる。
しかしながら、まだ全ての成分が分離できたわけではなく、最初の分離部を通過した液体の中にも、分離されるべき成分A,B,Cがまだ含まれている。そこで、本実施例のように二段に分離部を設けている。この装置の場合、もう一度流路抵抗変化部12を経由して、速度分布を作り、成分分布を再分布させている。これは、層流であっても、流路を流れるときに拡散が起こり、成分の分布界面がはっきりしなくなり、成分が界面付近で混ざってくるためである。
この様に2段に分離部を構成することで、少ない量の混合液体から1つの分離部よりも効率良くたくさんの成分を分離することが出来た。本実施例では分離部を2つ直列に配置したが、2つ以上配置するほうがより、分離効率は上がる。
本実施例では、分離装置を用いて全血から血漿と赤血球の分離を行ったが、本装置に蛋白質が混合された医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れる蛋白質成分や高分子成分を、分離成分A流路111と分離成分B流路116と分離成分C流路112から分子量の違いに応じて分離抽出することもできた。また、DNAを含む医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れるDNAを、分離成分A流路111と分離成分B流路116と分離成分C流路112から種類の違いに応じて分離抽出することもできた。
さらにまた、本実施例では流路抵抗変化部12の構造を直線的に絞っている構造としたが、図12に示すように、円状の流壁を2つ近づけて透き間を作り、その間に混合液を流すことにより流速を変化させる構造としても良い。この構造の場合、円状の流壁の最も近づいている部分が第1の流路114となり、その後流路幅が広がっていく部分が第2の流路115となる。図12の場合も前記実施例と同様に、分離部を2ヵ所直列に配置した構造とした。流路抵抗変化部12に円状の流壁を用いると、直線的なノズルのような形状に比較して、流速の急激な変化が緩和され、より層流になりやすく、乱流が発生しづらい。この流路を用いて前記と同様の全血分離を行った結果、図9に示した流路を使って分離したものと同様の結果を得た。分離効率としては、実施例2に示した図10の流路と比較して、同じ混合液量から約2倍多く分離できた。従って、本実施例に示すように、分離部分を直列に複数個並べると効率の良い分離が出来る。
本発明の実施例5について、図13に基づいて説明する。図13には分離装置の構成を示した。混合液体は流路11を左から流れる。流路11内部に流速変化手段となる流路抵抗変化部12を持ち、流路抵抗変化部12の第1の流路114から第2の流路115に流れ出る時に流路抵抗が変化する。そして、第2の流路115側に液体取得手段となる第1の取得口131と第2の取得口132と第3の取得口133がある。
構造や寸法は実施例2、3、4に示した値と同じである。本実施例では、分離部を3段として段数が増えると共に並列に並べている流路抵抗変化部と取得口を増やしている構造である。
本実施例において全血を流した。成分Aは血漿、成分Bは白血球、成分Cは赤血球を意味することとなる。この分離装置を用いる事によって、成分A、ここでは血漿、と成分C、ここでは赤血球、と成分B、ここでは白血球を分離成分A流路111と分離成分C流路112と分離成分B流路116から取り出す事が出来た。
本実施例において、実施例2の図10の装置を用いて分離した場合と比較して、約4倍の分離速度と同量の混合液からの分離抽出流が約3倍であった。本実施例に示すように、本発明の分離装置は流路抵抗変化部12と取得口を並列及び直列に配置すれば分離効率が上がっていく。
本実施例では、分離装置を用いて全血から血漿と赤血球の分離を行ったが、本装置に蛋白質が混合された医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れる蛋白質成分や高分子成分を、分離成分A流路111と分離成分B流路116と分離成分C流路112から分子量の違いに応じて分離抽出することもできた。また、DNAを含む医用の溶液を送液して、速度分布に応じて流れるDNAを、分離成分A流路111と分離成分C流路112と分離成分B流路116から種類の違いに応じて分離抽出することもできた。
本発明においては、混合液を流路に流すだけで成分分離ができるため、全血から血漿または血清試料を採取するための血球分離装置、高分子物質や蛋白を分離できるため排泄物中のヘモグロビンの分析装置や臨床診断用の分析機器のフィルター部、また、DNAの分離ができるため、DNA解析機器やPCR装置の前処理部に利用できる。
本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路の断面図 本発明分離装置の分離方法説明図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路の断面図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の分離方法説明図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路説明図 本発明分離装置の流路説明図
符号の説明
11・・・・流路
111・・・分離成分A流路
112・・・分離成分C流路
113・・・残液流路
114・・・第1の流路
115・・・第2の流路
116・・・分離成分B流路
12・・・・流路抵抗変化部
131・・・第1の取得口
132・・・第2の取得口
133・・・第3の取得口
16・・・・混合液
17・・・・層流流れ
18・・・・速度分布ベクトル
191・・・成分A
192・・・成分B
193・・・成分C

Claims (13)

  1. 混合液に含まれる成分を分離させ、分離された前記成分を抽出する液体分離装置であって、
    前記混合液を流す流路と、
    前記流路内に設けられ、しかも前記混合液が通過する時に前記流路の下流側に対して前記混合液を噴出させることにより前記下流側に流速分布を発生させる流速変化手段とを備え
    前記流路は、前記下流側の前記流速分布が保たれるように前記下流側で前記混合液の層流を発生させる流路幅を備え、
    前記下流側に発生した前記流速分布に応じて分離して流れる前記成分を前記流速変化手段よりも下流側において取得する取得口につながって前記流路の外まで配管された分離成分流路有することを特徴とする液体分離装置。
  2. 前記流速変化手段は、流路抵抗を変化させ、且つ、通過した前記混合液を前記下流側に噴出させる流路抵抗変化部を有することを特徴とする請求項1に記載の液体分離装置。
  3. 前記流速変化手段は、並列に配置された複数の前記流路抵抗変化部からなる請求項2に記載の液体分離装置。
  4. 前記流速変化手段は、直列に配置された複数の前記流路抵抗変化部からなる請求項2に記載の液体分離装置。
  5. 前記流速変化手段は、直列かつ並列に配置された複数の前記流路抵抗変化部からなる請求項2に記載の液体分離装置。
  6. 前記流路抵抗変化部は、前記流路を円錐形状に細く絞った構造であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の液体分離装置。
  7. 前記流路抵抗変化部は、円状の流路壁を用いて形成した構造であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の液体分離装置。
  8. 前記取得口は、前記流速分布に応じて流れる前記成分に対応して設けられた複数の取得口からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体分離装置。
  9. 前記流路と前記流速変化手段と前記分離成分流路とが同一のチップ基板内に設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体分離装置。
  10. 前記混合液は血球成分と血漿成分を含んだ血液であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の液体分離装置。
  11. 前記混合液は蛋白質成分が混合された医用混合液であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の液体分離装置。
  12. 前記混合液はDNAを含んだ医用混合液であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の液体分離装置。
  13. 混合液に含まれる成分を分離させ、分離された前記成分を抽出する液体分離方法であって、
    流路に前記混合液を流し、
    流路抵抗が変化するように前記流路内に設けられた流速変化手段を介して、流した前記混合液を前記流路の下流側に噴出させることにより、前記流路の下流側に流速分布を発生させ前記下流側の前記流速分布が保たれるように前記下流側で前記混合液の層流を発生させ、
    発生させた前記流速分布に応じて分離して流れる前記成分を、前記下流側に設けられた取得口につながって前記流路の外まで配管された分離成分流路を介して抽出する、
    ことを特徴とする液体分離方法。
JP2003307482A 2003-08-29 2003-08-29 液体分離装置及び液体分離方法 Expired - Fee Related JP4357902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003307482A JP4357902B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 液体分離装置及び液体分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003307482A JP4357902B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 液体分離装置及び液体分離方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005074309A JP2005074309A (ja) 2005-03-24
JP2005074309A5 JP2005074309A5 (ja) 2006-07-27
JP4357902B2 true JP4357902B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=34410259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003307482A Expired - Fee Related JP4357902B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 液体分離装置及び液体分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4357902B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4509632B2 (ja) * 2004-04-05 2010-07-21 株式会社アドバンス 血球分離構造物
JP4587215B2 (ja) * 2005-02-16 2010-11-24 セイコーインスツル株式会社 成分分離機構と成分分離方法
JP4673197B2 (ja) * 2005-11-24 2011-04-20 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 液体試料のモニタリング方法及び液体試料分析装置
JP5084188B2 (ja) * 2006-07-04 2012-11-28 日本電子株式会社 試料保持体、試料検査方法及び試料検査装置並びに試料検査システム
JP4857094B2 (ja) * 2006-12-01 2012-01-18 前澤工業株式会社 沈砂分離設備
JP2009273556A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Ritsumeikan 血漿又は血清分離装置
KR101690550B1 (ko) * 2015-05-14 2017-01-09 케이씨코트렐 주식회사 분진부하 저감장치를 포함하는 집진설비

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005074309A (ja) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yu et al. Microfluidic blood cell sorting: now and beyond
US10144009B2 (en) Microfluidics sorter for cell detection and isolation
CA2966603C (en) Combined sorting and concentrating particles in a microfluidic device
JP4991688B2 (ja) 流体分離装置
CN106132546B (zh) 颗粒的分离和浓缩
Mohamed et al. Development of a rare cell fractionation device: application for cancer detection
EP2378267A1 (en) Particle separation and concentration system
Patil et al. Isolation of circulating tumour cells by physical means in a microfluidic device: a review
JP2004283828A (ja) 粒子を含む液体から液体成分を分離するための微細構造型分離装置およびマイクロ流体方法
Zheng et al. Streamline-based microfluidic devices for erythrocytes and leukocytes separation
EP3060342B1 (en) Fluid filtering device and assembly
JP4357902B2 (ja) 液体分離装置及び液体分離方法
US7527740B2 (en) Method and separating module for the separation of particles from a dispersion, in particular of blood corpuscles from blood
Balyan et al. Flow induced particle separation and collection through linear array pillar microfluidics device
US20160184822A1 (en) Microfluidic device for particle enumeration
WO2017149164A1 (en) Device and method for refining particles
JP4587215B2 (ja) 成分分離機構と成分分離方法
JP2005074309A5 (ja)
Indhu et al. Design of a filter using array of pillar for particle separation
KR20110135330A (ko) Moff 채널을 이용한 표적 입자 분리 장치 및 분리 방법
Bayareh et al. Cancer cell separation using passive mechanisms: A review
Riyadh " DESIGN AND FABRICATION OF BLOOD FILTRATION, PLASMA AND TUMOR CELLS SEPARATION DEVICE
Mohammadali et al. Cancer Cell Separation Using Passive Mechanisms: a Review.
US20210387191A1 (en) Fluid refining device
Ramya et al. MEMS based Chip for Blood Cell Sorting using Microfluidic Channel

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060607

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4357902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees