JP4355632B2 - 医療器具滑り止め材および手術用覆布、ならびに医療器具の滑り防止方法 - Google Patents
医療器具滑り止め材および手術用覆布、ならびに医療器具の滑り防止方法 Download PDFInfo
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Description
少なくとも一つの表面が滑り止め面であり、
当該滑り止め面が複数の凹部を有し、当該凹部の内壁の傾斜角αが90度未満である、
滑り止め材を提供する。この滑り止め材は、滑り止め面に複数の凹部を有し、当該凹部の内壁の傾斜角が90度未満であることを特徴とし、かかる特徴によって、濡れていない物品だけでなく、濡れた物品に対しても、良好な滑り止め効果を発揮する。その理由は次のとおりであると推察される。但し、これらの推察によって本発明が限定されるものではない。
本発明の滑り止め材は、織物、編物、または不織布(紙を含む)と一体化して、手術用覆布を提供することができる。この手術用覆布は、織物等が患者の身体と接し、滑り止め材が医師等の側に向けられるように使用する。したがって、この手術用覆布を使用すると、医師の側に面する表面は、全部が滑り止め効果を有するから、医師は任意の場所に医療器具を置くことができる。この手術用覆布において、本発明の滑り止め材が独立気泡を有する発泡体から成る場合には、優れた保温効果が得られ、手術中の患者の体温の低下の度合いを小さくする。本発明の滑り止め材と積層一体化するシート状物は、肌触りが良く、吸水性に優れていることから、パイル織物であることが好ましい。
本発明の滑り止め材を、織物、編物、または不織布(紙を含む)と一体化した積層体は、手術台またはベッド等を覆う敷布として提供され得る。手術台等はその表面が平滑であることがあるため、この積層体を本発明の滑り止め材が手術台等に面するように配置すれば、敷布のずれを防止できる。また、前述のように本発明の滑り止め材が独立気泡を有する発泡体から成る場合には、優れた保温効果が得られるので、患者の体温の低下を抑制できる。敷布において、本発明の滑り止め材と積層一体化するシート状物は、肌触りが良く、吸水性に優れていることから、パイル織物であることが好ましい。敷布の寸法は、手術台等の寸法に応じて、例えば、1800mm×1800mm〜3000mm×3000mmの寸法とすることができる。また、敷布の厚さは全体で約0.5mm〜30mm程度であることが好ましい。
本発明の滑り止め材を、織物、編物、または不織布(紙を含む)と一体化した積層体は、膝掛けとして提供され得る。膝掛けは、スポーツ観戦時の防寒対策または夏の冷房病対策等のために広く使用されている。編物または織物製の一般的な膝掛けは、膝から滑り落ちることも多々あるため、膝と接する側の面に本発明の滑り止め材を配置すれば、膝掛けが滑り落ちることを防止できる。また、前述のように本発明の滑り止め材が独立気泡を有する発泡体から成る場合には、優れた保温効果が得られるので、従来よりも薄くて軽い膝掛けを得ることが可能となる。膝掛けにおいて、本発明の滑り止め材と積層一体化するシート状物は、任意の織物、編物、または不織布であってよい。また、膝掛けの厚さは全体で約0.5mm〜1.5mm程度であることが好ましく、滑り止め材の厚さは約0.5mm〜1.0mm程度とすることが好ましい。滑り止め材の厚さが大きいと、全体の柔軟性が低下して、ごわつき感が生じる。膝掛けについても、必要に応じて、2以上の織物等を滑り止め材に積層してよい。
本発明の滑り止め材を、他のシート状物と一体化した積層体は、リストレストまたはマウスパッドとして提供され得る。リストレストまたはマウスパッドは、デスクにおいたときにずれないことが要求されるため、本発明の滑り止め材をデスクと面するように配置すれば、ずれを有効に防止できる。また、前述のように本発明の滑り止め材が独立気泡を有する発泡体から成る場合には、マウスパッドまたはリストレストに接する手首を保温することができ、特に、手首の冷えが望ましくない腱鞘炎の患者にとって有用である。リストレストおよびマウスパッドにおいて、本発明の滑り止め材に積層するシート状物は、任意の織物、編物、不織布、またはフィルムである。マウスパッドの場合には、滑り性の良好な表面を有するシート状物(例えば梨地状の樹脂フィルム)を使用することが好ましく、場合により滑り止め材の表面に樹脂コーティングを形成してよい。リストレストを構成する場合には、例えば、肌触りの良好な織物、編物もしくは不織布、または弾力性を有する発泡シートもしくはゴムシートを使用することが好ましい。リストレストおよびマウスパッドの全体の厚さは特に限定されず、汎用品において採用されている厚さ(例えばマウスパッドの場合は約1mm〜約5mm、リストレストの場合は約10mm〜20mm)としてよい。リストレストおよびマウスパッドについても、必要に応じて、2以上のシート状物を滑り止め材に積層してよい。
直径30μm〜180μm(平均径80μm程度)の独立気泡を有するクロロプレンゴムの発泡体をスライスし、それにより、両方の表面にαが90度未満である凹部が350個/mm2程度の割合で存在する、厚さ0.7mmのシート状の滑り止め材を得た。
比較のために、ウレタン製の医療器具用滑り止め材(株式会社ホギメディカル製、商品名ノンスリップシート)について、実施例1と同様にして、濡れていない鋏と濡れた鋏について、滑り止め性能を評価した。その結果、濡れていない鋏については板が27度傾いたときに位置ずれが生じ、濡れた鋏については板が6度傾いたときに位置ずれが生じ、器具が濡れると滑り止め性能が著しく低下することが確認された。
Claims (6)
- 少なくとも一つの表面が滑り止め面であり、
当該滑り止め面が複数の凹部を有し、当該凹部の内壁の傾斜角αが90度未満であり、当該凹部を、滑り止め面1mm 2 あたり300〜400個有する、
滑り止め材であって、当該滑り止め面に置いた医療器具の滑り止めのために用いる、医療器具滑り止め材。 - 前記凹部が独立気泡を有する発泡体中の独立気泡の内壁が露出することにより形成されたものである、請求項1に記載の医療器具滑り止め材。
- 他のシート状物またはコーティングを、滑り止め材の滑り止め面が露出表面となるように積層して成る、請求項1または2に記載の医療器具滑り止め積層体。
- 少なくとも一つの表面が滑り止め面であり、
当該滑り止め面が複数の凹部を有し、当該凹部の内壁の傾斜角αが90度未満であり、当該凹部を、滑り止め面1mm 2 あたり300〜400個有する、
滑り止め材を、織物、編物または不織布を滑り止め材の滑り止め面が露出表面となるように積層して成る、手術用覆布。 - 前記凹部が独立気泡を有する発泡体中の独立気泡の内壁が露出することにより形成されたものである、請求項4に記載の手術用覆布。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療器具滑り止め材を、手術用覆布の表面の一部または全部に取り付ける又は置くことを含む、医療器具の滑り防止方法。
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