JP4353007B2 - 送信制御装置、無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

送信制御装置、無線通信装置及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、送信制御装置、無線通信装置及び無線通信システムに関し、例えば、無線LAN等の半二重な通信伝送路を用いたネットワークにおいて、双方向通信可能な無線通信システムや、この無線通信システムを構成する装置として適用され得る。
近年、例えばインターネットやイントラネットを構築する技術として、従来の銅線や光ファイバなどの有線メディアだけでなく、無線メディアを用いたIPネットワークの構築が注目されている。
無線IPネットワークを構築する代表的な技術として、例えば、2.4GHz帯や5GHz帯の周波数帯域を用いて、11Mbps〜54Mbpsの通信速度を実現する無線LANがある。
この無線LANにおいてパケット伝送を行う通信制御方式として、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)が広く使用されており、このCSMA/CA方式は、IEEE802.11標準規格のMACプロトコルとして採用されている。
CSMA/CA方式は、無線局がパケットを送信する前に、無線チャネル(通信伝送路)の使用状況を観測(キャリアセンス)し、該無線チャネルが使用されていない(ビジー状態でない)ことを確認した後に、パケットの送信を行う通信制御方式である。
CSMA/CA方式を採用した無線IPネットワークを構築する場合、無線局と複数の無線端末間で同じ無線チャネルを使用して頻繁にパケット送受信を行なわれると、複数の無線端末からの送信パケットが互いに衝突する可能性が高くなり、無線チャネルのスループットが低下するという特性がある。
また、この場合、衝突したパケットは、無線局や無線端末でランダム待ち時間が経過してから再び無線チャネルヘと送信されることになる。
従って、無線IPネットワークがVoIP(Voice Over IP)を採用した音声通信に使用される場合、衝突したパケットが音声パケットであるときには、音声パケットの再送により、送信先での到着間隔が一定でなくなるため遅延揺らぎが発生し、リアルタイム性が要する音声通信の通話品質に悪影響を与えてしまう場合ある。
従来、このような問題を解決するため、特許文献1に示すように、無線チャネルの負荷状態を検出し、輻輳状態のときに、音声パケットをデータパケットより優先的に送信することで、音声通話の品質劣化の低減を図る技術がある。
特開2004−15290号公報
しかしながら、CSMA/CA方式を採用した無線IPネットワークにおいて、音声パケットの衝突は、上述したような他の無線端末が送信したデータパケットとの間だけでなく、当該無線端末が無線局に送信した上り方向パケットと、無線局が当該無線端末に送信した下り方向パケットとの間で送信タイミングが重なり合うことによっても生じ得る。
特に、VoIPやTV電話などの双方向通信を行なう場合、上り方向と下り方向のパケット生成間隔は同じ周期となるため、一旦、上り方向と下り方向のパケット送信タイミングが重なり衝突が発生すると、それ以降のパケットも連続して衝突する可能性が高くなるという問題があった。
従って、パケット衝突に起因する、無縁チャネルのスループット低下、及び音声通信における遅延揺らぎの発生と通話品質の劣化が生じ得る。
そのため、上り方向と下り方向とで通信伝送路を共有する半二重な無線通信システムにおいて、上り方向パケットと下り方向パケットとの衝突を回避することができる送信制御装置、無線通信装置及び無線通信システムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の送信制御装置は、半二重な通信伝送路を無線通信する上り方向パケット又は下り方向パケットの送信タイミングを制御する送信制御装置において、(1)到着したパケットのパケット情報に基づいて、当該到着パケットが双方向通信対応のパケットであるか否かを判別するパケット種別判定手段と、パケット種別判定手段により双方向通信対応パケットであると判定されたパケットの上り方向の到着時刻及び下り方向の到着時刻と、当該双方向通信対応パケットの上り方向又は下り方向の平均到着間隔時間とを測定するパケット測定手段と、(2)双方向通信対応パケットを受信すると、当該双方向通信対応パケットを一時的に保持するパケット保持手段と、(3)上り方向パケットの到着時刻又は下り方向パケットの到着時刻から、平均到着間隔時間に基づいて求めた送信保持時間経過後に、当該上り方向パケット又は当該下り方向パケットを送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の無線通信装置は、半二重な通信伝送路を用いて無線通信するものであって、送信する双方向通信対応パケットの上り方向パケットの送信タイミングを制御する無線通信装置であって、(1)所定の通信制御方式に従ってパケットを送受信する無線通信手段と、(2)送信パケットを生成する送信パケット生成手段と、(3)無線通信手段が受信したパケットの到着時刻及び送信パケット生成手段が送信パケットを生成した生成時刻と、無線通信手段の送信パケットの平均送信間隔時間とを測定するパケット測定手段と、(4)上り方向パケットの到着時刻から、平均送信間隔時間に基づいて求めた送信保持時間経過後に、当該上り方向パケットを送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする。
第3の本発明の無線通信システムは、上り方向と下り方向とで通信伝送路を共有する半二重な無線通信システムにおいて、(1)第2の本発明の1又は複数の無線通信装置と、(2)無線通信装置と無線通信する1又は複数の無線局装置と、(3)無線通信装置と無線局装置との間の無線通信される上り方向パケットと下り方向パケットの送信タイミングを制御する第1の本発明の送信制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、無線区間において、上り方向と下り方向とのパケット衝突確率を低減することができるので、通信伝送路(無線チャネル)のスループットを向上させることができ、また音声通信における通話品質を向上させることができる。
以下、本発明に係る送信制御装置を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(A)第1の実施形態
第1の実施形態は、無線通信ネットワークを包含する音声通信ネットワークについて説明する。また、第1の実施形態における無線通信ネットワークは、CSMA/CA方式を採用するネットワークである。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る音声通信ネットワークの主要な全体構成を示す図である。
図1において、本実施形態の音声通信ネットワーク1は、無線端末101及び102、無線局103、パケット送信制御装置104、ルータ105、IPネットワーク106、メディアゲートウェイ107、公衆回線網108、電話端末109、ルータ110、IP電話端末111、ゲートキーパー112を備える。
無線端末101及び102は、音声信号をパケット化し、IPネットワーク上で音声通信や動画像通信等を制御プロトコル(例えば、ITU−H.323やSIP等)に従って実現する通信制御機能と、伝送制御機能(本実施形態ではCSMA/CA方式を採用)とを備える無線通信装置である。この無線端末101及び102は、例えば、移動通信装置(例えば携帯電話機等)や無線通信装置(例えばLANカード等)を搭載したパーソナルコンピュータ等が該当する。
無線局(アクセスポイント)103は、CSMA/CA方式により伝送制御し、無線端末101及び102と無線通信するものである。無線局103は、無線端末101及び102から受信したパケット(上り方向パケット)を、パケット送信制御装置104に与えるものである。また、無線局103は、パケット送信制御装置104から与えられたパケット(下り方向パケット)を、無線端末101及び102に無線チャネルにより与えるものである。
パケット送信制御装置104は、送信パケットの送信タイミングを変更するものである。パケット送信制御装置104は、到着したパケットが双方向通信対応のパケットである場合に、無線通信される上り方向パケットと下り方向パケットとの送信タイミングが重ならないように、下り方向のパケットの送信タイミングを調整するものである。パケット送信制御装置104は、例えば、無線局103やルータ105などの中継装置などに実装されるようにしてもよい。なお、パケット送信制御装置104の詳細な機能構成については後述する。
ルータ105は、IPネットワーク106と接続し、受信したパケットを宛先に向けて中継する中継装置である。
IPネットワーク106は、IP(インターネットプロトコル)に従った通信網である。IPネットワーク106は、専用網、公衆網、移動通信網又はこれらの通信網が結合した網に適用でき、例えば、インターネットやイントラネットなどが代表例として挙げられる。
メディアゲートウェイ107は、IPネットワーク106と公衆回線網108との間で、受信したパケットの中継を行なうものである。メディアゲートウェイ107は、受信したパケットの制御プロトコルの変換処理やフォーマット変換処理などを行ない、受信パケットの中継処理を行なうものである。
公衆回線網108は、従来の電話端末109を収容する電話回線網である。
電話端末109は、公衆回線網108に接続可能な従来の電話端末である。
ルータ110は、IPネットワーク106とIP電話端末111と間で、受信したパケットの中継を行なう中継装置である。
IP電話端末111は、所定の制御プロトコル(例えば、ITU−H.323やSIP等)に従って通信を実現可能にする通信制御機能により音声通信可能な装置である。
ゲートキーパー112は、IPネットワーク106に接続可能であり、音声通信に係る呼制御を所定のプロトコルに従って行なうものである。
次に、パケット送信制御装置104が備える機能構成について図2を参照して説明する。図2は、パケット送信制御装置104の機能ブロック図である。
図2に示すように、パケット送信制御装置104は、パケット解析部201、パケットバッファ202、パケット測定部203、送信判定部204、パケット送信部205を有する。
これらパケット送信制御装置104の各機能は、図示しない制御手段(例えばCPU等)が所定プログラムを実行することにより実現されるものである。
パケット解析部201は、到着したパケットのパケットヘッダやフィールド情報等を解析し、到着パケットが双方向通信対応のパケットであるか否か、及び、上り方向又は下り方向のパケットであるか否かを判断するものである。
パケットバッファ202は、パケット解析部201が双方向通信対応であり、かつ、下り方向のパケットであると判断したとき、その到着パケット(下り方向パケット)を一時的に保持するものである。また、パケットバッファ202は、パケット送信部205からの指示に応じて、保持している下り方向パケットをパケット送信部205に与えるものである。
パケット測定部203は、パケット解析部201が双方向通信対応であると判断した場合、その到着したパケットの到着時刻を測定するものである。つまり、パケット測定部203は、到着パケットが双方向通信対応のものであれば、上り方向パケット及び下り方向パケットの双方についての到着時刻を測定するものである。また、パケット測定部203は、到着する上り方向パケットの到着時刻を測定することで、その上り方向パケットの到着間隔時間(平均到着間隔時間)を測定するものである。これは、上り方向パケットが、到着する上り方向パケットの生起間隔が一定であるという特徴を有するため、到着する上り方向パケットを逐次測定することで、その間隔時間を測定することができる。
送信判定部204は、パケット測定部203から測定結果を受け取り、その測定結果に基づいて、下り方向パケットをパケットバッファ202に保持するバッファ停留時間を求めるものである。また、送信判定部204は、バッファ停留時間に基づいて、パケットバッファ202に保持されている下り方向パケットの送信タイミングを管理するものである。つまり、送信判定部204は、バッファ停留時間に達した時に、送信指示をパケット送信部205に与えて、パケットバッファ202に保持されている下り方向パケットを送信させるものである。
このように、送信判定部204が求めたバッファ停留時間だけ、下り方向パケットをパケットバッファ202に保持させることで、無線区間(無線チャネル)において、上り方向パケットと下り方向パケットとの衝突を回避させることができる。
ここで、送信判定部204によるバッファ停留時間の算出方法について説明する。
送信判定部204は、パケット測定部203から上り方向パケットの到着時刻Tup、下り方向パケットの到着時刻Tdown、及び、上り方向パケットの到着間隔時間(平均到着間隔時間)Tintを受け取る。
そして、送信判定部204は、下記式(1)に従って、下り方向パケットの保持時間Tbuffを求める。
Tbuff=Tint/2−|Tup−Tdown| …(1)
上記式(1)に示すように、バッファ停留時間Tbuffは、上り方向のパケット到着間隔時間Tintの半分の時間から、上り方向のパケットの到着時刻Tupから下り方向のパケット到着時刻Tdownの差分の絶対値の差分と一致した時点を示している。
パケット送信部205は、到着したパケットを送信する通信手段である。パケット送信部205は、到着パケットが双方向通信対応パケットでない場合、そのパケットを無線局103又はルータ105に送信するものである。また、パケット送信部205は、到着パケットが双方向通信対応であり、下り方向パケットである場合、送信判定部204から送信指示を受けて、パケットバッファ202から下り方向パケットを読み出し、その読み出した下り方向パケットを無線局103に送信するものである。さらに、パケット送信部205は、到着パケットが双方向通信対応であり、上り方向パケットである場合、パケットの到着時刻が測定された後に、その上り方向パケットをルータ105に送信するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態のパケット送信制御装置104を備えた音声通信ネットワーク1の動作について図面を参照して説明する。
以下では、図1に示す音声通信ネットワーク1において、無線端末101とIP電話端末111との間で音声通信を行なう場合を例に挙げて説明する。
無線端末101とIP電話端末111との間での音声通信は、所定の通信制御プロトコル(例えばITU−H.323やSIP等)に従って行なわれる。また、無線端末101は、ゲートキーパー112による所定の呼処理を介して、相手先となるIP電話端末111との間でセッションが行なわれるが、このときの接続シーケンスの詳細については省略する。
無線端末101がIP電話端末111との間でセッションを開始するとき、無線端末101と無線局103との間ではパケットの送受信が無線通信で行なわれる。また、無線端末101は、無線局103との間でCSMA/CA方式によるアクセス制御がなされる。
このときの無線局103と無線端末101との間で送受信される上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係について図3を参照して説明する。
図3は、パケット送信制御装置104により下り方向パケットの送信タイミングが変更されていない場合である。
図3に示すように、無線局103と無線端末101との間では、CSMA/CA方式によりアクセス制御されるが、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信タイミングが重なり合うことがある。
これは、CSMA/CA方式が、無線チャネルの使用状況を観測した後、バックオフと呼ばれるランダム時間後にパケットを送信することで他のパケットとの衝突を回避する方式であるが、選択されるランダム時間が同じである場合は、パケットの衝突は回避できないことがある。つまり、この送信タイミングが重なっている状態は、上り方向パケットと下り方向パケットの衝突確率が高くなっていることを表している。
そこで、本実施形態は、パケット送信制御装置104が下り方向パケットの送信タイミングを変更し、その送信タイミングを変更した下り方向パケットを無線局103に与えて無線通信させることで、この衝突確率を低減するようにした。
図4は、パケット送信制御装置104の動作を示すフローチャートである。
パケット送信制御装置104にパケットが到着すると、受信パケットが、パケット解析部201に与えられる。受信パケットは、パケット解析部201により、パケットヘッダやフィールド情報等が解析され、パケット種別が判定される(S401)。
パケット解析部201により、受信パケットが双方向通信対応のパケットでないと判断されると、その受信パケットは、そのまま無線局103若しくはルータ105に送信される(S402、S409)。
一方、パケット解析部201により、受信パケットが双方向通信対応のパケットであると判断されると、その受信パケットが、上り方向パケットであるか又は下り方向パケットであるか判定される(S403)。
受信パケットが上り方向パケットである場合、その受信パケットは、パケット測定部203により、到着時刻が測定される(S404)。
また、音声パケットはパケットの生起間隔が一定であるという特徴より、連続して受信した上り方向パケットの到着時刻から、パケット測定部203は、上り方向パケットの到着間隔時間を測定する(S405)。
上り方向パケットの到着時刻及び到着間隔時間が測定されると、その上り方向パケットは、ルータ105に送信される(S409)。
また、受信パケットが下り方向パケットである場合、その受信パケットは、パケット測定部203により、到着時刻が測定される(S406)。
下り方向パケットの到着時刻が測定されると、その下り方向パケットは、パケットバッファ202により保持される(S407)。
また、パケット測定部203により測定された測定結果は送信判定部204に与えられ、送信判定部204により、バッファ停留時間Tbuffが求められ、現在時刻がバッファ停留時間Tbuffに応じた時刻であるか否か判定される(S408)。
送信判定部204により、現在時刻がバッファ停留時間に応じた時刻であると判定されると、パケット送信部205に対して送信指示が与えられる。そして、送信指示を受けたパケット送信部205により、下り方向パケットが、パケットバッファ202から読み出され、無線局103に送信される(S409)
また、現在時刻がバッファ停留時間に応じた時刻でないと判断されると、送信タイミングが来るまで、下り方向パケットは、パケットバッファ202に保持される(S408)。
このようにして、パケット送信制御装置104により送信タイミングが調整された下り方向パケットは、無線局103に与えられ、無線通信により無線端末101に与えられる。
このとき、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を図5に示す。図5に示すように、無線局103から無線端末101に与えられる下り方向パケットは、パケット送信制御装置104によりバッファ停留時間Tbuffだけ遅れるので、上り方向パケットと衝突が回避される。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上、本実施形態によれば、パケット送信制御装置104が、無線区間で送信される下り方向パケットの送信タイミングを、上り方向パケット到着周期の半分に変更することで、無線区間におけるパケット衝突確率を低減することが可能となり、スループットの向上が実現できる。
また、本実施形態によれば、無線区間で他のデータパケットの送信が行われた場合にも、下り方向のパケットの送信タイミングを変更することで、上り方向と下り方向のパケットの両方が同時に待たされる確率を低減することができるため、待ち合わせによる遅延揺らぎを最小に抑えることが可能となる。
(B)第2の実施形態
第2の実施形態も、第1の実施形態で説明した図1の音声通信ネットワークに適用した場合である。
第2の実施形態は、複数の無線端末が無線局に対して上り方向パケットを送信する場合に、各無線端末が上り方向パケットの送信タイミングを制御し、パケット送信制御装置が下り方向パケットの送信タイミングを制御する場合の適用について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態の音声通信ネットワークの構成は、図1で説明したネットワーク構成に対応する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、無線端末101及び102の機能と、パケット送信制御装置104の機能である。従って、以下では、第1の実施形態と異なる機能について詳細に説明する。
図6は、無線端末101及び102の内部機能を説明する機能ブロック図である。図6に示すように、無線端末は、アンテナ601、無線受信部602、パケット測定部603、音声復号部604、スピーカ605、マイク606、音声符号化部607、パケットバッファ608、送信判定部609、無線送信部610を備える。
アンテナ601は、無線信号を捕捉して無線受信部602に与えるものである。また、アンテナ601は、無線送信部610からの無線信号を送波するものである。
無線受信部602は、アンテナ601から無線信号を受け取り、音声パケットを抽出し、パケット測定部603に与えるものである。
パケット測定部603は、無線受信部603から無線信号を受け取り、その無線信号の到着時刻を測定するものである。また、パケット測定部603は、受信したパケットのパケットヘッダ等から、ゲートキーパー112を介して行なわれたセッション数及び基準セッションの平均送信間隔時間を取得するものである。また、パケット測定部603は、測定した受信パケットの到着時刻、取得したセッション数及び基準セッションの平均送信間隔時間を、送信判定部609に与えるものである。ここで、基準セッション数とは、複数のセッションのうち決定された1セッションをいう。
音声復号部604は、パケット測定部603が測定した受信パケットを受け取り、その受信パケットを所定の符号化・復号方式に従って復号するものである。なお、音声信号の符号化・復号方式は、特に限定されず広く適用可能である。
スピーカ605は、音声復号部604により復号された音声信号を受け取り、音声として出力するものである。
マイク606は、使用者が発した音声を捕捉して、音声信号として音声符号化部607に与えるものである。
音声符号化部607は、マイク606から音声信号を受け取り、所定の符号化・復号方式に従って符号化し、その音声信号をパケット化するものである。また、音声符号化部607は、生成したパケットをパケットバッファ608に与えるものである。ここで、音声符号化部607が生成するパケットの生成時刻をパケット生成時刻Tsndとする。
パケットバッファ608は、音声符号化部607から受け取ったパケットを一時的に保持するものである。また、パケットバッファ608に保持されているパケットは、送信判定部609に読み出される。
送信判定部609は、パケット測定部603から受信パケットの到着時刻と基準セッションの平均送信間隔時間とセッション数とを受け取り、また音声符号化部607が生成するパケットのパケット生成時刻を受け取り、バッファ停留時間を求めるものである。また、送信判定部609は、バッファ停留時間に基づいてパケットバッファ608に保持されている上り方向パケットの送信タイミングを管理するものである。つまり、送信判定部609は、バッファ停留時間に達した時に、パケットバッファ608から上り方向パケットを読み出し、その読み出した上り方向パケットを無線送信部610に与えるものである。
ここで、送信判定部609による上り方向パケットのバッファ停留時間の算出方法について説明する。
送信判定部609は、パケット測定部603から、受信パケットの到着時刻Trcv、基準セッションの平均送信間隔時間Tint及びセッション数mを受け取る。また、送信判定部609は、音声符号化部607が生成するパケットのパケット生成時刻Tsndを受け取る。
そして、送信判定部609は、下記式(2)に従って、上り方向パケットの保持時間Tbuffを求める。
Tbuff=Tint/2m−(Trcv−Tsnd) …(2)
無線送信部610は、送信判定部609から送信パケット(上り方向パケット)を受け取り、その送信パケットをアンテナを介して送信するものである。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態に係る送信制御装置の動作について図面を参照して説明する。
以下では、図1において、無線端末101がゲートキーパー102の呼処理を介してIP電話端末111と音声通話のセッションを開始し、また、無線端末102がゲートキーパー102の呼処理を介して電話端末109と音声通話のセッションを開始する場合の動作について説明する。
図7は、無線局103と無線端末101及び102との間での、送信パケットの間隔の様子を示す図である。なお、無線端末101の音声通話をセッション#0とし、無線端末102の音声通話をセッション#1とする。
図7では、無線局103と無線端末101及び102との間の上り方向パケットと下り方向パケットとの送信タイミングが重なり、パケット衝突の確率が高くなっている様子を示している。
そこで、本実施形態では、パケット送信制御装置104では下り方向のパケット送信タイミングを変更することでこの衝突確率を低減する。
まず、パケット送信制御装置104での動作を図8のフローを用いて説明する。
S801〜S803までは第1の実施形態(図4のS401〜S403)と同様であり、到着したパケットから下り方向のパケットのみを検出する。
S803において検出された下り方向のパケットから、現在、使用されている音声通話のセッション数を算出する。この検出したセッション数をここではmとする。(S804)
このとき、m個のセッションの中から基準とするセッション#0を決定する。ここでは無線端末101の音声パケットをセッション#0とする。
次に、到着した下り方向のパケットがセッション#0のものかどうかを判定し、セッション#0である場合は、到着した時刻T0を測定する(S805,S806)。
このセッション#0の複数個のパケット到着時刻を測定することで、セッション#0のパケットの平均到着間隔時間Tintを測定することができる。(S807)
測定が終了した下り方向のセッション#0のパケットはそのまま無線局103へと送信される。
一方、基準セッション#0以外のパケットに関しては、その到着時刻Tnをそれぞれのセッション毎に測定する。(S808)
測定されたパケットは一旦、パケットバッファ202にて保持され、送信判定部204にてバッファから読み出されるタイミングが決定される。(S809)
このバッファから読み出されるタイミングは下記式(3)によって決定される
Tbuff=Tint/m*n−(T0−Tn) …(3)
ここで、セッション数m=2とし、到着時刻Tnは無線端末102のセッション#1(n=1)とした場合、セッション#1のパケットが送信されるタイミングは、セッション#0のパケットが送信されてからTint/2の時間が経過してからとなる。
以上の動作によりパケット送信制御装置104では、複数セッションの下り方向音声パケットの送信間隔を一定にすることができる。
次に、無線端末101、102における動作について図9を参照して説明する。図9は、無線端末の動作を示すフローチャートである。
図9において、無線局103からの下り方向パケットは、アンテナ601を介して無線受信部602に与えられる(S901)。
無線受信部602に受信された受信パケットは、パケット測定部603に与えられ、パケット測定部603により、その到着時刻Trcvが測定される(S902)。
このとき、無線局103からの制御用パケットなどにより、現在の音声通話のセッション数mと、セッション#0(基準セッション)についての平均送信間隔時間Tintが、パケット測定部603により検出される(S903)。
到着時刻が測定された下り方向のパケットは、音声復号部604に与えられ、音声復号部604により復号される。そして、復号された音声はスピーカ605により再生される(S904)。
一方、マイク606から入力された音声は、音声符号化部607に与えられ、音声符号化部607により、音声パケット化される。このとき、音声符号化部607が生成するパケットの生成時刻Tsndが測定される(S905、S906)。
生成された上り方向パケット(送信パケット)はパケットバッファ608に与えられ、一時的に保持される(S907)。パケットバッファ608に保持されている上り方向パケットは、送信判定部609からの読み出されるまで、パケットバッファ608に保持される。
送信判定部609では、下り方向パケット(受信パケット)の到着時刻Trcv、基準セッションの平均送信間隔時間Tint、セッション数m及び上り方向パケット(送信パケット)の生成時刻Tsndを上記式(2)に代入することで、バッファ停留時間Tbuffを算出する。
ここで、セッション数m=2とした場合、パケットの送信タイミングは下り方向のパケットが到着した時刻TrcvよりTint/4の時間が経過してからとなる。
このとき、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を図10に示す。図10に示すように、無線端末101、102では、下り方向のパケットの到着間隔時間よりそれぞれ1/4周期ずれて上り方向のパケットが送信されるため、上り方向パケットと下り方向パケットとの衝突が回避される。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、複数の無線端末が無線通信する場合に、パケット送信制御装置104が、基準セッションのパケット生起間隔に基づいて、複数セッションの下り方向のパケット送信タイミングをそれぞれ変更することで、下り方向の無線区間におけるパケット衝突確率を低減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、無線端末が、下り方向のパケット到着タイミングに追随して上り方向のパケット送信タイミングを変更することで、無線区間にパケットが送信される間隔が平滑化されるため、無線区間でパケット衝突確率を低減することが可能となり、無線チャネルのスループットの向上が実現できる。
(C)第3の実施形態
第3の実施形態は、複数の無線局で構成され、隣接した無線局間でパケットの中継を行なうことで、電波の直接届かない無線局及び無線端末の通信を実現するマルチホップネットワークに適用した場合について説明する。
なお、図1の音声通信ネットワークがマルチホップネットワークを包含してもよい。
(C−1)第3の実施形態の構成
図11は、第3の実施形態のマルチホップネットワークの構成イメージを示す構成図である。
図11において、本実施形態のマルチホップネットワークは、無線端末1101及び1102、無線局1103〜1105、パケット送信制御装置1106を備えて構成される。
無線端末1101及び1102は、第1の実施形態で説明した無線端末101及び102に対応するものであるので詳細な説明は省略する。
無線局1103〜1105は、無線LAN制御機能を有する無線ネットワーク装置であり、例えば、建物や電柱などの構造物に設置され得る装置(例えばアクセスポイント)を適用できる。また、無線端末1103〜1105は、無線LAN制御機能を装備していれば、例えば携帯電話などの移動通信端末やパーソナルコンピュータ等の無線通信端末などにも適用できる。
また、無線局1103〜1105は、周辺無線局との間で情報を無線通信し合いネットワーク構成などを解析するトポロジー解析機能や、経路探索機能や、中継機能などを有するものとしてもよい。
また、無線局1105は、パケット送信制御装置1106を介してIPネットワーク106に接続可能なものである。
パケット送信制御装置1106は、下り方向パケットの送信タイミングを変更するものである。
図15は、パケット送信制御装置1106の内部機能を説明する機能ブロック図である。図15に示すように、パケット送信制御装置1106は、パケット解析部1501、パケットバッファ1502、送信判定部1503、パケット送信部1504を有する。
パケット解析部1501、パケットバッファ1502及びパケット送信部1504は、第1の実施形態で説明した機能構成に対応するものである。
送信判定部1503は、パケット解析部1501による解析結果を受け取り、パケットバッファ1502に保持されている下り方向パケットの送信タイミングを判定するものである。
つまり、送信判定部1503は、上り方向パケットが到着したことを確認した後、送信指示をパケット送信部1504に与え、パケットバッファ1502に保持されている下り方向パケットを送信させるものである。
なお、本実施形態において、パケット送信制御装置1106が、第1の実施形態で説明した機能構成を備えるようにしてもよい(図2参照)。この場合、パケット送信制御装置1106は、下り方向のパケットの送信タイミングを、上り方向のパケット到着周期の半分とするようにしてもよい。なお、この場合、各無線局での中継遅延時間Tdelの合計が、上り方向のパケット到着周期の半分よりも大きい場合は、次のタイミングで送信される上り方向の音声パケットと無線区間で衝突する可能性がある。
(C−2)第3の実施形態の動作
図12は、無線局1103〜1105と無線端末1101間でマルチホップ通信を行っている様子を示す。
図12(A)は、無線端末1101から送信された上り方向パケットが、無線局1103→無線局1104→無線局1105へと中継される様子を示し、図12(B)は、無線局1105から送信された下り方向のパケットが、無線局1104→無線局1103→無線端末1101へと中継される様子を示している。
なお、図12(A)に示すように、上り方向パケットは、各無線局1103〜1105を経由する際に、パケットのバッファリングやキャリアセンス時間などによる中継遅延Tdelが発生する。
図12(A)及び(B)より、無線局1103と無線局1104との間の無線区間で、上り方向のパケットと下り方向のパケットとの送信タイミングが重なっているため、パケット衝突の可能性があることが分かる。
そこで、本実施形態では、パケット送信制御装置1106において、下り方向のパケット送信タイミングを変更することでこの衝突確率を低減する。
図13は、パケット送信制御装置1106の動作を示すフローチャートである。
図13において、S1301〜S1303は、第1の実施形態の動作に対応するので詳細な説明は省略する。
S1303において、下り方向のパケットが検出されると、その下り方向パケットは、パケットバッファ1502に一旦保持される(S1304)。
また、下り方向パケットがパケットバッファ1502に保持されると、送信判定部1503により送信タイミングが決定される。このバッファから読み出されるタイミングは、上り方向のパケットが到着したか否かであり、到着した場合は直ちに、下り方向のパケットの送信を行う(S1305、S1306)。
このとき、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を図14に示す。図14に示すように、上り方向パケットの到着後に下り方向パケットを送信するようにしたので、マルチホップで中継される無線区間における上り方向のパケットと下り方向のパケットが交差することなく中継することができる。
(C−3)第3の実施形態の効果
以上、本実施形態によれば、複数の無線局で構成されたマルチホップネットワークで、下り方向のパケット送信タイミングを制御し、上り方向のパケット到着後直ちに下り方向のパケットを送信することで、マルチホップで中継される無線区間におけるパケットの衝突確率を低減することができる。
(D)第4の実施形態
第4の実施形態のネットワーク構成は、第3の実施形態で説明したマルチホップネットワークの構成である。
(D−1)第4の実施形態の構成
図16は、第4の実施形態のパケット送信制御装置1106の内部構成を示す機能ブロック図である。
図16に示すように、パケット解析部1601、パケットバッファ1602、パケット測定部1603、送信判定部1604、パケット送信部1605、制御パケット生成部1606を備える。
パケット解析部1601、パケットバッファ1602、パケット測定部1603、送信判定部1604及びパケット送信部1605は、第1の実施形態で説明した機能構成に対応するので詳細な説明は省略する。
制御パケット生成部1606は、各無線局1103〜1105との間で無線通信する負荷情報を収集する制御用パケットを生成するものである。
(D−2)第4の実施形態の動作
図17は、本実施形態のパケット送信制御装置1106の動作を示すフローチャートである。
本実施形態は、無線局1103〜1105の負荷情報を、パケット送信制御装置1106が測定し、下り方向のパケット送信タイミングを制御することで、高負荷無線局でのパケット衝突確率を低減させることを目的としている。
図17において、S1601〜S1605は第2の実施形態の動作に対応するので詳細な説明は省略する。
パケット送信制御装置1106では、制御パケット生成部1506を用いて制御パケットを各無線局に定期的に送信することで、各無線局までの中継遅延や、各無線局でのパケット衝突頻度や中継パケット数などの負荷情報を測定可能なものとする。
パケット送信制御装置1106で受信した下り方向のパケットが制御用のパケットであった場合、そのパケットのメッセージからマルチホップネットワークを構成する無線局の中から一番負荷の低い無線局を検出する(S1606,S1607)。
この時、パケット送信制御装置1106から低負荷無線局までのパケット中継にかかる遅延時間Tdelの測定も行う(S1608)。
一方、下り方向のパケットは、パケット送信制御装置1106に到着した時刻Tnが測定され、パケットバッファ202に一旦保持される(S1609,S1610)。
このバッファから読み出されるタイミングは下記式(4)によって決定される。
Tbuff=Tint−Tdel−(T0−Tn)…(4)
この値は、下り方向のパケットと上り方向のパケットが交差する無線区間を、低負荷の無線局の無線区間とすることを意味している。この下り方向のパケット送信タイミングを変更することにより、高負荷無線局で上り方向と下り方向のパケットが交差することによるパケット衝突確率を低減することが可能となる。
なお、下り方向のパケット送信タイミングは第2の実施形態と同様に、複数セッションの下り方向パケットの送信タイミングの平滑化を行い、下り方向のパケットに追随して上り方向のパケット送信タイミングを変更する手法を適用してもよい。この場合、すべてのマルチホップ無線区間の平均衝突確率を低減することができる。
(D−3)第4の実施形態の効果
以上、本実施形態によれば、複数の無線局で構成されたマルチホップネットワークで、下り方向のパケット送信タイミングを変更することで、低負荷な無線局で上り方向のパケットと下り方向のパケットを交差させることで、高負荷な無線局でのパケット衝突確率を低減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、複数のセッションの下り方向のパケット送信タイミングの平滑化を行い、下り方向のパケットに追随して上り方向のパケットの送信タイミングを変更することで、マルチホップ無線区間の平均衝突確率を低減することができる。
(E)他の実施形態
(E−1)上述した第1〜第4の実施形態では、説明便宜上、図1に示すようなネットワーク構成を用いて説明したが、無線区間での上り方向及び下り方向パケットの重なり合いが調整可能であれば、ネットワーク構成は特に限定されない。
(E−2)上述した第1〜第4の実施形態では、上り方向パケット及び下り方向パケット共に音声パケットとした場合の適用について説明したが、同じ無線チャネル上での上り方向及び下り方向のパケットの衝突が回避できれば、パケット種類については特に限定されない。従って、例えば、データ通信系ネットワークにおいて、無線通信されるパケットがデータパケットについても適用可能である。
第1の実施形態の音声通信ネットワークの全体構成図である。 第1の実施形態のパケット送信制御装置の内部機能を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態において、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を説明する説明図である。 第1の実施形態のパケット送信制御装置の動作フローチャートである。 第1の実施形態において、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を説明する説明図である。 第2の実施形態の無線端末の内部機能を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態において、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を説明する説明図である。 第2の実施形態のパケット送信制御装置の動作フローチャートである。 第2の実施形態の無線端末の動作フローチャートである。 第2の実施形態において、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を説明する説明図である。 第3の実施形態のマルチホップネットワークの構成例を説明する構成図である。 第3の実施形態において、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を説明する説明図である。 第3の実施形態のパケット送信制御装置の動作フローチャートである。 第3の実施形態において、上り方向パケットと下り方向パケットとの送信間隔の関係を説明する説明図である。 第3の実施形態のパケット送信制御装置の内部機能を示す機能ブロック図である。 第4の実施形態のパケット送信制御装置の内部機能を示す機能ブロック図である。 第4の実施形態のパケット送信制御装置の動作フローチャートである。
符号の説明
1…音声通信ネットワーク、
101、102、1101及び1102…無線端末、
103、1103、1104及び1105…無線局、
104、1106…パケット送信制御装置、
201、1501及び1601…パケット解析部、
202、1502及び1602…パケットバッファ、
203及び1603…パケット測定部、
204、1503及び1604…送信判定部、
205、1504及び1605…パケット送信部、
1606…制御パケット生成部。

Claims (8)

  1. 半二重な通信伝送路を無線通信する上り方向パケット又は下り方向パケットの送信タイミングを制御する送信制御装置において、
    到着したパケットのパケット情報に基づいて、当該到着パケットが双方向通信対応のパケットであるか否かを判別するパケット種別判定手段と、
    上記パケット種別判定手段により双方向通信対応パケットであると判定されたパケットの上り方向の到着時刻及び下り方向の到着時刻と、当該双方向通信対応パケットの上り方向又は下り方向の平均到着間隔時間とを測定するパケット測定手段と、
    上記双方向通信対応パケットを受信すると、当該双方向通信対応パケットを一時的に保持するパケット保持手段と、
    上記上り方向パケットの到着時刻又は上記下り方向パケットの到着時刻から、上記平均到着間隔時間に基づいて求めた送信保持時間経過後に、当該上り方向パケット又は当該下り方向パケットを送信する送信制御手段と
    を備えることを特徴とする送信制御装置。
  2. 上記送信保持時間が、上記平均到着間隔時間の半分の時間から、上記上り方向の到着時刻と上記下り方向の到着時刻との絶対差分値を差し引いた時間であることを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  3. 上記通信伝送路を介して行われる無線通信が複数のセッションを有するものである場合、
    上記送信保持時間が、上記複数のセッションの中から選択した基準セッションの双方向通信対応パケットの上記平均到着時間をセッション数で割った時間から、直前セッションの下り方向パケットの到着時刻と今回セッションの下り方向パケットの到着時刻との絶対差分値を差し引いた時間であることを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  4. 上記送信制御手段が、下り方向パケットの到着タイミングを制御すると共に、上り方向パケットの送信タイミングを変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の送信制御装置。
  5. 上記送信制御手段が、マルチホップで中継されてきた上り方向パケットの到着後に、下り方向パケットをマルチホップ区間に送信することを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  6. 上記送信制御手段が、マルチホップネットワークを形成する各無線局の負荷情報を提供するための制御用パケットを生成する制御用パケット生成部を有することを特徴とする請求項5に記載の送信制御装置。
  7. 半二重な通信伝送路を用いて無線通信するものであって、送信する双方向通信対応パケットの上り方向パケットの送信タイミングを制御する無線通信装置であって、
    所定の通信制御方式に従ってパケットを送受信する無線通信手段と、
    送信パケットを生成する送信パケット生成手段と、
    上記無線通信手段が受信したパケットの到着時刻及び上記送信パケット生成手段が送信パケットを生成した生成時刻と、上記無線通信手段の送信パケットの平均送信間隔時間とを測定するパケット測定手段と、
    上記上り方向パケットの到着時刻から、上記平均送信間隔時間に基づいて求めた送信保持時間経過後に、当該上り方向パケットを送信する送信制御手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  8. 上り方向と下り方向とで通信伝送路を共有する半二重な無線通信システムにおいて、
    請求項7に記載の1又は複数の無線通信装置と、
    上記無線通信装置と無線通信する1又は複数の無線局装置と、
    上記無線通信装置と上記無線局装置との間の無線通信される上り方向パケットと下り方向パケットの送信タイミングを制御する請求項1〜請求項6のいずれかに記載の送信制御装置と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
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