JP4351349B2 - 通信システム、中継装置、サービス提供装置、中継方法、サービス提供方法、および、情報記録媒体 - Google Patents

通信システム、中継装置、サービス提供装置、中継方法、サービス提供方法、および、情報記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム、中継装置、サービス提供装置、中継方法、サービス提供方法、および、情報記録媒体に関する。
【0002】
特に、インターネット内のアプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider;ASP)からユーザに提供されるサービスの課金情報を、そのユーザの端末をインターネットに接続するインターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider;ISP)のみが管理し、ユーザのクレジットカード情報などがインターネット内に漏れることがないようにするのに好適な通信システム、中継装置、サービス提供装置、中継方法、サービス提供方法、および、これらを実現するプログラムを記録した情報記録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来から、各端末をインターネットなどのコンピュータ通信網に接続するための中継装置が提供されている。このような中継装置は、端末と中継装置との間が電話回線等で接続される場合は、ダイアルアップサーバやダイアルアップルータと呼ばれ、端末と中継装置との間がイーサネットなどのネットワークケーブル(無線を含む。)で接続されている場合はゲートウェイと呼ばれている。
【0004】
このような中継装置を端末のユーザに使用させてインターネットに接続できるようにするための使用権を提供する企業や会社をISPと呼ぶ。インターネットなどのコンピュータ通信網では、コンピュータ通信網内に含まれ、各端末のユーザにサービスを提供するASPが存在する。
【0005】
各ユーザは、ISPを経由してインターネットに接続し、ウェブブラウザ(Web Browser)などを利用してASPからサービスの提供を受ける。このサービスには、電子情報(画像情報、音声情報、各種データベースの検索結果の情報などを含む。)の提供が含まれる。また、通信販売などのサービスを提供することもある。
【0006】
このようなISP事業の分野では、近年のWWW(World Wide Web)に対する関心の高まりと企業化の進行から、さまざまな研究開発が進められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ASPからの有料のサービスの提供を受ける際には、ユーザはクレジットカードの氏名情報と番号情報とをASPに対して通知する必要があった。この場合、クレジットカードの氏名情報や番号情報が、インターネット内を伝送されることになるが、これではクレジットカード詐欺などの被害を被るおそれがある。また、クレジットカードの情報のみならず、個人の住所、氏名、電話番号などの信用情報がコンピュータ通信網を流れることはできるだけ防止したい、という要望は大きい。
【0008】
SSL(Secure Socket Layer)プロトコルを使って信用情報のやりとりをする手法もあるが、この場合も、信用情報がコンピュータ通信網を流れることにかわりはない。
【0009】
また、ユーザは、ISPとの間で、接続料金のクレジットカード引落し契約を結んでいることが多い。したがって、ASPにクレジットカードの情報を通知せずに、ISP側で引き落としができれば、安全で便利でもある。
【0010】
本発明は、これらの課題を解決するためにインターネット内のASPからユーザに提供されたサービスの課金情報を、そのユーザの端末をインターネットに接続するISPのみが管理し、ユーザのクレジットカード情報などがインターネット内に漏れることがないようにするのに好適な通信システム、中継装置、サービス提供装置、中継方法、サービス提供方法、を実現するプログラムを記録した情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0012】
本発明の第1の観点に係る通信システムは、端末と、中継装置と、サービス提供装置と、を備えるように構成する。
【0013】
ここで、まず、端末は、中継装置へユーザ名を送信する。
【0014】
次に、中継装置は、端末からユーザ名を受信し、ユーザ名に対応付けて、端末に通信識別子を割り当てる。
【0015】
そして、端末は、割り当てられた通信識別子を発信元とし、サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージを中継装置へ送信する。
【0016】
ついで、中継装置は、サービス要求メッセージを端末から受信して、サービス要求メッセージをサービス提供装置へ送信する。
【0017】
さらに、サービス提供装置は、サービス要求メッセージを中継装置から受信し、サービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを中継装置へ送信する。
【0018】
次に、中継装置は、問い合わせメッセージを受信し、問い合わせメッセージに指定された通信識別子がユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供しない旨を指定する応答メッセージを、サービス提供装置へ送信する。
【0019】
そして、サービス提供装置は、中継装置から、応答メッセージを受信し、応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とし、サービス提供装置を発信元とするサービス提供メッセージを、中継装置に送信する。
【0020】
ついで、中継装置は、サービス提供装置から、サービス提供メッセージを受信して、これを端末へ送信する。
【0021】
さらに、端末は、サービス提供メッセージを中継装置から受信する。
【0022】
また、本発明の通信システムは、以下のように構成することができる。
【0023】
すなわち、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージは、提供されるサービスの課金情報を含む。
【0024】
一方、中継装置は、割り当てられた通信識別子に対応付けられたユーザ名に対応付けられた課金情報を記憶し、サービス提供メッセージを端末へ送信する場合、ユーザ名に対応付けて記憶される課金情報に問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージに含まれる提供されるサービスの課金情報を追加もしくは加算して、ユーザ名に対応付けて記憶される課金情報を更新する。
【0025】
本発明の第2の観点に係る中継装置は、端末、および、サービス提供装置と通信可能であり、ユーザ名受信部と、通信識別子割当部と、サービス要求メッセージ受信部と、サービス要求メッセージ送信部と、問い合わせメッセージ受信部と、応答メッセージ送信部と、サービス提供メッセージ受信部と、サービス提供メッセージ送信部と、を備えるように構成する。
【0026】
ここで、ユーザ名受信部は、端末から送信されたユーザ名を受信する。
【0027】
一方、通信識別子割当部は、受信されたユーザ名に対応付けて、端末に通信識別子を割り当てる。
【0028】
そして、サービス要求メッセージ受信部は、割り当てられた通信識別子を発信元とし、サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって、端末から送信されたものを、受信する。
【0029】
さらに、サービス要求メッセージ送信部は、受信されたサービス要求メッセージをサービス提供装置へ送信する。
【0030】
一方、問い合わせメッセージ受信部は、送信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージであって、サービス提供装置から送信されたものを受信する。
【0031】
そして、応答メッセージ送信部は、受信された問い合わせメッセージに指定された通信識別子が受信されたユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供しない旨を指定する応答メッセージを、サービス提供装置へ送信する。
【0032】
さらに、サービス提供メッセージ受信部は、受信されたユーザ名に対応付けて割り当てられた通信識別子にサービスを提供するサービス提供メッセージであって、サービス提供装置から送信されたものを受信する。
【0033】
一方、サービス提供メッセージ送信部は、受信されたサービス提供メッセージを端末へ送信する。
【0034】
また、本発明の中継装置は、課金情報記憶部と、課金情報更新部と、を備えるように構成することができる。
【0035】
ここで、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージは、提供されるサービスの課金情報を含む。
【0036】
一方、課金情報記憶部は、受信されたユーザ名に対応付けて課金情報を記憶する。
【0037】
そして、課金情報更新部は、サービス提供メッセージ送信部によりサービス提供メッセージが端末に送信される場合、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージに指定された提供されるサービスの課金情報を、課金情報記憶部に受信されたユーザ名に対応付けて追加もしくは加算して、課金情報記憶部を更新する。
【0038】
また、本発明の中継装置において、課金情報更新部による更新は、応答メッセージ送信部による応答メッセージの送信前に行われるように構成することができる。
【0039】
また、本発明の中継装置において、課金情報更新部による更新は、サービス提供メッセージ送信部によるサービス提供メッセージの送信前に行われるように構成することができる。
【0040】
また、本発明の中継装置は、サービス受取済メッセージ受信部をさらに備えるように構成することができる。
【0041】
ここで、サービス受取済メッセージ受信部は、端末がサービス提供メッセージ送信部により送信されるサービス提供メッセージを受信した場合、端末から送信されるサービス受取済メッセージを受信する。
【0042】
一方、課金情報更新部による更新は、サービス受取済メッセージ受信部によるサービス受取済メッセージの受信後に行われる。
【0043】
また、本発明の中継装置は、認証用文字列生成送信部と、パスワード文字列受信部と、規則記憶部と、をさらに備えるように構成することができる。
【0044】
ここで、認証用文字列生成送信部は、ユーザ名受信部によりユーザ名が受信された場合、認証用文字列を生成して、これを端末へ送信する。
【0045】
一方、パスワード文字列受信部は、端末から送信されたパスワード文字列を受信する。
【0046】
そして、規則記憶部は、認証用文字列からパスワード文字列を生成する規則を、ユーザ名に対応付けて記憶する。
【0047】
さらに、通信識別子割当部は、ユーザ名受信部により受信されたユーザ名に対応付けて規則記憶部に記憶された規則により、認証用文字列生成送信部により生成された認証用文字列から、パスワード文字列受信部により受信されたパスワード文字列が生成される場合、端末に通信識別子を割り当てる。
【0048】
また、本発明の中継装置は、通信識別子解除部をさらに備えるように構成することができる。
【0049】
ここで、通信識別子割当部は、ユーザ名受信部によりユーザ名が受信された場合、端末に通信識別子を割り当てる。
【0050】
一方、通信識別子解除部は、ユーザ名受信部により受信されたユーザ名に対応付けて規則記憶部に記憶された規則により、認証用文字列生成送信部により生成された認証用文字列から、パスワード文字列受信部により受信されたパスワード文字列が生成されない場合、通信識別子割当部により端末に割り当てられた通信識別子を解除する。
【0051】
本発明の第3の観点に係るサービス提供装置は、中継装置と通信可能であり、サービス要求メッセージ受信部と、問い合わせメッセージ送信部と、応答メッセージ受信部と、サービス提供メッセージ送信部と、を備えるように構成する。
【0052】
ここで、サービス要求メッセージ受信部は、中継装置により割り当てられた通信識別子を発信元とし、サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって中継装置から送信されたものを受信する。
【0053】
一方、問い合わせメッセージ送信部は、サービス要求メッセージ受信部により受信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを中継装置へ送信する。
【0054】
さらに、応答メッセージ受信部は、サービスを提供するか否かを指定する応答メッセージであって中継装置から送信されたものを受信する。
【0055】
そして、サービス提供メッセージ送信部と、応答メッセージ受信部により受信された応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とし、サービス提供装置を発信元とするサービス提供メッセージを、中継装置に送信する。
【0056】
また、本発明のサービス提供装置において、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージは提供されるサービスの課金情報を含むように構成することができる。
【0057】
本発明の第4の観点に係る中継方法は、端末とサービス提供装置との間の通信を中継し、ユーザ名受信工程と、通信識別子割当工程と、サービス要求メッセージ受信工程と、サービス要求メッセージ送信工程と、問い合わせメッセージ受信工程と、応答メッセージ送信工程と、サービス提供メッセージ受信工程と、サービス提供メッセージ送信工程と、を備えるように構成する。
【0058】
ここで、ユーザ名受信工程では、端末から送信されたユーザ名を受信する。
【0059】
一方、通信識別子割当工程では、受信されたユーザ名に対応付けて、端末に通信識別子を割り当てる。
【0060】
そして、サービス要求メッセージ受信工程では、割り当てられた通信識別子を発信元とし、サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって、端末から送信されたものを、受信する。
【0061】
さらに、サービス要求メッセージ送信工程では、受信されたサービス要求メッセージをサービス提供装置へ送信する。
【0062】
一方、問い合わせメッセージ受信工程では、送信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージであって、サービス提供装置から送信されたものを受信する。
【0063】
そして、応答メッセージ送信工程では、受信された問い合わせメッセージに指定された通信識別子が受信されたユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供しない旨を指定する応答メッセージを、サービス提供装置へ送信する。
【0064】
さらに、サービス提供メッセージ受信工程では、受信されたユーザ名に対応付けて割り当てられた通信識別子にサービスを提供するサービス提供メッセージであって、サービス提供装置から送信されたものを受信する。
【0065】
一方、サービス提供メッセージ送信工程では、受信されたサービス提供メッセージを端末へ送信する。
【0066】
また、本発明の中継方法は、課金情報更新工程をさらに備えるように構成することができる。
【0067】
ここで、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージは、提供されるサービスの課金情報を含む。
【0068】
一方、課金情報更新工程では、サービス提供メッセージ送信工程にてサービス提供メッセージが端末に送信される場合、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージに指定された提供されるサービスの課金情報を、受信されたユーザ名に対応付けて追加記憶もしくは加算して、更新する。
【0069】
また、本発明の中継方法において、課金情報更新工程における更新は、応答メッセージ送信工程における応答メッセージの送信前に行われるように構成することができる。
【0070】
また、本発明の中継方法において、課金情報更新工程における更新は、サービス提供メッセージ送信工程におけるサービス提供メッセージの送信前に行われるように構成することができる。
【0071】
また、本発明の中継方法は、サービス受取済メッセージ受信工程をさらに備えるように構成することができる。
【0072】
ここで、サービス受取済メッセージ受信工程では、端末がサービス提供メッセージ送信工程にて送信されるサービス提供メッセージを受信した場合、端末から送信されるサービス受取済メッセージを受信する。
【0073】
一方、課金情報更新工程における更新は、サービス受取済メッセージ受信工程におけるサービス受取済メッセージの受信後に行われる。
【0074】
また、本発明の中継方法は、認証用文字列生成送信工程と、パスワード文字列受信工程と、をさらに備えるように構成することができる。
【0075】
ここで、認証用文字列生成送信工程では、ユーザ名受信工程にてユーザ名が受信された場合、認証用文字列を生成して、これを端末へ送信する。
【0076】
一方、パスワード文字列受信工程では、端末から送信されたパスワード文字列を受信する。
【0077】
さらに、通信識別子割当工程は、ユーザ名受信工程にて受信されたユーザ名に対応付けてあらかじめ記憶された規則により、認証用文字列生成送信工程にて生成された認証用文字列から、パスワード文字列受信工程にて受信されたパスワード文字列が生成される場合、端末に通信識別子を割り当てる。
【0078】
また、本発明の中継方法は、通信識別子解除工程をさらに備えるように構成することができる。
【0079】
ここで、通信識別子割当工程は、ユーザ名受信工程にてユーザ名が受信された場合、端末に通信識別子を割り当てる。
【0080】
一方、通信識別子解除工程では、ユーザ名受信工程にて受信されたユーザ名に対応付けてあらかじめ記憶された規則により、認証用文字列生成送信工程にて生成された認証用文字列から、パスワード文字列受信工程にて受信されたパスワード文字列が生成されない場合、通信識別子割当工程にて端末に割り当てられた通信識別子を解除する。
【0081】
本発明の第5の観点に係るサービス提供方法は、中継装置を介してサービスを提供し、サービス要求メッセージ受信工程と、問い合わせメッセージ送信工程と、応答メッセージ受信工程と、サービス提供メッセージ送信工程と、を備えるように構成する。
【0082】
ここで、サービス要求メッセージ受信工程では、中継装置により割り当てられた通信識別子を発信元とするサービス要求メッセージであって中継装置から送信されたものを受信する。
【0083】
一方、問い合わせメッセージ送信工程では、サービス要求メッセージ受信工程にて受信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを中継装置へ送信する。
【0084】
そして、応答メッセージ受信工程では、サービスを提供するか否かを指定する応答メッセージであって中継装置から送信されたものを受信する。
【0085】
さらに、サービス提供メッセージ送信工程では、応答メッセージ受信工程にて受信された応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とするサービス提供メッセージを、中継装置に送信する。
【0086】
また、本発明のサービス提供方法において、問い合わせメッセージもしくはサービス提供メッセージは提供されるサービスの課金情報を含むように構成することができる。
【0087】
また、上記の発明において、端末、中継装置、および、サービス提供装置との間では、TCP/IPによる通信が行われ、通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定されるように構成することができる。
【0088】
また、発信元の通信識別子、および、宛先の通信識別子を指定する情報を含むメッセージを通信するコンピュータ通信網に接続されるコンピュータを、本発明の中継装置、および、サービス提供装置として機能させ、コンピュータに本発明の中継方法、および、サービス提供方法を実施させるプログラムを、コンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどのコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
【0089】
本発明の情報記録媒体に記録されたプログラムを、コンピュータが備えるCPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)およびその他の装置や周辺機器に実行させると、当該コンピュータは、本発明の中継装置、および、サービス提供装置として機能する。これにより、上記の中継装置、サービス提供装置、中継方法、および、サービス提供方法が実現される。
【0090】
また、当該コンピュータとは独立して、本発明のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売することができるとともに、当該情報記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータ通信網を介して伝送し、伝送したプログラムを他の情報記録媒体に記録することができる。
【0091】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0092】
なお、以下の説明では、TCP/IP通信を例にあげる。TCP/IP通信は、各種のメッセージが到着した旨を知らせる確認(acknowledge)メッセージが当該各種のメッセージを送信した発信元に通知される。理解を容易にするため、以下では、TCP/IP通信の確認メッセージの伝送については省略して説明する。
【0093】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の通信システム101の概要構成を示す模式図である。
【0094】
各ユーザは、端末111からインターネット131にアクセスする。インターネット131内の各ASP 132と、端末111との種々のメッセージのやりとりは、ISP 151によって中継される。メッセージの伝送は、TCP/IPプロトコルに基づいて行われる。
【0095】
ここで、各ASP 132は本発明のサービス提供装置として、ISP 151は、本発明の中継装置として、それぞれ機能する。
【0096】
図2は、端末111がISP 151を介してインターネット131にアクセスし、ASP 132からサービスの提供を受けるまでの典型的なメッセージの伝送の様子を示す説明図である。
【0097】
まず、端末111からISP 151へユーザ名を指定する接続要求が行われる(201)。この際には、公知のダイアルアップ接続技術を利用することができるほか、後述する規則ベースのユーザ認証手法を用いることができる。
【0098】
ISP 151は、このユーザを認証して、端末111に現在未使用のIPアドレスを動的に割り当てる(202)。したがって、ISP 151はDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとして、端末111はDHCPクライアントとして、それぞれ働く。
【0099】
IPアドレスが割り当てられると、端末111からインターネット131内の各ASP 132へアクセスができるようになる。そこで、端末111からISP 151を介してASP 132へサービス要求メッセージを送信する(203、204)。
【0100】
すると、ASP 132は、サービス要求メッセージに含まれる発信元IPアドレスを調べ、当該IPアドレスに対してサービスを提供してよいか問い合わせる問い合わせメッセージをISP 151へ送信する(205)。
【0101】
ISP 151は、問い合わせメッセージを吟味し、当該IPアドレスを割り当てた端末のユーザ名を調べ、そのユーザに対する課金や、あるいは、サービスの提供を受ける権利があるか否かの確認を行う。そのユーザにサービスを提供してよい場合は、その旨の応答メッセージをASP 132へ送信する(206)。
【0102】
ASP 132は、応答メッセージを受信し、サービスを提供する場合は、サービス要求メッセージに含まれる発信元IPアドレスに対して、当該発信元IPアドレスにサービス提供メッセージを送信するが、この際にISP 151がサービス提供メッセージを中継する(207、208)。
【0103】
本実施形態では、サービス提供メッセージを受信した端末111は、ISP 151にサービス受取済メッセージを送信し、ISP 151がこれを受信して(209)から、課金処理が行われる。
【0104】
このように、サービスの提供を受けるユーザに対する課金処理は、すべてISP 151で行われる。また、上記のセッションにおいてインターネット131内を伝送される当該ユーザの個人情報は、端末111に動的に割り当てられたIPアドレスだけである。したがって、クレジットカードの各種情報の流出を防止することができる。また、後述するように、各種の個人情報の流出も、同様に防止することができる。
【0105】
また、端末のユーザから見れば、ユーザ名とパスワードは、ISP 151に接続する時のみに入力すればよい。その接続において何回サービスの提供を受けても、それ以降にこれらの情報の入力が必要となることがない。このため、入力の手間が減少するとともに、盗み見られたりコンピュータウィルスに横取りされる恐れが低くなる。したがって、安全性が向上する。
【0106】
さらに、ASP 132から見れば、提供するサービスそのものの管理は自社内のサーバででき、課金を他社に依頼する形となるため、商品管理と出納金銭管理を完全に分離することができる。
【0107】
(中継装置)
図3は、本発明の中継装置として機能するISP 151を実現するコンピュータの概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0108】
コンピュータ301の各部は、CPU 302によって制御される。端末111は、端末側インターフェース303に対して、電話回線などを通じて接続を求め、CPU 302は、端末側インターフェース303を介して当該端末111と通信を行う。なお、端末111は、図示するように、1台以上であってもよい。端末側インターフェース303としては、モデムやターミナルアダプタなどを使用する。
【0109】
一方、インターネット131の中のASP 132等の各機器は、通信網側インターフェース304を介してCPU 302と通信を行う。通信網側インターフェース304としては、各種のネットワークインターフェースカードのほか、モデムやターミナルアダプタなどを使用することができる。
【0110】
CPU 302は、端末111から接続が求められると、当該端末111に対して動的にIPアドレスとポート番号(以下単に「IPアドレス」という。)を割り当てる。これらIPアドレスが当該端末111の通信識別子として働く。CPU 302は、ハードディスク305にあらかじめ記録された1つまたは複数のIPアドレスからいずれかを重複のないように選択し、これを端末111に割り当てる。
【0111】
このようにして、端末111にIPアドレス等が割り当てられると、端末111とインターネット131内のASP 132等の各機器との間のTCP/IP通信を行う準備が整う。この間の通信で伝送されるメッセージには、発信元と宛先のIPアドレスが書き込まれている。TCP/IP通信では、コンピュータ301のほか、インターネット131内の宛先機器以外の機器が、このメッセージをバケツリレー方式で中継することにより、メッセージを伝送する。
【0112】
コンピュータ301が起動すると、CPU 302はROM(Read Only Memory)306に記録されたIPL(Initial Program Loader)プログラムを実行する。IPLプログラム内には、ハードディスク305の所定の場所に記録されたプログラムをRAM(Random Access Memory)307に読み込んで、これを実行する旨の指令が含まれており、この処理によって、コンピュータ301の上で、各種のOS(Operating System)や、当該コンピュータ301をISP用のゲートウェイとして機能させるプログラムが動作することとなる。
【0113】
CPU 302は、メッセージの中継をする際に、RAM 307をメッセージを一時的に記憶するバッファとして用いる。
【0114】
このほか、コンピュータ301は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどの表示装置308や、キーボード、マウスなどの入力装置309を備えてもよい。中継装置の管理者は、これらの機器を用いて当該コンピュータ301の構成設定や管理を行う。
【0115】
また、コンピュータ301にプログラムをインストールするためにCD−ROM(Compact Disk ROM)ドライブやFD(Floppy Disk)ドライブなどの媒体読取装置310を備えることもできる。CD−ROMやFDなどの媒体からハードディスク305へプログラムをインストールすることができる。また、インターネット131内のいずれかの機器に記録されたプログラムをハードディスク305へインストールすることもできる。
【0116】
図4は、本発明の中継装置の概要構成を示す模式図である。以下、図3と図4を参照して、ISP 151を構成する各部との対応を説明する。
【0117】
中継装置351のユーザ名受信部352は、端末111から送信されたユーザ名を受信する。したがって、端末側インターフェース303は、ユーザ名受信部352として機能する。
【0118】
一方、通信識別子割当部353は、受信されたユーザ名に対応付けて、端末111に通信識別子(IPアドレス)を割り当てる。したがって、CPU 302は、端末側インターフェース303と共働して、通信識別子割当部353として機能する。また、現在使用されていないIPアドレスは、ハードディスク305やRAM 307などに記憶され、この中から割り当てるIPアドレスが選択される。
【0119】
そして、サービス要求メッセージ受信部354は、端末111からいずれかのASP 132を宛先とするサービス要求メッセージを受信する。このサービス要求メッセージの発信元は、端末111に割り当てられた通信識別子(IPアドレス)である。したがって、端末側インターフェース303は、サービス要求メッセージ受信部354として機能する。
【0120】
さらに、サービス要求メッセージ送信部355は、受信されたサービス要求メッセージをインターネット131内のASP 132へ送信する。したがって、通信網側インターフェース304は、サービス要求メッセージ送信部355として機能する。
【0121】
一方、問い合わせメッセージ受信部356は、ASP 132から端末111にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを受信する。したがって、通信網側インターフェース304は、問い合わせメッセージ受信部356として機能する。
【0122】
そして、応答メッセージ送信部357は、問い合わせメッセージに指定されたサービスの提供先のIPアドレスが端末111に割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供する旨を指定する応答メッセージを、ASP 132へ送信する。受信された問い合わせメッセージは、RAM 307に一時的に記憶され、これをCPU 302が吟味して応答メッセージを生成し、通信網側インターフェース304を使って送信する。したがって、これらが応答メッセージ送信部357として機能する。
【0123】
さらに、サービス提供メッセージ受信部358は、端末111にサービスを提供するサービス提供メッセージをASP 132から受信する。したがって、通信網側インターフェース304は、サービス提供メッセージ受信部358として機能する。
【0124】
一方、サービス提供メッセージ送信部359は、受信されたサービス提供メッセージを端末111へ送信する。したがって、端末側インターフェース303は、サービス提供メッセージ送信部359として機能する。
【0125】
さらに、本実施形態では、問い合わせメッセージ、もしくは、サービス提供メッセージに、提供されるサービスの課金情報を指定する。
【0126】
ここで、課金情報記憶部360は、受信されたユーザ名に対応付けて課金情報を記憶する。したがって、ハードディスク305は、課金情報記憶部360として機能する。
【0127】
そして、課金情報更新部361は、サービス提供メッセージが端末111に送信される場合、もしくは、送信された場合、問い合わせメッセージ、もしくは、サービス提供メッセージに指定された提供されるサービスの課金情報を、課金情報記憶部360に端末111のユーザ名に対応付けて追加もしくは加算して、課金情報記憶部360を更新する。
【0128】
さらに、サービス受取済メッセージ受信部362は、端末111から送信されるサービス受取済メッセージを受信する。したがって、端末側インターフェース303は、サービス受取済メッセージ受信部362として機能する。
【0129】
図5は、課金情報がハードディスク305に記憶される様子を示す説明図である。
【0130】
本図に示すように、課金情報は、表の形式で記憶され、この表の各行が、1つ1つの課金情報の内容に相当する。たとえば、ユーザab123は、2000年1月12日13時15分02秒から1832秒間、ISP 151を利用している。また、ユーザcd456は、2000年1月12日14時16分34秒に、サーバ名 www.144.ne.jpのASP 132から画像情報サービスの提供を受けており、その価格は120円である。このほか、特定のASP 132に接続することによるISP接続料割引サービスなどの情報を記録することもできる。これらの情報を適宜積算することによって、各ユーザに対する課金を行う。
【0131】
また、これらの情報をASP 132ごとに積算することにより、各ASP 132に対する支払をユーザに代わって行うことができる。
【0132】
課金情報更新部361による更新は、本実施形態では、サービス受取済メッセージの受信後(図2の209の後)に行うが、応答メッセージの送信前(図2の205〜206の間)やサービス提供メッセージの送信前(図2の207〜208の間)に行うこともできる。いずれで行うかは、ISP 151やASP 132の構成設定に応じて適宜変更が可能である。
【0133】
(接続開始処理)
図6は、図3に示すコンピュータ301がISP 151(本発明の中継装置351)として機能する場合に、端末111に通信識別子を割り当てるまでの接続開始処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
【0134】
端末111がインターネット131への接続要求をコンピュータ101に対して送信すると(ステップS401)、コンピュータ101は、端末側インターフェース303を介して、この接続要求を受信する(ステップS402)。
【0135】
一般に、この接続要求のメッセージには、ユーザ名とパスワードの情報が含まれている。コンピュータ301は、これらの情報を用いて、当該接続要求を送信してきた端末111のユーザが、接続のための使用権を有する正規ユーザであるか否かを調べる認証を行うことができる。
【0136】
次に、CPU 302は、受信した接続要求が正当なものであるか否かを調べる(ステップS403)。上述した通り、本実施形態では、接続要求のメッセージに含まれるユーザ名とパスワードの情報から、端末111のユーザを認証する。
【0137】
たとえば、パスワードの文字列に対して、あらかじめ定めた文字列をソルト(salt)として用いてMD5やDESなどの公知の一方向ハッシュ関数を適用し、その結果が、あらかじめ当該ユーザ名に対応付けて計算されたものと同じか否かを調べて認証を行う。
【0138】
なお、後述するように、認証の際に、毎回異なるパスワードをユーザに入力させるような実施態様をとり、これにより認証を行うこともできる。
【0139】
接続要求が正当なものである場合(ステップS403;Yes)、CPU 302は、現在未使用のIPアドレスを通信識別子として当該端末111に対して割り当てて(ステップS404)、当該ユーザ名と、割り当てたIPアドレスを対応付けてハードディスク305もしくはRAM 307に記憶し(ステップS405)、本処理を終了する。
【0140】
端末111では、IPアドレスを通信識別子として受け付けて(ステップS406)、以降の通信に備える。端末111からインターネット内のASP 132へサービス要求メッセージ等の各種のメッセージを送信する場合は、発信元のIPアドレスとして、この通信識別子を用いる。
【0141】
一方、接続要求が正当なものでない場合(ステップS403;No)、接続要求を拒否して(ステップS407)。本処理を終了する。なお、ステップS407の拒否に対する端末111側の応答については、理解を容易にするため、図示を省略した。
【0142】
このようにユーザ名と割り当てた通信識別子とを対応付けて記憶しておくことにより、CPU 302は、メッセージに含まれる発信元や宛先の通信識別子から、端末111のユーザが誰であるかを知ることができる。
【0143】
なお、これ以降は、端末111とインターネット131内のASP 132との通信は、それぞれのIPアドレスを発信元と宛先の通信識別子として含むメッセージをISP 151が中継して伝送することによって行われる。
【0144】
ISP 151は、公知のTCP/IPのバケツリレー形式の通信手法を用いることにより、インターネット131内のあるASP 132からインターネット131内の別のASP 132へのメッセージの中継の処理も行う。
【0145】
また、端末111とISP 151との接続が解除された場合は、当該端末111に対して割り当てた通信識別子も解除され、ステップS405において記憶されたユーザ名と通信識別子の対も消去される。これにより、他の端末111から接続要求がきた場合に、そのときに使用されていない通信識別子を再利用することができる。
【0146】
(端末側中継処理)
図7は、ISP 151(コンピュータ301、中継装置351)にて実行される端末側中継処理の様子を示すフローチャートである。本処理は、端末111から各種のメッセージが到達したことを検知すると起動される。以下、本図を参照して説明する。
【0147】
まず、コンピュータ301は、端末側インターフェースを介してメッセージを受信する(ステップS431)。受信したメッセージは、RAM 307に一時的に保存される。
【0148】
次に、CPU 302は、当該メッセージの宛先を調べる(ステップS432)。宛先がインターネット131内のASP 132である場合(ステップS432;ASP)、当該メッセージを通信網側インターネット304を介してインターネット131へ送信して(ステップS433)、本処理を終了する。このようなメッセージには、サービス要求メッセージなどがある。
【0149】
一方、宛先が当該ISP 151である場合(ステップS432;ISP)、当該メッセージがサービス受取済メッセージであるか否かを調べる(ステップS434)。そうである場合(ステップS434;Yes)、当該サービス受取済メッセージの発信元IPアドレス(端末111のIPアドレス)など、サービス受取済メッセージに書き込まれた端末111のIPアドレスやそのユーザのユーザ名などの情報からユーザ名を取得して(ステップS435)、当該端末111に以前に中継したサービス提供メッセージに含まれる課金情報、もしくは、サービス受取済メッセージに書き込まれた課金情報を、ハードディスク305内の課金情報記憶部360に追加記憶して、更新し(ステップS436)、本処理を終了する。
【0150】
一方、サービス受取済メッセージでない場合(ステップS434;No)、その内容に対応する処理を実行して(ステップS437)、本処理を終了する。
【0151】
当該メッセージが、他の端末111宛のものである場合(ステップS432;他の端末)、当該メッセージを、端末側インターフェース303を介してその宛先に送信し(ステップS438)、本処理を終了する。
【0152】
(通信網側中継処理)
図8は、ISP 151(コンピュータ301、中継装置351)にて実行される通信網側中継処理の様子を示すフローチャートである。本処理は、インターネット131から各種のメッセージが到達したことを検知すると起動される。以下、本図を参照して説明する。
【0153】
まず、コンピュータ301は、通信網側インターフェース304を介してメッセージを受信する(ステップS451)。受信したメッセージは、RAM 307に一時的に保存される。
【0154】
次に、CPU 302は、当該メッセージがインターネット131内の別の機器へ送信すべきものか否か、すなわち、インターネット131へ再送信して中継すべきか否かをを調べる(ステップS452)。そうである場合(ステップS452;Yes)、当該メッセージを、通信網側インターフェース304を介してインターネット131へ再送信して中継し(ステップS453)、本処理を終了する。
【0155】
そうでない場合(ステップS452;No)、すなわち、当該メッセージがISP 151宛、もしくは、端末111宛である場合は、CPU 302は、メッセージの宛先と種類を調べる(ステップS454)。
【0156】
当該メッセージが問い合わせメッセージであり、宛先がISP 151である場合(ステップS454;問い合わせ)、問い合わせメッセージに指定されたサービス提供先のIPアドレスを取得する(ステップS455)。
【0157】
次に、このIPアドレスがいずれかの端末111のユーザに割り当てられているか否かを調べる(ステップS456)。IPアドレスが割り当てられている端末111のユーザ名が取得できた場合(ステップS456;Yes)、当該ユーザ名のユーザに対してそのサービスの提供をしてよいか調べ(ステップS457)、してよい場合(ステップS457;Yes)、サービスを提供する旨の応答メッセージを通信網側インターフェース304を介してASP 132へ送信し(ステップS458)、本処理を終了する。
【0158】
一方、ユーザ名が取得できない場合(ステップS456;No)、あるいは、サービスの提供をしてはならない場合(ステップS457;No)、サービスを提供しない旨の応答メッセージを通信網側インターフェース304を介してASP 132へ送信し(ステップS459)、本処理を終了する。
【0159】
当該メッセージがサービス提供メッセージであり、宛先がいずれかの端末111である場合(ステップS454;提供)、端末側インターフェース303を介して当該宛先の端末111へ当該メッセージを送信し(ステップS460)、本処理を終了する。
【0160】
当該メッセージがこれ以外の場合(ステップS454;その他)、対応する処理を実行し(ステップS461)、本処理を終了する。
【0161】
なお、ステップS457におけるサービスを提供してよいか否かの判断基準としては、以下のようなものが考えられる。
【0162】
・常に、サービスを提供してよい、とする。
【0163】
・問い合わせメッセージに当該サービスの課金情報が含まれるようにして、当該サービスの価格が、当該ユーザの課金上限額以下である場合に、サービスを提供してよい、とする。
【0164】
・問い合わせメッセージに当該サービスの課金情報が含まれるようにして、当該ユーザの所定期間の利用権に対して割り当てられた価格の残額以下である場合に、サービスを提供してよい、とする。
【0165】
・問い合わせメッセージにサービスの種類の情報が含まれるようにして、そのサービスの種類が所定の種類(たとえば「成人向サービス以外」)である場合に、サービスを提供してよい、とする。
【0166】
このようなサービスの提供基準は、ユーザとISP 151の契約に応じて変更することができる。また、ユーザが端末111からISP 151にアクセスし、ISP 151のCGI(Common Gateway Interface)スクリプトなどを使用して変更することができるようにしてもよい。
【0167】
また、サービス提供メッセージや問い合わせメッセージに課金情報が含まれる場合には、これらを受信した段階で当該ユーザの課金情報を更新してもよい。また、課金情報を仮更新し、サービス受取済メッセージを当該ユーザの端末111から受信してから本更新するような形態をとることもできる。
【0168】
(接続開始処理の他の実施の形態)
本実施形態は、上記実施形態とその大部分は同様であるが、接続開始処理における認証の手法が異なる。
【0169】
図9は、本実施形態における接続開始処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。なお、本図においては、ISP 151(中継装置351)における接続開始処理とあわせて、端末111における処理についても示してある。
【0170】
まず、端末111は、ユーザからのユーザ名の入力を受け付けて(ステップS801)、そのユーザ名とともに、ISP 151に対して接続要求を送信する(ステップS802)。
【0171】
ISP 151は、接続要求を受信すると(ステップS803)、乱数を用いて、認証用文字列を生成し(ステップS804)、その認証用文字列を端末111へ送信する(ステップS805)。
【0172】
端末111は、認証用文字列を受信して(ステップS806)、その認証用文字列を画面に表示する(ステップS807)。
【0173】
ユーザは、表示された認証用文字列を、あらかじめ当該ユーザに対して定められた規則に基づいてパスワード文字列に変換する。この規則は、ISP 151のハードディスク305に、ユーザ名に対応付けて記憶されている。この変換については後述する。
【0174】
端末111は、ユーザからのパスワード文字列の入力を受け付けて(ステップS808)、そのパスワード文字列をISP 151に送信する(ステップS809)。
【0175】
ISP 151は、パスワード文字列を受信する(ステップS810)。
【0176】
次に、ISP 151は、ハードディスク305に当該ユーザ名に対応付けられて記憶された規則を取得して(ステップS811)、ステップS804にて生成した認証用文字列に、この規則を適用して文字列を変換して生成する(ステップS812)。
【0177】
さらに、ステップS810にて受信したパスワード文字列と、ステップS812にて変換生成された文字列と、が等しいか否かを比較する(ステップS813)。
【0178】
これが等しい場合(ステップS813;Yes)、接続要求が正当なものであることとなり、ISP 151は、現在未使用の通信識別子を当該端末111に対して割り当てて(ステップS814)、当該ユーザ名と、割り当てた通信識別子を対応付けてハードディスク305もしくはRAM 307に記憶し(ステップS815)、本処理を終了する。一方、端末111は、割り当てられた通信識別子を取得して(ステップS816)、以降の通信に備える。
【0179】
一方、2つの文字列が等しくない場合(ステップS813;No)、すなわち、接続要求が正当なものでない場合、接続要求を拒否する旨の通知を端末111に対して通知して(ステップS817)、本処理を終了する。なお、この通知に対する端末111の応答については理解を容易にするため、図示を省略した。
【0180】
本実施形態において用いられる規則として、たとえば、以下のようなものを採用することができる。
【0181】
認証用文字列はn桁の数字の列であり、パスワード文字列はm桁の数字の列である。パスワード文字列のk (1≦k≦m)桁目の数字は、認証用文字列のhk (1≦hk≦n)桁目の数字に対して、加減乗除などの所定の演算などを適用することにより得られるように規則を定める。このhkおよびこれに対する演算をユーザごとに違うものとすることにより、認証を行う。
【0182】
たとえば、n = 8, m = 3の場合、あるユーザに対しては、「2桁目に1を足したもの、4桁目に2を足したもの、6桁目に3を足したもの」という規則を与え、別のユーザに対しては、「1桁目に3をかけたもの、8桁目を4で割った余り、5桁目から3を引いたもの」という規則を与える、などである(ただし、加減乗除の結果の1の位のみを採用する)。たとえば、前者の規則を用いる場合、認証文字列「18245924」に対する正しいパスワード文字列は「962」となる。
【0183】
また、認証用文字列として英字や仮名の列を用いることもできる。この場合は、演算として「次の文字」「前の文字」「小文字に変更」「大文字に変更」「母音を得る」などを利用すればよい。このほか、特開平10−307799号公報に開示するように、所定の変換用演算盤を用いてもよい。
【0184】
本実施形態では、上記の実施形態と同様にコンピュータ301の各部が機能するほか、CPU 302は、認証用文字列生成送信部として機能する。端末側インターフェース303は、パスワード文字列受信部として機能する。ハードディスク305や媒体読取装置310に装着された媒体は、規則記憶部として機能する。
【0185】
なお、一旦は従来のパスワード形式で接続を確立した後にユーザが本発明で提供される課金サービスを使用したくなった場合は、上記の接続開始処理と同様の処理を行うことで対応できる。すなわち、認証用文字列と当該ユーザから送られたパスワード文字列とを当該ユーザの規則で比較して、認証が成功した場合は、割り当てたIPアドレスをそのまま維持し、失敗した場合は、そのIPアドレスの割り当てを解除する。この場合、CPU 302は、上記の通信識別子解除部として機能する。
【0186】
本実施形態では、インターネット131への接続を提供するに際して、生のパスワード文字列が端末111にて入力されることを防止できる。
【0187】
これにより、たとえば、端末111が、ダイアルアップ接続を監視して入力されたパスワードを盗むようなコンピュータ・ウィルスに感染されても、規則がわからなければ認証が成功しない。したがって、ユーザに対して、セキュリティの高いインターネット131への接続を提供することができる。
【0188】
(サービス提供装置)
図10は、本発明のサービス提供装置として機能するASPを実現するコンピュータの概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0189】
コンピュータ901の各部は、CPU 902によって制御される。インターネット131の中の他のASP 132などの各機器や、ISP 151とは、通信網側インターフェース904を介して通信を行う。通信網側インターフェース904としては、各種のネットワークインターフェースカードなどを使用することができる。
【0190】
コンピュータ901が起動すると、CPU 902はROM 906に記録されたIPLプログラムを実行する。IPLプログラム内には、ハードディスク905の所定の場所に記録されたプログラムをRAM 907に読み込んで、これを実行する旨の指令が含まれており、この処理によって、コンピュータ901の上で、各種のOSや、当該コンピュータ901をASPとして機能させるプログラムが動作することとなる。
【0191】
CPU 902は、メッセージの中継や処理をする際に、RAM 907をメッセージを一時的に記憶するバッファとして用いる。
【0192】
また、端末111へ提供するハードディスク905は、サービスに関連するデータを記憶する。サービスが画像情報、音声情報等である場合には、これをファイル形式で記憶する。また、通信販売のサービスを提供する場合は、各商品の情報が記憶される。
【0193】
このほか、コンピュータ901は、CRTディスプレイなどの表示装置908や、キーボード、マウスなどの入力装置909を備えてもよい。中継装置の管理者は、これらの機器を用いて当該コンピュータ901の構成設定や管理を行う。
【0194】
また、コンピュータ901にプログラムをインストールするためにCD−ROMドライブやFDドライブなどの媒体読取装置910を備えることもできる。CD−ROMやFDなどの媒体からハードディスク905へプログラムや提供するサービス用のデータをインストールすることができる。また、インターネット131内のいずれかの機器に記録されたプログラムをハードディスク905へインストールすることもできる。
【0195】
なお、ASP 132とISP 151は、類似する機能を有するプログラム群によって制御されるコンピュータとして実現することができる。したがって、図9に示すコンピュータ901のかわりに、図3に示すコンピュータ301を使用して、ASP 132とISP 151の両方の機能を果たすように構成設定してもよい。
【0196】
図11は、本発明のサービス提供装置の概要構成を示す模式図である。以下、図10と図11を参照して、ASP 132を構成する各部との対応を説明する。
【0197】
サービス提供装置951のサービス要求メッセージ受信部952は、端末111のIPアドレスを発信元とするサービス要求メッセージをISP 151から受信する。したがって、通信網側インターフェース904は、サービス要求メッセージ受信部952として機能する。
【0198】
一方、問い合わせメッセージ送信部953は、サービス要求メッセージに指定された端末111にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージをISP 151へ送信する。当該問い合わせメッセージは、CPU 902がRAM 907に生成し、通信網側インターフェース904が送信する。
【0199】
さらに、応答メッセージ受信部954は、サービスを提供するか否かを指定する応答メッセージをISP 151から受信する。したがって、通信網側インターフェース904は、応答メッセージ受信部954として、機能する。
【0200】
そして、サービス提供メッセージ送信部955は、応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、端末111を宛先とするサービス提供メッセージを、ISP 151に送信する。当該サービス提供メッセージは、CPU 902がハードディスク905等に記憶された情報を用いてRAM 907に生成し、通信網側インターフェース904が送信する。
【0201】
(ASP処理)
図12は、ASP 132(サービス提供装置951)として機能するコンピュータ901にて実行されるASP処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、通信網側インターフェース904に各種のメッセージが到着したことを検知した場合に起動される。以下、本図を参照して説明する。
【0202】
まず、コンピュータ901は、通信網側インターフェース904を介してメッセージを受信する(ステップS971)。受信したメッセージは、RAM 907に一時的に保存される。
【0203】
次に、CPU 902は、当該メッセージが、インターネット131(当該ASP 132がゲートウェイとして機能する場合は、そのLAN(Local Area Network)を含む。)内の別の機器へ送信すべきものか否か、すなわち、インターネット131へ再送信して中継すべきか否かをを調べる(ステップS972)。そうである場合(ステップS972;Yes)、当該メッセージを、通信網側インターフェース904を介してインターネット131へ再送信して中継し(ステップS973)、本処理を終了する。
【0204】
そうでない場合(ステップS972;No)、すなわち、当該メッセージが当該ASP 132宛である場合は、CPU 902は、メッセージの種類を調べる(ステップS974)。
【0205】
当該メッセージがサービス要求メッセージである場合(ステップS974;要求)、サービス要求メッセージに指定されたサービス提供先の端末111、すなわち、当該メッセージの発信元の端末111のIPアドレスを取得する(ステップS975)。
【0206】
次に、当該端末111に対してサービスを提供してよいか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを通信網側インターフェース904を介してISP 151へ送信して(ステップS976)、本処理を終了する。
【0207】
一方、当該メッセージが応答メッセージである場合(ステップS974;応答)、当該メッセージを吟味して、当該端末111に対してサービスを提供してよいか否かを調べ(ステップS977)、サービスを提供してよい場合(ステップS977;Yes)、サービス提供メッセージを通信網側インターフェース904とISP 151とを介して端末111へ送信して(ステップS978)、本処理を終了する。
【0208】
一方、サービスを提供しない場合(ステップS977;No)その旨を通信網側インターフェース904とISP 151とを介して端末111へ送信して(ステップS979)、本処理を終了する。
【0209】
それ以外のメッセージである場合(ステップS972;その他)、対応する処理を実行して(ステップS980)、本処理を終了する。
【0210】
(メッセージの実施態様)
上記のような処理をISP 151とASP 132の間でスムースに行うためには、問い合わせメッセージと応答メッセージの両方に以下の情報を指定することが望ましい。
・サービスを要求している端末111のIPアドレス
・当該サービスの種類、価格、提供条件等
【0211】
ISP 151が問い合わせメッセージを受信すると、これらの情報をコピーした応答メッセージを生成して、これをASP 132へ送信する。
【0212】
また、ASP 132が受信したサービス要求メッセージに、ASP 132が重複しない識別子(サービス提供番号)をつけ、これを問い合わせメッセージ、応答メッセージのほか、サービス受取済メッセージにたらい回しにしてもよい。これらの情報を両メッセージに指定することにより、各種のメッセージの整合性をチェックすることができる。
【0213】
(通信販売への応用)
上記の説明では、サービスにおいて電子情報からなるコンテンツ(画像情報、音声情報など)を提供する実施態様を説明したが、以下のような態様を採用すれば、インターネット通信販売に応用することもできる。
【0214】
すなわち、ユーザには、希望の商品の商品名のほか、商品の配送先(一般的にはユーザの住所であるが、ほかの配送先を指定することもできる)をサービス要求メッセージに指定してもらう。問い合わせメッセージやサービス提供メッセージには、当該商品の商品名や価格を指定する。ユーザは、サービス提供メッセージを「通信販売控え」として受信する。ASP 132は、ISP 151における当該ユーザへの課金が行われてから、当該商品を配送する指示を、商品配送センターへ出す。
【0215】
なお、この実施形態では、インターネット131に商品の配送先の情報が流れることとなる。本発明では、商品の配送先(一般的にはユーザの住所)という個人情報のインターネット131への流出を防止することもできる。
【0216】
すなわち、ユーザがASP 132に対して購入申込をすると、ASP 132は購入申込に対して整理番号を付与する。ASP 132は、ISP 151に、購入申込整理番号と金額を通知して課金する。
【0217】
また、ASP 132は、商品管理会社に購入申込整理番号と商品名と個数とを通知する。商品管理会社は、その個数の商品を梱包して、購入申込整理番号を梱包に貼付し、配送センターに送付する。
【0218】
一方、ISP 151は、購入申込番号に対応するユーザの住所の情報を配送センターに通知する。
【0219】
配送センターは、ISP 151から送られた情報を元に配送先を決定して、配送を行う。
【0220】
このように、個人情報の流出をできるだけ防止するような実施形態に、本発明を適用することもできる。
【0221】
なお、上記の説明では、インターネット内のASP 132からISP 151を介して端末111へサービスを提供する場合の課金等を実施例としてあげたが、本発明の範囲はこれに限られるものではない。各種のコンピュータ通信網で、通信機器にそれぞれ通信識別子が割り当てられるようなものであれば、本発明を適用することができ、当該実施形態も本発明に含まれる。
【0222】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インターネット内のASPからユーザに提供されたサービスの課金情報を、そのユーザの端末をインターネットに接続するISPのみが管理し、ユーザのクレジットカード情報などがインターネット内に漏れることがないようにするのに好適な通信システム、中継装置、サービス提供装置、中継方法、サービス提供方法、を実現するプログラムを記録した情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信システムの概要構成を示す模式図である。
【図2】 本発明の通信システムにおける通信の様子を示す説明図である。
【図3】 本発明の中継装置として機能するコンピュータの概要構成を示す模式図である。
【図4】 本発明の中継装置の概要構成を示す模式図である。
【図5】 課金情報が記憶される様子を示す説明図である。
【図6】 本発明の中継装置において実行される接続開始処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 本発明の中継装置において実行される端末側中継処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 本発明の中継装置において実行される通信網側中継処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】 本発明の中継装置において実行される接続開始処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】 本発明のサービス提供装置として機能するコンピュータの概要構成を示す模式図である。
【図11】 本発明のサービス提供装置の概要構成を示す模式図である。
【図12】 本発明のサービス提供装置にて実行されるASP処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 通信システム
111 端末
131 インターネット
132 ASP
151 ISP
301 コンピュータ
302 CPU
303 端末側インターフェース
304 通信網側インターフェース
305 ハードディスク
306 ROM
307 RAM
308 表示装置
309 入力装置
310 媒体読取装置
351 中継装置
352 ユーザ名受信部
353 通信識別子割当部
354 サービス要求メッセージ受信部
355 サービス要求メッセージ送信部
356 問い合わせメッセージ受信部
357 応答メッセージ送信部
358 サービス提供メッセージ受信部
359 サービス提供メッセージ送信部
360 課金情報記憶部
361 課金情報更新部
362 サービス受取済メッセージ受信部
901 コンピュータ
902 CPU
904 通信網側インターフェース
905 ハードディスク
906 ROM
907 RAM
908 表示装置
909 入力装置
910 媒体読取装置

Claims (37)

  1. 端末と、中継装置と、サービス提供装置と、を備える通信システムであって、
    (a)前記端末は、前記中継装置へユーザ名を送信し、
    (b)前記中継装置は、前記端末からユーザ名を受信し、
    前記ユーザ名に対応付けて、前記端末に通信識別子を割り当て、
    (c)前記端末は、前記割り当てられた通信識別子を発信元とし、前記サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージを前記中継装置へ送信し、
    (d)前記中継装置は、前記サービス要求メッセージを前記端末から受信して、
    前記サービス要求メッセージを前記サービス提供装置へ送信し、
    (e)前記サービス提供装置は、前記サービス要求メッセージを前記中継装置から受信し、
    前記サービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを前記中継装置へ送信し、
    (f)前記中継装置は、前記問い合わせメッセージを受信し、
    前記問い合わせメッセージに指定された通信識別子がユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供する旨を指定する応答メッセージを、前記サービス提供装置へ送信し、
    (g)前記サービス提供装置は、前記中継装置から、応答メッセージを受信し、
    前記応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、前記サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とし、前記サービス提供装置を発信元とするサービス提供メッセージを、前記中継装置に送信し、
    (h)前記中継装置は、前記サービス提供装置から、前記サービス提供メッセージを受信して、これを前記端末へ送信し、
    (i)前記端末は、前記サービス提供メッセージを前記中継装置から受信する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは、前記提供されるサービスの課金情報を含み、
    前記中継装置は、
    前記割り当てられた通信識別子に対応付けられたユーザ名に対応付けられた課金情報を記憶し、
    前記サービス提供メッセージを前記端末へ送信する場合、前記ユーザ名に対応付けて記憶される課金情報に前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージに含まれる前記提供されるサービスの課金情報を追加もしくは加算して、前記ユーザ名に対応付けて記憶される課金情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記端末、前記中継装置、および、前記サービス提供装置は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により通信を行い、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 端末、および、サービス提供装置と通信可能な中継装置であって、
    前記端末から送信されたユーザ名を受信するユーザ名受信部と、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて、前記端末に通信識別子を割り当てる通信識別子割当部と、
    前記割り当てられた通信識別子を発信元とし、前記サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって、前記端末から送信されたものを、受信するサービス要求メッセージ受信部と、
    前記受信されたサービス要求メッセージを前記サービス提供装置へ送信するサービス要求メッセージ送信部と、
    前記送信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージであって、前記サービス提供装置から送信されたものを受信する問い合わせメッセージ受信部と、
    前記受信された問い合わせメッセージに指定された通信識別子が前記受信されたユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供しない旨を指定する応答メッセージを、前記サービス提供装置へ送信する応答メッセージ送信部と、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて割り当てられた通信識別子にサービスを提供するサービス提供メッセージであって、前記サービス提供装置から送信されたものを受信するサービス提供メッセージ受信部と、
    前記受信されたサービス提供メッセージを前記端末へ送信するサービス提供メッセージ送信部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  5. 前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは、前記提供されるサービスの課金情報を含み、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて課金情報を記憶する課金情報記憶部と、前記サービス提供メッセージ送信部により前記サービス提供メッセージが前記端末に送信される場合、前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージに指定された前記提供されるサービスの課金情報を、前記課金情報記憶部に前記受信されたユーザ名に対応付けて追加もしくは加算して、前記課金情報記憶部を更新する課金情報更新部と、
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の中継装置。
  6. 前記課金情報更新部による更新は、前記応答メッセージ送信部による応答メッセージの送信前に行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の中継装置。
  7. 前記課金情報更新部による更新は、前記サービス提供メッセージ送信部によるサービス提供メッセージの送信前に行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の中継装置。
  8. 前記端末が前記サービス提供メッセージ送信部により送信される前記サービス提供メッセージを受信した場合、前記端末から送信されるサービス受取済メッセージを受信するサービス受取済メッセージ受信部
    をさらに備え、
    前記課金情報更新部による更新は、サービス受取済メッセージ受信部によるサービス受取済メッセージの受信後に行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の中継装置。
  9. 前記ユーザ名受信部によりユーザ名が受信された場合、認証用文字列を生成して、これを前記端末へ送信する認証用文字列生成送信部と、
    前記端末から送信されたパスワード文字列を受信するパスワード文字列受信部と、
    認証用文字列からパスワード文字列を生成する規則を、ユーザ名に対応付けて記憶する規則記憶部と、
    をさらに備え、
    前記通信識別子割当部は、前記ユーザ名受信部により受信されたユーザ名に対応付けて前記規則記憶部に記憶された規則により、前記認証用文字列生成送信部により生成された認証用文字列から、前記パスワード文字列受信部により受信されたパスワード文字列が生成される場合、前記端末に通信識別子を割り当てる
    ことを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の中継装置。
  10. 前記通信識別子割当部は、前記ユーザ名受信部によりユーザ名が受信された場合、前記端末に通信識別子を割り当て、
    前記ユーザ名受信部により受信されたユーザ名に対応付けて前記規則記憶部に記憶された規則により、前記認証用文字列生成送信部により生成された認証用文字列から、前記パスワード文字列受信部により受信されたパスワード文字列が生成されない場合、前記通信識別子割当部により前記端末に割り当てられた通信識別子を解除する通信識別子解除部
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の中継装置。
  11. 前記メッセージの送信および受信は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により行われ、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ことを特徴とする請求項4から10のいずれか1項に記載の中継装置。
  12. 中継装置と通信可能なサービス提供装置であって、
    前記中継装置により割り当てられた通信識別子を発信元とし、前記サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって前記中継装置から送信されたものを受信するサービス要求メッセージ受信部と、
    前記サービス要求メッセージ受信部により受信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを前記中継装置へ送信する問い合わせメッセージ送信部と、
    サービスを提供するか否かを指定する応答メッセージであって前記中継装置から送信されたものを受信する応答メッセージ受信部と、
    前記応答メッセージ受信部により受信された応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、前記サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とし、前記サービス提供装置を発信元とするサービス提供メッセージを、前記中継装置に送信するサービス提供メッセージ送信部と、
    を備えることを特徴とするサービス提供装置。
  13. 前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは前記提供されるサービスの課金情報を含む
    ことを特徴とする請求項12に記載のサービス提供装置。
  14. 前記メッセージの送信および受信は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により行われ、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ことを特徴とする請求項12または13に記載のサービス提供装置。
  15. 端末とサービス提供装置との間の通信を中継する中継方法であって、
    前記端末から送信されたユーザ名を受信するユーザ名受信工程と、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて、前記端末に通信識別子を割り当てる通信識別子割当工程と、
    前記割り当てられた通信識別子を発信元とし、前記サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって、前記端末から送信されたものを、受信するサービス要求メッセージ受信工程と、
    前記受信されたサービス要求メッセージを前記サービス提供装置へ送信するサービス要求メッセージ送信工程と、
    前記送信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージであって、前記サービス提供装置から送信されたものを受信する問い合わせメッセージ受信工程と、
    前記受信された問い合わせメッセージに指定された通信識別子が前記受信されたユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供しない旨を指定する応答メッセージを、前記サービス提供装置へ送信する応答メッセージ送信工程と、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて割り当てられた通信識別子にサービスを提供するサービス提供メッセージであって、前記サービス提供装置から送信されたものを受信するサービス提供メッセージ受信工程と、
    前記受信されたサービス提供メッセージを前記端末へ送信するサービス提供メッセージ送信工程と、
    を備えることを特徴とする中継方法。
  16. 前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは、前記提供されるサービスの課金情報を含み、
    前記サービス提供メッセージ送信工程にて前記サービス提供メッセージが前記端末に送信される場合、前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージに指定された前記提供されるサービスの課金情報を、前記受信されたユーザ名に対応付けて追加記憶もしくは加算して、更新する課金情報更新工程と、
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項15に記載の中継方法。
  17. 前記課金情報更新工程における更新は、前記応答メッセージ送信工程における応答メッセージの送信前に行われる
    ことを特徴とする請求項16に記載の中継方法。
  18. 前記課金情報更新工程における更新は、前記サービス提供メッセージ送信工程におけるサービス提供メッセージの送信前に行われる
    ことを特徴とする請求項16に記載の中継方法。
  19. 前記端末が前記サービス提供メッセージ送信工程にて送信される前記サービス提供メッセージを受信した場合、前記端末から送信されるサービス受取済メッセージを受信するサービス受取済メッセージ受信工程
    をさらに備え、
    前記課金情報更新工程における更新は、サービス受取済メッセージ受信工程におけるサービス受取済メッセージの受信後に行われる
    ことを特徴とする請求項16に記載の中継方法。
  20. 前記ユーザ名受信工程にてユーザ名が受信された場合、認証用文字列を生成して、これを前記端末へ送信する認証用文字列生成送信工程と、
    前記端末から送信されたパスワード文字列を受信するパスワード文字列受信工程と、
    をさらに備え、
    前記通信識別子割当工程は、前記ユーザ名受信工程にて受信されたユーザ名に対応付けてあらかじめ記憶された規則により、前記認証用文字列生成送信工程にて生成された認証用文字列から、前記パスワード文字列受信工程にて受信されたパスワード文字列が生成される場合、前記端末に通信識別子を割り当てる
    ことを特徴とする請求項15から19のいずれか1項に記載の中継方法。
  21. 前記通信識別子割当工程は、前記ユーザ名受信工程にてユーザ名が受信された場合、前記端末に通信識別子を割り当て、
    前記ユーザ名受信工程にて受信されたユーザ名に対応付けてあらかじめ記憶された規則により、前記認証用文字列生成送信工程にて生成された認証用文字列から、前記パスワード文字列受信工程にて受信されたパスワード文字列が生成されない場合、前記通信識別子割当工程にて前記端末に割り当てられた通信識別子を解除する通信識別子解除工程
    をさらに備えることを特徴とする請求項20に記載の中継方法。
  22. 前記メッセージの送信および受信は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により行われ、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ことを特徴とする請求項15から21のいずれか1項に記載の中継方法。
  23. 中継装置を介してサービスを提供するサービス提供方法であって、
    前記中継装置により割り当てられた通信識別子を発信元とするサービス要求メッセージであって前記中継装置から送信されたものを受信するサービス要求メッセージ受信工程と、
    前記サービス要求メッセージ受信工程にて受信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを前記中継装置へ送信する問い合わせメッセージ送信工程と、
    サービスを提供するか否かを指定する応答メッセージであって前記中継装置から送信されたものを受信する応答メッセージ受信工程と、
    前記応答メッセージ受信工程にて受信された応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、前記サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とするサービス提供メッセージを、前記中継装置に送信するサービス提供メッセージ送信工程と、
    を備えることを特徴とするサービス提供方法。
  24. 前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは前記提供されるサービスの課金情報を含む
    ことを特徴とする請求項23に記載のサービス提供方法。
  25. 前記メッセージの送信および受信は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により行われ、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ことを特徴とする請求項23または24に記載のサービス提供方法。
  26. 端末、および、サービス提供装置と通信可能なコンピュータを、
    前記端末から送信されたユーザ名を受信するユーザ名受信部、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて、前記端末に通信識別子を割り当てる通信識別子割当部、
    前記割り当てられた通信識別子を発信元とし、前記サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって、前記端末から送信されたものを、受信するサービス要求メッセージ受信部、
    前記受信されたサービス要求メッセージを前記サービス提供装置へ送信するサービス要求メッセージ送信部と、
    前記送信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージであって、前記サービス提供装置から送信されたものを受信する問い合わせメッセージ受信部、
    前記受信された問い合わせメッセージに指定された通信識別子が前記受信されたユーザ名に対応付けられて割り当てられたものである場合、サービスを提供する旨を指定し、そうでない場合、サービスを提供しない旨を指定する応答メッセージを、前記サービス提供装置へ送信する応答メッセージ送信部、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて割り当てられた通信識別子にサービスを提供するサービス提供メッセージであって、前記サービス提供装置から送信されたものを受信するサービス提供メッセージ受信部、および、
    前記受信されたサービス提供メッセージを前記端末へ送信するサービス提供メッセージ送信部
    として機能させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  27. 前記プログラムは、前記コンピュータにおいて、
    前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは、前記提供されるサービスの課金情報を含む
    ように機能させ、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記受信されたユーザ名に対応付けて課金情報を記憶する課金情報記憶部、および、
    前記サービス提供メッセージ送信部により前記サービス提供メッセージが前記端末に送信される場合、前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージに指定された前記提供されるサービスの課金情報を、前記課金情報記憶部に前記受信されたユーザ名に対応付けて追加もしくは加算して、前記課金情報記憶部を更新する課金情報更新部
    としてさらに機能させることを特徴とする請求項26に記載の情報記録媒体。
  28. 前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記課金情報更新部による更新は、前記応答メッセージ送信部による応答メッセージの送信前に行われる
    ように機能させることを特徴とする請求項27に記載の情報記録媒体。
  29. 前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記課金情報更新部による更新は、前記サービス提供メッセージ送信部によるサービス提供メッセージの送信前に行われる
    ように機能させることを特徴とする請求項27に記載の情報記録媒体。
  30. 前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記端末が前記サービス提供メッセージ送信部により送信される前記サービス提供メッセージを受信した場合、前記端末から送信されるサービス受取済メッセージを受信するサービス受取済メッセージ受信部
    としてさらに機能させ、
    前記課金情報更新部による更新は、サービス受取済メッセージ受信部によるサービス受取済メッセージの受信後に行われる
    ように機能させることを特徴とする請求項27に記載の情報記録媒体。
  31. 前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記ユーザ名受信部によりユーザ名が受信された場合、認証用文字列を生成して、これを前記端末へ送信する認証用文字列生成送信部、および、
    前記端末から送信されたパスワード文字列を受信するパスワード文字列受信部と、
    認証用文字列からパスワード文字列を生成する規則を、ユーザ名に対応付けて記憶する規則記憶部
    としてさらに機能させ、
    前記通信識別子割当部は、前記ユーザ名受信部により受信されたユーザ名に対応付けて前記規則記憶部に記憶された規則により、前記認証用文字列生成送信部により生成された認証用文字列から、前記パスワード文字列受信部により受信されたパスワード文字列が生成される場合、前記端末に通信識別子を割り当てる
    ように機能させることを特徴とする請求項26から30のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
  32. 前記プログラムは、前記コンピュータを、
    前記通信識別子割当部は、前記ユーザ名受信部によりユーザ名が受信された場合、前記端末に通信識別子を割り当てる
    ようにさらに機能させ、
    前記ユーザ名受信部により受信されたユーザ名に対応付けて前記規則記憶部に記憶された規則により、前記認証用文字列生成送信部により生成された認証用文字列から、前記パスワード文字列受信部により受信されたパスワード文字列が生成されない場合、前記通信識別子割当部により前記端末に割り当てられた通信識別子を解除する通信識別子解除部
    としてさらに機能させることを特徴とする請求項31に記載の情報記録媒体。
  33. 前記メッセージの送信および受信は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により行われ、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ことを特徴とする請求項28から32のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
  34. 中継装置と通信可能なコンピュータを、
    前記中継装置により割り当てられた通信識別子を発信元とし、前記サービス提供装置の通信識別子を宛先とするサービス要求メッセージであって前記中継装置から送信されたものを受信するサービス要求メッセージ受信部、
    前記サービス要求メッセージ受信部により受信されたサービス要求メッセージに指定された通信識別子にサービスを提供するか否かを問い合わせる問い合わせメッセージを前記中継装置へ送信する問い合わせメッセージ送信部、
    サービスを提供するか否かを指定する応答メッセージであって前記中継装置から送信されたものを受信する応答メッセージ受信部、および、
    前記応答メッセージ受信部により受信された応答メッセージがサービスを提供する旨を指定する場合、前記サービス要求メッセージに指定された通信識別子を宛先とし、前記サービス提供装置を発信元とするサービス提供メッセージを、前記中継装置に送信するサービス提供メッセージ送信部
    として機能させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  35. 前記プログラムは、前記コンピュータにおいて、
    前記問い合わせメッセージもしくは前記サービス提供メッセージは前記提供されるサービスの課金情報を含む
    ように機能させることを特徴とする請求項34に記載の情報記録媒体。
  36. 前記プログラムは、前記コンピュータにおいて、
    前記メッセージの送信および受信は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により行われ、前記通信識別子は、IPアドレスおよびポート番号により指定される
    ように機能させることを特徴とする請求項34または35に記載の情報記録媒体。
  37. 前記プログラムを記録した情報記録媒体は、コンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリである
    ことを特徴とする請求項26から36のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
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