JP4350401B2 - シミュレーション連動型学習用電子書籍システム、シミュレーション連動型学習用電子書籍表示方法、シミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、シミュレーション連動型学習用電子書籍システム、シミュレーション連動型学習用電子書籍表示方法、シミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラム及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子書籍には、書籍などのページ情報を表示する他に、自動的に次ページを表示する機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、終了時に開いていたページの情報を外部記憶媒体に書込み記憶し、次回再開時に、前回読んだ最後のページに相当する書籍情報が画面表示されるレジューム機能を備えたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】
特開平4―47458号公報
【特許文献2】
特開平2―47771号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、各種分野の学問、知識、技術を体系的に学習し、修得するには、一般的に、紙に印刷された書籍または電子化された書籍を使用して、解説文に書かれた理論の読解と実験実習の両方を行うことが必要とされている。したがって、学校などの教育機関において、専門的な知識を有する指導者の指導により、理論の講義と実験実習を履修することが広く行われている。
また、実験実習においては、理論の対象である物理的あるいは抽象的な現象やシステムをモデル化し、そのモデルを使って実験を行うこと、つまり、シミュレーションによって理論を実証実験し定着させることは効果的な学習の1つである。
さらに、シミュレーションは、実際に模型を作って行う物理的シミュレーションと、数学的なモデルをコンピュータ上で扱う論理的シミュレーションに分けられる。
【0004】
しかしながら、前述の物理的シミュレーションである実験実習の学習を行う場合は、実際に模型や模擬装置を作成することや、一度作成された模型や模擬装置を変更することは容易ではなく、必要な部材を揃え、計測器などの器具を用意することも経済的コストがかかるという課題を有していた。
また、前述の論理的シミュレーションである、実験実習の替わりにコンピュータ上でシミュレータを使用して模擬実験を行う場合であっても、一般的に、シミュレータは、解析結果を得るためのパラメータの設定が数多く必要となり、その上に操作が複雑で難解であることが多く、シミュレータに習熟するのに困難を伴う上に時間がかかるという課題を有していた。
また、一般的にシミュレータには、モデル化されたシミュレーション対象を構成する構成要素のパラメータの値を変更した場合には、新規に初めから解析をしなければならないものが多く、解析結果の変化を即時に確認することは困難であった。
【0005】
例えば前述のシミュレータの一つとして、従来より電気工学分野において、電子回路のシミュレータとして一般的な、米国カリフォルニア大学バークレー校で開発されたSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasisの略。)が挙げられるが、SPICE系シミュレータの解析方法では、電子回路図を構成する複数部品の多数の特性値データを入力し、次に、解析時間のスタートタイムとエンドタイムを設定し、解析開始からの時間経過に従って解析データを蓄積していく方法であるため、解析に使用するコンピュータの内部記憶装置または外部記憶媒体の容量によって蓄積できるデータ量が制限されていた。
一方、本発明の解析方法では、スタートタイムを設定する必要がなく、内部記憶装置または外部記憶媒体に蓄積されるデータ量に制限されないので、簡単かつ小規模なコンピュータシステムで対応できるので許容性がある。
【0006】
また、紙に印刷された書籍の替わりに、電子書籍を使って理論の学習をする場合、電子書籍を表示して読書するためのコンピュータの他に、シミュレータを使うための別のコンピュータが必要になるので、利便性に欠け、電子書籍だけでは効率のよい学習がしがたいという課題を有していた。また、紙の書籍または電子書籍に予め記載された内容をユーザが変更することは不可能であり、また、たとえ書籍データを変更できる電子書籍であっても、シミュレーションをして変更後の動作確認することはできなかった。
これらの点から、今まで各種分野の学問や技術の学習は、実験実習、またはそれに替わるシミュレータの使用が可能な設備や、指導者による指導が受けられる教育環境が必要とされ、個人の学習者が、そうした教育環境において教育を受けることなく、あるいは専門的なシミュレータを所有し、かつ、その使用方法を習熟することなく自学自習での学習をしようとしても、独習をするには困難が伴うという課題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、従来の電子書籍に連動したシミュレーション機能を備えることにより、ユーザが電子化された各種分野の学問や技術の解説が記載された書籍のページを読書しながら、その場で、解説内容を理解できたかどうかの確認がし易いとともに、シミュレーション機能を使用して、学習した成果を繰返し確認することにより解説内容を確実に習得することができ、学習を効率的に行うことができ、また、該書籍画面上に表示された、シミュレーション対象である物理的あるいは抽象的な現象やシステムをモデル化したものであるところの、電子化された仮想オブジェクトを操作でき、かつ、仮想オブジェクト上の所望の位置で解析することが可能であり、さらに仮想オブジェクトを構成する構成要素であるところの、各仮想エレメントが持つ各種の特性値に所望の変更をして、シミュレーション条件が変更された場合には、変更後のシミュレーション結果が、リアルタイムにシミュレーション部に連動して表示されることにより、ユーザがシミュレーション対象の特性を視覚的、直感的に理解する効果を向上することができ、また、自宅や職場のコンピュータがあれば各種分野の学習をする際の独習性、利便性、および携帯性を可能にするシミュレーション連動型学習用電子書籍システム、シミュレーション連動型学習用電子書籍表示方法、シミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に係るシミュレーション連動型学習用電子書籍システムは、
電子化された解説データと仮想オブジェクトデータを含む書籍画面データを記憶する書籍画面データ部と、書籍画面データ部に格納された書籍画面データをページ毎に表示し、制御するページ表示制御部を有するシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、ページ表示制御部により表示装置に表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析できるシミュレーション部とを備えることを特徴とする。
【0009】
ここで、書籍画面データ部に格納された解説データとは、各種分野の学問や技術について解説することを目的とした解説文と、図表、イメージ、演習問題、例題などから構成される書籍のデータの意味であり、仮想オブジェクトデータとは、シミュレーションの対象である物理的あるいは抽象的な現象やシステムを、コンピュータ上で扱えるように仮想的にモデル化したものを電子化したデータの意味である。
【0010】
また、1つ1つの仮想オブジェクトは、さらに複数の仮想エレメントに分解することができる。仮想エレメントを組み合わせて再構成したものが仮想オブジェクトである。たとえば、電気回路学習用のシミュレーション連動型学習用電子書籍を例に取ると、この場合に仮想オブジェクトに相当するのは電子化された電気・電子回路であり、仮想エレメントに相当するのは電気・電子回路を構成する電子化された抵抗器や配線などの電気部品である。
【0011】
また、特性値とは、仮想オブジェクトおよび仮想エレメントが持つ特性を決定するパラメータの意味であり、画面上に表示された各仮想オブジェクトおよび仮想エレメントの形態や動作、シミュレーション部へ連動する動作を決定する要素の値である。たとえば、電気回路学習用のシミュレーション連動型学習用電子書籍を例に取ると、この場合に特性値に相当するのは電気回路の電圧値や電流値であり、電気部品や電子部品の部品定数、あるいは、仮想計測器の設定値などである。
【0012】
また、ここでシミュレーション部とは、数学的モデルである仮想オブジェクトのデータを、コンピュータ上で論理的に扱うことを意味するものであって、必ずしも、計算により仮想オブジェクトが持つ特性値の解析結果をコンピュータの画面上に仮想的に表示して動作させることに限られるものではない。
【0013】
したがって、シミュレーション結果を表示装置の画面上に表示する方法も、例えば電気回路の実際の実験に使用されるオシロスコープやデジタルテスタ等の計測器を仮想的に表示することに限られず、たとえば、化学における化学物質の化学反応シミュレーションの結果生じる色や形態の変化、あるいは地学における地球シミュレーションによる気候変化の結果を、画面上にアニメーションで表示する方法であってもよい。
また、シミュレーション結果の数値を表示する方法も数字、波形、グラフに限られるものではなく、矢印表示、ランプ点滅表示、音声表示等であってもよい。
【0014】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムによれば、
書籍画面データはページ表示制御部により表示装置にページ毎に画面表示され(以下、ページ画面という)、さらにシミュレーション部により、仮想オブジェクトを構成する要素である仮想エレメントの各種特性値を解析して、仮想オブジェクトの現象をシミュレーションすることができ、ページ画面上にシミュレーション結果の表示をすることでができる。
【0015】
したがって、ユーザは、ページ画面上の解説文を読み進めながら、演習問題や例題などを解く場合、または、自分がシミュレーション対象である仮想オブジェクトの動作や反応などの諸現象について、実験をして確認したい場合などに、シミュレーション機能により同一画面上で仮想オブジェクトのシミュレーション結果を解析することができる。
【0016】
それゆえに、ユーザは各種分野の学問や技術を学習する場合に、各理論の読解をしながら、同時に解説内容の実証確認を同一のページ画面上でシミュレーションによって行うことができるから、その場で解説内容を理解できたかどうかの確認がし易いので、学習に効率がよい。
【0017】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムは、
ページ画面上の仮想オブジェクトを所望に応じて操作するための仮想オブジェクト操作手段と、仮想オブジェクト上においてシミュレーション部により解析する位置を任意に指定するための解析ポイント指定手段とを、さらに備える。
【0018】
上記の仮想オブジェクト操作手段は、仮想オブジェクトの構成要素である仮想エレメントをページ画面上で所定の操作により移動、削除、付加、結合、接続などの変更をすること、および仮想エレメントが持つ特性を決定する各要素の値である特性値の変更等の操作をする機能を有することを特徴とする。
【0019】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムによれば、
シミュレーション対象であるページ画面上の仮想オブジェクトは、仮想オブジェクト操作手段により、ユーザの所望に応じて操作でき、シミュレーション部により解析をする位置も固定ではなく、解析ポイント指定手段により、仮想オブジェクト上の任意の位置を指定して解析することができる。
【0020】
したがって、ユーザは、表示されたページの解説文を読み進めながら、演習問題や例題などを解く場合、または、自分が学習した内容を確認したい場合に、仮想オブジェクト操作手段によりシミュレーション対象である仮想オブジェクトを所望に応じて操作して、シミュレーション条件を変えながらシミュレーションを行うことができ、また、解析ポイント指定手段により仮想オブジェクト上の任意の解析位置での解析を行うことができる。
【0021】
それゆえに、ユーザは各種分野の学問や技術を学習する場合に、所望に応じてシミュレーションの条件を変えて再試行することができ、自分が予想した結果と比べることができるから、自分が解説内容を確実に理解したかどうかを確認して次のステップに進むことができるので、学習が効果的に行える。
【0022】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムは、
解析ポイント指定手段により仮想オブジェクト上の解析位置が指定された状態で、
仮想オブジェクト操作手段により仮想オブジェクトが所望に応じて変更された場合、ないし、仮想オブジェクト操作手段により仮想オブジェクトが所望に応じて変更された状態で、解析ポイント指定手段により仮想オブジェクト上の解析位置が指定された場合に、変更された後の解析結果を、シミュレーション部へリアルタイムに連動表示可能とするための、リアルタイム連動表示手段をさらに備える。
【0023】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムによれば、
解析ポイント指定手段により、仮想オブジェクト上の解析位置を指定されたままの状態で、仮想オブジェクト操作手段により仮想オブジェクトが所望に応じて変更された場合、ないし、仮想オブジェクト操作手段により仮想オブジェクトが所望に応じて変更された状態で、解析ポイント指定手段により、仮想オブジェクト上の解析位置が指定された場合において、その変更結果がリアルタイム連動表示手段によりシミュレーション部へ連動して表示され、1回の解析毎にシミュレーションを中断することなく、画面表示上では時間的に連続しているかのように見える、リアルタイム連動表示されたものとなる。
【0024】
したがって、ユーザは、表示されたページの解説文を読み進めながら、演習問題や例題などを解く場合、または、自分で、自分が学習した内容を正しく理解しているかどうかを確認したい場合に、シミュレーション対象である仮想オブジェクトを構成する仮想エレメントの諸特性値を変更すると、シミュレーション条件の変化に連動して、画面に表示されたシミュレーション結果もリアルタイムに変化するのを視覚で確認することができ、変更前後の結果を速やかに比較することができる。
【0025】
それゆえに、ユーザは各種分野の学問や技術を学習する場合に、シミュレーション対象である物理的あるいは抽象的な現象やシステムに備わる様々な特性を視覚的、直感的に理解し易くなるので、学習の理解効果が向上する。
【0026】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、ページ表示制御部は、書籍画面データの内容をページ毎に表示装置に表示する書籍画面データ表示手段と、ユーザがページ画面上に、演習問題を解いた場合の解答や、自分の学習記録や覚書などのメモを入力をするためのメモ入力手段と、メモ入力手段と仮想オブジェクト操作手段により、変更が加えられた後のページをユーザ編集データとして書籍画面データ部に書込み記憶する書籍画面データ記憶手段と、書籍画面データのページをめくるページめくり手段と、次回再開時に、前回終了時のページを表示するレジューム復帰手段とを有することを特徴とする。
【0027】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムによれば、書籍画面データはページ毎に表示され、仮想オブジェクト操作手段によりページ画面上の仮想オブジェクトデータが変更された場合、または、メモ入力手段により各ページ画面上に、テキストデータなどの所望の入力データのメモ入力がなされた場合は、変更された内容がユーザ編集データとして書籍画面データ部に書込まれて記憶される。
ここで入力データとは、コンピュータにより記憶処理可能なデータのことであり、必ずしもテキストデータに限られるものではなく、たとえば、画像データや音声データ等であってもよい。
【0028】
また、読書中は、ページめくり手段により、指定されたページが切換えて表示される。また、レジューム復帰手段により、一度終了した後に再開した場合に、前回終了時に表示されていたページが表示される。
【0029】
したがって、ユーザは、ページめくり手段により、表示装置に表示された書籍のページを、体系的に学問や技術を学習できるように予め指定されたページ順に読み進むことができる。
また、演習問題の解答や学習記録などの自分が記録しておきたい覚書のメモを電子書籍のページに書き込んだり、仮想オブジェクトデータを変更した場合には、変更した状態のままでページを保存して終了することができるので、次回再開時に前回までの学習内容を速やかに思い出して学習を再開できる。
また、レジューム復帰手段により、一度終了した後の次回再開時に前回終了時のページが表示されるので、ユーザは次回再開時に前回の続きから開始することができるので、学習の効率がよい。
【0030】
それゆえに、ユーザは各種分野の学問や技術を学習する場合に、ページ順に学習を進めていけば、おのずと適切に体系的、段階的な学習をすることができ、所望により書籍内容を変更し、またはメモを入力した自分の学習履歴を残しておくことができ、時間経過した後の再学習の際にも、自分の学習した記憶を呼び起こすことがし易いので、学習を効率よく行うことができる。
【0031】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、書籍画面データ部に格納される解説データは、解説の他に、演習問題の解答を書き込むための解答欄とともに、演習問題等を学習した日を記載する日付欄、自己採点結果を記載する自己採点欄、および付随事項を記載する備考欄と、を備えた学習記録欄を有している。これにより、日付欄に演習問題等の学習日を記載することができ、演習問題等の学習進捗状況の管理ができるという作用を有する。また、備考欄を備えることにより、学習した内容に付随する事項も書込むことができ、該電子書籍だけで学習から学習内容の確認までのトータルな学習ができるという作用を有する。
【0032】
この発明の他の局面に係るシミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法は、電子化された解説データと仮想オブジェクトデータを含む書籍画面データを記憶する書籍画面データ記憶ステップと、書籍画面データ部に格納された書籍画面データをページ毎に表示し、制御するページ表示制御ステップを有するシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、ページ表示制御部により表示装置に表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析できるシミュレーション実現ステップとを備えることを特徴とする。
【0033】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法は、
ページ画面上の仮想オブジェクトを所望に応じて操作するための仮想オブジェクト操作ステップと、仮想オブジェクト上においてシミュレーション部により解析する位置を任意に指定するための解析ポイント指定ステップとを、さらに備える。
【0034】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法は、
解析ポイント指定ステップにより仮想オブジェクト上の解析位置が指定された状態で、仮想オブジェクト操作ステップにより仮想オブジェクトが所望に応じて変更された場合、ないし、仮想オブジェクト操作ステップにより仮想オブジェクトが所望に応じて変更された状態で、解析ポイント指定ステップにより仮想オブジェクト上の解析位置が指定された場合に、変更された後の解析結果を、シミュレーション部へリアルタイムに連動表示可能とするための、リアルタイム連動表示ステップをさらに備える。
【0035】
この発明のさらなる他の局面に係る記録媒体は、シミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法をコンピュータに実行させるためのシミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体である。
この記録媒体に記録されたシミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラムによりコンピュータにて実行されるシミュレーション連動型学習用電子書籍の実行方法は、次の特徴を有する。
つまり、シミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法は、電子化された解説データと仮想オブジェクトデータを含む書籍画面データを記憶する書籍画面データ記憶ステップと、書籍画面データ部に格納された書籍画面データをページ毎に表示し、制御するページ表示制御ステップを有するシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、ページ表示制御部により表示装置に表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析できるシミュレーション実現ステップとを備えることを特徴とする。
【0036】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍プログラムにより実行されるシミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法は、ページ画面上の仮想オブジェクトを所望に応じて操作するための仮想オブジェクト操作ステップと、仮想オブジェクト上においてシミュレーション部により解析する位置を任意に指定するための解析ポイント指定ステップとを、さらに備える。
【0037】
上述のシミュレーション連動型学習用電子書籍プログラムにより実行されるシミュレーション連動型学習用電子書籍を実行する方法は、解析ポイント指定ステップにより仮想オブジェクト上の解析位置が指定された状態で、仮想オブジェクト操作ステップにより仮想オブジェクトが所望に応じて変更された場合、ないし、仮想オブジェクト操作ステップにより仮想オブジェクトが所望に応じて変更された状態で、解析ポイント指定ステップにより仮想オブジェクト上の解析位置が指定された場合に、変更された後の解析結果を、シミュレーション部へリアルタイムに連動表示可能とするための、リアルタイム連動表示ステップをさらに備える。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態1、2について図面を参照して詳細に説明する。ここでは、シミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラムが予め記憶された媒体(以下、電子書籍という)を例示して、該電子書籍実行プログラムに格納される書籍画面データを所定の表示装置に表示して、ユーザが解説文の読書とシミュレーション対象である仮想オブジェクトの動作確認をする場合を説明する。
【0039】
(実施の形態1)図1は、この発明の各実施の形態に適用される電子書籍システムの構成図である。電子書籍システムは、該システム自体を集中的に管理および制御するためのCPU(中央演算処理装置の略)1、記憶部2、電子書籍の書籍画面データを表示するためのディスプレイなどの表示装置3、表示装置3に表示されている電子書籍の画面に、テキストデータなどの入力を行うためのキーボードやマウスなどの入力装置4、記録媒体読取部5、記録媒体6、解説データ71および仮想オブジェクトデータ72などのページ画面を構成するデータが格納される書籍画面データ部7、ページ表示制御部8、シミュレーション部9、仮想オブジェクト操作手段10、解析ポイント指定手段11、リアルタイム連動表示手段12を含む。
【0040】
書籍画面データ部7には、学習内容の解説文、図表、演習問題等を示す解説データ71、モデル化されたシミュレーション対象を示す仮想オブジェクトデータ72、シミュレーション部9の設定データであるシミュレーション設定データ73、ユーザ編集データ74が格納される。
さらに、ユーザ編集データ74には、ユーザがページ画面上の仮想オブジェクトを操作し変更した場合に、該変更データが記憶される仮想オブジェクト変更データ741および、ユーザにより解答や自己の学習記録や覚え書きなどのメモが入力装置4により入力された場合に、該入力データが書込み記憶されるメモ入力データ742が含まれる。
【0041】
なお、これらの書籍画面データ部に格納されるデータとは、コンピュータの処理装置で認識処理可能なデータを意味するものであって、必ずしもテキストデータに限られるものではなく、画像データ、音声データなどのデータとしてもよい。
【0042】
ページ表示制御部8は、書籍画面データ部7に予め格納された解説データ71や仮想オブジェクトデータ72などの電子書籍のデータを、各ページ毎に書籍体裁のレイアウトで所定の構成にし、ページ画面として表示装置3に表示するための制御を行う。また、電子書籍システム終了時に表示装置3において表示されているページの情報を記憶して終了し、次回再開時に該ページを表示する制御を行う。
【0043】
シミュレーション部9は、書籍画面データ部7に格納されたシミュレーション設定データ73に基づいて、ページ画面上にシミュレーションの機能を実現し、シミュレーションの対象となる仮想オブジェクトを構成する、構成要素である仮想エレメントの特性を決定する特性値を使って解析して該解析結果を画面上に表示する。
【0044】
仮想オブジェクト操作手段10は、仮想オブジェクトデータ72が表示装置3において表示された仮想オブジェクトを所望に応じて操作するための制御を行う。
【0045】
解析ポイント指定手段11は、シミュレーション部9により仮想オブジェクト上の所望の場所で解析する位置を指定する。
【0046】
リアルタイム連動表示手段12は、ページ画面上の仮想オブジェクトが操作され変更が加えられると、即時にシミュレーション部9に連動して、変更後の解析結果をページ画面上のシミュレーション結果の表示に反映するための制御を行う。
【0047】
記録媒体6は、コンピュータで読取可能な記録媒体であって、該電子書籍システムの動作を制御するための各種のプログラムおよび各種のデータが予め記録された記録媒体である。
【0048】
なお、ここで記録媒体6には、たとえばCD―ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクおよびICカードなどに限られず、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされる場合も含まれる。
【0049】
記録媒体読取部5は、記録媒体6に記録されているプログラムまたはデータを読出して、記憶部2に格納するためのものであって、CD―ROMドライブ、フレキシブルディスクドライブなどからなる。
【0050】
以上のように構成された各実施の形態に適用される電子書籍システムの使用例について、以下電気回路の学習用の電子書籍を例に説明する。
図2(A)〜(C)は、この発明の各実施の形態に適用される図1の書籍画面データ部7の内容をページ毎に表示したページ画面表示の実施例を示す図である。
図2(A)には、電子書籍システム起動時の表示装置3における、書籍画面データの表紙のデータの表示内容が示される。図2(A)には、表紙とともに、書籍画面データに含まれる「最初から開始」ボタン2Aおよび「続きから開始」ボタン2Bが表示される。「最初から開始」ボタン2Aが操作されると、書籍画面データの第1ページが表示され、「続きから開始」ボタン2Bが操作されると、前回終了時に表示装置3に表示されていた書籍画面データのページが表示される。
【0051】
図2(B)には、電子書籍の読書時の表示装置3における、書籍画面データのページ画面の表示内容の1例として、解説用ページが示される。図2(B)のページ画面表示例のように、解説データが表示された電気回路解説文21と仮想オブジェクトデータが表示された仮想電気回路22とともに、同じページ画面上にシミュレーション結果表示画面である仮想計測器23が表示される。
図2(C)には、電子書籍の読書時の表示装置3における、書籍画面データのページ画面の表示内容の1例として、演習問題用ページが示される。図2(C)のページ画面表示例のように、演習問題24と解答欄25と学習記録欄26が表示され、ユーザが演習問題の解答を入力できる解答欄25と、学習日欄や自己採点欄や備考欄からなる学習記録欄26はユーザが自分の所望に応じて、入力装置により文字を入力することが可能であり、ユーザは自分の学習履歴として、後日、参照できる。
また、図2(B)、(C)には、書籍画面データの表示とともに、書籍画面データに含まれる「前ページ」ボタン2C、「次ページ」ボタン2D、「閉じる」ボタン2Eが表示される。「前ページ」ボタン2Cおよび「次ページ」ボタン2Dのそれぞれが操作されると、操作される毎に現在表示されている書籍画面データのページの直前および直後のページの内容が逐次、切換えて表示される。また、「閉じる」ボタン2Eが操作されると電子書籍が終了される。
【0052】
図3は、図1の書籍画面データ部7の構成の実施例を示す図である。
図3において、書籍画面データ部7の書籍画面データは、表紙31、第1ページ32、・・・第Zページ35にページ単位で分割されて格納される。各ページは、図1の解説データ71、仮想オブジェクトデータ72、シミュレーション設定データ73、ユーザ編集データ74から構成される。
図示されるように、電気回路学習用の電子書籍の場合は、たとえば書籍画面データの第1ページ32は、電気回路解説文データ321、仮想電気回路データ322、仮想計測器設定データ323、ユーザ編集データ324からなり、同様に書籍画面データの第2ページ33は、電気回路解説文データ331、仮想電気回路データ332、仮想計測器設定データ333、ユーザ編集データ334からなる。
また、書籍画面データの第nページのように、電気回路解説文データ341のみのページもある。
【0053】
図4(A)〜(D)は、本発明の各実施の形態に係る仮想オブジェクトを操作変更した場合の画面表示の実施例について、電気回路学習用の電子書籍を例に説明する。
図4(A)と図4(B)は、仮想電気回路上にある仮想電気部品の移動を行う回路変更操作を示す図である。
図4(A)は、図1の仮想オブジェクトデータ72を図1の表示装置3に表示した仮想電気回路であり、図1の入力装置4によりページ画面上の仮想電気部品を指定して所定の操作がなされると、抵抗器41は図4(B)のように移動される。また削除することもできる。
【0054】
図4(C)と図4(D)は、仮想電気回路上にある仮想電気部品の部品定数を変更する回路変更操作を示す図である。
図4(C)は、図1の仮想オブジェクトデータ72を図1の表示装置3に表示した仮想電気回路であり、図1の入力装置4を介してユーザが所定の操作を行い、抵抗器を指定し、部品定数である抵抗値の数値を、今、たとえば、3KΩと入力すると、抵抗器42の抵抗値43の数値は図4(D)のように3KΩに変更される。
【0055】
このように、ユーザは、ページ画面上の仮想オブジェクトを構成する任意の仮想エレメントを自分で操作し、所望に応じて移動、削除、付加、部品定数などの特性値の変更、仮想エレメント同士の接続の変更などを行うことが可能となる。
したがって、ユーザはページ画面に表示された仮想オブジェクトを自分の所望に応じて変更し、変更前と変更後の解析結果の変化をシミュレーションにより確認することができるから、電気解説文を読んで理解した内容を、その場で実験実証して確認することができる。
なお、ここで、入力装置は、キーボードやマウスに限られず、音声入力などであってもよい。
【0056】
図5(A)〜(D)は、本発明の各実施の形態に係る仮想オブジェクトを変更した場合のシミュレーション部へのリアルタイム連動表示の実施例を示す図である。
図5(A)には、図1の表示装置3に表示された図1の仮想オブジェクトデータ72のページ表示内容の1例として抵抗器51を含む部品から構成される仮想電気回路が示される。
図5(B)には、図5(A)の仮想電気回路上の電圧値の、時間0から時間5aまでの計測結果を表示した仮想計測器の表示画面が示される。
図5(C)には、入力装置4を介して操作して、図5(A)の仮想電気回路の部品である抵抗器51を移動して回路から外した場合の例が示される。
図5(D)には、上記の仮想電気回路の変更操作を行った時間5aを含む図5(C)の仮想電気回路上の電圧値の、時間0から時間5bまでの計測結果を表示した仮想計測器の表示画面が示される。
【0057】
今、図5(A)の抵抗器51を含む仮想電気回路において、解析ポイント指定手段により、仮想電気回路上の解析する位置を指定するための測定用プローブ(以下、測定用プローブという)52が置かれた位置の電圧を計測すると、その計測結果は図5(B)に図示されるように、右上がりの充電波形グラフとして表示される。
【0058】
次に、図5(C)の仮想電気回路において、時間5aにおいて抵抗器51を移動して回路から外した場合、リアルタイム連動表示手段により計測結果が解析を行うシミュレーション部へ連動してリアルタイムに仮想計測器画面に反映表示されて、図5(D)に図示されるように、抵抗器51が移動された時間を示す時間5aからは右下がりの放電波形グラフに変化して表示される。
【0059】
このように、ユーザは書籍画面データの内容が表示装置3に表示されたページ画面上で、仮想オブジェクトを構成する要素である仮想エレメントの移動や削除、付加、特性値の変更、仮想エレメント同士の接続変更などの操作を行うと、それらの操作に連動して、解析結果も、画面上で切れ目なく、時間的に連続して見えるように、逐次、シミュレーション結果に反映表示される。
したがって、ユーザは、シミュレーションの波形表示が、実際の計測器と同じに、経過時間に従って過渡的に変化するのを見ることができる。
【0060】
図6は、本発明の各実施の形態に係る解析結果のシミュレーション部9へのリアルタイム連動表示の処理のフローチャートである。
図6を参照して、ページ画面が表示されると同時に開始される、解析結果がシミュレーション部9にリアルタイム連動表示される処理について説明する。
【0061】
まず、ユーザが入力装置4を操作してページ画面を表示装置3に表示する指示をすると、シミュレーション部9において、解析時間が0にリセットされる(S601)。その後、シミュレーション設定データ73に相当する仮想計測器設定データが読込まれ(S602)、該仮想計測器設定データに基づいてページ画面上の仮想計測器(図2参照)の表示が初期化される(S603)。次に、仮想オブジェクトデータ72に相当する仮想電気回路データが読込まれ(S604)、該仮想電気回路データに基づいてページ画面上の仮想電気回路の各仮想電気部品の持つ状態値が初期化される(S605)。
【0062】
ここで、仮想電気部品の状態値とは、たとえば、仮想電気部品がコンデンサである場合の、コンデンサに蓄積される電荷の量であり、仮想電気部品がコイルである場合の、コイルに蓄積される磁束の量であるような、各電気部品に固有の、過渡的に変化する値のことである。
【0063】
次に、S604において読込まれた該仮想電気回路データに基づいて回路の解析がなされる(S606)。次に、該回路解析により求められた各部品の状態値のデータが図1の記憶部2に記憶され(S607)、測定用プローブが置かれた位置の電圧値がシミュレーション結果を表示する仮想計測器に表示される(S608)。
【0064】
なお、ここでは、仮想計測器に表示される値を電圧値としたが、仮想計測器に表示される値は電圧値に限られず、電流値や部品の状態値などであってもよい。次に、解析時間を進めるために、予めユーザにより仮想計測器において任意に設定された、解析時間の最小単位である単位時間が1単位時間進められる(S609)。
【0065】
なお、ここでは、1単位時間をユーザにより仮想計測器において任意に設定された単位時間としたが、単位時間は任意に設定されるだけとは限定されず、たとえば1マイクロ秒とするように固定値としてもよい。
【0066】
次に、ユーザの操作による部品または測定用プローブの移動、削除、および仮想計測器設定データの変更などの回路の変更があったかどうか判定され(S610)、変更があった場合は(S610でYes)、該変更内容のデータを受取るために仮想オブジェクト変更データに相当する回路変更データ741が読込まれる(S611)。
次に、いったん各部品状態値が初期化され(S612)、その後S607において記憶された各部品状態値のデータが読込まれる(S613)。その後は、再度S606の処理に戻り回路の解析が続けられる。
【0067】
一方、回路の変更がなかったと判定されたときは(S610でno)、再度S606の処理に戻り回路の解析が続けられる。
【0068】
このように、解析1単位時間という極めて短い時間間隔毎に、回路に変更があったかどうかが確認されるため、回路に変更があった場合には、該回路変更に連動して、回路の解析結果をシミュレーション部にリアルタイムに連動表示することが可能となる。
【0069】
また、解析1時間単位毎の各部品の状態値のデータが記憶部2に記憶されるから、回路が変更されても、記憶された部品の状態値のデータを再度読込むことにより各部品の状態値を変更前の値に戻すことができるので、常に継続した解析が可能となるから、ユーザは、自分が操作した結果が実時間さながらに、リアルタイムに反映されるの確認することが可能となる。
【0070】
さらに、電子回路シミュレータとして一般的な、従来のSPICEシミュレータの回路解析方法では、回路の一部が変更された場合でも、すべての部品の状態値が初期化されるので、変更前と変更後で解析処理がいったん中断された。そのため、回路の変更と回路解析処理の同時動作は不可能であった。
一方、本発明の解析方法を回路の解析に適用した場合の処理では、回路が変更されても処理が中断されることなく引き続いて解析可能であり、回路の変更と回路解析処理の同時動作が可能である。
【0071】
したがって、ユーザが回路を変更するよう操作すると、該操作に連動して、シミュレーション部により表示された解析結果が即時に変化するから、ユーザは、視覚から直感的に部品の特性などの電気回路の性質を理解することができ、電気回路の学習効果が向上する。
【0072】
なお、ここでは、回路解析により求められた部品状態値のデータは記憶部2に記憶されるとしているが、部品状態値のデータを書籍画面データ部7内の仮想オブジェクト変更データ741に相当する回路変更データに自動的に記憶されるようにして、ページが再表示された時に、該回路変更データを読込んで、前回終了時と同じ回路の状態から再び回路解析と仮想計測器の表示がなされるようにしてもよい。
【0073】
図7は、本発明の各実施の形態に係る電子書籍システム起動後のページ画面のページをめくる時の処理フローチャートである。
図7を参照して、図1の電子書籍システム起動後、書籍画面データを読書中にページをめくった時の処理について説明する。
今、たとえば、図2(A)に示されたように電子書籍の表紙を表示装置3に表示した状態において、入力装置4を介して「最初から開始」ボタン2Aまたは「続きから開始」ボタン2Bが操作されたか否か判定される。
【0074】
まず、ユーザにより「最初から開始」ボタン2Aが操作されたか否か判定されて(S701)、「最初から開始」ボタン2Aが押下されていれば(S701でyes)、ページ表示制御部8により書籍画面データの最初のページが書籍画面データ部7から読出されて表示装置3に表示され(S704)、操作されていなければ(S701でno)、次に、「続きから開始」ボタン2Bが操作されたか否か判定する(S702)。
【0075】
判定の結果、「続きから開始」ボタン2Bが操作されていなければ(S702でno)、前述したS701の判定処理に戻り、「続きから開始」ボタン2Bが押下されていれば(S702でyes)、ページ表示制御部に記憶されたページ情報が読込まれて前回終了時に表示されていた書籍画面データのページが書籍画面データ部7から読出されて表示装置3に表示される(S703)。
【0076】
その後、入力装置4を介して「前ページ」ボタン2Cまたは「次ページ」ボタン2D(図2(B)参照)が操作されたか否か、すなわち、ユーザによりページめくりの指示がされたか否か判定され(S705)、指示がされていなければ(S705でno)、指示されるまでS705の判定処理が繰返される。
【0077】
一方、ユーザによるページめくりの指示がなされた場合は(S705でyes)、表示装置3に表示されている書籍画面データのページ画面にユーザによる変更がなされたか否かの判定処理(S706)に移行する。
【0078】
判定の結果、ページ画面への変更がなされていた場合は(S706でyes)、ページ表示制御部8により、変更されたページ画面の変更情報(以下、ページ変更情報という)を得て、後述するように書籍画面データ部7に書込んで記憶し(S707)、その後、ページ表示制御部8は、ユーザにより指示された前ページまたは次ページの書籍画面データを書籍画面データ部7から読出して、表示装置3に表示する(S708)。
【0079】
一方、ページ画面への変更が無かった場合、つまり、ページ変更情報が無かった場合は(S706でno)、ページ表示制御部8は、ユーザにより指示された前ページまたは次ページの書籍画面データを書籍画面データ部7から読出して、表示装置3に表示する。
【0080】
次に、入力装置4を介して「閉じる」ボタン2E(図2(B)参照)が操作されたか否かが判定され(S709)、「閉じる」ボタン2Eが操作されていなければ(S709でno)、前述したS705の判定処理に戻る。一方、「閉じる」ボタン2Eが押下されていれば(S709でyes)、前述のS707と同じく、ページ表示制御部8によりページ変更情報を得て、後述するように書籍画面データ部7に書込んで記憶する処理(S710)を行って後、電子書籍システムを終了する。
【0081】
このように、ユーザが電子書籍システム起動すると、まず、表紙が表示装置に表示され、読書を最初から開始するか、または、前回終了時に表示されていたページから開始するかを、ユーザは表紙の画面にあるボタンを押して自分で選択することができる。また、読書中にページをめくると、めくる直前までにページ画面に加えられたページ変更情報が全て自動的に記憶されてから後に、前ページまたは次ページが表示される。また、同じく電子書籍を閉じる際にもページ変更情報が自動的に記憶されて終了する。
【0082】
したがって、ユーザは、電子書籍システムを一度終了した後の再開時に、速やかに前回終了時に開いていたページに戻ることができ、また、自分が操作して変更を加えた仮想電気回路や、ページ画面上に入力したメモがそのままの状態で自動的に記憶されるので、同じページを再度開いた際に、ユーザは、前回までの学習内容を速やかに思い出して、いつでもスムーズに学習を再開することができる。
【0083】
図8は、図7の書籍画面データ記憶処理の詳細フローチャートである。
図8を参照して、ユーザによりページ画面に変更が加えられた場合、ページ変更情報として、書籍画面データ部7に格納された各データに書込まれて記憶される手順について説明する。
【0084】
まず、ページ変更情報のうちで、仮想電気回路の変更があったかを判定し(S801)、次に、メモ入力があったかどうかを判定する(S803)。さらに、仮想計測器設定に変更があったかどうかを判定する(S805)。
【0085】
前述の判定処理において、仮想電気回路の変更があった場合には(S801でyes)、回路変更データとして、ユーザ編集データ74に格納されている仮想オブジェクト変更データ741に記憶され処理は終了する。
【0086】
次にメモ入力があったかどうかの判定の結果、メモ入力があった場合には(S803でyes)、メモ入力データとして、ユーザ編集データ74に格納されているメモ入力データ742に記憶され処理は終了する。
【0087】
その後、仮想計測器設定に変更があったかどうかの判定の結果、仮想計測器設定の変更があった場合には(S805でyes)、仮想計測器設定データとしてシミュレーション設定データ73に上書き記憶され処理は終了する。
【0088】
このように、書籍画面データ記憶の処理においては、書籍画面データに変更があった場合のページ変更情報は、その種類に対応する書籍画面データ部7の各データに記憶される。
【0089】
図9(A)〜(C)は、図1のシミュレーション部9によりページ画面上に表示されるシミュレーション結果の表示の実施例を示す図である。
【0090】
図9(A)には、仮想電気回路上の測定用プローブ91が置かれた位置の信号の波形が、仮想計測器92の波形表示画面に、縦軸を電圧、横軸を経過時間とする波形グラフとして表示される。
また、ここで波形グラフ表示される値は電圧値に限られず、電流値や部品の状態値であってもよい。
【0091】
図9(B)には、測定用プローブ93が置かれた位置の電圧の値が、電圧値を数値で表示する数値表示器94に表示される。
また、ここで数値表示される値は電圧値に限られず、電流値や部品の状態値であってもよい。
【0092】
図9(C)には、測定用プローブ95が置かれた位置の電流の向きが、電流方向を矢印記号で表示する電流方向表示器96によって表示される。
なお、ここでは、電流方向表示器96の表示方式を矢印表示としているが、表示方式は矢印表示に限定されず、たとえば、ランプの点滅で示されるランプ点滅表示であってもよく、また、計測される値も電流値に限られず、電圧値や部品の状態値であってもよい。
【0093】
このように、仮想電気回路上で計測をした結果は、計測する目的に応じて仮想計測器に、波形グラフ表示、数値表示、矢印表示などの表示形式で表示される。また、波形グラフ表示は画面サイズを拡大してもなめらかに描画されたグラフ線が示される。
したがって、ユーザは実際の計測器を模した仮想計測器を使用して計測することで、より実体験に近い実習的な学習ができ、また、実際にはない電流の方向を示す矢印表示により、電気回路の電気的特性をより直感的、体験的に理解することができる。
【0094】
上述した実施の形態1では、書籍画面データは図1の表示装置3にて表示されるとしたが、書籍画面データの出力態様は表示装置3における表示に限定されず、図1の電子書籍システムに音声出力装置、または印刷装置を設けて、音声にてアナウンスするようにしてもよく、また印字するようにしてもよい。
【0095】
(実施の形態2)次に、実施の形態2について説明する。上述したシミュレーション連動型学習用電子書籍システムは、電子書籍のデータの内容を表示する処理、ページ画面上の仮想オブジェクトを操作する処理および解析する処理などを機能させるためのプログラムで実現される。このプログラムは、図6〜図8の処理フローチャートに対応したプログラムを含むものであって、コンピュータで読取可能な記録媒体に格納されている。
【0096】
上述した各実施の形態では、この記録媒体として、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVDなどの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた媒体であってもよい。
【0097】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明は学習に利用されることに効果を奏するものであるが、ここでいう「学習」の意味は、学校や教室で何かを勉強するというような日常的な意味ではなく、繰り返し練習することにより、それまで身につけていなかった知識や技術を習得する過程を意味するものである。さらに、学習の過程を詳述すると、まず情報が視覚や聴覚などの感覚器官を通じて、人間の大脳に記憶され、繰り返し経験により定着し、さらに定着した情報を応用することで真の理解に達するという過程をたどる。
本発明によれば、
(1)電子書籍にシミュレーション機能が備わっているので、理論解説の読解と、実験実習または模擬実験を同時に行うことができるから、学習者は書籍ページの読書をしながら、その場で、学習内容を理解できたかどうかの確認ができ、効率のよい学習ができる。
(2)シミュレーションによって繰り返しシミュレーション対象の動作を確認できるので、確実に解説内容を定着させて理解することができ、学習の理解効果を向上できる。
(3) 高度な知識や技術を学習する場合であっても、専門家による指導や専門的なシミュレータなしに、自宅や職場での独習が可能になる。
(4)1 台のコンピュータだけで理論と実験の学習が行えるので利便性に優れる。
(5)学習者が、書籍画面に表示されたシミュレーション対象である仮想オブジェクトを操作することができ、また、仮想オブジェクト上の解析ポイントを選ぶことができるため、シミュレーションの自由度が高く、学習者は、記憶後定着した解説内容を応用することができ、学習の理解効果を向上できる。
(6)表示装置に表示されたページ画面上の仮想オブジェクトを変更することに連動して、解析結果がシミュレーションに即時に反映表示されるリアルタイム連動表示機能により、学習者は視覚的に仮想オブジェクトの動作を確認をすることができる。例えば、難解な計算式で解説される理論の法則や定理を学習する場合に、従来の学習では補助教材を使い解説文から具体的なイメージを喚起し、脳の中で視覚化する。一方、本発明を利用して学習を行う場合には、電子書籍のページ画面上で仮想オブジェクトとシミュレーション機能が連動して同時に表示されるので、解説内容のイメージ化に優れ、抽象的な概念であってもより視覚的、直感的に理解することができ、学習の効果を向上できる。
(7)書籍ページに学習記録欄を備えることにより、学習者が学習日や自己採点などの記載することができ、学習進捗状況の管理ができるため、学習の効率を向上する効果を有する。
(8)携帯型コンピュータにインストールして移動先に携帯することができるので、学習者は時や場所に限定されずに自分の好みの学習スタイルで、好みのペースで学習を行うことができ、利便性に優れる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に適用されるシミュレーション連動型学習用電子書籍システムの構成図である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明の各実施の形態に適用される図1の書籍画面データの内容をページ毎に表示したページ画面表示の実施例を示す図である。
【図3】図1の書籍画面データ部の構成の実施例を示す図である。
【図4】(A)、(B)は、本発明の各実施の形態に係る仮想オブジェクト上にある仮想エレメントの移動を行う仮想オブジェクト変更操作の実施例を示す図である。
(C)、(D)は、本発明の各実施の形態に係る仮想オブジェクト上にある仮想エレメントの特性値を変更する仮想オブジェクト変更操作の実施例を示す図である。
【図5】(A)〜(D)は、本発明の各実施の形態に係る仮想オブジェクトを変更した場合のシミュレーション部へのリアルタイム連動表示の実施例を示す図である。
【図6】本発明の各実施の形態に係るリアルタイム連動表示手段の処理フローチャートである。
【図7】本発明の各実施の形態に係る電子書籍システム起動後のページ画面のページをめくる時の処理フローチャートである。
【図8】図7の書籍画面データ記憶処理の処理フローチャートである。
【図9】(A)〜(C)は、図1のシミュレーション部によりページ画面上に表示されるシミュレーション結果の表示の実施例を示す図である。
【符号の説明】
3 表示装置
4 入力装置
5 記録媒体読取部
6 記録媒体
7 書籍画面データ部
8 ページ表示制御部
9 シミュレーション部
10 仮想オブジェクト操作手段
11 解析ポイント指定手段
12 リアルタイム連動表示手段
Claims (9)
- 電子化された解説データと仮想オブジェクトデータとを含む書籍画面データを記憶する書籍画面データ部と、
前記書籍画面データ部に記憶された書籍画面データをページ毎に表示するページ表示制御部と、
前記ページ表示制御部により表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析して解析結果を出力するシミュレーション部と、
前記仮想オブジェクトの構成要素である仮想エレメントをページ画面上で移動、削除、付加、結合又は接続変更する機能及び前記仮想エレメントが持つ特性値を変更する機能を有する仮想オブジェクト操作手段と、
前記仮想オブジェクト上の解析位置を任意に指定するための解析ポイント指定手段と、
シミュレーション動作中に前記仮想オブジェクト操作手段により前記仮想エレメントをページ画面上で移動、削除、付加、結合又は接続変更してシミュレーション条件を変えながら前記解析結果をリアルタイムに連動表示可能とするリアルタイム連動表示手段とを備えることを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍システム。 - 請求項1に記載のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、
解析1単位時間毎に、シミュレーションを行って得られる前記仮想エレメントの特性値を記憶部に記憶させておくとともに、前記仮想オブジェクトデータの変更があったかどうかを判定し、前記仮想オブジェクトデータの変更があった場合には、変更後の前記仮想オブジェクトデータを読込むとともに変更前の前記仮想エレメントの状態値を前記記憶部から読込んだ後、次の解析1単位時間の処理に移り、前記仮想オブジェクトデータの変更がなかった場合には、そのまま次の解析1単位時間の処理に移る機能を有することを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍システム。 - 請求項1又は2に記載のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、
前記リアルタイム連動表示手段は、前記解析ポイント指定手段により前記仮想オブジェクト上の解析位置が指定された状態で、前記仮想オブジェクト操作手段により前記仮想オブジェクトが変更された場合、又は前記仮想オブジェクト操作手段により前記仮想オブジェクトが変更された状態で、前記解析ポイント指定手段により前記仮想オブジェクト上の解析位置が指定された場合に、前記解析結果をリアルタイムに連動表示可能とすることを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、
前記ページ表示制御部は、ユーザにより変更が加えられた後のページをユーザ編集データとして前記書籍画面データ部に記憶する機能を有することを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍システム。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のシミュレーション連動型学習用電子書籍システムにおいて、
前記解説データは、解答欄、日付欄、自己採点欄、備考欄などを含む学習記録欄を有することを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍システム。 - 記憶手段が、電子化された解説データと仮想オブジェクトデータとを含む書籍画面データを記憶する書籍画面データ記憶ステップと、
表示手段が、前記書籍画面データ記憶ステップで記憶された書籍画面データをページ毎に表示するページ表示制御ステップと、
シミュレーション手段が、前記ページ表示制御ステップで表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析して解析結果を出力するシミュレーション実現ステップと、
表示手段が、シミュレーション動作中に、前記仮想オブジェクトの構成要素である仮想エレメントをページ画面上で移動、削除、付加、結合又は接続変更してシミュレーション条件を変えた場合にも前記解析結果をリアルタイムに連動表示するリアルタイム連動表示ステップとを備えることを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍表示方法。 - コンピュータに、
電子化された解説データと仮想オブジェクトデータとを含む書籍画面データを記憶手段に記憶させる書籍画面データ記憶ステップと、
前記書籍画面データ記憶ステップで記憶された書籍画面データをページ毎に表示手段に表示させるページ表示制御ステップと、
前記ページ表示制御ステップで表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析して解析結果を出力させるシミュレーション実現ステップと、
シミュレーション動作中に、前記仮想オブジェクトの構成要素である仮想エレメントをページ画面上で移動、削除、付加、結合又は接続変更してシミュレーション条件を変えた場合にも前記解析結果を表示手段にリアルタイムに連動表示させるリアルタイム連動表示ステップとを実行させる手順を備えることを特徴とするシミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラム。 - コンピュータを、
電子化された解説データと仮想オブジェクトデータとを含む書籍画面データを記憶する書籍画面データ部と、
前記書籍画面データ部に記憶された書籍画面データをページ毎に表示するページ表示制御部と、
前記ページ表示制御部により表示された仮想オブジェクトが持つ特性値を解析して解析結果を出力するシミュレーション部と、
前記仮想オブジェクトの構成要素である仮想エレメントをページ画面上で移動、削除、付加、結合又は接続変更する機能及び前記仮想エレメントが持つ特性値を変更する機能を有する仮想オブジェクト操作手段と、
前記仮想オブジェクト上の解析位置を任意に指定するための解析ポイント指定手段と、
シミュレーション動作中に前記仮想オブジェクト操作手段により前記仮想エレメントをページ画面上で移動、削除、付加、結合又は接続変更してシミュレーション条件を変えながら前記解析結果をリアルタイムに連動表示可能とするリアルタイム連動表示手段とを備えるシミュレーション連動型学習用電子書籍として機能させるためのシミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラム。 - 請求項7又は8に記載のシミュレーション連動型学習用電子書籍実行プログラムが記録された記録媒体。
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