JP4349439B2 - 無線通信システム、無線通信装置、プログラム、および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置、プログラム、および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置、プログラム、および無線通信方法に関する。
WiMedia Distributed MACの規格書において、周囲の無線通信装置と自律分散的なアドホックネットワーク(以下、無線通信システムと称する。)を形成して無線通信を行う無線通信装置および無線通信方法が開示されている。また、当該規格書においては、各無線通信装置が、所定の時間間隔(例えば、65536μs)で設定されたスーパーフレームの先頭に設けられたビーコン期間を利用してビーコンを送信し、無線通信システムを運営する技術も開示されている。
また、上記ビーコン期間には複数のビーコンスロットが用意されており、各無線通信装置が異なるビーコンスロットでビーコンを送信する。このため、各無線通信装置は、ビーコン期間のいずれかのビーコンスロットでビーコンを受信した場合、周囲に無線通信装置が存在すると即座に把握することができる。
また、当該規格書、および特許文献1には、無線通信システムを構成する各無線通信装置が、上記スーパーフレームに含まれるいずれかのタイムスロット(時間帯)を設定し、設定した設定時間帯を利用して無線通信を行う無線通信装置が開示されている。
特開2005−198008号公報
しかし、従来の無線通信装置では、設定時間帯を変更する場合に多量の時間を要するという問題があった。例えば、従来の無線通信装置が設定時間帯に時間帯を追加しようとした場合、まず、追加したい時間帯について通信相手の無線通信装置とネゴシエーションを行なう必要があった。その後、従来の無線通信装置は、既存の設定時間帯と追加したい時間帯とを合体させる処理を行う必要があったため、多量の時間を要する場合があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、設定時間帯の変更に要する時間を削減することが可能な、新規かつ改良された無線通信システム、無線通信装置、プログラム、および無線通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定した設定時間帯を利用して相互に無線通信を行う複数の無線通信装置を含む無線通信システムが提供される。前記無線通信システムに含まれる他の無線通信装置と無線通信する無線通信装置は、前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から変更後の新たな時間帯を選択する選択部と、前記新たな時間帯を示す情報を一括して前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信する通信部と、を備え、前記他の無線通信装置は、前記設定時間帯の変更要求を受信すると、前記設定時間帯の変更要求の示す新たな時間帯を自装置が利用可能である場合に、前記設定時間帯の変更要求に対する応答を前記通信部から前記無線通信装置に送信し、前記無線通信装置は、前記他の無線通信装置からの前記応答に基づいて前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定する。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定された設定時間帯を利用して他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から変更後の新たな時間帯を選択する選択部と、前記新たな時間帯を示す情報を一括して前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信する通信部と、前記設定時間帯の変更要求に対する前記他の無線通信装置からの応答に基づき、前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定する設定部と、を備える無線通信装置が提供される。
かかる構成においては、設定時間帯を変更する際、通信部から他の無線通信装置に新たな時間帯を示す設定時間帯の変更要求が一括して送信される。また、変更要求に対する他の無線通信装置からの応答に基づき、設定部が設定時間帯を新たな時間帯に変更設定する。したがって、当該無線通信装置によれば、設定時間帯の変更部分のみを他の無線通信装置に変更要求として送信する場合と比較して、設定時間帯の変更に要する時間を削減することが可能である。
前記通信部は、前記他の無線通信装置が利用可能な時間帯を示す利用可能時間帯情報を前記他の無線通信装置から受信し、前記選択部は、前記利用可能時間帯情報に基づき、前記新たな時間帯を前記他の無線通信装置が利用可能な時間帯から選択してもよい。かかる構成においては、他の無線通信装置が選択部により選択された新たな時間帯を利用できない場合を抑制できる。他の無線通信装置が選択部により選択された新たな時間帯を利用できない場合、当該無線通信装置と他の無線通信装置との間でさらなる通信が必要となるため、当該無線通信装置によれば、設定時間帯の変更に要する時間の短縮を図ることができる。
前記設定部は、前記通信部が前記設定時間帯の変更要求を送信してから、前記設定時間帯を変更設定する間、変更設定前の前記設定時間帯と前記新たな時間帯とが一致する時間帯を一時的な設定時間帯として設定してもよい。かかる構成においては、通信部が設定時間帯の変更要求を送信してから、設定部が設定時間帯を変更設定する間も、当該無線通信装置は、変更設定前の設定時間帯と新たな時間帯とが一致する時間帯を利用し、他の無線通信装置との通信を継続的に行うことができる。
前記通信部は、周囲の無線通信装置が利用を設定している時間帯を示す利用情報を受信し、前記利用情報の示す時間帯と、自装置が設定している設定時間帯とが競合する場合、前記選択部は、前記設定時間帯の時間量と前記新たな時間帯の時間量とが一致するように前記新たな時間帯を選択してもよい。かかる構成においては、新たな時間帯に設定時間帯が変更設定された後も、変更設定前の通信速度を維持することができる。
前記通信部が前記設定時間帯の変更要求を受信し、前記設定時間帯の変更要求の示す新たな時間帯を自装置が利用可能である場合、前記設定時間帯の変更要求に対する応答を前記通信部から前記他の無線通信装置に送信させる応答指示部をさらに備えてもよい。
無線通信によりデータを送受信するための通信需要を判定する通信需要判定部と、前記通信需要を満たすために必要な設定時間帯の時間量を判定する必要量判定部と、をさらに備え、前記必要量判定部により判定された前記設定時間帯の時間量が現在の設定時間帯の時間量より多い場合、前記選択部は、前記現在の設定時間帯に、前記必要量判定部により判定された前記設定時間帯の時間量と前記現在の設定時間帯の時間量との差分に応じた時間量の時間帯を追加して前記新たな時間帯を選択してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定した設定時間帯を利用して他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から変更後の新たな時間帯を選択する選択部と、前記新たな時間帯を示す情報を一括して前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信する通信部と、前記設定時間帯の変更要求に対する前記他の無線通信装置からの応答に基づき、前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定する設定部と、を備える無線通信装置として機能させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような選択部、通信部および設定部部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の無線通信装置として機能させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定した設定時間帯を利用して他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において実行される無線通信方法であって、前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から変更後の新たな時間帯を選択するステップと、前記新たな時間帯を示す情報を一括して前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信するステップと、前記設定時間帯の変更要求に対する前記他の無線通信装置からの応答に基づき、前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定するステップと、を含む無線通信方法が提供される。
以上説明したように本発明にかかる無線通信システム、無線通信装置、プログラム、および無線通信方法よれば、設定時間帯の変更に要する時間を削減することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、当該「発明を実施するための最良の形態」は、以下の順序に従って説明する。
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成
〔1−2〕時分割制御方式
〔1−3〕各種データのフォーマット例
〔1−4〕スロット予約方法
〔2〕本実施形態にかかる無線通信装置の説明
〔2−1〕無線通信装置の構成
〔2−2〕無線通信装置の動作
〔3〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔1−1〕無線通信システムの構成
図1は、自律分散型の無線通信システム1の構成例を示した説明図である。図1に示したように、無線通信システム1は、無線通信装置10A〜10Eを含み、点線で示した領域は各無線通信装置10が通信を行うことが可能な電波到達範囲12A〜12Eを示す。
かかる無線通信システム1においては、無線通信装置10Aは、その電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10Bと通信が可能である。無線通信装置10Bは、その電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとの間で通信が可能である。同様に、無線通信装置10Cは、無線通信装置10Bと無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Dは、無線通信装置10Cと無線通信装置10Eとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Eは、無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。このように、無線通信装置10A〜10Eが、それぞれの電波到達範囲12A〜12Eに含まれる通信装置との間で通信を行い、無線通信システム1として一の無線ネットワークを形成する。
なお、本明細書において無線通信装置10A〜10Eを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Eを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12として示す。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
〔1−2〕時分割制御方式
続いて、図2および図3を参照し、無線通信システム1における時分割による通信制御の方法を説明する。
図2は、スーパーフレームの構成例を示した説明図である。スーパーフレーム周期は、所定の時間(例えば、65ms)により定義され、256個のメディアアクセススロット(MAS;Media Access Slot)に細分化されている。一の無線通信システム1を構成する無線通信装置10は、該スーパーフレーム周期を所定周期のフレームとして共有し、上記細分化されたMAS(時間帯)を単位としてメッセージの転送が行われる。
さらに、スーパーフレームの先頭には、ビーコン(ビーコン信号)により管理情報の送受信を行うための管理領域としてのビーコン期間(BP)があり、所定の間隔をおいてビーコンスロット(BS)が配置されている。また、無線通信装置10毎に、固有のビーコンスロットが設定され、周囲の無線通信装置10との間で、ネットワークの管理やアクセス制御を行うためのパラメータが交換される。図2においては、ビーコン周期として、BS0〜BS8の9個のビーコンスロットが設定されている例を示した。なお、ビーコン周期として設定されていない期間は、通常、データ伝送領域として利用される。
図3は、無線通信装置10A〜無線通信装置10Eが一の無線通信システム1を形成している場合に、各無線通信装置10が設定する自己のビーコンスロット位置を示した概念図である。ここでは、一の無線ネットワークを構成する各無線通信装置10が、利用されていないビーコンスロットを通知しあうことで、自己の利用するビーコンスロットを選定した様子が示している。
この例では、無線通信装置10AはBS2で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10BはBS3で自己のビーコンを送信する。同様に、無線通信装置10CはBS4で自己のビーコンを送信し、無線通信装置10DはBS5で自己のビーコンを送信する。無線通信装置10EはBS6で自己のビーコンを送信する。このように、図3においては、各無線通信装置10が、それぞれ固有のビーコンスロットを占有し、ビーコンを送信している状態を示している。
なお、当該無線ネットワークに新規参入する無線通信装置10Hなどの為に、必要に応じてBS0、BS1、BS7及びBS8が確保されている。通常、自己のビーコンスロットの後方に所定数の空きビーコンスロットが設けられている。これらの空きビーコンスロットは、無線通信装置10の新規参入に備えて準備されているものである。また、各無線通信装置10のビーコン期間は、周囲に存在する無線通信装置10のビーコンに応じて、適宜、拡張することが可能な構成となっている。
〔1−3〕各種データのフォーマット例
続いて、図4〜図8を参照し、各無線通信装置10の間で送受信される各種データのフォーマット(フレーム)構成を説明する。
図4は、ビーコンスロットにおいて送信されるビーコンのビーコンフレーム構成例を示した説明図である。図4に示したように、ビーコンフレームは、MACヘッダ情報60、ヘッダーチェックシーケンス(HCS)61、ビーコンパラメータ62、情報エレメント(その1)63、情報エレメント(その2)64、情報エレメント(そのN)65およびフレームチェックシーケンス(FCS)66などの所定の管理情報を含む。
さらに、MACヘッダ情報60は、フレーム制御情報601と、受信先の無線通信装置を識別する届け先アドレス602と、送信元無線通信装置を識別するための送り元アドレス603と、シーケンス番号などのシーケンス制御情報604と、アクセス制御に必要なパラメータが記載されたアクセス制御情報605とを含む。
また、ビーコンパラメータ62は、無線通信装置のMACアドレス情報などが記載されたデバイス識別子621と、自己がビーコンの送信を行なっているビーコンスロットを示すビーコンスロット番号622と、無線通信装置固有の情報を含んだデバイス制御情報623と、を含む。
また、ビーコンフレームには、ビーコンペイロード情報として任意の情報エレメントを付加することができ、図4では、情報エレメントの一例として情報エレメント(その1)63、情報エレメント(その2)64、および情報エレメント(そのN)65を示している。上記(そのN)の「N」は、ビーコンに付加されて送信される情報エレメントの数を示しており、情報エレメントの数「N」は送信されるビーコンごとに相異なるようにしてもよい。
フレームチェックシーケンス(FCS)66は、ビーコンフレームの誤りを検出する際に用いられる情報である。なお、上記の各種パラメータを、必要に応じて追加、削除してビーコンフレームを構成してもよい。
図5は、ビーコンに含ませる情報エレメントの一例として、スロット予約情報エレメント(DRP IE)の構成例を示した説明図である。かかるスロット予約情報エレメントは、エレメント識別子711、情報長712、予約制御情報713、予約対象デバイスアドレス714、予約スロット割当(その1)715、予約スロット割当(そのN)716を含む。かかるスロット予約情報エレメントは、無線通信装置10が利用を予約するスロットの位置を示し、利用情報としての機能を有する。
エレメント識別子711は、各情報エレメントに付される情報であり、該情報エレメントが何に関する情報エレメントであるかを示す識別情報である。したがって、図5に示したエレメント識別子711はスロット予約情報エレメントを示す。情報長712は該スロット予約情報エレメントの情報量を示す。
予約制御情報713は、当該スロット予約情報エレメントによるスロットの予約の種類や、予約の状態、予約過程の処理状況などを示す。予約制御情報713の詳細な構成は図6を参照して後述する。
予約対象デバイスアドレス714は、当該スロット予約情報エレメントによるスロット予約の対象となる無線通信装置、すなわち通信相手の無線通信装置を特定するための情報である。
予約スロット割当(その1)715〜予約スロット割当(そのN)716は、無線通信装置10が予約している、あるいは予約をするスロット位置を特定するための情報である。
図6は、上記の予約制御情報713の構成例を示した説明図である。予約制御情報713は、予約タイプ801、予約番号802、事由コード803、予約状態804、所有識別805、競合制御806、および安全予約807、を含む。
予約タイプ801は、当該スロット予約情報エレメントによるスロットの予約の種類を示す情報である。予約番号802には任意の番号が割り振られる。事由コード803は、新たにスロット予約を行なう場合、スロット予約の変更を行なう場合などに、その理由を示すコードである。事由コード803の具体例については図7を参照して後述する。
予約状態804は、当該スロット予約情報エレメントによるスロット予約が確定しているか否かを示す情報である。例えば、当該スロット予約情報エレメントによるスロット予約が確定している場合には予約状態804に「1」が記載され、当該スロット予約情報エレメントによるスロット予約が確定していない場合には予約状態804に「0」が記載される。
所有識別805は、当該スロット予約情報エレメントによるスロット予約のオーナーであるか否かを示し、競合制御806は、スロット予約の競合が発生した場合に双方のスロット予約の優劣を判断するための情報であり、安全予約807は、所定のMAS数までの予約を示す。
図7は、上記事由コード803の具体例を示した説明図である。事由コード803には、コード0〜7のいずれかが記載される。
コード0は「承認」を示し、予約要求や変更要求を承認する際に記載されるコードである。コード1は「競合」を示し、予約要求や既存のスロット予約の競合が発生した際に記載されるコードである。コード2は「保留」を示し、予約状況を一時的に保留する際に記載されるコードである。コード3は「無効」を示し、予約要求や変更要求を拒絶する際に記載されるコードである。コード4は「修正」を示し、スロット予約を縮小、合体する際に記載されるコードである。
コード5は「追加」を示し、既存のスロット予約に加え、新たなスロットを追加予約する際に記載されるコードである。コード6は「変更」を示し、既存のスロット予約数と同数の予約を維持するものの、スロット位置を一部変更する際に記載されるコードである。また、コード7は「予約」を示し、将来の拡張のために用意されているコードである。
図8は、ビーコンに含ませる情報エレメントの一例として、予約可能スロット情報エレメント(DRP Availability IE)の構成例を示した説明図である。予約可能スロット情報エレメントは、無線通信装置10が、自装置の予約が可能なスロットをビットマップ形式で示し、スロット予約に競合が生じた場合などに通信相手へ利用可能なスロットを通知するために用いられ、利用可能時間帯情報としての機能を有する。
また、予約可能スロット情報エレメントは、エレメント識別子721と、情報長722と、予約可能スロットビットマップ723と、を含む。
エレメント識別子721は、各情報エレメントに付される情報であり、該情報エレメントが何に関する情報エレメントであるかを示す識別情報である。したがって、図8に示したエレメント識別子721は予約可能スロット情報エレメントを示す。情報長722は該予約可能スロット情報エレメントの情報量を示す。
予約可能スロットビットマップ723は、無線通信装置10が、自装置の周囲で利用の設定されていない予約可能なスロットの一覧をビットマップ形式で示した情報である。
〔1−4〕スロット予約方法
続いて、無線通信装置10により予約され、各無線通信装置10に割当てられるスロットについて、図9〜図12を参照して説明する。
図9は、スロット予約方法の一例を示した説明図である。かかるスロット予約方法は、スーパーフレームの全スロットを稼働中の無線通信装置10の台数で分割し、各無線通信装置10に独占的に利用させる方法である。
具体的には、図9(a)に示したように、無線通信装置10A、10Bおよび10Cが存在した場合、スーパーフレームの全スロット(全帯域)を「3」で均等に分割し、分割されたスロットを無線通信装置10A、10Bおよび10Cが利用する。
その後、図9(b)に示したように、新たに無線通信装置10Dが加わると、スーパーフレームの全スロットを「4」で均等に分割し、分割されたスロットを無線通信装置10A、10B、10Cおよび10Dが利用する。かかるスロット予約方法は、このように無線通信装置10の台数が増えるほど一の無線通信装置10に割当てられるスロット数が減少する。
また、無線通信装置10Cがより多くのスロット数(帯域)を要求した場合、図9(c)に示したように、無線通信装置10A、10B、および10Dに割当てられているうちで不要な帯域の一部を無線通信装置10Cに提供することができる。
このように、当該スロット予約方法においては、スーパーフレームの全スロットがいずれかの無線通信装置10に割当てられる。その結果、複数のネットワークの重複範囲ではスロット利用の競合が発生してしまう。
図10は、スロット予約方法の他の例を示した説明図である。かかるスロット予約方法は、各無線通信装置10が必要な帯域を予約する方法である。
具体的には、図10(a)に示したように、無線通信システム1に3台の無線通信装置10A、10Bおよび10Cが存在する場合、各無線通信装置10が必要な帯域を予約する。その結果、スーパーフレームの全帯域のうちで予約されていない空き領域が存在する。また、無線通信装置10Cのように、任意の位置のスロットを必要分だけ確保できるため、短いレイテンシーの要求があるアプリケーションのデータを効率よく通信することができる。
その後、図10(b)に示したように、無線通信システム1に無線通信装置10Dが新たに加わった場合、無線通信装置10Dは空き領域のうちからスロットを予約する。すなわち、無線通信装置10Dは、既存の無線通信装置10A、10Bおよび10Cの予約に影響を与えることなくスロット予約を行なうことが可能である。
また、各無線通信装置10の通信需要の増減によって、各無線通信装置10は予約する帯域を追加したり、減少させることができる。例えば、図10(c)に示したように、無線通信装置10Aおよび無線通信装置10Cは予約を変更せず、無線通信装置10Bがスロット予約を追加し、無線通信装置10Dがスロット予約を減少させることができる。
本実施形態にかかる無線通信装置10は、このようにスロット予約を変更する際の具体的処理方法に特徴を有する。該特徴については、図16〜図18を参照して後述する。なお、スロット予約は、複数の無線通信装置10間で競合が生じた場合に変更する必要がある。以下、図11および図12を参照し、スロット予約の競合および解消の様子を説明する。
図11は、スロット予約が競合した場合の様子を示した説明図である。詳細には、無線通信装置10Aがスーパーフレーム周期のうちで一のDRP41Aを設定しており、無線通信装置10Bがスーパーフレーム周期のうちで四のDRP42A〜42Dを設定している。また、無線通信装置10Aおよび10Bと別のネットワークで動作する無線通信装置10Cがスーパーフレーム周期のうちで五のDRP43A〜43Eを設定している。
ここで、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Cから送信されたビーコンに含まれるスロット予約情報エレメント(図5参照)に基づき、無線通信装置10Cによるスロット予約を把握することができる。したがって、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Cから送信されたビーコンを受信すると、自装置の設定しているDRP42Cおよび42Dが、無線通信装置10Cが設定しているDRP43Dおよび43Eと競合していることを把握することができる。
図12は、スロット予約の競合を解消する様子を示した説明図である。無線通信装置10Bは、スロット予約が無線通信装置10Cと競合したことを把握すると、競合するDRP42Cの一部を開放し、開放した分と同等のスロットを追加予約する。また、無線通信装置10Bは、競合するDRP42Dを全て開放し、DRP42Dと同等のスロットを新規予約する。
このように、無線通信装置10Bが競合を検出した場合に自主的にスロット予約を変更することにより、無線通信装置10Cはスロット予約を変更する必要が無く、通信を継続することができる。すなわち、無線通信装置10Cが無線通信装置10Bの存在を把握した時点で無線通信装置10Bのスロット予約が変更されていれば、スロット予約の競合を検出しない。
なお、無線通信装置10Bおよび10Cの双方が同時にスロット予約の競合を検出した場合でも、ビーコンに含まれる競合制御ビットに基づき、どちらか一方がスロット予約を変更できるようにしてもよい。
続いて、本発明に関連する無線通信装置14によるスロット予約、変更方法を、図13〜図15を参照して説明する。
図13は、無線通信装置14によるスロット予約の一連の流れを示した説明図である。送信側である無線通信装置14Aは、通信要求を受理すると(S502)、スロット予約情報エレメントを作成する(S504)。そして、無線通信装置14Aは、該スロット予約情報エレメントを含むビーコンを受信先である無線通信装置14Bに送信する(S506)。無線通信装置14Bは、無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S508)。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置14Bは、無線通信装置14Aからのスロット予約要求の要否を判断する(S510)。
続いて、無線通信装置14Aが無線通信装置14Bにビーコンを送信し(S512)、無線通信装置14Bが、S510において判断したスロット予約要求の要否(スロット予約応答)を含むビーコンを無線通信装置14Aに送信する(S514)。ここで、前回のビーコン期間(S506およびS508)と、今回のビーコン期間(S512およびS514)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置14Aは、無線通信装置14Bから受信したスロット予約応答に基づき、無線通信装置14Bにおいても利用可能なスロットを判断する(S516)。
続いて、無線通信装置14Aは、S516において判断したスロットにスロット予約を確定した旨の情報を含むビーコンを無線通信装置14Bに送信する(S518)。無線通信装置14Bは無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S520)。ここで、前回のビーコン期間(S512およびS514)と、今回のビーコン期間(S518およびS520)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。そして、無線通信装置14Aは確定したスロットを送信スロットとして設定し(S522)、無線通信装置14Bは受信したビーコンに含まれる情報に基づいて受信スロットを設定する(S524)。
その後、無線通信装置14Aおよび14Bは、各々が設定したスロットにおいて予約通信を行うことができる。以降も、無線通信装置14Aと14Bの間でビーコンが送受信され、設定されたスロットにおいて予約通信が行われる(S525)。
このように、無線通信装置14は、通信要求受理からおよそスーパーフレーム2〜3周期の時間が経過しないと予約通信を行うことができない。
図14は、無線通信装置14によるスロット予約の追加の一連の流れを示した説明図である。送信側である無線通信装置14Aは、追加要求を受理すると(S532)、新たに追加するスロットのスロット予約情報エレメントを作成する(S534)。そして、無線通信装置14Aは、該スロット予約情報エレメントを含むビーコンを受信先である無線通信装置14Bに送信する(S535)。無線通信装置14Bは、無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S536)。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置14Bは、無線通信装置14Aからのスロット予約要求の要否を判断する(S538)。
続いて、無線通信装置14Aが無線通信装置14Bにビーコンを送信し(S540)、無線通信装置14Bが、S538において判断した追加分のスロット予約要求の要否(追加分スロット応答)を含むビーコンを無線通信装置14Aに送信する(S541)。ここで、前回のビーコン期間(S535およびS536)と、今回のビーコン期間(S540およびS541)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置14Aは、無線通信装置14Bから受信した追加分スロット応答に基づき、無線通信装置14Bにおいても利用可能なスロットを判断する(S542)。
続いて、無線通信装置14Aは、S542において判断したスロットと、従来の予約スロットを一体化した情報(スロット予約変更)を含むビーコンを無線通信装置14Bに送信する(S544)。無線通信装置14Bは無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S545)。ここで、前回のビーコン期間(S540およびS541)と、今回のビーコン期間(S544およびS545)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
そして、次のスーパーフレーム周期において無線通信装置14Aが無線通信装置14Bにビーコンを送信し(S546)、無線通信装置14Bが無線通信装置14Aにスロット予約応答を示すビーコンを送信する(S547)。ここで、前回のビーコン期間(S544およびS545)と、今回のビーコン期間(S546およびS547)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
その後、無線通信装置14Aは、無線通信装置14Bから受信したスロット予約応答に基づいて判断した、無線通信装置14Bにおいても利用可能なスロットにスロット予約を確定した旨の情報を含むビーコンを無線通信装置14Bに送信する(S548)。無線通信装置14Bは無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S549)。ここで、前回のビーコン期間(S546およびS547)と、今回のビーコン期間(S548およびS549)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。そして、無線通信装置14Aは確定したスロットを送信スロットとして設定し(S550)、無線通信装置14Bは受信したビーコンに含まれる情報に基づいて受信スロットを設定する(S552)。その後、従来のスロットと追加したスロットを利用した予約通信が行われる(S553)。
このように、無線通信装置14は、スロットの追加要求を受理してから、およそスーパーフレーム4〜5周期分の時間が経過しないと、従来のスロットと追加したスロットを利用した予約通信を行うことができなかった。また、図14に示したスーパーフレーム3および4では、点線で示したように、従来のスロットもあわせて未確定となるため通信が遮断される。
図15は、無線通信装置14によるスロット予約の変更の一連の流れを示した説明図である。送信側である無線通信装置14Aは、スロット予約の競合を検出すると(S562)、競合しているスロット予約部分を開放する要求をビーコンを用いて受信先である無線通信装置14Bに送信する(S564)。無線通信装置14Bは、無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S565)。また、無線通信装置14Aは、競合しているスロット予約部分でのスロットの利用を停止する。
続いて、無線通信装置14Aが無線通信装置14Bにビーコンを送信し(S566)、無線通信装置14Bが、競合スロット開放要求に対する応答を含むビーコンを送信する(S567)。ここで、前回のビーコン期間(S564およびS565)と、今回のビーコン期間(S566およびS567)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。そして、無線通信装置14Aは、競合するスロットと同数のスロット予約を変更する予約要求を作成する(S568)。
その後、無線通信装置14Aは、変更分のスロット予約要求(変更分スロット要求)を含むビーコンを無線通信装置14Bに送信する(S570)。無線通信装置14Bは、無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S571)。ここで、前回のビーコン期間(S566およびS567)と、今回のビーコン期間(S570およびS571)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。続いて、無線通信装置14Bは、受信した変更分スロット要求の要否を判断する(S572)。
続いて、無線通信装置14Aが無線通信装置14Bにビーコンを送信し(S573)、無線通信装置14Bが、S572において判断した変更分スロット要求の要否(変更分スロット応答)を含むビーコンを無線通信装置14Aに送信する(S574)。ここで、前回のビーコン期間(S570およびS571)と、今回のビーコン期間(S573およびS574)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置14Aは、無線通信装置14Bから受信した変更分スロット応答に基づき、無線通信装置14Bにおいても利用可能なスロットを判断する(S575)。
続いて、無線通信装置14Aは、S575において判断したスロットと、従来の予約スロットを一体化した情報(スロット予約合体)を含むビーコンを無線通信装置14Bに送信する(S576)。無線通信装置14Bは無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S577)。ここで、前回のビーコン期間(S573およびS574)と、今回のビーコン期間(S576およびS577)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
そして、次のスーパーフレーム周期において無線通信装置14Aが無線通信装置14Bにビーコンを送信し(S578)、無線通信装置14Bが無線通信装置14Aにスロット予約応答を示すビーコンを送信する(S579)。ここで、前回のビーコン期間(S576およびS577)と、今回のビーコン期間(S578およびS579)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
その後、無線通信装置14Aは、無線通信装置14Bから受信したスロット予約応答に基づいて判断した、無線通信装置14Bにおいても利用可能なスロットにスロット予約を確定した旨の情報を含むビーコンを無線通信装置14Bに送信する(S580)。無線通信装置14Bは無線通信装置14Aにビーコンを送信する(S581)。ここで、前回のビーコン期間(S578およびS579)と、今回のビーコン期間(S580およびS581)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。そして、無線通信装置14Aは確定したスロットを送信スロットとして設定し(S582)、無線通信装置14Bは受信したビーコンに含まれる情報に基づいて受信スロットを設定する(S584)。その後、変更後のスロットを利用した予約通信が行われる(S585)。
このように、無線通信装置14は、スロットの競合を検出してから、およそスーパーフレーム6〜7周期分の時間が経過しないと、変更後のスロットを利用した予約通信を行うことができなかった。また、図15に示したスーパーフレーム5および6では、点線で示したように、従来のスロットもあわせて未確定となるため通信が遮断される可能性がある。
〔2〕本実施形態にかかる無線通信装置の説明
上述したように、本発明に関連する無線通信装置14は、スロット予約の追加、およびスロット予約の変更(双方を、広義に変更と捉えることも可能である。)に、多量の時間を要していた。
そこで、このような事情に鑑みて本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10は、スロット予約の変更に要する時間を削減することができる。以下。当該無線通信装置10の詳細な構成および動作について、図16〜図19を参照して説明する。
〔2−1〕無線通信装置の構成
図16は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した機能ブロック図である。無線通信装置10は、アンテナ104と、ベースバンド受信部108と、ビーコン受信処理部112と、スロット情報抽出部116と、利用中スロット判定部120と、予約スロット記憶部124と、スロット管理部130と、タイミング制御部144と、ビーコン送信処理部148と、ベースバンド送信部152と、インターフェース156と、データユニット受信処理部160と、データユニット送信処理部164と、通信需要判定部168と、必要スロット数判定部172と、を備える。
アンテナ104は、周囲の無線通信装置10から送信された無線信号を受信する受信部、または自己から無線信号を送信する送信部としての機能、すなわち通信部としての機能を有する。ベースバンド受信部108は、アンテナ104を介して周囲の無線通信装置10から受信した信号を復号する。
ビーコン受信処理部112は、ベースバンド受信部108により復号された信号に含まれるビーコンフレームから、ビーコンフレームに記載されている情報を抽出する。スロット情報抽出部116は、ビーコンに含まれるスロット予約に関する情報を抽出する。例えば、スロット情報抽出部116は、ビーコンに含まれるスロット予約情報エレメント、予約可能スロット情報エレメントなどを抽出する。
利用中スロット判定部120は、ビーコンに含まれるスロット予約に関する情報に基づき、周囲の無線通信装置10が利用しているスロットを判定し、予約スロット記憶部124は、周囲の無線通信装置10が利用しているスロットであると利用中スロット判定部120により判定されたスロットを記憶する。
また、予約スロット記憶部124は、各無線通信装置10が利用可能なスロットを予約可能スロット情報エレメントに基づいて記憶してもよい。
なお、予約スロット記憶部124は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdam Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
スロット管理部130は、選択部132、設定部134、および応答部136を備え、新規のスロット予約や、スロット予約の変更のための処理を行う。
選択部132は、スロット予約の競合や通信需要の増大によりスロット予約を変更する必要が生じた場合、スーパーフレームに含まれるスロットのうちから変更後の新たなスロットを選択する。このとき、選択部132は、予約スロット記憶部124に記憶されている相手方無線通信装置の利用可能なスロットのうちから変更後の新たなスロットを選択してもよい。選択部132により選択された新たなスロットは、一括して変更要求としてアンテナ104から相手方無線通信装置へ送信される。例えば、選択部132により選択された新たなスロットは、一のビーコンに含まれるようにしてもよい。
また、選択部132は、周囲の無線通信装置のスロット予約と、無線通信装置10のスロット予約とが競合した場合、新たなスロットのスロット数が従来のスロット予約のスロット数と同数になるように新たなスロットを選択してもよい。
設定部134は、スロット予約の変更要求を認める旨の応答が相手方無線通信装置からあった場合、スロット予約を新たなスロットに変更設定する。
応答部136は、相手方無線通信装置から変更要求があった場合、変更要求を認めるか否かを判断し、判断結果に応じた指示をする応答指示部としての機能を有する。例えば、応答部136は、変更要求の示す新たなスロットが自装置において利用可能である場合、アンテナ104から変更要求を認める旨の応答が送信されるように指示する。
タイミング制御部144は、無線通信装置10がビーコンやデータを送受信するスロットの開始タイミングで送受信制御を行なう。
ビーコン送信処理部148は送信するビーコンを生成する。例えば、ビーコン送信処理部148は、選択部132により選択された新たなスロットを示すスロット予約情報エレメントを含むビーコンを生成したり、相手方無線通信装置からの変更要求に応じる旨を示す情報を含むビーコンを生成することができる。ベースバンド送信部152は、周囲の無線通信装置10に送信するための信号(例えばビーコン)を無線信号に変調する処理を行う。
データユニット受信処理部160は、ベースバンド受信部108により復号された信号を、インターフェース156を介して接続されている機器において対応可能な形式に変換する。データユニット送信処理部164は、インターフェース156を介して接続されている機器から入力された信号を、無線送信するデータとして構築する。
通信需要判定部168は、データユニット受信処理部160への信号の入力状況や、データユニット送信処理部164によるデータの構築状況に基づき、無線通信装置10の通信需要の有無を判定する。必要スロット数判定部172は、通信需要判定部168による判定に基づき、無線通信装置10が通信に必要とするスロット数を判定する必要量判定部としての機能を有する。必要スロット数判定部172により判定されたスロット数が現在予約しているスロット数より多い場合、選択部132は、現在予約しているスロット数に、必要スロット数判定部172により判定されたスロット数と現在予約しているスロット数との差分のスロット数だけスロットを追加して新たなスロットを選択することができる。
〔2−2〕無線通信装置の動作
続いて、無線通信装置10によるスロット予約の追加、変更などの実行例を説明する。
図17は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるスロット予約の追加の一連の流れを示した説明図である。送信側である無線通信装置10Aと受信側である無線通信装置10Bは、事前に予約を設定したスロット(設定時間帯)において予約通信を行っている。
この状態において、無線通信装置10Aの選択部132がスロット予約の追加要求を受理すると(S202)、ビーコン送信処理部148は、予約対象デバイスアドレス714に無線通信装置10Bのアドレスが記載され、予約スロット割当(その1)715〜予約スロット割当(そのN)716に選択部132により選択された新たなスロット全体(従来の予約分+追加分)が記載されたビーコンを作成する(S204)。また、ビーコン送信処理部148は、かかるビーコンの事由コード803に、「追加」を示すコード5を記載し、予約状態804に「確定」を示す「1」を記載してもよい。また、選択部132は、予約スロット記憶部124を参照し、無線通信装置10Bが利用可能なスロットのうちから新たなスロットを選択してもよい。
そして、無線通信装置10Aは、ビーコン送信処理部148により作成されたビーコンをスロット追加要求として無線通信装置10Bに送信する(S206)。無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aにビーコンを送信する(S208)。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aからのスロット追加要求の要否を判断する(S210)。
続いて、無線通信装置10Aが無線通信装置10Bにビーコンを送信し(S212)、無線通信装置10Bが、S210において判断したスロット追加要求の要否(スロット予約応答)を含むビーコンを無線通信装置10Aに送信する(S214)。ここでは、無線通信装置10Bがスロット追加要求を認める旨のスロット予約応答を無線通信装置10Aに送信したものとする。ここで、前回のビーコン期間(S206およびS208)と、今回のビーコン期間(S212およびS214)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置10Aの設定部134は、無線通信装置10Bから受信したスロット予約応答に基づき、無線通信装置10Bにおいても利用可能なスロットを判断する(S216)。
続いて、無線通信装置10Aは、S216において判断したスロットにスロット予約を確定した旨の情報を含むビーコンを無線通信装置10Bに送信する(S218)。すなわち、当該ビーコンの予約状態804には、「確定」を示す「1」が記載される。無線通信装置10Bは無線通信装置10Aにビーコンを送信する(S220)。ここで、前回のビーコン期間(S212およびS214)と、今回のビーコン期間(S218およびS220)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。そして、無線通信装置10Aの設定部134は、確定したスロットを送信スロットとして設定し(S222)、無線通信装置10Bは受信したビーコンに含まれる情報に基づいて受信スロットを設定する(S224)。
その後、無線通信装置10Aおよび10Bは、各々が設定したスロットにおいて予約通信を行うことができる。以降も、無線通信装置10Aと10Bの間でビーコンが送受信され(S226、S228)、設定されたスロットにおいて予約通信が行われる(S225)。
このように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、スロット予約の追加要求の受理から追加後のスロットで予約通信を行うまでを、およそスーパーフレーム2〜3周期分の時間で行なうことができる。また、例えば無線通信装置10Aおよび10Bの間で送受信されるビーコンに含まれる、従来のスロット予約分に関する予約状態を「確定」にしておくことにより、スロット予約の追加を通信を継続して行うことが可能である。
図18は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるスロット予約の変更の一連の流れを示した説明図である。送信側である無線通信装置10Aと受信側である無線通信装置10Bは、事前に予約を設定したスロットにおいて予約通信を行っている。
この状態において、無線通信装置10Aがスロット予約の競合を検出すると(S232)、ビーコン送信処理部148は、予約対象デバイスアドレス714に無線通信装置10Bのアドレスが記載され、予約スロット割当(その1)715〜予約スロット割当(そのN)716に選択部132により選択された新たなスロット全体が記載されたビーコンを作成する(S234)。また、ビーコン送信処理部148は、かかるビーコンの事由コード803に、「変更」を示すコード6を記載し、予約状態804に「確定」を示す「1」を記載してもよい。また、選択部132は、予約スロット記憶部124を参照し、無線通信装置10Bが利用可能なスロットのうちから新たなスロットを選択してもよい。なお、スロット予約の競合は、例えば周囲の無線通信装置から受信したビーコンに含まれるスロット予約情報エレメント(利用情報)に基づいて検出される。
そして、無線通信装置10Aは、ビーコン送信処理部148により作成されたビーコンをスロット変更要求として無線通信装置10Bに送信する(S236)。無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aにビーコンを送信する(S238)。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aからのスロット変更要求の要否を判断する(S240)。
続いて、無線通信装置10Aが無線通信装置10Bにビーコンを送信し(S242)、無線通信装置10Bが、S230において判断したスロット変更要求の要否(スロット予約応答)を含むビーコンを無線通信装置10Aに送信する(S244)。ここで、前回のビーコン期間(S236およびS238)と、今回のビーコン期間(S242およびS244)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。
次いで、ビーコン期間が終了すると、無線通信装置10Aの設定部134は、無線通信装置10Bから受信したスロット予約応答に基づき、無線通信装置10Bにおいても利用可能なスロットを判断する(S246)。
続いて、無線通信装置10Aは、S246において判断したスロットにスロット予約を確定した旨の情報を含むビーコンを無線通信装置10Bに送信する(S248)。すなわち、当該ビーコンの予約状態804には、「確定」を示す「1」が記載される。無線通信装置10Bは無線通信装置10Aにビーコンを送信する(S250)。ここで、前回のビーコン期間(S242およびS244)と、今回のビーコン期間(S248およびS250)の間には、スーパーフレーム1周期を要する。そして、無線通信装置10Aの設定部134は、確定したスロットを送信スロットとして設定し(S252)、無線通信装置10Bは受信したビーコンに含まれる情報に基づいて受信スロットを設定する(S254)。
その後、無線通信装置10Aおよび10Bは、各々が設定したスロットにおいて予約通信を行うことができる。以降も、無線通信装置10Aと10Bの間でビーコンが送受信され(S256、S258)、設定されたスロットにおいて予約通信が行われる(S255)。
このように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、スロット予約の競合の検出から変更後のスロットで予約通信を行うまでを、およそスーパーフレーム2〜3周期分の時間で行なうことができる。また、無線通信装置10Aおよび10Bの間で送受信されるビーコンに含まれる、従来のスロットと新たなスロットの共通部分に関する予約状態を「確定」にしておけば、スロット予約の変更を通信を継続して行うことが可能である。
図19は、本実施形態にかかる無線通信装置10の動作の流れを示したフローチャートである。まず、無線通信装置10は、電源投入直後に、スキャンを行なって自己のビーコン期間と、ビーコン送信スロットの設定をする初期設定を行なう(S301)。そして、無線通信装置10は、S301において設定したビーコン期間であり(S302)、自己送信ビーコンスロットが到来したら(S303)、スロット予約関連の設定済みIEを獲得し(S304)、ビーコン送信を行なう(S305)。
一方、無線通信装置10は、ビーコン期間のうち、自己の送信スロット以外であればビーコン受信処理を行なう(S306)。そして、無線通信装置10は、自己を受信先とする予約を受信した場合には(S307)、過去に受信したビーコンの予約情報を参照し、自己の空きスロットの情報を獲得して(S308)、予約可能スロットIE(DRP Availability IE)を設定する(S309)。
続いて、無線通信装置10は、要求されたスロットが利用可能であれば(S310)、スロット予約確定IEを設定する(S311)とともに、該当するスロットを受信スロットとして設定する(S312)。一方、要求されたスロットが利用可能でなければ、無線通信装置10はスロット予約競合IEを設定する(S313)。
また、無線通信装置10は、自己を送信元とする予約を受信した場合には(S314)、受信先の予約可能スロットIE(DRP Availability IE)を獲得する(S315)。その後、無線通信装置10がスロット予約の初期設定中、追加設定中、変更処理中であり(S316)、受信先から予約確定IEが送信された場合には(S317)、スロット予約確定IEを設定する(S318)。そして、無線通信装置10は、該当するスロットを送信スロットとして設定する(S319)。
また、無線通信装置10は、受信先から予約競合IEが送付されてきた場合には(S320)、S325に移行し、スロット予約の変更を行なう。一方、無線通信装置10は、受信先から予約競合IE以外の予約IEを受信した場合、S302に戻って一連の処理をくり返す。
また、無線通信装置10が受信したビーコンに他の無線通信装置間での予約情報が含まれる場合、無線通信装置10は、該予約情報に基づいて予約可能スロットを更新する(S321)。その後、上記予約情報と自己が予約を設定しているスロットとが競合していれば(S322)、さらに競合制御ビットを獲得する(S323)。続いて、無線通信装置10は、自己が予約の変更を行なうべきか判断し、変更すべきであれば(S324)、受信先との間で共通の空きスロットを判定し(S325)、そのスロット予約変更IEを設定する(S326)。一方、予約スロットに競合がない場合、自己の予約を変更すべきでない場合には、S302に戻って一連の処理をくり返す。
一方、ビーコン期間以外であり、無線通信装置10がインターフェース156を介してスロット予約要求を受理した場合には(S327)、自己の空きスロット状況を獲得し(S328)、空きスロットとなっているものから、要求されたスロット数となるスロット予約要求IEを構築する(S329)。
また、自己の受信スロットが到来した場合には(S330)、データ受信処理を行なう(S331)とともに、S334に移行し、受信データのデータ残しがある場合にスロット追加処理を行なう。
一方、無線通信装置10は、自己の送信スロットである場合には(S332)、データ送信処理を行なう(S333)。さらに、無線通信装置10は、送信データのデータ残しがある場合には(S334)スロット追加の要否を判断する(S335)。無線通信装置10は、スロット追加が必要であると判断した場合、空きスロット状況を獲得し(S336)、必要なスロット数に至るまでのスロット予約追加IEを設定する(S337)。また、送信データ残、あるいは受信データ残がない場合や、スロット追加が必要な状態に至っていなければ、S302に戻って一連の処理をくり返す。


〔3〕まとめ
以上説明したように、本実施形態にかかる無線通信装置10は、スロット予約を変更する際、相手方の無線通信装置に変更後の新たなスロットを示す変更要求が一括して送信される。また、変更要求に対する相手方の無線通信装置からの応答に基づき、設定部134がスロット予約を新たなスロットに変更設定する。したがって、当該無線通信装置10によれば、スロットの変更部分のみを相手方の無線通信装置に変更要求として送信する場合と比較して、スロットの変更に要する時間を削減することが可能である。その結果、予約の変更処理中に他の予約とスロットの競合が発生することを防止することもできる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャート、および説明図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしてもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図16の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
自律分散型の無線通信システムの構成例を示した説明図である。 スーパーフレームの構成例を示した説明図である。 各無線通信装置が設定する自己のビーコンスロット位置を示した概念図である。 ビーコンフレーム構成例を示した説明図である。 スロット予約情報エレメントの構成例を示した説明図である。 予約制御情報の構成例を示した説明図である。 事由コードの具体例を示した説明図である。 予約可能スロット情報エレメントの構成例を示した説明図である。 スロット予約方法の一例を示した説明図である。 スロット予約方法の他の例を示した説明図である。 スロット予約が競合した場合の様子を示した説明図である。 スロット予約の競合を解消する様子を示した説明図である。 無線通信装置によるスロット予約の一連の流れを示した説明図である。 無線通信装置によるスロット予約の追加の一連の流れを示した説明図である。 無線通信装置によるスロット予約の変更の一連の流れを示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態にかかる無線通信装置によるスロット予約の追加の一連の流れを示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置によるスロット予約の変更の一連の流れを示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置の動作の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
10 無線通信装置
104 アンテナ
112 ビーコン受信処理部
132 選択部
134 設定部
136 応答部
148 ビーコン送信処理部

Claims (8)

  1. 所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定した設定時間帯を利用して相互に無線通信を行う複数の無線通信装置を含む無線通信システムであって:
    前記無線通信システムに含まれる他の無線通信装置と無線通信する無線通信装置は、
    前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から、変更前の時間帯との共通部分を有する新たな時間帯を選択する選択部と;
    前記新たな時間帯を示し、かつ、前記共通部分の時間帯に関しては設定が確定していることを示す情報を前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信し、前記他の無線通信装置と前記共通部分の時間帯で通信を継続する通信部と;
    を備え、
    前記他の無線通信装置は、前記設定時間帯の変更要求を受信すると、前記設定時間帯の変更要求の示す前記新たな時間帯を自装置が利用可能である場合に、前記設定時間帯の変更要求に対する応答を前記通信部から前記無線通信装置に送信し、
    前記無線通信装置は、前記他の無線通信装置からの前記応答に基づいて前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定することを特徴とする、無線通信システム。
  2. 所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定された設定時間帯を利用して他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって:
    前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から、変更前の時間帯との共通部分を有する新たな時間帯を選択する選択部と;
    前記新たな時間帯を示し、かつ、前記共通部分の時間帯に関しては設定が確定していることを示す情報を前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信し、前記他の無線通信装置と前記共通部分の時間帯で通信を継続する通信部と;
    前記設定時間帯の変更要求に対する前記他の無線通信装置からの応答に基づき、前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定する設定部と;
    を備えることを特徴とする、無線通信装置。
  3. 前記通信部は、前記他の無線通信装置が利用可能な時間帯を示す利用可能時間帯情報を前記他の無線通信装置から受信し、
    前記選択部は、前記利用可能時間帯情報に基づき、前記新たな時間帯を前記他の無線通信装置が利用可能な時間帯から選択することを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記通信部は、周囲の無線通信装置が利用を設定している時間帯を示す利用情報を受信し、
    前記利用情報の示す時間帯と、自装置が設定している設定時間帯とが競合する場合、前記選択部は、前記設定時間帯の時間量と前記新たな時間帯の時間量とが一致するように前記新たな時間帯を選択することを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 前記通信部が前記設定時間帯の変更要求を受信し、前記設定時間帯の変更要求の示す新たな時間帯を自装置が利用可能である場合、前記設定時間帯の変更要求に対する応答を前記通信部から前記他の無線通信装置に送信させる応答指示部をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 無線通信によりデータを送受信するための通信需要を判定する通信需要判定部と;
    前記通信需要を満たすために必要な設定時間帯の時間量を判定する必要量判定部と;
    をさらに備え、
    前記必要量判定部により判定された前記設定時間帯の時間量が現在の設定時間帯の時間量より多い場合、前記選択部は、前記現在の設定時間帯に、前記必要量判定部により判定された前記設定時間帯の時間量と前記現在の設定時間帯の時間量との差分に応じた時間量の時間帯を追加して前記新たな時間帯を選択することを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  7. コンピュータを、
    所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定した設定時間帯を利用して他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から、変更前の時間帯との共通部分を有する新たな時間帯を選択する選択部と;
    前記新たな時間帯を示し、かつ、前記共通部分の時間帯に関しては設定が確定していることを示す情報を前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信し、前記他の無線通信装置と前記共通部分の時間帯で通信を継続する通信部と;
    前記設定時間帯の変更要求に対する前記他の無線通信装置からの応答に基づき、前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定する設定部と;
    を備える無線通信装置として機能させるための、プログラム。
  8. 所定周期を有するフレームに含まれる時間帯のうちで、事前に設定した設定時間帯を利用して他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置において実行される無線通信方法であって:
    前記設定時間帯を変更する場合、前記フレームに含まれる時間帯から、変更前の時間帯との共通部分を有する新たな時間帯を選択するステップと;
    前記新たな時間帯を示し、かつ、前記共通部分の時間帯に関しては設定が確定していることを示す情報を前記設定時間帯の変更要求として前記他の無線通信装置に送信し、前記他の無線通信装置と前記共通部分の時間帯で通信を継続するステップと;
    前記設定時間帯の変更要求に対する前記他の無線通信装置からの応答に基づき、前記設定時間帯を前記新たな時間帯に変更設定するステップと;
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
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