JP4347473B2 - 火災感知器設置位置自動検知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信機又は中継器から、給電路及び通信路を兼用する一対の配線路により、複数の各火災感知器が順次接続されるシステムにおける各火災感知器の設置位置を自動的に検知するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防災警報システムのうちの例えば火災報知システムにおいては、火災感知器(以下単に感知器と記す場合は火災感知器を意味する)が、建物の各箇所やトンネル内の所定間隔毎のように、複数の異なる設置場所にそれぞれ設置される。
また感知器には、火災を感知する原理や方式等が異なる複数の種別の感知器が使用されている。
【0003】
図7は複数の感知器を設置する場合の従来の一般的な接続方法の説明図であり、同図において、37,38,39,40は識別子がA,B,C,Dの感知器、42は受信機である。
図7により、火災報知システムにおいて複数の感知器を設置する場合の従来の設置・接続方法を説明する。
火災報知システムにおいて複数の感知器を設置する場合には、
(1)まず、複数の各感知器毎に(例えば、種別の異なる複数の感知器を混入して設置する場合にも、この種別には無関係に)、それぞれ固有の(唯一無二の)識別子(例えば複数ビットよりなる識別コード)を設定する。
【0004】
各感知器には、それぞれ例えば複数のディップスイッチ等による識別子設定手段が設けられており、この設定手段を用いて、設置前に、各感知器毎にそれぞれ固有の識別子を設定しておく。
図7では、4個の感知器を設置する場合に、4個の各感知器37,38,39,40に、それぞれA,B,C,Dの固有の識別子を設定した例を示している。
【0005】
(2)次に、どの感知器をどの位置(場所)に設置するかの対応(配置対応)を決定する。
いま、図7のように、建物に101号室から104号室まで4部屋があって、101号室、102号室、103号室、104号室にそれぞれ識別子A,B,C,Dの感知器37,38,39,40を設置すると決定したとする。
図7の(a)は、各室に対する感知器が上記決定した対応の如く、正しく配置されている例を示している。
【0006】
(3)次に、複数の位置毎にそれぞれ設置される複数の各感知器をどのような順番で接続するかの接続順を決定する。
従来の接続方法は、図7のように受信機42(又は中継器)からの一対の配線L,Cが、一番目の感知器、二番目の感知器へと順次入力し、出力するように接続されていた。
図7の(a)では、受信機42→101号室の識別子Aの感知器37→102号室の識別子Bの感知器38→103号室の識別子Cの感知器39→104号室の識別子Dの感知器40の順に各配線が入出力するように接続されている。
なお上記一対の配線L,Cは、給電路と通信路を兼用するものであり、各感知器は、この一対の配線L,Cを介して、受信機42から電源(例えば直流電源)の供給を受けると共に、受信機42との間の通信(火災検知通報等)を行うことができる。
【0007】
上記(1)〜(3)のように決定した各感知器の接続順、設置位置及び識別子の対応は、例えば次の表1又は表2のような対応表によって受信機42(又は中継器)に設定しておく。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】
そして各感知器の取付作業を行う際には、表1又は表2の対応表を参照し、この対応表の通りに行うようにしている。
しかしながら、設置する感知器数が多くなったりすると、取付作業の際に下記のような間違いが発生することがある。
【0011】
これは、表1又は表2の各設置位置に対応する各感知器識別子の配置の間違いである。
図7の(b)は、この対応配置が正しくない場合の例を示すものであり、同図において、102号室には、本来識別子Bの感知器38が配置されるべきであるのに、間違って識別子Dの感知器40が配置され、また104号室には、本来識別子Dの感知器40が配置されるべきであるのに、間違って識別子Bの感知器38が配置されている。
この対応配置の間違いは、比較的多く発生し、また設置後発見されずに見過されることが比較的多い。
【0012】
図7の火災報知システムにおいて、火災発生場所の特定は、各感知器が火災通報を行う際に、自器の識別子情報を火災通報と共に受信機42に送信することにより、受信機側で判断するものである。
いま102号室に火災が発生したとすると、図7の(a)のように、各室に対する感知器の配置が正しい場合には、受信機側では、識別子Bからの火災通報により、102号室に火災が発生したことを正しく判断することができる。
【0013】
しかし、図7の(b)のように、102号室に対応する感知器の配置が正しくない場合には、受信機側では、識別子Dからの火災通報により、104号室に火災が発生したものと誤った判断をしてしまうことになる。
従って感知器の設置位置と識別子との対応配置の間違いは、見過されると、大きな事故になる恐れがあり、きわめて危険である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明の通り、火災報知システムにおいて複数の感知器を設置する場合に、各感知器の設置位置は、予め対応表により指定されているが、実際の取付、配線接続、点検、調整等の作業において、感知器を指定された設置位置ではなく、間違った設置位置に設置してしまうことがある。
そして上記間違いを発見するためには、検査員が、各設置位置毎の感知器から識別子情報を出力させ、この出力させた識別子情報が対応表に指示された識別子と一致する情報であるか否かをチェックする必要がある。従って感知器の数が多くなると、各設置位置毎に感知器をチェックするのに多くの検査時間を要するという問題があった。
従って複数の各感知器の設置位置を受信機側で自動的に検知できる感知器設置位置自動検知システムが要望されていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る火災感知器設置位置自動検知システムは、受信機又は中継器から、給電路及び通信路を兼用する一対の配線路により、複数の各火災感知器が順次接続される火災報知システムにおける各火災感知器の設置位置を自動的に検知するシステムにおいて、
前記各火災感知器は、前記受信機又は中継器から電圧計測指令を受信し、自器に接続される一対の配線路間の電圧を計測し、この計測した電圧情報と自器識別子情報を前記受信機又は中継器へ送信する電圧計測手段及び通信手段を有し、
前記受信機又は中継器は、前記複数の各火災感知器に接続される前記一対の配線路間の電圧計測指令を各火災感知器に順次送信し、前記各火災感知器から順次返送される電圧情報を対応する識別子情報と共に記憶し、これらの記憶した電圧情報の大小関係により電圧情報を降順に並べ、この降順の電圧情報に対応する識別子情報により複数の各火災感知器の設置位置を検知する情報処理手段及び通信手段を有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施形態1
図2は本発明の実施形態1に係る火災感知器の機能構成図である。なお、本実施形態1、2においても、感知器と記す場合は火災感知器を意味する。
図2において、10は感知器配線L,Cから給電される電源を定電圧化して自己の感知器回路に供給するための定電圧電源部である。11は感知器配線L,Cを用いて電力線搬送による通信を行うインターフェイス部である。12は火災の検出及び電圧計測部13とインターフェイス部11の制御を行う感知器部であり、これはマイクロコントローラと周辺環境状態の感知センサにより構成される。13は感知器配線L,C間の電圧を計測し、感知器部12に計測値を送る電圧計測部であり、例えば分圧器とA/D変換器で構成される。
【0017】
図3は本発明の実施形態1に係る受信機の機能構成図である。
図3において、20は感知器配線L,Cに順次接続される複数の各感知器にそれぞれ電力を供給するための電源部である。21は感知器配線L,Cを用いて電力線搬送による通信を行うインターフェイス部であり、22は後述する表5の様な感知器の設置位置と識別子との対応表を格納する対応表格納部である。この表5の対応表には、システム稼動初期の感知器設置位置自動検知処理による対応データが格納され、その後、感知器を交換した場合等の訂正を要するときに格納データは訂正される。
【0018】
また、ここで、感知器識別子とは、従来技術で説明したように、1つの火災報知システム内において、各感知器を識別できるように、各感知器毎に固有の識別情報として、あらかじめ設定される複数ビットよりなるデータである。
23は後述する表3の様な感知器の識別子と電源電圧計測結果の対応表を格納する計測結果格納部である。
24はインターフェイス部21の制御や火災信号受信時の処理、各感知器からの電源電圧計測結果の計測結果格納部23への格納処理、この計測結果格納部23に一旦格納された電源電圧計測結果の並べ替えによる感知器設置位置の検知処理、及びこの検知した各感知器の設置位置と識別子との対応データの対応表格納部22への格納処理等を行う処理部である。
【0019】
図1は本発明の実施形態1に係る受信機と各火災感知器との接続を示す図である。
図1において、30〜36は、1つの火災報知システム内において、それぞれ唯一無二の識別子をもった図2の感知器、43は図3の受信機である。
図1においては、受信機43から一対の配線L,Cにより、表5の接続順の通り、受信機43→1号室→2号室→3号室→4号室→5号室→6号室→7号室の順に正しく配線がなされている。しかし、各室に対する感知器の配置は、A,B,C,D,E,…の順に正しく配置されていない場合の例を示している。
【0020】
図1の如く感知器の配置が誤っている場合に、本実施形態1による感知器設置位置の自動検知処理を、図1〜3により説明する。
(1)まず、受信機43の処理部24は、インターフェイス部21を制御して電源電圧計測を行わせる指令を1つの指定した感知器に対し送信する。なお、この感知器の指定は、前記感知器毎に設定された識別子を用いて行われる。
(2)前記送信された指令は、感知器配線L,Cを介して、前記識別子によって指定された感知器に到達する。
(3)前記指定された識別子の感知器に到達した電源電圧計測指令は、インターフェイス部11を経て感知器部12に伝達される。この電圧計測指令により感知器部12は、電圧計測部13に、感知器配線L,Cを介して入力される電源電圧(例えば直流電圧)を計測させる。電圧計測部13は、入力電源電圧を分圧器により分圧し、この分圧値をA/D変換した計測結果として量子化電圧データを得る。そして、この電圧データを感知器部12に渡す。感知器部12は、前記電圧データを自器の識別子データと共にインターフェイス部11を介して受信機43に返信する。
【0021】
(4)前記感知器から送信された感知器の識別子データ及び電圧データは、感知器配線L,Cを介して受信機43に到達する。
(5)受信機43に到達した識別子データ及び電圧データは、インターフェイス部21を経て処理部24に伝達される。処理部24は、伝達された計測結果(電源電圧データ)を感知器の識別子と対応付けをした上で、計測結果格納部23に格納する。
(6)受信機43は上記(1)〜(5)の処理を、対応表格納部22に登録されている全ての感知器に対し、個別に行う。
(7)全ての感知器について電源電圧計測が完了したとき、処理部24による計測結果格納部23への計測結果は、例えば次の表3のようになる。
【0022】
【表3】
【0023】
表3においては、識別子A,B,C,…Gの感知器における電源電圧計測結果が、それぞれVa ,Vb ,Vc ,…Vg であることを示している。
【0024】
図1の接続構成において、いま受信機43からの接続順が1番目の感知器の電源電圧計測値をV1 、2番目の感知器の電源電圧計測値をV2 、1番目と2番目の感知器間の配線L及びCの導体抵抗値をR、各感知器の消費電力により前記配線L及びCに流れる電流をIとすれば、V2 =V1 −IRとなるから、V1 >V2 が成立する。
同様に、受信機43からの接続順が、1番目、2番目、3番目、…n番目の各感知器の電源電圧計測値をV1 ,V2 ,V3 ,…Vn とすれば、次式(1)が成立する。
V1 >V2 >V3 >…>Vn ・・・(1)
そして感知器内の電圧計測部13が、高精度で電圧計測を行うことができれば、各電圧計測値の大小関係を判別することが可能となる。
【0025】
従って表3の電源電圧計測結果Va ,Vb ,Vc ,…Vg を大きい値から小さな値への降順に並び替えると、図1の感知器の配置の場合には、次式(2)のようになる。
Va >Vd >Ve >Vf >Vg >Vc >Vb ・・・(2)
上記式(2)により、接続順の感知器識別子と電源電圧計測結果の対応表は次の表4のようになる。
【0026】
【表4】
【0027】
上記表4の接続順の通り、実際の感知器は配置されていることになるから、受信機43の処理部24は、この表4に基づき、対応表格納部22に格納するデータ対応表を次の表5のように作成する。
【0028】
【表5】
【0029】
このようにして、受信機43は、各感知器の設置位置を自動的に検知することができる。
【0030】
上記のように本実施形態1によれば、複数の各感知器の設置位置を受信機側で自動的に検知できるようになり、従来のように、感知器の配置の間違いを見過すことがなく、また点検員が各設置位置における感知器の識別子を個別に点検する必要がなくなった。
【0031】
実施形態2
実施形態2では、実施形態1における感知器配線L,Cの長さが短かく、その導体抵抗値が小さく、感知器配線L,Cにおける電圧降下が小さい場合に、電源電圧計測期間のみに、感知器に接続される配線Lの入力端と出力端の間に抵抗器を挿入し、各感知器間の電源電圧の差を大きくして、各電圧計測値の大小関係の判別を容易にしている。そして電源電圧計測期間を除く通常の動作期間には、前記挿入した抵抗器を回路開閉器により短絡して、抵抗器における電圧降下を生じさせないようにしている。
【0032】
図5は本発明の実施形態2に係る火災感知器の機能構成図である。
図5は、図2の感知器に抵抗器44及びスイッチ部45を追加し、さらに感知器配線Lを、入力側配線Lと出力側配線L′に分離して接続するようにしたものである。
図5において、44は電圧降下用の抵抗器である。45はL,L′間の抵抗器44を有効又は無効にするために、抵抗器44に並列に接続されたスイッチ部であり、このスイッチ部44のスイッチを開とするか、閉とするかは、受信機43からの開閉制御指令に基づき感知器部12により制御される。電源電圧計測期間を除く通常の動作期間には、スイッチ部45のスイッチは閉じていて、L,L′間は短絡状態なので電圧降下が発生しない。そして、スイッチ部45のスイッチを開くと、L,L′間は抵抗器44のみで接続されることになり、電圧降下が発生する。図5の感知器は、電源電圧計測を行う期間だけ電圧降下用の抵抗器を有効化するようにし、通常運用時には、抵抗器44の電圧降下による悪影響が出ないようにしている。
【0033】
図6は図5の火災感知器の配線L,L′の分離接続方法の説明図である。
図6において、各感知器30,31,32への入力側配線Lと出力側配線L′は、それぞれ入力端子と出力端子とに分離して接続される。
【0034】
図4は本発明の実施形態2に係る受信機と各火災感知器との接続を示す図である。
図4の実施形態2においては、前記実施形態1における感知器設置位置の自動検知処理の前後に、前記抵抗器44の有効化と無効化の処理を追加する。
即ち受信機43は、最初にすべての感知器の配線L,L′間に挿入された抵抗器44を有効化して、各感知器毎に電源電圧計測処理を行う。そして全部の感知器の電源電圧を計測した後に、すべての感知器の前記抵抗器44を無効化すればよい。
【0035】
なお本実施形態2において、各感知器は、図5に示したように、自器に接続される一対の配線L,Cの一方の配線L(電源が直流電源の場合、正電圧側配線)の入力端と出力端の間に抵抗器44とスイッチ部45を挿入した例を示したが、自器に接続される一対の配線L,Cの各線の入力端と出力端の間にそれぞれ個別に抵抗器44とスイッチ部45を挿入するようにしてもよい。
【0036】
以上のように本実施形態2によれば、各感知器配線に抵抗器を挿入することで、より大きな電圧降下が発生するので、各感知器の計測電圧の差が大きくなり、感知器の設置位置をより確実に検知できる。
また前記電圧降下用に配線に挿入する抵抗器の有効化と無効化を受信機側で制御し、計測電圧による設置位置を確実に検知できると共に、通常運用中は、電圧降下による影響をなくすことができるので、従来のシステムと同様の感知器構成にすることができる。
【0037】
なお上記実施形態1、2において、感知器は火災感知器として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち感知器を防災用感知器とした場合、例えば、地震用の振動センサ、加速度センサ、河川用の水位計、流速計、雨量計、風速計等も火災感知器と同様に取扱うことができる。
従って同種又は異種のこれら防災用感知器を複数個設置した場合に、これら防災用感知器の設置位置自動検知システムとして本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、受信機又は中継器から、給電路及び通信路を兼用する一対の配線路により、複数の各火災感知器が順次接続される火災報知システムにおける各火災感知器の設置位置を自動的に検知するシステムにおいて、前記各火災感知器は、前記受信機又は中継器から電圧計測指令を受信し、自器に接続される一対の配線路間の電圧を計測し、この計測した電圧情報と自器識別子情報を前記受信機又は中継器へ送信する電圧計測手段及び通信手段を有し、前記受信機又は中継器は、前記複数の各火災感知器に接続される前記一対の配線路間の電圧計測指令を各火災感知器に順次送信し、前記各火災感知器から順次返送される電圧情報を対応する識別子情報と共に記憶し、これらの記憶した電圧情報の大小関係により電圧情報を降順に並べ、この降順の電圧情報に対応する識別子情報により複数の各火災感知器の設置位置を検知する情報処理手段及び通信手段を有するようにしたので、1つの火災報知システムに複数の火災感知器を設置する場合に、複数の各火災感知器の設置位置を受信機側で自動的に検知できるようになり、従来のように、火災感知器の配置の間違いを見過すことがなく、また点検員が各設置位置における火災感知器の識別子を個別に点検する必要がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る受信機と各火災感知器との接続を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る火災感知器の機能構成図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る受信機の機能構成図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る受信機と各火災感知器との接続を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2に係る火災感知器の機能構成図である。
【図6】図5の火災感知器の配線L,L′の分離接続方法の説明図である。
【図7】複数の感知器を設置する場合の従来の一般的な接続方法の説明図である。
【符号の説明】
10 定電圧電源部
11 インターフェイス部
12 感知器部
13 電圧計測部
20 電源部
21 インターフェイス部
22 対応表格納部
23 計測結果格納部
24 処理部
30〜40 感知器
42,43 受信機
44 抵抗器
45 スイッチ部
Claims (3)
- 受信機又は中継器から、給電路及び通信路を兼用する一対の配線路により、複数の各火災感知器が順次接続される火災報知システムにおける各火災感知器の設置位置を自動的に検知するシステムにおいて、
前記各火災感知器は、前記受信機又は中継器から電圧計測指令を受信し、自器に接続される一対の配線路間の電圧を計測し、この計測した電圧情報と自器識別子情報を前記受信機又は中継器へ送信する電圧計測手段及び通信手段を有し、
前記受信機又は中継器は、前記複数の各火災感知器に接続される前記一対の配線路間の電圧計測指令を各火災感知器に順次送信し、前記各火災感知器から順次返送される電圧情報を対応する識別子情報と共に記憶し、これらの記憶した電圧情報の大小関係により電圧情報を降順に並べ、この降順の電圧情報に対応する識別子情報により複数の各火災感知器の設置位置を検知する情報処理手段及び通信手段を有することを特徴とする火災感知器設置位置自動検知システム。 - 前記各火災感知器は、自器に接続される一対の配線の各線の入力端と出力端の間に個別に挿入された抵抗器、または前記一対の配線のいずれか一方の配線の入力端と出力端の間に挿入された抵抗器を有することを特徴とする請求項1記載の火災感知器設置位置自動検知システム。
- 前記各火災感知器は、自器に接続される一対の配線の各線の入力端と出力端の間に個別に、または一対の配線のいずれか一方の配線の入力端と出力端の間に挿入された各抵抗器に並列に接続された回路開閉器と、この回路開閉器の開閉指令を前記受信機又は中継器より受信し、この受信した開閉指令により前記回路開閉器を制御する制御手段及び通信手段とを有することを特徴とする請求項2記載の火災感知器の設置位置自動検知システム。
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