JP3148923B2 - 監視システムにおける作動検知器の特定方法 - Google Patents

監視システムにおける作動検知器の特定方法

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JP3148923B2 JP30632995A JP30632995A JP3148923B2 JP 3148923 B2 JP3148923 B2 JP 3148923B2 JP 30632995 A JP30632995 A JP 30632995A JP 30632995 A JP30632995 A JP 30632995A JP 3148923 B2 JP3148923 B2 JP 3148923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セキュリテイ分野に於
ける防犯・防災システムで、同一監視回線上に互いに異
なる抵抗値の抵抗を出力するようにした検知器の中か
ら、作動した検知器を特定する監視システムにおける作
動検知器の特定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】作動した検知器を特定するには、1個の
監視回線に1台の検知器を接続することにより実現でき
るが、N台の検知器を特定するにはN個の監視回線が必
要となり実用的でない。そこで、1個の監視回線上に異
なる抵抗値の抵抗を出力する検知器を接続し、監視回線
の消費電流の変化を、監視回線上に挿入した検出抵抗に
よって得られる検出電圧を測定することにより、作動し
た検知器を特定する方法が提案されている。即ち、前記
検出電圧をA/D変換器に入力し、予め設定した基準電
圧と比較することにより、作動した検知器を特定する方
法である。また、作動した検知器を特定する他の方法と
して、親局と子局との間で通信を行う方法が提案されて
いる。この方法では、監視装置を親局、検知器を子局と
し、子局では、親局と通信を行うためのハウスコード,
子局アドレス等の通信用のアドレスを付与している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
検出電圧を測定する方法では、特定すべき抵抗値の種類
を多くすると検出電圧は互いに接近するが、線路抵抗の
補正が十分になされないままA/D変換器に入力される
ので、A/D変換器の分解能を向上させることができ
ず、監視回線上の抵抗値の判別精度を上げることはでき
なかった。また抵抗値を判別するための電圧比較器は、
検知器の出力抵抗値1個ごとに上限及び下限のしきい値
を設けることになるため、出力抵抗値の種類を多くする
と、基準電圧を設定するための回路は複雑化した。ま
た、通信手段を用いるシステムにあっては、子局では、
親局と通信を行うための通信用アドレスが必要になるた
め、検知器は複雑且つ高価なものになるばかりか、現場
でアドレスの設定作業をしなければならないという煩わ
しさがあった。
【0004】本発明は、上記監視システムにおける従来
装置の問題点を解消するためになされたものであり、そ
の目的とするところは、簡素な回路で監視回線上の抵抗
値を極めて高い精度で特定することにより、特定できる
抵抗値の種類を多くすると共に、安価で信頼性が高く、
現場作業者に負担をかけない、監視システムにおける作
動した検知器を特定する簡便な方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題を解決する手段】上記課題を解決するためになさ
れた本発明は、同一監視回線上に、互いに異なる抵抗値
の抵抗を出力するようにした複数の検知器と、前記監視
回線に直列に挿入した検出抵抗の両端に生じる電圧を、
増幅回路が増幅し、この増幅回路の出力を判定して、作
動した検知器を特定する監視装置とを備えて構成した監
視システムにおいて、増幅回路はオペアンプを備え、オ
ペアンプの反転入力端子とアースとの間には検出抵抗値
の抵抗を固定し、オペアンプの出力端子と反転入力端子
との間に接続する帰還抵抗Rfは、監視回線の抵抗値と
同等になるようにスイッチング素子と抵抗を設け、前記
スイッチング素子はアドレス/デコーダにより選択され
てオンまたはオフにされ増幅率を変えられるように形成
した非反転増幅器による増幅回路と、この増幅回路の出
力をA/D変換するA/D変換器と、A/D変換した結
果を判別する判別手段及び制御手段とで構成し、この制
御手段は、前記判別結果と対応するアドレスで警報装置
を制御して出力することを特徴とするものである。また
前記オペアンプの出力端子と反転入力端子との間に接続
する帰還抵抗Rfとして、監視回線を閉回路にするため
の抵抗はスイッチング素子を介さずに設け、検知器の出
力抵抗は、それぞれスイッチング素子と直列または並列
に設けるこを特徴とするものである。また前記帰還抵抗
Rfのすべての抵抗を選択したあと、監視回線を切り替
えることを特徴とするものである。また前記帰還抵抗R
fのスイッチング素子と、検知器の出力制御素子とは、
内部抵抗が同等であることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明のように、増幅回路はオペアンプを備
え、オペアンプの反転入力端子とアースとの間には検出
抵抗値の抵抗を固定し、オペアンプの出力端子と反転入
力端子との間に接続する帰還抵抗Rfは、監視回線の抵
抗値と同等になるようにスイッチング素子と抵抗を設
け、前記スイッチング素子はアドレス/デコーダにより
選択されてオンまたはオフにされ増幅率を変えられるよ
うに形成した非反転増幅器による増幅回路と、この増幅
回路の出力をA/D変換するA/D変換器と、A/D変
換した結果を判別する判別手段及び制御手段とで構成
し、この制御手段は、前記判別結果と対応するアドレス
で警報装置を制御して出力することにより、監視回線上
の抵抗値を特定するための分解能は著しく向上し、特定
できる抵抗値の種類を多くすることができ、かつ回路は
簡素化される。また前記オペアンプの出力端子と反転入
力端子との間に接続する帰還抵抗Rfとして、監視回線
を閉回路にするための抵抗はスイッチング素子を介さず
に設け、検知器の出力抵抗はそれぞれスイッチング素子
と直列または並列に設けることにより、帰還抵抗Rfは
監視回線における検知器の接続形態と同等にすることが
できるので、監視回線の線路抵抗の補正は正確かつ容易
になる。また、前記帰還抵抗Rfのすべての抵抗を選択
したあと、監視回線を切り替えることにより、監視回線
を拡張することができるので、特定できる検知器の数は
大幅に増やすことができる。また、前記帰還抵抗Rfの
スイッチング素子と、検知器の出力制御素子とは、内部
抵抗が同等である素子を使用することにより、監視回線
の抵抗値と等しくする帰還抵抗値Rfの実現が極めて容
易となる。したがって、検知器の抵抗値を、あらかじめ
検知器の種類,発報個所,検知器自体の情報伝達用等に
割り当てることにより、検知器を設置する際の煩わしい
アドレス設定作業は行わなくても、作動した検知器の種
類,発報個所,検知器自体の情報伝達の内容等が特定で
きる監視システムを、極めて簡便に、かつ安価に提供す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明を、実施例を示した図に基ずい
て説明する。
【0008】図1は本発明の監視システムにおける作動
した検知器を特定する一実施例回路図である。1は監視
装置で、監視回線2の複数の検知器D,D …D
の中から、作動した検知器の出力抵抗RD,RD
…RDを特定する。3はバッファー回路で増幅器によ
り構成し、監視回線側からの電気的ノイズ,サージ等を
吸収または阻止するとともに、監視回線で検出した電圧
を増幅する増幅率を規定する。6は増幅回路で、オペア
ンプOPの反転入力端子とアースとの間には、監視回
線に直列に挿入した検出抵抗値の抵抗Rを固定し、オ
ペアンプOPの出力端子と反転入力端子との間に接続
する帰還抵抗Rfは、監視回線を閉回路にするための終
端抵抗Rはスイッチング素子を介さずに、また検知器
の出力抵抗RD(N=1,2,…)はそれぞれスイッ
チング素子を直列に介して設けて非反転増幅器を形成す
る。これらのスイッチング素子はS11,S12,…で
示す。監視回線2に直列に挿入した検出抵抗Rの両端
に生ずる検出電圧Vは、バッファー回路3を経由し
て、前記増幅回路6の非反転入力端子に入力する。前記
スイッチング素子にはそれぞれアドレスが付与されてい
て、スイッチング素子のオン,オフはアドレス/デコー
ダ7のデコーダ信号により行われる。前記増幅回路6の
アナログ出力は、オペアンプOP,OP,OP
OPで構成したA/D変換器8によりA/D変換さ
れ、判別手段9は前記A/D変換信号の中から特定信号
を判別し、制御手段10はこの特定信号と対応するアド
レスで警報装置11を制御して出力する。
【0009】図1により、本発明の監視回線の抵抗値を
高精度に特定する回路の動作を説明をする。Rは監視
回線2の線路抵抗、Rは監視回線2を閉回路とするた
めに監視回線2の末端に設けた終端抵抗、Rは監視回
線2に流れる電流を検出するための検出抵抗である。す
べての検知器D,D,…Dが作動していない正常
監視状態では、前記検知器の出力抵抗RD,RD
…RDの各制御素子SD,SD,…SDはオフ
状態である。監視回線2には監視用供給電圧Vが印加
されるので、すべての検知器が作動していない正常監視
状態では、検出抵抗Rの両端の検出電圧Vは数式1
で与えられる
【0010】
【数1】
【0011】他方、増幅回路6はオペアンプOPの反
転入力端子とアースとの間には前記検出抵抗値の抵抗R
を固定し、オペアンプOPの出力端子と反転入力端
子との間に接続する帰還抵抗Rfは、監視回線2を閉回
路にするための終端抵抗Rはスイッチング素子を介さ
ずに設け、検知器の出力抵抗RD (N=1,2,…)
はそれぞれスイッチング素子を直列に介して設け、ま
た、線路抵抗Rはいずれの帰還抵抗Rfに対しても共
通に入るように挿入し、非反転増幅器による増幅回路6
を形成する。バッファー回路3の電圧増幅率を1とした
場合、この増幅回路6のオペアンプOPの非反転入力
端子には、前記監視回線の検出電圧Vが入力されるの
で、前記スイッチング素子S11,S12,…がすべて
オフのときは、前記オペアンプOPの出力端子には、
近似的に数式2で示される出力電圧Vが発生する。数
式2に数式1を代入すると、増幅回路6の出力電圧V
=監視用供給電圧Vとなり、前記増幅回路の出力電圧
は監視回線側とは無関係な定数となる。このこと
は、オペアンプの反転入力端子とアースとの間には監視
回線の検出抵抗値の抵抗Rを固定し、オペアンプの出
力端子と反転入力端子との間に接続する帰還抵抗Rf
は、監視回線の抵抗値と同等になるように非反転増幅器
による増幅回路を形成すれば、この出力電圧Vは監視
用供給電圧Vと等しくなることを示しており、検出器
が作動した場合についても同様である。従って、監視回
線上の特定したい抵抗値と同等の抵抗値を帰還抵抗Rf
として設けて非反転増幅器による増幅回路を形成し、
増幅回路の出力Vが監視用供給電圧Vと等しくな
る帰還抵抗Rfを探すことにより、監視回線上の抵抗値
の特定ができ、作動した検知器を特定することができ
る。
【0012】
【数2】
【0013】アドレス/デコーダ7は、制御手段10か
らのアドレスデータをデコーダし、増幅回路6の帰還抵
抗Rfのスイッチング素子S11,S12,…S1N
制御する。図2はN=6とした場合で、アドレスABC
と選択されるスイッチング素子の真理値表である。図2
でアドレス000と111は、スイッチング素子を選択
していないので、帰還抵抗Rfは終端抵抗Rと線路抵
抗Rの和になる。アドレス001では、スイッチング
素子S11がオンとなるので、帰還抵抗Rfは終端抵抗
と検知器Dの出力抵抗RDを並列接続(R
/RDで示す)したものに線路抵抗Rが直列に入
る。スイッチング素子は、以降アドレスにしたがって順
次S12,S13,…S16がオンになる。なお、本実
施例回路では、特定する検知器の数は6種類で説明した
が、可能な限り多くしてもよい。また線路抵抗Rは、
各検知器とも共通な抵抗値としたが、帰還抵抗ごとに補
正してもよい。また、スイッチング素子として半導体素
子を使用する場合は、検知器の出力抵抗を制御する素子
と内部抵抗が同等の素子を使用することにより、前記各
素子の内部抵抗による補正を不要にすることができる。
【0014】A/D変換器8は、4個の電圧比較器によ
って構成される。それぞれのしきい値電圧はV,V
+α,V−β,Vで、オペアンプOP,OP
OP,OPと抵抗R,R,R,R,R
により構成される。α,βはしきい値電圧の許容差を規
定するもので、監視回線の抵抗値と増幅回路の帰還抵抗
Rfとの抵抗値差、監視用供給電圧Vの定格と実際と
の差等を吸収する。オペアンプOP,OP,O
,OPの各出力端子V,V,V,Vの電
圧レベルは、入力電圧がそれぞれのしきい値電圧である
,V+α,V−β,Vを越える場合は“H”
レベルを、越えない場合は“L”レベルを出力する。
【0015】図3は、前記A/D変換器8の入力電圧
を、前記電圧比較器のしきい値電圧でA/D変換した結
果である。しきい値電圧Vは監視回線の短絡異常を検
出し、しきい値電圧Vは監視回線の断線異常を検出す
る。また、しきい値電圧V+αは監視回線上の抵抗値
を特定するための上限値で、V−βは監視回線上の抵
抗値を特定するための下限値である。したがって、A/
D変換器8の出力端子V,V,V,Vの端子レ
ベルが、H,H,H,Hのときは監視回線は短絡異常で
あり、L,L,L,Lのときは断線異常である。また、
前記端子レベルがL,L,H,Hのときは監視回線上の
抵抗値を特定することができる。
【0016】各定数の算出方法について説明をする。検
知器の出力抵抗RD RD ,…RD 等は、一般に
RD,2 RD,…2 RD法がとられているが、本
発明では特にこれにこだわる必要はない。例えぱ、特定
したい抵抗値の種類を終端抵抗Rと検知器の出力抵抗
RD RD ,…RD の7種類にする場合、以下の
ようにして決定する。例えば、監視用供給電圧V=1
2Vとし,各検知器が作動したときの検出電圧Vが9
Vから4Vまで1V刻みになるように設定する。検知器
が作動して、この出力抵抗RD と終端抵抗R
並列になっているときは9Vに、また検知器Dが作動
して、この出力抵抗RD と終端抵抗Rが並列になっ
ているときは8Vにというように設定していくと、検知
器Dの出力抵抗RD と終端抵抗Rが並列になって
いるときは4Vになる。検知器の出力抵抗RD は、数
式1,数式2のRをRRD の並列抵抗(R
RD )に置き換え、それぞれの数値を代入すること
により求めることができる。
【0017】例えば、線路抵抗Rは0Ω,終端抵抗R
は1000Ω,検出抵抗Rは300Ω,監視用供給
電圧 は12Vとし,また検出電圧Vは前述の9V
から4Vまで1V刻みに設定し、これらの数値を数式
1,数式2に代入して各検知器の出力抵抗値を求める
と、RD =111Ω、RD =176Ω、RD =2
73Ω、RD =429Ω、RD =724Ω、RD
=1500Ωになる。
【0018】図4は、前記定数で構築した監視システム
で、監視回線で設定した各検出電圧Vを、制御手段1
0のアドレスにしたがって増幅回路6の増幅率を可変し
たときの出力電圧Vの変化を算出したものである。な
お、すべての検知器が正常で、監視回線が終端抵抗R
のみで閉回路になっているときの検出電圧Vは数式1
から2.77Vである。この状態における各アドレスに
対する前記増幅回路6の出力電圧Vは、図4に示した
ように、アドレスが000のときは12.00V、00
1では3.60V、010では4.15V等である。し
たがって、アドレス000では、A/D変換器8のしき
い値電圧12V+α〜12V−βの間に入るので、前記
A/D変換器8の各出力端子V,V,V,V
出力レベルは、L,L,H,Hになり、他のアドレスで
は、12V−βより低くなっているので、L,L,L,
Hになる。また、検知器Dが作動したときの検出電圧
は9Vであり、この状態での各アドレスに対する前
記出力電圧Vは、アドレスが000のときは39.0
0V、001では12.00V、010では13.49
V等である。したがって、アドレス001では、前記A
/D変換器8の出力端子レベルはL,L,H,Hにな
り、また他のアドレスでは12V+αよりも高いので、
L,H,H,Hになる。このように、増幅回路6の増幅
率をアドレスにしたがって可変させると、帰還抵抗Rf
が監視回線の抵抗値と一致したときのみ、前記出力電圧
は12Vになり、対応するアドレスにより監視回線
の抵抗値を特定することができる。即ち、A/D変換器
8に12V+a〜12V−βの電圧が入力したときのA
/D変換出力はL,L、H、Hであり、判別手段9はこ
れらの信号を判別し、制御手段10は、前記判別結果と
対応するアドレスで警報装置11を制御して出力する。
上記の例では、アドレスが000のとき前記A/D変換
器8の端子レベルをL,L,H,Hにしているので、監
視回線上の抵抗は終端抵抗Rと特定できることから、
監視回線は正常であることを示す信号を警報装置11は
出力する。また、上記L,L,H,Hにするアドレスが
001の場合には、監視回線上の抵抗はR//RD
と特定できることから、監視回線は検知器Dが異常で
あることを示す信号を警報装置11から出力する。
【0019】図4をもとに、監視回線が短絡異状の場合
を説明する。短絡異常の検出は、例えば、増幅回路6の
増幅率を最大にする帰還抵抗Rfを利用する。監視回線
の短絡異常を検出電圧V≧10.0Vとすれば、検出
電圧Vが10.0Vに上がると、前記増幅回路6の出
力電圧Vは、アドレス000のときが最大となり4
3.33Vである。したがって、電圧比較器OPのし
きい値電圧Vを43.33Vに設定すると、監視回線
の検出電圧Vが10V以上になると、アドレスは00
0のとき、A/D変換器8の各出力端子V,V,V
,VのレベルはすべてHとなる。判別手段9はこの
信号を判別し、制御手段10は前記判別結果と対応する
アドレス000で警報装置11を制御して、監視回線は
短絡異常であることを出力する。なお、上記の例では、
増幅回路6の出力電圧Vは高いので、電源電圧V
高くなり、オペアンプOP〜OPは高耐圧のものを
使用することになる。前記バッファー回路3の増幅率を
1以下にすることにより、電源電圧Vを下げることが
できる。
【0020】図4をもとに、監視回線が断線異状の場合
を説明する。断線異常の検出は、例えば、増幅回路6の
増幅率を最小にする帰還抵抗Rfを利用する。監視回線
の断線異常を検出電圧V≦1.0Vとすれば、検出電
圧Vが1.0Vに下がると前記増幅回路6の出力電圧
は、アドレスが001のときが最小となり1.33
Vである。したがって、電圧比較器OPのしきい値電
圧Vを1.33Vに設定すると、監視回線の検出電圧
が1.33V以下になると、アドレスが001のと
き、A/D変換器8の各出力端子V,V,V,V
のレベルはすべてLになる。判別手段9はこの信号を
判別し、制御手段10は前記判別結果と対応するアドレ
ス001で警報装置11を制御して、監視回線は断線異
常であることを出力する。
【0021】図5は、本発明の他の一実施例回路図で、
前記増幅回路6の帰還回路Rfとして、検知器の出力抵
は、それぞれスイッチング素子と並列に設けた場合
で、説明に必要な個所のみを抜粋したものである。監視
回線2の各検知器の出力抵抗RD,RD,…RD
は直列に接続されている場合で、各検知器の出力制御素
子SD,SD,…SDは、検知器が作動していな
い正常監視状態では自己の出力抵抗を短絡している。6
は前記監視回線2の検知器を特定するための増幅回路
で、前記増幅回路の帰還回路Rfを監視回線2と同等の
形にすることにより、前記増幅回路6の出力電圧V
監視用供給電圧V が成立し、作動した検知器を特定す
ることができるのは、前述の説明から明白である。
【0022】図6は、監視回線を複数にする場合の一実
施例ブロック図で、検知器の出力抵抗値を各監視回線と
も統一して使用することにより、非反転増幅器による増
幅回路6以降の回路を、各監視回線に共用できるように
したものである。監視回線2は複数回線であり、各監視
回線はそれぞれのバッファー回路3を経由して、スイッ
チで構成した選択手段4に接続される。したがって、各
バッファー回路は、それぞれの前記選択手段4のそれぞ
れのスイッチを経て増幅回路6の入力となる。前記選択
手段4で構成したスイッチは、増幅回路6の帰還抵抗R
fのすべてが選択されたあと、次のスイッチに切り替え
られるようになっている。
【0023】図7は、アドレスと選択されるバッファー
回路の一例で、アドレスABCが前記増幅回路6の7種
類の帰還抵抗Rfを選択したあと、アドレスDEが4個
の監視回線2a,2b,2c,2dのバッファー回路3
a,3b,3c,3dを選択する真理値表である。この
ように、制御手段10のアドレスの下位ビットで前記増
幅回路6の帰還回路Rfのすべてを選択したあと、アド
レスの上位ビットで前記選択手段4を制御することによ
り実現することができる。上記のように、アドレスを5
ビットで構成したシステムにおいて、例えば、アドレス
00000のとき、A/D変換器8の出力レベルがLL
HHであれば、監視回線2a(例えば西側事務所)は正
常監視状態にあり、アドレス01001のとき、A/D
変換器8の出力レベルがLLHHになれば、監視回線2
b(例えば東側事務所)は検知器Dが作動したことに
なる。このように、アドレス/デコーダ7のアドレスビ
ットの割当を、検知器の出力抵抗値を特定するアドレス
は下位ビットに、監視回線を選択するアドレスは上位ビ
ットに設けることにより、各監視回線ごとに抵抗値を特
定していくことができる。上記の例では、検知器の特定
に3ビット、監視回線の選択に2ビットの計5ビットで
システムを構築したが、各ビット数は可能な限り多くし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】非反転増幅器による増幅回路の帰還抵抗R
fの構成は、監視回線の検知器接続形態と同等にすれば
よいので、監視回線のあらゆる検知器接続形態に適用す
ることができ、また線路抵抗の補正は監視回線に容易に
似せることができるので、極めて高精度に抵抗値の特定
をすることができる。
【0026】また、各監視回線に接続する検知器の出力
抵抗値を統一することにより、前記増幅回路以降の回路
は共用できる。また、A/D変換器を構成する電圧比較
器は、特定する抵抗値の種類に拘らず4個であり、監視
回線の断線,短絡をも検出することができる。したがっ
て、回路は極めて簡素になり、信頼性は高くなる。
【0027】また、複数の同じ抵抗値の検知器を特定す
るには、複数の監視回線を利用することにより、切り分
けが可能になるので、特定できる検知器の数は大幅に増
やすことができる。
【0028】また、抵抗値をあらかじめ検知器の種類
別,発報個所別または検知器自体の情報伝達用等に割り
当てることにより、作動した検知器の種類,発報個所ま
たは検知器自体の情報伝達内容等を警報装置から特定し
て出力させることができる。例えば、抵抗値RD はマ
グネットセンサー,RD は赤外線ビームセンサー,
は空間センサー,…等というように各抵抗値を検知
器の種類別に割り当てると、現場作業者は検知器にアド
レスを設定することなく、単に検知器を設置するだけ
で、例えば、警報装置から西側事務所の空間センサーが
発報というように、作動した検知器の種類を特定して出
力させることができる。また、検知器の発報個所を特定
する場合は、例えば、窓,扉,壁,金庫,室内空間,建
物外周等別に抵抗値を割り当て、当個所に設置した検知
器が作動したときに、前記抵抗値を出力させるようにす
れば、発報個所を特定して出力させることができる。ま
た、検知器自体の情報伝達内容としては、電池切れ,機
器故障,イタズラによる機能不能等があり、これらを特
定して出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例回路図
【図2】上記実施例のアドレスと選択されるスイッチン
グ素子,帰還抵抗Rf
【図3】上記実施例のA/D変換器の入出力真理値表
【図4】上記実施例の監視回線の検出電圧と増幅回路の
出力電圧の一例
【図5】本発明の他の一実施例回路図
【図6】本発明の他の一実施例ブロック図
【図7】アドレスと選択されるバッファー回路一例
【符号の説明】
1…監視装置 2,2a,2b,2c,2d…監視回線 3,3a,3b,3c,3d…バッファー回路 4…選択手段 6…増幅回路 7…アドレス/デコーダ 8…A/D変換器 9…判別手段 10…制御手段 11…警報装置 OP…増幅回路6のオペアンプ OP〜OP…A/D変換器8を構成する電圧比較器
のオペアンプ D〜D…検知器 RD〜RD…検知器の出力抵抗 SD〜SD…検知器の制御素子 S11〜S16…スイッチング素子 R…終端抵抗 R…線路抵抗 R…保護抵抗

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一監視回線上に、互いに異なる抵抗値
    の抵抗を出力するようにした複数の検知器と、前記監視
    回線に直列に挿入した検出抵抗の両端に生じる電圧を、
    増幅回路が増幅し、この増幅回路の出力を判定して、作
    動した検知器を特定する監視装置とを備えて構成した監
    視システムにおいて、増幅回路はオペアンプを備え、オ
    ペアンプの反転入力端子とアースとの間には検出抵抗値
    の抵抗を固定し、オペアンプの出力端子と反転入力端子
    との間に接続する帰還抵抗Rfは、監視回線の抵抗値と
    同等になるようにスイッチング素子と抵抗を設け、前記
    スイッチング素子はアドレス/デコーダにより選択され
    てオンまたはオフにされ増幅率を変えられるように形成
    した非反転増幅器による増幅回路と、この増幅回路の出
    力をA/D変換するA/D変換器と、A/D変換した結
    果を判別する判別手段及び制御手段とで構成し、この制
    御手段は、前記判別結果と対応するアドレスで警報装置
    を制御して出力することを特徴とする監視システムにお
    ける作動検知器の特定方法。
  2. 【請求項2】 前記オペアンプの出力端子と反転入力端
    子との間に接続する帰還抵抗Rfとして、監視回線を閉
    回路にするための抵抗はスイッチング素子を介さずに設
    け、検知器の出力抵抗は、それぞれスイッチング素子と
    直列または並列に設けることを特徴とする請求項1に記
    載の監視システムにおける作動検知器の特定方法。
  3. 【請求項3】 前記帰還抵抗Rfとしてのすべての抵抗
    を選択したあと、監視回線を切り替えることを特徴とす
    る請求項1に記載の監視システムにおける作動検知器の
    特定方法。
  4. 【請求項4】 前記帰還抵抗Rfのスイッチング素子
    と、検知器の出力制御素子とは、内部抵抗が同等である
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視システムにおけ
    る作動検知器の特定方法。
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