JP4346527B2 - 多岐吸気管及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの気筒に吸気を供給するためのエンジン用の多岐吸気管及びその製造方法に関する。
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、1本の主管部と、この主管部の一端から分岐して延びる複数本の分岐管部とを樹脂で構成したエンジン用の多岐吸気管が知られている。この特許文献1の多岐吸気管は、主管部の径方向一側及び分岐管部の径方向一側を一体に構成する一側半体と、主管部の径方向他側及び分岐管部の径方向他側を一体に構成する他側半体との2つの部材に分割されていて、これら一側半体及び他側半体の両接合面を振動溶着することにより一側半体及び他側半体を一体化している。このように2つの半体を振動溶着することで、両接合面を簡単にかつ気密に接合することができる。
また、特許文献1では、スロットル弁が設けられている吸気管に上記主管部の他端を連通させるフランジ状の連通部が一側半体に一体成形され、この主管部の連通部が上記吸気管に固定されている。さらに、一側半体には、エンジンの吸気ポートに上記各分岐管部を連通させる連通部が一体成形され、各分岐管部の連通部はエンジンに固定されている。
特開平9−125970号公報(第3頁、第4頁、図2、図3、図4)
ところが、特許文献1のエンジン用の多岐吸気管では、主管部の上記連通部が、スロットル弁が設けられている吸気管に固定されているので、エンジンの運転中、分岐管部は複数本ありそれぞれがエンジンに固定されているため、多岐吸気管全体の振動による力は各分岐管部の連通部に分散して作用することになるが、主管部は1本であるため、この主管部の連通部には多岐吸気管全体の振動による力が集中して作用することとなる。その結果、多岐吸気管全体の振動による力は、各分岐管部の連通部よりも主管部の連通部に大きく作用することとなるので、主管部の連通部は高剛性にする必要がある。
また、上記一側半体と他側半体とを振動溶着させる際、その振動方向が吸気管の軸線と直交する方向であるため、上記フランジ状の連通部外面に他側半体を振動溶着させることが困難であり、該連通部近傍の剛性低下が避けられなかった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、主管部の連通部に振動溶着される補強部を他側半体に設け、この補強部と連通部との溶着部分の構造に工夫を凝らすことで、一側半体と他側半体との振動溶着による一体化に支障をきたすことなく、吸気管の剛性を高くすることにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、主管部と、該主管部の一端から分岐して延びる複数の分岐管部とを備え、上記主管部及び分岐管部が、該主管部の径方向一側及び分岐管部の径方向一側を一体に構成する一側半体と、上記主管部の径方向他側及び分岐管部の径方向他側を一体に構成する他側半体とに分割され、これら一側半体及び他側半体が振動溶着されてなるエンジン用の樹脂製多岐吸気管であって、上記一側半体には、上記主管部の他端を外部に連通させる環状の連通部が一体成形され、上記他側半体には、上記連通部の外周面に接合されて該連通部を補強する補強部が一体成形され、上記補強部の連通部との接合面は、上記一側半体及び他側半体の振動溶着時における上記連通部の軸線方向の振動方向に沿うように形成され、補強部が連通部に振動溶着されている構成とし、さらに、複数の分岐管部のうち第1分岐管部及び第2分岐管部は互いに段差を有するように延び、一側半体の第1分岐管部及び他側半体の第1分岐管部の両接合面と、上記一側半体の第2分岐管部及び上記他側半体の第2分岐管部の両接合面とは、互いに段差を有するとともに上記一側半体及び他側半体の振動溶着時における上記連通部の軸線方向の振動方向に沿うように形成されている構成とする。
請求項の発明では、請求項の発明において、一側半体の連通部がエンジンに設けられた過給器に接続され、分岐管部の主管部と反対側の端部が上記過給器により圧縮された吸気を冷却するインタクーラに接続されている構成とする。
また、多岐吸気管の製造方法において、一側半体の開放側に形成された接合面と他側半体の開放側に形成された接合面とを圧接するとともに、上記一側半体の連通部外周面に、上記他側半体の補強部の接合面を圧接し、上記一側半体と他側半体とを上記連通部の軸線方向に相対振動させることにより、上記一側半体及び他側半体の開放側に形成された接合面同士を振動溶着するとともに、上記補強部の接合面を上記連通部の外周面に振動溶着して、上記一側半体と他側半体とを一体化した多岐吸気管を得る構成としてもよい
請求項の発明では、請求項に記載の多岐吸気管の製造方法において、一側半体の連通部外周面に他側半体の補強部の接合面を圧接し、上記一側半体の第1分岐管部と上記他側半体の第1分岐管部との両接合面を圧接し、上記一側半体の第2分岐管部と上記他側半体の第2分岐管部との両接合面を圧接し、上記一側半体と他側半体とを上記連通部の軸線方向に相対振動させることにより、上記連通部外周面に上記補強部の接合面を振動溶着し、上記一側半体の第1分岐管部と上記他側半体の第1分岐管部との両接合面を振動溶着し、上記一側半体の第2分岐管部と上記他側半体の第2分岐管部との両接合面を振動溶着して、上記一側半体と他側半体とを一体化した多岐吸気管を得る構成とする。
請求項1の発明によれば、他側半体に設けた補強部の連通部との接合面が、一側半体及び他側半体の振動溶着時における上記連通部の軸線方向の振動方向に延びているので、振動溶着時に一側半体及び他側半体を円滑に相対振動させることができる。これにより、一側半体と他側半体との振動溶着に支障をきたすことなく、補強部の接合面を連通部の外周面に確実に振動溶着して連通部を補強部により補強することができて、連通部を高剛性にすることができる。
また、第1分岐管部と第2分岐管部とを互いに段差を有するように形成して各分岐管部の形状設計の自由度を向上させた場合に、一側半体及び他側半体を振動溶着時に上記連通部の軸線方向に相対振動させるだけで、一側半体の各分岐管部と他側半体の各分岐管部との両接合面を容易にかつ確実に振動溶着することができる。
請求項の発明によれば、上記のように連通部が高剛性であるため、該連通部を過給器にしっかりと接続することができ、過給器により圧縮された吸気を主管部及び分岐管部を介してインタクーラ内の複数箇所に確実に導入させることができる
請求項の発明によれば、第1分岐管部と第2分岐管部とを互いに段差を有するように形成して各分岐管部の形状設計の自由度を向上させた場合に、一側半体と他側半体とを連通部の軸線方向に相対振動させることで、上記請求項4の効果に加えて一側半体の各分岐管部と他側半体の各分岐管部との両接合面が確実に振動溶着した多岐吸気管を容易に得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジン用の多岐吸気管1を示し、該多岐吸気管1は、主管部3と、該主管部3の一端から分岐して延びる第1分岐管部5及び第2分岐管部7とを一体に構成してなるものである。図2に示すように、主管部3の他端は過給器11の吐出口(図示せず)に接続される一方、第1分岐管部5及び第2分岐管部7の主管部3と反対側の端部はインタクーラ13にそれぞれ接続されている。そして、エアクリーナ15から吸入された吸気は過給器11により圧縮された後、多岐吸気管1の主管部3から第1分岐管部5及び第2分岐管部7を通ってインタクーラ13内に分散して導入され、該インタクーラ13で効率良く冷却される。このインタクーラ13内の吸気は、スロットルボディ17、サージタンク19及び吸気マニホールド21を介してエンジン23の吸気ポート(図示せず)に流入するようになっている。
上記多岐吸気管1の第1分岐管部5は上記主管部3の一端からインタクーラ13へ向かって湾曲状に延びており、図1、図3に示すように、この第1分岐管部5のインタクーラ13側の端部は下方へ向けて略直角に曲がっている。さらに、第2分岐管部7は、上記主管部3の一端からインタクーラ13へ向かって湾曲状に第1分岐管部5から離れて延びており、この第2分岐管部7のインタクーラ13側の端部は第1分岐管部5と同様に下方へ曲がっている。
また、主管部3の中心線である軸線10(図1には点で示す)は、第1分岐管部5の軸線6(図5には点で示す)よりも下方に位置している。さらに、第1分岐管部5の軸線6は第2分岐管部7の軸線8(図5には点で示す)よりも上方に位置しており、これら第1分岐管部5及び第2分岐管部7は互いに段差を有している。この第1分岐管部5及び第2分岐管部7の段差は、該第1分岐管部5及び第2分岐管部7を過給器11及びインタクーラ13に取付け可能な形状に設計した結果生じたものである。
上記多岐吸気管1は、図3に示すように、樹脂を射出成形してなる上側半体25と下側半体27とに分割されている。下側半体27は、主管部3の径方向一側である下側約半分を構成する主管構成部3aと、第1分岐管部5の下側約半分を構成する第1分岐管構成部5aと、第2分岐管部7の下側約半分を構成する第2分岐管構成部7aとを一体に備えている。つまり、主管部3、第1分岐管部5及び第2分岐管部7の各々は、上下に2分割されている。そして、下側半体27の第1分岐管構成部5aが本発明における一側半体の第1分岐管部を構成しており、また、第2分岐管構成部7aが本発明における一側半体の第2分岐管部を構成している。
上記各構成部3a、5a、7aの断面は上方に開放する略円弧状をなし、その開放側縁部には、各構成部3a、5a、7aの外方へ略水平に延びる下側延出部29が形成されている。この下側延出部29の上面は上記上側半体25に振動溶着される接合面29aとされている。この接合面29aは上記振動溶着時における振動方向(後述の主管側連通部31の軸線4)に沿うように形成されている。
下側半体27の主管部3他端に対応する箇所には、該主管部3を外部としての過給器11に連通させるための環状の主管側連通部31が一体成形されている。該主管側連通部31は断面が略円形となるように形成されていて、この主管側連通部31の軸線4は略水平に延び、また、主管側連通部31の軸線4は平面視で主管部3の軸線10と交差するように延びている。従って、主管側連通部31と主管部3との境界部分の吸気通路は平面視で屈曲している。
上記主管側連通部31の過給器11側は、該過給器11の吐出口に差し込まれて固定される差し込み部31aとされている。主管側連通部31の外周面における差し込み部31aと反対側の上半部には、主管側連通部31の径方向外方へ突出して周方向に延びる上側突出部31bが形成され、また、下半部には、主管側連通部31の径方向外方へ突出しかつ上記上側突出部31bに連続して周方向に延びる下側突出部31cが形成されている。これら上側突出部31b及び下側突出部31cは、差し込み部31aを過給器11の吐出口に差し込んだ状態で該吐出口周縁に当接して主管側連通部31が吐出口に所定長さ以上入らないようにするためのものであり、上側突出部31b及び下側突出部31cによって主管部31の過給器11に対する位置が決定されるようになっている。また、上側突出部31bの外周面31dは、主管側連通部31の軸線4方向に延びかつ周方向に延びる円弧面状に形成されている。
さらに、下側半体27には、第1分岐管部5を外部(インタクーラ13)に連通させるための第1分岐管側連通部33が一体成形されている。該第1分岐管側連通部33は略長円形の環状をなしていて、第1分岐管部5のインタクーラ13側端部の屈曲形状に対応して軸線が略鉛直に向くように形成されている。この第1分岐管側連通部33の外周面には、外方へ延出する2つの締結部33aが周方向に離れて形成され、これら締結部33aにそれぞれ設けられた孔部33bにボルト等(図示せず)を挿通することにより、第1分岐管側連通部33がインタクーラ13に締結固定されるようになっている。
さらに、下側半体27には、第2分岐管部7を外部(インタクーラ13)に連通させるための第2分岐管側連通部35が一体成形されている。該第2分岐管側連通部35は、上記第1分岐管側連通部33と同様に軸線が略鉛直に向く環状に形成されるとともに、2つの締結部35aと孔部35bが設けられていて、インタクーラ13に締結固定されるようになっている。
一方、上記上側半体25は、主管部3の径方向他側である上側約半分を構成する主管構成部3bと、第1分岐管部5の上側約半分を構成する第1分岐管構成部5bと、第2分岐管部7の上側約半分を構成する第2分岐管構成部7bとを一体に備えている。上側半体25の第1分岐管構成部5bが本発明における他側半体の第1分岐管部を構成しており、また、第2分岐管部7bが本発明における他側半体の第2分岐管部を構成している。
上記各構成部3b、5b、7bの断面は下方に開放する略円弧状をなし、その開放側縁部には外方へ略水平に延びる上側延出部37が形成されている。この上側延出部37の下面が、上記下側半体27の接合面29aに振動溶着される接合面37aとされ、この接合面37aも略水平に延びている。これら接合面29a、37aを振動溶着する際に上側半体25及び下側半体27を相対振動させる方向は、主管側連通部31の軸線方向とされている。
また、上述の如く第1分岐管部5の軸線6と第2分岐管部7の軸線8との段差に対応して、図5(b)に示すように、第1分岐管構成部5a、5bの接合面29a、37aと第2分岐管構成部7a、7bの接合面29a、37aとは段差を有している。
また、この実施形態では、図5に示すように、第1分岐管部5における第2分岐管部7側の接合面29a、37aとその反対側の接合面29a、37aとが段差を有しており、さらに、第2分岐管部7も同様に両側の接合面29a、37aに段差を有している。このようにすることで、各分岐管部5、7の形状設定の自由度が一層向上する。
上記上側半体25の主管部3他端に対応する箇所には、主管側連通部31を補強するための補強部39が一体成形されている。該補強部39は、図3にも示すように、上側突出部31bの外周面31dに沿って延びる円弧状をなしている。図4(a)に示すように、補強部39の下面が、上記上側突出部31bの外周面31dに振動溶着される接合面39aとされていて、この接合面39aは、上側半体25及び下側半体27を振動溶着する時の振動方向である主管側連通部31の軸線4方向に沿って延びている。
また、上側半体25には、図3に示すように、上記第1分岐管連通部33及び第2分岐管連通部35の上面に振動溶着により接合される接合板部41が形成されている。
さらに、図4に示すように、下側半体27の主管側連通部31と上側半体25の主管構成部3bとの間には主管側連通部31の軸線4方向において隙間43が形成されている。この隙間43により、振動溶着時に上側半体25と下側半体27とを主管側連通部31の軸線4方向(図4(a)に矢印Fで示す)に相対振動させるときの振幅代が確保されるようになっている。
次に、上記のように構成された多岐吸気管1の製造要領について説明する。まず、図示しない振動溶着装置に上側半体25及び下側半体27をセットする。その後、上側半体25の接合面37aと下側半体27の接合面29aとを圧接するとともに、上側突出部31bの外周面31dに補強部39の接合面39aを圧接し、さらに、上側半体25の接合板部41を下側半体27の第1分岐管側連通部33及び第2分岐管側連通部35の上面に圧接する。しかる後、上側半体25と下側半体27とを主管側連通部31の軸線4方向に相対振動させる。これにより、上側半体25の接合面37aと下側半体27の接合面29aとが振動溶着されるとともに、補強部39が上側突出部31bの外周面31dに振動溶着されて、主管側連通部31が補強された多岐吸気管1を得る。
したがって、この実施形態に係るエンジン用の多岐吸気管1によれば、補強部39の接合面39aと主管側連通部31の外周面31d(接合面)とを振動溶着時の振動方向(主管側連通部31の軸線4方向)に延びるように形成したので、これら上側半体25及び下側半体27の振動溶着時に、両半体25、27を円滑に相対振動させることができる。これにより、上側半体25と下側半体27との振動溶着に支障をきたすことなく、補強部39を上側突出部31bの外周面31dに確実に振動溶着して主管側連通部31を補強部39により補強することができて、主管側連通部31を高剛性にすることができる。
また、上記のように主管側連通部31が高剛性であるため、該主管側連通部31を過給器11にしっかりと接続することができ、過給器11により圧縮された吸気を主管部3、第1分岐管部5及び第2分岐管部7を介してインタクーラ13内の複数箇所に確実に導入させることができる。
また、第1分岐管5及び第2分岐管7を互いに段差を有して延びるように形成して第1分岐管5及び第2分岐管7の形状設計の自由度を向上させた場合に、第1分岐管構成部5a、5b及び第2分岐管構成部7a、7bの両接合面29a、37aを振動溶着時の振動方向となる主管側連通部31の軸線4方向に沿わせているので、上側半体25の各分岐管部5b、7b及び下側半体27の各分岐管部5a、7aの両接合面37a、29aを容易にかつ確実に振動溶着することができる。
尚、この実施形態では、分岐管部5、7が2本ある場合について説明したが、本発明は、分岐管部が3本以上ある場合についても適用することができる。
また、この実施形態では、多岐吸気管1を過給器11とインタクーラ13との間に配置しているが、多岐吸気管1はエンジン23の吸気系を構成する機器の間であれば任意の箇所に配置することができる。
以上説明したように、本発明に係る多岐吸気管は、例えばエンジンに設けられた過給器とインタクーラとの間に配設して過給器からの吸気をインタクーラに流入させるのに用いることができる。
実施形態に係る多岐吸気管の斜視図である。 多岐吸気管が装着されたエンジンの吸気系を示す概略図である。 多岐吸気管の分解斜視図である。 (a)は図1のA−A線における断面図であり、(b)は図1のB−B線における断面図である。 (a)は図1のC−C線における断面図であり、(b)は図1のD−D線における断面図である。
1 多岐吸気管
3 主管部
4 連通部の軸線
5 第1分岐管部
7 第2分岐管部
11 過給器
13 インタクーラ
23 エンジン
25 上側半体(他側半体)
27 下側半体(一側半体)
29a 接合面
31 主管側連通部
37a 接合面
39 補強部
39a 補強部の接合面

Claims (3)

  1. 主管部と、該主管部の一端から分岐して延びる複数の分岐管部とを備え、上記主管部及び分岐管部が、該主管部の径方向一側及び分岐管部の径方向一側を一体に構成する一側半体と、上記主管部の径方向他側及び分岐管部の径方向他側を一体に構成する他側半体とに分割され、これら一側半体及び他側半体が振動溶着されてなるエンジン用の樹脂製多岐吸気管であって、
    複数の分岐管部のうち第1分岐管部及び第2分岐管部は互いに段差を有するように延び、
    上記一側半体の第1分岐管部及び上記他側半体の第1分岐管部の両接合面と、上記一側半体の第2分岐管部及び上記他側半体の第2分岐管部の両接合面とは、互いに段差を有するとともに上記一側半体及び他側半体の振動溶着時における上記連通部の軸線方向の振動方向に沿うように形成され、
    上記一側半体には、上記主管部の他端を外部に連通させる環状の連通部が一体成形され、
    上記他側半体には、上記連通部の外周面に接合されて該連通部を補強する補強部が一体成形され、
    上記補強部の連通部との接合面は、上記一側半体及び他側半体の振動溶着時における上記連通部の軸線方向の振動方向に沿うように形成され、補強部が連通部に振動溶着されていることを特徴とする多岐吸気管。
  2. 請求項に記載の多岐吸気管において、
    一側半体の連通部がエンジンに設けられた過給器に接続され、
    分岐管部の主管部と反対側の端部が上記過給器により圧縮された吸気を冷却するインタクーラに接続されていることを特徴とする多岐吸気管。
  3. 請求項に記載の多岐吸気管の製造方法において、
    一側半体の連通部外周面に他側半体の補強部の接合面を圧接し、上記一側半体の第1分岐管部と上記他側半体の第1分岐管部との両接合面を圧接し、上記一側半体の第2分岐管部と上記他側半体の第2分岐管部との両接合面を圧接し、
    上記一側半体と他側半体とを上記連通部の軸線方向に相対振動させることにより、上記連通部外周面に上記補強部の接合面を振動溶着し、上記一側半体の第1分岐管部と上記他側半体の第1分岐管部との両接合面を振動溶着し、上記一側半体の第2分岐管部と上記他側半体の第2分岐管部との両接合面を振動溶着して、上記一側半体と他側半体とを一体化した多岐吸気管を得ることを特徴とする多岐吸気管の製造方法。
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