JP4346448B2 - 不飽和ケトンおよびそれを含む香料 - Google Patents

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Description

本発明は、特別な構造の不飽和ケトンおよびそれを含む香料に関する。
多くの天然香料は、その需要を考慮すると、完全に充分な量では入手できない。例えばバラの花5000kgが、ローズオイル1kgを生産するために必要である。その結果、年毎の世界生産量は大幅に制限され、高価格となる。それゆえ、香料産業において、興味深い香気を有する新規香料に対する要求が常にあることは明らかである。一方で、天然に入手できる香料の範囲を、それにより補うことができ、他方で、変化する好みのファッションに、それにより適合させることができる。その上、日用品、例えば化粧品または洗浄剤のための香気増強剤に対する増大する需要を満たすことができるようになる。
そのうえ、一様な高品質を有しながら安価に製造することができ、独特の嗅覚特性を有する合成香料に対する絶え間無い需要が一般に存在する。特に合成香料は、できるだけ自然であり、質的に新しく、快適で充分に強い香気プロフィルを示すことが望まれる。また、合成香料は、化粧品および日用品の香気に有利な影響を及ぼすことができることが望まれる。言いかえれば、特徴的な新しい香気プロフィルを示し、同時に高度の付着力、香気強度および強い拡散性を有する化合物が常に求められている。
Watanabe, Shoji、Fujita, Tsutomu、Suga, Kyoichi、Yokoyama, Toshiroは、J. Appl. Chem. Biotechnol. 1975, 25, 733-736頁に、とりわけ「1-(4-メチル−シクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−オキソ−4−ペンテン」として示される化合物の製造を記載している。化合物(IV)として記載される物質が、誤って記載され、その構造式は、不正確に表現されていることは、当業者には、直接かつ明確に分かる。同文献の他の部分の記載とも一致するが、735頁に開示された製造明細からわかるように、実際は、化合物(III)を塩化ビニルマグネシウムと反応させたのである。当業者には直ちに明らかなように、ビニル基は、(III)に必然的に「転化」し、側鎖がCH基1個分短い式で示される化合物(IV)を生じる。このことは、さらに得られた化合物(V)は、最初の生成物の塩化ビニルマグネシウムとのさらなる反応の結果として、明らかに製造され、ビニル基を有することと一致する。化合物(IV)は、それ故に、1−(4−メチル−シクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−オキソ−3−ブテンと記載されなければならない。
その化合物の香料特性または香料としての適性に関しては、なんらの記載もない。
J. Appl. Chem. Biotechnol. 1975, 25, 733-736頁
一般式(I)の化合物は、すべての面で上記の要求を最高に満たし、付着力が優れ、さまざまな微妙な香りを発現する香料として有利に使用できることが見いだされた。
本発明の主題は、第一に、一般式(I):
Figure 0004346448
[式中、R、R、R、RおよびR基は、独立して、水素原子、または飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐状もしくは環状であることができる1−6Cアルキル基である。]
で示される不飽和ケトンの香料としての使用に関する。
本発明は、式(I)の以下の化学種が特に好ましい:
・1−(4−メチル−シクロヘキサ−3−エン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン(I−a)
・3,3−ジメチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−3−エニル)−ペンタ−4−エン−1−オン(I−b)
・1−(4−メチル−シクロヘキサ−3−エニル)−3−プロピル−ペンタ−4−エン−1−オン(I−c)
本発明の使用において、化合物(I)、特に化合物(I−a)、(I−b)および(I−c)は、単独で、または互いにブレンドされて使用される。特に好ましい使用は、化合物(I−a)の使用である。他の態様において、化合物(I)のブレンドが使用される。
さらなる態様において、本発明は、先に詳細に記載した一般式(I)の化合物の1種またはそれ以上を含んでなる香料濃縮物に関する。
本発明の化合物(I)は、フルーティーおよび薬草質が優勢な香り特性によって特徴づけられる。この化合物は、日用の化粧品および香料用組成物において優れた安定性を有する。
化合物(I)は、それ自体、有機化学の分野で既知の合成方法に基づいて製造されうる。化合物(I)を製造するための特に好都合な調製手法は、実施例を記載した内容から知ることができる。
本発明のさらなる主題は、上記の一般式(I)の化合物の製造方法である。
酸触媒の存在下で、1−アセチル−4−メチル−シクロ−3−ヘキセンまたは1−(1,1−ジエトキシエチル)−4−メチルシクロヘキサ−3−エンを、オレフィン性不飽和アルケノールと反応させるが、アルケノールのOH基が、該アルケノールのC=C二重結合に関してα位にある。アルコールのOH基が、好ましくは1級であるが、2級または3級であってもよい。
香料組成物において、化合物(I)は、調和、拡散ならびに自然さおよび付着力を向上させる。その用量は、組成物の他の成分を考慮しながら、どのような香りに調合するかによって調節される。
化合物(I)が上記の香りを有することは、予測できなかったことである。即ち、既知の香料の嗅覚特性から、構造的に類似する化合物の性質に関して自動的に結論を導き出すことができないという一般的な経験がさらに確認される。なぜなら香りの知覚機構または香りの知覚に対する化学構造の影響のいずれも、充分に研究されておらず、また、通常は、既知の香料の改変構造が、嗅覚特性の変化をもたらすかどうか、およびこれらの変化が、当業者により肯定的または否定的に評価されるかは予測することができないからである。
式(I)で示される化合物は、その香りプロフィルの故に、既知の組成物を改良および強化するために特に適している。そのひときわ優れた香気強度は、特に強調されるべきであり、これは、一般に組成物を洗練するのに充分に寄与する。
式(I)で示される化合物を、多くの既知の香料成分、例えば天然、合成または部分合成起源の他の香料、精油および植物抽出物と組み合わせることができる。天然香料の範囲は、高揮発性成分だけでなく、中揮発性および低揮発性成分も包含し得る。合成香料の範囲は、実際上、あらゆる物質群の典型例を包含し得る。
化合物(I)と組み合わせることができる適当な物質の例は、特に以下のものである:
(a)天然産物、例えばツリーモス・アブソリュート(Baummoos-Absolute)、バジルオイル、柑橘油、例えばベルガモット油、マンダリン油など、マスティック・アブソリュート、ミルテ油、パルマローザ油、パチュリ油、プチグレン油、アブサン油、ミルラ油、オリバナム油、セダー油(Cedernholzoel)、ビャクダン油、グアヤック油(Guajakholzoel)、カブリューバ(Cabreuva)、
(b)アルコール、例えばファルネソール、ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、ネロール、フェニルエチルアルコール、ロジノール、ケイ皮アルコール、サンダロア(Sandalore)[3-メチル-5-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エン-1-イル)-ペンタ-2-オール]、サンデラ(Sandela)[3-イソカンフィル-(5)-シクロヘキサノール]、ミューゲタノール(Muguetanol)、
(c)アルデヒド、例えばシトラール、Helional(商標)、α-ヘキシルシンナムアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、Lilial(商標)[p-tert-ブチル-α-メチルジヒドロシンナムアルデヒド]、メチルノニルアセトアルデヒド、
(d)ケトン、例えばアリルイオノン、α-イオノン、β-イオノン、イソラルデイン(Isoraldein)、メチルイオノン、ヌートカトン(Nootkaton)、カロン(Calone)、α-、β-およびγ-イロン、ダマスコン
(e)エステル、例えばアリルフェノキシアセテート、ベンジルサリチラート、シンナミルプロピオネート、シトロネリルアセテート、デシルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチルアセトアセテート、ヘキセニルイソブチレート、リナリルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、ベチベリルアセテート、シクロへキシルサリチラート、イソボルニルイソブチラート、エバーニル、
(f)ラクトン、例えばγ-ウンデカラクトン、1-オキサスピロ[4.4]-ノナン-2-オン、シクロペンタデカノリド、エチレンブラシレート(Ethylenbrassylat)、
(g)エーテル、例えばハーバベール(Herbavert)、アンブロキサン、
並びに香料産業においてしばしば使用される様々なさらなる成分、例えばムスクおよびビャクダン香料、インドール、p-メンタン-8-チオール-3-オン、メチルオイゲノールおよびメチルアンスラニレート。
さらに、構造(I)で示される化合物が、不快さは優勢にならずに、いかに既知組成物の幅広い範囲の香気を仕上げて、調和させるかに、注目すべきである。
本発明の化合物(I)またはそれらのブレンドの香料組成物中における使用割合は、全組成物を基準に約1〜70質量%にわたる。化合物(I)のブレンドおよびその組成物を、香料化粧製剤、例えばローション、クリーム、シャンプー、石鹸、軟膏、パウダー、エアゾール、練り歯磨き、口腔洗浄液、脱臭剤、さらにアルコール性香料(例えば、オーデコロン、オードトワレ、抽出物)のいずれにも使用することができる。この化合物を香料工業製品、例えば洗剤および洗浄剤、織物柔軟剤および織物加工剤に使用することも可能である。これらの様々な製品に香りをつけるために、この化合物は、組成物に嗅覚有効量で、特に製品全体を基準に0.01〜2質量%の濃度で添加される。しかしながら、この量範囲は限定的ではない。何故なら、経験のある香料業者は、より少ない濃度でさえなお効果を達成することができ、またはより高い用量でさえ新しい複合物を製造することができるからである。
実施例1:
1−(4−メチル−シクロヘキサ−3−エン−1−イル)−4−ペンテン−1−オンの製造
Figure 0004346448
出発物質:
1)4−アセチル−1−メチル−シクロヘキセン(供給業者:Aldrich)176g(1.2mol)
2)硫酸(無水エタノール中1%)50g
3)トリエチルオルトフマレート214g(1.44mol)
4)アリルアルコール139g(2.4mol)
装置:
2L3つ口フラスコ、攪拌機、温度計、窒素雰囲気、後にオートクレーブ
手順:
4−アセチル−1−メチル−シクロヘキセン1)をフラスコに入れ、攪拌しながら、湿分を除去できる条件下、約0.5時間室温で硫酸/エタノール混合物2)と混合した。次いで、成分3)を約1時間かけて添加した。アリルアルコール(成分4)を少しずつ添加した。このようにして製造された混合物を、スチールオートクレーブインサートに移し、20bar窒素下で5時間190℃に加熱した。GCコントロールは、原料が2%に減少し、31.5%の主生成物を形成したことを示した。
さらなる加工:
反応混合物を、分液漏斗に移し、中性になるまで洗浄し、有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥した。低沸点成分を、約80℃までの水流減圧ポンプで蒸留して除去した。約190gの残物を、30cm Vigreuxカラムで蒸留した。80%のGC純度を有する主物質(沸点50〜60℃/0.2mbar)を、Vigreuxカラムで再度蒸留し、純度95.3%の生成物50gを得た。
分析:
IRスペクトル(ATR法)は、915、1353、1439、1638、1703cm-1に特性バンドおよび2836〜3074cm-1に振動CHバンドを示した。
1H-NMRスペクトル(CDCl3中、400MHz)は、1.6ppmに1メチル基(2つのシングレット)を示し、1つのCH基と重複した(ダブレット、メチル基が存在するシクロヘキセン環中のオレフィン性C原子に隣接する原子)。さらに3つのCH基(シクロヘキセン環の2つおよび側鎖の二重結合と隣接するもの)は、1.95ppm(強度4H)および2.1ppm(強度2H)に2つのマルチプレットシグナルを示した。C=O基に隣接するCH基は、2.25ppmおよび2.35ppmに、2つのかなり強く分裂し、2.4ppmにケト基の他方のプロトンの縮退マルチプレットと重なったマルチプレットを示した。4つのオレフィン性プロトンは、以下のシグナルを示した:2つのダブレット(2H、側鎖の末端プロトン)が5.0ppmに、シクロヘキサン環のオレフィン性プロトンが5.35ppmに弱く分裂したシグナルを示し、側鎖の唯一のオレフィン性プロトンは、5.65ppmに2つの強く分裂したシグナル(クィンテット、1H)を示し、重複した。
香気特性:
初期の香りは、ダウナ(Davana)、フルーティー、グリーン、ドイツスズラン(Muguet)であり、匂いストリップ上で24時間後では、わずかにルバーブの香りがした。
事項:
異なる香り特性から、本出願の実施例1に従って製造された化合物1−(4−メチル−シクロヘキサ−3−エン−1−イル)−4−ペンテン−1−オンが、J. Appl. Chem. Biotechnol. 1975, 25, 733-736頁(上記参照)に記載の化合物とは明らかに異なり、同文献には、誤った構造で示されていたことが明らかである。
実施例2:
3,3−ジメチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−3−エニル)−ペンタ−4−エン−1−オンの製造
Figure 0004346448
出発物質:
1)1−(1,1−ジエトキシエチル)−4−メチルシクロヘキサ−3−エン65g(0.3mol)
2)3−メチル−2−ブテン−1−オール(供給業社:Aldrich)37.9g(0.44mol)
3)濃縮酢酸1.7g
4)クエン酸(Merck)1.7g
装置:
温度計、還流冷却器およびウォータートラップを備えた0.5L攪拌機
手順:
成分1)、2)および3)を一緒に入れ、85℃で2時間攪拌した。成分4)の添加後、85℃でさらに2時間攪拌した。成分を50℃に冷却し、ナトリウムメチレート溶液(メタノール中30%)2.1gを添加した。
次いで、成分を175℃に注意深く加熱し、3時間攪拌し、約20gのエタノールおよび3−メチル−2−ブテン−1−オールを、蒸留生成物として除去した。
さらなる加工:
GCコントロール後、エーテルと混合し、中性になるまで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
ローターリーエバポレーターで濃縮後、56gの残物を30-cm充填カラムで蒸留した。91.9%のGC純度を有する生成物(沸点76〜93℃/0.1mbar)40.8gを、主留分中から単離した。
分析:
1H-NMRスペクトル(CDCl3中、280MHz)は、1.0ppmおよび1.1ppmに2メチル基(2つのシングレット、C−3でのジェミナルメチル基)を示した。シクロヘキセン環上のメチル基は1.55ppmおよび1.65ppmに2つのシグナル(それぞれ1.5H)を示した。シクロヘキセン環の3つのCH基は、1.5(約2H)および1.95(強度4H)にマルチプレットを示した。C=O基に隣接したCH基は、2.5ppmに非常に異なって分裂したシグナル(シングレットおよびマルチプレット、2H)を示した。ケト基に隣接し、シクロヘキセン環に存在するプロトンは、2.2ppmに強く分裂したマルチプレットとして現れた。オレフィン性プロトンは、5.9ppm(1H)にdddを、5.0ppm(2H)に2重ダブレットを、5.4ppmにシクロヘキセン環のオレフィン性プロトンに対する幅広いシグナルを示した。
香気特性:
初期の香りは、グリーン、フルーティー、脂質、ライムであり、匂いストリップ上で24時間後では、果実、木質、ドイツスズラン、ベルガモットの強い香りであった。
実施例3:
1−(4−メチル−シクロヘキサ−3−エニル)−3−プロピル−ペンタ−4−エン−1−オンの製造
Figure 0004346448

出発物質:
1)1−(1,1−ジエトキシエチル)−4−メチルシクロヘキサ−3−エン65g(0.3mol)
2)トランス−2−ヘキセン−1−オール(供給業社:Fluka)44g(0.44mol)
3)濃縮酢酸1.1g
4)クエン酸(Merck製)1.1g
装置:
温度計、還流冷却器およびウォータートラップを備えた0.5L攪拌機
手順:
成分1)、2)および3)を一緒に入れ、85℃で2時間攪拌した。成分4)の添加後、85℃でさらに2時間攪拌した。成分を50℃に冷却し、ナトリウムメトキシド溶液(メタノール中30%)2.1gを添加した。次いで、成分を175℃に注意深く加熱し、3時間攪拌し、約20gのエタノールおよびトランス−2−ヘキセン−1−オールを、蒸留生成物として除去した。
さらなる加工:
GCコントロール後、エーテルと混合し、中性になるまで洗浄した。次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ローターリーエバポレーターで濃縮した。
残物68gを30cm充填カラムで蒸留した。GC純度97.2%の主生成物(沸点約65〜85℃/0.08〜0.04mbar)52.4gが得られた。
収率:
理論値の77.8%
分析:
1H-NMRスペクトル(CDCl3中、280MHz)は、ほぼ全てシグナルを2倍または3倍に示した。このことは、さらに、ディールスアルダー反応によって引き起こされる位置異性体に加えて、クライゼン転位の結果として起こりしうる異性体が存在することを意味する:
Figure 0004346448
側鎖の末端のメチル基は、0.9ppmに重複トリプレット(3H)のシングルピークを生じた。2つのマルチプレット(約4H)は、1.1ppmと1.4ppmの間に存在し、おそらく、それらは、側鎖からの2つのCH基に帰属される。シクロヘキセン環のメチル基は、1.6ppmと1.7ppmに幅広いシグナルを生じた(それぞれ約1.5H)。CH基およびβ位のケト基および二重結合に隣接したCH基に対応したさらなる2つのシグナルクラスター(約3H)は、1.9ppmおよび2.0ppmに見られた。それぞれ1つのエコー(約4H)を有する2つのシングレットは、2.1ppmおよび2.15ppmにあり、ケト基の直接近傍からのマルチプレットおよび3つのシングレットピーク(約3H)は、2.3〜2.7ppmにあった。オレフィン性CHは、4.9ppmと5.2ppm(2H)との間にマルチプレットを生じ、隣接オレフィン性水素原子は、5.6ppm(1H)に相関したシグナル基を生じた。シクロヘキセン環からのオレフィン性プロトンは、幅広いシングレットを5.4ppm(1H)に形成した。
香気特性:
初期の香りは、グリーン、薬草、フレッシュ、シトラス、ジャスモン質であり、匂いストリップ上で24時間後では、テルペン、グレープフルーツ、皮のにおいが強くした。

Claims (2)

  1. 3,3−ジメチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−3−エニル)−ペンタ−4−エン−1−オンおよび1−(4−メチルシクロヘキサ−3−エニル)−3−プロピル−ペンタ−4−エン−1−オンからなる群から選択される不飽和ケトン
  2. 3,3−ジメチル−1−(4−メチルシクロヘキサ−3−エニル)−ペンタ−4−エン−1−オンおよび1−(4−メチルシクロヘキサ−3−エニル)−3−プロピル−ペンタ−4−エン−1−オンからなる群から選択される少なくとも1種の不飽和ケトンを含んでなる香料。
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