JP4346148B2 - スケール用線引器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はスケール用線引器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築、土木現場では巻き尺等のスケールを使用して距離測定が行なわれ、これらの現場では、鋼鉄製のテープに目盛りを付して巻き尺とした、いわゆるコンベックススケールが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このコンベックススケールは直線の距離を計測するスケールであり、このスケールを利用して円、円弧等の曲線を描くことはできなかった。
また、シート等を円、円弧状に切断する場合にはこのスケールを使用できず、他の専用器具を必要としていた。
本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、巻き尺の目盛りテープ上に針を固定することによって、円、円弧を描くことができるスケール用線引器具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を解決するための手段として請求項1記載のスケール用線引器具では、巻き尺の目盛りテープに固定される固定部と、固定部から突設された針と、針の先端を目盛りに合わせる目盛り確認部とを備えたスケール用線引器具であって、前記固定具はベースと、ベースの一端に蝶着された蓋と、目盛りテープを圧着する固定ハンドルによって構成され、ベースと蓋の間に目盛りテープを装着し、装着した目盛りテープを固定ハンドルによって固定し、固定ハンドルの中心に形成された孔によって目盛り確認を行なうことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載のスケール用線引器具では、請求項1記載のスケール用線引器具において、前記ベースには目盛りテープの幅に対応した複数の溝が形成されている。
【0007】
請求項3記載のスケール用線引器具では、請求項1または2記載のスケール用線引器具において、前記針の代わりとして筆記具、カッターのいずれかが使用される構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態にかかるスケール用線引器具の斜視図、図2は本発明のスケール用線引器具の使用状態を示す説明図である。
本発明の一実施の形態にかかるスケール用線引器具Aは図1に示すように、スケールの目盛りテープ1を装着するベース2と、ベース2の一端に蝶着された蓋3と、ベース2の下方に突設された針4と、蓋3中央のねじ孔5に螺合する固定ハンドル6を主要な構成としている。
前記ベース2、蓋3、テープ固定ハンドル6は合成樹脂、金属、木材等によって形成され、それらによって目盛りテープ3上に針4を固定する固定部が形成されている。
【0009】
前記ベース2は平面視長方形の板状部材であり、上面には目盛りテープ装着用の溝7が形成され、該溝7は長方形の短辺と平行に数条形成され、中央に細く深い溝が形成され、その溝の両側に階段状に段差が形成され、中央の細い溝の外側にやや広い溝が、さらにその外側に広い溝が形成されている。
これらの溝7によって、細い目盛りテープは中央の細い溝に、幅の広い目盛りテープはその外側に装着して位置ずれを防止できるようになっている。
また、ベース2の下面中心部分には、ステンレス、鉄等の金属によって形成された先端の尖った円錐状の針4が突設されている。
また、ベース2の短辺側の縁には蓋3が蝶着され、他方側の短辺側には蓋係止用の凸条8が形成されている。
【0010】
前記蓋3は中央にねじ孔5を有する平面視長方形の板状部材であり、平面視外縁はベースと略同一となっている。
前記蓋3の一端はベース2に蝶着され、先端のかぎ条9がベースの凸条8に掛止し、ベース2と蓋3が掛着するようになっている。
前記蓋3をベース2に被せて固定した後、蓋3のねじ孔5に、固定ハンドル6をねじ込んで目盛りテープ1を固定する。
【0011】
前記固定ハンドル6は、雄ねじ部10とその上端のハンドル部11を有し、ハンドル部11の中心及び雄ねじの中心を貫通して目盛り確認用の孔12が形成されている。
この孔12は固定ハンドルを蓋のねじ孔に螺合して固定する際の目盛り確認部であり、この孔を覗いて、孔の中心に目盛りテープ合わせる。これにより、針4の先端の位置決めが行なわれる。
【0012】
次に、スケール用線引器具Aの使用方法について説明する。
巻き尺、いわゆるコンベックススケール13の目盛りテープ1を引出し、蓋3を開いてベース2の間に目盛りテープ1を挟み込む。
ここで、目盛りテープ1の幅に応じた溝7が形成されているので、細い幅のテープは中央の深い溝に、やや広い幅のテープはその外側の溝に、広い幅のテープは一番外側の溝に装着する。
テープ1を溝7に装着した後は蓋3を閉じ、蓋3のかぎ条9とベースの凸状8を掛止し、ベースと蓋を掛着する。
これにより、目盛りテープ1を挟んだ状態でベース2と蓋3が一体化される。
【0013】
ベース2と蓋3を一体化した後は、蓋3のねじ孔5に固定ハンドル6を螺合し、固定ハンド6ルの下端をテープ1に押圧し、ベース2との間に挟んで固定する。
これにより、固定部と共に針4が目盛りテープに固定される。
また固定ハンドルには上下を貫いた目盛り確認孔12が形成されているので、固定ハンドル6を螺合しながら、孔の中心を目盛りに合わせ、針の先端の位置決めを行なう。
【0014】
スケール用線引器具Aをテープ1の先端に固定した後は、もう一つのスケール用線引器具Aをテープ1の根元部分に同じ要領で固定する。
これにより、目盛りテープ上に2点の針が固定され、一方の針を中心として固定し、他方の針を移動させて円弧を描くことができる。
また、針の代わりに筆記具を固定することも可能であり、また、カッターを固定することによりシート等を円弧状に切断することができる。
【0015】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
たとえば、前記実施の形態においてはベースと蓋の間にテープを挟んで固定する方法としたが、固定方法としては他の構成を採用することも可能である。
また、前記実施の形態では、目盛り確認部として孔を形成したが、他の方法を採用することも可能である。
さらに、前記実施の形態では2個のスケール用線引器具を使用する構成としたが、必ずしも2個使用する必要は無く、スケール先端に1個取付けて使用する場合もある。
【0016】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明請求項1記載のスケール用線引器具においては、巻き尺の目盛りテープに固定される固定部と、固定部から突設された針と、針の先端を目盛りに合わせる目盛り確認部とを備えたので、スケール上の任意の点に固定し、円弧状の曲線を描くことができる。
【0017】
請求項1記載のスケール用線引器具においては、固定具はベースと、ベースの一端に蝶着された蓋と、目盛りテープを圧着する固定ハンドルによって構成され、ベースと蓋の間に目盛りテープを装着し、装着した目盛りテープを固定ハンドルによって固定し、固定ハンドルの中心に形成された孔によって目盛り確認を行なう構成としたので、目盛りテープ上に確実に固定することができる。
【0018】
請求項2記載のスケール用線引器具では、ベースには目盛りテープの幅に対応した複数の溝が形成されているので、テープの幅に対応して横ずれを防止して確実に固定することができる。
【0019】
請求項3記載のスケール用線引器具では、針の代わりとして筆記具を使用するので、曲線を鮮明に描くことができる。
また、針の代わりとしてカッターを使用するので、シート等の薄いものであれば、円弧状に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるスケール用線引器具の斜視図
【図2】本発明のスケール用線引器具の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A スケール用線引器具
1 テープ
2 ベース
3 蓋
4 針
5 ねじ孔
6 固定ハンドル
7 溝
8 凸条
9 かぎ条
10 雄ねじ部
11 ハンドル部
12 孔
13 コンベックススケール
Claims (3)
- 巻き尺の目盛りテープに固定される固定部と、固定部から突設された針と、針の先端を目盛りに合わせる目盛り確認部とを備えたスケール用線引器具であって、
前記固定具はベースと、ベースの一端に蝶着された蓋と、目盛りテープを圧着する固定ハンドルによって構成され、
ベースと蓋の間に目盛りテープを装着し、装着した目盛りテープを固定ハンドルによって固定し、固定ハンドルの中心に形成された孔によって目盛り確認を行なうことを特徴とするスケール用線引器具。 - 前記ベースには目盛りテープの幅に対応した複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスケール用線引器具。
- 前記針の代わりとして筆記具、カッターのいずれかが使用されることを特徴とする請求項1または2記載のスケール用線引器具。
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Family Applications (1)
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1999
- 1999-04-06 JP JP09867299A patent/JP4346148B2/ja not_active Expired - Fee Related
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