JP4345387B2 - ペリレン誘導体およびこれを用いた有機電界発光素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なペリレン誘導体およびそれらを用いた有機電界発光素子(以下、有機EL素子と略記する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、次世代のフルカラーフラットパネルディスプレイとして有機EL素子が注目され、青色、緑色、赤色の発光材料の研究開発が活発になされている。有機EL素子に使用される発光材料(特にドーパント)は、高い蛍光量子収率を必要とする。また、使用する材料のガラス転移温度(以下、Tgと略称する。)が低いと駆動中の発熱により有機EL素子が劣化する結果となるので、Tgの高い材料が要求されている。発光材料のうち特に発光効率の低い青色発光材料の改良が求められている。これまでに報告された青色発光材料は、ジスチルアリーレン誘導体(例えば特許文献1を参照。)、亜鉛金属錯体(例えば特許文献2を参照。)、アルミニウム錯体(例えば特許文献3を参照。)および芳香族アミン誘導体(例えば特許文献4を参照。)等、またドーパントとしてピレン誘導体(例えば特許文献5を参照。)、ペリレン誘導体(例えば特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照。)、ジスチルアリーレン誘導体(例えば特許文献9を参照。)、芳香族アミン誘導体(例えば特許文献10を参照。)等である。
【0003】
これらのうちペリレン誘導体を有機EL素子の発光材料に用いた例には、次のような報告がある。特許文献6では、アルミニウム錯体をホスト、ペリレンをドーパントとして青色発光が得られている。特許文献7および非特許文献1では、エキシマーの形成を抑えるため2,5,8,11位に嵩高いアルキル基を置換基として有するペリレンをドーパントに用いて青色発光が得られている。特許文献8では、インドールを置換基に有するペリレンを発光材料に用いて青色発光が得られている。しかし、いずれも実用化に適した発光効率が得られていない。
【0004】
特許文献11では、ドーパントとしてアクリジン環を有するペリレン誘導体が高い熱安定性および高い蛍光性を有し、ドーパントに用いると青色から緑色の発光が得られている。特許文献12では、高輝度、長寿命の有機EL素子を得るため、ナフチルペリレン、アンスリルペリレンの骨格を有する化合物を発光層に用いている。特許文献13および特許文献14では、耐熱性、耐久性を向上させるため、ペリレンに置換基としてアダマンチル基を導入しているが、60cd/m2以上の輝度を得るのに6V以上の電圧を必要とする。特許文献15では、8−ヒドロキシキノリンの金属錯体をホスト、ペリレン誘導体をドーパントとして用いている。しかし、いずれも青色発光が得られていない。
【0005】
ペリレンの3,4,9,10位のいずれかにフェニル基を有する化合物を有機EL素子に使用した例として、特許文献16では、正孔注入層または正孔輸送層に3,4−ジフェニルペリレン、3,4,9,10−テトラフェニルペリレンを混合することで、これら正孔注入層または正孔輸送層の安定性が向上すると記されているが、ペリレン誘導体を発光層に用いていない。また、非特許文献2ではペリレンの3位にアンスリル基を有する化合物、非特許文献3ではペリレンの3位にスチリル基を有する化合物を報告しているが、溶液中での蛍光量子収率が0.8以下であり、有機EL素子の発光材料としては低い。
【特許文献1】
特開平2−247278号公報
【特許文献2】
特開平6−336586号公報
【特許文献3】
特開平5−198378号公報
【特許文献4】
特開平6−240248号公報
【特許文献5】
特開平6−240244号公報
【特許文献6】
特開平5−198377号公報
【特許文献7】
特開平9−241629号公報
【特許文献8】
特開平10−92578号公報
【特許文献9】
特開平8−239656号公報
【特許文献10】
特開平8−199162号公報
【特許文献11】
特開2001−244076号公報
【特許文献12】
特開2001−196180号公報
【特許文献13】
特開2002−270374号公報
【特許文献14】
特開2002−124385号公報
【特許文献15】
特開平10−36832号公報
【特許文献16】
特開平10−255985号公報
【非特許文献1】
App. Phys. Lett., 80, 3201 (2002)
【非特許文献2】
J. Phys. Chem., 104, 1130(2000)
【非特許文献3】
Chem. Phys., 281, 333(2002)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の青色発光の有機EL素子は、フルカラーフラットパネルディスプレイの高性能化に対応していないので、青色発光の効率および寿命をより高めるために、優れた発光材料が望まれている。本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされた。本発明の目的は、有機EL素子の発光層に適した、高効率で長寿命な青色発光が実現できる新規な発光材料を提供すること、およびこの発光材料を用いた有機EL素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、2つの電極に有機層を挟んで構成される有機電界発光素子において、発光層に特定のペリレン誘導体を用いることにより、高効率、長寿命な有機EL素子を得ることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は以下の構成を有する。
【0008】
(1)下記式(1)で表されるペリレン誘導体。
式(1)中、R1〜R8は、それぞれ独立して水素、炭素数1〜24のアルキルまたは炭素数3〜24のシクロアルキルであり;X1〜X4は、それぞれ独立して式(2)で表される基、水素、炭素数1〜24のアルキル、炭素数3〜24のシクロアルキルまたはフェニルであるが、X1〜X4のうちの少なくとも1つは式(2)で表される基であり;
式(2)中、A1、A2、B1、B2、およびB3は、独立して水素、炭素数1〜24のアルキル、炭素数3〜24のシクロアルキルまたは任意の水素が炭素数1〜24のアルキルで置き換えられてよいフェニルであるが、A1およびA2の少なくとも1つは炭素数1〜24のアルキル、炭素数3〜24のシクロアルキル、または任意の水素が炭素数1〜24のアルキルで置き換えられてよいフェニルである。
【0009】
(2)R1〜R8が、独立して水素、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、またはt−ブチルである、前記(1)項に記載のペリレン誘導体。
(3)R1〜R8が、独立して水素、メチルまたはt−ブチルである、前記(1)項に記載のペリレン誘導体。
【0010】
(4)X1〜X4のうちの1つが式(2)または式(3)で表される基である、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のペリレン誘導体。
(5)X1〜X4のうちの2つが独立して式(2)または式(3)で表される基である、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のペリレン誘導体。
【0011】
(6)式(2)におけるA1および/またはA2が、独立して炭素数1〜24のアルキルである、前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(7)式(2)におけるA1および/またはA2が、独立してメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、またはn−ヘキシルである、前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(8)式(2)におけるA1および/またはA2が、独立してメチルまたはt−ブチルである、前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(9)式(2)におけるA1および/またはA2が、独立してシクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、トリル、キシリル、またはメシチルである、前記(2)項または(3)項に記載のペリレン誘導体。
【0012】
(10)式(2)で表される基の少なくとも1つが2,6−ジメチルフェニルである前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(11)式(2)で表される基の少なくとも1つが2,4,6−トリメチルフェニルである前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(12)式(2)で表される基の少なくとも1つが2,4,6−トリ−t−ブチルフェニルである前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(13)式(2)で表される基の少なくとも1つが2−ビフェニリルである前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
(14)式(2)で表される基の少なくとも1つが2,6−ビス(2,6−ジメチルフェニル)フェニルである前記(4)項または(5)項に記載のペリレン誘導体。
【0013】
(15)前記(1)〜(14)項のいずれか1項に記載のペリレン誘導体を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
(16)前記(1)〜(14)項のいずれか1項に記載のペリレン誘導体を、発光層に含有することを特徴とする有機電界発光素子。
(17)前記(1)〜(14)項のいずれか1項に記載のペリレン誘導体を、発光層にドーパントとして含有することを特徴とする有機電界発光素子。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の第1は、式(1)で表されるペリレン誘導体である。
式(1)中、R1〜R8は、独立して水素、炭素数1〜24のアルキルまたは炭素数3〜24のシクロアルキルである。
【0015】
炭素数1〜24のアルキルは直鎖でも分岐鎖でもよい。その具体例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、t−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、5−メチルヘキシル等である。中でも炭素数1〜6のアルキルが好ましく、その具体例は、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等であり、メチルおよびt−ブチルが特に好ましい。
【0016】
炭素数3〜24のシクロアルキルは環の任意の水素がアルキルで置換されていてもよい。その具体例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロベンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、2,4、6−トリメチルシクロヘキシル、2−t−ブチルシクロヘキシル、3−t−ブチルシクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシル、2,4、6−トリ−t−ブチルシクロヘキシル等である。中でも炭素数5〜6のシクロアルキルが好ましく、その具体例は、シクロペンチル、シクロへキシル等である。
【0017】
式(1)中、X1〜X4は、独立して式(2)で表される基、水素、炭素数1〜24のアルキル、炭素数3〜24のシクロアルキル、またはフェニルであるが、X1〜X4のうちの少なくとも1つは式(2)で表される基である。
【0018】
式(2)中、A1、A2、B1、B2、およびB3は、独立して水素、炭素数1〜24のアルキル、炭素数3〜24のシクロアルキルまたは任意の水素が炭素数1〜24のアルキルで置き換えられてよいフェニルであるが、A1およびA2の少なくとも1つは炭素数1〜24のアルキル、炭素数3〜24のシクロアルキル、または任意の水素が炭素数1〜24のアルキルで置き換えられてよいフェニルである。
【0019】
炭素数1〜24のアルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等が好ましく、メチルおよびt−ブチルが特に好ましい。炭素数3〜24のシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル等が好ましく、シクロペンチルおよびシクロへキシルが特に好ましい。A1、A2がフェニルの場合、フェニルの任意の水素は炭素数1〜24のアルキルで置き換えられてもよく、そのような置換フェニルではトリル、キシリル、メシチル等が好ましい。
【0020】
X1〜X4が炭素数1〜24のアルキルの場合、直鎖でも分岐鎖でもよい。それらの具体例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、t−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、5−メチルヘキシル等である。中でも炭素数1〜6のアルキルが好ましく、その具体例は、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等である。
【0021】
X1〜X4が炭素数3〜24のシクロアルキルの場合、環の任意の水素がアルキルで置換されていてもよい。それらの具体例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロぺンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、2,4、6−トリメチルシクロヘキシル、2−t−ブチルシクロヘキシル、3−t−ブチルシクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシル、2,4、6−トリ−t−ブチルシクロヘキシル等である。中でも炭素数1〜6のシクロアルキルが好ましく、それらの具体例は、シクロペンチル、シクロへキシル等である。
【0022】
X1〜X4がフェニルの場合、フェニルのメタ位とパラ位の任意の水素は置換基で置き換えられてもよい。これらの置換基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等のアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロへキシル等のシクロアルキル、フェニル、トリル、キシリル、メシチル等の芳香族基である。中でもメチル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、フェニル、トリル、キシリル、メシチル等が好ましい。
【0023】
本発明のペリレン誘導体の具体例は、以下の式(3)〜(16)の化合物である。中でも式(3)、(4)、(5)、(11)、(12)、(13)、および(16)の化合物が好ましいが、これら具体的な構造の開示は本発明を限定するものではない。
【0024】
【0025】
これらの化合物は、既知の方法を利用して合成することができる。例えば、Chem. Ber., 1992, 125, 2325に記載の方法、または、J. Phys. Chem., 2000, 104, 1130に記載の方法により得ることができる。
【0026】
本発明のペリレン誘導体は、青色発光材料に適している。本発明の有機EL素子は、高効率、長寿命で青色発光を示す。これは、式(1)で示すペリレン誘導体が高い蛍光量子収率を有すること、電気化学的に安定であること、嵩高い置換基を有することにより、有機EL素子作製時にアモルファス状態を形成しやすいこと、高いTgを有することにより熱安定性が高いこと等の理由が挙げられる。
【0027】
本発明のペリレン誘導体は、式(2)で表されるオルト位に置換基を有するフェニルを、3,4,9,10位のいずれかに有することを特徴とする。本発明のペリレン誘導体は、特開平10−255985号公報に開示されている無置換のフェニルを有するペリレン誘導体に比較して、結晶化が抑制されアモルファス状態を形成しやすくなる。また、発光波長が長波長化することがないため、高い色純度の青色発光を得ることができる。
【0028】
また、本発明のペリレン誘導体は、特開平09−241629号公報およびApp. Phys. Lett., 80, 3201 (2002)に開示されている2,5,8,11位にアルキルを有するペリレン誘導体に比較して、モル吸光係数(ε)が大きくなり、ホスト−ドーパント間の励起エネルギー移動に対して有効であり、素子効率を向上させることができる。
【0029】
上記のような特性から本発明のペリレン誘導体は、発光層のドーパントに適していることが分かる。本発明のペリレン誘導体をドーパントとして用いる際、ホスト材料としては、エネルギー移動が効率よく行われ、高効率、長寿命な青色発光を得るためには、発光波長が420〜470nmを持つ化合物が適している。特に、発光波長が430〜460nmを持つ化合物が好ましい。
【0030】
本発明のペリレン誘導体に好適なホストの具体例としては、特開平04−117458号公報に記載のジスチリルアリーレン誘導体、国際公開第00/40586号パンフレットに記載のボラン誘導体(ジメシチルボリルアントラセン誘導体等)、特開平11−3782号公報、特開平8−12600号公報、特開11−297473号公報、特開11−312588号公報、国際公開第02/38524号パンフレット等に記載のアントラセン誘導体および下記式(17)のような非対称のアントラセン誘導体等が挙げられる。
特に、特開平11−3782号公報、特開平8−12600号公報、特開11−297473号公報、特開11−312588号公報、国際公開第02/38524号パンフレット等に記載のアントラセン誘導体および式(17)のような非対称のアントラセン誘導体が好ましい。
【0031】
本発明のペリレン誘導体をドーパントとして使用する場合、その添加量はホストによって異なるが、0.001〜50重量%であり、好ましくは0.01〜10重量%である。
【0032】
本発明の第2は式(1)で表されるペリレン誘導体を含有する有機EL素子である。
本発明の有機EL素子の構造は各種の態様があるが、基本的には陽極と陰極との間に上記ペリレン誘導体を含有する有機層を挟持した構造であり、上記ペリレン誘導体層に加えて他の材料を用いた正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陽極バッファー層あるいは電子注入層等を組み合せることができる。
【0033】
具体的な構成としては、(1)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極、(2)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(3)陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、(4)陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極等の積層構造を挙げることができる。
【0034】
本発明の有機EL素子は、上記のいずれの構造であっても、基板に支持されていることが好ましい。基板は機械的強度、熱安定性および透明性を有するものであればよく、ガラス、透明プラスチックフィルム等を用いることができる。陽極物質は4eVより大きな仕事関数を有する金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いることができる。その具体例は、Au等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(以下、ITOと略記する)、SnO2、ZnO等である。
【0035】
陰極物質は4eVより小さな仕事関数の金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物を使用できる。その具体例は、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、リチウム、マグネシウム合金、アルミニウム合金等である。合金の具体例は、アルミニウム/弗化リチウム、アルミニウム/リチウム、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム等である。有機EL素子の発光を効率よく取り出すために、電極の少なくとも一方は光透過率を10%以上にすることが望ましい。電極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下にすることが好ましい。なお、膜厚は電極材料の性質にもよるが、通常10nm〜1μm、好ましくは10〜400nmの範囲に設定される。このような電極は、上述の電極物質を使用して、蒸着やスパッタリング等の方法で薄膜を形成させることにより作製することができる。
【0036】
本発明の有機EL素子に使用される陽極バッファー材料および正孔輸送材料は、光導電材料において正孔の電荷輸送材料として従来から慣用されている化合物や、有機EL素子の陽極バッファー層および正孔輸送層に使用されている公知の化合物の中から任意に選択して用いることができる。それらの具体例は、カルバゾール誘導体(N−フェニルカルバゾール、ポリアルキレンカルバゾール等)、トリアリールアミン誘導体(TPD、芳香族第3級アミンを主鎖あるいは側鎖に持つポリマー、1,1−ビス(4-ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−4,4'−ジアミノビフェニル、4,4’,4”−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン、Adv. Mater., 6, 677(1994)に記載されているスターバーストアミン誘導体等)、スチルベン誘導体(日本化学会第72春季年会講演予稿集(II)、1392ページ、2PB098に記載の化合物等)、フタロシアニン誘導体(無金属、銅フタロシアニン等)、ポリシラン、ジヒドロフェナジン誘導体等である。
【0037】
なお、本発明の有機EL素子における陽極バッファー層および正孔輸送層は、上記の化合物の1つ以上を含有する1つの層で構成されていてもよいし、異なる化合物を含有する複数の層を積層したものであってもよい。
【0038】
本発明の有機EL素子に使用される電子輸送材料および電子注入材料は特に制限はなく、光導電材料において電子伝達化合物として従来から慣用されている化合物、有機EL素子の電子輸送層および電子注入層に使用されている公知の化合物の中から任意に選択して用いることができる。
【0039】
このような電子伝達化合物の具体例として、シロール誘導体(特開平09−194487号公報等に記載の化合物)、ジフェニルキノン誘導体(電子写真学会誌、30(3), 266(1991)等に記載の化合物)、ペリレン誘導体(J. Appl. Phys., 27, 269(1988)等に記載の化合物)、オキサジアゾール誘導体(前記文献、Jpn. J. Appl. Phys., 27, L713(1988)、Appl. Phys. Lett., 55, 1489(1989)等に記載の化合物)、チオフェン誘導体(特開平04−212286号公報、特開平2002−158093号公報等に記載の化合物)、トリアゾール誘導体(Jpn. J. Appl. Phys., 32, L917(1993)等に記載の化合物)、チアジアゾール誘導体(第43回高分子学会予稿集、(III)P1a007等に記載の化合物)、オキシン誘導体の金属錯体(電子情報通信学会技術研究報告、92(311), 43 (1992)等に記載の化合物)、置換ベンゾキノリノール金属錯体(特開平2000−12222号公報等に記載の化合物)、置換8−キノリノール金属錯体(特開平11−288784号公報等に記載の化合物)、キノキサリン誘導体(特開平09−188875号公報、特開2003−40873号公報、特開2002−324675号公報等に記載の化合物)、キノキサリン誘導体のポリマー(Jpn. J. Appl. Phys., 33, L250 (1994)等に記載の化合物)、フェナントロリン誘導体(第43回高分子討論会予稿集、14J07、特開2003−123983号公報等に記載の化合物)、ベンザゾール類化合物(特開平10−106749号公報等に記載の化合物)、ガリウム錯体(特開平11−40359号公報等に記載の化合物)、ピラゾール誘導体(特開2003−109765号公報等に記載の化合物)、パーフルオロ化フェニレン誘導体(J. Am. Chem. Soc. 122 , 10240 (2000)等に記載の化合物)、トリアジン誘導体(特開平07−157473号公報、特開平09−188875号公報等に記載の化合物)、ピラジン誘導体(特開平09−188875号公報、特開2003−45662号公報等に記載の化合物)、ベンゾキノリン誘導体(特開2002−222697号公報等に記載の化合物)、イミダゾピリジン誘導体(特開2001−006877号公報等に記載の化合物)、ボラン化合物(特開2002−2216972号公報、特開2003−31367号公報、特開2003−31368号公報等に記載の化合物)等である。特にシロール誘導体を電子輸送層または電子注入層に用いると、低電圧化、長寿命を実現できる。
【0040】
本発明の有機EL素子を構成する各層は、各層を構成すべき材料を蒸着法、スピンコート法またはキャスト法等の公知の方法で薄膜とすることにより、形成することができる。このようにして形成された各層の膜厚については特に限定はなく、素材の性質に応じて適宜設定することができるが、通常2nm〜5000nmの範囲である。ペリレン誘導体を薄膜化する方法は、均質な膜が得やすく、かつピンホールが生成しにくい等の点から蒸着法を採用するのが好ましい。蒸着法を用いて薄膜化する場合、その蒸着条件は、ペリレン誘導体の種類、分子累積膜の目的とする結晶構造および会合構造等により異なるが、一般的に、ボート加熱温度50〜400℃、真空度10-6〜10-3Pa、蒸着速度0.01〜50nm/秒、基板温度−150〜+300℃、膜厚5nm〜5μmの範囲で適宜設定することが好ましい。
【0041】
次に、本発明のペリレン誘導体を用いて有機EL素子を作成する方法の一例として、前述の陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/ホスト+ペリレン誘導体層(発光層)/電子輸送層/陰極からなる有機EL素子の作成法について説明する。適当な基板上に、陽極材料の薄膜を、1μm以下、好ましくは10〜200nmの範囲の膜厚になるように蒸着法により形成させて陽極を作製した後、この陽極上に陽極バッファー層および正孔輸送層の薄膜を1μm以下の膜厚になるように形成させる。この上にホストとペリレン誘導体を共蒸着し薄膜を形成させて発光層とし、この発光層の上に電子輸送層を1μm以下の膜厚になるように形成させ、さらに陰極用物質からなる薄膜を蒸着法により、1μm以下の膜厚になるように形成させて陰極とすることにより、目的の有機EL素子が得られる。なお、上述の有機EL素子の作製においては、作製順序を逆にして、陰極、電子輸送層、発光層、正孔輸送層、陽極バッファー層、陽極の順に作製することも可能である。
【0042】
このようにして得られた有機EL素子に直流電圧を印加する場合には、陽極を+、陰極を−の極性として印加すればよく、電圧2〜40V程度を印加すると、透明又は半透明の電極側(陽極又は陰極、および両方)より青色発光が観測できる。また、この有機EL素子は、交流電圧を印加した場合にも発光する。なお、印加する交流の波形は任意でよい。
【0043】
【実施例】
本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明する。
実施例1 化合物(3)の合成
3,10−ジブロモペリレン2.05g、2,6−ジメチルフェニルボロン酸1.64g、トリフェニルホスフィンパラジウム(0価)0.34g、トルエン60mlおよびエタノール15mlをフラスコに入れ、さらに炭酸ナトリウム水溶液(2.12g/15ml)を加えて、72℃で一晩攪拌した。反応終了後、室温まで冷却して純水を加え、有機層を抽出した。それをエバポレータにより濃縮したものを、カラムクロマトグラフィーにより精製して、目的とする化合物690mgを得た。その物性は以下の通りであった。
1H−NMR(CDCl3): σ=8.2−8.3(d,4H)、7.3−7.4(m,2H)、7.2−7.3(m,4H)、7.1−7.2(m,6H)、1.9−2.0(s,12H).
ガラス転移温度(Tg): 138℃ [測定機器:UNIX−DSC7 (PERKIN−ELMER社製); 測定条件: 冷却速度200℃/Min.、昇温速度40℃/Min.]
蛍光量子収率/トルエン溶液: 0.98 [測定機器:V−560(日本分光株式会社製)、FP-777W (日本分光株式会社製)]
極大吸収波長/トルエン溶液:453nm;モル吸光係数(ε)/トルエン溶液:47200[測定機器:V-560(日本分光株式会社製)]
【0044】
実施例2
ITOを150nmの厚さに蒸着した25mm×75mm×1.1mmのガラス基板(東京三容真空(株)製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置(真空機工(株)製)の基板ホルダーに固定し、銅フタロシアニンを入れたモリブデン製蒸着用ボート、NPDを入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(3)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、下記式(18)で表されるアントラセン誘導体を入れたモリブデン製蒸着用ボート、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(以下、ALQと略記する。)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、弗化リチウムを入れたモリブデン製蒸着用ボート、およびアルミニウムを入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。真空槽を1×10-3Paまで減圧し、銅フタロシアニンが入った蒸着用ボートを加熱して、膜厚20nmになるように蒸着して陽極バッファー層を形成し、次いで、NPD入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚30nmになるようにNPDを蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、化合物(3)を入れたモリブデン製蒸着用ボートおよび下記式(18)で表されるアントラセン誘導体を入れたモリブデン製蒸着用ボートを加熱して、膜厚35nmになるように共蒸着して発光層を形成した。このときのドープ濃度は、約1重量%であった。次にALQ入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚15nmになるようにALQを蒸着して電子輸送層を形成した。以上の蒸着速度は0.1〜0.2nm/秒であった。その後、弗化リチウム入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚0.5nmになるように0.003〜0.01nm/秒の蒸着速度で蒸着し、次いで、アルミニウム入りの蒸着用ボートを加熱して、膜厚100nmになるように0.2〜0.5nm/秒の蒸着速度で蒸着することにより、有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、約5Vの直流電圧を印加すると、約3mA/cm2の電流が流れ、発光効率3lm/Wで波長467nmの青色の発光を得た。また、50mA/cm2の定電流駆動を行ったところ、初期輝度1600cd/m2で、輝度半減時間は130時間の寿命特性を示した。
【0045】
実施例3
ALQを下記式(19)で表されるシロール誘導体に替えた以外は、実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、約3Vの直流電圧を印加すると、約1mA/cm2の電流が流れ、発光効率5lm/Wで波長464nmの青色の発光を得た。また、50mA/cm2の定電流駆動を行ったところ、初期輝度2400cd/m2で、輝度半減時間は150時間の寿命特性を示した。
【0046】
実施例4
式(18)で表されるアントラセン誘導体を式(17)で表される非対称のアントラセン誘導体に替えた以外は、実施例3に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、約3Vの直流電圧を印加すると、約1mA/cm2の電流が流れ、発光効率6lm/Wで波長468nmの青色の発光を得た。また、50mA/cm2の定電流駆動を行ったところ、初期輝度2500cd/m2で、輝度半減時間は220時間の寿命特性を示した。
【0047】
比較例1
式(18)で表されるアントラセン誘導体をALQに替えた以外は、実施例2に準じた方法で有機EL素子を作成した。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として約6Vの直流電圧を印加すると、緑色の発光を示し、青色発光が得られなかった。
【0048】
比較例2
実施例2で用いた化合物(3)を下記式(20)で表されるアルキル置換基のみを有するペリレン誘導体に替えた以外は、実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、約8Vの直流電圧を印加すると、約3mA/cm2の電流が流れ、発光効率1lm/Wで青色の発光が得られた。また、50mA/cm2の定電流駆動を行ったところ、初期輝度1500cd/m2で、輝度半減時間は110時間の寿命特性を示した。
なお、式(20)化合物の極大吸収波長(トルエン溶液中)は440nmで、モル吸光係数(トルエン溶液中)は、30900であった。
【0049】
比較例3
実施例3で用いた化合物(3)を下記式(21)で表される無置換のフェニル基を有するペリレン誘導体に替えた以外は、実施例3に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、約6Vの直流電圧を印加すると、青緑色の発光が得られた。
【0050】
比較例4
実施例3で用いた化合物(3)を含まない以外は、実施例3に準じた方法で有機EL素子を作成した。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、約4Vの直流電圧を印加すると、5mA/cm2の電流が流れ、発光効率1.5lm/Wで波長441nmの発光となり、また、50mA/cm2の定電流駆動を行ったところ、初期輝度1100cd/m2で、輝度半減時間は20時間の寿命特性を示した。
【0051】
【発明の効果】
本発明のペリレン誘導体は、色純度の良い青色発光で蛍光量子収率が高いこと、Tgが高くアモルファス状態を形成しやすいこと等から、有機EL素子の発光層に用いる材料、特にドーパントとして適しており、高効率、長寿命な青色発光有機EL素子を得ることができる。本発明の有機EL素子を用いることにより、フルカラーディスプレー等の高効率なディスプレイ装置が作成できる。
Claims (4)
- 請求項1に記載のペリレン誘導体を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
- 請求項1に記載のペリレン誘導体を、発光層に含有することを特徴とする有機電界発光素子。
- 請求項1に記載のペリレン誘導体を、発光層にドーパントとして含有することを特徴とする有機電界発光素子。
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