JP4343365B2 - 情報受信装置、携帯電話および情報配信方法 - Google Patents

情報受信装置、携帯電話および情報配信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットなどの情報ネットワークから提供される情報を、PDC(Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯電話とパーソナルコンピュータなどの情報機器とで受信する情報受信装置、携帯電話および情報配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ等の情報機器の普及と、インターネットなどの情報ネットワークの急速な広がりによって、利用者間での電子メールの交換や、種々の提供者から得られる情報やサービスの利用が可能になってきている。個人がインターネットを介しての電子メールや情報やサービスの利用を行うためには、公衆電話回線を介してプロバイダと呼ばれる専用業者が設置しているホストコンピュータに接続する方法が一般的である。プロバイダと呼ばれる業者は多数存在し、各業者は複数のアクセスポイントと呼ばれる中継地点を設定しており、ユーザは公衆電話回線の利用料金が安いアクセスポイントを選択してプロバイダへのダイヤルアップ接続を行う。
【0003】
電話回線を介してプロバイダにダイヤルアップ接続するような環境では、インターネットへ常時接続することはできない。インターネット上で、ウエブページなどの形態で提供されている情報には、各種のニュースのように、定期的に内容が更新されるものと、種々の理由で不定期に内容が更新されるものとがある。また、電子メールも一般的には不定期でやり取りされる。インターネットに常時接続することができない環境の場合に、電子メールが到着しているか、またはインターネット上のお気に入りのページが更新されているかを確認するためには、プロバイダのホストコンピュータに電話回線を介して接続し、チェックを行う必要がある。電子メールについては、着信があればホストコンピュータに保存されているので、すぐに確認することができる。しかしながら、お気に入りのページなどの更新は、そのページを実際に見てみないと判らない。
【0004】
ページが更新されているか否かを確認し、更新されていれば更新されている内容を読込むような手順を自動化する製品が登場してきている。1つは、ブラウザと呼ばれるソフトウエアで、オートパイロットと呼ばれるインターネット自動巡回機能を備えるようになってきている製品がある。オートパイロット機能では、予め指定しておいた情報を、複数の情報提供サーバを自動的に巡回して、パーソナルコンピュータなどの情報機器に受信することができる。このような機能を備えるブラウザの製品例としては、Microsoft社製のInternet ExplorerのVer.4以降などがある。もう1つは、パーソナルコンピュータなどの情報機器に特別なボタンを備えておき、そのボタンを押すだけで自動的に電源が入り、新着の電子メールを受信したり、予め指定しておいたインターネット上の情報を自動的に更新して取込む機能である。そのような情報機器の製品例としては、シャープ株式会社製のハンドヘルドPC Teliosなどがある。これらの機能あるいは製品では、予め指定した日時と間隔に従って、自動的にタスクを実行するスケジュール機能を備えている。
【0005】
しかしながら、これらの技術は、定期的なホストコンピュータへの接続と最新情報の更新作業とを自動で行うだけであり、「疑似プッシュ」や「クライアントプル」などと呼ばれている。最新情報の更新は、一般的に不定期であり、定期的なスケジュールで新着情報の確認を行うと、新着情報が届いていない場合にも、指定した日時や間隔に従って電話回線を介してホストコンピュータに接続しに行くことになるので、余計な通信コストをかけることになる。この欠点を補うため、ある情報提供サーバでは、そのサーバ上に蓄積される情報を更新した場合に、予め登録されているユーザに対して、電子メールで通知するサービスを行うようにしている。
【0006】
また、情報提供サーバは提供する情報の変更時にユーザに対する通知を行わなくても、他のサーバがユーザが指定する任意のインターネット上のページを監視し、変更があった場合に電子メールでユーザに通知するサービスを提供することがある。このような情報監視サーバとしては、たとえばnetmind社が知られている。このサービスを利用するためには、たとえばhttp://www.netmind.com/を読込めばよい。これらのサービスを利用すると、インターネット上の情報が更新されたときだけ、通知に従って接続し、受信することができる。したがって、情報が更新されているか否かの確認のために、あるいは新着の電子メールが届いているか否かを確認するために、一旦プロバイダのホストコンピュータに接続する必要がある。新着メールが届いているか否かは、実際にホストコンピュータに接続しなければ判らないからである。パーソナルコンピュータなどの情報機器が、常時プロバイダなどからの電子メールを待ち受けている状態にしておくと、情報機器を他の用途に使用しないときでも電源を投入した状態を続けなければならないので、電力消費量が大きくなってしまう。
【0007】
最近では、携帯電話でも電子メールを送受信することができるようになってきている。携帯電話は、消費電力が小さく、かつ不特定の相手からの呼出しにいつでも応答可能なように、常時待受け状態になっている。最近では、携帯電話でも電子メールを送受信することができるようになってきているけれども、メールの送受信機能を備えている携帯電話では、電子メールが到着した時点でその内容を表示装置で表示させて確認することができる。このような携帯電話の機能は、パーソナルコンピュータ等の情報機器の電子メール環境にはないものであり、情報機器の電子メール環境も、常時待ち受けすることができる機能を有することが望まれている。
【0008】
特開平11−136365号公報には、ユーザが希望する情報を自動的に配信する情報配信システムが開示されている。ユーザは予め自分が取得したいコンテンツを選択し、通信プロバイダに登録しておく。登録されたコンテンツに対しての更新が発生すると、コンテンツ供給者から通信プロバイダに通知がなされ、通信プロバイダは予め設定される配信時刻に更新されたコンテンツの内容をユーザに対して送信する。ユーザは、携帯電話などの端末装置に、通信プロバイダから送信されてくるコンテンツを受信して記憶しておくことができる容量のメモリを備えておき、通信プロバイダから送信されるコンテンツの内容を記憶し、記憶された内容を必要に応じて確認することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特開平11−136365号公報の先行技術では、大容量のメモリを搭載した携帯電話に直接インターネットからのコンテンツを受信している。受信されたコンテンツの内容は、携帯電話などが備える表示装置で表示し、確認することができる。しかしながら、携帯電話が備えている表示装置は大きさも小さく、かつ解像度や色の点でも、現在一般に作成されているウエブページなどを表示するのには不充分である。特開平11−136365号公報には、コンテンツをリムーバル内蔵大容量メモリに記憶し、リムーバル内蔵大容量メモリを取出してパーソナルコンピュータなどで編集したりすることも可能なことが記載されている。しかしながら、リムーバル内蔵大容量メモリの取出しや、パーソナルコンピュータへの装着などの作業は利用者が行わなければならない。
【0010】
以上のように、インターネットなどの情報ネットワークを利用する電子メールや情報あるいはサービスの提供に関しては、次のような問題点がある。
【0011】
第1は、パーソナルコンピュータなどのダイアルアップ接続型の電子メール環境では、新しいメールが到着しているか否かを確認するために、ホストコンピュータにその都度接続しなければならないという問題がある。このため、メールがホストコンピュータに到着してから、情報機器にメールが受信されるまでにどうしても遅延が生じることになり、緊急を要するメールの場合に、連絡を待たされるという問題が生じる。
【0012】
第2は、携帯電話を用いる電子メール環境では、携帯電話は常時待ち受け状態にあるので、第1の問題は発生しないけれども、表示装置の文字数が制限されるなどで、一般の情報機器の電子メール環境と比べて機能的に貧弱であるという問題がある。また、この制約から、情報機器の電子メールを主に利用するユーザにとっては、携帯電話での電子メールを主として利用することができないという問題が生じる。
【0013】
第3は、インターネット上の情報の更新時に、サーバ側で監視して更新があった場合にメールで通知してくれるサービスが登場しているけれども、ユーザはこのメールを受け取った後、ユーザ自らインターネット上の情報を受信しに行かなければならないという問題がある。
【0014】
第4は、定期的にホストコンピュータに接続して、最新情報の更新をチェックして、自動受信するシステムでは、新着情報が届いていない場合でも定期的にホストコンピュータに接続しなければならないので、余計な通信コストがかかるという問題がある。
【0015】
本発明の目的は、電子メールやユーザの希望する様々な情報を、迅速かつ自動的に受信することができる情報受信装置、携帯電話および情報配信方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、情報機器と携帯電話とが通信可能に接続され、前記携帯電話は、情報ネットワークから提供される情報を、予め定める条件に基づいて選択し、前記情報機器に取得させる情報受信装置であって、
前記携帯電話は、
前記情報機器が情報の取得を行う発信者を選択する条件を設定する発信者設定手段と、
着信時に、前記発信者設定手段を照合し、着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合しているか否かを判断する発信者照合手段と、
前記情報機器に着信信号を伝達する着信信号伝達手段と、
前記情報機器と接続されるドッキング状態を検出するドッキング検出手段と、
前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記発信者照合手段によって判断された判断結果を記憶する記憶手段とを含み、
前記着信信号伝達手段は、
前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されている場合、前記情報機器に前記着信信号を伝達し、
前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されると、前記記憶手段によって記憶された前記判断結果に従って、前記情報機器に前記着信信号を伝達し、
前記情報機器は、
前記携帯電話の着信信号伝達手段からの前記着信信号を検出する着信信号検出手段と、
前記着信信号検出手段からの出力が入力され、前記着信信号の検出時に、前記情報機器の状態を判定し、予め設定される情報ネットワーク上の情報提供者に接続可能な状態に設定し、該情報提供者に接続して、提供される情報を受信するように制御する制御手段とを含むことを特徴とする情報受信装置である。
【0017】
本発明に従えば、情報機器と携帯電話とは通信可能に接続され、情報ネットワークから提供される情報を受信する。携帯電話は、発信者設定手段と、発信者照合手段と、着信信号伝達手段と、ドッキング検出手段と、記憶手段とを含む。発信者設定手段には、情報機器が情報の取得を行う発信者を選択する条件を設定する。発信者照合手段は、着信時に、発信者設定手段を照合して、着信元の発信者が発信者設定手段に設定されている条件に適合しているか否かを判断する。ドッキング検出手段は、情報機器と接続されるドッキング状態を検出する。記憶手段は、発信者照合手段によって着信時の着信元の発信者が発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、発信者照合手段によって判断された判断結果を記憶する。着信信号伝達手段は、発信者照合手段によって着信時の着信元の発信者が発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されている場合、情報機器に着信信号を伝達する。着信信号伝達手段は、発信者照合手段によって着信時の着信元の発信者が発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されると、記憶手段によって記憶された判断結果に従って、情報機器に着信信号を伝達する。情報機器は、着信信号検出手段と、制御手段とを含む。着信信号検出手段は、携帯電話の着信号伝達手段からの着信信号を検出する。制御手段は、着信信号検出手段による着信信号の検出をトリガとして、情報機器の状態を判定し、たとえば電源の供給が停止されているときは電源を供給させ、予め設定される情報ネットワーク上の情報提供者に接続して、提供される情報を受信するように制御する。
【0018】
情報の提供は、携帯電話を介して通知されるので、携帯電話を常時受信可能な状態としておくことによって、情報の到達時点からの遅延を生じないようにすることができる。情報ネットワーク上の提供者から提供される情報は、情報機器によって受信されるので、携帯電話が備えていないような大容量のメモリを必要とする情報であっても、容易に受信することができる。情報機器が情報を受信するので、携帯電話では情報の内容が困難な情報でも、充分に内容の確認などを行うことができる。
また、情報が提供されることを知らせる通知が携帯電話に到達する時点で、携帯電話が情報機器とドッキングされていないときであっても、携帯電話を情報機器にドッキングさせれば、直ちに情報機器が提供された情報を受信して利用することができる。
【0021】
また本発明で前記情報機器の制御手段は、前記着信信号の検出時の前記情報機器の状態を記憶するとともに、前記情報提供者からの情報の受信を終了した後で、前記記憶した情報機器の状態に復元するように制御することを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、情報機器の制御手段は、着信信号の検出時の情報機器の状態を記憶しておき、情報提供者からの情報の受信後に前記着信信号の検出時の情報機器の状態を復元することができるので、情報機器が電源のオン状態とオフ状態とのほかに、メモリの記憶内容を保持するような一定の省電力機能を備えているような場合であっても、情報の受信後に情報の受信前の状態に復帰させることができる。制御手段は、情報機器の状態を判定して、たとえば電源の供給が停止されているときには電源を供給させて、情報機器を動作させてから、情報ネットワーク上の情報の受信を行わせることができるので、情報機器は着信信号検出手段や制御手段を除いて、電源の供給を停止し、電力消費の低減を図り、かつ情報の受信が可能なときには、直ちに電源を自動的に投入して、情報の受信を行わせることができる。
【0023】
さらに本発明は、情報機器と接続可能で、情報ネットワークから提供される情報を、予め定める条件に基づいて選択し、接続される前記情報機器に取得させる携帯電話であって、
前記情報機器が情報の取得を行う発信者を選択する条件を設定する発信者設定手段と、
着信時に、前記発信者設定手段を照合し、着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合しているか否かを判断する発信者照合手段と、
前記情報機器に着信信号を伝達する着信信号伝達手段と、
前記情報機器と接続されるドッキング状態を検出するドッキング検出手段と、
前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記発信者照合手段によって判断された判断結果を記憶する記憶手段とを含み、
前記着信信号伝達手段は、
前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されている場合、前記情報機器に前記着信信号を伝達し、
前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されると、前記記憶手段によって記憶された前記判断結果に従って、前記情報機器に前記着信信号を伝達することを特徴とする携帯電話である。
【0024】
本発明に従えば、携帯電話に情報ネットワークからの情報の提供についての通知が行われると、発信者が発信者設定手段に設定されている条件に適合するか否かで判断し、判断結果を着信信号として情報機器に伝達することができるので、携帯電話自体は提供される情報を直接利用する機能を備えていなくても、情報機器に受信して利用させるトリガを発生することができる。
また、情報が提供されることを知らせる通知が携帯電話に到達する時点で、携帯電話が情報機器とドッキングされていないときであっても、携帯電話を情報機器にドッキングさせれば、直ちに情報機器が提供された情報を受信して利用することができる。
【0025】
さらにまた本発明は、情報ネットワークを介してユーザに各種の情報を提供する情報提供サーバを、変更監視サーバが定期的に監視し、変更があれば前記変更監視サーバが前記ユーザに変更を通知し、前記ユーザが前記情報提供サーバから変更された情報を情報機器に取得させる情報配信方法において、
前記変更監視サーバから前記ユーザへの変更の通知は、前記ユーザの指定する携帯電話に対して行い、
前記携帯電話は
前記変更監視サーバを特定発信者として設定しておき
着信時に、前記着信元の発信者が前記特定発信者に一致しているか否かを照合し、一致していると判断される時点において、前記情報機器と接続されるドッキング状態となっていることが検出されている場合、前記情報機器に着信の通知を行い、
着信時に、着信元の発信者が前記特定発信者に一致しているか否かを照合し、一致していると判断された時点において、前記ドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記一致していると判断した判断結果を記憶し、その後、前記ドッキング状態となっていることが検出されると、前記判断結果に従って、前記情報機器に着信の通知を行い、
前記情報機器は、前記携帯電話からの前記着信の通知に従って、前記情報提供サーバからの情報を受信することを特徴とする情報配信方法である。
【0026】
本発明に従えば、ユーザは情報提供サーバから情報ネットワークを介して各種の情報の提供を受けることができる。情報提供サーバが提供する情報は、変更監視サーバによって定期的に監視され、情報に変更があれば、変更監視サーバがユーザに変更を通知し、ユーザは情報提供サーバから変更された情報を取得する。変更監視サーバからユーザへの変更の通知は、ユーザが指定する携帯電話に対して行う。携帯電話は常時待ち受け状態とすることが可能であるので、変更の通知は迅速にユーザの携帯電話に伝えることができる。ユーザの携帯電話は、着信時に、着信元の発信者が特定発信者に一致しているか否か照合、一致していると判断される時点において、情報機器と接続されるドッキング状態となっていることが検出されている場合、情報機器に着信の通知を行う。ユーザの携帯電話は、着信時に、着信元の発信者が特定発信者に一致しているか否かを照合し、一致していると判断された時点において、ドッキング状態となっていることが検出されていない場合、一致していると判断した判断結果を記憶し、その後、ドッキング状態となっていることが検出されると、判断結果に従って、情報機器に着信の通知を行う。情報機器は、携帯電話からの着信の通知をトリガとして、情報提供サーバからの情報を受信するので、情報の変更から受信までに要する時間を短縮し、電子メールや情報ネットワーク上の様々な情報を更新された時点で自動的に受信することができる。
また、情報が提供されることを知らせる通知が携帯電話に到達する時点で、携帯電話が情報機器とドッキングされていないときであっても、携帯電話を情報機器にドッキングさせれば、直ちに情報機器が提供された情報を受信して利用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態としての情報受信装置100の概略的な構成を示す。情報受信装置100は、PDCやPHSなどの携帯電話101、パーソナルコンピュータなどの情報機器102、および携帯電話101から情報機器102へ着信を伝える信号線103から構成される。信号線103は、携帯電話101から情報機器102へ信号を伝達する物理的な通信経路であり、有線の通信ケーブルや、コネクタの直接結合、無線の光や電波、あるいは超音波などの形態を利用することもできる。また携帯電話101と情報機器102は、単に接近して用いるばかりではなく、特定の状態に結合するドッキング機構を備えるようにすることもできる。
【0028】
携帯電話101は、無線通信装置104、入力装置105、処理装置106、記憶装置107およびブザー108などを有する。無線通信装置104は、PDCやPHSなどの携帯電話網を介する無線通信を行う。入力装置105は、携帯電話101の筐体表面に備えられるキースイッチなどへの操作に対応する情報を検出して入力する。処理装置106は、無線通信装置104や入力装置105への入力に基づいて、携帯電話101としての各種機能に従って動作を行うように、各部の制御を行う。記憶装置107は、特定の相手先の情報を記憶することができる。ブザー108は、無線通信装置104に着信があるときに、着信音を発生させる。
【0029】
以上説明した構成は、携帯電話として一般的な構成である。本実施携帯の携帯電話101では、さらにドッキング検出手段109および着信信号伝達手段110を有する。ドッキング検出手段109は、携帯電話101が情報機器102と所定の位置で結合するドッキング状態となっているか否かを検出する。携帯電話101と情報機器102とがドッキング状態となれば、信号線103を介する接続も自動的に行われる。着信信号伝達手段110は、携帯電話101が所定のプロバイダなどからの通知を受信するときに、着信信号を情報機器102に通信線103を介して送信し、着信信号の伝達を行う。
【0030】
情報機器102は、記憶装置111、中央処理装置112、着信信号検出手段113、周辺機器制御装置114、電源制御装置115、通信装置116および電源回路117を有する。記憶装置111、中央処理装置112、周辺機器制御装置114、電源制御装置115、通信装置116および電源回路117は、一般的な情報機器と同様な構成である。着信信号検出手段113は、信号線103を介して携帯電話101の着信信号伝達手段110から伝達される着信信号を検出する。通信装置116は、モデムやターミナルアダプタなどであり、公衆電話回線やISDNなどの通信網118に接続される。なお、通信網118として専用回線に接続することもできる。
【0031】
図2は、携帯電話101を、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末である情報機器102にドッキングさせている状態を示す。情報機器102には、携帯電話101を保持し、図1の信号線103を介する信号の伝達も自動的に可能となるドッキング機構が設けられる。携帯電話101は表示部101aを有する。この表示部101aは小さく、解像度や色などにも制限があるけれども、情報機器102の表示部102aは携帯電話101の表示部101aに比較して制約が少ない。ユーザは情報機器102の表示部102aを用いて、電子メールやウエブページの内容を表示させることができる。
【0032】
図3は、本発明の実施の他の形態の情報受信装置200の部分的な構成を示す。本実施形態の情報受信装置200では、携帯電話201と情報機器202との間を、光による信号線203で接続する。携帯電話201は、一般的な構成に加え、図1の処理装置106に相当する組み込みマイコン211、発光ダイオード(以下、「LED」と略称する)212、トランジスタ213、アンテナ214、高周波(以下、「RF」と略称する)回路215、チャネルコーデック・モデム・DSP216なども含まれる。アンテナ214、RF回路215およびチャネルコーデック・モデム・DSP216は、図1の無線通信装置104に相当する。トランジスタ213は、PNP型のバイポーラトランジスタであり、エミッタが正電源側、コレクタが抵抗を介して接地側にそれぞれ接続され、ベースが抵抗を介してドッキング検出用の端子に接続されている。情報機器202とドッキングしていないときには、ベースの端子はオープン状態であり、トランジスタ213はオフ状態であり、コレクタはほぼ接地電圧となって、ローレベルが組み込みマイコン211に与えられる。情報機器202とドッキングさせた状態では、ベースの端子が接地されるので、トランジスタ213はオン状態となり、コレクタからはハイレベルの信号が組み込みマイコン211に入力される。組み込みマイコン211は、トランジスタ213のコレクタ電圧の変化で、情報機器202とドッキングされているか否かを判断することができる。情報機器202に対する着信信号は、組み込みマイコン211の汎用出力ポートに接続されるLED212を点灯させて、情報機器202に伝達することができる。
【0033】
情報機器202は、一般的な構成に加え、受光素子217、電源コントローラ218などを含む。電源コントローラ218は、図1の情報機器102の電源制御装置115に相当し、マイクロコンピュータを内蔵している。電源コントローラ218の入力ポートは、受光素子217の出力側に接続される。受光素子217はフォトトランジスタであり、携帯電話201側からLED212を点灯させると、その光を受光して電源コントローラ218にハイレベルの入力信号を与える。すなわち、本実施形態では、LED212と受光素子217とで、図1の実施形態の信号線103と同等の機能を実現している。本実施形態では、携帯電話201と情報機器202とをドッキングさせた環境で、物理的な接続を行わなくても携帯電話201と情報機器202とを結ぶ信号伝達を行うことができる。ドッキング状態で接続されるようなコネクタを携帯電話201と情報機器202とに備えるようにしたり、無線電波を使用して信号の伝達を行うようにすることもできる。
【0034】
情報機器202の電源コントローラ218は、図1の情報機器102では電源回路117に相当する電源回路219を制御する。電源コントローラ218は、情報機器202を電源オン状態や、電源オフ状態、さらには低消費電力状態でメモリなどの記憶内容を保持するサスペンドの状態に切換えたり、サスペンドから復帰させるレジュームの制御を行うことができる。メインCPU220は図1の情報機器102の中央処理装置112と対応し、チップセット221は様々な周辺機器を制御する周辺機器制御装置114と対応する。
【0035】
図4は、図1または図3の実施形態の情報受信装置100,200によるインターネットからの情報の受信手順を示す。図4(a)は携帯電話101,201の動作手順を示し、図4(b)は情報機器102,202の動作手順を示す。携帯電話101,201にステップa1で着信が入る。携帯電話101,201のプログラムは、着信があると、予め設定された発信者からであるか否かをステップa2で照合する。ステップa3では、発信者が予め設定された発信者と一致しているか否かを判断する。一致していると判断されるときには、ステップa4で、着信通知信号を情報機器102,202に送信する。ステップa3で、設定された発信者でないと判断されるときには、ステップa5でブザー108を鳴らすような通常の着信としての処理を行う。ステップa4またはステップa5の手順が終了すると、携帯電話101,201としての着信に伴う手順を終了する。
【0036】
図4(b)に示すように、情報機器101,201側では、ステップb1で、携帯電話101,201からの着信信号を検出する。着信信号が検出されると、中央処理装置112またはメインCPU220に割込みがかかる。ステップb2では、電源状態がオンであるか否かを判断する。電源がオンでないと判断されるときには、ステップb3で、電源をオンにする。ステップb2で電源がオンで判断されるとき、またはステップb3での電源オンの処理が終了すると、ステップb4で、中央処理装置112またはメインCPU220は、割込み要因を確認する。ステップb5では、ステップb4で確認された割込み要因に従って、割込み要因毎に予め指定されているアプリケーションを起動する。着信信号の検出が割込み要因のときには、ステップb6で、ホストコンピュータに接続する動作が行われる。ホストコンピュータへの接続は、図1の通信装置116を介して通信網118に接続したり、携帯電話101,201を介して接続することによっても行うことができる。ステップb7では、通信網118などから最新情報を受信し、ステップb8で、ホストコンピュータに対する接続を切断し、処理手順を終了する。
【0037】
なお、携帯電話101,201側の動作のステップa2〜a4では、着信信号を伝達させる発信者を選択する条件を予め設定する必要がある。図1の携帯電話101では、入力装置105を介して発信者のアドレスを入力し、記憶装置107に記憶しておく。
【0038】
図5は、図3に示す携帯電話201に発信者の設定を行う状態を示す。表示部201aには発信者のインターネット上のアドレス222がURL(Uniform Resouce Locator)で設定されていることが示されている。発信者は、たとえば電話番号などで設定したりすることもできる。またURLのアドレスで設定する場合に、範囲を絞込む条件を設定することもできる。
【0039】
図6は、図1または図3に示す実施形態での情報機器102,202に搭載するソフトウエアの階層構造を示す。情報機器102のハードウエアは、電源回路117や信号線103と、その他情報機器102,202に固有の構成を含む。ECファームウエア302は、電源制御装置115や電源コントローラ208上で動作するプログラムであり、電源制御や情報機器102,202に固有のハードウエアを制御するために用いられる。なお、ECは、Embedded Controllerの略称である。
【0040】
基本プログラム303およびアプリケーション304は、中央処理装置112やメインCPU220が動作するプログラムである。基本プログラム303は、ハードウエア301の違いを吸収するBIOSやドライバと、ユーザインターフェイスを実現するOSとを含む。アプリケーション304は、実際にユーザが情報機器102,202で直接利用するプログラムであり、図4のステップb6で、ホストコンピュータに対する接続を行うプログラムも含まれる。図4のステップb5以下の手順は、従来からのハンドヘルドPCに備えられるクイックスタートボタンなどと同様に実現することができる。
【0041】
図6のソフトウエア階層上では、図4のステップb1の着信通知信号の検出は、ハードウエア301からECファームウエア302に対する割込みを発生させる。図4のステップb2の判断は、図6のECファームウエア302によって行われ、ECファームウエア302は携帯電話101,201からの着信による割込みを検知すると、電源状態に応じて異なる振る舞いを行う。電源状態がオフのときには、電源を起動するオンシーケンスを実行する。電源状態がサスペンド状態であれば、レジュームシーケンスを実行する。電源状態がオンであれば、改めて電源をオンにする必要はない。ECファームウエア302は、電源をオン状態にすると、上位階層のソフトウエアである基本プログラム303に対して割込みを通知する。基本プログラム303は、ステップb4で、ECファームウエア302に対して割込み要因を問合せ、特定の割込み要因、この場合には携帯電話101,201からの着信による割込みであることを確認し、ステップb5で割込み要因に対応して指定されるアプリケーション304を起動する。アプリケーション304が起動すると、通信装置116が起動されると、ステップb7で、通信装置116を介するホストコンピュータへの接続が行われ、ステップb8で最新情報を受信した後、ステップb9でホストコンピュータへの接続を切断する。このようにして、携帯電話101,201への着信をトリガとし、情報機器102,202がホストコンピュータに蓄積されている最新情報を受信することができる。
【0042】
図7は、図3に示す実施形態の情報受信装置200でインターネットからの情報を受信する手順を示す。携帯電話201は、ステップc1で着信があるときに、ステップc2で発信者の照合を行う。ステップc3では、発信者が設定された発信者と同一であるか否かを判断する。このようなステップc1、ステップc2およびステップc3の各ステップは、図4のステップa1、ステップa2およびステップa3の各ステップと、基本的に同等である。
【0043】
ステップc3で、設定された発信者と一致していると判断されるときには、ステップc4で、携帯電話201が情報機器202にドッキングされているか否かを判断する。図2に示すように、ドッキングされているか否かは、トランジスタ213のコレクタからの出力がハイレベルの「H」であるかローレベルの「L」であるかによって検出して判断することができる。ステップc4で、ドッキングされていると判断されるときには、ステップc5で情報機器202に伝える着信通知信号を送信する。ステップc4で、ドッキングされていないと判断されるときには、ステップc6で、着信通知フラグを内部のメモリにセットして記憶する。携帯電話201は、内部メモリ201bを有し、初期値としては着信通知フラグはクリア状態である。ステップc3で、設定された発信者でないと判断されるときには、ステップc7で、図4のステップa5と同様に、ブザーを鳴らして通常の着信として処理する。ステップc5、ステップc6またはステップc7のいずれかの処理が終了すると、携帯電話201としての着信処理を一旦終了する。携帯電話201は、情報機器202にドッキングされると、ステップc8でドッキングの検出が行われる。ステップc9では、内部メモリ201bを参照し、着信通知フラグがセットされているか否かを判断する。着信通知フラグがセットされていると判断されるときには、ステップc10で着信通知フラグをクリアし、ステップc11で着信通知信号を情報機器202に送信する。ステップc9で着信通知フラグがセットされていないと判断されるときには、着信通知信号についての送信は行わず、そのまま手順を終了する。
【0044】
図7の手順で、携帯電話201と情報機器202とがドッキングされていない場合に着信があっても、ドッキングが行われた時点で、情報機器202がホストコンピュータに蓄積されている最新情報を受信して取得することができる。
【0045】
図8は、図3の情報受信装置200で、図3に示す電源コントローラ208の機能を前提として行う情報受信の手順を示す。情報機器202は、ステップd1で着信通知信号を検出し、ステップd2で情報機器202の電源状態の判断を行う。ステップd2で電源状態がオンでないと判断され、電源オフであると判断されるときには、ステップd3で電源オンのシーケンスを実行し、ステップd4で電源オンとなった要因である「電源オフ」を保存する。ステップd2で、情報機器の電源状態がサスペンドであると判断されるときには、ステップd5でレジュームシーケンスを実行し、ステップd6でレジュームシーケンスを実行した要因である「サスペンド」を保存する。ステップd4での電源オン要因やステップd6でのレジューム要因の保存は、情報機器202に一般的に備えられている図1の情報機器102の記憶装置111に相当するメモリなどに対して行う。
【0046】
ステップd2で電源オンと判断されるとき、またはステップd4やステップd6の保存の手順が終了すると、ステップd7で、割込み要因の確認が行われる。以下、ステップd8での指定のアプリケーションの起動までは、図4のステップb4およびb5の各ステップと同様に行う。ステップd9では、ステップd4またはステップd6で保存された電源オン要因とレジューム要因とを読出す。ステップd10で、着信通知信号による電源オンまたはレジュームか否かを判断する。着信通知信号による電源オンであるときには、ステップd11で、電源オフシーケンスを実行する。ステップd10で、着信通知信号によるレジュームと判断されるときには、ステップd12で、サスペンドシーケンスを実行する。ステップd10で着信通知信号による電源オンまたはレジュームでなく、もともと電源オンであると判断されるとき、またはステップd11やステップd12の手順が終了すると、全体としての処理も終了する。
【0047】
図8の手順で、情報の受信処理が完了した後、電源状態を電源オフまたはサスペンドに移行させることができ、待機消費電力を低く抑えることができる。
【0048】
図9は、図3に示す情報受信装置200を用いて、インターネットから電子メールや新たに更新されたウエブページなどを配信するシステム全体の構成を示す。インターネット400は、複数の情報提供サーバ401,402,…や、変更監視サーバ403、メールサーバとなるプロバイダが開設するホストコンピュータ404などに接続される。情報提供サーバ401,402は、ウエブページなどを開設し、逐次その内容を更新する。変更監視サーバ403は、ユーザからの要請に応じて、特定の情報提供サーバ401,402のウエブページを監視し、変更があれば、変更通知メールをプロバイダが設けるホストコンピュータ404に通知する。ホストコンピュータ404は、第三者からのメールも受信し、メールサーバとして情報受信装置200を有するユーザのために保管する。本実施形態のホストコンピュータ404は、第三者からのメールや変更通知メールが到達すると、無線電話回線405を介して情報受信装置200の携帯電話201に通知する。携帯電話201は、図4(a)または図7に示す手順で、情報機器202に対して着信信号を伝達する。情報機器202では、図4(b)または図8に示す手順で情報提供サーバ401の変更した情報や、第三者からのメールをホストコンピュータ404から受信する。この際に、情報機器202は、有線電話回線406を介して、ホストコンピュータ404に接続して、ホストコンピュータ404からインターネット400を介して情報提供サーバ401,402からの情報を受信することもできる。また、携帯電話201を介して情報を受信することもできる。なお有線電話回線406としては、公衆回線や専用回線を用いることができる。携帯電話201を介して情報機器202がインターネット400からの情報を受信する際には、着信通知に続いて受信することができるので、迅速に情報の受信を行うことができる。公衆回線や専用回線である有線電話回線406を介して情報の受信を行う際には、大量の情報を迅速に受信することができる。
【0049】
図10は、図9に示す変更監視サーバ403からの変更通知メールをホストコンピュータ404経由で受信する場合の処理手順を示す。情報機器202は、ステップe1で、図4(b)に示すステップb5や図8のステップc8と同様に、指定のアプリケーションを起動する。この場合着信信号が検出されると、予め電子メールの送信や受信の処理を行うメールソフトが起動するように設定しておく。ステップe2では、図4(b)のステップb6と同様に、ホストコンピュータ404への接続を行う。ステップe3では、接続されたホストコンピュータ404に保管されている変更通知メールを受信する。ステップe4では、受信された電子メールに対応するメッセージルールを適用して、メッセージを選択し、ステップe5でホストコンピュータへの接続を切断し、処理を終了する。ステップe4でのメールに対するメッセージルールの適用は、予め変更通知メールならばメッセージ内容にあるURLを受信するように設定しておくことができる。
【0050】
ステップe4のルールに対するメッセージルールの適用の処理は、次のステップe6からステップe10までの手順で行われる。ステップe6では、変更通知メールか否かを判断する。変更通知メールであると判断されるときには、ステップe7で、メールの内容を解析する。この解析では文字列照合が行われる。ステップe8では、変更のあったURL文字列を抽出する。ステップe9で、ブラウザを起動し、URL文字列を引数として渡す。ステップe10では、ブラウザが受取ったURLにある情報を受信する。
【0051】
図10のステップe4で適用するメッセージルールは、一般的には特定のメッセージを受信すると、所定のホルダに移動させる機能である。本実施形態ではこの機能を拡張して、特定のメッセージを受信すると、アプリケーションを起動させるような仕組みを組込む。図11は、そのようなメッセージルールを示す。図11(a)は、ルールを適用するメッセージを示す。このルールでは、送信者にホストコンピュータ404に対応するURLが含まれ、かつ件名として「haschanged」を含む場合として変更通知メールに対応する条件が設定される。図11(b)に示すように、(a)に示すメッセージが受信されるときには、メッセージ内容で”Click here to view the changed page:”に続くURL文字列によるコンテンツを受信するというような、変更通知メールが来た場合の処理内容が設定される。このような処理内容が設定されていると、メッセージ内容で、リンクが張られている部分に対してユーザがクリックしたと同様な処理が行われ、変更があったページの内容が自動的に受信される。なお、URL文字列は、たとえば”http://”で始まり、URL指定文字から構成される文字列であると定義する。URL指定文字は、たとえば英数字と一定の記号から成る文字であると定義する。
【0052】
図9に示す情報配信のためのシステムでは、情報提供サーバ401,402に蓄積される情報を、それが更新された時点で、ユーザの元にある情報機器202で受信することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、携帯電話への着信がトリガとなって情報ネットワーク上で提供される情報を情報機器に迅速に受信することができる。情報ネットワークから提供される情報としては、電子メールや各種情報あるいはサービスなどがあり、新着のメールや情報やサービスの更新時に、迅速に内容を確認することができる。
【0054】
た、携帯電話と情報機器とがドッキング状態にないときには、携帯電話に対する着信があっても、着信信号は携帯電話を情報機器にドッキングさせたときに通知され、その時点で情報ネットワークから提供されている情報を情報機器に受信することができる。
【0055】
また本発明によれば、情報機器は、携帯電話からの着信信号をトリガとして、情報機器の状態の変更を伴う制御を行い、情報の受信終了後にはその情報機器を着信時の状態に復元することができるので、情報機器が常時情報ネットワークからの通知を受信する体制になくても、着信時からの遅れが少ない状態で、提供される情報を受信することができる。
【0056】
さらに本発明によれば、携帯電話が、情報ネットワークから新たな電子メールの到達や、発信者が特定のプロバイダなどであるか否かの判定を行い、特定のプロバイダなどであれば、判定結果を情報機器に伝達して、情報機器から情報の受信を行わせることができる。
【0057】
さらにまた本発明によれば、情報ネットワークから提供される情報を携帯電話で予め定める条件に従って選択し、情報機器によって受信させることができる。情報の提供については、携帯電話に着信して判断するので、常時受信可能な状態としておいて、情報の提供時に迅速に判断することができる。情報機器は、携帯電話への着信をトリガとして、情報ネットワークを介して情報を受信するので、必要時のみ情報ネットワークに接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の情報受信装置100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態の情報受信装置100の概略的な外観構成を示す簡略化した斜視図である。
【図3】本発明の実施の他の形態の情報受信装置200の部分的な電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図1または図3に示す情報受信装置100,200での情報受信手順を示すフローチャートである。
【図5】図3に示す携帯電話201に発信者を設定する状態を示す簡略化した斜視図である。
【図6】図3の情報機器202のソフトウエア階層を示す図である。
【図7】図3の情報受信装置200で携帯電話201がドッキング判定を伴って着信処理を行う手順を示すフローチャートである。
【図8】図3の情報受信装置200で情報機器202が電源状態の保存や復元を伴って着信処理を行う手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態としての情報配信方法の概要を示す図である。
【図10】図9の情報の情報受信装置200でホストコンピュータ404から変更通知メールが着信するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップe4で適用されるメッセージルールの例を示す図である。
【符号の説明】
100,200 情報受信装置
101,201 携帯電話
102,202 情報機器
103,203 信号線
104 無線通信装置
105 入力装置
106 処理装置
107 記憶装置
109 ドッキング検出手段
110 着信信号伝達手段
111 記憶装置
112 中央処理装置
113 着信信号検出手段
114 周辺機器制御装置
115 電源制御装置
116 通信装置
117 電源回路
118 通信網
211 組み込みマイコン
212 LED
213 トランジスタ
217 受光素子
218 電源コントローラ
220 メインCPU
221 チップセット
222 アドレス
301 ハードウエア
302 ECファームウエア
303 基本プログラム
304 アプリケーション
400 インターネット
401,402 情報提供サーバ
403 変更監視サーバ
404 ホストコンピュータ
405 無線電話回線
406 有線電話回線

Claims (4)

  1. 情報機器と携帯電話とが通信可能に接続され、前記携帯電話は、情報ネットワークから提供される情報を、予め定める条件に基づいて選択し、前記情報機器に取得させる情報受信装置であって、
    前記携帯電話は、
    前記情報機器が情報の取得を行う発信者を選択する条件を設定する発信者設定手段と、
    着信時に、前記発信者設定手段を照合し、着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合しているか否かを判断する発信者照合手段と、
    前記情報機器に着信信号を伝達する着信信号伝達手段と、
    前記情報機器と接続されるドッキング状態を検出するドッキング検出手段と、
    前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記発信者照合手段によって判断された判断結果を記憶する記憶手段とを含み、
    前記着信信号伝達手段は、
    前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されている場合、前記情報機器に前記着信信号を伝達し、
    前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されると、前記記憶手段によって記憶された前記判断結果に従って、前記情報機器に前記着信信号を伝達し、
    前記情報機器は、
    前記携帯電話の着信信号伝達手段からの前記着信信号を検出する着信信号検出手段と、
    前記着信信号検出手段からの出力が入力され、前記着信信号の検出時に、前記情報機器の状態を判定し、予め設定される情報ネットワーク上の情報提供者に接続可能な状態に設定し、該情報提供者に接続して、提供される情報を受信するように制御する制御手段とを含むことを特徴とする情報受信装置。
  2. 前記情報機器の制御手段は、前記着信信号の検出時の前記情報機器の状態を記憶するとともに、前記情報提供者からの情報の受信を終了した後で、前記記憶した情報機器の状態に復元するように制御することを特徴とする請求項1記載の情報受信装置。
  3. 情報機器と接続可能で、情報ネットワークから提供される情報を、予め定める条件に基づいて選択し、接続される前記情報機器に取得させる携帯電話であって、
    前記情報機器が情報の取得を行う発信者を選択する条件を設定する発信者設定手段と、
    着信時に、前記発信者設定手段を照合し、着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合しているか否かを判断する発信者照合手段と、
    前記情報機器に着信信号を伝達する着信信号伝達手段と、
    前記情報機器と接続されるドッキング状態を検出するドッキング検出手段と、
    前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記発信者照合手段によって判断された判断結果を記憶する記憶手段とを含み、
    前記着信信号伝達手段は、
    前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されている場合、前記情報機器に前記着信信号を伝達し、
    前記発信者照合手段によって前記着信時の着信元の発信者が前記発信者設定手段に設定されている条件に適合していると判断された時点において、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記ドッキング検出手段によってドッキング状態となっていることが検出されると、前記記憶手段によって記憶された前記判断結果に従って、前記情報機器に前記着信信号を伝達することを特徴とする携帯電話。
  4. 情報ネットワークを介してユーザに各種の情報を提供する情報提供サーバを、変更監視サーバが定期的に監視し、変更があれば前記変更監視サーバが前記ユーザに変更を通知し、前記ユーザが前記情報提供サーバから変更された情報を情報機器に取得させる情報配信方法において、
    前記変更監視サーバから前記ユーザへの変更の通知は、前記ユーザの指定する携帯電話に対して行い、
    前記携帯電話は
    前記変更監視サーバを特定発信者として設定しておき
    着信時に、前記着信元の発信者が前記特定発信者に一致しているか否かを照合し、一致していると判断される時点において、前記情報機器と接続されるドッキング状態となっていることが検出されている場合、前記情報機器に着信の通知を行い、
    着信時に、着信元の発信者が前記特定発信者に一致しているか否かを照合し、一致していると判断された時点において、前記ドッキング状態となっていることが検出されていない場合、前記一致していると判断した判断結果を記憶し、その後、前記ドッキング状態となっていることが検出されると、前記判断結果に従って、前記情報機器に着信の通知を行い、
    前記情報機器は、前記携帯電話からの前記着信の通知に従って、前記情報提供サーバからの情報を受信することを特徴とする情報配信方法。
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