JP4342042B2 - 隅部塗装用のローラ刷毛 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ペンキを塗装する場合の刷毛、特に建造物などの隅部のように直角に引っ込んだ部分に塗装するのに適する隅部塗装用のローラ刷毛に関する。
【0002】
【従来の技術】
直角に引っ込んだ部分に塗装するのに適したローラ刷毛が、実開昭61−183178号公報に記載されており、またそろばん球状のローラの外面に、面状刷毛材を接着固定した構造が実開昭62−123281号公報に記載されている。
【0003】
図6は従来の隅部塗装用のローラ刷毛であり、そろばん球状のローラ1の左右両側の傾斜面1a、1bと同一形状の円弧状の面状刷毛材3a、3bを多数枚裁断しておき、ローラの左右両側の傾斜面1a、1bに接着固定した構造であるが、数回使用して面状刷毛材の刷毛面の柔軟性が低下すると、ローラ1ごと支軸8から外して、使い捨てする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、円弧状の面状刷毛材3a、3bを、ローラの左右両側の傾斜面1a、1bに接着固定する作業が面倒で、量産性に欠ける。
【0005】
また、別の問題として、肝心なローラの最外周端5においては、図示のように毛が存在しない状態となり、塗料を十分に含ませることができない。その結果、確実に塗装することができず、塗装品質が低下する。
【0006】
これに対し、面状刷毛材を裏返して、そろばん球状ローラの外周端の部分で縫い合わせて中空そろばん球状に形成した後、縫い目が内側に位置するように表裏反転させて貼りつける構造にすると、面状刷毛材を比較的容易にローラに接着固定でき、量産に適する。
【0007】
また、このように、2枚の円弧状の面状刷毛材を、内面を外側にした状態で縫い合わせて中空そろばん球状にし、これを裏返して刷毛面を外側にしてローラ1に被せた構造にすると、縫い合わせ目において毛が十分存在するため、塗料を十分に含ませることができ、確実に塗装できる。
【0008】
ところが、面状刷毛材の縫い目の部分が、そろばん球状ローラの最も尖った、尾根状の最外周端5に位置するため、安定性が悪い。すなわち、縫い目の一部は尾根状部5の右側に位置し、他の一部は左側に位置したりするため、凹凸が発生する。あるいは、縫い目全体が尾根状部5に対し、左側または右側のみに片寄って位置した場合は、その部分のみが隆起した状態となる。
【0009】
結局、面状刷毛材の表面が凸凹して、そろばん球状のローラ1の傾斜表面1a、1bと一致しないことになり、塗装作業がしづらかったり、塗装の仕上がり品質が低下するなどの問題が生じる。
【0010】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、量産性に適し、しかも面状刷毛材の縫い目の部分による凸凹が発生しないような構造のローラ刷毛を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、そろばん球状のローラの回転中心に、取っ手と連結された支軸が挿入されており、該ローラの外面にムートンなどの面状刷毛材を被せて固定してなるローラ刷毛において、前記のそろばん球状ローラの外周突端の部分が存在せず、一定直径ないし凹溝状に形成することによって、該一定直径部ないし凹溝状部に、前記の面状刷毛材の縫い目を納めた構造の隅部塗装用のローラ刷毛である。
【0012】
このように、そろばん球状ローラの外周突端に凹溝を形成し、その中に面状刷毛材の縫い目を納めた構造になっているため、面状刷毛材が安定良くローラに固定され、しかも凸凹ができることはなく、その結果、高品質の塗装が可能となる。
【0013】
また、ローラ外周の凹溝の中に、面状刷毛材の縫い目をはめ込んでいくことで、そろばん球状ローラと面状刷毛材との位置合わせを容易に行なうことができ、量産に適している。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明による隅部塗装用のローラ刷毛の詳細と製造方法を説明する。図1は本発明による隅部塗装用のローラ刷毛の断面図である。1はそろばん球状のローラであり、その最外周端に凹溝2を形成してある。
【0015】
このローラ1の外面に、ムートンなどからなる面状刷毛材3を被せて接着固定してある。この面状刷毛材3は、円弧状に裁断された2枚の面状刷毛材3a、3bを、裏面を外側にした状態で縫い合わせて中空そろばん球状に形成したものである。
【0016】
この中空そろばん球状の面状刷毛材を、毛面が外側になるように反転させた状態で、ローラ1の外面に被せると、図1のように、縫い合わせ目4が全周にわたって凹溝2の中に納まった状態となる。したがって、縫い合わせ目4が、凹溝2の中に安定して収まり、その結果、凸凹が発生することもない。
【0017】
図2はそろばん球状のローラ1の各種実施形態を示す図である。通常のそろばん球状のローラの最外周端部は、鎖線5で示すように、尖っている。本発明のローラの場合は、その角度θは90度が適している。
【0018】
本発明の場合は、この鎖線で示す尖った最外周端部5が無く、しかも凹溝状に窪ませてある。この凹溝2の断面形状は特に限定されないが、U字状でもよいし、V字状でもよい。また、図1のように、深くてもよく、(2)図のように、浅くてもよい。
【0019】
さらに、(2)図において鎖線6で示すように、直線状にしてもよい。すなわち、鎖線6の部分では、径が一定になっている。このように、径が一定の形状でも、凹溝の場合よりは安定性が悪いが、従来のように尾根状に尖った形状5に比べると、効果的である。
【0020】
(3)図は、径が一定の領域6の中央に、凹溝2を形成した実施形態である。
【0021】
なお、(1)図に示すように、ローラ1の中心には、取っ手の支軸8を挿入するための軸孔7を開けてある。
【0022】
図3は面状刷毛材で中空そろばん球状に形成する方法を例示する図である。まず、(1)図のように、図2のローラ1の左右の傾斜面1a、1bと同じ形状の円弧状の面状刷毛材3a、3bを形成する。なお、円弧状の面状刷毛材3aと3bとは同じ形状なため、同一形状の円弧状面状刷毛材を2枚用意すれば足りる。
【0023】
そろばん球状のローラ1の傾斜面1a、1bを展開すると、円弧状となるため、面状刷毛材3a、3bも円弧状となる。(2)図のように、この2枚の円弧状の面状刷毛材3a、3bを裏返しにして、毛面を内側にした状態で、外周部同士を縫い合わせて、(3)図のように一体化すると、多少膨らませた場合、中空そろばん球状になる。
【0024】
この中空そろばん球状の面状刷毛材3を裏返して、毛側(表側)を外にした状態で、図2のそろばん球状のローラ1に被せると、図1のようになる。すなわち、縫い合わせ目4が全長に渡ってローラ1の凹溝2中に納まるように被せ、位置合わせする。そして、接着剤でローラ1の表面に固定すると、完成である。なお、接着剤は、ローラ1に予め塗布しておいてもよく、面状刷毛材3の内面に塗布しておいてもよい。
【0025】
縫い方は、図3(3)のような串縫いでもよく、また図4のようなかがり縫いなどでもよいが、特に限定されない。
【0026】
図5は完成状態の隅部塗装用のローラ刷毛の斜視図であり、図2(1)のようにローラ1の中心に開けた軸孔7に支軸8を挿入してある。この支軸8と取っ手9とは、L字状に一体化されているため、取っ手9を手に持って、ローラ1を回転させると、面状刷毛材3に塗料を含ませて、直角に引っ込んだ隅部に塗布することができる。しかも、図1のように、縫い合わせ目4には毛が集中しているため、塗料を十分に含ませることができ、確実に塗装できる。
【0027】
ローラ1の材質は、木材がよいが、使い捨てなため、安価な廃材などを使用するのがよい。なお、合成樹脂製あるいは金属製などでもよい。また、面状刷毛材は、動物性の毛皮が適しているが、合成樹脂性の毛を植毛したものなどでもよく、材質は限定されない。
【0028】
【発明の効果】
請求項1によると、そろばん球状ローラの外周突端に凹溝を形成し、その中に面状刷毛材の縫い目を納めた構造になっているため、面状刷毛材が安定良くローラに固定され、しかも凸凹ができることはなく、その結果、高品質の塗装が可能となる。
【0029】
また、ローラ外周の凹溝の中に、面状刷毛材の縫い目をはめ込んでいくことで、そろばん球状ローラと面状刷毛材との位置合わせが容易になり、量産に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による隅部塗装用のローラ刷毛であり、面状刷毛材の部分は断面図で、またローラ部は側面図で示してある。
【図2】 そろばん球状のローラの各種実施形態を示す側面図である。
【図3】 面状刷毛材で中空そろばん球状に形成する方法を例示する図であり、(1)は円弧状の面状刷毛材、(2)は2枚の円弧状の面状刷毛材を縫い合わせている状態、(3)は縫い合わせ完了した状態である。
【図4】 縫い合わせ目の別の実施形態を示す側面図である。
【図5】 完成状態の隅部塗装用のローラ刷毛の全容を示す斜視図である。
【図6】 従来の隅部塗装用のローラ刷毛の断面図である。
【符号の説明】
1 そろばん球状のローラ
2 凹溝
3 面状刷毛材
3a、3b 円弧状の面状刷毛材
4 縫い合わせ目
5 尖った最外周端部
6 直線状部
7 軸孔
8 支軸
9 取っ手
Claims (1)
- そろばん球状のローラの回転中心に、取っ手と連結された支軸が挿入されており、該ローラの外面にムートンなどの面状刷毛材を被せて固定してなるローラ刷毛において、
前記のそろばん球状ローラの外周突端の部分が存在せず、一定直径ないし凹溝状に形成することによって、該一定直径部ないし凹溝状部に、前記の面状刷毛材の内面の縫い目を納めたことを特徴とする隅部塗装用のローラ刷毛。
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JP18093899A Expired - Fee Related JP4342042B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 隅部塗装用のローラ刷毛 |
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