JP4341866B2 - メモリバックアップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリバックアップ装置に関し、特に、電源をオフにした後の記憶データ保持時間を長期化するのに好適なメモリバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器のシーケンスデータ等を蓄積しているメモリはバックアップ電源によるバックアップが必須となっていることが多い。また、電源の入り(オン)に応答して直ちに動作を開始し、電源の切り(オフ)に応答して直ちに待機状態に移ることができるSRAMが用いられることが多い。このSRAMをバックアップするにはコンデンサを充電してバックアップ電源とするのが最も簡易である。
【0003】
従来、メモリの駆動およびバックアップのいずれにも5Vの電源が使用されていた。メモリ内のデータ保持に必要な電圧は2V程度であるので、バックアップ開始時の電圧とデータ保持電圧との差(5V−2V=3V)が0Vになるまでの時間がデータ保持可能時間である。
【0004】
一方、半導体分野では近年メモリの駆動電圧の低電圧化傾向があり、駆動電圧が3Vであることが多い。低電圧化によって動作時の省電力が期待できることから3V前後の電源へ移行が進みつつある。
【0005】
しかしながら、フロッピディスクドライブやLCD等の周辺機器、ならびにこれらの制御のための半導体等の動作には依然として5V電源が使用されている。したがって、5V電源および3V電源の双方を単一の装置内に設定しておく必要がある。実公平6−3467号公報には、LSI用の低電圧電源とLCD用の高電圧電源とを有する卓上計算機が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、2種類の電源が共存している装置においても、メモリの駆動とバックアップには同一の電源、例えば3Vの低電圧電源が使用されている。このように低電圧電源がメモリのバックアップに使用されると、バックアップ開始時の電圧がデータ保持電圧まで低下する時間、つまり、バックアップ時間が短縮化する。
【0007】
この時間の短縮化を緩和するためには、バックアップ用のコンデンサの容量を大きくすることが考えられるが、コンデンサの大型化に伴うスペースの確保の困難性やコストアップが問題になる。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消し、メモリの動作用電源と併存する高電圧電源を用いて簡易的にデータ保持時間を長期化させることができるメモリバックアップ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、メモリの電源端子に接続される第1の電源および第1の電源より高電圧の第2の電源と、前記第1の電源および前記メモリの電源端子間に設けられる逆流防止用の第1のダイオードと、前記第2の電源および前記メモリの電源端子間に設けられる逆流防止用の第2のダイオードと、前記第2のダイオードのカソードに接続され、前記第2の電源によって充電されるコンデンサと、前記第2の電源および前記コンデンサからメモリの電源端子に供給される電流を制限する電流制限抵抗とを具備した点に第1の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記電流制限抵抗に代えて、前記第2の電源および前記コンデンサからメモリの電源端子に供給される電流の回路を開閉するスイッチング手段を設け、前記スイッチング手段が、前記第1の電源のオン時に前記回路を開き、該第1の電源のオフ時には前記回路を閉じるように構成された点に第2の特徴がある。
【0011】
上記第1の特徴によれば、メモリが動作中は、高電圧の第2の電源によってコンデンサが充電される。メモリ動作中は電流制限抵抗による電圧降下があり、メモリには、高電圧の第2の電源から電流が供給されないで、低電圧の第1の電源から電流が供給される。メモリが休止するバックアップ時には第1の電源および第2の電源はいずれも切られるので、コンデンサからメモリに電流が供給される。
【0012】
また、第2の特徴によれば、メモリ動作中すなわち第1の電源が投入されているときは、スイッチング手段で第2の電源およびコンデンサはメモリから切り離され、第2の電源およびコンデンサからメモリへ電流が供給されない。メモリバックアップ時、すなわち第1の電源がオフになればスイッチング手段によって第2の電源およびコンデンサはメモリと接続され、第2の電源およびコンデンサからメモリへ電流供給が可能である。但し、第2電源がオフのときはコンデンサからバックアップのための電流がメモリへ供給される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るメモリバックアップ装置の回路図である。同図において、SRAM等の半導体メモリ1は、例えば電子楽器のシーケンスデータを記憶するものであり、256k〜4Mbit 程度の記憶容量を有している。このメモリ1のVDD端子には電流の逆流防止用のダイオード2のカソードが接続されており、同アノードにはメモリ1の動作用電圧VL が接続されている。動作用電圧VL は3V電源(以下、「低圧電源」という)から供給される。ダイオード2のカソードつまりVDD端子にはVDDの安定化のため、0.1μF程度のコンデンサ(パスコン)6が接続されている。
【0014】
さらに、前記ダイオード2のカソードには電流制限用として設けられた抵抗3の一端が接続され。該抵抗3の他端にはメモリ1のバックアップのためのコンデンサ4および逆流防止用の第2のダイオード5のカソードが接続されている。ダイオード5のアノードにはコンデンサ4の充電用電圧VH が接続されている。充電用電圧VH は動作電圧VL よりも高い電圧に設定されており、例えば5V電源(以下、「高低圧電源」という)から供給される。前記コンデンサ4としては容量0.22〜1.0F程度の電気二重層コンデンサが好適であり、前記抵抗3の抵抗値は1kΩ程度がよい。なお、高圧電源は、コンデンサ4の充電専用に設けるのではなく、フロッピディスクやLCD等、メモリ1が設置される電子楽器等の周辺機器用の電源と兼用できる。
【0015】
上記構成において、動作中、高圧電源からの電圧VH がダイオード5を介してコンデンサ4に印加され、コンデンサ4は充電される。コンデンサ4のフル充電電圧は高電圧VH からダイオード5での順方向電圧VFD1 分が低下した値である。また、高圧電源からVDD端子に流入する電流i5により、抵抗3において電圧降下i5Rが生ずる。Rは抵抗3の抵抗値である。動作時のメモリ1に必要な電源電流(VDD端子に流入する電流)は10mA程度あり、この電圧降下i5Rによって、結果的にメモリ1の動作中は高電源側からは電流が供給されない。したがって、メモリ1が動作中はメモリ1には低圧電源側からのみ電流が供給され、VDDは(VDD=VL −VFD2 )となる。VFD2 はダイオード2での順方向電圧である。
【0016】
一方、メモリ1のバックアップ状態になると、ダイオード2,5によって逆流が防止されているので、コンデンサ4から抵抗3を介してVDD端子へ電流が供給される。このとき、バックアップの電圧VDDは(VDD=VH −VFD1 −i4R)である。ここで電流i4はバックアップ状態での電流であって1μA程度と極めて小さい値であるため、実質は(VDD=VH −VFD1 )とみなせる。したがって、メモリ1は実質的に5Vの高圧電源でバックアップされているのと同等であり、長時間のバックアップが可能である。
【0017】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図2は、第2実施形態に係るメモリバックアップ装置の回路図であり、図1と同符号は同一または同等部分である。同図において、前記抵抗3に代えてスイッチング回路7が設けられている。このスイッチング回路7は低電圧電源でオフ側に付勢されていて、低電圧電源を切ると、オン側に切り替わる。メモリ1が動作中は低電圧電源はオンになっているのでスイッチング回路7はオフになり、メモリ1の動作を停止するため低電圧電源を切るとスイッチング回路7がオンになる。スイッチング回路7がオンになると、コンデンサ4からメモリ1のVDD端子に対する電流供給が可能になる。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1および請求項2の発明によれば、メモリの動作電圧よりも高い電圧でバックアップをすることができる。したがって、バックアップの時間を長期化することができる。しかも、メモリはバックアップよりも低い電圧で動作させられるので、省電力等、低電圧半導体メモリによって得られる効果を維持することもできる。メモリ動作用の低電圧電源と、その他の動作のための高電圧電源とが併存している機器において、特に、本発明は有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るメモリバックアップ装置の回路図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係るメモリバックアップ装置の回路図である。
【符号の説明】
1…メモリ(SRAM)、 2…第1のダイオード、 3…電流制限抵抗、 4…コンデンサ、 5…第2のダイオード、 7…スイッチング回路
Claims (1)
- メモリの電源端子に接続され、該メモリの動作中に第1の電圧を前記電圧端子に供給する第1の電源と、
前記メモリの電源端子に接続され、該メモリの動作中に前記第1の電源より高い第2の電圧を周辺機器に供給する第2の電源と、
前記第1の電源および前記メモリの電源端子間に設けられる逆流防止用の第1のダイオードと、
前記第2の電源および前記メモリの電源端子間に設けられる逆流防止用の第2のダイオードと、
前記第2のダイオードのカソードに接続され、前記第2の電源によって充電されるコンデンサと、
前記第2の電源および前記コンデンサから前記メモリの電源端子に供給される電流を、該メモリが動作中は該第2の電源から供給されないように制限する電流制限抵抗とを具備し、
前記メモリが非動作中は、該メモリに対し、前記コンデンサから電流を供給することによって記憶内容を保持するように構成したことを特徴とするメモリバックアップ装置。
Priority Applications (1)
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JP2001109671A JP2001109671A (ja) | 2001-04-20 |
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ID=17679291
Family Applications (1)
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1999
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