JP4337484B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転する像担持体ロールの表面に静電潜像を形成し、その静電潜像にトナーを吸着させることによって該像担持体ロールの表面にトナー像を形成し、記録媒体に対してそのトナー像の転写および定着を実施することにより、その記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファックス等といった画像形成装置として、上記のような像担持体ロールを備えた画像形成装置が広く使用されている。このような像担持体ロールを備えた画像形成装置は、像担持体ロールの表面に形成された静電潜像にトナーを吸着させる現像装置を備えている。現像装置によるトナーの吸着は、像担持体ロールが回転し、その像担持体ロールの表面に形成された静電潜像が所定の現像位置を通過する時に実施され、像担持体ロールと現像装置とは、この現像位置では非常に近接するように画像形成装置内に配置される。
ここで、像担持体ロールは一般に劣化し易いため消耗品として取り扱われ、劣化した像担持体ロールはメンテナンス等の際に新品と交換される。しかしながら、小型化の進む近年の画像形成装置においては、上述のように像担持体ロールの周りには現像装置等といった周辺要素が近接されて配置されており、像担持体ロール交換のための空間的余裕をとり難い構造になっている。このため、近年の画像形成装置の中には、像担持体ロールと、現像装置等といった像担持体ロールの周辺要素とを一体的にユニット化し、像担持体ロールの交換時には、このユニットごと新品と交換するという形態を有するものが見られる。
しかし、このように像担持体ロールと現像装置等とが一体的にユニット化された形態を有する画像形成装置においては、特に、像担持体ロールに比べ比較的寿命の長い現像装置が十分に使用に耐え得る健全な状態であったとしても、その現像装置とともにユニットを構成している像担持体ロールが劣化すると、ユニットごと健全な現像装置が廃棄されてしまう。
そこで、このように健全な現像装置を無駄に廃棄しなくてもすむように、例えば、ユーザからの操作に応じて、現像装置を、像担持体ロールに近接した、その像担持体ロールへのトナー供給が可能な近接位置から、像担持体ロールから十分に離れた退避位置の間で移動させるリトラクト機構を備えた画像形成装置等が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−54494号公報(第2−4頁、図1)
しかしながら特許文献1に示されている画像形成装置には、次のような問題がある。
即ち、像担持体ロールの交換時には、まず劣化した像担持体ロールを画像形成装置本体から取り外す前に、ユーザは上記のリトラクト機構を操作して、現像装置を上記の退避位置に移動させ、次に新品の像担持体ロールを画像形成装置本体に装着した後に、ユーザは上記のリトラクト機構を操作して、現像装置を上記の近接位置に移動させなければならず、ユーザによる像担持体ロールの交換作業が煩雑になるという問題がある。また、このようなリトラクト機構の操作自体が難しく、ユーザによっては自分で像担持体ロールを交換することが困難な場合があり、その場合には所定のメンテナンス要員に像担持体ロールの交換を依頼しなければならない等といった問題もある。
本発明は上記問題点を解決し、簡単な操作でメンテナンスが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の画像形成装置は、回転する像担持体ロールの表面に静電潜像を形成し、その静電潜像にトナーを吸着させることによってその像担持体ロールの表面にトナー像を形成し、記録媒体に対してそのトナー像の転写および定着を実施することにより、その記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
筐体と、
上記像担持体ロールと、その像担持体ロールを収納するフレームとを備えた像担持体ユニットと、
上記像担持体ロールの表面に形成された静電潜像が所定の現像位置を通過する時に、その静電潜像にトナーを吸着させる現像装置と、
上記筐体に対して抜差し自在に格納されるとともに、内部には上記像担持体ユニットと上記現像装置が格納される、上記筐体から抜き出されている状態で、内部の像担持体ユニットが、上記現像位置から上記像担持体ロールの回転における上流側に向かう抜き出し方向に沿って抜き出される格納部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、上記像担持体ロールが、上記現像装置とは独立した上記像担持体ユニットに含まれており、この像担持体ロールが劣化した時には、上記像担持体ユニットのみが新品と交換される。つまり、本発明の画像形成装置によれば、十分に使用に耐え得る健全な状態にある現像装置を無駄に廃棄しなくてもすむ。また、本発明の画像形成装置では、像担持体ユニットの交換時に、その像担持体ユニットを画像形成装置から取り外すのに要するユーザの操作は、上記筐体から上記格納部を抜き出した後、その格納部から、像担持体ユニットを上記抜き出し方向に沿って抜き出すだけである。つまり、本発明の画像形成装置によれば、簡単な操作でメンテナンスを実施することができる。
ここで、本発明の画像形成装置において、上記格納部が、上記像担持体ユニットと上記現像装置との組合せを複数格納するものであるという形態は好ましい形態である。
このような好ましい形態の上記格納部を備えた画像形成装置によれば、例えば、YMCK4色それぞれ毎に上記像担持体ユニットと上記現像ユニットとの組合せを備えたカラー印刷用の画像形成装置を実現することができる。
また、本発明の画像形成装置において、
「前記格納部が、内部に前記像担持体ユニットと前記現像装置とを格納した状態において、前記現像装置を前記像担持体ユニットに向けて付勢し、前記像担持体ユニットと前記現像装置とを互いに部分的に接触させる付勢部を備えたものであって、さらに、
その格納部が、前記筐体から該格納部が抜き出された状態では、互いに部分的に接触した状態の像担持体ユニットと現像装置との組合せが所定の範囲内で移動自在となるように、これら像担持体ユニットと現像装置とを格納するものである」
という形態は好ましい形態である。
このような付勢部を備えた好ましい形態の格納部によれば、内部に上記像担持体ユニットと上記現像装置とを格納した状態では、常に、上記像担持体ユニットと上記現像装置とを互いに部分的に接触させておくことができる。これにより、例えば、上記格納部に格納されている上記像担持体ユニットと上記現像装置とが、格納部内において互いに衝突する等して、上記像担持体ユニットの像担持体ロール表面が損傷する等といった不具合が防止される。
さらに、上記筐体から上記格納部が抜き出された状態では、部分的に接触した状態の像担持体ユニットと現像装置との組合せは、格納部に移動自在に格納されるので、例えば、像担持体ユニットと現像装置とが格納された格納部が上記筐体に格納された時に、その筐体に対する、像担持体ユニットと現像装置との組合せの相対的な位置決めが容易に実施される。
また、このような好ましい形態の画像形成装置において、上記付勢部は、具体的には、上記格納部に一端が固定されるとともに他端が上記現像装置に固定される、その現像装置を上記像担持体ユニットに付勢するスプリングであってもよい。
このようなスプリングによれば、上記現像装置と上記像担持体ユニットとを、常に、上記現像装置が上記像担持体ユニットに付勢され両者が互いに部分的に接触した状態で、上記格納部に格納することができる。
ここで、本発明の画像形成装置において、上記格納部が、内部に上記像担持体ユニットが格納された時にその像担持体ユニットを支持するとともにその格納部からその像担持体ユニットが抜き出される時にその像担持体ユニットを上記抜き出し方向に案内する支持部を備えたものであるという形態は好ましい形態である。
このような好ましい形態の格納部によれば、ユーザは、上記格納部から上記像担持体ユニットを抜き出す時に、上記抜き出し方向に沿った抜き出し操作をより容易に実施することができる。
また、このような好ましい形態の格納部を備えた画像形成装置において、上記支持部が、上記格納部から上記像担持体ユニットが抜出される時に、その像担持体ユニットを、上記抜き出し方向として、上記現像装置から遠ざかる方向成分を含む方向に案内するものであるという形態はさらに好ましい形態である。
このような好ましい形態の支持部を備えた画像形成装置によれば、上記格納部から上記像担持体ユニットが抜出される時の、その像担持体ユニットが備えている像担持体ロールと上記現像装置との接触による、像担持体ロール表面の損傷等といった不具合が防止される。
また、本発明の画像形成装置において、
「上記現像装置が、上記格納部に、上記像担持体ユニットに付勢された状態で格納されるものであって、
その画像形成装置が、
互いに当接する、上記像担持体ユニットのフレームに設けられた像担持体側当接部と、上記現像装置に設けられた現像装置側当接部とからなり、上記像担持体ユニットが上記格納部から抜き出される時には、それら像担持体側当接部と現像装置側当接部とが互いに押し合うことによりその像担持体ロールの表面とその現像装置との間隔を広げ、その像担持体ロールの表面から上記現像装置を遠ざける間隔拡張部をさらに備えたものである」
という形態は好ましい形態である。
このような好ましい形態の画像形成装置によれば、上記格納部から上記像担持体ユニットが抜出される時の、その像担持体ユニットが備えている像担持体ロールと上記現像装置との接触による、像担持体ロール表面の損傷等といった不具合が、上記間隔拡張部によってより確実に防止される。
ここで、このような好ましい形態の画像形成装置において、上記間隔拡張部を構成する上記像担持体側当接部と上記現像装置側当接部とのうちの少なくとも一方が、その一方に当接する他方に向かって突出する形状を有しているという形態は好ましい形態である。
このような好ましい形態の間隔拡張部によれば、上記像担持体ユニットが上記格納部から抜き出される時に、上記像担持体ロールの表面から上記現像装置を容易に遠ざけることができる。
また、本発明の画像形成装置が、
「上記現像装置にキャリアとトナーからなる現像剤を補充する現像剤補充部と、
上記現像装置から、キャリアが劣化した劣化現像剤を排出する排出部とをさらに備えたものである」
という形態は好ましい形態である。
このような好ましい形態の画像形成装置によれば、より長期間に亘って、メンテナンス無しで上記現像装置を使用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な操作でメンテナンスを実施することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置100は、像担持体ロール11Y,11M,11C,11K、帯電装置12Y,12M,12C,12K、露光装置13Y,13M,13C,13K、現像装置14Y,14M,14C,14K、一次転写ロール15Y,15M,15C,15K、クリーニング部16Y,16M,16C,16Kを備えている。これら、像担持体ロール、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ロール、およびクリーニング部が画像形成部10Y,10M,10C,10Kを構成している。さらに、図1に示す画像形成装置100は、中間転写ベルト17、中間転写ベルトクリーナ18、二次転写ロール19、および定着器20を備えている。
ここで、上記の各構成要素を表わす符合の末尾に付されたアルファベットY、M、C、およびKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の画像形成用の構成要素であることを示している。
以下、この画像形成装置100の基本的な画像形成動作について説明する。
先ず、イエローの画像形成部10Yによるトナー像形成が開始され、矢印A方向に回転する像担持体ロール11Yの表面に、帯電装置12Yによって所定の電荷が付与される。次に、露光装置13Yにより像担持体ロール11Yの表面にイエロー画像に相当する露光光が照射されイエローの静電潜像が形成される。その静電潜像に現像装置14Yからイエローのトナーが供給される。これにより、その静電潜像が現像されて像担持体ロール11Yの表面にイエローのトナー像が形成される。そのトナー像は一次転写ロール15Yによって中間転写ベルト17に転写される。
中間転写ベルト17は矢印B方向に循環移動しており、中間転写ベルト17上に転写されたイエローのトナー像が次の色の画像形成部10Mの一次転写ロール15Mに到達するタイミングに合わせて、次の色のマゼンタのトナー像が一次転写ロール15Mに到達するように、マゼンタの画像形成部10Mによるトナー像形成が行なわれる。その結果形成されたマゼンタのトナー像は、一次転写ロール15Mによって中間転写ベルト17上のイエローのトナー像の上に重ねて転写される。
続いて、シアンおよび黒の画像形成部10C,10Kによるトナー像形成が、上記のマゼンタのトナー像形成のタイミングと同様のタイミングで行なわれ、一次転写ロール15C,15Kによって中間転写ベルト17上のイエローおよびマゼンタのトナー像の上に順次重ねて転写される。
これにより、中間転写ベルト17上に転写された多色トナー像は、二次転写ロール19によって用紙P上に二次転写され、多色トナー像は用紙Pとともに矢印D方向に搬送され、定着器20によって用紙P上に定着されてカラー画像が形成される。
また、クリーニング部16Y,16M,16C,16Kは、一次転写ロール15Y,15M,15C,15Kの回転方向下流側に配置されており、転写後の各像担持体ロール上に残留する残留トナーを除去する。
図1に示す画像形成装置100において、像担持体ロール11Y,11M,11C,11Kは劣化し易いため消耗品として取り扱われ、劣化した像担持体ロールはメンテナンス等の際に新品と交換される。図1に示す画像形成装置100では、この像担持体ロールの交換をユーザが容易に実施できるように、像担持体ロールは周辺要素とともにユニット化され、像担持体ロールの交換の際には、そのユニットごと新品と交換される。この像担持体ロールを含むユニットを、以下、像担持体ユニットと呼ぶ。ただし、本実施形態において、この像担持体ユニットは、後述するように比較的寿命の長い現像装置14Y,14M,14C,14Kとは独立しており、像担持体ロールの交換の際には、この像担持体ユニットのみが新品と交換される。
図2は、像担持体ロールを含む周辺要素がユニット化された構成を示す斜視図である。
図2に示すように、上記の4色それぞれに対応する像担持体ユニット10Y_1,10M_1,10C_1,10K_1と、各像担持体ユニットに隣接する現像装置14Y,14M,14C,14Kとは、1つの格納部22に格納される。そして、これら像担持体ユニットおよび現像装置が格納された格納部22が、レール21aに沿って矢印E方向に抜差し自在に筐体21に格納される。ここで、図2では、図を見やすくするために、像担持体ユニット10Y_1,10M_1,10C_1,10K_1、現像装置14Y,14M,14C,14K、格納部22、および筐体21以外の構成要素の図示が省略されている。
ここで、本実施形態では、図1に示す像担持体ロール11Y,11M,11C,11Kと、帯電装置12Y,12M,12C,12Kと、クリーニング部16Y,16M,16C,16Kとが一体的にユニット化され、各色毎の像担持体ユニット10Y_1,10M_1,10C_1,10K_1を構成している。
図3は、YMCK4色の像担持体ユニットと現像装置とが格納され、図2に示す筐体から抜き出された格納部を示す斜視図である。
図3に示す格納部22には、格納部22が図2に示す筐体21に格納されたときに、筐体21に対する格納部22の位置決めを行なう位置決めピン23と、位置決めされた格納部22を筐体21に固定するロック部24とが設けられている。また、格納部22には、YMCK各色毎にスプリング29が設けられている。このスプリング29の一端は格納部22に固定され、もう一端が現像装置14Y,14M,14C,14Kに固定されている。このスプリング29の詳細については後述する。
また、格納部22には、ユーザが筐体21から格納部22を抜き出す時に掴むハンドル25が設けられている。このハンドル25をユーザが引くと、そのハンドル25の動きに連動して上記のロック部24による筐体21に対する格納部22の固定が解除される。その結果、ユーザが続いてハンドル25を引くと、筐体21から格納部22が抜き出される。
ここで、この筐体21から抜き出された格納部22に対して、像担持体ユニット10Y_1,10M_1,10C_1,10K_1は、格納部22に対する上下方向に着脱される。例えば、黒の像担持体ユニット10K_1は、矢印F方向に格納部22から抜き出され、その矢印Fの逆方向に格納部22に装着される。
図4は、像担持体ユニットと現像装置との格納部に対する格納状態と、像担持体ユニットと現像装置との格納部からの取外しを説明する斜視図である。以下、図4を参照して、像担持体ユニットと現像装置とが格納部22へ格納されている時の状態と、像担持体ユニットと現像装置との格納部22からの取外しについて説明する。ここで、以下の説明では、黒に対応する、像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kを例に挙げて説明するが、以下説明の事項は、他のYMC3色に対応する像担持体ユニットと現像装置とについても同様に適用される事項である。
像担持体ユニット10K_1の両端には突起部10K_1aが設けられている。像担持体ユニット10K_1が格納部22に格納されている状態では、この突起部10K_1aが、格納部22に設けられたU字型の支持部26に勘入されている。ここで、上記の突起部10K_1aが支持部26に勘入された状態では、両者の間に所定の間隙が存在している。つまり、この間隙の範囲内で、像担持体ユニット10K_1は移動自在に格納部22に格納される。
また、詳細は後述するが、像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kが格納部22に格納されている状態では、図3にも示されているスプリング29により、現像装置14Kは像担持体ユニット10K_1に向けて付勢されている。その結果、現像装置14Kは、格納部22内では、像担持体ユニット10K_1と一体的に上記の範囲内で移動することとなる。
像担持体ユニット10K_1を格納した格納部22が図2に示す筐体21に格納されると、筐体21側からシャフト40が像担持体ユニット10K_1に挿入され、これにより筐体21に対する所定の相対位置に、像担持体ユニット10K_1および現像装置14K位置決めされる。ここで、上記のシャフト40の像担持体ユニット10K_1への挿入は、その挿入時に、像担持体ユニット10K_1が格納部22で移動自在に格納されているためスムーズに行なわれる。
上記ように、像担持体ユニット10K_1は、筐体21から抜き出された格納部22に格納されている状態では、その像担持体ユニット10K_1の突起部10K_1aが格納部22の支持部26に勘入しているだけなので、この時には、この像担持体ユニット10K_1は、ユーザによってただ抜き出されるだけで格納部22から取り外される。
一方、現像装置14Kは、像担持体ユニット10K_1が取り外された後、格納部22から取り外すことができる。
図5は、像担持体ユニットと現像装置とが全て取り外された格納部を示す斜視図である。
図5に示す格納部22には、図4を参照して説明したように、格納部22に像担持体ユニットが格納された時にその像担持体ユニットが所定の範囲内で移動自在となるように、その像担持体ユニットを支持する支持部26が設けられている。
この支持部26は、格納部22に、YMCK各色毎に設けられている。そして、この支持部26が、格納部22から像担持体ユニットが抜き出される時に、その像担持体ユニットを矢印Fで示される抜き出し方向に案内する。さらに、この支持部26は、格納部22に像担持体ユニットが装着される時には、矢印Fとは逆向きの装着方向に像担持体ユニットを案内する役割も果たす。
また、格納部22には、格納部22の側壁から内側に突出したピン27が設けられている。このピン27は格納部22内で現像装置を支持する役割を果たすが、このピン27と現像装置との関係については後述する。
図6は、格納部に格納された状態にある像担持体ユニットと現像装置とを、格納部を省略して示した斜視図である。ここで、図6には、代表的に黒(K)の像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとが示されているが、以下図6を参照して説明する事項は、他のYMC3色それぞれに対応する、像担持体ユニットと現像装置との組合せについても同様に適用される事項である。
図6には、図6に部分的に図示されている格納部22の側壁から内側に突出した、図5にも示されているピン27が示されており、このピン27が、現像装置14Kのフレームに設けられた長穴28に挿入されている。その結果、現像装置14Kは、ピン27によって、格納部22内に、この長穴28の長径方向に相当する矢印G方向に移動可能に支持される。
さらに、図6には、図3および図4にも示されている、一端が現像装置14Kに固定され、もう一端が図6に部分的に図示されている格納部22に固定されたスプリング29が示されている。このスプリング29によって、現像装置14Kは像担持体ユニット10K_1に向けて付勢される。像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kそれぞれには、互いに当接する後述の当接部が設けられており、スプリング29によって、現像装置14Kが像担持体ユニット10K_1に向けて付勢されることによって、像担持体ユニット10K_1側の当接部と、現像装置14K側の当接部とが互いに接触した状態で、像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとが格納部22に格納される。その結果、図6に示す格納状態において、像担持体ユニット10K_1の像担持体ロール11Kの表面と、現像装置14K内の現像ロール(図7にて後述)の表面との間隔は、常に所定の間隔に保たれる。これにより、筐体21(図2参照)から格納部22が抜き出され、その格納部22内で、像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとが所定範囲内で移動できる状態にあったとしても、像担持体ロール11Kと現像ロールとの衝突等による像担持体ロール11Kの表面の損傷が防止される。
図7は、格納部に格納された状態にある像担持体ユニットと現像装置とを示す断面図である。ここで、図7には代表的に、黒に対応する、像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとの組合せと、シアンに対応する、像担持体ユニット10C_1と現像装置14Cとの組合せとが示されているが、以下図7を参照して説明する事項は、他のマゼンタおよびイエローそれぞれに対応する、像担持体ユニットと現像装置との組合せについても同様に適用される事項である。
図1の概略図でも説明したように、図7に示す像担持体ユニット10K_1,10C_1は、像担持体ロール11K,11Cと、帯電装置12K,12Cと、クリーニング部16K,16Cとで構成されている。ここで、黒の像担持体ユニット10K_1と、シアンの像担持体ユニット10C_1とでは、サイズや形状に若干の相違があるが、本発明の本質とは無関係であるので、これらの相違点についての説明は省略する。ただし、図7に図示されていない他の色に対応する像担持体ユニットのサイズや形状は、図7に示すシアンの像担持体ユニット10C_1サイズや形状と同じである。
現像装置14K,14Cは、トナーとキャリアからなる現像剤を担持し、その現像剤に含まれるトナーを像担持体ロール11K,11Cの表面に形成されている静電潜像に供給する現像ロール30K,30Cと、現像剤を2つの循環エリアに循環させながらその現像剤を現像ロール30K,30Cに供給する現像剤蓄積部31K,31Cと、現像ロール30K,30Cから像担持体ロール11K,11Cへトナーを供給する際に発生するトナークラウドを回収する回収ロール32K,32Cとを備えている。
さらに、現像ロール30K,30Cの両端に隣接した位置には、現像装置側当接部33K,33Cが設けられ、現像装置14K,14Cが、図6にスプリング29によって像担持体ユニット10K_1,10C_1に向けて付勢されることによって、これら現像装置側当接部33K,33Cが、像担持体ユニット10K_1,10C_1のフレームに設けられた像担持体側当接部34K,34Cに当接する。
ここで、これら現像装置側当接部33K,33Cおよび像担持体側当接部34K,34Cそれぞれの詳細については後述する。
以上、本実施形態において、画像形成に関わる構成要素について説明したが、ここで説明したように、本実施形態では、消耗品である像担持体ユニットの交換時には、ユーザは、格納部22(図2参照)を筐体21から抜き出し、その格納部22から交換しようとする像担持体ユニットを抜き出し、替りに新品の像担持体ユニットを格納部22に装着し、再び格納部22を筐体21に格納する。ここで、本実施形態では、格納部の抜き出し、格納、および像担持体ユニットの抜き出し、装着は、それぞれワンアクションで実施でき操作が非常に簡単である。つまり、本実施形態によれば、簡単な操作でメンテナンスが実施できる。
次に、現像装置における現像剤の動き、および現像装置への現像剤の供給について説明する。
図8は、現像装置の内部構造を示す斜視図である。ここで、図8には、代表的に黒の現像装置14Kが示されているが、以下図8を参照して説明する事項は、他のYMC3色それぞれに対応する、現像装置についても同様に適用される事項である。
図8には、図7にも示されている現像ロール30Kと、その現像ロール30Kの両端に隣接して設けられた現像装置側当接部33Kと、現像剤蓄積部31Kとが示されている。また、図8では、現像剤蓄積部31Kのフレームの一部の図示が省略され、現像剤蓄積部31Kの内部構造が見えるように図示されている。
現像剤蓄積部31Kの一端には、現像剤の供給口31K_1が設けられている。現像剤はトナーとキャリアからなるが、これらの成分のうち特にキャリアは劣化し易く、上記の供給口31K_1から、新しいトナーと新しいキャリアとからなる新しい現像剤が定期的に補給される。現像剤は、現像剤蓄積部31K内部のスクリュー35Kの回転により現像剤蓄積部31K内部の2つの循環エリアを矢印H方向に循環する。また、現像剤蓄積部31Kのもう一端には、現像剤の排出される排出口31K_2が設けられており、この排出口31K_2から現像剤蓄積部31K内部の劣化した現像剤が排出される。
図9は、図8に示す現像装置における現像剤の排出の模様を示す模式図である。
図9には、図8の矢印I方向から見た、現像剤蓄積部31Kの部分断面図が示されている。図9に示すように、現像剤蓄積部31K内部のスクリュー35Kには、排出口31K_2の近傍に、スクリューの向きが部分的に反転した反転部35K_1が設けられている。スクリュー35Kの回転により、矢印H1方向に流れてきた現像剤は、反転部35K_1によって矢印H2方向に押し戻される。現像剤蓄積部31K内部の現像剤の量が定常状態にあるときには、矢印H1方向に現像剤を流す力よりも、反転部35K_1によって生じる矢印H2方向に押し戻す力の方が勝っており、現像剤は矢印H3が示すように、隣の循環エリアへと流れていく。これにより、現像剤の量が定常状態にあるときには、現像剤は、現像剤蓄積部31K内部の2つの循環エリアを図8に示す矢印H方向に循環する。ここで、所定の時間が経過し、現像剤蓄積部31K内部の現像剤の劣化が想定されるタイミングで図8に示す供給口31K_1から新しい現像剤が供給されると、この新しい現像剤に押し出されて、反転部35K_1に矢印H1方向に流れてくる現像剤の量が増加する。その現像剤の量が反転部35K_1によって矢印H2方向に押し戻せる量を超えると、矢印H4が示すように、現像剤は反転部35K_1を乗り越えて排出口31K_2まで進み排出口から矢印H5方向に排出される。これにより、図8に示す供給口31K_1から新しい現像剤が供給されると、現像剤蓄積部31K内部の古い現像剤が排出される。
ここで、図8および図9に示す現像剤蓄積部31K内部のスクリュー35Kおよび排出口31K_2が、本発明にいう排出部の一例を構成する。
図10は、YMCK4色の現像剤を各色に対応する現像装置に供給する現像剤供給装置を示す図である。
図10に示す現像剤供給装置36は、YMCK各色毎に用意される現像剤カートリッジ37と、各現像剤カートリッジ37が着脱自在に固定されるフレーム38と、各現像剤カートリッジ37から対応する現像装置に現像剤を供給するディスペンサー39とを備えている。ここで、図10に示す現像剤供給装置36には、黒用の現像剤カートリッジを2本と、YMC各色毎に1本ずつの現像剤カートリッジが固定されるが、図10には、フレーム38等を見やすくするために、黒用の現像剤カートリッジが1本だけ固定された状態が示されている。
この現像剤供給装置36が、本発明にいう現像剤補充部の一例に相当する。
この現像剤供給装置36は、図2に示す筐体21において、格納部22の上部に搭載される。筐体21内では、現像剤供給装置36のYMCK各色毎のディスペンサー39の下に、それぞれの色に対応する現像装置が配置され、各色毎のディスペンサー39から対応する現像装置に現像剤が供給される。
図11は、図10に示す現像剤供給装置から現像装置への現像剤の供給の模様を示す図である。ここで、図11には、図10に示す現像剤供給装置36のうち、代表的に黒に対応する、現像剤カートリッジ37とディスペンサー39と現像装置14Kが示されているが、以下図11を参照して説明する事項は、他のCMY3色それぞれに対応する、現像剤カートリッジとディスペンサーと現像装置についても同様に適用される事項である。
図11では、ディスペンサー39は、内部構造が見えるように断面図で示されている。このディスペンサー39内のスクリュー39aの回転により、現像剤カートリッジ37内の現像剤が、ディスペンサー39の現像剤吐出し口39bまで導かれる。この現像剤吐出し口39bが現像装置14Kの現像剤蓄積部31Kにおける現像剤の供給口31K_1に接続されており、これにより現像装置14Kの現像剤蓄積部31Kに、矢印Jが示すように現像剤が供給される。
以上説明したように、本実施形態では、図10に示す現像剤供給装置36によって現像装置に新しい現像剤が供給され、図8および図9に示す排出口35K_1から現像装置内の古い現像剤が排出される。これにより、より長期間に亘って、メンテナンス無しで現像装置を使用することができる。
次に、図7に示す現像装置側当接部33K,33Cおよび像担持体側当接部34K,34Cそれぞれの詳細について説明する。
図12は、本発明の第1実施形態の画像形成装置において、像担持体ユニットを格納部から抜き出す際の、像担持体側当接部と現像装置側当接部との当接の模様を示す図である。ここで、図12には、代表的に黒の像担持体ユニットと現像装置とが示されているが、以下図12を参照して説明する事項は、他のYMC3色それぞれに対応する、像担持体ユニットと現像装置についても同様に適用される事項である。さらに図を見易くするために、図12では、像担持体ユニットと現像装置をのぞく、画像形成装置の構成要素の図示が省略されている。また、これ以降参照する各実施形態を説明する図面全てにおいても、図には代表的に黒の像担持体ユニットと現像装置を示し、さらに、像担持体ユニットと現像装置をのぞく、画像形成装置の構成要素の図示を省略するものとする。
図12のパート(a)には、格納部22(図3参照)に格納された状態の像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとが示されおり、図12のパート(b)には、格納部22から抜き出し途中の状態にある像担持体ユニット10K_1と、その時の現像装置14Kとが示されている。
図12のパート(a)に示すように、本発明の第1実施形態においては、像担持体ユニットのフレームに現像装置14Kに向かって突出した形状を有する像担持体側当接部34Kが設けられており、格納部22(図2参照)に像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとが格納されている状態では、現像装置14Y側に設けられた円板状の現像装置側当接部33Kに当接している。
本実施形態においては、この図12に示す像担持体側当接部34Kと現像装置側当接部33Kとが、本発明にいう間隔拡張部の一例を構成する。
図12のパート(a)に示すように、格納部22(図3参照)に格納された状態では、像担持体側当接部34Kの突出部は、現像装置側当接部33Kの下部に入り込んでおり、これにより像担持体ユニット10K_1と現像装置14Kとは最近接した状態にある。その結果、像担持体ユニット10K_1の像担持体ロール11Kと、現像装置14Kの現像ロール30Kも最近接した状態にある。
像担持体ユニット10K_1を格納部22から抜き出すときには、図12のパート(b)に示すように、像担持体ユニット10K_1の矢印F方向への移動に従がって、像担持体ユニット10K_1の移動に従動して矢印I方向に回動する現像装置側当接部33Kに、像担持体側当接部34Kの突出部が当り、現像装置14Kを像担持体ユニット10K_1から矢印G方向に押し離す。この結果、図12のパート(a)に示す格納状態では像担持体ロール11Kに最近接していた現像ロール30Kが、像担持体ロール11Kから離れていく。これにより、この像担持体ユニット10Y_1を格納部22から抜き出す際の、像担持体ロール11Kと現像ロール30Kとの接触による像担持体ロール表面の損傷が防止される。また、前述したように像担持体ユニット10K_1を格納部22から抜き出す時のユーザーの操作は、単に、像担持体ユニット10K_1を格納部22から抜き出すだけでよく、非常に容易である。つまり、本実施形態によれば、像担持体ロール表面の損傷を簡単な構造で防止しつつも、容易にメンテナンスを実施することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
ここで、以下説明の本発明の第2実施形態および後述の第3実施形態と、上述した本発明の第1実施形態との相違点は、像担持体側当接部および現像装置側当接部の構成が異なっているという点のみであり、その他の構成要素の形状や動作等は全て同一である。そこで、本発明の第2実施形態および後述の第3実施形態の説明では、これら本発明の第1実施形態との同一点に関する重複説明は省略し、上記の相違点についてのみ説明する。また、本発明の第2実施形態および後述の第3実施形態の説明に参照する図では、本発明の第1実施形態の構成要素と同等の構成要素については、本発明の第1実施形態の説明で参照した図で使用されていた符号と同一符号を付し、それらの構成要素についての重複説明も省略する。
図13は、本発明の第2実施形態の画像形成装置において、像担持体ユニットを格納部から抜き出す際の、像担持体側当接部と現像装置側当接部との当接の模様を示す図である。
図13のパート(a)には、格納部22(図3参照)に格納された状態の像担持体ユニット50K_1と現像装置51Kとが示されおり、図12のパート(b)には、格納部22から抜き出し途中の状態にある像担持体ユニット51K_1と、その時の現像装置51Kとが示されている。
図13のパート(a)に示すように、本実施形態においては、像担持体ユニット51K_1のフレームには、像担持体ロール11Kの円周に沿った円弧状の形状を有した像担持体側当接部52Kが設けられている。一方、現像装置51Kの現像ロール30Kの両端には、突出部53Kaと現像ロール30Kの円周に沿った円弧状の非突出部53Kbとからなる現像装置側当接部53Kが設けられている。
本実施形態では、これら像担持体側当接部52Kと現像装置側当接部53Kとが、本発明にいう間隔拡張部の一例を構成する。
格納部22(図2参照)に像担持体ユニット50K_1と現像装置51Kとが格納されている状態では、像担持体側当接部52Kと、現像装置側当接部53Kの非突出部53Kbとが互いに当接している。これにより像担持体ユニット50K_1と現像装置51Kとは最近接した状態にあり、その結果、像担持体ユニット50K_1の像担持体ロール11Kと、現像装置51Kの現像ロール30Kも最近接した状態にある。
像担持体ユニット50K_1を格納部22から矢印F方向へ抜き出すと、図13のパート(b)に示すように、像担持体ユニット50K_1の移動に従動して現像装置側当接部53Kが矢印I方向に回動し、現像装置側当接部53Kの突出部53Kaが像担持体側当接部52Kに押し当てられる。これにより、現像装置51Kは像担持体ユニット50K_1から矢印G方向に押し離される。この結果、図13のパート(a)に示す格納状態では像担持体ロール11Kに最近接していた現像ロール30Kが、像担持体ロール11Kから離れていく。これにより、この像担持体ユニット50Y_1を格納部22から抜き出す際の、像担持体ロール11Kと現像ロール30Kとの接触による像担持体ロール表面の損傷が防止される。また、前述したように像担持体ユニット50K_1を格納部22から抜き出す時のユーザーの操作は、本発明の第1実施形態と同様に非常に容易である。つまり、本実施形態によっても、像担持体ロール表面の損傷を簡単な構造で防止しつつも、容易にメンテナンスを実施することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図14は、本発明の第3実施形態の画像形成装置において、像担持体ユニットを格納部から抜き出す際の、像担持体側当接部と現像装置側当接部との当接の模様を示す図である。
図14のパート(a)には、格納部22(図3参照)に格納された状態の像担持体ユニット60K_1と現像装置61Kとが示されおり、図12のパート(b)には、格納部22から抜き出し途中の状態にある像担持体ユニット61K_1と、その時の現像装置61Kとが示されている。
図14のパート(a)に示すように、本発明の第3実施形態においては、像担持体ユニット60K_1のフレームには、像担持体ロール11Kの円周に沿った円弧状の形状を有した像担持体側当接部62Kが設けられている。
一方、現像装置61Kには、現像ロール30Kの両端に配置された円板状の第1当接部63Kと、トナークラウドを回収するための回収ロール32K(図7参照)両端に配置され、突出部64Kaと回収ロール32Kの円周に沿った円弧状の非突出部64Kbとからなる第2当接部64Kとが備えられている。
本実施形態では、上記の第2当接部64Kが本発明にいう現像装置側当接部の一例に相当し、像担持体側当接部62K、第1当接部63K、および第2当接部64Kが本発明にいう間隔拡張部の一例を構成する。
図14のパート(a)に示すように、格納部22(図2参照)に像担持体ユニット60K_1と現像装置61Kとが格納されている状態では、像担持体側当接部62Kは、上記の第1当接部63Kと、上記の第2当接部64Kの非突出部64Kbとに当接している。これにより像担持体ユニット60K_1と現像装置61Kとは最近接した状態にあり、その結果、像担持体ユニット60K_1の像担持体ロール11Kと、現像装置61Kの現像ロール30Kも最近接した状態にある。
像担持体ユニット60K_1を格納部22から矢印F方向へ抜き出すと、図14のパート(b)に示すように、像担持体ユニット60K_1の移動に従動して、現像装置61Kの第1当接部63Kは矢印I方向に、第2当接部64Kは矢印J方向に回動する。その結果、第2当接部64Kの突出部64Kaが像担持体側当接部62Kに押し当てられ、現像装置61Kが像担持体ユニット60K_1から矢印G方向に押し離される。この結果、図14のパート(a)に示す格納状態では像担持体ロール11Kに最近接していた現像ロール30Kが、像担持体ロール11Kから離れていく。これにより、この像担持体ユニット60Y_1を格納部22から抜き出す際の、像担持体ロール11Kと現像ロール30Kとの接触による像担持体ロール11K表面の損傷が防止される。また、像担持体ユニット60K_1を格納部22から抜き出す時のユーザーの操作は、本発明の第1および第2実施形態と同様に非常に容易である。つまり、本実施形態によっても、像担持体ロール表面の損傷を簡単な構造で防止しつつも、容易にメンテナンスを実施することができる。
尚、本発明にいう現像装置側当接部として、本発明の第1および第2実施形態では、像担持体ユニットの格納部からの抜き出しに従動して回動する現像装置側当接部を例示し、本発明の第3実施形態では、像担持体ユニットの格納部からの抜き出しに従動して回動する第2当接部を例示して説明したが、本発明の現像装置側当接部はこれに限るものではない。例えば、本発明の現像装置側当接部は、現像装置に固定され、像担持体側当接部との接触面に十分な滑らかさを有し、像担持体ユニットの格納部からの抜き出しの際には、像担持体側当接部がその滑らかな接触面に接触しながら移動していく等といったものであってもよい。本発明の現像装置側当接部としてこのような形態の現像装置側当接部を採用した場合には、像担持体側当接部と現像装置側当接部のうちの少なくとも一方が、他方に向かって突出する形状を有し、それら当接部の形状が、像担持体ユニットの格納部からの抜き出しの際に、像担持体ユニットから現像装置を押し離す役割を担う。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。 像担持体ロールを含む周辺要素がユニット化された構成を示す斜視図である。 YMCK4色の像担持体ユニットと現像装置とが格納され、図2に示す筐体から抜き出された格納部を示す斜視図である。 像担持体ユニットと現像装置との格納部に対する格納状態と、像担持体ユニットと現像装置との格納部からの取外しを説明する斜視図である。 像担持体ユニットと現像装置とが全て取り外された格納部を示す斜視図である。 格納部に格納された状態にある像担持体ユニットと現像装置とを、格納部を省略して示した斜視図である。 格納部に格納された状態にある像担持体ユニットと現像装置とを示す断面図である。 現像装置の内部構造を示す斜視図である。 図8に示す現像装置における現像剤の排出の模様を示す模式図である。 YMCK4色の現像剤を各色に対応する現像装置に供給する現像剤供給装置を示す図である。 図10に示す現像剤供給装置から現像装置への現像剤の供給の模様を示す図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置において、像担持体ユニットを格納部から抜き出す際の、像担持体側当接部と現像装置側当接部との当接の模様を示す図である。 本発明の第2実施形態の画像形成装置において、像担持体ユニットを格納部から抜き出す際の、像担持体側当接部と現像装置側当接部との当接の模様を示す図である。 本発明の第3実施形態の画像形成装置において、像担持体ユニットを格納部から抜き出す際の、像担持体側当接部と現像装置側当接部との当接の模様を示す図である。
符号の説明
100 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
10Y_1,10M_1,10C_1,10K_1 像担持体ユニット
10K_1a 突起部
11Y,11M,11C,11K 像担持体ロール
12Y,12M,12C,12K 帯電装置
13Y,13M,13C,13K 露光装置
14Y,14M,14C,14K 現像装置
15Y,15M,15C,15K 一次転写ロール
16Y,16M,16C,16K クリーニング部
17 中間転写ベルト
18 中間転写ベルトクリーナ
19 二次転写ロール
20 定着器
21 筐体
21a レール
22 格納部
23 位置決めピン
24 ロック部
25 ハンドル
26 支持部
27 ピン
28 長穴
29 スプリング
30K,30C 現像ロール
31K,31C 現像剤蓄積部
31K_1 供給口
31K_2 排出口
32K,32C 回収ロール
33K,33C 現像装置側当接部
34K,34C 像担持体側当接部
35K スクリュー
36 現像剤供給装置
37 現像剤カートリッジ
38 フレーム
39 ディスペンサー
39a スクリュー
39b 現像剤吐出し口
40 シャフト
50K_1,60K_1 像担持体ユニット
51K,61K 現像装置
52K,62K 像担持体側当接部
53K, 現像装置側当接部
53Ka 突出部
53Kb 非突出部
63K 第1当接部
64K 第2当接部
64Ka 突出部
64Kb 非突出部

Claims (8)

  1. 回転する像担持体ロールの表面に静電潜像を形成し、その静電潜像にトナーを吸着させることによって該像担持体ロールの表面にトナー像を形成し、記録媒体に対してそのトナー像の転写および定着を実施することにより、その記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    筐体と、
    前記像担持体ロールと、その像担持体ロールを収納するフレームとを備えた像担持体ユニットと、
    前記像担持体ロールの表面に形成された静電潜像が所定の現像位置を通過する時に、その静電潜像にトナーを吸着させる現像装置と、
    前記筐体に対して抜差し自在に格納されるとともに、内部には前記像担持体ユニットと前記現像装置が格納される、前記筐体から抜き出されている状態で、内部の像担持体ユニットが、前記現像装置を内部に残して、前記現像位置から前記像担持体ロールの回転における上流側に向かう抜き出し方向に沿って抜き出される格納部とを備え
    前記格納部が、内部に前記像担持体ユニットと前記現像装置とを格納した状態において、前記現像装置を前記像担持体ユニットに向けて付勢し、前記像担持体ユニットと前記現像装置とを互いに部分的に接触させる付勢部を備えたものであって、さらに、
    その格納部が、前記筐体から該格納部が抜き出された状態では、互いに部分的に接触した状態の像担持体ユニットと現像装置との組合せが所定の範囲内で移動自在となるように、これら像担持体ユニットと現像装置とを格納するものであり、
    前記像担持体ユニットと前記現像装置との少なくともいずれか一方に設けられた、前記像担持体ユニットが抜き出される時には該一方に対する他方に当接することで前記付勢部による付勢に抗して該現像装置を該像担持体ユニットから遠ざける当接部を備え、
    前記付勢部が、前記像担持体ユニットの抜き出し完了時には、前記現像装置を抜き出し前の該像担持体ユニットの位置へと近づけさせるものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記格納部が、前記像担持体ユニットと前記現像装置との組合せを複数格納するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記付勢部が、前記格納部に一端が固定されるとともに他端が前記現像装置に固定される、該現像装置を前記像担持体ユニットに付勢するスプリングであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記格納部が、内部に前記像担持体ユニットが格納された時にその像担持体ユニットを支持するとともに該格納部から該像担持体ユニットが抜き出される時に該像担持体ユニットを前記抜き出し方向に案内する支持部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記支持部が、前記格納部から前記像担持体ユニットが抜出される時に、その像担持体ユニットを、前記抜き出し方向として、前記現像装置から遠ざかる方向成分を含む方向に案内するものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記現像装置が、前記格納部に、前記像担持体ユニットに付勢された状態で格納されるものであって、
    互いに当接する、前記像担持体ユニットのフレームに設けられた像担持体側当接部と、前記現像装置に設けられた現像装置側当接部とからなり、前記像担持体ユニットが前記格納部から抜き出される時には、それら像担持体側当接部と現像装置側当接部とが互いに押し合うことにより該像担持体ロールの表面と該現像装置との間隔を広げ、該像担持体ロールの表面から前記現像装置を遠ざける間隔拡張部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記間隔拡張部を構成する前記像担持体側当接部と前記現像装置側当接部とのうちの少なくとも一方が、その一方に当接する他方に向かって突出する形状を有していることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記現像装置にキャリアとトナーからなる現像剤を補充する現像剤補充部と、
    前記現像装置から、キャリアが劣化した劣化現像剤を排出する排出部とをさらに備えたものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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