JP4336635B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における適正な遊技を維持する技術に関する。
弾球遊技機として、始動口への入球を契機として抽選を行い、抽選結果に応じて変動される図柄が所定の態様で停止したときに、通常遊技から遊技者に有利な特別遊技に移行するいわゆる第1種ぱちんこ遊技機が従来広く親しまれてきた。また、第1種ぱちんこ遊技機とは別機種として、大入賞口内の特定領域を遊技球が通過したときに、通常遊技から特別遊技へと移行するいわゆる第2種ぱちんこ遊技機も同様に広く親しまれてきた。これら第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機のそれぞれに対して、遊技性を向上させるための様々な技術が提案されている。一方で、第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機の遊技を組み合わせた弾球遊技機について提案するものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−33141号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機は、2種類の特別遊技が単純に組み合わされただけに過ぎないため、それぞれの遊技性が衝突するおそれがあった。したがって、それぞれの特別遊技によってもたらされるべき遊技性が十分に発揮されているとは言い難く、またそれらが組み合わされたことにより相乗効果的に新たな遊技性がもたらされているとも言い難い。第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機がもつ独自の遊技性をそれぞれ踏襲しつつ、特別遊技に至るまでのプロセスや遊技の進行の面で遊技性を向上させて適正な遊技を担保するためには、それらの組合せ方法を改善する必要があった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において適正な遊技を維持する技術の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、第1の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、第1の特別遊技を実行するための条件である第1の作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1の作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機として第2の抽選を実行する第2抽選手段と、第2の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、第2の特別遊技を実行するための条件である第2の作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2の作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態に変化させることにより第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより第2の特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、可変入球装置の内側に設けられ、遊技球が可変入球装置へ入球したときにその入球を検出する入球検出手段と、可変入球装置の内側に設けられ、可変入球装置へ入球した遊技球が特定領域または特定領域以外の領域を通じて可変入球装置の外部へ排出されるときにその排出を検出する排出検出手段と、可変入球装置への遊技球の入球が検出されたとき、その遊技球の排出が検出されるまで第1の作動条件および第2段階への移行条件のうち少なくともいずれかの成立を回避させる作動回避手段と、を備える。
ここで「可変入球装置」は、第1の特別遊技または第2の特別遊技において遊技球の受け入れ状態が変化する機構であり、たとえばいわゆるアタッカーと呼ばれる開閉機構を有する大入賞口であってもよいし、いわゆる羽根と呼ばれる開閉機構を有する大入賞口であってもよい。「可変入球装置」は、単一の開閉機構であってもよいし、複数の開閉機構で構成されてもよい。複数の開閉機構で構成される場合は、第1の特別遊技および第2の特別遊技のそれぞれにおいていずれが開閉されるかが対応付けられていてもよいし、いずれが開閉されるかが毎回ランダムで決定されてもよい。
たとえば第2の特別遊技の第1段階のように、可変入球装置へ遊技球が入球した場合、その遊技球の排出が確認されるまではその後に第2段階へ移行するべきか、あるいは第2の特別遊技を終了させて通常遊技に戻すべきかは判明していない。また、第1の作動条件の成立を回避させていた場合は、遊技球の排出が確認されるまでは回避状態を解除すべきかも判明しない。この態様によると、可変入球装置へ遊技球が入球して排出されるまでの間、すなわちその後の遊技がどのように進行するかが一時的に決まらない不確定な状態において、第1の特別遊技の発生回避状態や第2段階への移行回避状態を少なくとも一時的に維持することにより2種類の特別遊技同士の衝突をなくして適正な遊技を確保することができる。
可変入球装置は、遊技領域においてそれぞれ異なる位置に設けられた第1の可変入球装置と第2の可変入球装置とで構成され、第1特別遊技実行手段は、第1の作動条件が成立したときに第1の可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させ、第2特別遊技実行手段は、第2の作動条件が成立したときに第2の可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態に変化させ、第1段階において第2の可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球したときに第1の可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させ、入球検出手段は、第2の可変入球装置の内側に設けられるとともに第2の可変入球装置への入球を検出し、排出検出手段は、第2の可変入球装置の内側に設けられるとともに第2の可変入球装置からの排出を検出し、作動回避手段は、第2の可変入球装置への遊技球の入球が検出されたときにその遊技球の排出が検出されるまで第1の作動条件および第2段階への移行条件のうち少なくともいずれかの成立を回避させてもよい。この場合における第2の可変入球装置は、第2の特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するか否かを決定するための判断に利用される装置として設けられてもよく、その判断中には第2段階への移行および第1の特別遊技の発生は回避される。これにより、適正な遊技を維持することができる。
可変入球装置への入球が入球検出手段によって検出されてからの経過時間を計測する経過時間計測手段と、可変入球装置への入球が検出された遊技球についてその入球から所定期間が経過するまでに排出検出手段により排出が検出されたか否かを判定する排出判定手段と、をさらに備えてもよい。作動回避手段は、所定期間が経過するまでに排出が検出されなかった場合、第1表示制御手段により変動表示されている図柄を強制的に外れ図柄で停止させるとともに、図柄変動の継続を停止させることによって第1の作動条件の成立を回避させてもよい。
ここでいう「可変入球装置」は「第2の可変入球装置」であってもよい。この場合、たとえば第2の特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するか否かの判断中に球詰まりといった不測の事態が発生した場合に、第1表示制御手段による図柄変動表示を強制的に停止させることによって第1の特別遊技の発生を回避して適正な遊技を担保することができる。
可変入球装置への入球が入球検出手段によって検出されてからの経過時間を計測する経過時間計測手段と、可変入球装置への入球が検出された遊技球についてその入球から所定期間が経過するまでに排出検出手段により排出が検出されたか否かを判定する排出判定手段と、所定期間の経過までに排出が検出されなかった場合にその旨を報知する報知手段と、をさらに備えてもよい。報知手段は、第2の特別遊技の第1段階において所定期間の経過までに排出が検出されなかった場合にその旨を遊技者に報知してもよい。
ここでいう「可変入球装置」もまた「第2の可変入球装置」であってもよい。これらの場合、たとえば第2の特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するか否かの判断中に球詰まりといった不測の事態が発生した場合に、これを遊技者や遊技店に報知する手段を備えることによって適正な遊技を担保することができる。
報知手段は、可変入球装置の外部へ排出された遊技球の数が可変入球装置へ入球した遊技球の数を上回った場合に、不適切な動作があったものとしてその旨を報知してもよい。排出数が入球数を上回るということは、適切に入球検出装置の検出対象領域を通過せずに可変入球装置へ投入された遊技球が排出されたことを意味するので、主に不正行為による遊技球の投入があったものと推定できる。そのような不正行為などの不測の事態が生じた場合にこれをエラーと判定して遊技店側などへ報知することにより、適正な遊技を担保することができる。この場合、遊技者による不正行為が発生したおそれがあるという特殊性に鑑み、他のエラーと区別できるよう特別な信号または特別な出力形態により報知してもよい。
排出判定手段は、所定期間が経過したとき、可変入球装置へ入球した遊技球の数と可変入球装置の外部へ排出された遊技球の数とに差があった場合に排出が検出されなかったものと判定してもよい。ここでいう「可変入球装置」もまた「第2の可変入球装置」であってもよい。この場合、たとえば複数の遊技球が可変入球装置へ入球した場合であってもその排出を適切に検出することができるので、球詰まりといった不測の事態を報知して適正な遊技を担保することができる。
遊技球を遊技領域へ発射する発射装置をさらに備えてもよい。報知手段は、発射装置による遊技球の発射を規制することによって排出が検出されなかった旨を遊技者に報知してもよい。この場合、球詰まりといった不測の事態が生じても遊技球の発射が規制されることによって事態の悪化が防止されるので、適正な遊技を担保することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、遊技状態を監視して適正な遊技状態を維持することができる。
本実施例のぱちんこ遊技機は、通常遊技より有利な状態である特別遊技を複数の形態で提供する。すなわち、第1の特別遊技として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に類似する遊技を提供し、第2の特別遊技として従来にいういわゆる第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に類似する遊技を提供する。ただし、第1の特別遊技と第2の特別遊技が同時に実行されないよう排他制御するとともに、所定の入球装置に遊技球が入球したときにその排出が確認されるまで第1の特別遊技および第2の特別遊技が実行されないよう制御する。所定期間が経過しても排出が確認されない場合は、その状態をエラーと認識して遊技者および遊技店に報知する。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、本実施例の弾球遊技機は、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機の特徴と第2種ぱちんこ遊技機の特徴とを混在させたような構成を有する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52が形成され、遊技領域52には、アウト口58、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)24、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30および普通図柄作動ゲート(以下、「第2始動口」という)68が設けられる。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。遊技領域52上またはその周囲には、その点灯によって遊技の演出やエラーの表示を実現する各種遊技効果ランプ19が設けられる。第1始動口24は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置32を備える。普通電動役物26は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置34と、普通電動役物26を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させるための大入賞口ソレノイド82を備える。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置81と、第2大入賞口30を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。第2始動口68は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置38を備える。
普通電動役物26は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、普通電動役物ソレノイド76を駆動制御することで、普通電動役物26は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする可変入球口として機能する。普通電動役物26は、第1始動口24のすぐ下方に設けられており、普通電動役物26が閉鎖状態にあるときはその入口が第1始動口24に遮蔽されて遊技球は普通電動役物26に落入しない。普通電動役物26が開放状態となったときにはじめて遊技球が普通電動役物26に落入できる。普通電動役物26は、通常遊技中においては所定の変化期間、例えば1秒未満という短時間しか開放状態にされず、したがって通常遊技中はほとんど遊技球が入球しない。
同様に、第1大入賞口28は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、大入賞口ソレノイド82を駆動制御することで、第1大入賞口28は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする第1の可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方等の位置に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第1大入賞口28に入球できず、開放状態となったときにはじめて遊技球が第1大入賞口28に入球できる。
また、第2大入賞口30も、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化する状態変化を実現できる。具体的には、大入賞口ソレノイド80を駆動制御することで、第2大入賞口30は、開放状態と閉鎖状態をとることができ、状態変化を可能とする第2の可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電動役物26への遊技球の入球を契機として開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第2大入賞口30に入球できず、開放状態となったときにはじめて遊技球が第2大入賞口30に入球できる。
遊技盤50の略中央に設けられた役物64には、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20、普通図柄変動用の保留ランプ21が設けられている。特別図柄表示装置61は、特別図柄202を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄202は、第1始動口24への遊技球の入球を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示装置61は、例えばLEDで構成される表示手段である。装飾図柄表示装置60は、特別図柄202の変動表示と連動する形で装飾図柄200を変動させながら表示する。装飾図柄200は、特別図柄202で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。装飾図柄表示装置60は、装飾図柄200として、例えばスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。装飾図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。
なお、特別図柄202は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施例では装飾図柄表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示されるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を装飾図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。特別図柄変動用の保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄変動の保留球数を表示する。この保留球数は、特別図柄変動中に第1始動口24へ入賞した抽選乱数の個数であり、特別図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。同様に、普通図柄変動用の保留ランプ21も、4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄変動中に第2始動口68へ入球した抽選乱数の個数であり、普通図柄変動がまだ実行されていない入球の数を示す。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口24、普通電動役物26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、「入球」は、「落入」「入賞」「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口24に落入すると、特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60において特別図柄202および装飾図柄200が変動表示される。特別図柄202および装飾図柄200の変動表示は、表示に先だって決定された変動時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄202が大当たりを示す図柄である場合、第1大入賞口28の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。本実施例において、特別図柄202が大当たり図柄で停止した場合に実行する特別遊技を「第1特別遊技」と呼ぶ。特別図柄202が大当たりの図柄で停止されるとき、スロットマシーンのゲームを模した装飾図柄200は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技においては、第1大入賞口28は約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。第1特別遊技は、1回以上の単位遊技で構成される。単位遊技の回数は、最大で15回であり、第1特別遊技が発生するたびに抽選で決定される。1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は単位遊技の回数分繰り返される。
第1特別遊技の終了後、特定遊技が開始される。特定遊技中における特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動が設定回数に達すると特定遊技終了条件が成立したものとして特定遊技は終了する。設定回数は、第1特別遊技または第2特別遊技が実行されるたびに特別図柄202または普通図柄204に応じて0回〜100回の範囲で決定される。また、通常時においては特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動の時間が10秒、30秒、1分など様々な時間が設定されるが、特定遊技中における特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動の時間は一律に6秒へ短縮される。したがって、比較的短時間に特別図柄202および装飾図柄200を数多く変動させることができる。
第2始動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄204と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄204は装飾図柄表示装置60の画面右下隅にて変動表示される。なお、普通図柄204を他の表示装置において変動表示させてもよい。普通図柄204が装飾図柄表示装置60にて表示される場合、装飾図柄表示装置60は、普通図柄表示装置としても機能することになる。普通図柄204の変動表示は所定時間の経過後に停止され、所定の図柄で停止したときに普通電動役物26が所定時間開放される。特定遊技中における普通電動役物26は3秒間の開放が間欠的に2回繰り返される。また、特定遊技開始を契機として普通図柄204の変動表示時間も短縮されるとともに、普通図柄204の当たり確率が変動される。普通図柄204の当たり確率は、例えば通常時に65000分の1程度の低確率に設定し、特定遊技中すなわち確率変動時に1.003分の1程度の高確率に設定するなど、通常時と確率変動時の差を大きくして差異を明確にし、確率変動時でないと当たりが発生しないような構成としてもよい。このように、確率変動時の優位性を明確にすることによって遊技性を明確にしてもよい。
普通図柄変動において確率変動がなされる特定遊技中は、普通電動役物26が開放状態とされる変化時間も変動される。例えば、通常状態における変化時間は1秒未満を1回であるのに対し、特定遊技中の変化時間は3秒間を2回という比較的長時間に変動される。これにより、特定遊技中に普通電動役物26へ遊技球を入球させやすくすることができる。なお、本実施例においては特定遊技中の普通電動役物26の変化時間を3秒とするが、3秒に限る趣旨ではない。
開放された普通電動役物26に遊技球が落入すると、その落入を契機として第2大入賞口30が開放されて、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。普通電動役物26に遊技球が入球した場合に実行する特別遊技を「第2特別遊技」と呼ぶ。また、第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
第2大入賞口30には、特定領域22および流出領域66が設けられている。役物64の内部は、開放された第2大入賞口30を通じて遊技球が流入するよう形成されており、役物64内に流入した遊技球は特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。第2大入賞口30における遊技球の入球検出手段として、第2大入賞口30の内側に入球検出装置81が設けられる。入球検出装置81は、開放された第2大入賞口30へ遊技球が入球したときにその入球を検出する。
役物64の内部には、第2大入賞口30から流入した遊技球を特定領域22および流出領域66のいずれかへ誘導する誘導装置62がさらに設けられている。誘導装置62は、それぞれが長短複数の回転羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体はつねに回転しており、それぞれの長い回転羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域22へ誘導する。長い回転羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は流出領域66へ入球する。
第2大入賞口30における遊技球の排出検出手段として、第2大入賞口30の内側に排出検出装置35が設けられる。排出検出装置35は、第2大入賞口30へ入球した遊技球が特定領域22または流出領域66を通じて第2大入賞口30および役物64の外部へ排出されるときにその排出を検出する。排出検出装置35は、入球検出装置36および流出検出装置37で構成される。特定領域22への入球は入球検出装置36が検出し、流出領域66への入球は流出検出装置37が検出する。特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球は、その遊技球数の和が排出数として計数される。遊技球の入球から所定期間経過後、たとえば30秒経過後に排出数が入球数と一致していれば、第2大入賞口30に入球した全ての遊技球が、特定領域22または流出領域66から排出されたと判定される。このとき、排出数と入球数に差が生じていた場合は、入球した遊技球のうち少なくとも一部が球詰まりなどの不測の事態によって第2大入賞口30内に停留していると考えられ、エラーと判定される。
遊技球が特定領域22に入球すると、第2特別遊技の第1段階から第2段階への継続条件が成立したこととなり、その後は、第1特別遊技と同様に、第2特別遊技の第2段階として第1大入賞口28の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。すなわち、第2特別遊技もまた1回以上の単位遊技で構成され、単位遊技の回数は最大で15回であり、第2特別遊技が発生するたびに抽選で決定される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。2回目以降は1回の単位遊技において1回開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。本実施例では、第1特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数が最大15回であるのに対し、第2特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数は最大14回である。
このように、本実施例のぱちんこ遊技機10では、第1特別遊技と第2特別遊技とで、連続的な状態変化を実行する可変入球装置として同一の第1大入賞口28を用いることにより、遊技領域52上のスペースを有効に活用できる。また、連続的に状態変化する可変入球装置を共通とすることで、特別遊技の動作制御を単純にすることができ、また製造コストの削減にもつながる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口24および第2始動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、装飾図柄表示装置60および特別図柄表示装置61における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口24、第2始動口68、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、スピーカ18、各種遊技効果ランプ19、および発射制御基板47のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成されてもよい。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。本実施例の遊技制御装置100は、各入球口への入球を判定する入球判定手段110、第1始動口24への遊技球の入球を契機として特別図柄抽選を実行する第1抽選手段112、第2始動口68への遊技球の入球を契機として普通図柄抽選を実行する第2抽選手段114、特別図柄、装飾図柄、普通図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段116、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で記憶する入賞記憶手段117と、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段120、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段130、大当たり遊技などの通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段140、エラー報知を制御する報知手段154、第2大入賞口30への入球時間を計測する経過時間計測手段156、第2大入賞口30からの遊技球の排出を判定する排出判定手段158、図柄変動時間の短縮や普通図柄抽選の確率変動などの通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段160、および遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態と不利な状態の間で状態変化させる可変入球口または可変入球装置の開閉制御手段170とを備える。
入賞記憶手段117は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口24へ入球したとき、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第1記憶手段118と、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示中に遊技球が第2始動口68へ入球したとき、その入球に対応する抽選結果を上限個数である4個まで保留球として記憶する第2記憶手段119と、を含む。
入球検出装置32は第1始動口24に設けられたセンサであり、第1始動口24への遊技球の落入を検出し、落入を示す第1始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口24に入球したものと判定する。第1始動口24への入球が判定されると、第1抽選手段112は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第1始動入賞情報を受け取ったタイミングで、第1抽選手段112は始動入賞に対する乱数を取得する。第1抽選手段112は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第1抽選手段112は、取得した乱数に基づいて、特別図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得とともに行われてもよく、また特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
図柄決定手段120における特別図柄決定手段122および装飾図柄決定手段124は、第1抽選手段112による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示するべき図柄である。パターン記憶手段116は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとして、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。これら各パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとがパターン記憶手段116に記憶されている。通常表示パターンの場合、例えば通常の外れ図柄を表示するときのパターンとして10秒間のパターンが格納され、リーチ状態を経て外れ図柄や大当たり図柄を表示するときのパターンとして30秒間や1分間のパターンが格納される。特殊表示パターンの場合、例えば外れか当たりかを問わず、6秒間といった短いパターンが格納される。各表示パターンは、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過すると、図柄変動が停止される。
特別図柄決定手段122は、第1抽選手段112による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段116から選択し、抽選結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段124は、大当たりの場合に3つの同じ数字が揃った大当たり図柄を決定する。
ここで通常遊技においては、特別図柄決定手段122および装飾図柄決定手段124は通常表示パターンを選択するが、特定遊技中においては、特殊表示パターンを選択する。特殊表示パターンは、通常表示パターンより短い6秒間のパターンであるため、保留球の消化時間が早まる。
入球検出装置38は第2始動口68に設けられたセンサであり、第2始動口68への遊技球の落入を検出し、落入を示す第2始動入球情報を生成する。入球判定手段110は、第2始動入球情報を受け取ると遊技球が第2始動口68に入球したものと判定する。第2始動口68への入球が判定されると、第2抽選手段114は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第2始動入球情報を受け取ったタイミングで、第2抽選手段114は始動入賞に対する乱数を取得する。第2抽選手段114は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。第2抽選手段114は、取得した乱数に基づいて、普通図柄抽選の当否を判定する。なお、抽選の当否判定のタイミングは、乱数の取得とともに行われてもよく、また普通図柄の変動を開始する直前に行われてもよい。
普通図柄決定手段126は、第2抽選手段114による抽選結果に応じてパターン記憶手段116からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄決定手段126により決定された停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段170が、可変入球口である普通電動役物26を所定時間拡開する。パターン記憶手段116は、普通図柄の表示パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとを記憶する。通常表示パターンとしては30秒間のパターンが格納され、特殊表示パターンとしては6秒間のパターンが格納される。各表示パターンの図柄変動は、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過したときに停止される。
表示制御手段130は、特別図柄および装飾図柄を変動表示させる第1表示制御手段131と、普通図柄を変動表示させる第2表示制御手段132を備える。第1表示制御手段131は、特別図柄決定手段122により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、特別図柄表示装置61に特別図柄を表示させる。また同時に、第1表示制御手段131は、装飾図柄決定手段124により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置60に装飾図柄を表示させる。第1表示制御手段131は、装飾図柄表示装置60に表示させる初期画面の中で、実行される特別遊技の単位遊技数を表示させる。第1表示制御手段131による特別図柄を表示させる機能はメイン基板41側の処理として実行され、装飾図柄を表示させる機能はサブ基板49側の処理として実行される。第2表示制御手段132は、普通図柄決定手段126により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置60に普通図柄を表示させる。なお、表示制御手段130は、各種遊技効果ランプ19や保留ランプ20、21などのランプ表示も制御する。
本実施例において、特別遊技制御手段140は、2種類の特別遊技を選択的に実行することができる。特別遊技制御手段140において、条件保持手段142は、2種類の特別遊技の作動条件を保持する。特別遊技実行手段148は、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する機能をもつ。
第1条件保持手段143は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する。第1作動条件は、第1表示制御手段131により変動表示される特別図柄が特別図柄表示装置61において所定の図柄で停止されることである。第2条件保持手段144は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第2作動条件は、普通電動役物26に遊技球が落入することである。条件判定手段146は、遊技状況を監視し、特別遊技への移行条件である第1作動条件または第2作動条件の成立の可否を判定する。条件判定手段146は、それぞれの作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグのオンまたはオフの設定を行う。
特別遊技実行手段148は、作動条件のいずれかが成立すると、特別遊技を実行する。作動回避手段152は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能をもつ。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられた遊技として実行され、第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立しているものとする。したがって、第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避されるので、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。
経過時間計測手段156は、第2大入賞口30への入球が入球検出装置81によって検出されてからの経過時間を計測する。開放中の第2大入賞口30へ複数の遊技球が入球した場合は、最後に入球したタイミングからの経過時間を計測する。排出判定手段158は、第2大入賞口30への入球が検出された遊技球についてその入球から所定期間が経過するまでに排出検出装置35により排出が検出されたか否かを判定する。まず、排出判定手段158は、開放中の第2大入賞口30へ入球した遊技球数の和を入球数として計数し、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球数の和を排出数として計数する。排出判定手段158は、遊技球の入球から所定期間経過後、たとえば30秒経過後に排出数が入球数と一致していれば、第2大入賞口30に入球した全ての遊技球が、特定領域22または流出領域66から排出されたと判定する。一方、排出数と入球数に差が生じていた場合は、入球した遊技球のうち少なくとも一部が球詰まりなどの不測の事態によって第2大入賞口30内に停留していると考えられる。その場合、排出判定手段158は排出が検出されなかったと判定し、これをエラーと判定する。
報知手段154は、第2の特別遊技の第1段階において第2大入賞口30へ遊技球が入球した後、所定期間の経過までに第2大入賞口30からの遊技球の排出が検出されなかった場合、排出が検出されなかった旨を示すエラーを遊技者と遊技店に報知する。報知方法としては、表示制御手段130により装飾図柄表示装置60へエラーが発生した旨を表示させるとともに、図示しない遊技店側の管理装置に対してもエラーを通知する。また、報知手段154は、発射制御基板47に対して制御信号を送信して発射装置46による遊技球の発射を停止させるなど、発射装置46による遊技球の発射を規制することによって排出が検出されなかった旨を遊技者に報知する。さらに、報知手段154は、スピーカ18を通じて音声でエラーを報知するとともに、表示制御手段130を介した制御で各種遊技効果ランプ19の点滅等によってもエラーを報知する。
報知手段154は、第2大入賞口30からの排出数が第2大入賞口30への入球数を上回った場合に、不適切な動作があったものと判定してその判定結果を遊技店の管理装置へ報知する。すなわち、排出数が入球数を上回ったということは、入球検出装置81による検出対象領域を通過せずに入球された遊技球が存在することを意味し、その原因としては主に遊技者による不正行為が考えられる。たとえば、扉14または透明板13を開けて手で遊技球を役物64内に投入するような行為である。こうした行為は、第1特別遊技中または第2特別遊技中に限らず、通常遊技中であっても起こり得るので、報知手段154は排出数が入球数を上回った場合には遊技状態にかかわらずこれを報知してもよい。この場合の報知は、遊技店の管理装置に対しては不正行為があったことを示す特別な信号を送信し、スピーカ18や各種遊技効果ランプ19に対しても不正行為があったことを示す特別な態様にてスピーカ18から音声を出力させ、各種遊技効果ランプ19を点滅させる。また、報知手段154は、発射制御基板47に対して制御信号を送信して発射装置46による遊技球の発射を停止させる。なお、排出数が入球数を上回ったかどうかの判定を入球があり得ない期間に限定して実行してもよい。たとえば、第1作動条件および第2作動条件のいずれもが成立していない通常遊技中の期間に限定して実行してもよい。
特定遊技制御手段160は、特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば図柄変動時間の短縮および普通図柄の確率変動を制御する。特定遊技中は、特別図柄、装飾図柄、普通図柄のそれぞれについて図柄変動時間が短縮される。特定遊技制御手段160は、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、図柄変動時間の短縮および普通図柄の確率変動を実行する。特定遊技開始条件は、第1特別遊技または第2特別遊技が終了したことを条件として含む。特定遊技終了条件は、特定遊技開始条件の成立後、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定回数に達することを条件として含む。ただし、第1表示制御手段131による図柄変動表示の回数が設定回数に達する前にあらたに第1作動条件または第2作動条件が成立した場合は、その時点で特定遊技終了条件が成立するよう定められる。
特定遊技制御手段160は、特定遊技中における第1表示制御手段131による特別図柄202および装飾図柄200の変動表示を制御する第1特定遊技実行手段162と、特定遊技中における第2表示制御手段132による普通図柄204の変動表示および第2抽選手段114による抽選処理を制御する第2特定遊技実行手段164を含む。第1特定遊技実行手段162および第2特定遊技実行手段164は、それぞれ具体的には以下の通り機能する。
第1特定遊技実行手段162は、特定遊技中以外の状態である通常状態から第1特別遊技が実行される場合、その終了後に特定遊技を実行するか否か、および、その特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数について、特別図柄202または装飾図柄200の種類に応じて0回〜30回の範囲で決定する。例えば、装飾図柄200の停止図柄が「777」または「333」であった場合は設定回数を30回に決定し、「777」「333」以外の奇数で揃った場合は設定回数を10回に決定し、偶数で揃った場合は設定回数を0回、すなわち特定遊技を実行しない旨の決定をする。また、第1特定遊技実行手段162は、特定遊技中の状態から第1特別遊技が実行される場合、その終了後の特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数について、特別図柄202または装飾図柄200の種類に応じて10回〜30回の範囲で決定する。例えば、装飾図柄200の停止図柄が奇数で揃った場合は設定回数を30回に決定し、偶数で揃った場合は設定回数を10回に決定する。
第2特定遊技実行手段164は、第2特別遊技が実行される場合、その終了後に特定遊技を実行するか否か、および、その特定遊技における第1表示制御手段131による図柄変動の設定回数について、0回〜100回の範囲で決定する。例えば、0から299の範囲で乱数を取得し、その値が0から99の範囲の値であれば設定回数を0回に決定する。同様に、乱数の値が100から149のときに設定回数を10回に決定し、値が150から249のときに設定回数を30回に決定し、値が250から279のときに設定回数を50回に決定し、値が280から299のときに設定回数を100回に決定する。
ここで、各特別遊技の実行順序としては、通常は第1特別遊技が実行された後に第2特別遊技が実行される順序となる可能性が高い。もし、第2特別遊技が実行されるときの設定回数が第1特別遊技が実行されるときより少ない場合、最初に第1特別遊技によって獲得した設定回数が十分に消化されない印象を遊技者へ与えてしまうおそれがある。本実施例においては、第2特別遊技が実行されるときの設定回数が第1特別遊技が実行されるときより多くなりやすい構成としているので上記のような十分に消化されない印象を遊技者に与えず、また、第2特別遊技へ到達すれば連チャン獲得の可能性がより高まる印象を遊技者へ与えることができる。このように、設定回数の具体的な値は、遊技状態ごとに定められた上述の範囲内で抽選結果に応じて決定され、決定された設定回数が特定遊技終了条件となる。
第1特定遊技実行手段162は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまで、第1表示制御手段131による特別図柄および装飾図柄の変動表示が短縮されるよう制御する。特定遊技終了条件が成立したときは、特別図柄および装飾図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻す。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまで、第2表示制御手段132による普通図柄の変動表示が短縮されるよう制御するとともに、第2抽選手段114による普通図柄の当たり確率を増加させる。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技中においては普通図柄が特定の図柄で停止した場合の普通電動役物26の開閉を間欠的な複数回の開閉、すなわち3秒間の開閉を連続して2回行う動作に切り替える。第2特定遊技実行手段164は、特定遊技終了条件が成立したときは、普通図柄の変動表示時間を通常通りの時間に戻すとともに、普通図柄の当たりの確率を変動前の確率に戻す。
通常遊技中は第2抽選手段114により参照される判定テーブルが非確変用テーブルに設定され、特定遊技中はその判定テーブルが確変用テーブルに設定される。確変用テーブルの当たり割合は、非確変用テーブルの当たり割合よりも高く設定される。第2特定遊技実行手段164は、普通図柄の確率変動を実行する間、普通電動役物26の変化期間の長さを変動させる。例えば、普通電動役物26は、普通図柄の確率変動中は3秒という比較的長い時間開放状態にされる。これにより、通常遊技中に比べて遊技球が入球しやすくなるので、確率変動中は第2特別遊技がより発生しやすくなる。
特定遊技終了条件が成立したときは、特定遊技中における特別図柄および装飾図柄の変動表示回数が一定回数に達したか否かにかかわらずそのカウントをいったん終了し、あらたな特別遊技が実行された場合はその特別遊技の終了後からあらためて特別図柄および装飾図柄の変動表示回数をまた最初からカウントする。
(第1特別遊技)
条件判定手段146により第1作動条件が成立したと判定されると、第1特別遊技実行手段149は、第1特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で決定するとともに、第1特別遊技を実行する。第1大入賞口28の開閉は単位遊技の回数分だけ繰り返されるので、第1特別遊技に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待することができる。第1特別遊技実行手段149は、開閉制御手段170を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段170は、第1特別遊技中、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は、Vゾーンと一般に呼ばれる領域を有しておらず、第1大入賞口28への遊技球の落入に基づいた第1特別遊技の継続条件の判定処理は行われない。したがって、遊技者は、第1特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続することができる。
第1特別遊技の実行中、作動回避手段152は、第2特別遊技の第2作動条件の成立を回避させる。これにより、遊技者は、継続中の第1特別遊技を中断されることなく、第1特別遊技による利益を享受できる。
(第2特別遊技)
条件判定手段146により第2作動条件が成立したと判定されると、第2特別遊技実行手段150は、第2特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で決定するとともに、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられる。第1段階では、第2大入賞口30を開いて、遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させる。第1段階では、第2特別遊技実行手段150が、開閉制御手段170を制御して、第2大入賞口30を所定時間開放させる。開閉制御手段170は、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、第2大入賞口30を開放させる。
開放した第2大入賞口30から役物64内に流入した遊技球は、特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。特定領域22への入球は、第2特別遊技を継続させるための継続条件である。第1段階において遊技球が特定領域22へ入球すると、第2特別遊技は第2段階に移行する。
第2特別遊技の第2段階においては、第1大入賞口28の開閉が単位遊技の回数から初めの1回、すなわち第1段階における単位遊技数を除いた回数分だけ繰り返されるので、第2段階に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待することができる。第2特別遊技実行手段150は、開閉制御手段170を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段170は、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は特定領域を有しておらず、第1大入賞口28への遊技球の落入に基づいた第2特別遊技の継続条件の判定処理は行われない。したがって、遊技者は、第2段階の第2特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続することができる。
第2特別遊技の実行中、作動回避手段152は、第1特別遊技の第1作動条件の成立を回避させる。具体的に作動回避手段152は、普通電動役物26へ遊技球が入球したとき、すなわち、第2大入賞口30が開放されたとき、所定の解除条件が満たされるまで第1作動条件の成立を回避させる。ここでいう解除条件は、第2特別遊技が終了することであり、例えば第1段階において開放された第2大入賞口30内の特定領域22に遊技球が入球せず第2大入賞口30へ入球した遊技球がすべて流出領域66へ流出された場合や、あらかじめ決定された回数分だけ第2特別遊技の単位遊技が消化された場合に解除条件が満たされる。これにより、遊技者は、継続中の第2特別遊技を第1特別遊技により中断されることなく、第2特別遊技の利益を享受できる。また、作動回避手段152は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に普通電動役物26へ遊技球が入球して第2特別遊技の実行が開始されるとき、第1表示制御手段131により停止された図柄の表示を解除条件が満たされるまで続行させることにより第1作動条件の成立を回避させてもよい。ただし、作動回避手段152は、所定期間が経過するまでに排出が検出されなかった場合、すなわち報知手段154がエラーを報知する場合、第1表示制御手段131により変動表示されている図柄を強制的に外れ図柄で停止させるとともに、図柄変動の継続を停止させることによって第1の作動条件の成立を回避させる。これにより、エラーを報知すべき場合においても第1特別遊技の実行や第2特別遊技の第2段階の実行がなされるのを回避して適正な遊技の進行を担保することができる。
作動回避手段152は、第1表示制御手段131による特別図柄の変動表示中に普通電動役物26へ遊技球が入球して第2特別遊技の実行が開始されるとき、第1表示制御手段131による図柄変動の経過時間のタイマを解除条件が満たされるまで停止させることにより第1作動条件の成立を回避させてもよい。その場合、タイマを停止させている間、第1表示制御手段131による図柄変動表示状態を維持させる。作動回避手段152は、第1表示制御手段131に対し、解除条件が満たされたときにタイマの動作を再開させ、選択された表示パターンに定義された変動時間の残り時間に基づいて残りの変動表示および停止表示をさせる。
作動回避手段152は、第2大入賞口30への遊技球の入球が検出された場合、少なくともその遊技球の排出が検出されるまでは、第1作動条件の成立と第2特別遊技における第2段階への移行条件の成立を回避させる。遊技球の排出が検出されるまでは少なくとも第2特別遊技の第1段階は終了せず、その終了が確認されるまでは第1特別遊技の実行や第2特別遊技の第2段階の実行を回避する必要があるためである。
図4は、本実施例において特別遊技を実行するフローを示す。まず、条件判定手段146が、第1作動条件判定処理を実行する(S10)。第1作動条件の成立の可否は、第1抽選手段112における大当たり抽選の結果により決定される。第1作動条件が成立すると、第1特別遊技実行手段149が、第1特別遊技実行処理を行う(S12)。第1特別遊技の実行後、特定遊技に移行すると、条件判定手段146が、第2作動条件判定処理を実行する(S14)。第2作動条件の成立の可否は、主に特定遊技中において普通電動役物26に遊技球が落入したか否かに基づいて決定される。なお、特定遊技中は、普通図柄抽選が確率変動遊技に移行し、したがって普通電動役物26が拡開して、遊技球が普通電動役物26に入球する確率は高くなっている。第2作動条件が成立すると、第2特別遊技実行手段150が、第2特別遊技実行処理を行う(S16)。なお、本実施例のぱちんこ遊技機10において、第1特別遊技または第2特別遊技のいずれかが実行されているときには、他方の特別遊技の実行は行われない。これは、作動回避手段152により制御され、実行中の特別遊技を最後まで実行させることで、その特別遊技の利益を遊技者に還元させることが可能となる。
図5は、第1作動条件判定処理のフローを示す。まず第1抽選手段112が乱数取得処理を実行し(S20)、第1表示制御手段131が、図柄変動処理を実行する(S22)。
図6は、図5のS20における乱数取得処理のフローを詳細に示す。入球判定手段110が、遊技球が第1始動口24に入賞したか否かを判定する(S30)。遊技球が第1始動口24に入賞すると(S30のY)、第1抽選手段112が、特別図柄変動を保留する保留数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S32)。保留球の数が上限に達していない場合(S32のY)、第1抽選手段112は、その入賞に対する乱数を取得し(S34)、保留球数に1を加算する。このとき、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ20の1つが新たに点灯される。取得した抽選乱数は第1記憶手段118に格納される(S36)。第1始動口24に入賞しない場合(S30のN)、および保留球数が上限の4個に達している場合(S32のN)、S20のフローは終了し、抽選乱数の取得や抽選乱数の保留はされない。
図7は、図5のS22における図柄変動処理のフローを詳細に示す。この図柄変動処理フローでは、まず、特別図柄および装飾図柄の表示パターンおよび停止図柄を決定し、決定した表示パターンおよび停止図柄にしたがって、特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60に、特別図柄および停止図柄のそれぞれを変動表示させる。特別図柄および装飾図柄は、それぞれ連動して表示されるものであり、以下において特に区別する必要はないが、説明の便宜上、代表して特別図柄の変動処理について説明する。なお、装飾図柄についても、以下に示す図柄変動処理フローにより図柄変動がなされることになる。
第1特別遊技が実行されておらず(S50のN)、特別図柄の変動表示がなされていない場合(S51のN)、第1抽選手段112は、保留球が存在しているか第1記憶手段118による記憶状態を調査する(S52)。第1特別遊技が実行中である場合(S50のY)、また保留球が存在しない場合は(S52のN)、S22のフローを終了して、図柄変動は実行されない。保留球が存在している場合(S52のY)、第1抽選手段112が第1記憶手段118から抽選乱数を読み出し(S54)、その抽選乱数が当たりの値であるか否かを判定し(S56)、図柄決定手段120が停止図柄を決定し(S58)、特定遊技中であるか否かに応じて異なる表示パターンを選択する(S60)。第1表示制御手段131は、決定された表示パターンおよび停止図柄を用いて、特別図柄表示装置61に特別図柄の変動表示を開始する(S63)。図柄変動表示の開始とともに表示タイマ(図示せず)がセットされる(S66)。S51において図柄変動の表示中であった場合(S51のY)、S52〜S66がスキップされる。
表示タイマのセット後、または、S51において図柄が変動表示中である場合(S51のY)であって、第2特別遊技が実行されていない場合(S67のN)、表示タイマが停止中であれば(S68のY)、表示タイマをオンして(S69)、S70に移行する。表示タイマが停止中でなければ(S68のN)、S69をスキップする。S67において、第2特別遊技が実行されていた場合(S67のY)、表示タイマが動作中であれば(S71のY)、表示タイマをオフにして(S72)、S22のフローを終了する。これにより、第1作動条件の成立が回避される。表示タイマが動作中でなければ(S71のN)、S22のフローを終了する。第2特別遊技中に表示タイマがオフされた場合、内部的には図柄変動の進行は停止されるが、特別図柄表示装置61における特別図柄202と装飾図柄表示装置60における装飾図柄200の変動表示は、外観上続行される。これにより、第2特別遊技中にも遊技者に対しては図柄変動が継続的に行われているように見せることができる。なお、表示タイマがオフされる間の特別図柄202および装飾図柄200は、表示タイマがオフされたときに表示されていた一定の変動態様を継続的に繰り返し表示させることにより、変動の不自然さをなくすのが望ましい。なお、第2特別遊技が終了した場合は解除条件が成立したとみなされ、停止中のタイマがオンされて図柄変動の内部的な進行が再開される(S67のN、S68のY、S69)。これにより、第2特別遊技中に第1特別遊技が開始されるのを回避でき、遊技者の利益を維持することができる。変動表示の内部的な進行が再開された場合、タイマは停止時のカウントから再開され、これにより、表示パターンに定められた変動表示時間の残り時間の分だけ再開後に変動表示される。したがって、簡易な制御にて変動表示進行の停止および再開と第1作動条件成立回避を実現することができる。
S70において、所定の表示時間が経過していなければ(S70のN)、S22のフローを終了して図柄の変動表示を続けさせる。所定の表示時間が経過した場合(S70のY)、または表示時間が経過していなくとも(S70のN)、エラーの判定があった場合(S75のY)、第1表示制御手段131が特別図柄の変動表示を停止し(S73)、表示タイマがリセットされる(S74)。エラーの判定がなければ(S75のN)、S22のフローを終了する。停止された特別図柄が外れを示す態様である場合(S76のN)、S22のフローを終了し、特別図柄の停止図柄が大当たりを示す態様である場合(S76のY)、条件判定手段146が、第1作動フラグをオンに設定する(S78)。第1作動フラグのオンは、第1条件保持手段143に保持されている第1作動条件が成立したことを示す。
図8は、図4のS12における第1特別遊技実行処理のフローを詳細に示す。第1作動フラグがオフである場合(S90のN)、S12のフローを終了する。第1作動フラグがオンに設定されている場合であって(S90のY)、第1特別遊技実行フラグがオフに設定されている場合(S92のN)、第1特別遊技実行手段149が、ラウンド数をMにセットし(S94)、第1特別遊技実行フラグをオンに設定する(S96)。第1特別遊技実行フラグのオンは、第1特別遊技が実行中であることを示し、第1特別遊技実行フラグのオフは、第1特別遊技が実行されていないことを示す。本実施例において、ラウンド数Mは、15に設定される。
第1特別遊技実行手段149は、第1大入賞口28の開放タイマをセットする(S98)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞口28の開放時間を定めるものであり、具体的には30秒にセットされる。開放タイマのセット後、第1特別遊技実行手段149が、開閉制御手段170を制御して大入賞口ソレノイド82を駆動させ、第1大入賞口28を開放する(S100)。なお、S92において第1特別遊技実行フラグがオンであった場合(S92のY)、すなわち第1特別遊技がすでに実行開始されて第1大入賞口28が開放中である場合は、S94〜S100をスキップする。
第1大入賞口28の開放中、第1特別遊技実行手段149は、第1大入賞口28の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S102)。ここで、閉鎖条件は、第1大入賞口28が30秒間開放されたこと、または9球以上の遊技球が落入したことである。閉鎖条件が成立していない場合(S102のN)、S12のフローを終了して第1大入賞口28の開放状態を継続する。
閉鎖条件が成立すると(S102のY)、第1特別遊技実行手段149が、開閉制御手段170を制御して大入賞口ソレノイド82を駆動させ、第1大入賞口28を閉鎖する(S104)。第1特別遊技実行手段149は開放タイマをリセットし(S106)、ラウンド数Mを1減算する(S108)。1を減算されたラウンド数Mは、第1特別遊技における残りラウンド数を示す。ラウンド数Mが1未満でなければ(S110のN)、S98〜S108を実行して、第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す。
ラウンド数Mが0になると(S110のY)、第1特別遊技実行手段149が、第1特別遊技実行フラグをオフに設定し(S112)、条件判定手段146が、第1作動フラグをオフに設定する(S114)。これにより、第1特別遊技が終了する。特定遊技制御手段160は、第1抽選手段112による抽選結果が確率変動付き大当たりか否かを判定し(S116)、その判定結果に応じて、以降の当否判定において参照すべき判定テーブルを設定する(S118)。
図9は、図4のS14における第2作動条件判定処理のフローを示す。まず第2抽選手段114が乱数取得処理を実行し(S140)、第2表示制御手段132が、図柄変動処理を実行する(S142)。
図10は、図9のS140における乱数取得処理のフローを詳細に示す。入球判定手段110が、遊技球が第2始動口68に入球したか否かを判定する(S150)。遊技球が第2始動口68に入球すると(S150のY)、第2抽選手段114が、第2記憶手段119による記憶状態を調査して普通図柄変動を保留する保留数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S152)。保留球の数が上限に達していない場合(S152のY)、第2抽選手段114は、その入球に対する乱数を取得し(S154)、保留球数に1を加算する。このとき、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ21の1つが新たに点灯される。第2抽選手段114は、取得した抽選乱数を第2記憶手段119に格納する(S156)。第2始動口68に入球しない場合(S150のN)、および保留球数が上限の4個に達している場合(S152のN)、S154およびS156はスキップされ、第2始動口68への入球は保留されない。
図11は、図9のS142における図柄変動処理のフローを詳細に示す。まず、普通図柄の変動表示がなされていない場合(S170のN)、第2抽選手段114は、保留球が存在しているか第2記憶手段119の記憶状態を調査する(S172)。保留球が存在する場合(S172のY)、第2抽選手段114が第2記憶手段119から抽選乱数を読み出し(S174)、第2抽選手段114は抽選乱数が当たりであるか否かを判定する(S176)。普通図柄決定手段126は、停止図柄を決定し(S178)、表示パターンがパターン記憶手段116から選択される(S180)。第2表示制御手段132は、決定された表示パターンおよび停止図柄を用いて、装飾図柄表示装置60に普通図柄の変動表示を開始する(S182)。図柄変動表示の開始とともに表示タイマ(図示せず)がセットされる(S184)。なお、S170においてすでに普通図柄の変動表示が実行されている場合(S170のY)、S172〜S184がスキップされる。また、S172において保留球が存在しない場合は(S172のN)、S174〜S202をスキップし、普通図柄の変動表示は行われない。
ここで、第1特別遊技が実行されていない場合であって(S186のN)、表示タイマが停止中であれば(S187のY)、表示タイマをオンする(S188)。所定の表示時間が経過していなければ(S191のN)、S192〜S202をスキップして、図柄の変動表示が続けられる。一方、第1特別遊技が開始された場合(S186のY)、作動回避手段152は第1特別遊技と第2特別遊技の同時実行を回避させるために、表示タイマが動作中であれば(S189のY)、表示タイマをオフして(S190)、S191〜S202をスキップして、変動表示が続行される。第1特別遊技中に表示タイマがオフされた場合、装飾図柄表示装置60における普通図柄204の変動表示が続行されるが、内部的には表示タイマの進行が停止される。また、第1特別遊技の終了後に表示タイマの進行が再開される。これにより、第1特別遊技中に第2特別遊技が開始されるのを回避でき、遊技者は、開始された第1特別遊技を、その終了条件が成立するまで楽しむことができ、設計上で想定している第1特別遊技の利益を遊技者に還元することが可能となる。
所定の表示時間が経過すると(S191のY)、第2表示制御手段132が、普通図柄の変動表示を停止し(S192)、表示タイマがリセットされる(S194)。普通図柄の停止図柄が当たりを示す態様である場合(S198のY)、開放タイマに所定の変化期間の値がセットされ(S200)、開閉制御手段170が普通電動役物ソレノイド76を制御して、普通電動役物26を開放する(S202)。S198において、普通図柄の停止図柄が外れを示す態様である場合(S198のN)、S200とS202をスキップする。
普通電動役物26が開放中である場合(S203のY)、入球判定手段110は、普通電動役物26に入球があったか否かを判定する(S204)。普通電動役物26が開放中でなければ(S203のN)、S142のフローを終了する。S204において、入球があれば(S204のY)、条件判定手段146は第2作動フラグをオンに設定し(S206)、入球がなければ(S204のN)、S206をスキップする。第2作動フラグのオンは、第2条件保持手段144に保持されている第2作動条件が成立したことを示す。普通電動役物26の開放時間が経過していなければ(S208のN)、S142のフローを終了して、普通電動役物26の開放状態が維持される。開放時間が経過すると(S208のY)、普通電動役物26が閉鎖され(S209)、S142のフローを終了する。
図12は、図4のS16における第2特別遊技実行処理のフローを詳細に示す。まず、第2作動フラグがオフの場合は(S220のN)、このS16のフローを終了し、第2特別遊技は実行されない。第2作動フラグがオンに設定されている場合であって(S220のY)、第1段階中である場合は(S222のY)、S224へ移行し、第1段階中でない場合は(S222のN)、第1段階であるS224からS240をスキップしてS242へ移行する。
S224において、まだ第2大入賞口30が開放されていなければ第2大入賞口30を開放する(S224)。入球検出装置81が第2大入賞口30への入球を検出した場合(S226のY)、その入球を排出判定手段158が入球数としてカウントする(S228)。第2大入賞口30へ入球がなければS228をスキップする(S226のN)。排出検出装置35が第2大入賞口30からの遊技球の排出を検出した場合(S230のY)、その排出を排出判定手段158が排出数としてカウントする(S232)。第2大入賞口30からの排出がなければS232をスキップする(S230のN)。所定の開放時間を経過していれば(S231のY)、第2大入賞口30を閉鎖する(S234)。所定の開放時間を経過していなければ(S231のN)、S234をスキップする。所定の排出時間が経過していれば(S236のY)、エラー報知などの処理を実行する(S238)。排出時間が経過していなければS238をスキップする(S236のN)。入球検出装置36が特定領域22への入球を検出した場合(S240のY)、S242へ移行し、特定領域22への入球が検出されなければ、S242からS246をスキップしてS248へ移行する(S240のN)。
S242以降は第2段階である。S242において、第1大入賞口28がまだ開放されていなければ第1大入賞口28を開放し(S242)、所定の開放時間が経過していれば(S243のY)、第1大入賞口28を閉鎖する(S244)。所定の開放時間を経過していなければ(S243のN)、S244をスキップする。残りの単位遊技数がゼロであれば(S246のY)、第2作動フラグをオフにして第2特別遊技を終了し(S248)、単位遊技数がまだ残っていれば(S246のN)、S248をスキップしてこのS16を終了する。
図13は、図12のS238におけるエラー処理の詳細を示すフローチャートである。まず、第2大入賞口30の入球数と排出数に差が生じていた場合(S260のN)、エラーが生じたものとしてS262へ移行し、第2大入賞口30の入球数と排出数が同数であった場合(S260のY)、入球した遊技球がすべて排出されたものとしてS262からS270をスキップしてこのS238のフローを終了する。
S262以降はエラーが生じたと判定された場合の処理である。まず、発射制御基板47へ制御信号を送って発射装置46による遊技球の発射を規制し(S262)、第1表示制御手段131により図柄変動が表示されている場合(S264のY)、作動回避手段152が変動表示中の図柄を強制的に外れ図柄で停止させ(S266)、報知手段154は装飾図柄表示装置60にエラーを表示させるとともに各種遊技効果ランプ19の点滅やスピーカ18からの音声出力を通じて遊技者へエラーを報知し(S268)、遊技店の管理装置へエラーを通知して(S270)、このS238のフローを終了する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例においては、可変入球装置として第1大入賞口28および第2大入賞口30を併用する例を説明した。変形例においては、可変入球装置として単一の大入賞口を用いてもよい。その場合、実施例にいう第1大入賞口28を用いてもよいし、第2大入賞口30を用いてもよい。いずれの大入賞口を用いた場合であっても、その大入賞口の内部に入球検出手段と排出検出手段が設けられ、その入球数と排出数が計数されるとともに、入球した遊技球が所定時間経過までにすべて排出されたか否かが判定される。
実施例においては、特別図柄の変動表示中に第2作動条件が成立した場合、変動表示中の特別図柄について表示タイマを停止することにより、そのまま変動表示を続けさせる構成を説明した。変形例においては、表示中の図柄変動が停止したときに表示タイマを停止させ、そのまま第2特別遊技が終了するまで停止図柄を表示させたままにする構成としてもよい。この場合にも、第2特別遊技が終了するまで第1特別遊技が実行開始されないので、遊技者の利益を維持することができる。
実施例においては、装飾図柄表示装置60の画面のほぼ全面にわたって装飾図柄を表示させる構成を説明した。変形例においては、装飾図柄表示装置60の画面を上下で2分割し、一方にはいわゆる第1種ぱちんこ遊技機における表示内容に相当する装飾図柄を表示させ、他方にはいわゆる第2種ぱちんこ遊技機における遊技進行に関連する内容を表示させてもよい。例えば、装飾図柄表示装置60の画面の半分に表示タイマ停止中の装飾図柄の変動を表示させ、残りの半分に第2特別遊技の残り単位遊技数を表示させてもよい。
第2大入賞口30に入球した遊技球について所定時間経過までに排出が検出されなかった場合、または、第2大入賞口30からの排出数が第2大入賞口30への入球数を上回った場合における作動回避手段152による制御内容に関する変形例は以下の通りである。たとえば、作動回避手段152は、第2大入賞口30からの排出が検出されなかった場合や排出数が入球数を上回った場合に、普通図柄が当たり図柄で停止してもこれを無効と判定し、普通電動役物26を開放しない制御をしてもよい。また、普通電動役物26が開いた状態で第2大入賞口30からの排出が検出されなかったと判定された場合や排出数が入球数を上回った場合、普通電動役物26に遊技球が入球してもこれを無効と判定し、第2大入賞口30を開放させない制御をしてもよい。第2大入賞口30が開いた状態で第2大入賞口30からの排出が検出されなかったと判定された場合や排出数が入球数を上回った場合、作動回避手段152は、第2大入賞口30に遊技球が入球してもこれを無効と判定し、その遊技球が特定領域22へ入球したとしてもこれを無効として大当たりを発生させない制御をしてもよい。遊技球が特定領域22へ入球した状態で、第2大入賞口30からの完全な排出が検出されなかったと判定された場合や排出数が入球数を上回った場合、作動回避手段152は、特定領域22への入球によって実行されるべき第2特別遊技の進行を一時中断させる制御をしてもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 本実施例において特別遊技を実行するフローを示す図である。 第1作動条件判定処理のフローを示す図である。 図5のS20における乱数取得処理のフローを詳細に示す図である。 図5のS22における図柄変動処理のフローを詳細に示す図である。 図4のS12における第1特別遊技実行処理のフローを詳細に示す図である。 図4のS14における第2作動条件判定処理のフローを示す図である。 図9のS140における乱数取得処理のフローを詳細に示す図である。 図9のS142における図柄変動処理のフローを詳細に示す図である。 図4のS16における第2特別遊技実行処理のフローを詳細に示す図である。 図12のS238におけるエラー処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 18 スピーカ、 19 各種遊技効果ランプ、 22 特定領域、 24 第1始動口、 26 普通電動役物、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 35 排出検出装置、 36 入球検出装置、 37 流出検出装置、 46 発射装置、 47 発射制御基板、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 装飾図柄表示装置、 61 特別図柄表示装置、 66 流出領域、 68 第2始動口、 81 入球検出装置、 100 遊技制御装置、 130 表示制御手段、 140 特別遊技制御手段、 142 条件保持手段、 143 第1条件保持手段、 144 第2条件保持手段、 146 条件判定手段、 148 特別遊技実行手段、 149 第1特別遊技実行手段、 150 第2特別遊技実行手段、 152 作動回避手段、 154 報知手段、 156 経過時間計測手段、 158 排出判定手段。

Claims (9)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第1の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    第1の特別遊技を実行するための条件である第1の作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1の作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより前記第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口への遊技球の入球を契機として第2の抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第2の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    第2の特別遊技を実行するための条件である第2の作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2の作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態に変化させることにより前記第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより前記第2の特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記可変入球装置の内側に設けられ、遊技球が前記可変入球装置へ入球したときにその入球を検出する入球検出手段と、
    前記可変入球装置の内側に設けられ、前記可変入球装置へ入球した遊技球が前記特定領域または前記特定領域以外の領域を通じて前記可変入球装置の外部へ排出されるときにその排出を検出する排出検出手段と、
    前記第2の特別遊技の実行が開始されたときであって、前記可変入球装置への遊技球の入球が前記入球検出手段によって検出された場合には少なくともその遊技球の排出が前記排出検出手段によって検出されるまで前記第1の作動条件の成立を回避させる作動回避手段と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第1の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    第1の特別遊技を実行するための条件である第1の作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1の作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより前記第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口への遊技球の入球を契機として第2の抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第2の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    第2の特別遊技を実行するための条件である第2の作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2の作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態に変化させることにより前記第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより前記第2の特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記可変入球装置の内側に設けられ、遊技球が前記可変入球装置へ入球したときにその入球を検出する入球検出手段と、
    前記可変入球装置の内側に設けられ、前記可変入球装置へ入球した遊技球が前記特定領域または前記特定領域以外の領域を通じて前記可変入球装置の外部へ排出されるときにその排出を検出する排出検出手段と、
    前記第2の特別遊技の実行が開始されたときであって、前記可変入球装置への遊技球の入球が前記入球検出手段によって検出された場合には少なくともその遊技球の排出が前記排出検出手段によって検出されるまで前記第1の作動条件の成立を回避させるとともに、前記排出が検出された場合であっても前記可変入球装置の外部へ排出された遊技球の数が前記可変入球装置へ入球した遊技球の数を上回った場合には前記成立の回避を維持する作動回避手段と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第1の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    第1の特別遊技を実行するための条件である第1の作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1の作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより前記第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口への遊技球の入球を契機として第2の抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第2の抽選の結果に応じた図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    第2の特別遊技を実行するための条件である第2の作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2の作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態に変化させることにより前記第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させることにより前記第2の特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記可変入球装置の内側に設けられ、遊技球が前記可変入球装置へ入球したときにその入球を検出する入球検出手段と、
    前記可変入球装置の内側に設けられ、前記可変入球装置へ入球した遊技球が前記特定領域または前記特定領域以外の領域を通じて前記可変入球装置の外部へ排出されるときにその排出を検出する排出検出手段と、
    前記第2の特別遊技の実行が開始されたときであって、前記可変入球装置への遊技球の入球が前記入球検出手段によって検出された場合には少なくともその遊技球の排出が前記排出検出手段によって検出されるまで前記第1の作動条件の成立を回避させるとともに、前記排出が検出された場合であっても前記可変入球装置の外部へ排出された遊技球の数が前記可変入球装置へ入球した遊技球の数を下回っている場合には前記成立の回避を維持する作動回避手段と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 前記可変入球装置は、遊技領域においてそれぞれ異なる位置に設けられた第1の可変入球装置と第2の可変入球装置とで構成され、
    前記第1特別遊技実行手段は、前記第1の作動条件が成立したときに前記第1の可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させ、
    前記第2特別遊技実行手段は、前記第2の作動条件が成立したときに前記第2の可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態に変化させ、前記第1段階において前記第2の可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球したときに前記第1の可変入球装置の受け入れ状態を有利な状態へ変化させ、
    前記入球検出手段は、前記第2の可変入球装置の内側に設けられるとともに前記第2の可変入球装置への入球を検出し、
    前記排出検出手段は、前記第2の可変入球装置の内側に設けられるとともに前記第2の可変入球装置からの排出を検出し、
    前記作動回避手段は、前記第2の特別遊技の実行が開始されたときであって、前記第2の可変入球装置への遊技球の入球が前記入球検出手段によって検出された場合には少なくともその遊技球の排出が前記排出検出手段によって検出されるまで前記第1の作動条件の成立を回避させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記可変入球装置への入球が前記入球検出手段によって検出されてからの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記可変入球装置への入球が検出された遊技球についてその入球から所定期間が経過するまでに前記排出検出手段により前記排出が検出されたか否かを判定する排出判定手段と、をさらに備え、
    前記作動回避手段は、前記所定期間が経過するまでに前記排出が検出されなかった場合、前記第1表示制御手段により変動表示されている図柄を強制的に外れ図柄で停止させるとともに、図柄変動の継続を停止させることによって前記第1の作動条件の成立を回避させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記可変入球装置への入球が前記入球検出手段によって検出されてからの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    前記可変入球装置への入球が検出された遊技球についてその入球から所定期間が経過するまでに前記排出検出手段により前記排出が検出されたか否かを判定する排出判定手段と、
    前記所定期間の経過までに前記排出が検出されなかった場合にその旨を報知する報知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記報知手段は、前記第2の特別遊技の第1段階において前記所定期間の経過までに前記排出が検出されなかった場合にその旨を遊技者に報知することを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
  8. 前記報知手段は、前記可変入球装置の外部へ排出された遊技球の数が前記可変入球装置へ入球した遊技球の数を上回った場合に、不適切な動作があったものとしてその旨を報知することを特徴とする請求項6または7に記載の弾球遊技機。
  9. 前記排出判定手段は、前記所定期間が経過したとき、前記可変入球装置へ入球した遊技球の数と前記可変入球装置の外部へ排出された遊技球の数とに差があった場合に前記排出が検出されなかったものと判定することを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の弾球遊技機。
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