JP4336130B2 - 電力線通信システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線通信システムに関し、さらに詳しくは、電力線から漏洩する電界を防止する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭内に引き込まれている所謂、商用電力線は、2本の電線の差電圧(日本では100V)で電力を供給しており、ケーブルの形態からみると一種の平衡ケーブルと見なすことができる。近年この商用電力線を介して信号を送受信する電力線通信システムの研究が盛んに行われている。日本の配電システムでは高圧から低圧へ変圧する柱上トランスの低圧側で中性線(ニュートラル)を接地するTTシステムを採用している。そのためこの中性線の接地が原因で2本の電線間の平衡が崩れ大地に対する電位が発生し、電力線を通る高周波信号は空間に放出(漏洩)されてしまう。
図5は、このTTシステムの概念図である。柱上トランス40の2次側は中点が接地線41により大地に接地されている。従って、トランス40の両端(電力線42と43の間)の電圧は200Vであるが、中性線44との間では夫々100Vとなる。そして、その3線電力線は電力量計49を介して家庭内の分電盤45に入り、各ブレーカ45a、45b、45cを介して電気製品46、47、48に供給される。
また、電力線を用いた通信システムでは、各種無線業務が使用している周波数と同じ周波数を用いるため、無線局に影響を与えることがないように、漏洩する電力を極力抑える必要がある。現在の電波法では、450kHz以下の周波数を用いた電力通信システムのみ許可されているが、配電線からの漏洩電界強度に関する規定はない。一方、450kHzを超える周波数帯として、あらたに2MHz〜30MHzの帯域を電力通信システム用として解放する予定で検討がすすめられている。
【0003】
そこで、特開平7−245576号公報には、電力線搬送通信において、近接導体からの漏洩を低減し、且つコモンモードノイズによるノーマルモードノイズへの影響を抑圧し、各分岐電力線間の混信を防止できる電力線搬送通信システムについて開示されている。それによると、主幹電力線からそれぞれブロックフィルタを介して分岐した分岐電力線にターミナル等の電力線搬送通信機器を結合し、前記各分岐電力線を通信媒体として通信を行なう電力線搬送通信システムにおいて、前記各分岐電力線の2本の電線がそれぞれ接続される前記ブロックフィルタの各出力端からそれぞれ内側をみた2つのインピーダンスが平衡し、且つ前記電力線搬送通信機器による通信信号に対しては高インピーダンスとなるように構成されたブロックフィルタと、前記各ブロックフィルタに接続される主幹電力線の2本の電線のいずれか一方の電線とアース線との間に接続されたハイパスフィルタとを備えるとしている。
また、従来からEMIフィルタや機器のACラインに挿入するノイズフィルタにより、機器から発生する高調波ノイズの漏洩や伝導を阻止する技術が存在する。
【特許文献1】
特開平7−245576号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記TTシステムによる配電システムでは、変圧器の2次側の中性線を接地する。この中性線の接地が原因で2本の電線間の平衡が崩れ大地に対する電位が発生し、電力線を通る高周波信号は空間に放出(漏洩)されてしまうといった問題がある。
また、前記特許文献1は、お互いのシステム間の干渉を防いだり、若しくは隣家への信号流出を防ぐための技術であり、信号が空間へ漏洩することを積極的に防ぐ目的の技術ではない。
また、EMIフィルタやノイズフィルタのような、機器から発生する高調波ノイズの漏洩や伝導を阻止する目的での技術は存在するが、電力線通信システムにおいて信号線に従来のフィルタを採用しても十分な効果が得られず、技術としては確立してはいなかった。
本発明は、かかる課題に鑑み、大地からの異なる電位分を減衰して配電線からの電界の漏洩を低減する電力線通信システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、電力線に高周波信号を重畳して信号の送受信を行う電力線通信システムであって、主幹電力線(高圧配電線)の電圧を降圧して商用電力に変換する変圧器の2次側の何れか一方の低圧配電線及び中性線に電力線通信用のモデムから供給された信号を重畳すると共に受信すべき信号を抽出し前記モデムへ供給する結合器と、前記モデムと前記結合器との間に配置され漏洩電界強度を低減するフィルタ部とを備えたものにおいて、前記結合器と前記モデムとの間を接続する2本の信号線はツイストペアー線であり、前記フィルタ部は、前記2本の信号線と前記低圧配電線の中性線から延びる接地線とが所定の間隔を空けた状態でフェライト等の強磁性体によって包囲されるように構成したものであることを特徴とする。
本発明の電力線通信システムは、低圧配電線に信号を重畳して送信したり、配電線に重畳された信号を受信するための結合器があり、この結合器の2次側は1次側と絶縁されてモデムに接続されている。本発明の最も特徴的なところは、結合器の2次側の信号線と中性線を接地する接地線とをまとめてフィルタ部により包囲する構成としているところである。
かかる発明によれば、フィルタ部が信号線と中性線の接地線とをまとめて包囲するように構成されているので、中性線との間に発生する電位分を減衰することができ、配電線からの漏洩電界を減衰することができる。
請求項2は、前記フィルタ部は、所定の長さを有する複数の強磁性体によって前記接地線と信号線とを包囲し、前記複数の強磁性体どうしの接合部分を絶縁材によって互いに絶縁すると共に、前記接地線と信号線との間隔を確保するように緩衝材が充填されていることを特徴とする。
従って、結合器の2次側の信号線と中性線の接地線とをまとめてフェライト等の強磁性体により包囲することにより、接地線との間に発生した電位分を減衰させる。また、信号線と接地線は強磁性体が飽和しないように所定の間隔を保つ必要があるので、緩衝材により被覆して固定する。また、分割した強磁性体の接合部を絶縁材により絶縁する。
かかる発明によれば、フィルタ部をフェライト等の強磁性体により構成するので、接地線との間に発生した電位分を減衰させることができ、配電線からの漏洩電界を有効に減衰し、しかも、分割した強磁性体を使用することにより、作業性を高めることができる。
【0006】
請求項3は、前記結合器は、前記中性線と接地線との接続部分の近傍に設置されることを特徴とする。
結合器の1次側は配電線である。もし、結合器を配電線より離して配置した場合、当然、1次側の配線が長くなりそこから漏洩電界が発生する電力が大きくなる。そこで、結合器を中性線と接地線との接続部分の近くに配置するのが好ましい。
かかる発明によれば、結合器を中性線と接地線との接続部分の近くに配置するので、漏洩電界を抑えることができる。
請求項4は、前記フィルタ部は、前記中性線と接地線との接続部分の近傍に設置されることを特徴とする。
フィルタの1次側は結合器の2次側と接続されている。従って、フィルタと結合器との距離が長くなると2次側の配線が長くなり、信号線と接地線との間に発生する電位によって漏洩電界が増加する。そこで、フィルタ部を中性線と接地線との接続部分の近傍に配置して、フィルタの1次側の線路が剥き出しになる距離を短くする。
かかる発明によれば、フィルタ部を中性線と接地線との接続部分の近くに配置するので、フィルタの1次側の線路が剥き出しになる距離が短くなり、漏洩電界を減衰させる効率を高めることができる。
請求項5は、前記フェライト等の強磁性体は、当該電力線通信システムで使用する周波数帯域を減衰可能な特性を有することを特徴とする。
フェライト等の強磁性体は材料の種類、及び混合剤の配合比率により周波数特性が異なる。従って、当該電力線通信システムで使用する周波数帯域で減衰特性が大きくなるものを選ぶ必要がある。また減衰量は、信号線と接地線を挟み込む長さによっても決まる。そのため、フェライトの個数を増やすとその分に応じた減衰量を得ることができる。
かかる発明によれば、強磁性体の周波数特性を当該電力線通信システムで使用する周波数に合わせるので、効率良く所要周波数を減衰することができる。
【0007】
請求項6は、前記緩衝材は、スポンジ、ゴム、若しくは発泡スチロールであることを特徴とする。
信号線と接地線はフェライト等の強磁性体が飽和しないように所定の間隔を保つ必要がある。同時にフェライト等は衝撃に弱いためその緩衝材としての役目も果す必要がある。このような両方の役目を果す材料としてスポンジ、ゴム、若しくは発泡スチロールが適している。
かかる発明によれば、緩衝材としてスポンジ、ゴム、若しくは発泡スチロールを使用するので、強磁性体を飽和させることなく、且つ、強磁性体への衝撃を和らげてその破損を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1(a)は本発明の実施形態に係る電力線通信システムの構成図である。同図に示すように、電柱1の上部には高圧配電線(6600V)3が架設されており、高圧配電線(6600V)3の電圧を商用電圧(100V)に降圧する柱上トランス2が電柱1の高所に設置されている。この柱上トランス2の2次側からは、低圧配電線4と中性線5とが引き出されて図示しない電力量計を介して需要家の分電盤(図示しない)へと配電されている。本電力線通信システムは前記低圧配電線4の何れか一方と中性線5との間に発生する信号をモデム6に結合する結合器7と、結合器7とモデム6とを結ぶ信号線8及び接地線10に装着したフィルタ9とを備えて構成されている。
図1(b)は結合器7の内部構成を表す図であり、結合トランス7aと、電力線側の両端子に直列に接続されたコンデンサ7bとから構成される。
本発明の特徴的な構成は、結合器7とモデム6とを接続する信号線8だけでなく中性線5を接地するための接地線10を一緒にフィルタ9に装着したところにある。
【0009】
図1(c)はフィルタ9の断面図であり、図1(d)はフィルタ9の構造図である。今回使用したフェライトは、30mm×30mm×34mmのフェライト(RFC−13(北川工業株式会社製)相当)である。尚、この大きさや型名は、あくまで一例である。中性線5を接地するための接地線10と信号線8とを所定の間隔で配置し、その周囲を2分割したフェライト11で包囲し、フェライト11の内壁と接地線10と信号線8とのすき間にはスポンジ等の緩衝材12を充填する。更にフェライト11の接合部を絶縁テープ13により絶縁する。尚、緩衝材としてスポンジ以外に、ゴム、発泡スチロール等の他の絶縁材料を使用しても構わない。また、信号線8はツイストペアケーブルを使用するのが好ましい。実際には信号線8と接地線10とが所定の間隔を保つように緩衝材12を信号線8と接地線10との周囲に配置した後に、その周囲をフェライトにて包囲し、フェライト11の接合部を絶縁テープ13(両面テープ)で接合して固定するという手順で組み立てるのが一般的であろう。尚、絶縁テープ13の厚みを変えることで、フェライトで包囲された内部の磁界強度が変化し、これに応じてフィルタの減衰量も変化するので、絶縁テープ13を最適な厚みにするのが望ましい。
【0010】
図2は、図1(a)の電力線通信システムの構成を模式的に表した図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。高圧配電線3の2線から電力を引き込み、柱上トランス2の1次側と接続し、その2次側の中点は接地線10により接地される。2次側の2線は結合器7に入力され、結合器7を構成するコンデンサ7bを介して結合トランス7aに接続される。コンデンサ7bは商用周波数(50/60Hz)に対して高いインピーダンスを示し、高周波に対して低いインピーダンスを示す容量に設定する。これにより、結合トランス7aには高周波の信号のみ通過して、商用周波数は阻止されるためトランスの容量を小さくすることができる。従って、結合トランス7aの2次側には高周波の信号が発生し、ツイストペアケーブル8によりモデム6に入力する。
本発明では、前記フィルタ9を結合トランス7aの2次側の信号線8と中性線5を接地する接地線10とを一緒に装着することにより、信号線8と接地線10とが高周波領域で結合して平衡回路を形成することにより、当該周波数で大地からの異なる電位分は、このフィルタ9により減衰されるので配電線からの高周波の漏洩電界を低減することができる。この構成により、モデム6が親機となり光ファイバー等で構成されたWANからのデータを、フィルタ9、結合器7、低圧配電線4を介してユーザ宅Aに供給することができ、これをモデム(子機)14で復調してPC15によりデータを受信することができる。また、PC15からのデータはモデム(子機)14で変調され、低圧配電線4、結合器7、フィルタ9、モデム6を介してWANに送信される。また、低圧配電線4には複数のユーザ宅B等が接続される。
【0011】
図3(a)は、擬似配電線を用いて本発明のフィルタの効果を電波暗室にて測定した実測データの図である。縦軸は漏洩電界強度(dBμV/m)を示し、横軸は周波数(MHz)を示す。グラフの細線16がフィルタ9がない場合の特性であり、グラフの太線17がフィルタ9がある場合の特性である。この図から明らかなように、殆どの周波数帯でフィルタの効果により漏洩電界強度が低下しており、特に、7MHz、及び23MHzで約10dB以上の大きな効果が出ているのが解る。また、フェライトの個数を変えた時の効果比較を、オープンサイトにて測定した結果を図3(b)に示す。フェライトの個数を増やすことで、より大きな減衰量となること、電波暗室より実際の配電線に近いオープンサイトでも同様の効果が得られることがわかる。
【0012】
図4は図3(a)の実測データを測定する測定ブロックの模式図である。一般的な配電線の形態を模擬しており、23と24が擬似電柱を、20が擬似配電線である。20は配電線で最も多く使用されているOW線を模擬しており、ここでは実際に使われている線材を使用している。20(c)が中性線で、20(a)もしくは20(b)との組み合わせで100Vを得ることになる。20の長さは10m、高さは3mで電波暗室に設置できる最大の大きさであり、3本の電線間は20cmで実際の配電線と同じ間隔である。23側に変圧器が設置されることを想定しており、ここで20(c)と10が接続されている。ただし、変圧器を接続すると終端効果で定在波が小さくなり高周波信号が漏洩しにくくなること、漏洩は変圧器に起因しないことから、この測定ブロックでは省略している。24側は需要家宅への引き込み線を想定しており、電力量計(宅内配線・宅内機器)を模擬した終端器22を接続している。スペクトラムアナライザ(スペアナ)18が出力する高周波信号を増幅器19とフィルタ9と結合器7を介して擬似配電線20(b)と20(c)に印加し、擬似配電線20からの漏洩電界をループアンテナ21で受信し、これをスペアナ18で測定した。
尚、20(a)には何も接続されていないが、漏洩には直接関係ないこと、20(b)と20(c)から漏洩した高周波信号に対する導波器もしくは反射器となって、実際の配電線と比べて条件としては悪い方向となる。よって、本発明の作用を評価する上で適切な測定系であると言える。
【0013】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、フィルタ部が信号線と低圧配電線の中性線を接地する接地線とを包囲するように構成されているので、接地線との間に発生する電位分を減衰することができ、配電線からの漏洩電界を減衰することができる。
また請求項2では、フィルタ部をフェライト等の強磁性体により構成するので、接地線との間に発生した電位分を減衰させることができ、配電線からの漏洩電界を有効に減衰し、しかも、分割した強磁性体を使用することにより、作業性を高めることができる。
また請求項3では、結合器を中性線と接地線との接続部分の近くに配置するので、漏洩電界を抑えることができる。
また請求項4では、フィルタ部を中性線と接地線との接続部分の近くに配置するので、フィルタの1次側の線路が剥き出しになる距離が短くなり、漏洩電界を減衰させる効率を高めることができる。
また請求項5では、フェライト等の強磁性体の周波数特性を当該電力線通信システムで使用する周波数に合わせるので、効率良く所要周波数を減衰することができる。
また請求項6では、緩衝材としてスポンジ、ゴム、若しくは発泡スチロールを使用するので、フェライト等の強磁性体を飽和させることなく、且つ、強磁性体への衝撃を和らげて破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る電力通信システムの構成図、(b)は結合器7の内部構成を表す図、(c)はフィルタ9の断面図、(d)はフィルタ9の構造図である。
【図2】本発明の図1(a)の電力通信システムの構成を模式的に表した図である。
【図3】(a)は擬似配電線を用いて本発明のフィルタの効果を電波暗室にて測定した実測データ図、(b)はフェライトの個数を変えた時の効果比較をオープンサイトにて測定した結果を表す図である。
【図4】図3(a)の実測データを測定する測定ブロックの模式図である。
【図5】従来のTTシステムの概念図である。
【符号の説明】
1 電柱、2 柱上トランス、3 高圧配電線、4 低圧配電線、5 中性線、6 モデム、7 結合器、7a 結合トランス、7b コンデンサ、8 信号線、9 フィルタ 、10 接地線、11 フェライト、12 緩衝材、13 絶縁テープ、14 モデム(子機)、15 PC、16 漏洩電界強度実測データ(フィルタなし)、17 漏洩電界強度実測データ(フィルタ有り)、18 スペクトラムアナライザ、19 増幅器、20 擬似配電線、21 ループアンテナ、22 終端器、23 擬似電柱、24 擬似電柱、40 柱上トランス、41 接地線、42、43 電力線、44 中性線、45 分電盤、45a、45b、45c ブレーカ、46、47、48 電気製品、49 電力量計

Claims (6)

  1. 電力線に高周波信号を重畳して信号の送受信を行う電力線通信システムであって、主幹電力線(高圧配電線)の電圧を降圧して商用電力に変換する変圧器の2次側の何れか一方の低圧配電線及び中性線電力線通信用のモデムから供給された信号を重畳すると共に受信すべき信号を抽出し前記モデムへ供給する結合器と、前記モデムと前記結合器との間に配置され漏洩電界強度を低減するフィルタ部とを備えたものにおいて、
    前記結合器と前記モデムとの間を接続する2本の信号線はツイストペアー線であり、
    前記フィルタ部は、前記2本の信号線と前記低圧配電線の中性線から延びる接地線とが所定の間隔を空けた状態でフェライト等の強磁性体によって包囲されるように構成したものであることを特徴とする電力線通信システム。
  2. 前記フィルタ部は、所定の長さを有する複数の強磁性体によって前記接地線と信号線とを包囲し、前記複数の強磁性体どうしの接合部分を絶縁材によって互いに絶縁すると共に、前記接地線と信号線との間隔を確保するように緩衝材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の電力線通信システム。
  3. 前記結合器は、前記中性線と接地線との接続部分の近傍に設置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力線通信システム。
  4. 前記フィルタ部は、前記中性線と接地線との接続部分の近傍に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電力線通信システム。
  5. 前記フェライト等の強磁性体は、当該電力線通信システムで使用する周波数帯域を減衰可能な特性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電力線通信システム。
  6. 前記緩衝材は、スポンジ、ゴム、若しくは発泡スチロールであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電力線通信システム。
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