JP4335330B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、像担持体上に現像剤像を形成し、像担持体に転接された搬送部材を介して搬送される転写材上に現像剤像を転写することにより画像を出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置として、水平方向に張設された無端状の搬送ベルトに沿って4色の画像形成ユニットを並設したカラー複写機が知られている。このカラー複写機では、搬送ベルトの搬送方向に沿って、イエロー;Y、マゼンタ;M、シアン;C、ブラック;Bkの各色の画像形成ユニットが順に配設されている。
【0003】
各色の画像形成ユニットは、各色に色分解された画像信号に基づく静電潜像をその表面上に形成する感光体ドラム、このドラム表面上の静電潜像に対して対応する色の現像剤(以下、トナーと称する)を供給して現像する現像装置、およびドラム表面上で可視像化されたトナー像を搬送ベルトによって搬送される転写材としての記録紙上に転写する転写装置を有している。各色のトナー像が重ねて転写された記録紙は、搬送ベルトの下流側に設けられた定着装置を通過されて、記録紙上の各色のトナー像が溶融されて記録紙上に定着される。
【0004】
上記一連の画像形成プロセスにおいて、記録紙から発生される紙粉や未転写トナーが搬送ベルト上に不所望に堆積される。これら紙粉や残留トナーは、4色画像形成ユニットより下流側で搬送ベルトに対向して配置されたクリーニング装置によって搬送ベルト上から除去される。
【0005】
また、4色画像形成ユニットの最も下流側のブラック用のユニットと定着装置との間の搬送ベルトの最下端には、各出力画像の位置合せのためにベルト上に出力されるパターン画像を読取るためのパターンセンサが配設されている。パターンセンサは、ベルト表面に近接した端部を介してベルト表面に光を照射するための光照射用光ファイバ、ベルト表面に近接して配置されたベルト表面からの反射光を集光するレンズ、およびこのレンズによって集光した反射光を受光部へ導く受光用光ファイバを有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにパターンセンサをベルト表面に近接して配置すると、ベルト表面上に堆積された紙粉や残留トナーによってレンズが汚染され易く、照射光量の低下、反射光量の低下、レンズを透過して検出される光量の低下などの不具合を生じ易くなる。このような不具合を生じると、パターンセンサによる検出精度が低下されてしまう。
【0007】
また、パターンセンサが定着装置に近接して配置されているため、定着装置からの輻射熱の影響によってセンサが加熱され、プラスティック製の集光レンズが変形されてしまう場合がある。このような場合には、集光レンズが正常に機能しなくなり、パターンの読取りが不可能になるという問題があった。
【0008】
さらに、パターンセンサが搬送ベルトに近接して配置されているため、ジャム処理などによって搬送ベルトが退避される際にオペレータがパターンセンサに接触してしまいセンサの取付け位置が変化されてしまう場合がある。センサの取付け位置が大きく変化してしまうと、ベルト表面が集光レンズの焦点深度から外れてしまい、パターンの読取りができなくなる問題を生じる。
【0009】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、画像ズレを補正するためのパターン画像を高精度に検出でき、ズレのない良質な画像を形成できる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の画像形成装置は、像担持体上に現像剤による像を形成する像形成手段と、上記像担持体に沿って走行される搬送部材を有し、この搬送部材上に保持した転写材を上記像担持体上の現像剤像へ搬送する搬送手段と、この搬送手段にて搬送される転写材へ上記像形成手段にて形成された現像剤像を転写する転写手段と、上記搬送手段の下流側に近接して設けられ、上記転写手段にて転写材に転写された現像剤像を加熱して溶融し、この現像剤像を転写材に定着させる定着手段と、上記像形成手段および転写手段を介して上記搬送部材上にパターン画像を形成するパターン画像形成手段と、上記定着手段に近接して上記搬送部材に対向して配置され、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上に形成されたパターン画像を検出する検出手段と、この検出手段が上記搬送部材に対向した検出端部に接触した状態で上記搬送部材との間に介在された第1部分、および上記検出手段と定着手段との間に介在され上記定着手段の輻射熱から上記検出手段を保護する第2部分が断面略L字形を成し、上記第1部分が、上記検出端部を上記搬送部材に露出させる孔を有する保護部材と、上記検出手段にて上記搬送部材上のパターン画像を検出するときに上記検出端部が上記孔を介して上記搬送部材に露出するように上記保護部材を移動させ、パターン画像を検出しないときに上記検出端部を上記第1部分が閉塞するように上記保護部材を移動させる移動手段と、を備えている。
【0011】
また、この発明の画像形成装置は、像担持体上に現像剤による像を形成する像形成手段と、上記像担持体に沿って走行される搬送部材を有し、この搬送部材上に保持した転写材を上記像担持体上の現像剤像へ搬送する搬送手段と、この搬送手段にて搬送される転写材へ上記像形成手段にて形成された現像剤像を転写する転写手段と、上記搬送手段の下流側に近接して設けられ、上記転写手段にて転写材に転写された現像剤像を加熱して溶融し、この現像剤像を転写材に定着させる定着手段と、上記像形成手段および転写手段を介して上記搬送部材上にパターン画像を形成するパターン画像形成手段と、上記定着手段に近接して上記搬送部材に対向して配置され、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上に形成されたパターン画像を検出する検出手段と、この検出手段が上記搬送部材に対向した検出端部に接触した状態で上記搬送部材との間に介在された第1部分、および上記検出手段と定着手段との間に介在され上記定着手段の輻射熱から上記検出手段を保護する第2部分が断面略L字形を成し、上記第1部分が、上記検出端部を上記搬送部材に露出させる孔を有する清掃部材と、上記検出端部が上記孔を介して上記搬送部材に露出する位置に上記清掃部材を付勢する付勢手段と、この付勢手段による付勢力に抗して上記第1部分が上記検出端部を閉塞する位置へ上記清掃部材を移動させる移動手段と、を備え、上記清掃部材は、上記移動の途中で上記検出端部に摺接し、当該検出端部を清掃する。
【0012】
また、この発明の画像形成装置によると、上記移動手段は、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上にパターン画像が形成される直前に、上記検出端部を閉塞する位置に上記清掃部材を移動させ、パターン画像が形成された時点で上記検出端部を露出する位置に上記清掃部材を移動させることを特徴とする。
【0013】
また、この発明の画像形成装置は、像担持体上に現像剤による像を形成する像形成手段と、上記像担持体に沿って走行される搬送部材を有し、この搬送部材上に保持した転写材を上記像担持体上の現像剤像へ搬送する搬送手段と、この搬送手段にて搬送される転写材へ上記像形成手段にて形成された現像剤像を転写する転写手段と、上記搬送手段の下流側に近接して設けられ、上記転写手段にて転写材に転写された現像剤像を加熱して溶融し、この現像剤像を転写材に定着させる定着手段と、上記像形成手段、搬送手段、転写手段、および定着手段を包囲した筐体を開閉可能に設けられた扉と、上記像形成手段および転写手段を介して上記搬送部材上にパターン画像を形成するパターン画像形成手段と、上記定着手段に近接して上記搬送部材に対向して配置され、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上に形成されたパターン画像を検出する検出手段と、この検出手段が上記搬送部材に対向した検出端部に接触した状態で上記搬送部材との間に介在された第1部分、および上記検出手段と定着手段との間に介在され上記定着手段の輻射熱から上記検出手段を保護する第2部分が断面略L字形を成し、上記第1部分が、上記検出端部を上記搬送部材に露出させる孔を有する清掃部材と、上記扉が開放している状態で、上記検出端部を閉塞する位置に上記清掃部材を付勢する付勢手段と、上記扉の閉塞動作に連動して、上記検出端部が上記孔を介して上記搬送部材に露出する位置へ上記清掃部材を移動させる移動手段と、を備え、上記清掃部材は、上記移動の途中で上記検出端部に摺接し、当該検出端部を清掃する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
図1には、この発明の実施の形態に係る画像形成装置として、4連タンデム方式のフルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)の構成を概略的に示してある。この複写機は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の可視像をそれぞれ対応した感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの表面上に形成するための電子写真方式の4組の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを備えている。これらの画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは、略水平方向に互いに所定距離離間して並設されている。
【0019】
各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkの下方には、各画像形成部を通して転写材としての記録紙Pを搬送するための搬送機構20が延設されている。搬送機構20は、互いに離間して配置された駆動ローラ22および従動ローラ24、各ローラ22、24に巻回されて張設され所定方向に無端走行される搬送ベルト21、および各ローラの両端でそれぞれの回転軸を支持したベルトフレーム(図3参照)を有している。従動ローラ24は、ベルトフレームに取付けられた後述するバネにより駆動ローラ22から離れる方向に付勢されており、両者の間に巻回された搬送ベルト21には所定のテンションが与えられている。そして、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkが搬送ベルト21の搬送面上にそれぞれ転接されて配置されている。
【0020】
各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの回転軸、および駆動ローラ22の回転軸は、複写機のフロント側(紙面手前側)からリア側(紙面奥側)に向けて同一方向に互いに略平行に延びている。4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの回転軸のフロント側およびリア側の端部は、複写機の筐体側のフレームにて回転自在に支持されている。また、駆動ローラ22および従動ローラの回転軸のフロント側およびリア側の端部には各回転軸を回動自在に支持した一対の金属製のベルトフレーム23fがそれぞれ設けられている。ベルトフレーム23fは、搬送ベルト21が各感光体ドラムに接触される作動位置と、この作動位置から下方に感光体ドラムから離れる方向に移動した退避位置と、の間で移動可能に設けられている。
【0021】
また、搬送機構20の図中右側端部には、搬送ベルト21を介して従動ローラ24の上方に転接した吸着ローラ25が設けられている。吸着ローラ25には、吸着バイアスを付与するためのバイアス電源(図示せず)が接続され、接地された従動ローラ24との間に所定のバイアス電圧が与えられるようになっている。
【0022】
更に、搬送機構20の図中左側端部には、搬送ベルト21を介して駆動ローラ22に転接されたベルトクリーナ27が設けられている。ベルトクリーナ27は、搬送ベルト21上に不所望に付着した紙粉、残留トナーおよび後述するパターン画像を掻き落とすことにより搬送ベルト21の搬送面を清掃する。
【0023】
ここで、上述した各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkの構成について説明する。尚、4つの画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは略同一の構成を有するため、ここでは記録紙Pの搬送方向最上流側に配設されたイエロー用の画像形成部10Yについて代表して説明し、他の画像形成部の詳細についての説明を省略する。
【0024】
すなわち、イエロー用の画像形成部10Yはその略中央位置に搬送ベルト21に転接された像担持体としての感光体ドラム1Yを備えている。この感光体ドラム1Yの周囲には、感光体ドラム1Yの表面を所定の電位に帯電させる帯電装置2Y、帯電されたドラム表面を色分解された画像信号に基づいて露光し、ドラム表面上に静電潜像を形成する露光装置3Y(後述する)、ドラム表面上に形成された静電潜像にイエロートナーを供給して現像する現像装置4Y、現像したトナー像を後述する給紙機構を介して給紙される記録紙P上に転写する転写ローラ5Y、転写されずに感光体ドラム1Yの表面に残留した残留トナーをドラム表面に不所望に付着された紙粉とともに除去するクリーナ6Y、および感光体ドラム1Yの表面に残留した電荷を除去する除電ランプ7Yが順に配設されている。また、感光体ドラム1Yは、図示しないドラム駆動モータにより所定の周速度で回転駆動されるようになっている。
【0025】
ところで、上記複写機の筐体のフロント側には、ジャム処理時やメンテナンス時にアクセスするための図示しないフロントドアが筐体に対して開閉可能に設けられている。また、このフロントドアは、筐体側に設けられた図示しないドア開閉スイッチによってその開閉状態が検知される。
【0026】
図2には、上述したイエロー用の露光装置3Yの概略構成を代表して示してある。露光装置3Yは、図示しない外部機器などから送られてくる画像データ、または図示しない原稿から読取った画像データに従って、図示しない印字制御部から送られる印字信号に応じたレーザービーム31を射出する半導体レーザー発振器32を有している。レーザー発振器32から射出されたレーザービーム31は、ビーム整形光学系としてのシリンドリカルレンズ33を通過されて整形され、図示しない高速回転モータによって高速回転(約20000〜25000[rpm])されるポリゴンミラー34によって偏向される。
【0027】
ポリゴンミラー34によって偏向されたレーザービーム31は、fΘレンズ35を通過して反射ミラー36によって反射され、感光体ドラム1Yの表面上の所定の露光位置に照射される。反射ミラー36は、感光体ドラム1Yに向う光路上に複数設けられているが、ここでは図示簡略化のため、1つの反射ミラー36を代表して示してある。
【0028】
このとき、ポリゴンミラー34の回転によってレーザービーム31が感光体ドラム1Yの回転軸に沿った主走査方向に走査され、感光体ドラム1Y自体の回転によりレーザービーム31が主走査方向と直交する副走査方向に走査される。このようなポリゴンミラー34の高速回転および感光体ドラム1Y自体の回転により、ドラム表面全体が印字信号に基づいて露光走査され、ドラム表面上にイエロー用の静電潜像が形成される。
【0029】
また、ポリゴンミラー34によって偏向されたレーザービーム31の一部がビーム検出器としてのフォトディテクタ37で検出され、この検出結果に基づいて、各画像形成部におけるレーザービームの主走査方向の書出しタイミングの同期がとられるようになっている。
【0030】
尚、fΘレンズ35は金属製のレンズ保持部材35aによって所定の角度で所定位置に保持され、fΘレンズ35の下流側に設けられた反射ミラー36は金属製のミラー保持部材36aによって所定の角度で所定位置に保持されている。また、反射ミラー36は、比較的感光体ドラム1Yに近接した位置に配置され、fΘレンズ35は、その位置決め精度を高めるため、ポリゴンミラーとともに1つの密閉されたユニット内に組込まれて配置されている。
【0031】
以下、イエロー用の画像形成部10Yにおける動作について説明する。
【0032】
まず、動作に先立って、帯電装置2Yによって感光体ドラム1Yの表面が所定の電位に帯電される。感光体ドラム1Yの表面は、有機系光導電体によって形成されている。この光導電体は、通常は高抵抗であるが、光が照射されると、光照射部の比抵抗が変化する性質を持っている。
【0033】
そして、帯電した感光体ドラム1Yの表面に、図示しない印字制御部から送られてくるイエロー用の印字信号に従って、露光装置3Yを介してレーザービームを照射する。レーザービームは、感光体ドラム1Yの表面に照射され、それにより、イエロー印字パターンの静電潜像が感光体ドラム1Yの表面上に形成される。
【0034】
静電潜像とは、帯電によって感光体ドラム1Yの表面に形成される像であり、露光装置3Yからの光照射によって、光導電体の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体ドラム1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、露光装置3Yからの光照射がなされなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
【0035】
このようにして帯電された感光体ドラム1Y上の露光位置に、露光装置3Yを介して出力されるレーザービームが結像されて形成された静電潜像は、感光体ドラム1Yの回転に従って所定の現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体ドラム1Y上の静電潜像は、現像装置4Yによって供給されるイエロートナーによって可視像としてトナー像化される。
【0036】
現像装置4Yは、図示しない現像器駆動モータにより所定の周速度で回転駆動される現像スリーブ40Yを有している。現像スリーブ40Yは、感光体ドラム1Yに転接された状態で配置されている。
【0037】
現像装置4Y内には、イエロー染料を含み樹脂にて形成されるイエロートナーが収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体ドラム1Y上に帯電した帯電荷と同極性の電荷を有している。感光体ドラム1Yの表面が現像装置4Yの現像スリーブ40Yを通過していくことにより、感光体ドラム1Y表面上の除電された潜像部にのみイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローのトナー像が形成された感光体ドラム1Yは、引続き所定の周速度で回転され、ドラム表面上のトナー像が所定の転写位置へ回転される。
【0038】
一方、記録紙Pを搬送ベルト21上に給紙するための給紙機構40は、複数枚の記録紙Pを集積した給紙カセット41を搬送機構20の下方に隣接した位置に有している。給紙カセット41内に収容された記録紙Pは、給紙カセット41の一端に隣接して配設されたピックアップローラ42によって取出され、フィードローラ43によって給紙搬送路44へフィードされる。給紙搬送路44を搬送された記録紙Pは、給紙搬送路44の終端、即ち搬送機構20の上流側の搬送路上に設けられたレジストローラ45によって一旦整位された後、搬送機構20の従動ローラ24と吸着ローラ25との間を通して搬送され、搬送ベルト21に沿った上述した転写位置へ給紙される。
【0039】
上述した給紙機構40を介して給紙された記録紙Pは、搬送ベルト21の走行とともにイエロー画像形成部10Yの上述した転写位置へ搬送される。このとき、吸着ローラ25に所定の吸着バイアス電圧が印加され、吸着ローラ25と従動ローラ24との間に所定の電界が形成される。この電界により、記録紙Pが搬送ベルト21に吸着され、搬送ベルト21の走行に従って吸着された記録紙Pが各画像形成部に対応した複数の転写位置を通して搬送される。
【0040】
このように、感光体ドラム1Y上のイエロートナー像が転写位置へ回転されるとともに記録紙Pが転写位置へ搬送されると、転写ローラ5Yに対してトナーの極性と逆極性の転写バイアス電圧が印加され、イエロートナーに対して転写ローラ5Yに向う電界が作用され、記録紙P上にトナー像が転写される。
【0041】
以上のように、記録紙P上にトナー像が転写された後、感光体ドラム1Yは、そのまま所定の周速度にて回転駆動され、クリーナ6Yによって残留トナーや紙粉が除去される。その後、必要に応じて再び帯電装置2Yからの一連のプロセスに入る。
【0042】
転写位置において記録紙Pと接した感光体ドラム1Y上のイエロートナー像は、転写ローラ5Yによって、感光体ドラム1Yから離脱して記録紙P上に転写され、この結果、イエロー印字信号に基づく印字パターンのイエロートナー像が記録紙P上に形成される。
【0043】
転写ローラ5Yは、搬送ベルト21の内側に設けられ、搬送ベルト21を介して感光体ドラム1Yに転接しており、感光体ドラム1Yに静電的に付着しているイエロートナーの電位と逆極性を有する電界を搬送ベルト21の裏側から記録紙Pに供給する。この電界は、搬送ベルト21および記録紙Pを通して感光体ドラム1Y上のイエロートナー像に作用し、その結果、感光体ドラム1Yから記録紙Pへトナー像が転写される。
【0044】
こうして、イエロー画像形成部10Yにてイエロートナー像の転写された記録紙Pは、搬送ベルト21により、マゼンタ画像形成部10M、シアン画像形成部10C、さらにブラック画像形成部10Bkを通して順次搬送され、各色のトナー像が重ねられて転写される。
【0045】
なお、マゼンタ画像形成部10M、シアン画像形成部10C、ブラック画像形成部10Bkは、上述したイエロー画像形成部10Yと略同様に構成されており、同一の部分にはイエロー(Y)の代りに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を付した同一参照符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
【0046】
イエロー転写位置、マゼンダ転写位置、シアン転写位置、ブラック転写位置を順次通過して、全ての色のトナー像が転写された記録紙Pは、搬送機構20の駆動ローラ22に近接して搬送機構20より下流側に配設された定着装置50へ送り込まれる。
【0047】
定着装置50は、搬送機構20によって搬送される記録紙Pを上下で挟持する位置関係で、互いに所定の圧力で押圧された一対のヒートローラ51、52を有している。各ヒートローラ51、52内部には、各ヒートローラ51、52の表面温度を所定の温度に昇温するための図示しないヒータが配設されている。
【0048】
しかして、定着装置50のヒートローラ51、52間に記録紙Pを通紙して、電荷力によって記録紙P上に載っているだけのトナー像を加熱圧縮することにより、色重ねしたトナー像を溶融して、記録紙Pへ永久定着する。カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、一対のヒートローラ51、52の下流側に設けられた排出ローラ54を介して排出トレイ56へ向けて搬出され、これにより、一連のカラー画像形成動作が終了される。
【0049】
尚、上記複写機は、各部に設けられた図示しないセンサやコントロールパネルを介して取得した情報に基づいて複写機全体の動作を制御する制御手段としての図示しないCPUを有している。
【0050】
次に、上述した搬送機構20について、更に詳細に説明する。
【0051】
図3に示すように、搬送機構20は、互いに所定距離離間して略平行に配置された駆動ローラ22、および従動ローラ24を有している。各ローラ間22、24には、無端状の搬送ベルト21が巻回されて張設されている。
【0052】
各ローラ22、24の回転軸のフロント側、およびリア側の各端部には、それぞれ略矩形板状の一対のベルトフレーム23f、23rが取付けられている。従動ローラ24の回転軸の端部が取付けられたベルトフレーム23f、23rの部位には、回転軸の両端部に取付けられたコマ部材241f、241rを略水平方向に移動可能に嵌合したスライド孔231f、231rが形成されている。各コマ部材241f、241rには、バネ242f、242rが取付けられており、従動ローラ24が駆動ローラ22から離れる方向に付勢されており、各ローラ間に搬送ベルト21が張設されている。
【0053】
上記搬送機構20では、搬送ベルト21を所定位置で正確に走行させ、且つ搬送ベルト21が各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkに転接された搬送面を略水平に保つことが、良好な転写性を得る上で重要である。このため、搬送ベルト21を巻回した一方のローラ、例えば従動ローラ24を装置のリア側からフロント側に向うテーパー形状とし、搬送ベルト21のフロント側の端辺を所定位置に規制するブロック状の規制部材26を設けた。
【0054】
従動ローラ24は、そのフロント側端部のローラ径をd、リア側端部のローラ径をDとすると、d<Dの関係が成り立つようなテーパー形状に形成されている。また、搬送ベルト21のフロント側の端辺を規制する規制部材26は、駆動ローラ22のフロント側の端部とフロント側のフレーム23fとの間でフレーム23fに固設され、搬送ベルト21の端辺に摺接することにより搬送ベルト21の走行位置を規定している。つまり、従動ローラ24のテーパー形状によって搬送ベルト21をフロント側に滑らせるとともに、搬送ベルト21のフロント側の端辺を規制部材26によって押えることにより、搬送ベルト21を蛇行させることなく所定位置で走行させている。
【0055】
このように、従動ローラ24をテーパー形状とすると、駆動ローラ22と従動ローラ24の回転軸を互いに平行に配置した場合、感光体ドラムに対向した搬送面が水平とならない。このため、従動ローラ24のローラ径の小さいフロント側の軸端部を水平状態から僅かに持ち上げるようにした。このとき、回転軸のフロンと側を持ち上げる量を、(D−d)/2とすることにより、搬送ベルト21の搬送面を水平に保つことができる。
【0056】
次に、上述したカラー複写機において、出力される画像の色ズレを補正するとともに、出力される画像の濃度を適切な画像濃度に調整するための構成、およびその動作について、図4および図5を参照して説明する。
【0057】
一般的には、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkによって、搬送ベルト21の搬送面上に、予めプログラムされた条件に従って各色毎のパターン画像を形成し、これら各色のパターン画像のズレを検出することにより色ズレを検出し、この色ズレが解消されるように、検出結果を各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkにフィードバックする。また、画像濃度を調整する場合にも、各色のパターン画像から画像濃度を検出し、検出結果を各画像形成部にフィードバックする。
【0058】
各色のパターン画像は、搬送ベルト21の走行方向(副走査方向)に沿った両端部に近接した位置で、副走査方向に沿って等間隔で一列に並んで形成される。各パターン画像は、副走査方向と直交するベルトの幅方向(主走査方向)に沿って延びた第1の線分と、この第1の線分の一端から所定の角度で傾斜して延びた第2の線分と、から成る略V字形に形成されている。そして、各色のパターン画像がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で搬送ベルト21の搬送方向、即ち副走査方向に沿って等間隔で一列に並ぶとともに、このように並んだ各色のパターン画像が所定のタイミングで、給紙される記録紙Pの紙間の非画像形成領域に形成されるように各画像形成部が制御される(図4参照)。尚、ここでは、装置のリア側のベルト端部に形成したパターン画像のみを示してある。
【0059】
また、上記のように搬送ベルト21上に形成された各色のパターン画像は、搬送ベルト21を巻回した駆動ローラ22の上方に所定距離離間して配置されたパターンセンサ29によって検出される。パターンセンサ29は、その画像検出位置が、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkにて正常に形成された各色のパターン画像の中央を通るように位置決めされて配置されている。尚、ここでは1つのパターンセンサのみを図示したが、パターンセンサ29は搬送ベルト21の両端に対応して2つ設けられている。
【0060】
図5に示すように、パターンセンサ29は、受光用の光ファイバ29aの周りに複数の光照射用の光ファイバ29bを配設し、受光用の光ファイバ29aが搬送ベルト21に対向した先端部に集光レンズ29cを備えている。複数の光照射用の光ファイバ29bには図示しない光源が接続され、受光用の光ファイバ29aには図示しない光量検出装置が接続されている。しかして、複数の光照射用の光ファイバ29bを介して搬送ベルト21の搬送面上に光が照射され、その反射光が集光レンズ29cを介して集光されて受光用の光ファイバ29aを介して光量検出装置にて受光される。光量検出装置では、パターンセンサ29を介して受光した反射光の光量の変化からパターン画像を認識する。
【0061】
尚、上記のように搬送ベルト21上に形成されたパターン画像は、パターンセンサ29によって検出された後、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
【0062】
ここで、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを介して出力されるカラー画像の色ズレを補正する方法について説明する。上述したように、各色のパターン画像は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で搬送ベルト21の走行方向に沿って形成されていることから、パターンセンサ29によって各パターン画像の色を区別して検出する必要はなく、各パターン画像のズレを検出するだけで色ズレを検出できる。つまり、パターン画像の検出の順序からパターン画像の色を特定できる。従って、パターンセンサ29は、印字部分と非印字部分とを二値的に検出できれば良く、反射光量の変化を検出する上述したような光量センサとすることができる。
【0063】
パターンセンサ29によって検出される各パターン画像は、主走査方向に延びた第1の線分と傾斜した第2の線分とを有することから、1つのパターン画像に対して反射光量の変化が2回検出される。従って、この2回の検出間隔を既定値と比較することにより、各パターン画像の主走査方向のズレ量を検出できる。例えば、反射光量の変化の間隔が既定値より長い場合には、パターン画像が第1の線分と第2の線分との交点の方向にズレて形成されていることがわかる。
【0064】
また、各パターン画像の副走査方向のズレ量は、1色につき2回以上連続して所定の間隔でパターン画像を形成し、例えば各パターン画像の第1の線分の間隔を比較することにより検出できる。
【0065】
従って、これら主走査方向および副走査方向のズレ量を各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkにフィードバックすることにより、出力される画像の色ズレを補正できる。例えば、副走査方向の画像ズレを補正する場合には、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの回転速度、或いは搬送ベルト21の走行速度を調整すれば良い。また、主走査方向の画像ズレを補正する場合には、ポリゴンミラー34の回転速度を調整すれば良い。
【0066】
しかしながら、上記のように、搬送ベルト21上に直接印字したパターン画像の反射光量をパターンセンサ29で検出する方法では、パターン画像の印字部分と非印字部分との反射光量の差によってパターン画像を認識することから、例えば、搬送ベルト21上に不所望に付着された紙粉や残留トナーなどによってパターンセンサ29の端部が汚染され、検出される光量変化のS/Nが低下されてしまうと、反射光量の差を正確に検出できなくなってしまう。このように、パターン画像を正確に検出できなくなると、色ズレの補正が正常になされなくなり、画像不良の原因となる。
【0067】
また、パターンセンサ29が定着装置50に極めて近接して設けられているため、パターンセンサ29が定着装置50からの輻射熱の影響を受け易く、パターンセンサ29の集光レンズ29cが加熱されて変形されてしまう場合がある。このような場合には、パターンセンサ29による検出が不可能となってしまう。
【0068】
さらに、ジャム処理時やメンテナンス時などに搬送機構20のベルトフレーム23fが退避位置へ下降された場合、オペレータがパターンセンサ29に不所望に接触してパターンセンサ29の取付け位置が変化されてしまうと、パターンセンサ29の焦点深度からパターン画像が外れてしまい、パターン画像の検出が不可能となってしまう。
【0069】
このため、本発明では、紙粉や残留トナーによるパターンセンサの汚染、定着装置50の輻射熱による悪影響、およびパターンセンサ29の不所望な位置ズレ、に起因した検出不良を防止する工夫をした。以下、パターンセンサ29による検出不良を防止するための第1乃至第8の実施の形態について、図6乃至図22を参照して説明する。尚、説明を簡略化するため、各実施の形態において略同一の機能を果たす部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0070】
図6および図7に示す第1の実施の形態によると、一対のパターンセンサ29は、搬送ベルト21の幅方向、すなわち主走査方向に沿って延設された略矩形板状の保持部材61によって保持されている。保持部材61は、搬送ベルト21に対して略直交する面に沿って配置されている。各パターンセンサ29は、それぞれブラケット62を用いて保持部材61の一側面にネジ留め固定されている。また、保持部材61は、複写機筐体のフレームに固設されている。つまり、作動位置に配置された搬送ベルト21の表面に対向した各パターンセンサ29の検出端部が正確に位置決めされている。
【0071】
一対のパターンセンサ29と搬送ベルト21との間、および各パターンセンサ29と定着装置50との間には、防塵パッド63をその内側面に貼り付けた断面略L字形の板状の保持部材64が配設されている。この保持部材64は、パターンセンサ29を保持した保持部材61を超える長さを有し、図示しないスライド機構を介して主走査方向に沿ってスライド自在に設けられている。保持部材64は、各パターンセンサ29のベルトに対向した検出端部と搬送ベルト21との間に介在された第1の部分64a、および各パターンセンサ29と定着装置50との間に介在され、パターンセンサ29の検出端部を定着装置50の輻射熱から保護するに十分な高さを有する第2の部分64bを有している。
【0072】
防塵パッド63は、毛の長い材質により形成され、保持部材64の第1および第2の部分64a、64bの内面に貼り付けられている。尚、保持部材64は、第1の部分64aに貼り付けられた防塵パッド63にパターンセンサ29の検出端部が部分的に埋設されるように位置決めされている。また、保持部材64の第1の部分64aおよびこの第1の部分64aに貼り付けられた防塵パッド63には、両者を貫通して設けられた2つの検出用の孔63a、63bが形成されている。これらの孔63a、63bは、保持部材64が図7に示す作動位置へスライドされたときに、各パタンセンサ29の検出端部を搬送ベルト21の表面に対して露出する位置に形成されている。
【0073】
保持部材64の第2の部分64bのフロント側の端部には、複写機筐体の図示しないフレームに固設された引張りバネ65が接続されている。これにより、保持部材64はフロント側に付勢される。また、保持部材64のリア側の端部には、図示しない制御部により駆動されるソレノイド66が取付けられている。そして、ソレノイド66がオフのとき、保持部材64は引張りバネ65の付勢力によって図6に示す待機位置に配置され、各パターンセンサ29の検出端部が防塵パッド63によって塞がれる。一方、ソレノイド66がオンのとき、保持部材64は引張りバネ65の付勢力に抗して図7に示す作動位置に配置され、各パターンセンサ29の検出端部がベルト表面に対して露出され、ベルト上のパターン画像を検出可能となる。
【0074】
図8には、パターン画像検出時におけるソレノイド66のオン/オフ制御の動作を説明するためのフローチャートを示してある。
【0075】
パターンセンサ29に接続した制御部では、複写機のCPUから出力されるパターン検出信号の入力が待機される(ステップ1)。そして、CPUから制御部に検出信号が入力されると(ステップ1;YES)、ソレノイド66がオンされて(ステップ2)保持部材64が図6に示す待機位置から図7に示す作動位置へスライドされる。これにより、各パターンセンサ29によるパターン画像の検出が可能となる。
【0076】
パターン画像の検出動作が開始されると、制御部において、検出終了信号の入力が待機され(ステップ3)、終了信号が入力された時点(ステップ3;YES)でソレノイド66がオフにされる(ステップ4)。これにより、作動位置にあった保持部材64が引張りバネ65の復元力により図6に示す待機位置へスライドされ、各パターンセンサ29の検出端部が防塵パッド63によって塞がれる。
【0077】
以上のように、第1の実施の形態では、搬送ベルト21上のパターン画像を検出するときにのみパターンセンサ29の検出端部をベルトに対して露出させ、通常時、すなわち非検出時には各パターンセンサ29の検出端部を防塵パッド63にて保護するようにした。
【0078】
従って、パターンセンサ29の検出端部が露出される時間を極めて短くでき、搬送ベルト21上に不所望に付着された紙粉や残留トナーによるパターンセンサ29の汚染を防止できる。また、搬送ベルト21上のパターン画像を検出する毎に保持部材64が往復移動され、そのつど防塵パッド63がパターンセンサ29の検出端部に対して摺動されるため、防塵パッド63によるセンサ検出端部のクリーニング効果も期待できる。これにより、長時間にわたって各パターンセンサ29の検出端部の汚染を防止でき、パターン画像を常に高精度に検出でき、ズレのない良質な画像を形成できる。
【0079】
また、防塵パッド63を貼り付けた保持部材64の第2の部分64bがパタンセンサ29と定着装置50との間に介在され、この第2の部分64bが定着装置50からの輻射熱を遮るのに十分な高さを有している。このため、各パターンセンサ29に対する輻射熱による悪影響を防止でき、集光レンズ29cの熱による変形などの不具合を防止でき、パターンセンサ29による検出精度を高く維持できる。
【0080】
さらに、通常の状態(図6の状態)において、保持部材64の第1および第2の部分64a、64bが各パターンセンサ29を保護する位置に配置されているため、ジャム処理時やメンテナンス時に搬送ベルトを退避位置へ下降させた状態でオペレータがパターンセンサ29に不所望に接触することがなく、パターンセンサ29の位置ズレに起因した検出不能などの不具合を防止できる。
【0081】
図9および図10に示す第2の実施の形態によると、保持部材64の内側には防塵パッド63の代りにクリーニングパッド69が貼り付けられている。クリーニングパッド69は、毛の長い材質により形成され、保持部材64のスライドによって各パターンセンサ29の検出端部に摺接され、検出端部をクリーニングする。
【0082】
クリーニングパッド69を貼り付けた保持部材64のフロント側の端部には、複写機筐体のフロントドアを開放した状態でアクセス可能なハンドル67が取付けられている。また、保持部材64のリア側の端部には、複写機筐体のフレームに固設された引張りバネ68が取付けられている。つまり、保持部材64はリア側に付勢される。保持部材64は、ハンドル67を操作しない通常の状態で、図9に示す待機位置へ配置される。つまり、通常の状態において、保持部材64は、各パターンセンサ29の検出端部が搬送ベルト21に向けて露出する位置に配置される。
【0083】
この状態から、オペレータが複写機のフロントドアを開いてハンドル67を把持し、引張りバネ68の付勢力に抗してハンドル67を手前に引くことにより、保持部材64が図10に示す作動位置へスライドされる。さらに、この状態からオペレータがハンドルを放すと、引張りバネ68の復元力によって、保持部材64が図9に示す待機位置へ戻される。しかして、このような一連のハンドル操作を複数回数繰り返すことにより、各パターンセンサ29の検出端部がクリーニングパッド69によって摺接されてクリーニングされる。
【0084】
以上のように、第2の実施の形態によると、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、オペレータが任意のタイミングでクリーニングパッド69をスライドさせて各パターンセンサ29の検出端部をクリーニングできるため、センサの汚れに起因した検出不良を防止でき、常に良質な画像を形成できる。
【0085】
図11および図12に示す第3の実施の形態では、保持部材64の第2の部分64bのフロント側の端部に、複写機筐体のフレームに固設された引張りバネ65が取付けられている。この引張りバネ65は、複写機のフロント側へ保持部材64を付勢する。また、保持部材64の第1の部分64aのフロント側の端部は、搬送ベルト21から離れる方向に延びて折り曲げられ、係止部70として機能する。この係止部70には、複写機の図示しないフロントドアの内側から複写機内部に向けて突設されたスタッド71の先端が当接される。
【0086】
つまり、複写機のフロントドアが閉じられた図11に示す状態では、引張りバネ65の付勢力に抗して係止部70がスタッド71の先端によって押込まれ、各パターンセンサ29の検出端部が搬送ベルト21に向けて露出する位置に、保持部材64が位置決めされる。この状態で、各パターンセンサ29によるパターン画像の検出が可能となっている。
【0087】
図11の状態から、複写機のフロントドアが開かれると、図12に示すように、フロントドアに固設されたスタッド71の先端が係止部70から離間され、引張りバネ65の復元力によって保持部材64が複写機のフロント側にスライドされ、各パターンセンサ29の検出端部がクリーニングパッド69で塞がれる。このとき、各センサの検出端部がクリーニングパッド69によって摺擦されてクリーニングされる。
【0088】
以上のように、第3の実施の形態によると、上述した各実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、複写機のメンテナンスやジャム処理の際にフロントドアが開放される度に各パターンセンサ29の検出端部をクリーニングできるため、所定のタイミングで定期的に各センサの検出端部をクリーニングできる。
【0089】
図13および図14に示す第4の実施の形態では、クリーニングパッド69を貼り付けた保持部材64のフロント側の端部にフレームに固設された引張りバネ65を備え、リア側の端部にソレノイド66が接続されており、上述した第1の実施の形態と略同じ構成を有している。しかし、この実施の形態では、ソレノイド66がオフの状態(図13の状態)で、各パターンセンサ29の検出端部がベルト側に露出する位置に保持部材64が配置されており、パターン画像の検出が可能となっている。そして、この状態から、ソレノイド66がオンされたとき(図14)に保持部材64がリア側にスライドされて各センサ29の検出端部がクリーニングパッド69によって塞がれる。
【0090】
尚、本実施の形態では、複写機のジャム処理時にソレノイド66がオンされて各センサ29の検出端部がクリーニングパッド69によって塞がれる。これにより、ジャム処理時に、搬送機構のベルトフレーム23fが退避位置へ下降された状態で、オペレータがパターンセンサ29に不所望に接触し、パターンセンサ29の取付け位置がズレることが防止される。また、このとき、各センサの検出端部がクリーニングパッド69によって摺擦されるため、検出端部のクリーニングも同時になされる。
【0091】
図15には、ソレノイド66のオン/オフ制御の動作を説明するためのフローチャートを示してある。
【0092】
複写機のCPUにおいて図示しないジャムセンサを介して用紙ジャムが検知されると、ソレノイド66の制御部にCPUから制御信号が出力される。制御部では、CPUから出力される制御信号の入力が待機され(ステップ1)、制御部に信号が入力されると(ステップ1;YES)、ソレノイド66がオンされて(ステップ2)保持部材64が図13に示す位置から図14に示す位置へスライドされる。これにより、各パターンセンサ29検出端部がクリーニングパッド69によって塞がれる。
【0093】
ジャム処理が終了されると、フロントドアが閉じられたことを条件に、制御部において、ジャム処理の終了信号の入力が待機され(ステップ3)、終了信号が入力された時点(ステップ3;YES)でソレノイド66がオフにされる(ステップ4)。これにより、図14の位置にあった保持部材64が引張りバネ65の復元力によって図13に示す位置へ戻されて、各パターンセンサ29によるパターン画像の検出が可能となる。
【0094】
以上のように、第4の実施の形態によると、上述した各実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、ジャム処理時に、各パターンセンサ29の検出端部がクリーニングパッド69によって塞がれるため、オペレータが不所望にパターンセンサ29に接触してパターンセンサ29の取付け位置がズレることを防止でき、パターン画像を常に高精度に検出でき、ズレのない良質な画像を形成できる。
【0095】
また、第5の実施の形態では、複写機の図示しないコピースタートキーが押されたときにソレノイド66をオンにして保持部材64をリア側にスライドさせ、その直後にソレノイド66をオフにして保持部材64をフロント側にスライドさせ、各パターンセンサ29の検出端部をクリーニングパッド69によってクリーニングするようにした。複写機のコピースタートキーが押されてからパターン画像がパターンセンサ29に到達するまでには約2〜5秒程度の時間がかかるため、コピースタートキーが押された後、ソレノイド66を複数回オン/オフさせることができる。
【0096】
第5の実施の形態によると、コピースタートキーに連動してソレノイド66が複数回オン/オフされ、各パターンセンサ29の検出端部がクリーニングされるため、パターンセンサ29の検出端部を定期的にクリーニングでき、常に検出精度を高めることができる。
【0097】
図16および図17に示す第6の実施の形態では、フロントドアが開かれたときに、一対のパターンセンサ29を保持した保持部材72を搬送ベルト21から離れる方向に退避させるようにした。尚、この保持部材72は、図示しないスライド機構を介して、搬送ベルト21に直交する鉛直方向にスライド自在に設けられている。
【0098】
保持部材72の主走査方向に沿った両端には、保持部材72を搬送ベルト21に向けて下方に付勢する一対の引張りバネ73が取付けられている。また、保持部材72の下方には、2本の引張りバネ73によって下方に付勢される保持部材72の下端を所定位置に停止させるための一対のストッパ部材74が配設されている。ストッパ部材74は、搬送ベルト21やパターンセンサ29に干渉することのない位置に配置され、各パターンセンサ29の検出端部が搬送ベルト21に対して所定距離離間した読取位置に正確に配置されるように保持部材72を位置決めする。
【0099】
また、保持部材72の両端には、保持部材72を読取位置から上方に引き上げるための2本のワイヤー75が接続されている。2本のワイヤー75は、図示しないフレームに取付けられたプーリー76に掛け回されてリンク77の先端部に接続されている。リンク77は、複写機の図示しないフレームに対して軸77aを中心に回動自在に取付けられている。リンク77の回動の先端近くには、フロント側のフレームに取付けられた引張りバネ65が接続されている。この引張りバネ65は、保持部材72を下方に付勢する2本の引張りバネ73を総合した引張り力より強い引張り力を有し、2本のワイヤー75を引張る方向にリンク77を付勢する。
【0100】
さらに、リンク77の回転軸77aと引張りバネ65が接続された先端部との間の略中間位置には、複写機の図示しないフロントドアに突設されたスタッド71の先端が当接されるようになっている。しかして、図16に示すように複写機の図示しないフロントドアが閉じられると、スタッドの先端がリンク77を押し込み、2本の引張りバネ73の付勢力によって保持部材72の下端がストッパ部材74に当接され、一対のパターンセンサ29の検出端部が読取位置に配置される。一方、図17に示すようにフロントドアが開かれると、スタッド71がフロント側に退避され、引張りバネ65の付勢力によって2本のワイヤー75を引張る方向にリンク77が回動される。これにより、保持部材72がワイヤー75によって引き上げられて保持部材72の下端がストッパ部材74から離間され、一対のパターンセンサ29の検出端部が搬送ベルト21に対向した読取位置から上方に退避される。
【0101】
以上のように、第6の実施の形態によると、複写機のフロントドアが閉じられている状態で各パターンセンサ29の検出端部が所定の読取位置に配置され、フロントドアが開かれた状態で各センサの検出端部が搬送ベルト21から離間した退避位置に配置される。従って、ジャム処理時にフロントドアが開かれたときには各センサ29の検出端部が上方に退避されることになり、オペレータがセンサの検出端部に接触することを防止でき、センサの位置ズレに起因した検出不良を防止できる。
【0102】
図18および図19に示す第7の実施の形態では、ジャム処理時などに搬送機構20のベルトフレーム23f(図3および図4参照)が退避位置へ下降されたときに、一対のパターンセンサ29を保持した保持部材81を搬送ベルト21から離れる方向に退避させるようにした。尚、この保持部材81は、図示しないスライド機構を介して、搬送ベルト21に直交する鉛直方向にスライド自在に設けられている。
【0103】
保持部材81の上端には、複写機の図示しないフレームに取付けられた2本の引張りバネ82が接続されている。引張りバネ82は、保持部材81を上方に引き上げて一対のパターンセンサ29の検出端部をその読取位置から退避させるように常時作用する。
【0104】
保持部材81の主走査方向に沿った両端付近には、リンク83の一端83aをスライド自在に受入れるためのカム孔81aが形成されている。各カム孔81aは、保持部材81の長手方向に沿って延設されている。また、各リンク83は、その略中央に設けられた図示しない回転軸を中心に複写機のフレームに対して回動自在に取付けられている。さらに、各リンク83の他端83bと回転軸との間には、スタッド84の先端が当接される当接部85が形成されている。各当接部85に当接されるスタッド84は、搬送機構20のベルトフレーム23fに固設され、ベルトフレーム23fとともに昇降される。
【0105】
しかして、図18に示すように、ベルトフレーム23fが作動位置に配置されてスタッド84の先端にて当接部85が押し上げられた状態では、各リンク83の一端83aが回転軸を中心に下方に回動され、2本の引張りバネ82の付勢力に抗して保持部材81が下降され、各パターンセンサ29の検出端部が読取位置に配置される。一方、図19に示すように、ベルトフレーム23fが退避位置へ下降されてスタッド84の先端が当接部85から離間されると、引張りバネ82の付勢力によってリンク83が回転されて保持部材81が上方に退避され、各パターンセンサ29の検出端部が読取位置から上方に退避される。
【0106】
以上のように、第7の実施の形態によると、搬送機構20のベルトフレーム23fが作動位置に配置されている通常の状態では、各パターンセンサ29の検出端部が所定の読取位置に配置され、ベルトフレーム23fが退避位置に下降された状態では、各センサの検出端部が搬送ベルト21から離間した退避位置に配置される。従って、ジャム処理時などにベルトフレーム23fが退避位置へ下降されたときには各センサ29の検出端部が上方に退避されることになり、オペレータがセンサの検出端部に接触することを防止でき、センサの位置ズレに起因した検出不良を防止できる。
【0107】
図20および図21に示す第8の実施の形態では、一対のパターンセンサ29を保持した保持部材86の上端に主走査方向に延びた支持フレーム87が取付けられている。支持フレーム87の略中央には、支持フレーム87とともに保持部材86を搬送ベルト21に対して離接させるためのソレノイド88が接続されている。また、支持フレーム87の両端には、複写機の図示しないフレームに取付けられた引張りバネ89が接続されており、支持フレーム87および保持部材86が常に下方に付勢されている。
【0108】
しかして、ソレノイド88がオフにされた図20に示す状態では、支持フレーム87とともに保持部材86が引張りバネ89の付勢力によって下方に付勢され、一対のパターンセンサ29の検出端部が読取位置に配置される。一方、ソレノイド88がオンされた図21に示す状態では、支持フレーム87とともに保持部材86が引張りバネ89の付勢力に抗して上方に引き上げられ、各パターンセンサ29の検出端部が読取位置から上方へ退避される。
【0109】
図22には、本実施の形態のソレノイド88の制御部の動作を説明するためのフローチャートを示してある。
【0110】
複写機にて用紙ジャムが発生すると、複写機のCPUからソレノイド88の制御部に制御信号が出力される。制御部では、この制御信号の入力が待機され(ステップ1)、制御信号の入力と同時にソレノイド88がオンされる(ステップ2)。これにより、支持フレーム87とともに保持部材86がベルト21から離れる方向に退避され、各パターンセンサ29の検出端部が読取位置から上方に退避される。
【0111】
そして、フロントドアの開閉スイッチなどを介してジャム処理の終了が判断されると、複写機のCPUからソレノイド88の制御部に終了信号が出力される。制御部では、この終了信号が待機され(ステップ3)、終了信号の入力と同時にソレノイド88がオフにされる(ステップ4)。これにより、支持フレーム87とともに保持部材86がベルト21に近接した位置まで下降され、各パターンセンサ29の検出端部が読取位置へ配置される。
【0112】
以上のように、本実施の形態によると、複写機のCPUにて用紙ジャムの発生が判断された際に、保持部材86が上方に退避されて一対のパターンセンサ29の検出端部が読取位置から上方に退避される。従って、ジャム処理時において、オペレータがセンサの検出端部に接触することを防止でき、センサの位置ズレに起因した検出不良を防止できる。
【0113】
尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、上述した各実施の形態を適宜組合わせることもでき、パターンセンサによる検出精度をより高めることができる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の画像形成装置は、上記のような構成および作用を有しているので、画像ズレを補正するためのパターン画像を高精度に検出でき、ズレのない良質な画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー複写機を示す概略図。
【図2】図1の複写機に組込まれた露光装置を示す概略図。
【図3】図1の複写機に組込まれた搬送機構を概略的に示す斜視図。
【図4】図3の搬送機構の搬送ベルト上にパターン画像を出力した状態を示す斜視図。
【図5】図4のパターンセンサを示す(a)断面図、および(b)平面図。
【図6】パターンセンサの検出端部を保護するための第1の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図7】図6の状態からパターンセンサの検出端部を露出させた状態を示す図。
【図8】図6のソレノイドの制御動作を説明するためのフローチャート。
【図9】パターンセンサの検出端部をクリーニングするための第2の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図10】図9の状態からクリーニングパッドを作動させた状態を示す図。
【図11】パターンセンサの検出端部をクリーニングするための第3の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図12】図11の状態からフロントドアが開放されたときの状態を示す図。
【図13】パターンセンサの検出端部をクリーニングするための第4の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図14】図13の状態からソレノイドをオンさせた状態を示す図。
【図15】図13のソレノイドの制御動作を説明するためのフローチャート。
【図16】パターンセンサの検出端部を退避させるための第6の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図17】図16の状態からフロントドアが開放された状態を示す図。
【図18】パターンセンサの検出端部を退避させるための第7の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図19】図18の状態からベルトフレームが下降された状態を示す図。
【図20】パターンセンサの検出端部を退避させるための第8の実施の形態に係る構成を示す概略図。
【図21】図20の状態からソレノイドをオンさせた状態を示す図。
【図22】図20のソレノイドの制御動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
21…搬送ベルト、
23f…ベルトフレーム、
29…パターンセンサ、
61、72、81、86…パターンセンサの保持部材、
62…ブラケット、
63…防塵パッド、
64、69…防塵パッドおよびクリーニングパッドの保持部材、
65、68、73、82、89…引張りバネ、
66、88…ソレノイド、
67…ハンドル、
70…係止部、
71、84…スタッド、
74…ストッパ部材、
75…ワイヤ、
76…プーリ、
77、83…リンク、
85…当接部、
87…支持フレーム。
Claims (4)
- 像担持体上に現像剤による像を形成する像形成手段と、
上記像担持体に沿って走行される搬送部材を有し、この搬送部材上に保持した転写材を上記像担持体上の現像剤像へ搬送する搬送手段と、
この搬送手段にて搬送される転写材へ上記像形成手段にて形成された現像剤像を転写する転写手段と、
上記搬送手段の下流側に近接して設けられ、上記転写手段にて転写材に転写された現像剤像を加熱して溶融し、この現像剤像を転写材に定着させる定着手段と、
上記像形成手段および転写手段を介して上記搬送部材上にパターン画像を形成するパターン画像形成手段と、
上記定着手段に近接して上記搬送部材に対向して配置され、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上に形成されたパターン画像を検出する検出手段と、
この検出手段が上記搬送部材に対向した検出端部に接触した状態で上記搬送部材との間に介在された第1部分、および上記検出手段と定着手段との間に介在され上記定着手段の輻射熱から上記検出手段を保護する第2部分が断面略L字形を成し、上記第1部分が、上記検出端部を上記搬送部材に露出させる孔を有する保護部材と、
上記検出手段にて上記搬送部材上のパターン画像を検出するときに上記検出端部が上記孔を介して上記搬送部材に露出するように上記保護部材を移動させ、パターン画像を検出しないときに上記検出端部を上記第1部分が閉塞するように上記保護部材を移動させる移動手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体上に現像剤による像を形成する像形成手段と、
上記像担持体に沿って走行される搬送部材を有し、この搬送部材上に保持した転写材を上記像担持体上の現像剤像へ搬送する搬送手段と、
この搬送手段にて搬送される転写材へ上記像形成手段にて形成された現像剤像を転写する転写手段と、
上記搬送手段の下流側に近接して設けられ、上記転写手段にて転写材に転写された現像剤像を加熱して溶融し、この現像剤像を転写材に定着させる定着手段と、
上記像形成手段および転写手段を介して上記搬送部材上にパターン画像を形成するパターン画像形成手段と、
上記定着手段に近接して上記搬送部材に対向して配置され、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上に形成されたパターン画像を検出する検出手段と、
この検出手段が上記搬送部材に対向した検出端部に接触した状態で上記搬送部材との間に介在された第1部分、および上記検出手段と定着手段との間に介在され上記定着手段の輻射熱から上記検出手段を保護する第2部分が断面略L字形を成し、上記第1部分が、上記検出端部を上記搬送部材に露出させる孔を有する清掃部材と、
上記検出端部が上記孔を介して上記搬送部材に露出する位置に上記清掃部材を付勢する付勢手段と、
この付勢手段による付勢力に抗して上記第1部分が上記検出端部を閉塞する位置へ上記清掃部材を移動させる移動手段と、を備え、
上記清掃部材は、上記移動の途中で上記検出端部に摺接し、当該検出端部を清掃することを特徴とする画像形成装置。 - 上記移動手段は、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上にパターン画像が形成される直前に、上記検出端部を閉塞する位置に上記清掃部材を移動させ、パターン画像が形成された時点で上記検出端部を露出する位置に上記清掃部材を移動させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 像担持体上に現像剤による像を形成する像形成手段と、
上記像担持体に沿って走行される搬送部材を有し、この搬送部材上に保持した転写材を上記像担持体上の現像剤像へ搬送する搬送手段と、
この搬送手段にて搬送される転写材へ上記像形成手段にて形成された現像剤像を転写する転写手段と、
上記搬送手段の下流側に近接して設けられ、上記転写手段にて転写材に転写された現像剤像を加熱して溶融し、この現像剤像を転写材に定着させる定着手段と、
上記像形成手段、搬送手段、転写手段、および定着手段を包囲した筐体を開閉可能に設けられた扉と、
上記像形成手段および転写手段を介して上記搬送部材上にパターン画像を形成するパターン画像形成手段と、
上記定着手段に近接して上記搬送部材に対向して配置され、上記パターン画像形成手段にて上記搬送部材上に形成されたパターン画像を検出する検出手段と、
この検出手段が上記搬送部材に対向した検出端部に接触した状態で上記搬送部材との間に介在された第1部分、および上記検出手段と定着手段との間に介在され上記定着手段の輻射熱から上記検出手段を保護する第2部分が断面略L字形を成し、上記第1部分が、上記検出端部を上記搬送部材に露出させる孔を有する清掃部材と、
上記扉が開放している状態で、上記検出端部を閉塞する位置に上記清掃部材を付勢する付勢手段と、
上記扉の閉塞動作に連動して、上記検出端部が上記孔を介して上記搬送部材に露出する位置へ上記清掃部材を移動させる移動手段と、を備え、
上記清掃部材は、上記移動の途中で上記検出端部に摺接し、当該検出端部を清掃することを特徴とする画像形成装置。
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