JP4334998B2 - 感光性平版印刷版処理装置用の処理液補充装置及び処理液補充方法 - Google Patents

感光性平版印刷版処理装置用の処理液補充装置及び処理液補充方法 Download PDF

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Description

本発明は感光性平版印刷版処理装置用の処理液補充装置に関し、特に、複数の感光性平版印刷版処理装置に現像液、ガム液等の処理液を補充する処理液補充装置に関する。
一般に、感光性平版印刷版処理装置における感光性平版印刷版の現像・現像後処理等の各種処理にあたっては、当該処理に使用される現像液・ガム液等の処理液は、感光性平版印刷版の処理による劣化、経時的な疲労劣化等により劣化することが知られており、必要に応じて、感光性平版印刷版処理装置に当該処理液を適宜補充することが行われている。
しかし、処理液の劣化の進行速度は感光性平版印刷版処理装置によって異なるので、複数の感光性平版印刷版処理装置を同時に使用して大量の印刷を行う新聞印刷、商業印刷等の分野では、それぞれの感光性平版印刷版処理装置毎に異なる頻度で処理液を補充する作業が生じる。この補充作業はきわめて煩雑であるので、複数の感光性平版印刷版処理装置への処理液の補充作業を容易に実施することのできるシステムが求められている。
特開平4−127160号公報及び特開平7−295236号公報には、そのような複数の感光性平版印刷版処理装置を対象とした処理液補充装置が記載されており、当該処理液補充装置から配管を介して感光性平版印刷版処理装置へ各種の処理液を供給している。しかし、この処理液補充装置は、感光性平版印刷版処理装置に設置されたポンプを駆動することにより発生する負圧を利用して当該処理液補充装置内のタンクから処理液を吸引するものであるために、配管が長い場合には圧力損失のために処理液の供給不全をきたすことがある。特に、処理液補充装置と感光性平版印刷版処理装置との間の配管が何らかの物体上を横断する等の理由により上下方向に蛇行した状態となると、感光性平版印刷版処理装置からの負圧が処理液補充装置へ到達しない、或いは、処理液補充装置に到達する負圧の絶対値が極度に小さいものとなり、必要量の処理液を感光性平版印刷版処理装置に確実に供給することが困難となる。
更に、特開平4−127160号公報に記載の処理液補充装置では、処理液補充装置内のタンクに処理液を供給する際に、処理液が充填された容器を当該タンクの開口上に設置し、当該容器の一部をナイフで突き破る操作を要するので、処理液の供給毎に当該容器を使い捨てとせざるを得ず、環境面及び処理液供給コスト面での問題を有している。
特開平4−127160号公報 特開平7−295236号公報
本発明は上記の従来技術の現状に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、複数の感光性平版印刷版処理装置へ処理液を容易に且つ確実に補充可能であり、また、処理液供給作業時に廃棄物が生じない、感光性平版印刷版処理装置用の処理液補充装置を提供することである。
本発明の目的は、複数の感光性平版印刷版処理装置用の処理液補充装置であって、処理液を貯留する少なくとも1つの処理液供給タンクと、前記処理液供給タンクと前記感光性平版印刷版処理装置とを連結する配管と、前記配管を介して前記処理液供給タンク内の前記処理液を前記感光性平版印刷版処理装置へ圧送する圧送手段とを備えた処理液補充装置によって達成される。
本発明の処理液補充装置には、当該装置内の処理液供給タンクへ処理液を供給する少なくとも1つの独立した処理液供給ドラムが収容されることが好ましい。特に、処理液供給ドラムは開閉自在の開口部を備えることが好ましい。
そして、本発明の処理液補充装置による処理液の補充対象である感光性平版印刷版処理装置は、処理液を貯留する少なくとも1つの処理液補充タンクを備えることが好ましい。
更に、本発明の処理液補充装置の前記圧送手段は感光性平版印刷版処理装置からの信号によって駆動制御されることが好ましい。
また、本発明の他の態様は、複数の感光性平版印刷版処理装置に、該感光性平版印刷版処理装置に配管を介して連結された処理液補充装置を用いて処理液を補充する方法であって、前記処理液補充装置に備えられた圧送手段により、前記処理液補充装置から前記感光性平版印刷版処理装置へ前記処理液を圧送することを特徴とする処理液補充方法であり、当該方法によっても本発明の目的が達成される。
本発明の装置及び方法によれば、複数の感光性平版印刷版処理装置への処理液の補充を容易に行うことができる。そして、本発明の処理液補充装置は当該装置に設置された圧送手段によって処理液を感光性平版印刷版処理装置へ圧送するので、処理液補充装置と感光性平版印刷版処理装置とを連結する配管が長くても必要量の処理液を感光性平版印刷処理装置へ確実に補充することができる。
また、本発明の処理液補充装置の好ましい態様では、当該処理液補充装置に処理液を供給する処理液供給ドラムが処理液補充装置から独立しているので、供給作業終了時には処理液供給ドラムを処理液補充装置から取り出して処理液を再充填することにより処理液供給ドラムの再利用が可能となる。したがって、処理液供給作業時に廃棄物が生じることがない。
そして、本発明の処理液補充装置の圧送手段を処理液の補充対象である感光性平版印刷版処理装置からの信号によって駆動制御する場合には、複数の感光性平版印刷版処理装置の各装置毎に最適な処理液補充を実施することができる。
更に、圧送されてきた処理液を受け入れて貯留する処理液補充タンクを感光性平版印刷版処理装置が備える場合には、当該処理液補充タンクから適量の処理液を取り出して現像等の感光性平版印刷版の処理に使用することが可能となり、例えば、処理液としての現像液を感光性平版印刷版処理装置の現像槽に直接導入する場合に比べて処理液を無駄なく効率的に使用することができる。
本発明において、処理液とは感光性平版印刷版の処理に用いられる任意の液体を意味しており、典型的には、感光性平版印刷版の現像液、ガム液であるが、「処理液」の範囲にはリンス液、水等も含まれる。なお、補充効率の面では処理液は原液であることが好ましいが、必要に応じて、例えば配管内での粘性抵抗が大きい場合等は希釈されてもよい。
ガム液は水系の不感脂化剤であり、現像直後の印刷版の表面全体にこれを塗布、乾燥して主に印刷版の非画線部(典型的にはアルミニウム基板表面)に被膜を形成するために使用される。これにより、印刷時に非画線部にインキが付着しにくくなり、インキによる汚れを防ぐことができる。また、印刷までの保存時に印刷版の表面を傷から保護する機能をも有する。ガム液としては、例えば、アラビアゴム、デキストリン、カルボキシメチルセルロースの如き水溶性天然高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸の如き水溶性合成高分子、などの水溶液が使用される。また、必要に応じて、酸及び界面活性剤等が加えられる。
本発明の処理液補充装置に備えられる圧送手段は、圧力を付与して液体を輸送可能な手段であれば、その種類は特に制限されるものではないが、好適には、往復ポンプ、回転ポンプ、うず巻きポンプ、プロペラポンプ、ジェットポンプ等の各種ポンプが使用される。
以下、図1乃至8を用いて本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は本発明の一例である処理液補充装置1の斜視図であり、図2(a)、(b)、(c)は、それぞれ、処理液補充装置1の上面図、正面図及び側面図である。
図1及び図2に示されるように、処理液補充装置1は、略直方体のケーシング2及びドア3a、3bを備えている。ケーシング2はトップカバー2a、サイドパネル2b、底板2cから構成されており、脚部4a、4b、4c、4dにより任意の設置箇所に固定可能とされている。なお、サイドパネル2bには後述する現像液供給タンク及びガム液供給タンクの残量目視確認用の覗き窓2b'が設けられている。
脚部4a、4b、4c、4dは長さ調節可能であり、各脚部の長さを適宜調節することにより、設置平面に対する処理液補充装置1の高さを調整可能とされている。なお、底板2cには脚部4a、4b、4c、4d以外にケーシング2の移動用のキャスターを別途設けてもよい。
処理液補充装置1のドア3a、3bは蝶番により回動してケーシング2の前面を開閉可能である。ドア3としては図示されるようなタイプの他に、スライド式等の様々なタイプのドアを採用することができる。なお、任意のタイプのロック機構によりドア3a、3bを施錠可能とすることが好ましい。
図3は、ケーシング2のトップカバー2aの前面に設けられた操作パネル5の拡大図である。図3に示されるように、操作パネル5には電源スイッチ5a等の各種のスイッチと共にパイロットランプ5b等の各種の表示灯が集中して配設されており、各スイッチ及び各表示灯はトップカバー2a内の制御装置(電装部)と図示しない配線を介して接続されている。
図4は、ドア3a、3bを開放した処理液補充装置1を示す斜視図である。図4に示されるように、処理液補充装置1は、処理液を内蔵する処理液供給ドラムを収容する空間である収容部6をドア3a、3b内に備えている。図4に示す例では、処理液供給ドラムとして、ガム液の原液を処理液補充装置1に供給するガム液供給ドラム7及び現像液の原液を処理液補充装置1に供給する現像液供給ドラム8の2つのドラムが処理液補充装置1内の収容部6に収容される。収容部6は、ガム液供給ドラム7を収容する第1収容部6a及び現像液供給ドラム8を収容する第2収容部6bから構成されている。図4の例では、第1収容部6a及び第2収容部6bは一体となって収容部6を構成しているが、これらは必要に応じて隔壁で区画されていてもよい。
ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8としては、例えば、蓋で開閉可能な開口部7a、8aを有する、市販のガム液原液ドラム、市販の現像液原液ドラムをそのまま使用することができる。本発明の処理液補充装置1では、処理液を取り出すためにガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の一部を破壊することがないので、これらのドラム容器を再利用することが可能である。例えば、市販のガム液原液ドラム、市販の現像液原液ドラムをガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8としてそれぞれ使用する場合、ガム液原液ドラム、現像液原液ドラムが空となったときは、当該空ドラムをガム液供給業者又は現像液供給業者へ返却し、再充填されたものを、繰り返しガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8として使用することができる。
ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8としては、任意の材質及び内容積のものを使用可能であるが、軽量化により搬送を容易とするためには、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8はプラスチック製であることが好ましい。なお、軽量化よりも耐久性等がより重視される場合は、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の一方又は両方、或いは、その一部を金属製としてもよい。
図4に示す例では、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8は、それぞれ、台車9、10に搭載された状態で収容部6に収容される。したがって、図4の処理液補充装置1では、台車9、10の搭載面がケーシング2の底面を構成するように、ケーシング2の底板2cには切り欠き11、12が形成されている。そして、使用時には、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8を搭載した台車9、10が切り欠き11、12にそれぞれ収容される。
このように、処理液補充装置1では、台車9、10に搭載したままの状態でガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8を収容部6内に収容するので、処理液補充装置1への各ドラムの収容作業を容易に行うことができる。なお、台車9、10の搭載面とケーシング2の底板2cとの相対位置の調整は脚部4a、4b、4c、4dの長さの調整により行うことができる。
なお、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8をそれぞれ搭載した台車9、10を収容部6に収容後、台車9、10と処理液補充装置1とを一体化するために、処理液補充装置1及び台車9、10には、台車9、10とケーシング2とを接合する任意の接合手段を設けることが好ましい。前記接合手段としては、例えば、各台車9、10の先端に1以上のピンを設けると共に、切り欠き11、12の端部に1以上のピン受孔部を設け、切り欠き11、12内への台車9、10の収容時に台車9、10のピンを前記ピン受孔部に挿入して固定する態様が挙げられる。この場合、台車9、10毎にピンのサイズを異なるものとし、また、前記ピン受孔のサイズをこれに合わせると、ガム液供給ドラム7を誤って第2受容部6bに収容し、或いは、現像液供給ドラム8を誤って第1受容部6aに収容することを防止できるのでより好ましい。
また、ガム液供給ドラム7及び現像液供給ドラム8の収容部6への誤収容を防ぐためには、上記のピンを用いる態様の他に、例えば、台車9と第1受容部6aとを同一色に塗装し、これとは異なる色で、台車10と第2受容部6bとを同一色に塗装してもよい。また、各台車9、10に搭載すべき液種を示したシールを添付することも可能である。
図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ本発明の処理液補充装置1内の各部品配置を示す上面透視図、正面透視図及び側面透視図である。図5(a)、(b)、(c)に示されるように、収容部6内のガム液供給ドラム7及び現像液供給ドラム8には、それぞれ、吸引ポンプ13a、13bに連結された吸引管14a、14bの一端が挿入され、吸引管14a、14bの他端は処理液補充装置1内のガム液供給タンク15、現像液供給タンク16に挿入されている。吸引管14a、14bのガム液供給ドラム7及び現像液供給ドラム8への挿入作業は、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8を収容部6に収容する直前に各ドラムの開口部7a、8aの蓋を外して行われる。なお、空気との接触による処理液の劣化を防ぐために、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の開口部7a、8aにおける吸引管14a14bとガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8との間の隙間は任意の手段によって閉塞されることが好ましい。例えば、このような閉塞状態は、中央に孔を有し、当該孔に吸引管14a、14bを差し込んだ状態の蓋(以下、「吸込みノズル」という)を用いて、吸引管14a、14bの一端をガム液供給ドラム7及び現像液供給ドラム8にそれぞれ挿入した上で、当該蓋によって開口部7a、8aを閉めることによっても達成することができる。
ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8内のガム液、現像液は、吸引ポンプ13a、13bにより、吸引管14a、14bを介して処理液補充装置1内のガム液供給タンク15、現像液供給タンク16にそれぞれ供給される。なお、吸引ポンプ13a、13bは図示を省略する配線により制御装置33に接続されており、制御装置33からの信号により駆動制御される。
なお、ガム供給ドラム7、現像液供給ドラム8からガム液供給タンク15、現像液供給タンク16へのガム液、現像液の流入時にガム液供給タンク15、現像液供給タンク16内のガム液、現像液の表面に泡が発生することを防止するために、吸引管14a、14bのガム液供給タンク15、現像液供給タンク16内に挿入される部分には該吸引管に沿って延びる1以上のスリットを形成することが好ましい。特に、吸引管14a、14bのガム液供給タンク15、現像液供給タンク16内に挿入される部分の先端から該吸引管に沿ってスリットが形成されると消泡効果が高いので好ましい。スリットの幅は1から5mm程度が適当である。
また、空気との接触による処理液の劣化をできるだけ回避するために、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16は各タンク内のガム液、現像液と空気との接触を可能な限り阻害するための任意の手段を備えることが好ましい。そのような手段としては、例えば、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16内のガム液、現像液の液面上に、上下方向に移動自在の浮き蓋を配置すること等が挙げられる。
図5に示す例では、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16の底部にはそれぞれ排出管34a、34bと接続されたドレイン口36a、36bが形成されている。したがって、点検・洗浄等の作業時には、ドレイン口36a、36bから排出管34a、34bを介して、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16内のガム液及び現像液を各タンクから外部へ排出することが可能である。また、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16の上端部にも排出管34a、34bと接続されたオーバーフロー口35a、35bが形成されており、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16からそれぞれガム液、現像液が溢れることがないように、過剰のガム液、現像液を排出可能とされている。なお、オーバーフロー口35a、35b及び/又はドレイン口36a、36bは栓体等で開閉自在とされてもよく、また、必要に応じて、排出管34a、34bには1以上のバルブを適宜設けてもよい。
ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16は処理液補充装置1のケーシング2と一体に固定されてもよいが、点検・洗浄等の作業性の点では、これらはケーシング2から脱着可能に固定されていることが好ましい。
図5に示されるように、処理液補充装置1では、収容部6とガム液供給タンク15、現像液供給タンク16との間に隔壁部17が設けられており、隔壁部17内にはガム供給ドラム7、現像液供給ドラム8内の現像液、ガム液のレベルをそれぞれ検出するための非接触型センサ18a、18b、18c、19a、19b、19cが上下方向に離隔して複数個設置されている。非接触型センサ18a、18b、18c、19a、19b、19cは図示しない配線により制御装置33及び操作パネル5と接続されており、非接触型センサ18a、18b、18c、19a、19b、19cの検出信号に応じて、操作パネル5上のレベル表示器5c、5dがガム液供給ドラム7内、現像液供給ドラム8内の液量をそれぞれ表示する。したがって、ドア3a、3bを閉止した状態でガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8からガム液供給タンク15、現像液供給タンク16へガム液、現像液を送出しても操作パネル5上でガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8内の液量を容易に把握することができる。
一方、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16には、各タンク内の液量レベルを検出するための、複数の電極からなる液面レベルセンサ20、21がそれぞれ設置されており、液面レベルセンサ20、21は図示しない配線により制御装置33及び操作パネル5と接続されている。なお、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16の内部の液面レベルはケーシング2のサイドパネル2bに設けられた覗き窓2b'によって視覚的に確認することもできる。
図6は液面レベルセンサ20を設けたガム液供給タンク15の拡大縦断面図である。図示されるように、液面レベルセンサ20は、共通電極20a、下限レベル検出電極20b、吸液開始レベル検出電極20c、吸液停止レベル検出電極20d、及び、上限レベル検出電極20eを備えており、各レベルを検出可能とされている。なお、ここでの、下限レベル、吸液開始レベル、吸液停止レベル、上限レベルは、それぞれ、ガム液供給タンク15内の液量がほぼ空である異常下限レベル、吸引ポンプ13aを駆動してガム液供給ドラム7からガム液供給タンク15へのガム液の吸引・供給を開始すべきレベル、ガム液供給ドラム7からガム液供給タンク15へのガム液の吸引・供給を停止すべきレベル、ガム液供給タンク15からガム液が溢れる危険性のある異常上限レベルを意味する。なお、現像液供給タンク16にも同様の電極構成を備えた液面レベルセンサ21が設けられている。
なお、液面レベルセンサ20、21と同一のタイプのセンサを用いてガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8内のガム、現像液のレベルを検出してもよい。例えば、前記吸込みノズルの周辺部に異なる長さの電極を複数本取り付けた上で、吸引管14a、14b及び前記電極がガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の内部に向けて延びるように、吸込みノズルをガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の開口部7a、7bに取り付ける構成を採用することができる。
図5に示されるように、処理液補充装置1では、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16の各底面に5つの排出口15a、15b、15c、15d、15e、及び、排出口16a、16b、16c、16d、16eが設けられており、それぞれ、図7の配管22a、22b、22c、22d、22e、及び、配管23a、23b、23c、23d、23eと接続されている。
また、配管22a、22b、22c、22d、22e及び配管23a、23b、23c、23d、23eの途中には、それぞれ、図示しない配線により制御装置33と接続された圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e及び圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25e並びに電磁弁26a、26b、26c、26d、26e及び電磁弁27a、27b、27c、27d、27eが配設されており、排出口15a、15b、15c、15d、15e及び排出口16a、16b、16c、16d、16eからガム液及び現像液をそれぞれ配管22a、22b、22c、22d、22e及び配管23a、23b、23c、23d、23eを介して、処理液補充装置1の外部へ送出可能とされている。
したがって、図示される処理液補充装置1は、5台までの感光性平版印刷版処理装置にガム液及び現像液を補充することが可能である。また、処理液補充装置1は各配管毎に圧送ポンプ及び電磁弁を備えているので、各配管毎に処理液の送出パターンを変更することができる。したがって、処理液補充装置1は処理液の疲労状況に応じて各感光性平版印刷版処理装置毎に最適な処理液補給を行うことが可能である。
そして、処理液補充装置1は、内蔵する圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e及び圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eによって高い圧力を付与してガム液及び現像液を外部へ送出するので、配管22a、22b、22c、22d、22e及び配管23a、23b、23c、23d、23eを介して遠方から吸引する場合に比べて、ガム液及び現像液を確実に処理液補充装置1から送出することができる。したがって、本発明の処理液補充装置1は供給対象が遠方であっても、ガム液及び現像液を確実に供給することができる。
図7は、本発明の処理液補充装置1を使用して独立した5台の感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32にガム液及び現像液を補充する場合の補充系統を示す図である。図示されるように、本発明の処理液補充装置1の配管22a、22b、22c、22d、22e及び配管23a、23b、23c、23d、23eは、それぞれ、感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bと接続されており、本発明の処理液補充装置1のガム液供給タンク15及び現像液供給タンク16内のガム液及び現像液はそれぞれ感光性平版印刷版処理装置のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bに補充可能である。
図7の例では、感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bは、感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32の図示しない現像後処理槽及び現像槽と配管を介してそれぞれ連結されている。したがって、各感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32では、図示しない現像後処理槽又は現像槽内のガム液又は現像液の消費乃至劣化度に応じてガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a又は現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bから新しいガム液又は新しい現像液が前記現像後処理槽又は現像槽へそれぞれ補給される。なお、現像液の劣化度は、例えば、当該液の電導度又はインピーダンス値を測定することにより容易に把握することができる。
また、図7の感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bには、それぞれ、複数の電極からなる液面レベルセンサ28c、29c、30c、31c、32c及び液面レベルセンサ28d、29d、30d、31d、32dが取り付けられており、ガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bの内部液面レベルを検出可能とされている。
例えば、液面レベルセンサ28cを例に挙げて説明すると、液面レベルセンサ28cは、補充開始レベル検出電極A、補充停止レベル検出電極B、及び、上限レベル検出電極Cを備えており、各レベルを検出可能とされている。なお、ここでの、補充開始レベル、補充停止レベル、上限レベルは、それぞれ、処理液補充装置1からガム液補充タンク28aへのガム液の補充を開始すべきレベル、処理液補充装置1からガム液補充タンク28aへのガム液の補充を停止すべきレベル、ガム液補充タンク28aからガム液が溢れる危険性のある異常上限レベルを意味する。図7に示す例では液面レベルセンサ29c、30c、31c、32c及び液面レベルセンサ28d、29d、30d、31d、32dも液面レベルセンサ28cと同一の電極構成を採用しているが、感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32の種類等に応じて、これらの液面レベルセンサの電極構成は相互に異なるものであってもよい。
これらの液面レベルセンサの信号は図示しない有線又は無線或いはその他の手段によって処理液補充装置1の制御装置33及び操作パネル5に伝達される。したがって、処理液補充装置1の使用者は感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液量を遠隔的に把握することができる。これにより、複数の感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32においてガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bの液量を実際に確認しなくても、処理液補充装置1においてこれらのタンク内の液量を把握・管理することができる。
なお、本発明の処理液補充装置1は必ずしも図7のように5台の感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32と接続する必要はなく、例えば、2台又は3台の感光性平版印刷版処理装置のために使用されてもよい。しかし、大量に平版印刷版を使用する新聞印刷等の分野においてはできるだけ多くの感光性平版印刷版処理装置を集中管理することが好ましく、この場合に、本発明の処理液補充装置1によれば複数の感光性平版印刷版処理装置への処理液の補充を特に容易且つ確実に行うことができる。
また、図示される処理液補充装置1では、収容部6はガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の2つの処理液供給ドラムを収容するが、本発明の処理液補充装置においては当該装置内に収容する処理液供給ドラムの数は2つに限られるもではなく、必要に応じて合計で3つ以上のタンクを収容するものであってもよい。
更に、本発明の処理液補充装置を用いて現像液及びガム液以外の処理液(例えば水)を複数の感光性平版印刷版処理装置に供給してもよい。また、単一種類の処理液のみを複数の感光性平版印刷版処理装置に供給することで足りる場合は、本発明の処理液補充装置は一つの処理液供給ドラムのみを収容する構成としてもよい。
次に、処理液補充装置1の動作・使用態様の一例を説明する。
処理液補充装置1の使用時には、まず電源スイッチ5aをONにする(ステップS1)。これにより制御装置33が機能を開始し、また、パイロットランプ5bが点灯(ステップS2)して処理液補充装置1が使用可能な状態であることが示される。
電源スイッチONと同時に、処理液補充装置1のガム液供給タンク15及び現像液供給タンク16、並びに、感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液面レベルが液面レベルセンサ20、21、並びに、液面レベルセンサ28c、29c、30c、31c、32c及び液面レベルセンサ28d、29d、30d、31d、32dによってそれぞれ検出される。各タンク内の液面が上限レベル以上のときは、制御装置33は異常ランプ5f、5gをそれぞれ点滅させる。異常ランプ5f、5g点滅時には、例えば、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16を点検し、ドレイン口36a、36bを開放する等してタンク内の液面レベルを上限レベル未満とする必要がある。
異常ランプ5f、5gの点滅がない場合、或いは、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16、ガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32bの液面レベルの調整により異常ランプ5f、5gが消灯したことを確認した場合は、処理液補充装置1のドア3a、3bを開け、その一方で、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8を台車9、10上にそれぞれセットする。
次に、蓋を外す等してガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の開口部7a、8aを開放し、開口部7a、8aから吸引管14a、14bを挿入する。更に、台車9、10を切り欠き11、12にそれぞれ導入することにより、ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8を処理液補充装置1の収容部6に収容する。ガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8内のおおまかな液量はレベル表示器5c、5dによってそれぞれ把握することができる。
収容部6へのガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8の収容後、セット完了ボタン5h、5iをそれぞれONにし(ステップS3)、ドア3a、3bを閉め必要に応じてロックする。セット完了ボタン5h、5iのONによって、複数の感光性平版印刷版処理装置へのガム液、現像液のそれぞれの自動補充モードがそれぞれ独立して開始される。ガム液、現像液の自動補充モード中は、ガム運転灯5j、現像運転灯5kが点灯する。
自動補充モードでは、ガム液補給タンク15、現像液供給タンク16内の液面レベルが液面レベルセンサ20、21により常に検知され、制御装置33は、当該液面レベルと吸液停止レベルとを常に比較する(ステップS4)。
ガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液面レベルが吸液停止レベル以下の場合、制御装置33は、吸引ポンプ13a又は13bの駆動を開始し(ステップS4→ステップS5)、電磁弁26a、26b、26c、26d、26e又は電磁弁27a、27b、27c、27d、27eの閉鎖、並びに、圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの停止を維持する(ステップS6)。これにより、ガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8からガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16へガム液又は現像液が吸引・供給される。
前記吸引・供給中、制御装置33は、吸引ポンプ13a又は13bの駆動時間を記録し、当該駆動時間と予め入力された所定の警報設定時間とを比較する(ステップS7)。警報設定時間は任意であるが、図8に示す例では、この場合の警報設定時間は比較的長い(例えば15分程度)。
前記警報設定時間に達するまでの間にガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液面レベルが吸液停止レベルに達すると、制御装置33は吸引ポンプ13a又は13bの駆動を停止する(ステップS7→ステップS4→ステップS8)。これにより、ガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16からガム液又は現像液がオーバーフローすることが防止される。
一方、前記警報設定時間に達するまでの間にガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液面レベルが吸液停止レベルに達しない場合(ステップS7→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7)は、制御装置33は、ガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8が空であると判定し、ガム液供給空灯5l又は現像液供給空灯5mを点灯し(ステップS10)、警報ブザーを断続的に作動させる(ステップS11)。更に、制御装置33は、吸引管14a、14bへの空気の流入を回避するために吸引ポンプ13a、13bを停止させる(ステップS12)。
処理液補充装置1の使用者は、断続的に作動する警報ブザーによってガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8が空であることを認知し、ドア3a、3bを開けて収容部6から空のガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8を取出し、新しいドラムと交換することができる。なお、警報ブザーは操作パネル5のブザーカットスイッチ5eによりガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8の交換後に停止させることができる。
なお、この交換作業中であっても、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16内にはそれぞれ相当量のガム液及び現像液が残存しているので、ガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16から各感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32へのガム液又は現像液の補充を停止する必要はない。したがって、制御装置33は圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e及び圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eを駆動する(ステップS13)。
このように、処理液補充装置1では、たとえガム液供給ドラム7、現像液供給ドラム8が空になっても感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32へのガム液又は現像液の補充を継続することができるので、複数の感光性平版印刷版処理装置を長時間連続して運転させることができる。
しかし、警報ブザーの断続作動開始後もガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8の交換が長時間行われないと、ガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液量レベルは更に低下し、ついには、下限レベルに到達する(ステップS14)。この場合、制御装置33は所定時間(例えば3秒)後に異常ランプ5f又は5gを点滅させ(ステップS15→ステップS16)、更に、警報ブザーを連続的に作動させる(ステップS17)。そして、制御装置33は圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの駆動を停止させる(ステップS18)。これにより、処理液補充装置1は活動を停止し、配管22a、22b、22c、22d、22e又は配管23a、23b、23c、23d、23e内への空気の混入を回避することができる。
さて、制御装置33は感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液面レベルも常に監視している。そして、ステップS8の後に、各補充タンク内の液面レベルが補充停止レベルに達していない場合には、制御装置33は圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eを駆動してガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16から各感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32へガム液又は現像液を送出する(ステップS8→ステップS21→ステップS9)。これによりガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液面レベルは徐々に低下する。
そして、ガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液面レベルが吸液開始レベルに達すると、制御装置33は、吸引ポンプ13a又は13bを駆動させ、ガム液供給ドラム7又は現像液供給ドラム8からガム液又は現像液をガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16にそれぞれ供給する(ステップS9→ステップS19→ステップS5)。この際、制御装置33からの指令により、電磁弁26a、26b、26c、26d、26e又は電磁弁27a、27b、27c、27d、27eは閉鎖され、且つ、圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの駆動は停止される(ステップS6)。この後、ステップS7からステップS10〜18又はステップS7からステップS4→ステップS8→ステップS21→ステップS9→ステップS19が繰り返される。このときのステップS7における警報設定時間は比較的短くてよく、図8の例では、例えば約1分30秒に設定することができる。
一方、ガム液供給タンク15又は現像液供給タンク16内の液面レベルが吸液開始レベルに達するまでは、感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液面レベルが補充停止レベルに達していないことを確認しつつ、制御装置33は電磁弁26a、26b、26c、26d、26e又は電磁弁27a、27b、27c、27d、27eを開放し、且つ、圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの駆動を維持する(ステップS9→ステップS19→ステップS20→ステップS21→ステップ9)。
しかし、圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの駆動時間が警報設定時間(例えば20分間)に達すると、圧送ポンプの長時間駆動による予期しない不都合を回避すべく、制御装置33は、圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの駆動を停止し(ステップS20→ステップS22)、吸引ポンプ13a、13bを停止を維持して(ステップS23)、異常ランプ5f又は5gを点滅させ(ステップS24)、警報ブザーを連続作動させる(ステップS25)。
また、ステップS21において感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32のガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a及び現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液面レベルが補充停止レベルに達することによっても、制御装置33は圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eの駆動を停止し(ステップS21→ステップS22)、処理液補充装置1の作動を停止させる。
自動補充モードでは、このようにして処理液補充装置1からガム液又は現像液が複数の感光性平版印刷版処理装置28、29、30、31、32へ補充される。自動モードを終了させる場合には、操作パネル5上の停止スイッチ5n、5oを押すことにより、それぞれ、ガム液の自動補充モード、現像液の自動補充モードを任意のタイミングで個別に終了することができる。
このように、処理液補充装置1では、操作パネル5上の操作のみによって複数の感光性平版印刷版処理装置へのガム液及び/又は現像液の補給を自動的に行うことができるので、大量の印刷を行う新聞印刷等の用途において多数の感光性平版印刷版処理装置を使用する場合であってもガム液及び/又は現像液の補給を少人数で容易に実施することができる。
なお、自動補充モードでは、ガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a又は現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液面レベルが補充開始レベルに到達した場合に、制御装置33が圧送ポンプ24a、24b、24c、24d、24e又は圧送ポンプ25a、25b、25c、25d、25eを駆動させるようにしてもよい。なお、これらの圧送ポンプの駆動を所定時間継続した後であってもガム液補充タンク28a、29a、30a、31a、32a又は現像液補充タンク28b、29b、30b、31b、32b内の液面レベルが未だ下限レベルより高い状態に回復しない場合は、制御装置33は、ガム液供給タンク15、現像液供給タンク16が空であると判定して、警報ブザーを作動させることが好ましい。
本発明の一例である処理液補充装置の斜視図 処理液補充装置の上面図、正面図及び側面図 操作パネルの拡大図 ドアを開放した処理液補充装置を示す斜視図 処理液補充装置の上面透視図、正面透視図及び側面透視図 ガム液供給タンクの拡大縦断面図 本発明の処理液補充装置を使用した補給系統の一例を示す概念図 本発明の処理液補充装置を使用した処理液補給例を示すフローチャート
符号の説明
1 処理液補充装置;2 ケーシング;3 ドア;4 脚部;5 操作パネル;6 収容部;7 ガム液供給ドラム;8 現像液供給ドラム;9、10 台車;11、12 切り欠き;13 吸引ポンプ;14 吸引管;15 ガム液供給タンク;16 現像液供給タンク;17 隔壁部;18、19 非接触型センサ;20、21 液面レベルセンサ;22、23 配管;24、25 圧送ポンプ;26、27 電磁弁;28、29、30、31、32 感光性平版印刷版処理装置;33 制御装置;34 排出管;35 オーバーフロー口;36 ドレイン口

Claims (5)

  1. 複数の感光性平版印刷版処理装置用の処理液補充装置であって、
    処理液を貯留する少なくとも1つの処理液供給タンクと、
    前記処理液供給タンクと前記感光性平版印刷版処理装置とを連結する配管と、
    前記配管を介して前記処理液供給タンク内の前記処理液を前記感光性平版印刷版処理装置へ圧送する圧送手段とを備えた処理液補充装置。
  2. 前記処理液供給タンクへ前記処理液を供給する少なくとも1つの独立した処理液供給ドラムが収容されることを特徴とする、請求項1記載の処理液補充装置。
  3. 前記感光性平版印刷版処理装置からの信号によって前記圧送手段が駆動制御されることを特徴とする、請求項1又は2記載の処理液補充装置。
  4. 前記感光性平版印刷版処理装置が前記処理液を貯留する少なくとも1つの処理液補充タンクを備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の処理液補充装置。
  5. 複数の感光性平版印刷版処理装置に、該感光性平版印刷版処理装置に配管を介して連結された処理液補充装置を用いて処理液を補充する方法であって、
    前記処理液補充装置に備えられた圧送手段により、前記処理液補充装置から前記感光性平版印刷版処理装置へ前記処理液を圧送することを特徴とする処理液補充方法。

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