JP4334875B2 - 固有抗サイホン作用式装置 - Google Patents

固有抗サイホン作用式装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4334875B2
JP4334875B2 JP2003015065A JP2003015065A JP4334875B2 JP 4334875 B2 JP4334875 B2 JP 4334875B2 JP 2003015065 A JP2003015065 A JP 2003015065A JP 2003015065 A JP2003015065 A JP 2003015065A JP 4334875 B2 JP4334875 B2 JP 4334875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
fluid
valve mechanism
blocking element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003015065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003250881A (ja
Inventor
マイヤー・ローゼンバーグ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Codman and Shurtleff Inc
Original Assignee
Codman and Shurtleff Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Codman and Shurtleff Inc filed Critical Codman and Shurtleff Inc
Publication of JP2003250881A publication Critical patent/JP2003250881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4334875B2 publication Critical patent/JP4334875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M27/00Drainage appliance for wounds or the like, i.e. wound drains, implanted drains
    • A61M27/002Implant devices for drainage of body fluids from one part of the body to another
    • A61M27/006Cerebrospinal drainage; Accessories therefor, e.g. valves

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に一定の患者における一つの領域から別の領域に体液を向けるための医療装置に関する。特に、本発明は固有の抗サイホン作用特性を有するシャント・システムに関し、このシステムは患者における姿勢の変化の影響を受けない。
【0002】
【従来の技術】
一つの領域から別の領域に体液を向けるためのシャント・システムが医療分野において知られている。このようなシャント・システムにおける用途の一例が水痘症の治療における用途であり、この水痘症は患者の脳の脳室内に脳脊髄液(CSF)が集まる状況である。CSFは脳室系により生成され、通常において静脈系により吸収される。しかしながら、このCSFが吸収されないと、CSFの容量が増えて患者の頭蓋内の圧力が上昇する。このような過剰のCSFは異常に高い硬膜外および硬膜外の圧力を生じる可能性がある。治療しないまま放置すると、この水痘症は硬膜下血腫、脳組織の圧縮、および血流の障害を含む深刻な医療的状況を生じる可能性がある。
【0003】
シャント・システムは過剰なCSFを除去してこの流体を腹膜等の身体の別の部分に放出するために開発されている。この過剰な流体を排出することにより、上昇していた頭蓋内圧力が軽減される。図1は一定の患者の頭蓋内の穴14を通して挿入されている脳室カテーテル12を有する例示的な従来技術のシャント・システム10を示している図である。このカテーテル12は脳組織16を通して、CSFが存在している脳の脳室18の中に進入している。このカテーテル12はシャント・バルブ20の入口端部に連結しており、排出カテーテル22がこのシャント・バルブの出口端部に連結している。このシャント・バルブ20は一般的に患者の頭皮(図示せず)の下に移植される。このシャント・システムは過剰のCSF流体を脳室から右心房、腹膜腔、またはその他の体内における場所を含む身体の別の部分に排出するように作用する。
【0004】
一般に、流体シャント・システムは当該システム内を通る流体の流速を制御または調節するための一定の弁機構を備えている。例示的な弁機構は流体の圧力が一定の閾値の高さに到達した時にのみ流体の流れを許容して、その流体の流れが開始する圧力の高さの調節を許容し得る場合が多い。この流体の流速は上記弁機構における圧力差に比例する。従って、上記閾値圧力の高さよりもわずかに高い一定の圧力において、その流速は比較的に低い。この圧力が高まると、これに伴ってそのシャント・システムの中の流速が高まる。このようなシャント・システムにより、頭蓋内圧力が、当該装置の一定のヒステリシスに従って、上記閾値圧力よりも低い一定の高さに減少するまで、流体の流れは通常において継続する。
【0005】
上記CSFの過剰排出は硬膜下血腫を含む危険な状況を生じる可能性があるので、有効な流体の流速の制御はこの種のシャント・システムにおいて特に重要である。この過剰排出は、上記シャント・システムにおけるサイホン作用により、患者が一定の水平な姿勢から一定の着席または起立の姿勢に移動する時に生じる傾向がある。すなわち、この患者が横になる時に、上記シャントの基端部を収容しているその脳室は当該シャントの先端部を収容している腹部と同じ高さである。CSFは脳室と腹部との間の圧力差が上記圧力弁の設定を超える時に通常において流出する。しかしながら、患者が起立または着席の姿勢に体を起こすと、その患者の頭部の高さがその患者の腹部に対して増加する。上記のサイホン作用は患者の頭部とその患者の体内において選択された別の排出場所との間の流体カラムの増加した鉛直高さにより生じる重力作用による圧力差の増加の結果である。従って、上記弁は別の状況が変化していなくても開いて流体が流れることを可能にする場合がある。このような差動的圧力における増加は通常的であるが、一般的なシャント・システムにおいては、上記弁の開口により脳室の空間部分における不所望な過剰排出またはサイホン作用が生じる傾向がある。
【0006】
患者における過剰排出の発生を最少にする抗サイホン作用式シャント・システムが最近において開発されている。これらの抗サイホン作用式シャント・システムは一般に弁機構を備えており、これらの機構は皮下圧力等の特定の基準圧力に対して設定される所定の閾値圧力よりも頭蓋内圧力、あるいは、上記弁の上流側における近位側圧力が高い時にのみ開口または排出する。この皮下圧力と共に、上記所定の閾値圧力は上記弁の下流方向の遠位側圧力も設定する。この閾値圧力は上記弁機構に作用してこれを閉じた状態に保つ機械的なばね予負荷により定めることができ、このばね予負荷もオペレーターにより調節およびプログラムすることが可能である。従って、上記弁機構は特定の近位側−遠位側の圧力差が達成される時に開口して流れを可能にするだけである。
【0007】
上記抗サイホン作用式システムを適宜に動作するためには、上記弁を大気圧に曝す必要がある。このことは一般的にこれらの弁が変形可能な壁部または孔を有していることを必要とし、これらの壁部または孔が皮下圧力に曝されて、その弁機構に対する圧力のあらゆる変化を中継することができる。このような変形可能な壁部または孔を有するシステムに伴う問題の一例は、移植したシャント・システムの周囲に展開する場合の多い、皮下線維症の瘢痕性脱毛が上記変形可能な壁部の皮下圧力における変化に適合してこれに反応する能力を著しく損なう可能性があることである。さらに、変形可能な壁部を有する弁による実用的な欠陥の一例は患者がその弁の上に横たわりその変形可能な壁部に圧力を加える場合にその弁が偶発的に遮断する可能性である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、水痘症を有する患者におけるCSFの排出において有効であると共に、姿勢の各変化に伴う患者におけるサイホン作用性を防止するシャント・システムを提供することが望ましい。また、皮下の瘢痕性脱毛または患者の体重または姿勢による偶発的な遮断により容易に損なわれないシステムを提供することも望ましい。加えて、上記シャント・システムが弁の流体の流れに対する抵抗性が低くなるように当該弁機構に対する低いコンプライアンスのバイアス要素の作用を有することが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は患者の姿勢の変化に対する装置の感度を減少する移植可能な抗サイホン作用式のシャント装置を提供することにより従来技術の各装置において固有の欠陥を解消する。本発明の固有抗サイホン作用式装置は一定のチャンバーを有しているハウジングと、上記チャンバーの中に流体を通すための入口ポートと、上記チャンバーから流体を放出するための出口ポートを備えることができる。さらに、一定の圧力勾配において上記チャンバーに対する流体の流入および流出を管理するための一定の弁機構が上記ハウジングの中に配置されている。この弁機構は流体が中に流通するための一定の穴を有する上記チャンバー内に取り付けられているバリヤーを含む。また、上記弁機構は上記チャンバーの周囲の外部圧力を検出する圧力センサー、および当該圧力センサーに連絡しているバイアス要素も含む。さらに、上記バリヤーを通過して流れる流体を阻止するために当該バリヤーの開口部に対して支持されるように構成されている遮断要素が上記弁機構に含まれている。上記バイアス要素は上記遮断要素の第1の表面に対して一定のバイアス力を加えるが、上記遮断要素の第2の表面は上記バイアス力と反対の方向における一定の対抗圧力により作用を受ける。
【0010】
上記装置の圧力センサーは上記チャンバーにおいて配置されている一定のベント・ポートを含むことができる。さらに、このベント・ポートは上記チャンバーの外部からの一定の基準圧力に対して影響を受ける適合可能な膜を有することができる。上記バイアス要素は柔軟なベローを有することができ、上記基準圧力は、例えば、大気圧とすることができる。また、バイアス要素は上記適合可能な膜に対して接続可能でもあり、このバイアス要素は上記チャンバーの外部からの基準圧力により影響を受ける。本発明の装置の場合に、上記遮断要素の変位は上記バイアス要素の変位に比例する。
【0011】
本発明の装置の弁機構は上記遮断要素に作用する力を管理することにより動作し、この弁機構は上記バイアス要素のバイアス力および上記第1の表面における基準圧力、および上記第2の表面における対抗圧力により構成されている一定の閾値圧力により影響を受ける。この弁機構は上記対抗圧力が上記閾値圧力よりも高い時に上記チャンバーの一定部分から上記バリヤーの開口部を通して上記チャンバーの別の部分に流体が流れることを可能にして、上記遮断要素の上記開口部による支持を解除可能にする。一方、上記対抗圧力が上記閾値圧力よりも低いかこれと同等である場合は、上記弁機構は上記遮断要素を上記開口部に対して保持して上記バリヤーを通る流体の流れを阻止する。
【0012】
本発明の装置は上記バイアス力に曝される上記遮断要素における第1の表面の領域が上記対抗圧力に曝される上記遮断要素における第2の表面の領域に対して実質的に等しくなるように構成されている。本発明の実施形態の一例において、上記遮断要素は一定の球形のボールのような形状にすることができ、上記装置の開口部は上記遮断要素の第2の表面に対して整合するための一定の輪郭を付けた表面を有する弁座を含むことにより当該バリヤーの開口部を通る流体の流れを阻止できる。また、上記バイアス要素は一定のプログラム可能なばね機構または一定のバイアス力を有するばね機構とすることができる。このバイアス要素はそれ自体が板ばね、コイルばね、または螺旋ばねにより構成できる。
【0013】
本発明の別の実施形態において、上記装置はチャンバーを有するハウジング、入口ポート、および出口ポートを備えている。このハウジングの中には、一定の圧力勾配において上記チャンバーに対して流入および流出する流体を管理するための弁機構が配置されている。この弁機構は中に流体を流すための一定の開口部を有している上記チャンバー内に取り付けられているバリヤーを含む。また、このバルブ機構は上記チャンバーから離れた一定の場所において外部圧力を検出する基準圧力チャンバー、および当該基準圧力チャンバーに連絡している一定のバイアス要素も含む。さらに、上記バリヤーを通過して流れる流体を阻止するために当該バリヤーの開口部に対して支持されるように構成されている遮断要素が上記弁機構に含まれている。上記バイアス要素は上記遮断要素の第1の表面に対して一定のバイアス力を加えるが、上記遮断要素の第2の表面は上記バイアス力と反対の方向における一定の対抗圧力により作用を受ける。この装置は固有抗サイホン作用特性を有することができる。
【0014】
さらに、一端部において上記基準圧力チャンバーに接続していて別の端部において圧力ゲージに接続している一定の空気チューブが上記基準圧力チャンバーに連絡している。この圧力ゲージは上記チャンバーの外側の外部圧力の影響を受けやすい柔軟性の膜を有することができ、この外部圧力と内部圧力との圧力差が上記基準圧力チャンバーの適合可能な膜に対して連絡している。上記外部圧力は、例えば、患者の腹膜腔内の圧力とすることができる。
【0015】
本発明のさらに別の特徴、その性質および種々の利点が以下の添付図面および以下の各図面の詳細な説明および好ましい各実施形態によりさらに明らかになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、図面の内で特に図2において、本発明による固有抗サイホン作用式のシャント装置30が示されている。このシャント装置30はチャンバー34を有するハウジング32、チャンバー34の中に流体を通過させるための入口ポート36、およびチャンバー34から流体を放出するための出口ポート38を備えている。入口ポート36は患者の脳の脳室の中に挿入するための脳室カテーテル40に連結できる。一方、出口ポート38は過剰の脳脊髄液(CSF)を各脳室から右心房、腹膜腔、または患者におけるその他の場所を含む患者の身体の別の部分に排出するための先端側カテーテル42に連結できる。
【0017】
上記ハウジング32の中に弁機構50が配置されており、この弁機構50は当該弁機構50の上流側における近位側圧力と当該弁機構50の下流方向の遠位側圧力との間の関係により定められる一定の圧力勾配において上記チャンバー34に対するCSFの流入および流出を管理する。この弁機構50は中に流体を流すための一定の孔を定めている弁座54を有するチャンバー34の中に取り付けられているバリヤー52を含む。また、上記弁機構50は上記チャンバー34の周囲の外部圧力を検出する圧力センサー56、および当該圧力センサー56に連絡しているバイアス要素58も含む。さらに、上記バリヤー52を通過して流れる流体を阻止するために当該バリヤー52の弁座54に対して支持されるように構成されている遮断要素60が上記弁機構50に含まれている。上記バイアス要素58は上記遮断要素60の第1の表面62に対して一定のバイアス力を加えるが、上記遮断要素60の第2の表面64は上記バイアス力と反対の方向における一定の対抗圧力により作用を受ける。
【0018】
上記装置30の圧力センサー56は上記チャンバー34に配置されている皮下ベント・ポート70を有することができる。この皮下ベント・ポート70は皮下圧力または大気圧等の上記チャンバー34に対して外部の一定の基準圧力に対して影響を受けやすい適合可能な膜72を随意的に有することができる。例えば、この皮下ベント・ポート70は液体充填型の柔軟な浮袋または膀胱により構成できる。また、バイアス要素58は図2において示されているような柔軟性のベローにより構成でき、上記適合可能な膜72に対して接続して当該バイアス要素58が上記チャンバー34の外部の基準圧力により影響を受けるようにできる。さらに、このバイアス要素58は遮断要素60に取り付けることができる。
【0019】
上記装置30の弁機構50は上記遮断要素60に作用する力を管理することにより動作し、この弁機構50は上記バイアス要素58のバイアス力および上記第1の表面62における基準圧力および上記第2の表面64における対抗圧力により構成される一定の閾値圧力により作用を受ける。この場合に、上記対抗圧力は頭蓋内圧力により示すことができ、上記閾値圧力は皮下(大気)圧と共に上記バイアス要素58のバイアス力により示すことができる。このような弁機構50は上記対抗圧力が上記閾値圧力よりも高い時に上記チャンバー34の一定部分から上記バリヤー52の開口部54を通して上記チャンバー34の別の部分にCSFが流れることを可能にして、上記遮断要素60の上記開口部54による支持を解除可能にすると共に当該弁機構50を開口する。一方、上記対抗圧力が上記閾値圧力よりも低いかこれと同等である場合は、上記弁機構50が閉じて、その結果として、上記閾値圧力が上記遮断要素60を上記開口部54に対して押し当てて上記バリヤー52を通る流体の流れを阻止する。
【0020】
本発明の弁機構50は抗サイホン作用特性を有するように構成されている。図2において示されているように、上記閾値圧力により影響を受ける遮断要素60の第1の表面62の領域(すなわち、上記バイアス要素58内の遮断要素60の部分)は上記対抗圧力に曝される遮断要素60の第2の表面64の領域に実質的に等しい(上記弁座54およびバイアス要素58に接触する遮断要素60における各領域を示している影付きの各線を参照されたい)。上記装置は上記各領域がわずかに異なっている場合でも同一の様式で動作するが、これらの領域または面積が近づくほど、その抗サイホン作用特性の効率が高まる。従って、上記閾値圧力および対抗圧力に曝される上記遮断要素60の各領域がそれぞれ互いに等しい構成を有することにより、本発明の弁機構50は固有の抗サイホン作用式になることができる。
【0021】
姿勢の変化において上記装置30がCSFの過剰排出を阻止する機構が図3に基づいて最良に説明できる。一定の患者が斜めの姿勢から急に直立に立つか座る場合に、上記弁機構50の遮断要素60は4種類の異なる競合性の力、すなわち、上記バイアス要素58からのバイアス力Fb 、皮下圧力により発生する力FSub 、頭蓋内圧力により発生する力FICP 、すなわち、上記対抗圧力、および患者の頭部とその排出位置との間の流体カラムの増加した鉛直高さによる下流方向の圧力により発生する力Fsiphonを受ける。本発明において、上記弁機構50は上記対抗圧力または内部圧力により生じる力FICP が上記バイアス力Fb および皮下圧力FSub により生じる各力を含む上記閾値圧力よりも高い場合に開口するように構成されており、これにより、上記遮断要素60のその弁座54における支持が解除される。この関係は以下の一般式により表現される。
ICP >Fb +FSub
【0022】
患者が直立に立つか座る場合に、上記下流方向の圧力Fsiphonにより生じる力は図3において示されているように上記遮断要素60に作用する。しかしながら、本発明の弁機構50は上記下流方向の圧力Fsiphonが相殺されるように、すなわち、この下流方向の圧力がそれら自体により打ち消されるように構成されている。この相殺の理由は、このサイホン作用式の圧力Fsiphonの力に曝される各領域が上記遮断要素60の各対向面部において等しいからであり、これにより、上記シャント装置30の開口および排出も上記と同一の一般式に従う。上記先端側方向の圧力に曝される遮断要素60の各領域が自己平衡性であり、上記対向圧力(ICP)および閾値圧力(基準または皮下圧力およびバイアス力)に対してそれぞれ曝される上記遮断要素60の各対向面部62,64が等しい面積であることが既に確立されているので、上記弁機構50におけるサイホン作用式の各圧力が相殺されて、上記装置30は上記脳室の圧力と閾値圧力との間の圧力差に対して応答するだけになる。それゆえ、上記弁機構50は患者のあらゆる姿勢の変化に対して影響を受けず、患者が急に座るか立つ場合の上記CSFの過剰排出が防止される。
【0023】
上記の一般式において、上記遮断要素60の変位はバイアス要素58の変位に比例する。上記閾値圧力が基準圧力および上記バイアス要素58からのバイアス力を含むので、上記弁機構50の開口圧力はバイアス要素58のバイアス力を調節することによりプログラムできる。すなわち、オペレーターにより制御可能なばね予負荷を有する一定のプログラム可能なバイアス要素58を供給することにより上記弁機構50の閾値圧力を調節することができる。上記バイアス要素58はプログラム可能なばね機構または当該技術分野における通常の熟練者において周知であるような一定のバイアス力を有するばね機構とすることができる。このバイアス要素58はそれ自体で板ばね、コイルばね、または螺旋ばねにより構成できる。
【0024】
図示の実施形態において、上記遮断要素60は球形状のボールのような形状にすることができ、弁座54はバリヤー52の開口部54を通る流体の流れを阻止するために上記遮断要素60の第2の表面64に対して係合するための輪郭を付けた表面を有することができる。しかしながら、上記遮断要素60は一方向に所定の大きさの力を向けるために適している任意の形状または形態を採ることができるが、この形状または形態の上記4種類の作用力との関係は上記の説明に一貫している。
【0025】
本発明において、上記バイアス要素58は低いコンプライアンス、すなわち、低い剛性定数を有している。極めてばね的なまたは柔軟なバイアス要素58を提供することにより、この遮断要素60は弁座54から比較的に大きな距離で後退して、極めて硬質または剛性のバイアス要素の場合よりもバリヤー52を通過するさらに多量の流体のための比較的に大きな経路を提供できる。このことは結局、流体の流れに対して比較的に低い抵抗を有する一定の弁機構50に言い換えることができる。
【0026】
上記遮断要素60および弁座54を製造するために適当な材料は合成ルビー(酸化アルミニウム)を含む。上記バイアス要素を製造するための適当な材料はステンレス・スチール(ASTM300シリーズ、316,308,304および好ましくは316L)を含む。このバイアス要素58は上記弁座54を通る所望の流体の流速を提供するために上記弁座54に対して上記遮断要素60にバイアス力を加えるように設計されている。当該技術分野における通常の熟練者であれば、上記バイアス要素58、ならびに、その寸法、例えば、厚さの特定の設計、および当該バイアス要素58を作成している材料の両方がこのバイアス要素58の相対的な「剛性(stiffness)」および結果として得られる遮断要素60のバイアス力を決定していることが理解できる。また、上記バイアス要素58および遮断要素60の構造および/または設計を変更することにより、少なくとも部分的に、上記流速が制御可能であることが理解される。
【0027】
本発明のシャント装置30は一定の患者に移植するように構成されている。従って、ハウジング32を含む上記装置30の各構成部品は長期および/または永久的な体内における移植のための任意の生体相容性の材料により製造できる。このような好ましい材料の例はポリウレタン、シリコーン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリマー、およびチタン、チタン合金、およびステンレス・スチール等の金属を含む。別の好ましい材料はポリエーテル・スルホンを含む。さらに、本発明のシャント装置30がそのオペレーターにより適当と考えられる任意の寸法を有し得ること理解されると考えるが、上記装置30の例示的な長さは、排出用カテーテルを除いて、約30mmの範囲内であり、例示的な最大幅は約12mmの範囲内である。また、この装置30の最大の深さは約8mmの範囲内にすることができる。
【0028】
図4は本発明の別の実施形態を示しており、この実施形態において、上記シャント装置80は一定のチャンバー84を有するハウジング82、当該チャンバー84の中に流体を通過させるための入口ポート86、および当該チャンバー84から流体を放出するための出口ポート88を備えている。入口ポート86は患者の脳の各脳室の中に挿入するための脳室カテーテル90に連結できる。上記装置30と同様に、一定の弁機構110が一定の圧力勾配において上記チャンバー84に対するCSFの流入および流出を管理するために上記ハウジング82の中に配置されている。この弁機構110は中に流体を流すための一定の孔を定めている弁座114を有する上記チャンバー84内に取り付けられているバリヤー112を含む。
【0029】
さらに、上記弁機構110は上記チャンバー84の周囲の外部圧力を検出するハウジング82内の基準圧力チャンバー122、および当該基準圧力チャンバー122に連絡しているバイアス要素116も含む。圧力センサー120は上記装置30と同様のベント・ポート124を備えることができ、このベント・ポート124は上記バイアス要素116に対して取り付けることのできる一定の適合可能な膜126を随意的に有することができる。例えば、ベント・ポート124は流体充填型の柔軟な浮袋または膀胱を含むことができる。
【0030】
さらに、上記弁機構110には、上記バリヤー112を通る流体の流れを阻止するために当該バリヤー112の弁座114に対して支持するように構成されている遮断要素130が含まれている。上記バイアス要素116は上記遮断要素130の第1の表面132に対して一定のバイアス力を加えるが、この遮断要素130の第2の表面134は上記バイアス力と反対の方向における一定の対抗圧力により作用を受ける。上記バイアス要素116は上記遮断要素130が弁座114から比較的に大きな距離で後退できるようにして、極めて硬質または剛性のバイアス要素の場合よりもバリヤー112を通過するさらに多量の流体のための比較的に大きな経路を提供できる。このことは結局、流体の流れに対して比較的に低い抵抗を有する一定の弁機構110と言い換えることができる。
【0031】
上記基準圧力チャンバー122に対して、一端部が当該基準圧力チャンバー122に対して接続しており、別の端部が一定の圧力ゲージ140に接続している空気充填型の漏れ止めチューブ104が連絡している。この圧力ゲージ140は柔軟性の膜142を含むことができ、この膜142は上記チャンバー84の外側における外部圧力の影響を受けやすく、この外部圧力と内部圧力との間の圧力における差が上記基準圧力チャンバー122の適合可能な膜124に対して伝達されるようになっている。図示のように、上記外部圧力は、例えば、患者の腹膜腔200内の圧力とすることができる。従って、上記の空気充填型チューブ104は上記基準圧力チャンバー122が腹膜腔200の中の圧力を感知することを可能にする。このことは、さらに、上記弁機構110が一定の内部圧力、すなわち、腹膜腔200内の圧力、および上記バイアス要素116による圧力の両方を含む一定の閾値圧力により影響を受ける。
【0032】
上記圧力ゲージ140の柔軟性の膜142はガス不透過性のポリマーにより構成できる。加えて、このガス不透過性のポリマーは2種類以上の積層体により構成できる。この柔軟性の膜142の内部表面もまた金属化できる。例えば、この柔軟性の膜142をガスに対して不透過性にするために、その内部表面が一定の金属被膜または金属層を含むこともできる。
【0033】
好ましくは、上記漏れ止めチューブ104は二重内孔型カテーテル100の内の1個の内孔を有しており、残りの内孔は一定の排出チューブ102により構成されていて、このチューブ102はその一端部において上記出口ポート88に連結しており、その反対側の端部は各脳質からの過剰な脳脊髄液(CSF)を排出するための患者の別の領域に延出している。図示の実施形態において、上記流体は腹膜腔200の中に排出される。この様式で排出チューブ102および漏れ止めチューブ104を横並びに供給することにより、上記装置80の全体の構成が流線型になり、移植中およびその延長された使用を通して患者に対する外傷が減少できる。
【0034】
本発明の装置80は移植後のシャント・システムの周囲に展開する場合の多い皮下線維症の瘢痕性脱毛により有害な影響を受けないシャント・システムを提供する。本発明において、上記シャント装置80における適合可能な膜124はハウジング82により保護されており、このハウジング82がシャント装置80の周囲における瘢痕組織の成長による損傷からこの膜124を遮蔽している。それゆえ、この適合可能な膜124および上記弁機構110の一定の外部基準圧力を検出するための能力は上記シャント装置80の周囲におけるいずれの瘢痕組織の形成によっても妨げられない。さらに、排出カテーテル92および空気充填型チューブ140が腹膜腔100内に延出していること、および上記ハウジング82が適合可能な膜124を収容していることは患者が間違って上記弁の上に不用意に横たわる場合等のように偶発的に遮断することから上記シャント装置80を保護している。
【0035】
本発明の装置80は随意的に抗サイホン作用特性を有することができると考えられる。この特徴は一定の弁機構110を提供することにより達成でき、この場合に、上記閾値圧力により影響を受ける遮断要素130の第1の表面132の領域(すなわち、各バイアス要素116の間における遮断要素130の部分)が、図4において示されているように、上記対抗圧力に対して曝される遮断要素130の第2の表面の領域(上記弁座114およびバイアス要素116に接触する遮断要素130における各領域を示している影付きの各線を参照されたい)に等しい。互いにそれぞれ等しい上記閾値圧力および対抗圧力に対して上記遮断要素130の各領域がさられる一定の構成を有することにより、本発明の弁機構110は固有の抗サイホン作用式になる。
【0036】
上記シャント装置80の各特性および材料は図2および図3に基づいて既に説明されているものと同じである。さらに、このシャント装置80におけるハウジング構成が一定の抗サイホン作用式機構110について説明および図示されているが、上記の適合可能な膜が一定の非変形性のチャンバーにより囲まれているハウジング構成は本明細書において記載されている同一の利点を達成するためのあらゆる種類の弁機構において使用可能であると考えられる。また、上記の説明が本発明の原理の単なる例示であること、および種々の変更が本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当該技術分野における通常の熟練者により作成可能であることが理解されると考える。さらに、本明細書において引用されている全ての参考文献はそれぞれの全体において本明細書に参考文献として含まれる。
【0037】
本発明の実施態様は以下の通りである。
(1)前記遮断要素が一定の球形のボールを含む請求項1に記載の装置。
(2)前記開口部が前記遮断要素の第2の表面に対して整合するための一定の輪郭を付けた表面を有する一定の弁座を含む請求項1に記載の装置。
(3)前記圧力センサーが前記チャンバーにおける一定のベント・ポートを含み、当該ベント・ポートが前記チャンバーの外部における一定の基準圧力に対して影響を受けやすい一定の適合可能な膜を含む請求項1に記載の装置。
(4)前記基準圧力が大気圧である実施態様(3)に記載の装置。
(5)前記適合可能な膜が前記バイアス要素に取り付けられている実施態様(3)に記載の装置。
【0038】
(6)前記圧力センサーがさらに前記適合可能な膜を囲む一定の基準圧力チャンバーを含む実施態様(3)に記載の装置。
(7)前記基準圧力チャンバーが一定の空気チューブに連絡しており、この空気チューブがその一端部において前記基準圧力チャンバーに接続していてその別の端部において一定の圧力ゲージに接続している実施態様(6)に記載の装置。
(8)前記圧力ゲージが前記外部圧力に対して影響を受けやすい一定の柔軟性の膜を含む実施態様(7)に記載の装置。
(9)前記外部圧力が患者の腹膜腔内の圧力である実施態様(8)に記載の装置。
(10)前記バイアス要素が柔軟性のベローを含む請求項1に記載の装置。
【0039】
(11)前記バイアス要素が一定のプログラム可能なばね機構である請求項1に記載の装置。
(12)前記バイアス要素が一定のバイアス力を有するばね機構である請求項1に記載の装置。
(13)前記バイアス要素が板ばね、コイルばね、または螺旋ばねから成る群から選択できる請求項1に記載の装置。
(14)前記遮断要素の変位が前記バイアス要素の変位に比例する請求項1に記載の装置。
(15)さらに、前記患者における移植のために構成されている請求項1に記載の装置。
【0040】
(16)前記基準圧力チャンバーが一定の空気チューブに連絡しており、当該チューブがその一端部において前記基準圧力チャンバーに接続していてその別の端部において一定の圧力ゲージに接続している請求項2に記載の装置。
(17)前記圧力ゲージが前記外部圧力に対して影響を受けやすい一定の柔軟性の膜を含む実施態様(16)に記載の装置。
(18)前記柔軟性の膜がガス不透過性のポリマーにより構成されている実施態様(16)に記載の装置。
(19)前記不透過性のポリマーが2種類以上のポリマーの積層体により構成されている実施態様(18)に記載の装置。
(20)前記柔軟性の膜が当該膜をガスに対して不透過性にするために金属化した内部表面を有している実施態様(18)に記載の装置。
(21)前記外部圧力が前記患者の腹膜腔の中における圧力である実施態様(17)に記載の装置。
【0041】
【発明の効果】
従って、本発明によれば、水痘症を有する患者におけるCSFの排出において有効であると共に、姿勢の各変化に伴う患者におけるサイホン作用性を防止するシャント・システムが提供できる。また、皮下の瘢痕性脱毛または患者の体重または姿勢による偶発的な遮断により容易に損なわれないシステムが提供できる。加えて、弁の流体の流れに対する抵抗性が低くなるように当該弁機構に対する低いコンプライアンスのバイアス要素の作用を有するシャント・システムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一定の患者に移植した従来技術の脳室カテーテル・システムの斜視図である。
【図2】本発明によるシャント装置の概略図である。
【図3】図2の弁機構の概略図である。
【図4】本発明によるシャント装置の別の実施形態の概略図である。
【符号の説明】
30 固有抗サイホン作用式シャント装置
32 ハウジング
34 チャンバー
36 入口ポート
38 出口ポート
40 脳室カテーテル
42 先端側カテーテル
50 弁機構
52 バリヤー
54 弁座
56 圧力センサー
60 遮断要素
62 (遮断要素の)第1の面
64 (遮断要素の)第2の面
70 ベント・ポート
72 適合可能な膜

Claims (2)

  1. 患者における流体の流れを調整するための抗サイホン作用式シャント装置において、
    中を通して流体を流すためのチャンバー、当該チャンバーの中に流体を通過させるための入口ポート、および前記チャンバーから流体を放出するための出口ポートにより定められているハウジングと、
    ある圧力勾配において前記チャンバーの中を通る流体の流れを調整するために前記ハウジングの中に配置されている弁機構を備えており、当該弁機構が中を通して流体を流すための開口部を有する前記チャンバー内に取り付けられているバリヤーを含み、さらに、
    前記チャンバーの周囲の外部圧力を検出するための圧力センサーと、
    前記圧力センサーに連絡していて、遮断要素の第1の表面に対してバイアス力を加えるバイアス要素を備えており、前記遮断要素が前記開口部の中を通る流体の流れを阻止するために当該開口部に対して支持されるように構成されており、
    対抗圧力が前記バイアス力と反対の方向に前記遮断要素の第2の表面に作用し、前記バイアス力に曝される前記第1の表面の領域が前記対抗圧力に曝される前記第2の表面の領域に対して実質的に等しい抗サイホン作用式シャント装置。
  2. 患者における流体の流れを調整するためのシャント装置において、
    中を通して流体を流すためのチャンバー、当該チャンバーの中に流体を通過させるための入口ポート、および前記チャンバーから流体を放出するための出口ポートを有するハウジングと、
    ある圧力勾配において前記チャンバーの中を通る流体の流れを調整するために前記ハウジングの中に配置されている弁機構と、
    前記弁機構に連絡していて前記チャンバーの周囲の外部圧力を検出するための圧力センサーを備えており、当該圧力センサーが前記ハウジングにおけるベント・ポートを含み、当該ベント・ポートが基準圧力チャンバーにより囲まれている適合可能な膜を有しているシャント装置。
JP2003015065A 2002-01-24 2003-01-23 固有抗サイホン作用式装置 Expired - Fee Related JP4334875B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US056285 1993-04-30
US10/056,285 US6953444B2 (en) 2002-01-24 2002-01-24 Inherent anti-siphon device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003250881A JP2003250881A (ja) 2003-09-09
JP4334875B2 true JP4334875B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=22003405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003015065A Expired - Fee Related JP4334875B2 (ja) 2002-01-24 2003-01-23 固有抗サイホン作用式装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6953444B2 (ja)
EP (1) EP1331019B1 (ja)
JP (1) JP4334875B2 (ja)
DE (1) DE60304290T2 (ja)

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9694166B2 (en) 2002-03-26 2017-07-04 Medtronics Ps Medical, Inc. Method of draining cerebrospinal fluid
US7318813B2 (en) * 2003-06-26 2008-01-15 Codman & Shurtleff, Inc. Self adjusting hydrocephalus valve
US7867194B2 (en) 2004-01-29 2011-01-11 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Drug delivery apparatus
WO2005072793A1 (en) 2004-01-29 2005-08-11 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Implantable drug delivery apparatus
US20100121250A1 (en) * 2006-02-09 2010-05-13 Pizzi Francis J Dual Channel Shunt Device and Method for Ventriculo-Peritoneal Shunting of Bloody Cerebrospinal Fluid
US10850235B2 (en) 2006-10-09 2020-12-01 Minnetronix, Inc. Method for filtering cerebrospinal fluid (CSF) including monitoring CSF flow
US10632237B2 (en) 2006-10-09 2020-04-28 Minnetronix, Inc. Tangential flow filter system for the filtration of materials from biologic fluids
EP3827841B1 (en) 2006-10-09 2024-04-03 Neurofluidics, Inc. Cerebrospinal fluid purification system
US9046192B2 (en) 2007-01-31 2015-06-02 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Membrane-based fluid control in microfluidic devices
US8123714B2 (en) 2007-06-29 2012-02-28 Codman & Shurtleff, Inc. Programmable shunt with electromechanical valve actuator
SE532467C2 (sv) * 2007-12-27 2010-01-26 Numat As Implantatrengöringsverktyg för rengöring av ett metalliskt implantat
US9023063B2 (en) 2008-04-17 2015-05-05 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable access port device having a safety cap
ES2537815T3 (es) 2008-04-17 2015-06-12 Apollo Endosurgery, Inc. Dispositivo con puerto de acceso implantable y sistema de fijación
US8506532B2 (en) 2009-08-26 2013-08-13 Allergan, Inc. System including access port and applicator tool
US8715158B2 (en) 2009-08-26 2014-05-06 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable bottom exit port
US8708979B2 (en) 2009-08-26 2014-04-29 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable coupling device
DE102009060533B4 (de) * 2009-12-23 2019-07-11 Christoph Miethke Gmbh & Co Kg Implantierbares Shuntsystem
US8882728B2 (en) 2010-02-10 2014-11-11 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable injection port
CN103002940B (zh) 2010-03-19 2018-09-14 华盛顿大学 用于过量体液的引流系统
US20120302938A1 (en) * 2010-03-19 2012-11-29 University Of Washington Drainage systems for excess body fluids and associated methods
US20110270021A1 (en) 2010-04-30 2011-11-03 Allergan, Inc. Electronically enhanced access port for a fluid filled implant
US8992415B2 (en) 2010-04-30 2015-03-31 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable device to protect tubing from puncture
US20110270025A1 (en) 2010-04-30 2011-11-03 Allergan, Inc. Remotely powered remotely adjustable gastric band system
US20120041258A1 (en) 2010-08-16 2012-02-16 Allergan, Inc. Implantable access port system
US20120065460A1 (en) 2010-09-14 2012-03-15 Greg Nitka Implantable access port system
US10675451B2 (en) * 2010-10-22 2020-06-09 Christoph Miethke Gmbh & Co Kg Hydrocephalus shunt arrangement and components thereof for draining cerebrospinal fluid in a patient having hydrocephalus
US8876795B2 (en) 2011-02-02 2014-11-04 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Drug delivery apparatus
MX350547B (es) * 2011-03-11 2017-09-08 Seaver Chad Sistemas y métodos para controlar el flujo de fluidos corporales.
US8821373B2 (en) 2011-05-10 2014-09-02 Apollo Endosurgery, Inc. Directionless (orientation independent) needle injection port
US8801597B2 (en) 2011-08-25 2014-08-12 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable access port with mesh attachment rivets
US9199069B2 (en) 2011-10-20 2015-12-01 Apollo Endosurgery, Inc. Implantable injection port
US8858421B2 (en) 2011-11-15 2014-10-14 Apollo Endosurgery, Inc. Interior needle stick guard stems for tubes
US9089395B2 (en) 2011-11-16 2015-07-28 Appolo Endosurgery, Inc. Pre-loaded septum for use with an access port
JP6253164B2 (ja) 2012-07-23 2017-12-27 アーキス バイオサイエンシーズ シャントシステム内静水圧調整装置
CA2886629A1 (en) * 2012-10-01 2014-04-10 Niclas ROXHED A cerebrospinal fluid shunt for treatment of hydrocephalus
US10173004B2 (en) * 2013-01-08 2019-01-08 Flowonix Medical Incorporated Flow actuated valve for implantable drug delivery device
WO2014144703A2 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Hakim Carlos Externally programmable valve assembly
WO2014145858A2 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Bitol Designs, Llc Occlusion resistant catheter and method of use
CA2936349A1 (en) 2014-01-16 2015-07-23 University Of Washington Through Its Center For Commercialization Pressure reference assemblies for body fluid drainage systems and associated methods
US11147540B2 (en) 2015-07-01 2021-10-19 Minnetronix, Inc. Introducer sheath and puncture tool for the introduction and placement of a catheter in tissue
EP3842080B1 (en) 2015-12-04 2023-04-12 Minnetronix Inc. Systems for the conditioning of cerebrospinal fluid
WO2017207165A1 (en) * 2016-06-01 2017-12-07 Fresenius Vial Sas Infusion device and method allowing for detecting a drift in a sensor signal
EP3585474B1 (de) * 2017-02-24 2024-05-15 SNP - Smart Neuro Products GmbH Vorrichtung für eine gehirndrainage
WO2018184717A2 (de) 2017-04-06 2018-10-11 Christoph Miethke Gmbh & Co. Kg Flussreduktor
DE102020134312B3 (de) 2020-12-18 2022-01-05 Christoph Miethke Gmbh & Co Kg Einstellbare implantierbare Drossel

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3999553A (en) * 1973-03-15 1976-12-28 Bio-Medical Research, Ltd. Bio-medical pressure control device
US4413985A (en) * 1981-09-02 1983-11-08 The United States Of America As Represented By The Dept. Of Health & Human Services Hydrocephalic antenatal vent for intrauterine treatment (HAVIT)
US4551128A (en) * 1983-05-11 1985-11-05 Salomon Hakim Cerebrospinal fluid shunt valve
US4787886A (en) * 1987-02-05 1988-11-29 Cosman Eric R Pressure sensor controlled valve
US5176627A (en) * 1990-05-15 1993-01-05 Pudenz-Schulte Medical Research Corporation Implantable fluid flow control device having two-piece base, and assembly process
EP0617975B1 (fr) * 1992-01-22 1997-08-20 Cordis S.A. Valve de drainage implantable pour le traitement de l'hydrocéphalie
FR2695564B1 (fr) * 1992-09-15 1994-12-02 Cordis Sa Valve implantable pour le traitement de l'hydrocéphalie.
US5634894A (en) * 1995-12-01 1997-06-03 The Nemours Foundation Antisiphoning valve
US6090052A (en) * 1997-03-25 2000-07-18 Radi Medical Systems Ab Guide wire having a male connector
US6090062A (en) * 1998-05-29 2000-07-18 Wayne State University Programmable antisiphon shunt system
US6383160B1 (en) * 1999-04-29 2002-05-07 Children's Medical Center Corporation Variable anti-siphon valve apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
DE60304290T2 (de) 2007-01-18
US6953444B2 (en) 2005-10-11
JP2003250881A (ja) 2003-09-09
EP1331019A2 (en) 2003-07-30
DE60304290D1 (de) 2006-05-18
EP1331019A3 (en) 2004-01-07
US20030139699A1 (en) 2003-07-24
EP1331019B1 (en) 2006-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4334875B2 (ja) 固有抗サイホン作用式装置
JP4028080B2 (ja) 流体流制限装置
US8869826B2 (en) Passive fluid flow regulator
US6090062A (en) Programmable antisiphon shunt system
US7922685B2 (en) Self adjusting hydrocephalus valve
US10076643B2 (en) Pressure regulating buoyant valve for a shunt system
US7282040B2 (en) Gravitational pressure regulating mechanism
US9526879B2 (en) Shunt valve for controlling siphon effect
Sood et al. Adjustable antisiphon shunt
Neftel Chappel et al.(45) Date of Patent: Oct. 28, 2014
CA2610650A1 (en) Fluid flow limited device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees