JP4334155B2 - 画像地図作成装置及びその作成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像地図作成装置及び作成方法に関し、特に、上空から撮影された写真画像に基づいて、所定領域に対して周辺領域に整合する補完処理を行うことによって所望の画像地図を作成することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ある地域の土地の起伏、市街地、田畑、建物、道路、鉄道等の地理状況を示すものとして、地図が作成されていた。また、航空機等にて上空からこれらの地理状況を写真として撮影した空中写真も利用されている。
地図は、その使用目的や表現される内容によって、一般図と主題図に大別される。
【0003】
一般図とは、多目的に使用できるように、前述の地理状況を特定の内容に偏ることなく表現されている地図であり、国土地理院発行の1/25,000地形図、1/50,000地形図等がある。
主題図とは、一般図を基にしてある特定の主題を選び、その地域的特徴が判り易いように作成された地図であり、これについても、国土地理院発行の1/25,000土地利用図、1/25,000土地条件図等がある。また、航海用の目的で作成される海図、道路地図、住宅地図等も主題図に含まれる。
【0004】
一般に、航空写真から地図を作成するには、空中写真測量といわれる作業を行い、撮影された地域の空間モデルを作成する。そして、この空間モデル及び航空写真から得られる地理状況を示す情報を、さらに見易くするために、土地の起伏を等高線で表し、市街地、田畑、建物等の土地利用形態をシンボルマークで図化し、道路、鉄道等、その他の地理状況を簡略化して、正確に線図として写すことにより作成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、地理状況を示す情報を正確に線図として写す工程は、透写機、プロッター等を利用して写している。この作業は、地図の縮尺によっても異なるが、熟練した者でも1週間に30cm四方程度しか描けない程、手間のかかる作業である。さらに、地図を作成した後に、別の者が空中写真と比較してチェックを行っている。
【0006】
地図は、利用用途、目的に合わせた図化が行われており、一目で状況認識が可能となるように工夫されている。例えば、道路地図において、高速道路、国道、県道等の違いを、シンボルマーク、色分け等によって一目で認識できる。
しかし、地図を作成するには膨大な作業量を要し、完成させるには、かなりの人手と時間が必要であった。そのため、地図作成に時間がかかると、実際において建物、橋等の建設、道路、鉄道等の工事が行われることによって変化し、完成した地図の内容が現状の地理状況と異なるものとなってしまう。
【0007】
このように、地図を作成するには、膨大な作業量や時間が必要であった。
また、ディジタル地図の分野においては、地図の基となる空中写真を地図代わりに背景画像として利用することも多い。
空中写真は撮影時点の地理状況を忠実に写しており、建物の形状、色彩等によって周辺状況と区別し易く、地物の認識が容易である。特に、住宅地図程度の縮尺ではこれが顕著である。
【0008】
しかし、人、自動車、街路樹、建物の影等のように必要のない情報が、撮影時の有りのままに、かつ煩雑に写っている。そのため、例えば、道路のみを知りたい場合であっても、障害物により道路が隠れてしまい、道路の幅や、道路同士が繋がっているか否かの判断を難しくしている。
このように、空中写真から、必要とする地図情報を正確に図化する作業には、熟練技能が必要であった。
【0009】
また、地表に存在するもの全てが撮影されており、例えば、地図のように目印や、目的地までの経路を書き込むスペースもない。例え書き込めたとしても、重ね書きとなって、大変見にくいものである。
本発明は、上空から撮影した写真画像に基づいて、所定の画像地図を簡単に作成でき、利用目的に応じた主題図として、その利用に必要な地図情報を選択して表示できる画像地図を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明は、上空から所定地域を撮影した写真画像情報と、上空から所定地域を撮影したカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する画像地図作成装置であって、前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した、当該所定地域について時間差を置いて撮影した第1及び第2のカラー写真画像を含む前記カラー写真画像情報と、当該所定地域について該時間差を置いて計測された第1及び第2の高さデータを含む前記高さ情報と、を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出された前記第1及び第2のカラー写真画像に基づいて、各々に写し出された画像領域をポリゴン化し、第1及び第2のポリゴン領域を作成し、該第1及び第2のポリゴン領域を比較して前記時間差による変化領域を抽出し、変化領域ポリゴンを作成し、前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するポリゴン化手段と、前記第1及び第2のポリゴン領域に係る前記第1及び第2の高さデータを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差による高さの変化を判断し、前記記憶手段から読み出した前記第1及び第2のカラー写真画像データを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーの変化を判断する制御手段と、前記制御手段による前記変化領域ポリゴンに係る前記高さの変化及び前記カラーの変化に係る判断に応じて、前記第1又は第2のポリゴン領域を削除する削除手段と、削除された当該第1又は第2のポリゴン領域について、当該第1又は第2のポリゴン領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理する補完手段と、を有するとした。
【0011】
そして、前記制御手段は、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出し、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、前記第1及び第2のポリゴン領域が地表上の移動体を表していると判断し、或いは、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出せず、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、該変化領域ポリゴンが地表上の影を表していると判断するようにした。
【0012】
また、本発明による、上空から所定地域を撮影した少なくとも近赤外スペクトルを含むカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する画像地図作成装置において、前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した前記カラー写真画像情報及び前記高さ情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出された前記カラー写真画像情報に基づいて、カラー写真画像に写し出された画像領域をポリゴン化して植生領域を作成し、該植生領域を前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するポリゴン化手段と、作成された前記植生領域に係る前記高さ情報を前記記憶手段から読み出し、該高さ情報に基づいて、該植生領域の高さを判断する制御手段と、前記制御手段により前記植生領域が地表植生であると判断されたとき、当該植生領域を削除する削除手段と、を備えた
【0013】
さらに、削除された前記植生領域の位置において、当該植生領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理する補完手段を有し、或いは、前記制御手段により前記植生領域が街路樹又は単独樹であると判断されたとき、削除された当該植生領域について、当該ポリゴン領域における頂点位置に記号を補完処理する補完手段を有するとした
【0014】
また、本発明による、上空から所定地域を撮影したカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する方法もいて、前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した、当該所定地域について時間差を置いて撮影した第1及び第2のカラー写真画像を含む前記カラー写真画像情報と、当該所定地域について該時間差を置いて計測された第1及び第2の高さデータを含む前記高さ情報と、を記憶手段に記憶するステップと、ポリゴン化手段が、前記記憶手段から読み出された前記第1及び第2のカラー写真画像に基づいて、各々に写し出された画像領域をポリゴン化し、第1及び第2のポリゴン領域を作成し、該第1及び第2のポリゴン領域を比較して前記時間差による変化領域を抽出し、変化領域ポリゴンを作成し、前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するステップと、制御手段が、第1及び第2のポリゴン領域に係る前記第1及び第2の高さデータを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差による高さの変化を判断し、前記記憶手段から読み出した前記第1及び第2のカラー写真画像データを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーの変化を判断するステップと、削除手段が、前記制御手段による前記変化領域ポリゴンに係る前記高さの変化及び前記カラーの変化に係る判断に応じて、前記第1又は第2のポリゴン領域を削除するステップと、補完手段が、削除された当該第1又は第2のポリゴン領域について、当該第1又は第2のポリゴン領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理するステップと、を有する
【0015】
さらに、本発明における画像地図作成方法において、前記制御手段は、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出し、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、前記第1及び第2のポリゴン領域が地表上の移動体を表していると判断し、或いは、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出せず、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、該変化領域ポリゴンが地表上の影を表していると判断するようにした。
【0016】
また、本発明による、上空から所定地域を撮影した少なくとも近赤外スペクトルを含むカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する方法において、前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した前記カラー写真画像情報及び前記高さ情報を記憶手段に記憶するステップと、ポリゴン化手段が、前記記憶手段から読み出された前記カラー写真画像情報に基づいて、カラー写真画像に写し出された画像領域をポリゴン化して植生領域を作成し、該植生領域を前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するステップと、制御手段が、作成された前記植生領域に係る前記高さ情報を前記記憶手段から読み出し、該高さ情報に基づいて、該植生領域の高さを判断するステップと、前記制御手段により前記植生領域が地表植生であると判断されたとき、削除手段が、当該植生領域を削除するステップと、を有する。
【0017】
そして、本発明による地図画像作成方法では、補完手段が、削除された前記植生領域の位置において、当該植生領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理するステップを有し、或いは、前記制御手段により前記植生領域が街路樹又は単独樹であると判断されたとき、削除された当該植生領域について、当該植生領域における頂点位置に記号を補完処理するステップを有する
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明による画像地図の作成に関する実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態では、上空から撮影した写真画像に基づいて、地物領域のうちの所定領域を該所定領域の周辺領域と整合するように補完することによって、所望の画像地図を簡単に作成でき、利用目的に応じた主題図として、その利用に必要な地図情報を選択して表示できる画像地図を提供することができるようにした。
【0024】
その画像地図の作成から利用までを含む画像地図作成システムの概要について、図1に示した。
図1に示した画像地図作成システム例は、画像データ取得装置1、画像地図作成装置2、道路専有物管理装置3、緑地管理装置4から構成されている。
画像データ取得装置1は、画像地図を作成するために必要な写真画像を取得するものであり、測定手段11、ディジタル記録手段12を備えている。
【0025】
測定手段11は、上空から地物を撮影する機能と、撮影位置と共に、撮影範囲の地物の標高を測定する機能とを持っている。撮影機能のためには、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)、及び近赤外による4バンドのスペクトル帯域で被写体の画像を写すことができるマルチバンドカメラや、マルチスペクトルセンサーを用いることができる。また、標高測定機能のためには、上空からパルスレーザーを発射し、その反射波から反射物の標高を求めるレーザースキャナーを用いることができる。
【0026】
そして、測定手段11は、航空機等に搭載されているものであり、地物に対して上空から撮影及び標高測定が行われる。航空機等の飛行高度は、画像地図の詳細度、測定手段11の性能等に応じて適宜選択される。場合によっては、地球を周回する衛星に搭載されるものであってもよい。
さらに、測定手段11には、GPSによる撮影及び測定時の位置情報を検出する機能を持たせておく。
【0027】
ディジタル記録手段12は、測定手段11において撮影された写真の画像データをディジタル化し、撮影時の位置情報に対応付けて記録する。さらに、測定された標高データについても、測定時の位置情報より、標高測定された対象の標高が地表位置情報に関連付けて記録される。ディジタル記録手段12は、測定手段11とともに航空機等に搭載され、測定手段11からの画像データ及び標高データを記録してもよいし、或いは、例えば、地上基地に設置され、測定手段11から送信される各データを受信し、記録してもよい。
【0028】
ディジタル記録手段12は、記録した各データを画像地図作成装置2に供給する。この供給形態は、各データを格納した記録媒体であっても、或いは、オンラインでもよい。
次に、画像地図作成装置2は、画像データ取得装置1によって取得された画像データに基づき、写し出された画像領域のうちの所定領域について、この所定領域の周辺領域と整合するように補完し、又は、強調表示を施すことによって、所望の画像地図を作成するものであり、この装置2は、本実施形態の基本部分であって、この詳細については、後述する。
【0029】
画像地図作成装置2で作成された画像地図は、用途に応じて、道路専有物管理装置3又は緑地管理装置4に供給される。
道路専有物管理装置3では、例えば、上下水道、ガス管、電話線、電力線等について、道路の専有物の管理を行っており、管理装置3には、配置図作成部31、表示部32、操作部33が備えられている。配置図作成部31は、画像地図作成装置2から供給され、表示部32に表示された画像地図に、道路専有物に係る図形情報を関連付けて、道路専有物配置図を作成する。
【0030】
また、緑地管理装置4では、例えば、緑地を管理するため、植生図を作成しており、管理装置4には、植生図作成部41、表示部42、操作部43が備えられている。植生図作成部41は、画像地図作成装置2から供給され、表示部42に表示された画像地図に、例えば、緑地に係る植生分布情報を関連付けて、植生図を作成する。
【0031】
なお、図1では、画像地図作成装置2で作成された画像地図を、道路専有物管理装置3又は緑地管理装置4において利用することを示したが、これらは例示であり、この画像地図の利用は、これらに限られるものではない。例えば、画像地図作成装置2において、作成する主題図の利用目的に応じ、必要な又は不要な地図情報を特定する条件を選択することによって、必要情報を抽出した所望の画像地図を作成できるため、住宅管理、施設管理、河川湖沼管理、鉄道路線管理等にも利用することができる。
【0032】
以上のような画像地図作成システムにおける画像地図作成装置2の具体的な構成について説明する。画像地図作成装置2のブロック構成を、図2に示した。
画像地図作成装置2は、記憶部202を有する制御手段201、入力手段203、正射投影手段204、ポリゴン化手段205、表示手段206、操作手段207、削除手段208、強調手段209、補完手段210、そして出力手段211から構成されている。
【0033】
入力手段203は、画像地図作成装置2で画像地図を作成するための画像データ及び標高データから得られる高さデータを取り込むものである。
ここで、標高とは平均海面からの高さをいうが、測定手段11においては、測定値の取り扱いの利便性から、測定物の高さ情報は標高データとして取得される。画像地図作成において、高さ情報は標高データのまま取り扱ってもよいが、例えば、地表面からの高さとして扱った方が理解しやすい場合も有り得る。要するに、基準を何処に置くのが、主題とする画像地図の作成において扱いやすいかであるから、表記の煩雑さを避けるために、以降においては高さデータとして説明を行う。
【0034】
画像及び高さの各データが記録媒体に格納されている場合には、その記録媒体からデータを読み込む読取部を備えている。また、各データがオンラインで送信される場合には、入力インターフェース部を備えている。
制御手段201は、操作手段207から入力される指示に従って、各手段を制御し、そして、入力手段203から取り込まれた各データによる画像及び高さ情報を記憶部202に記憶し、又は記憶された各データを読み出し、画像地図作成処理のために各手段に供給する。さらに、記憶部202には、各手段で処理された画像処理情報も記憶することができる。
【0035】
正射投影手段204は、撮影画面において、土地や地物の比高によって生じる写真画像の位置ずれを補正するものであり、この補正により地図と同様に等距離、等積性の担保された画像が得られる。ここで、正射投影を正しく行うためには、撮影画面内の土地や地物の比高が分からなければならないが、測定手段11で地物の標高が取得できていれば、これをそのまま利用すれば良い。或いは、過去に同一地域が測量されている等で、別途利用できる比高情報があればこれを利用しても良い。
【0036】
この正射投影手段204によって正射投影された画像データが、記憶部202に記憶される。
ポリゴン化手段205、削除手段208、強調手段209及び補完手段210は、取り込まれた写真画像に基づいて、地物領域のうちの所定領域を削除し、削除された所定領域について、その周辺領域と整合するように補完し、又は強調表示をすることによって、所望の画像地図を作成する処理を行う。この処理については、以下に詳述する。
【0037】
出力手段211は、作成された画像地図情報をオンラインで道路専有物管理装置3又は緑地管理装置4に情報提供する。或いは、記録媒体に記憶し、この記録媒体を、これらの管理装置に提供することもできる。また、作成された画像地図情報をプリントアウトするようにしてもよい。出力手段211に、インターネットを介した情報通信機能を備えておき、外部から画像地図作成装置2にアクセスし、所望の画像地図を取得することもできる。
【0038】
次に、所望の画像地図を作成する処理について、図3に示したフローチャートと、図4乃至図9に示した画像の表示例を参照しながら説明する。
ここでは、ある地域における道路専有物を管理するため、当該地域における写真画像から、必要とする画像情報は残し、不要な画像情報を削除するとともに、道路専有物に係る図形情報を重ね合わせることができる画像地図を作成する場合を例にしている。
【0039】
この場合の必要な画像情報には、道路専有物、例えば、水道管の施設状況管理を行うものであれば、水道管が埋設されている道路、水道管が引き込まれている建物、その敷地等が含まれる。また、不要な画像情報には、建物や樹木等の高さのある地物からの影、人、車等の移動体、そして、道路専有物の管理に関係ない地物がある。
【0040】
通常、上空からの地表撮影は、日射のあるときに行われるため、影が存在し、この影が、画像地図を煩雑なものにしている。また、道路上には、人や車両が写されているので、道路上に、水道管の埋設状況を画像地図に記入する場合、複雑にし、見にくくしている。駐車場に写っている駐車車両も同様である。
図1に示されるような道路専有物管理装置3において道路専有物の管理、例えば、水道管の管理を行う場合には、画像地図作成装置2は、道路、建物、敷地等の状況が明確に特化された画像地図を作成する必要がある。
【0041】
図3では、測定手段11が、マルチスペクトルセンサーとレーザースキャナーを有している場合を示している。
測定手段11のマルチスペクトルセンサーで取得された4バンドの画像データは、ディジタル記録手段12でディジタル化されて記録され、そして、記憶部202に取りこまれている。ここで、道路、建物、敷地等の状況が明確に特化された画像地図を作成するために、所望の地域Xの画像に該当する画像データのうちRGBカラーデータを取得する(ステップS1)。この取得したRGBカラーデータに基づいて、その画像に写し出されている画像領域の境界を抽出し、ポリゴン化手段205によって、その領域のポリゴンを作成する。
【0042】
このポリゴン化された地域Xの画像X1を、表示手段206の表示例として図4に示す。この画像X1では、正射投影手段204により正射投影処理が行われている。同図中において、領域Aは、建物を、領域B1乃至B7は、植物が植えられている植込み、畑、樹木、森林等を、領域C1及びC2は、走行中又は駐車中の車両を、そして、領域D1乃至D4は、道路端に設置されている電柱をそれぞれ表わしている。さらに、領域a1は、領域Aの建物の、領域b41は、領域B4の樹木の、そして、領域d11乃至d41は、領域D1乃至D4の電柱の影をそれぞれ表わしている。しかし、ここでは、説明の都合上、各領域に対する地物が何かを特定しているが、図4の画像X1には、地域Xを上空から撮影したときの在りのままが現れており、この段階では、各領域が何であるかは特定できない。
【0043】
画像X1の画像データを取得すると同時に、測定手段11のレーザースキャナーで測定された地域Xに該当する標高データから得られる高さデータも取得しておく(ステップS2)。
この表示された画像X1におけるポリゴン化された領域を見ただけでは、どれが必要な領域で、どれが不要な領域であるのか判断できない。そこで、道路、建物、敷地等を特定するのに不要な情報は、影や車両等の移動体であり、影や車両等の移動体は時間によってその位置が変化することに着目すると、画像X1と、同じ撮影地域Xに対し異なる時間に撮影した画像とを比較することにより、画像X1における各領域のうち、どれが影や車両等の移動体であるのかを決定することができる。
【0044】
制御手段201は、地域Xに対して異なる時間に撮影されたRGBカラーデータを取得し(ステップS1)、ポリゴン化手段205で、画像X1と同様に、写し出されている各領域についてポリゴンを作成する。この異なる時間は、画像X1の取得時に近くても、また、季節単位のように長期間であってもよく、その時間の長さは、画像地図の利用目的に応じて適宜決められる。必要なことは、画像X1に含まれる不要な情報を取り除くために必要な変化が現れていればよい。
【0045】
画像X1と同様に、このポリゴン化された地域Xの画像X2を、表示手段206の表示例として図5に示す。図5の画像X2において、図4の画像X1に現れている領域と同じ領域に対しては同じ符号を付してある。
画像X2において、領域Aの建物の影を、領域a2で、領域Bの樹木の影を、領域b42で、さらに、領域D1乃至D4の電柱の影d12乃至d42で表わしている。また、領域C3乃至C7は、車両を表わしている。
【0046】
画像X1と同様に、画像X2の画像データを取得すると同時に、測定手段11のレーザースキャナーで測定された地域Xに該当する標高データから得られる高さデータも取得しておく(ステップS2)。
ここで、制御手段201は、画像X1と画像X2とを比較し、画像X1における領域が、時間差でどのように変化したかを判断し、画像X1の領域における時間単位の変化分を抽出する(ステップS3)。その抽出した結果を示す画像X3を、表示手段206での表示例として、図6に示した。
【0047】
画像X3においては、画像X1の領域が時間単位で変化した変化領域を、太線によるax、b4x、d1x乃至d4x、そしてC1y及びC2yで表わした。
画像X1と画像X2を比較することにより、時間差をおいても変化領域を含んでいない領域は、地表上に固定的に存在する地物に対応しているとみなすことができるので、その変化領域を含んでいる領域は、影又は移動体に対応しているとみなすことができる。
【0048】
ここで、単に時間的に変化した領域を含む領域を除去することで所望の主題図が得られる場合には、該変化領域を含む領域を削除するだけで良い。例えば、画像X1において、画像X3に示された変化領域ax及びb4xを含む領域a1及びb41を削除し、或いは、変化領域d1x乃至d4x、そしてC1y及びC2yを削除することによって、樹木の領域B4、電柱の領域D1乃至D4は取り残されるが、図7の画像X4に近い画像地図を作成することができる。
【0049】
変化領域を含む領域が、例えば、影であるか、車両等の移動体であるか、さらには、道路工事が行われているのか、建物の建築や取壊しが行われたのかも判断したい場合がある。この様な場合には、ステップS2で取得した高さデータがその判断に利用される。
そこで、その変化領域に係る高さデータが、画像X1と画像X2とで変化しているかどうかを判断する(ステップS4)。その高さデータが変化している場合には、画像X1で現れた当該領域は、移動体であると判断でき、また、変化していなければ、画像X1で現れた当該領域は、影である可能性が高いとすることができる。
【0050】
制御手段201は、記憶部202に記憶された高さデータの中から、画像X1と画像X2とにおける変化領域に対応する高さデータを読み出し、各変化領域について、それらの高さデータを比較する。
例えば、変化領域axについて見ると、ここでの高さデータに変化が無かったとする。これは、ステップS4において当該変化領域に係る高さデータを比較した結果、その高さデータに変化がない場合(N)にあたり、この場合には、変化領域axに係るRGBカラーデータに、画像X1と画像X2とで変化しているかどうかが判断される(ステップS5)。
【0051】
ただ、ステップS5において、変化領域に係るRGBカラーデータが変化しない場合(N)もあり得るが、これは、何らかの原因で誤差が発生したことにより、ポリゴン化されたものと判断し、この場合には、削除手段208により当該変化領域を削除し、画像X1での当該変化領域を含む領域に変化はなかったとして処理する(ステップS7)。
【0052】
変化領域axに関して、画像X2における当該領域は、領域Aの建物が建っている敷地のRGBカラーデータ値を示しているはずであるので、RGBカラーデータ値に変化があることになり(Y)、高さデータに変化もないことから、変化領域axを含む画像X1の領域a1は、影である可能性が高い。
しかし、例えば、画像X1の取得時には道路工事が行われていたが、画像X2の取得時にはそれが終わっていたような場合等には、画像X2では、この工事範囲はポリゴン化されず、変化領域に係るRGBカラーデータ値には変化が起こり得る。そのため、RGBカラーデータ値に変化があることだけでは、それが影であるとは断定できない。
【0053】
そこで、当該変化領域に係るRGBカラー特性の変化が強弱のみであるかどうかを判断する(ステップS6)。影に該当する場合には、RGBカラー特性における強弱にのみ変化が現れる筈である。当該変化領域に係るRGBカラー特性の強弱のみに変化がある場合には(Y)、その領域は、影に該当すると判断し、当該変化領域を含む領域a1に対して、削除手段208で暗い方のRGBカラーデータを削除し、補完手段210により明るい方のRGBカラーデータを採用して補完する(ステップS8)。これにより、画像X1における影に対応する領域a1は取り除かれ、影が無い状態に修正される。
【0054】
また、変化領域b4x、d1x乃至d4xについても、変化領域axと同様にして、画像X1の取得時に写された影であると判断でき、影が無い状態に修正される。このとき、変化領域d1x乃至d4xは領域D1乃至D4から延びていることから、これらは電柱と判断し、水道管管理とは関係ないので、画像X1から領域D1乃至D4を削除し、周辺領域である道路に係るRGBカラーデータを挿入補完する。さらに、もし必要ならば、補完部分に電柱の存在を示す記号を挿入してもよい。
【0055】
一方、ステップS6において、RGBカラー特性の変化が強弱のみでない場合(N)、影でなく、他の要因、例えば、道路工事による現場であると判断できる。道路工事現場の個所は、道路専有物の管理に関係ない地物であるから、削除手段208により当該変化領域に係るRGBカラーデータを削除する。そして、補完手段210により、データ削除された領域に、その周辺の領域に係るRGBカラーデータ値を挿入補完する(ステップS9)。
【0056】
この様にして、各変化領域に係る標高データ及びRGBカラーデータの変化から、各領域が影であるかどうか、それとも道路工事等によるものかどうかを識別できる。これにより、画像X1に現れている地物に対応する領域のうち、不要な領域を削除できると共に、その跡の部分を、その周辺の領域と整合させることができる。
【0057】
次に、画像X1における移動体の処理について説明する。
ステップS4において、制御手段201は、図6に示された各変化領域に係る高さデータを、画像X1と画像X2とについて記憶部202から読み出し、それらを比較して変化があるかどうかを判断する。ここで、画像X1に現れた領域が移動体によるものであれば、画像X2に現れた領域との高さデータ値を比較したとき、少なくとも、抽出できた各変化領域に係る高さデータ値は変化する筈である。これにより、各領域に対する移動体処理の対象とすることができる。
【0058】
ステップS4において、各変化領域、例えば、画像X3における変化領域C1y及びC2yに係る高さデータ値が変化している場合(Y)、その変化領域に係るRGBカラーデータ値に変化があるかどうかを判断する(ステップS10)。これは、道路上を走行する車両である場合、或いは、駐車していた車両が移動した場合等では、移動した跡の部分では、地面に係るRGBカラーデータとなる筈である。
【0059】
当該変化領域に係るRGBカラーデータ値に変化がない場合には(N)、何らかの原因で、写し出された画像を間違ってポリゴン化した領域であるか、或いは、高さデータ測定に誤差がある等と判断できるので、当該変化領域を含む領域に変化なかったものとして処理する。
一方、ステップS10において、例えば、画像X3の変化領域C1y及びC2yのように、RGBカラーデータに変化がある場合(Y)、当該変化領域C1y及びC2yを含む画像X1の領域C1及びC2は、移動体によるものであると認識できる(ステップS11)。
【0060】
ここで、移動体と判断された変化領域の形状が、小さな島状であるかどうか判断される(ステップS12)。
例えば、画像X3の変化領域C1y及びC2yのように、道路上で島状に点在して分布しているならば(Y)、画像X1の領域C1及びC2が道路上を走行する車両によるものと断定できる。 この場合には、車両の画像領域は不用であるので、ステップS9に進み、削除手段208により領域C1及びC2に係るRGBカラーデータを削除する。そして、補完手段210により、データ削除された領域に、その周辺の領域、つまり道路に係るRGBカラーデータ値を挿入補完する。こうして、画像X1における道路上から車両を取り除ける。
【0061】
しかし、変化領域の形状によっては、車両のような移動体ではないこともあり得る。例えば、画像X2の取得時点で建物が新しく建設された、又は、取り壊されていたような場合には、当該部分が変化領域として抽出され、高さデータにおいても、RGBカラーデータにおいても移動体による領域と判断されることになる。しかし、道路専有物の管理において、例えば、水道管であれば、新築された建物に対しては管を敷設し、取り壊されたのであれば管を撤去するといった管理が必要になる。
【0062】
そこで、ステップS12において、当該変化領域が小さな島状でないならば(N)、当該変化領域を含む領域について必要な物体であるか不要な物体であるかをさらに判断する。例えば、新築建物であれば必要物体として、強調手段209により、画像X1に記号又は図形の付加を行い、取壊し建物であれば、削除手段208により当該領域に係るRGBカラーデータを削除する。そして、その削除された部分に補完手段210により周辺の領域のRGBカラーデータを挿入補完する(ステップS13)。
【0063】
ここで、当該変化領域を含む領域について必要か不要化の判断基準は、画像地図の目的とする主題によって当然変わり得る。
以上のようにして、画像X1及び画像X2をそれぞれポリゴン化して得た領域同士を比較し、画像X3の変化領域を抽出した。そして、この変化領域に基づいて、RGBカラーデータと高さデータとから画像X1における領域に対し不要な領域である影、工事中領域及び移動体を判断した。そこで、図7に示されるように、画像X1から不要な領域である影、工事中領域及び移動体を取り除き、例えば、道路専有物管理に必要な道路、建物、敷地等を選択的に特定した画像地図を作成することができた。
【0064】
図7に示した画像X4の画像地図では、領域A、B1〜B3、B5〜B7が選定され残されている。領域Aは、建物に、領域B1〜B3及びB5〜B7は何らかの植生部を表わしている。
しかし、例えば、道路専有物を管理するとき、地図上での道路を明確にしたい場合があるが、画像X4による画像地図では、建物Aの敷地と道路とが区別できない。或いは、画像地図の内容が煩雑で見にくいとき、道路だけを強調して表示したい場合がある。
【0065】
そこで、図7の画像X4による画像地図に基づいて、操作手段207を操作してポリゴン化手段205により、道路に対応する領域Lと、建物Aが建っている敷地に対応する領域Eとを生成する。画像X4では、領域Eと領域Lとの境界を破線で示している。
ここで、道路としての領域Lを特定することができたので、操作手段207で領域を指定し、削除手段208により、領域Lに係るRGBカラーデータを削除し、そして、データ削除された領域Lに対し、強調手段209を用いて、操作手段207で指定した色に、該当するRGBカラーデータを当て嵌め、特に、領域Lを白抜き状態に表示する。或いは、強調手段209により、操作手段207で指定された領域を直接に、道路を表す色のデータで塗潰す等の強調表示処理を行ってもよい。
【0066】
同様にして、道路を強調表示し、或いは白抜き状態にした所望の画像地図が完成する。完成した画像地図は、画像地図作成装置2の出力手段211によって、道路専有物管理装置3に供給される。
道路専有物管理装置3には、図8に示されるように、例えば、水道管の埋設状況を表わす図形情報である画像X5が用意されている。配置図作成部31では、供給された画像X4の画像地図上に、位置座標を参照して必要な図形情報を重ね合わせる。
【0067】
そして、図9に示されるように、表示部32に、所望の画像地図上に水道管の埋設配置図を作成し表示でき、地図情報と間連付けて水道管の埋設状況を容易に管理することができる。
以上のように、上空から撮影した写真画像に基づいて、必要とする地物情報を選定して特定することができるので、利用目的に合った所望の画像地図を簡単に作成できる。しかも、画像地図上に必要な図形情報を容易に重ね合わせることができるので、写真画像の利便性を向上することができる。
【0068】
これまでは、マルチスペクトルセンサーで取得した画像データのうち、RGBカラーデータを利用した場合について説明した。次に、その画像データに含まれる近赤外線データを利用して地表の植生図を作成する例について、図10のフローチャートと、図11及び図12の画像例を参照しながら説明する。
近赤外線データ及び標高データの取得は、図3に示したステップS1及びS2と同様である。ただ、図3のフローチャートによる画像地図の作成では、時間差を置いて取得した2枚の写真画像を必要としたが、地表の植生図を作成する場合には、近赤外線データ及び高さデータについては、上空から撮影したある地域の写真画像の一枚分が取得できればよい(ステップS21、S22)。これらのデータは、画像データ取得装置1から入力手段203を介して取り込まれ、記憶部202に記憶される。
【0069】
画像地図作成装置2では、記憶部202に記憶された近赤外線データを読み出し、ポリゴン化手段205によって、予め設定された閾値に基づき近赤外線データの強度でポリゴン化し、植生領域を決定する(ステップS23)。
画像地図の目的とする主題が緑地管理であるような場合、植生領域が、例えば、山林であるのか、田畑であるのか、公園の樹木か、街路樹か、単独樹か生垣かといった区分により管理しなければならない場合がある。特に、都市緑地にはこのような管理が要求される。
【0070】
ここでは、ステップS2で取得した高さデータが利用できる場合を説明する。
図4の画像X1に示した場合を例にして、近赤外線データに基づいて決定した植生領域を、表示手段206に表示した画像X7として図11に示した。図中において、領域B2乃至B7が植生を表わしている。
ここで、制御手段201は、記憶部202に記憶された領域B2乃至B7に係る高さデータを読み出し、当該領域における植生の高さを判断する(ステップS24)。例えば、高さデータ値が、5m以下かどうかで区別する。
【0071】
当該領域に係る高さデータ値が、5m以下である場合(Y)、当該領域を、植込み、植木、畑等の地表植生として採用する(ステップS25)。特に、当該領域が帯状に連続する場合に、生垣と判断することもできる。ここで、強調手段209により、当該領域を強調表示することもできるし、また、削除手段208によって当該領域に係る画像データを削除し、例えば、補完手段210により地表植生を示す色のデータを補完するようにしても良い。画像X7の例によれば、領域B2、B3、B5及びB6をこの地表植生とすることができ、表示手段206に指定された色で表示される。
【0072】
次いで、ステップS24において、当該領域に係る高さデータ値が、5m以下でない場合には(N)、当該領域における植生は、背丈のある街路樹又は単独樹や、山林である可能性が高いので、当該領域が画像X7中において広域に広がっているかどうかを所定の基準により判断する(ステップS26)。
当該領域が広域に広がっていると判断される場合(Y)、当該領域を山林として採用する(ステップS27)。そして、地表植生として採用した場合と同様に、当該領域に対しても、強調手段209によって強調表示することもできるし、また、削除手段208によって当該領域に係る画像データを削除し、例えば、補完手段210により山林を示す色のデータを補完するようにしても良い。画像X7の例によれば、領域B7がこの山林とすることができ、表示手段206に指定された色で表示される。
【0073】
ステップS26において、当該領域が狭い範囲であると判断された場合には(N)、街路樹又は単独樹と認定する。このとき、植生管理するうえで、街路樹又は単独樹を必要としない場合には、削除手段208により当該領域に係る画像データを除去する(ステップS28)。これにより、街路樹又は単独樹は、植生図から削除される。画像X7において、領域B4がこれに該当する。
【0074】
しかし、街路樹又は単独樹を植生図からは削除したが、街路樹又は単独樹の存在だけは残しておきたい場合には、当該領域に係る高さデータ値の最大値を示す点を、その街路樹又は単独樹の頂点として採用し、その頂点位置に記号を付す(ステップS29)。ここで、その各点の間隔は、例えば、3m以上離れているものとする。ただ、各点が線状に連続する場合は、街路樹とすることができるので、街路樹であることを示す色の線を挿入補完してもよい。
【0075】
次いで、ステップS28において、当該領域に係る画像データを除去し、植生を削除したので、この削除した領域に対して、その周辺の画像を参照し、植生を補完すべきかどうか判断し処理する(ステップS30)。
図11の画像X7の例であれば、領域B4は、単独樹に対応しており、植生として削除される。しかし、領域B4が領域B3内に存在することから、単独樹の下にも、領域B3の地表植生が広がっているものと推測できる。そのため、除去された領域に対し、補完手段210により、当該領域の周辺の領域B3と整合する画像データを補完する。
【0076】
この様にして、画像地図作成装置2において、上空から撮影した写真画像に基づいて、植生に関する所望の画像地図が作成され、出力手段211を介して緑地管理装置4に供給される。作成された画像地図の例を、図12の画像X8として示した。
同図の画像X8においては、領域B2、B3、B5及びB6は、地表植生を、斜線を施した領域B7は、山林を表わしている。そして、領域B3内にある記号点αは、単独樹があることを示している。
【0077】
緑地管理装置4の植生図作成部41は、供給された画像X8よりなる画像地図を表示部42に表示すると共に、用意されていた植生情報を画像地図の位置座標に間連付けて重ね合わせる。これにより、写真画像を利用した植生図を簡単に作成することができ、緑地管理のための情報を容易に提供できる。
【0078】
【発明の効果】
本発明による画像地図では、地図の使用用途に合わせて空中写真に写った必要のない情報を削除し、周辺領域の画素で補完するようにしたので、違和感がなく見易い地理的空間を表現することを実現できる。
本発明による画像地図作成装置及びその作成方法では、空中写真から地図を写す膨大な作業を軽減することが可能となる。
【0079】
また、所定のポリゴンを塗潰すことにより、使用用途に合わせて対象物を目立たせ識別し易くできる。
さらに、ポリゴンの塗潰しの色を白色とすることにより、そのポリゴンが道路であれば、この画像地図を基に上下水道、ガス管、電話線、電力線等の道路に係る専有物の管理がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像地図の作成から利用までを含む画像地図作成システムの概略構成を示した図である。
【図2】画像地図作成装置のブロック構成を示す図である。
【図3】画像地図作成装置における影及び移動体に対する処理を説明するフローチャートである。
【図4】ある時間に撮影された空中写真から取得した画像の表示例を示す図である。
【図5】図4に示した場所について時間を置いて撮影した空中写真から取得した画像の表示例を示す図である。
【図6】図5に示した画像に基づき、図4の画像において時間差によって変化した部分を説明する図である。
【図7】図4の画像から、影及び移動体を削除し、所定のポリゴンを抽出した画像の表示例を示す図である。
【図8】道路専有物を表示した画像の例を示す図である。
【図9】図7の表示例による画像に、図8の道路専有物に関する画像を重ね合わせた状態を説明する図である。
【図10】画像地図作成装置における植生領域に対する処理を説明するフローチャートである。
【図11】図4に示した場所について、植生領域を抽出した状態を表す画像の例を示す図である。
【図12】図11の画像について、植生処理を適用した状態を表す画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1…画像データ取得装置
11…測定手段
12…ディジタル記録手段
2…画像地図作成装置
201…制御手段
202…記憶部
203…入力手段
204…正射投影手段
205…ポリゴン化手段
206…表示手段
207…操作手段
208…削除手段
209…強調手段
210…補完手段
211…出力手段
3…道路専有物管理装置
31…配置図作成部
32、42…表示部
33、43…操作部
4…緑地管理装置
41…植生図作成部

Claims (12)

  1. 上空から所定地域を撮影したカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する画像地図作成装置であって、
    前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した、当該所定地域について時間差を置いて撮影した第1及び第2のカラー写真画像を含む前記カラー写真画像情報と、当該所定地域について該時間差を置いて計測された第1及び第2の高さデータを含む前記高さ情報と、を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出された前記第1及び第2のカラー写真画像に基づいて、各々に写し出された画像領域をポリゴン化し、第1及び第2のポリゴン領域を作成し、該第1及び第2のポリゴン領域を比較して前記時間差による変化領域を抽出し、変化領域ポリゴンを作成し、前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するポリゴン化手段と、
    前記第1及び第2のポリゴン領域に係る前記第1及び第2の高さデータを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差による高さの変化を判断し、前記記憶手段から読み出した前記第1及び第2のカラー写真画像データを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーの変化を判断する制御手段と、
    前記制御手段による前記変化領域ポリゴンに係る前記高さの変化及び前記カラーの変化に係る判断に応じて、前記第1又は第2のポリゴン領域を削除する削除手段と、
    削除された当該第1又は第2のポリゴン領域について、当該第1又は第2のポリゴン領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理する補完手段と、
    を有する画像地図作成装置。
  2. 前記制御手段は、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出し、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、前記第1及び第2のポリゴン領域が地表上の移動体を表していると判断する請求項1に記載の画像地図作成装置。
  3. 前記制御手段は、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出せず、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、該変化領域ポリゴンが地表上の影を表していると判断する請求項1に記載の画像地図作成装置。
  4. 上空から所定地域を撮影した少なくとも近赤外スペクトルを含むカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報に基づいて画像地図を作成する画像地図作成装置であって、
    前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した前記カラー写真画像情報及び前記高さ情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出された前記カラー写真画像情報に基づいて、カラー写真画像に写し出された画像領域をポリゴン化して植生領域を作成し、該植生領域を前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するポリゴン化手段と、
    作成された前記植生領域に係る前記高さ情報を前記記憶手段から読み出し、該高さ情報に基づいて、該植生領域の高さを判断する制御手段と、
    前記制御手段により前記植生領域が地表植生であると判断されたとき、当該植生領域を削除する削除手段と、
    を有する画像地図作成装置。
  5. 削除された前記植生領域の位置において、当該植生領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理する補完手段を有する請求項4に記載の画像地図作成装置。
  6. 前記制御手段により前記植生領域が街路樹又は単独樹であると判断されたとき、削除された当該植生領域について、当該植生領域における頂点位置に記号を補完処理する補完手段を有する請求項4に記載の画像地図作成装置。
  7. 上空から所定地域を撮影したカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する方法であって、
    前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した、当該所定地域について時間差を置いて撮影した第1及び第2のカラー写真画像を含む前記カラー写真画像情報と、当該所定地域について該時間差を置いて計測された第1及び第2の高さデータを含む前記高さ情報と、を記憶手段に記憶するステップと、
    ポリゴン化手段が、前記記憶手段から読み出された前記第1及び第2のカラー写真画像に基づいて、各々に写し出された画像領域をポリゴン化し、第1及び第2のポリゴン領域を作成し、該第1及び第2のポリゴン領域を比較して前記時間差による変化領域を抽出し、変化領域ポリゴンを作成し、前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するステップと、
    制御手段が、第1及び第2のポリゴン領域に係る前記第1及び第2の高さデータを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差による高さの変化を判断し、前記記憶手段から読み出した前記第1及び第2のカラー写真画像データを比較して前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーの変化を判断するステップと、
    削除手段が、前記制御手段による前記変化領域ポリゴンに係る前記高さの変化及び前記カラーの変化に係る判断に応じて、前記第1又は第2のポリゴン領域を削除するステップと、
    補完手段が、削除された当該第1又は第2のポリゴン領域について、当該第1又は第2のポリゴン領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理するステップと、
    を有する画像地図作成方法。
  8. 前記制御手段は、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出し、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、前記第1及び第2のポリゴン領域が地表上の移動体を表していると判断する請求項7に記載の画像地図作成方法。
  9. 前記制御手段は、前記変化領域ポリゴンに係る前記時間差による高さに変化があることを検出せず、且つ、前記変化領域ポリゴンにおける前記時間差によるカラーに変化があることを検出したとき、該変化領域ポリゴンが地表上の影を表していると判断する請求項7に記載の画像地図作成方法。
  10. 上空から所定地域を撮影した少なくとも近赤外スペクトルを含むカラー写真画像情報と、上空から計測された前記所定地域の高さ情報とに基づいて画像地図を作成する方法であって、
    前記所定地域に係る位置情報と関連付けられて取得した前記カラー写真画像情報及び前記高さ情報を記憶手段に記憶するステップと、
    ポリゴン化手段が、前記記憶手段から読み出された前記カラー写真画像情報に基づいて、カラー写真画像に写し出された画像領域をポリゴン化して植生領域を作成し、該植生領域を前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記憶するステップと、
    制御手段が、作成された前記植生領域に係る前記高さ情報を前記記憶手段から読み出し、該高さ情報に基づいて、該植生領域の高さを判断するステップと、
    前記制御手段により前記植生領域が地表植生であると判断されたとき、削除手段が、当該植生領域を削除するステップと、
    を有する画像地図作成方法。
  11. 補完手段が、削除された前記植生領域の位置において、当該植生領域の周辺領域と整合する画像データを補完処理するステップを有する請求項10に記載の画像地図作成方法。
  12. 補完手段が、前記制御手段により前記植生領域が街路樹又は単独樹であると判断されたとき、削除された当該植生領域について、当該植生領域における頂点位置に記号を補完処理するステップを有する請求項10に記載の画像地図作成方法。
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