JP4333424B2 - 応答器、質問器、及びパルス信号送受信システム - Google Patents

応答器、質問器、及びパルス信号送受信システム Download PDF

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Description

本発明は、応答器と質問器とを備え、質問器と応答器との間で所定の情報のやり取りを行うことが可能な無線通信システム等の技術分野に関する。
この種の無線通信システムでは、例えば、特許文献1に開示されているように、移動体識別装置から送信された搬送波を、移動体に取り付けられた応答器の受信アンテナが受信し、当該応答器が所定のデータに基づき変調された変調波を送信アンテナから返信することで、情報のやり取りが行われるようになっている。また、このようなシステムにおいては、移動体識別装置が、応答器からの変調波から検波信号を抽出し、その検波信号の受信レベルをもとに、上記移動体までの距離を推定することが可能になっている。
特許第3395403号公報
しかしながら、従来のこのようなシステムにおいては、受信アンテナにより受信される搬送波も、送信アンテナにより送信される変調波も連続波であるために、その通信距離の大幅な改善を図ることが困難であった。
また、移動体等に取り付けられる応答器には、これを動作させる電源(例えば、電池等)を備えさせる必要であるので、当該応答器を小型化には限界があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、通信距離を大幅に改善させ、また、応答器の小型化を図ることが可能な応答器、質問器、及びパルス信号送受信システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電波を受信し、所定の周波数に共振する狭帯域アンテナと、前記狭帯域アンテナにより受信された電波から電力を抽出してパルス信号生成手段に供給する電力供給手段と、前記電力供給手段による電力の供給に起因してパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、擬似ランダム符号を生成する擬似ランダム符号生成手段と、前記受信された電波を検波してクロック信号を抽出するクロック信号抽出手段と、送信すべき情報と前記擬似ランダム符号に基づいて前記クロック信号に対して変調処理を施すクロック信号変調手段と、前記送信すべき情報を記憶しておくメモリと、前記生成されたパルス信号を送信する広帯域アンテナと、を備え、前記電力供給手段は、前記抽出した電力を蓄積する電力蓄積手段と、前記蓄積された電力に応じた電圧が所定の閾値より大きくなったときに、当該電力を前記パルス信号生成手段に供給することにより当該パルス信号生成手段を起動させる起動手段と、を更に備え、前記パルス信号生成手段は、前記変調処理が施されたクロック信号に基づいて前記パルス信号を生成することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、狭帯域アンテナにより質問器からの電波を受信し、当該受信に起因してパルス信号を生成し、当該パルス信号を広帯域アンテナにより送信するように構成したので、通信距離を大幅に延ばすことができる。更に質問器からの電波から電力を抽出してパルス信号生成手段に供給するように構成したので、応答器を小型化できると共に、通信距離を大幅に延ばすことができる。更に電力供給手段からの電力の供給に起因してパルス信号生成手段がパルス信号を生成するように構成したので、確実に必要なパルス信号を生成でき安定して、通信距離を延ばすことができる。更に蓄積された電力に応じた電圧が所定の閾値より大きくなったときに、当該電力をパルス信号生成手段に供給することにより当該パルス信号生成手段を起動させるように構成したので、所定期間、所定電力のパルス信号を送信することができるので、通信距離を延ばすことができる。更に応答器固有の情報を送信することができる。更に応答器側でクロック信号を生成するためのクロック信号生成手段が不要となるので、応答器を小型化できると共に、消費電力を低下させることができるので、通信距離を延ばすことができる。更に擬似ランダム符号によりパルス信号のパルス間隔が変調されるので、特定の周波数において電力のピークが生じず、他の通信にも妨害を与える恐れがなくなる。更に、擬似ランダム符号に基づいて相関をとることにより高感度の受信を行うことができる。質問器からの電波を効果良く(効率良く)受信することができるため、通信距離を延ばすことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の応答器に対して電波を送信し且つ当該応答器からの前記パルス信号を受信する質問器であって、請求項1に記載された応答器に対して電波を送信し且つ当該応答器からの前記パルス信号を受信する質問器であって、クロック信号を生成するクロック信号生成手段と、前記生成されたクロック信号に対して変調処理を施すクロック信号変調手段と、前記変調処理が施されたクロック信号に基づいて参照信号を生成する参照信号生成手段と、前記応答器に備えられた擬似ランダム符号生成手段により生成される擬似ランダム符号と同一の擬似ランダム符号を生成する擬似ランダム符号生成手段と、前記生成されたクロック信号に基づいて前記電波を変調する電波変調手段と、前記変調された電波を送信し、所定の周波数で共振する狭帯域アンテナと、前記応答器からの前記パルス信号を受信する広帯域アンテナと、前記受信されたパルス信号を検出するパルス信号検出手段と、前記検出されたパルス信号から情報を抽出する情報抽出手段と、を備え、前記パルス信号検出手段は、前記受信されたパルス信号と前記生成された参照信号との相関をとることにより前記パルス信号を検出し、前記クロック信号変調手段は、前記擬似ランダム符号に基づいて前記クロック信号に対して変調処理を施すことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載された応答器に対して狭帯域アンテナにより電波を送信し且つ当該応答器からの前記パルス信号を広帯域アンテナにより受信し、当該パルス信号を検出するように構成したので、通信距離を大幅に延ばすことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の応答器と、請求項2に記載の質問器とを備え、パルス信号を送受信することを特徴とする
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の質問器において、質問器が電波を送信することにより応答器がメモリから送信すべき情報を読み出して、当該送信すべき情報に基づき変調されたパルス信号により質問器に前記情報を返信することを特徴とする
狭帯域アンテナにより質問器からの電波を受信し、当該受信に起因してパルス信号を生成し、当該パルス信号を広帯域アンテナにより送信するので、通信距離を大幅に延ばすことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、無線通信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
始めに、図1を参照して、本発明のパルス信号送受信システムの一実施形態である無線通信システムの構成及び機能について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概要構成例を示す図である。
図1に示すように、無線通信システムSは、質問器1と、応答器2とを備えて構成されており、パルス信号(パルス波)を用いて質問器1と応答器2との間で無線通信を行うようになっている。
より具体的には、質問器1は、応答器2に対して電波Sdを送信(送出)する。これに対し、応答器2は、質問器1から送出され、空間(例えば、空気中)又は電波Sdを伝搬可能な媒体等の伝搬媒体を伝搬してきた電波Sdを受信し、当該電波の受信に起因して、パルス信号Sp(パルス波)を生成し、これを質問器1に対して送信(送出)する。そして、質問器1は、応答器2から送出され、上記伝搬媒体を伝搬してきたパルス信号Spを受信し、これを検出する。
ここで、上記パルス信号Spは、例えば数GHzにわたる超広帯域幅(UWB:Ultra Wideband)の無線通信において用いられるものであり、例えば1ns(ナノ秒)以下のインパルス状のパルス信号である。
このような無線通信において、質問器1と応答器2との間で所定の情報の授受が行われることになる。
当該無線通信システムSにおける質問器1と応答器2の構成及び機能等には、様々な態様があるので、それらの態様について、以下の第1の実施形態から第5の実施形態に分けて詳しく説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態に係る応答器の構成及び機能について図2を参照して説明する。なお、図2は、第1の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。
図2に示すように、応答器2は、受信アンテナとして所定の周波数に同調する狭帯域(共振型)アンテナ21と、電力供給手段としての電力供給回路(PWR)22と、パルス信号生成手段としてのパルス生成回路23と、広帯域(例えば、占有周波数帯幅が6GHzを超える帯域幅)アンテナ24と、を備えている。
狭帯域アンテナ21は、質問器1からの電波(例えば連続波)Sdを受信し、その電波Sdに対応する高周波信号を電力供給回路22に出力する。
電力供給回路(PWR)22は、整合回路22a、電力蓄積手段としての電力蓄積回路22b、電圧検出回路22c、及び起動手段としての起動回路22dを備えて構成されており、狭帯域アンテナ21により受信された電波(高周波信号)Sdから電力を抽出してパルス生成回路23に供給するようになっている。
整合回路22aは、狭帯域アンテナ21の出力(入力)インピーダンスと電力蓄積回路22bの入力インピーダンスを整合するためのものであり、狭帯域アンテナ21からの高周波信号を損失なく(反射することなく)電力蓄積回路22bに伝送する。電力蓄積回路22bは、整合回路21aからの高周波信号をDiによる整流回路によって整流し、コンデンサ(キャパシタ)C2により充電することによって電力を蓄積する(電力を抽出する)。
電圧検出回路22cは、抵抗R1,R2及びコンデンサC1を備え、コンデンサC2により充電された電圧(蓄積された電力に応じた電圧)を検出するようになっており、起動回路22dは、FET(Field Effect Transistor)を備え、電圧検出回路22cにより検出された電圧が所定の閾値より大きくなったときに(つまり、抵抗R1とR2の接続点の電圧(FETのゲートへのバイアス電圧)がFETの動作電圧より大きくなったときに)、FETがオン動作し、コンデンサC2により蓄積された電力をパルス生成回路23に供給することにより当該パルス生成回路23を起動させるようになっている。
パルス生成回路23は、クロック信号生成手段としてのクロック発振器23a、メモリ23b、変調器23c、擬似ランダム符号発生手段としての擬似ランダム符号発生器23d、クロック信号変調手段としての遅延器23e、及びパルス発生器23fを備えて構成されており、狭帯域アンテナ21による電波Sdの受信に起因して電力供給回路22から供給される電力により動作し、パルス信号Spを生成するようになっている。
クロック発振器23aは、クロック発振することによって、クロック信号を生成し、遅延器23eに出力する。メモリ23bは、例えば不揮発性メモリ(EEPROM)等からなっており、ここには、送信すべき情報(例えば、当該応答器の識別情報(ID))が記憶保持されている。変調器23cは、メモリ23bから送信すべき情報を読み出し、それを送信すべき情報に応じた符号に変調させ、遅延器23eに出力する。擬似ランダム符号発生器23dは、擬似ランダム符号を生成(発生)し、遅延器23eに出力する。
遅延器23eは、変調器23cからの送信すべき情報に応じた符号に基づき、クロック発振器23aからのクロック信号に対して変調(例えば、連続するクロック信号の間隔を変化(間隔変調)させる、言い換えれば、クロック信号を所定時間遅延させる)処理を施すようになっており、更に、遅延器23eは、擬似ランダム符号発生器23dからの擬似ランダム符号をも用いて当該クロック信号に対して変調処理を施した後、その変調処理が施されたクロック信号をパルス発生器23fに出力する。
パルス発生器23fは、遅延器23eからの変調処理が施されたクロック信号に基づいてパルス信号Spを生成(発生)、つまり、当該クロック信号をパルスに整形(例えばパルス幅が1ns(ナノ秒)以下)してパルス信号Spを生成して広帯域アンテナ24に出力する。
広帯域アンテナ24は、パルス発生器23fからのパルス信号Spを質問器2に対して送信(送出)するようになっている。なお、本実施形態においては、広帯域アンテナ24は、微分特性を有している。
このように、連続波ではなく、幅の短いパルス信号(パルス波)Spが送信されるので、平均電力が同じであれば、パルス信号Spの方がピーク電力が高くなり、通信距離を延ばすことができる。また、上記構成においては、特に、電力消費の大きいコントローラを必要としないため、消費電力が小さく通信距離を延ばすことができる。
なお、質問器1からの電波(例えば、連続波)Sdの電界強度が弱い場合には、電力供給回路22における上記閾値を大きくし、当該電波Sdから抽出される電力の蓄積時間を長くして必要な電力が蓄積された後、パルス生成回路23を起動させるように構成すれば、より通信距離を延ばすことができる。
次に、第1の実施形態に係る質問器の構成及び機能について図3を参照して説明する。なお、図3は、第1の実施形態に係る質問器の概要構成例を示す図である。
図3に示すように、質問器1は、電波送信部11、パルス信号受信部12、及びコントローラ13を備えて構成されている。なお、当該質問器1には、図示しない電源から電力が供給されるようになっている。
電波送信部11は、高周波信号を発振する発振器11aと、当該高周波信号に対して変調処理を施す電波変調手段としての変調器11bと、変調処理が施された高周波信号を増幅する増幅器11cと、増幅された高周波信号に応じた電波(例えば、連続波)Sdを応答器2に対して送信(送出)する狭帯域アンテナ11dと、を備えている。
ここで、変調器11bは、コントローラ13からの制御信号に従って、発振器11aにより発振された高周波信号を、例えば、振幅が変化するように振幅変調(AM又はASK)させる。
パルス信号受信部12は、クロック信号生成手段としてのクロック発振器12a、擬似ランダム符号生成手段としての擬似ランダム符号発生器12b、クロック信号変調手段としての遅延器12c、参照信号生成手段としてのテンプレートパルス発生器12d、広帯域アンテナ12e、及びパルス信号検出手段としての相関器12f、及び情報抽出手段としての復号器12gを備えている。
クロック発振器12aは、クロック発振することによって、クロック信号を生成し、遅延器12cに出力する。
擬似ランダム符号発生器12bは、擬似ランダム符号を生成(発生)し、遅延器12cに出力する。この擬似ランダム符号は、応答器2における擬似ランダム符号発生器23dにより生成される擬似ランダム符号と同一の擬似ランダム符号に設定されている。
遅延器12cは、擬似ランダム符号発生器23dからの擬似ランダム符号に基づいてクロック発振器12aからのクロック信号に対して変調処理を施し(例えば、クロック信号を擬似ランダムな時間遅延させ(つまり、連続するクロック信号の間隔を変化させ(間隔変調))た後、その変調処理が施されたクロック信号をテンプレートパルス発生器12dに出力する。
テンプレートパルス発生器12dは、遅延器12cからの変調処理が施されたクロック信号をパルスに整形してパルス信号を生成(発生)し、かかるパルス信号に基づき参照信号Srefを生成(例えば、かかるパルス信号に対し所定回数微分処理を施し、波形整形を行って生成)して相関器12fに出力するようになっている。生成された参照信号Srefは、例えば、相関器12fにおいて、当該参照信号Srefと、応答器2からのパルス信号との相関がとれるタイミングを見計らって出力される(かかるタイミングは、コントローラ13からの制御信号に基づき遅延器12cにより調整(例えば参照信号Srefを当該タイミングまで遅延させる)される)。
広帯域アンテナ12eは、応答器2からのパルス信号を受信し、相関器12fに出力する。なお、本実施形態においては、広帯域アンテナ12eは、微分特性を有している。
相関器12fは、テンプレートパルス発生器12dからの参照信号Srefと、広帯域アンテナ12eからのパルス信号Spとの相関をとる(つまり、参照信号Srefとパルス信号Spとを比較する)ことによりパルス信号Spを検出して復調し、その相関値(例えば、「0」又は「1」の値)を復号器12gに出力する。このとき、更に、擬似ランダム符号に関する相関も同時にとられる。
復号器12gは、相関器12fからの相関値に基づき、情報(応答器2からのパルス信号Spにより搬送された情報)を復号(抽出)し、コントローラ13に出力する。
コントローラ13は、復号器12gから得た情報に基づき、例えば、その情報を外部に出力(表示出力、PCやネットワークへの出力、又は音声出力)するなどの制御を行う。
このように、パルス信号が存在する短い期間のみ、受信及び相関処理を行うことで、パルス信号が存在しない期間のノイズを除去できるので、S/N比が向上し、通信距離を延ばすことができる。このとき、擬似ランダム符号に関する相関もとるため、更に、S/N比が向上し、通信距離を延ばすことができる。
次に、第1の実施形態に係る無線通信システムSの動作、及び当該動作において伝搬される信号の波形等について図4及び図5等を参照して説明する。なお、図4は、質問器1から送信される電波Sdの波形例を示す図であり、図5は、無線通信システムSの各部分におけるパルス信号Spの波形例を示す図である。
先ず、質問器1の電波送信部11において、発振器11aから発振された高周波信号が、変調器11bにより例えば断続的な連続波になるように振幅変調された後、狭帯域アンテナ11dにより例えば図4に示すような波形の電波(断続的な連続波)Sdが応答器2に対して送信される。図4に示す電波Sdにおいては、タイミングXで連続波が発生しており、タイミングYで連続波が無くなり(振幅0)、タイミングZで再び連続波が発生する(それ以降も同様)ようになっている。もちろん、タイミングYからZの間の連続波が無くなる期間を設けなくてもよいが(断続的な連続波でなくともよい)、後述するように、タイミングYからZの間の連続波が無くなる期間内でパルス信号Spを送信するように構成すれば、応答器2から送信されるパルス信号Spが連続波の影響を受けることを防止することができる。
次に、応答器2において、質問器1からの電波Sdが狭帯域アンテナ21により受信され、その電波Sdに対応する高周波信号が電力供給回路22に出力される。そして、電力供給回路22の電力蓄積回路22bにおいてコンデンサC2に電圧が充電されていき、その充電電圧が所定の閾値より大きくなったときに起動回路22dが動作し、コンデンサC1に蓄えられた電力がパルス生成回路23に供給される。パルス生成回路23に電力供給がなされると、クロック発振器23aによりクロック信号が生成され遅延器23eに出力される。また、擬似ランダム符号発生器23dにより擬似ランダム符号が生成され遅延器23eに出力される。更に、変調器23cによりメモリ23bから送信すべき情報が読み出され、変調された送信すべき情報に応じた符号が遅延器23eに出力される。
そして、遅延器23eより、擬似ランダム符号及び送信すべき情報に応じた符号に基づき、クロック信号に対して変調処理が施されパルス発生器23fに出力される。例えば、遅延器23eは、擬似ランダム符号により連続するクロック信号の間隔を変化させると共に、送信すべき情報に応じた符号により各クロック信号を進めたり遅らせたり(例えば基準位置t0に対し、送信すべき情報に係るデータが「1」ならば、クロック信号をパルス生成回路23で生成されるパルス信号のパルス幅の略1/4進め、当該データが「0」ならば、当該パルス幅の略1/4遅らせる)する。
続いて、パルス発生器23fにより変調処理が施されたクロック信号に基づいて、例えば図5(A)に示すような波形のパルス信号Spが生成され、広帯域アンテナ24に出力される。続いて、そのパルス信号Spは、広帯域アンテナ24にて微分され、例えば図5(B)に示すような波形のパルス信号Spが質問器1に対して送信される。
ここで、図6に、応答器2の電力供給回路22における充電電圧と応答器2からのパルス信号Spの送信タイミングとの関係を示す。なお、図6(A)は、電力供給回路22における充電電圧を、図6(B)は、擬似ランダム符号により間隔変調されたパルス信号Spを、図6(C)は、図6(B)のパルス信号Spの拡大波形を、夫々示している。また、図4におけるタイミングX,Y,Zは、夫々、図6におけるタイミングX,Y,Zに対応している。
図6(A)に示すように、狭帯域アンテナ21により受信された電波(図4に示す断続的な連続波)Sdにより、タイミングXから電力供給回路22における充電電圧が徐々に上昇していきタイミングYで当該充電電圧が所定の閾値より大きくなる。ここで、質問器1は、図4に示すX〜Yの期間(連続波送信期間)を除々に長くして返信パルス信号を受信したか否かを判定し、図4に示すように連続波が無くなるように構成してもよい。その後のタイミングYからZまでの期間においては、蓄積された電力がパルス生成回路23に供給されていき、且つ連続波による電力の蓄積がなされないので、電力供給回路22における充電電圧が下降することになる。そして、図6(A)及び(B)に示すように、このタイミングYからZまでの期間で、擬似ランダム符号により間隔変調されたパルス信号Spが応答器2から送信されることになる。この期間に応答器2からパルス信号Spを送信することにより、質問器1にて連続波の影響を受けない高感度な受信ができ、通信距離を延ばすことができる。
次に、質問器1のパルス信号受信部12において、応答器2からのパルス信号Spが広帯域アンテナ12eにより受信され、そこで、これらの信号が微分され、図5(C)に示すような波形のパルス信号Spが相関器12fに出力される。一方、質問器1のパルス信号受信部12において、クロック発振器12aにより生成されたクロック信号は、遅延器12cより、擬似ランダム符号(応答器2と同一の擬似ランダム符号)に基づき変調処理が施された後、テンプレートパルス発生器12dに出力され、そこで、参照信号Srefが
生成され相関器12fに出力される。
そして、相関器12fにおいて、テンプレートパルス発生器12dからの参照信号Srefと、広帯域アンテナ12eからのパルス信号Spとの相関がとられ、その相関値が復号器12gに出力され、その相関値に基づき復号器12gにより情報(応答器2からのパルス信号Spにより搬送された情報)が復号(抽出)され、コントローラ13に出力される。
ここで、図7に、質問器1における相関器12fにおいて、パルス信号Spと参照信号Srefとの相関がとられる様子の一例を示す。図7(A)では、パルス信号Sp(実線)が基準位置t0に対し、パルス幅の略1/4進められており(応答器2の遅延器23eによる)、参照信号Sref(破線)との相関値が「正」となり、ビット“1”と判定される。一方、図7(B)では、パルス信号Spが基準位置t0に対し、パルス幅の略1/4遅らせられており(応答器2の遅延器23eによる)、参照信号Srefとの相関値が「負」となり、ビット“0”と判定される。
また、図8(A)に、擬似ランダム符号により変調された参照信号Srefの一例を示し、図8(B)に、質問器1における相関器12fにおいて、擬似ランダム符号により変調されたパルス信号Spと参照信号Srefとの相関がとられる様子の一例を示す。図8(B)に示すように、期間T1においては、パルス信号Sp(実線)と参照信号Sref(破線)との相関値が正となり、ビット“1”と判定され、期間T2においては、パルス信号Spと参照信号Srefとの相関値が負となり、ビット“0”と判定されるので、応答器2にて変調された信号が復調される。このように、単一のパルス信号のみの相関ではなく、擬似ランダム符号でパルス間隔が変調された所定期間(T1やT2)の全パルス信号においても相関をとることにより、信号出力が増加し、通信距離を延ばすことができる。また、パルス間隔を擬似ランダムとすることにより特定の周波数において電力のピークが生じず、他の通信にも妨害を与える恐れがなくなる。
以上説明したように、上記第1の実施形態によれば、応答器2の狭帯域アンテナ21により質問器1からの連続波を受信して電力を抽出してパルス生成回路23に供給するように構成したので、応答器2を小型化できると共に、供給された電力によりパルス信号Spを生成して、そのパルス信号Spを搬送波として送信すべき情報を質問器2に送信するように構成したので、通信距離を大幅に延ばすことができる。
なお、上記第1の実施形態においては、狭帯域アンテナ21により受信された電波Sdから電力を抽出してパルス生成回路23に供給する電力供給回路22を備えるように構成したが、別の例として、電力供給回路22の代わりに小型の電池等の電源手段を備え、例えば、狭帯域アンテナ21による電波Sdの受信に起因して(トリガとなって)、当該電源手段からパルス生成回路23に電力を供給するように構成してもよい。このように構成すれば、電源手段を備えさせる分、応答器2の大きさが大きくなるが、上記第1の実施形態と同様、通信距離を大幅に延ばすことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る応答器の構成及び機能について図9を参照して説明する。なお、図9は、第2の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。また、第2の実施形態に係る応答器の構成及び機能は、基本的には第1の実施形態に係る応答器の構成及び機能と同じであるので、同一の構成部分については、同一の符号を付し、重複する部分の説明を省略する。また、第2の実施形態に係る質問器の構成及び機能は、第1の実施形態に係る質問器の構成及び機能と同一であるので、説明を省略する。
第2の実施形態に係る応答器2aは、第1の実施形態に係る応答器2における構成要素に加え、図9に示すように、狭帯域アンテナ21により受信された電波Sdを検波して検波信号を生成する検波信号生成手段としての検波回路25、及び当該検波信号に基づいて当該応答器2aの動作制御を行う制御手段としてのコントローラ26を備える。
このような構成において、質問器2から送信された例えば図4に示すような波形の電波(断続的な連続波)Sdが、応答器2aの狭帯域アンテナ21により受信され、整合回路22aを介して検波回路25に出力される。そして、検波回路25により電波Sdが検波されて検波信号が生成され、コントローラ26に出力される。
コントローラ26には、電力供給回路22から電力が供給されるようになっており、当該コントローラ26は、検波信号に基づき、例えば図4に示す電波Sdの連続波が途切れたことを検出(タイミングYを検出)し、それにより電力供給回路22やパルス生成回路23を制御する。例えば、コントローラ26は、連続波が途切れたことを検出したときに、起動回路22dを制御してパルス生成回路23への電力供給したり、クロック発振器23aやパルス発生器23fを制御してパルス信号Spの発生させたりする(つまり、パルス信号Spの発生タイミングを制御する)。
以上説明したように、上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態における効果を奏すると共に、更に、連続波が途切れたことを検出できるので、より正確に、連続波が無い期間(例えば図4に示すタイミングYからZまでの期間)で、パルス信号Spを質問器1に送信することができ、従って、質問器1にて連続波の影響を受けない高感度な受信ができ、通信距離を延ばすことができる。
また、別の例として、質問器1において、コントローラ13からの制御信号により変調器11bが、応答器2aのメモリ23bに記憶された情報の指定(例えば、その情報の種類や、メモリの記憶領域のアドレスなど)や擬似ランダム符号の種類を含むように電波Sdを変調し、その変調された電波Sdを質問器1から応答器2aに送信する。そして、検波回路25によりその変調された電波Sdが検波されて検波信号が生成され、それが応答器2aのコントローラ26に出力されると、当該コントローラ26は、その検波信号から応答器2aのメモリ23bに記憶された情報の指定や擬似ランダム符号の種類を判別して、指定された情報をメモリ23bから変調器23cに出力させたり、擬似ランダム符号の種類を擬似ランダム符号発生器23dに出力(通知)させるように構成してもよい。また、応答器2aのコントローラ26に検波信号が出力されると、当該コントローラ26は、指定された情報や予め設定された情報や予め設定された情報をメモリ23dに書き込むように構成してもよい。このように構成すれば、質問器1から送信する電波Sdにより、応答器2aに電力を供給すると共に、応答器2aを制御することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る質問器及び応答器の構成及び機能について図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は、第3の実施形態に係る質問器の概要構成例を示す図であり、図11は、第3の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。
また、第3の実施形態に係る質問器及び応答器の構成及び機能は、基本的には第1の実施形態に係る質問器及び応答器の構成及び機能と同じであるので、同一の構成部分については、同一の符号を付し、重複する部分の説明を省略する。
先ず、第3の実施形態に係る質問器1bにおいては、第1の実施形態に係る質問器1と比較すると、図10に示すように、クロック発信器12aからのクロック信号Scが遅延器12cばかりでなく、変調器11bにも出力されている。これにより、当該変調器11bは、電波変調手段として、クロック発信器12aからのクロック信号Scに基づき、発振器11aにより発振された高周波信号に対して変調処理を施し(つまり、連続波でクロック信号を搬送すべく周波数変調や振幅変調処理を施す)、増幅器11cを介して狭帯域アンテナ11dに出力するようになっている。そして、狭帯域アンテナ11dは、そのように変調された電波Sdを送信器2bに出力する。
次に、第3の実施形態に係る応答器2bは、第1の実施形態に係る応答器2における構成要素に加え、図11に示すように、狭帯域アンテナ21により受信された電波Sdを検波してクロック信号Scを抽出するクロック信号抽出手段としての検波回路(クロック)27を備える。一方、当該応答器2bには、第1の実施形態に係る応答器2におけるクロック発振器23aが除かれている。
即ち、応答器2bにおいては、クロック発振器23aからのクロック信号の代わりに、検波回路(クロック)27にて抽出されたクロック信号Scが遅延器23eに供給される。当該遅延器23eにおいては、第1の実施形態と同様、変調器23cからの送信すべき情報に応じた符号及び擬似ランダム符号発生器23dからの擬似ランダム符号に基づき、当該クロック信号Scに対して変調処理を施してパルス発生器23fに出力することになる。
以上説明したように、上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態における効果を奏すると共に、更に、クロック信号を生成するためのクロック発振器が不要となるので、応答器2bを小型化できると共に、消費電力を低下させることができるので、通信距離を延ばすことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る質問器及び応答器の構成及び機能について図12及び図13を参照して説明する。なお、図12は、第4の実施形態に係る質問器の概要構成例を示す図であり、図13は、第4の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。
また、第4の実施形態に係る質問器及び応答器の構成及び機能は、基本的には第1の実施形態に係る質問器及び応答器の構成及び機能と同じであるので、同一の構成部分については、同一の符号を付し、重複する部分の説明を省略する。
先ず、第4の実施形態に係る質問器1cは、第1の実施形態に係る質問器1と比較すると、図12に示すように、第1の実施形態に係る質問器1における遅延器12cの代わりに、送信遅延器12h及び遅延手段としての受信遅延器12iを備える(その他の構成要素は、第1の実施形態に係る応答器2と同様)。つまり、遅延器12cの機能は、送信遅延器12h及び受信遅延器12iにより分割されることになる。
送信遅延器12hは、擬似ランダム符号発生器23dからの擬似ランダム符号に基づいてクロック発振器12aからのクロック信号に対して変調処理を施し、その変調処理が施された(擬似ランダムに間隔変調された)変調クロック信号Scrを変調器11b及び受信遅延器12iに出力するようになっている。
これにより、当該変調器11bは、電波変調手段として、クロック発信器12aからの変調処理が施された変調クロック信号Scrに基づき、発振器11aにより発振された高周波信号に対して変調処理を施し(つまり、連続波で、擬似ランダム符号により変調処理が施されたクロック信号を搬送すべく周波数変調や振幅変調処理を施す)、増幅器11cを介して狭帯域アンテナ11dに出力するようになっている。そして、狭帯域アンテナ11dは、そのように変調された電波Sdを送信器2cに出力する。
また、受信遅延器12iは、クロック発信器12aからの変調処理が施された変調クロック信号Scrを所定時間遅延(コントローラ13からの制御信号に基づき、参照信号Srefとパルス信号Spとの相関がとれるタイミングまで遅延)させ、テンプレートパルス発生器12dに出力する。
また、第1の実施形態に係る質問器1における送信用の狭帯域アンテナ及び受信用の広帯域アンテナの代わりに、方向性結合器11eと、送受信用広帯域アンテナ11fと、を備える。
方向性結合器11eとは、増幅部11cから出力される送信信号を広帯域アンテナ11fに伝えると共に、広帯域アンテナ11fで受信したパルス信号を相関器12fに伝える働きをする。このとき、増幅器11cから出力される信号が相関器12fに伝えられないよう、質問器1から送出される送信信号の周波数に合ったものを用いる。
次に、第4の実施形態に係る応答器2cは、第1の実施形態に係る応答器2における構成要素に加え、図13に示すように、受信アンテナ21aと、当該受信アンテナ21aにより受信された電波Sdを検波して変調処理が施された変調クロック信号Scrを抽出する変調クロック抽出手段としての検波回路(変調クロック)28と、を備える。なお、質問器1cからの電波Sdは、擬似ランダム符号により周波数拡散されているので、受信アンテナ21aとしては、所定の拡散範囲おいて同調する受信アンテナが用いられる。
一方、当該応答器2cには、第1の実施形態に係る応答器2におけるクロック発振器23a及び擬似ランダム符号発生器23dが除かれている。
即ち、応答器2cにおいては、クロック発振器23aからのクロック信号及び擬似ランダム符号発生器23dからの擬似ランダム符号の代わりに、検波回路(変調クロック)28にて抽出された擬似ランダムに間隔変調された変調クロック信号Scrが遅延器23eに供給される。当該遅延器23eにおいては、変調器23cからの送信すべき情報に応じた符号に基づき、当該変調クロック信号Scrに対して変調処理を施してパルス発生器23fに出力することになる。
以上説明したように、上記第4の実施形態によれば、第1の実施形態における効果を奏すると共に、更に、クロック信号を生成するためのクロック発振器及び擬似ランダム符号を生成するための擬似ランダム符号発生器が不要となるので、応答器2cを小型化できると共に、消費電力を低下させることができるので、通信距離を延ばすことができる。また、応答器2cのパルス発生器23fに入力されるクロック信号における擬似ランダム符号は、質問器1側で設定されたものであるので、質問器1における相関器12fにおいて、参照信号Srefとパルス信号Spとの同期をとり易くすることができる。
また、質問器1において送信に用いる狭帯域アンテナと、受信に用いる広帯域アンテナを兼用できるので、質問器1を小型化することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る応答器の構成及び機能について図14を参照して説明する。なお、図14は、第5の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。また、第5の実施形態に係る応答器の構成及び機能は、基本的には第1の実施形態に係る応答器の構成及び機能と同じであるので、同一の構成部分については、同一の符号を付し、重複する部分の説明を省略する。また、第5の実施形態に係る質問器の構成及び機能は、第1の実施形態に係る質問器の構成及び機能と同一であるので、説明を省略する。
第5の実施形態に係る応答器2dには、図9に示すように、狭帯域アンテナ21は備えられておらず、電波受信用の受信アンテナと、パルス送信用の広帯域アンテナ24とは、アンテナ素子A1,A2が兼用されるようになっており、アンテナ素子A1,A2は、伝送路29a,29bを介してパルス生成回路23におけるパルス発生器23fに接続されていると共に、伝送路を含むLC直列フィルタ29c,29dを介して電力供給回路22における整合回路22aに接続されている。
そして、広帯域アンテナ24では、第1の実施形態と同様、パルス生成回路23により生成されたパルス信号Spを質問器1に対して送信し、且つ、質問器1からの電波Sdも受信するようになっている。この広帯域アンテナ24により受信された電波Sdに対応する信号のうち、特定周波数の信号がLC直列フィルタ29c,29dで分離され、電力供給回路22における整合回路22aに供給される。そして、供給された信号から電力が抽出され、蓄積されることになる。
このように、第5の実施形態によれば、アンテナを共用することにより狭帯域アンテナが不要となり、小型化することができると共に、電力供給回路22の電力供給によりパルス生成回路23によりパルス信号Spが生成され、広帯域アンテナ24から送信されたときにも、LC直列フィルタ29c,29dにより当該パルス信号Spが整合回路22aに回り込むことを最小限に抑えることができ、歪の小さいパルス信号Spを送信することができる。
なお、上記実施形態においては、パルス生成回路23により生成されるパルス信号Spは、その間隔を変化させることによって送信すべき情報を変調するように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、パルス信号の極性を変化させることによって送信すべき情報を変調するように構成してもよいし、パルス信号の振幅を変化させることによって送信すべき情報を変調するように構成してもよいし、更には、パルス信号の有無によって送信すべき情報を変調するように構成してもよい。
また、上記実施形態において、応答器が複数存在する場合には、応答器毎に固有の擬似ランダム符号を割り当てるように構成しても良い。
また、上記実施形態において、質問器は、連続波を用いて他の無線機や質問器と通信を行っても良く、この場合、例えばフレームの切れ目や送受信の切り換え時等に応答器がパルス信号を送信すればよい。
本実施形態に係る無線通信システムの概要構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る質問器の概要構成例を示す図である。 質問器1から送信される電波Sdの波形例を示す図である。 無線通信システムSの各部分におけるパルス信号Spの波形例を示す図である。 応答器2の電力供給回路22における充電電圧と応答器2からのパルス信号Spの送信タイミングとの関係を示す図である。 質問器1における相関器12fにおいて、パルス信号Spと参照信号Srefとの相関がとられる様子の一例を示す図である。 (A)は、擬似ランダム符号により変調された参照信号Srefの一例を示し、図8(B)は、質問器1における相関器12fにおいて、擬似ランダム符号により変調されたパルス信号Spと参照信号Srefとの相関がとられる様子の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。 第3の実施形態に係る質問器の概要構成例を示す図である。 第3の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。 第4の実施形態に係る質問器の概要構成例を示す図である。 第4の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。 第5の実施形態に係る応答器の概要構成例を示す図である。
1 質問器
2 応答器
11 電波送信部
11a 発振器
11b 変調器
11c 増幅器
11d 狭帯域アンテナ
11f 送受信用広帯域アンテナ
11e 方向性結合器
12 パルス信号受信部
12a クロック発振器
12b 擬似ランダム符号発生器
12c 遅延器
12d テンプレートパルス発生器
12e 広帯域アンテナ
12f 相関器
12g 復号器
12h 送信遅延器
12i 受信遅延器
13 コントローラ13
21 狭帯域アンテナ
22 電力供給回路
22a 整合回路
22b 電力蓄積回路
22c 電圧検出回路
22d 起動回路
23 パルス生成回路
23a クロック発振器
23b メモリ
23c 変調器
23d 擬似ランダム符号発生器
23e 遅延器
23f パルス発生器
24 広帯域アンテナ
25 検波回路
26 コントローラ
27 検波回路(クロック)
28 検波回路(変調クロック)
29a,29b 伝送路
29c,29d LC直列フィルタ
S 無線通信システム

Claims (4)

  1. 電波を受信し、所定の周波数に共振する狭帯域アンテナと、
    前記狭帯域アンテナにより受信された電波から電力を抽出してパルス信号生成手段に供給する電力供給手段と、
    前記電力供給手段による電力の供給に起因してパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
    擬似ランダム符号を生成する擬似ランダム符号生成手段と、
    前記受信された電波を検波してクロック信号を抽出するクロック信号抽出手段と、
    送信すべき情報と前記擬似ランダム符号に基づいて前記クロック信号に対して変調処理を施すクロック信号変調手段と、
    前記送信すべき情報を記憶しておくメモリと、
    前記生成されたパルス信号を送信する広帯域アンテナと、
    を備え
    前記電力供給手段は、
    前記抽出した電力を蓄積する電力蓄積手段と、
    前記蓄積された電力に応じた電圧が所定の閾値より大きくなったときに、当該電力を前記パルス信号生成手段に供給することにより当該パルス信号生成手段を起動させる起動手段と、を更に備え、
    前記パルス信号生成手段は、前記変調処理が施されたクロック信号に基づいて前記パルス信号を生成することを特徴とする応答器。
  2. 請求項1に記載された応答器に対して電波を送信し且つ当該応答器からの前記パルス信号を受信する質問器であって、
    クロック信号を生成するクロック信号生成手段と、
    前記生成されたクロック信号に対して変調処理を施すクロック信号変調手段と、
    前記変調処理が施されたクロック信号に基づいて参照信号を生成する参照信号生成手段と、
    前記応答器に備えられた擬似ランダム符号生成手段により生成される擬似ランダム符号と同一の擬似ランダム符号を生成する擬似ランダム符号生成手段と、
    前記生成されたクロック信号に基づいて前記電波を変調する電波変調手段と、
    前記変調された電波を送信し、所定の周波数で共振する狭帯域アンテナと、
    前記応答器からの前記パルス信号を受信する広帯域アンテナと、
    前記受信されたパルス信号を検出するパルス信号検出手段と、
    前記検出されたパルス信号から情報を抽出する情報抽出手段と、
    を備え、
    前記パルス信号検出手段は、前記受信されたパルス信号と前記生成された参照信号との相関をとることにより前記パルス信号を検出し、
    前記クロック信号変調手段は、前記擬似ランダム符号に基づいて前記クロック信号に対して変調処理を施すことを特徴とする質問器。
  3. 請求項1に記載の応答器と、請求項2に記載の質問器とを備え、
    パルス信号を送受信することを特徴とするパルス信号送受信システム
  4. 請求項3に記載の質問器において、
    質問器が電波を送信することにより応答器がメモリから送信すべき情報を読み出して、当該送信すべき情報に基づき変調されたパルス信号により質問器に前記情報を返信することを特徴とするパルス信号送受信システム
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