JP4333273B2 - ボス部増肉成形方法、及びボス部増肉成形装置 - Google Patents

ボス部増肉成形方法、及びボス部増肉成形装置 Download PDF

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本発明は、ボス部増肉成形方法、及びボス部増肉成形装置に関する。
従来、例えば自動変速機の変速機構において用いられるドラムやハブ等のように回動軸にボス部を介して嵌合支持されるボス付き部品が知られている。このようなボス付き部品では、そのボス部の内周面と回動軸の外周面が軸方向に沿うスプライン溝を介して係合することにより、回動軸からボス付き部品へのトルク伝達が行われるようになっている。そのため、前記スプライン溝が形成されるボス部には伝達されるトルクに耐えられるだけの十分な肉厚が要求されることになる。そこで従来から、特許文献1に記載されるように、ボス付き部品のフランジ部を上ダイにより押圧すると共に、ボス部の端面をパンチで押圧することにより、ボス部の材料を径方向に流動させ、もってボス部の肉厚増加(増肉)を図るようにしたボス部増肉成形技術が提案されている。
即ち、この特許文献1に記載の装置では、芯金の外周部に配備されてボス部端面を押圧するパンチと、パンチの外周部に配備されてフランジ部を押圧する上ダイとを、上下方向へ互いに相対移動する構成としている。また、上ダイの下面及び下ダイの上面のうち少なくとも何れか一方の面には、他方の面に向けた突起又はフランジ部の外周部を拘束する凹部を形成するようにしている。そして、前記突起又は凹部を形成したことにより、パンチでの押圧を受けてボス部の端部(上部)側から根元コーナ部側へ流動した材料がボス部の根元コーナ部に溜まった後に更にフランジ部側へと流動してボス部の根元コーナ部外周に不必要な材料の重なりを作ってしまうという事態の発生を阻止できるとしている。
特開平2000−135539号公報(請求項4、図4)
ところが、上記特許文献1に記載の装置によりボス部の端面をパンチで押圧した場合の材料の塑性流動について検討すると、次のような問題が指摘される。即ち、パンチでの押圧を受けてボス部の根元コーナ部に溜まった材料は、その根元コーナ部から更にフランジ部側へ流動しようとしても、その流動は前記突起又は凹部により阻止されることになる。そのため、前記パンチでの押圧に基づきボス部の根元コーナ部から更に流動しようとする材料は行き場がなくなり、その根元コーナ部において前記突起又は凹部が形成されている方向とは反対方向の径方向の内側へ向けて捲れるように入り込むことになる。その結果、図10に示すように、ボス部101の根元コーナ部には捲れ込み(肉が寄ってシワになる現象)Kが発生し易く、これではボス部101の根元コーナ部の剛性が低下してしまい、ボス付き部品の歩留まりが悪化してしまう。なお、図10において、102はフランジ部、103は芯金、104はパンチ、105は上ダイ、106は下ダイである。また、前記突起又は凹部(図10では図示略)によりフランジ部102側への材料の流動阻止を図るためには、上ダイ105と下ダイ106とによるフランジ部102の挟圧力も相当大きなものが必要となり、そうなると汎用のプレス装置では対応できず、特別なプレス装置が必要になるため製造コストが過大なものになってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボス部の増肉成形を安価な製造コストでボス部の剛性低下を招くことなく良好になし得るボス部増肉成形方法、及びボス部増肉成形装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、ボス部増肉成形方法に係る請求項1に記載の発明は、円筒状をなすボス部が形成された素材からボス部の先端側内周面に膨出部が形成された中間品を加工成形した上で、当該中間品からボス付き部品を鍛造成形すべく、中間品のボス部に芯金を挿入すると共に、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧することにより、ボス部における材料の塑性流動を促して当該ボス部の径方向の肉厚を増加させるボス部増肉成形方法において、前記下ダイに載置した素材のボス部の先端面にブロック体の下端面周縁が当接するように前記ボス部をブロック体により押圧し、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記素材のボス部の内径よりも小径となるように先端部が形成されると共に、その先端部から基端側に連なる胴部が前記ボス部の内径よりも大径となるように形成された芯材を使用し、当該芯材を、その先端部に続けて胴部まで前記ボス部にその基端側から挿入することにより、前記ボス部における材料の先端側への塑性流動を促して、当該ボス部の全長を延ばしながらボス部の先端側の内周面に膨出部を形成するようにして中間品を加工成形し、中間品からボス付き部品を鍛造成形する際に、前記芯金には大径部と小径部が軸方向へ段差状をなすように形成された芯金を使用し、当該芯金は、中間品のボス部の先端面をパンチが押圧する前段階では、当該芯金の大径部の外周面と前記ボス部の基端側の内周面とが当接する一方、当該芯金の小径部の外周面と前記ボス部の先端側の内周面とは所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様となるように、当該芯金を前記ボス部に挿入した状態において、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧すると共に、前記膨出部のみを上下から挟んで潰すことにより、前記ボス部の先端側の内周面に前記膨出部よりも増肉された増肉部が膨出成形されるようにしたことを要旨とする。
一方、ボス部増肉成形装置に係る請求項2に記載の発明は、円筒状をなすボス部が形成された素材からボス部の先端側内周面に膨出部が形成された中間品を加工成形した上で、当該中間品からボス付き部品を鍛造成形すべく構成されたボス部増肉成形装置において、素材から中間品を加工成形するために、前記素材のボス部の内径と外径の略中間寸法径とされる貫通孔が形成され、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を支持可能な下ダイと、前記素材のボス部の外径と略同一径とされるガイド孔が前記下ダイの貫通孔と同軸配置となるように形成され、下ダイにより支持された状態にあるフランジ部を所定の押圧力でもって下ダイとの間に挟持可能な上ダイと、前記貫通孔内を摺動可能に前記素材のボス部の内径よりも小径となるように先端部が形成されると共にその先端部から基端側に連なる胴部が前記ボス部の内径よりも大径となるように形成された芯材と、前記ガイド孔内を摺動可能に外径がガイド孔と略同一径をなすように形成されたブロック体とを備え、前記ブロック体により前記下ダイに支持された素材のボス部の先端面にブロック体の下端面周縁が当接するように押圧し、前記フランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記芯材を、その先端部に続けて胴部まで前記ボス部にその基端側から挿入することにより、前記ボス部における材料の先端側への塑性流動を促して、当該ボス部の全長を延ばしながらボス部の先端側の内周面に膨出部を形成するように構成され、中間品からボス付き部品を鍛造成形するために、前記下ダイの貫通孔内を摺動可能に大径部と小径部が軸方向へ段差状をなすように形成された芯金と、前記上ダイのガイド孔内を摺動可能に外径がガイド孔と略同一径をなすように形成されたパンチとを備え、前記フランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記芯金は、中間品のボス部の先端面を前記パンチが押圧する前段階では、当該芯金の大径部の外周面と前記ボス部の基端側の内周面とが当接する一方、当該芯金の小径部の外周面と前記ボス部の先端側の内周面とは所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様となるように、当該芯金を前記ボス部に挿入した状態において、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧すると共に、前記膨出部のみを上下から挟んで潰すことにより、前記ボス部の先端側の内周面に前記膨出部よりも増肉された増肉部膨出成形するように構成されたことを要旨とする。
本発明によれば、ボス部の増肉成形を安価な製造コストでボス部の剛性低下を招くことなく良好になし得る。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のボス付き部品10は、冷間鍛造鋼等の板材から鍛造成形されたものであり、円筒状をなすボス部11の基端からは径方向の外側へ円板状をなすフランジ部12が延設されている。前記ボス部11には軸方向へ段差状をなす貫通孔13が形成されており、当該貫通孔13の内径(=ボス部11の内径)は、軸方向の先端側(図1では上側)の内径の方が基端側の内径よりも小径になっている。即ち、前記ボス部11の先端側の内周面には、前記貫通孔13の内径を小径にする増肉部14が膨出成形されており、当該増肉部14が膨出成形された先端側部位において、ボス部11は径方向の肉厚が増加(=増肉)した構成になっている。そして、このボス付き部品10を図示しない回動軸にトルク伝達部品として機能させるべく嵌合支持する際には、前記ボス部11における増肉部14を膨出成形した先端側の内周面にスプライン溝が軸方向へ形成されるようになっている。
そこで次に、前記ボス付き部品10のボス部11に増肉部14を膨出成形する際に使用されるボス部増肉成形装置(以下、「成形装置」と略示する。)20及び当該装置20を使用したボス部増肉成形方法について、図2〜図9を参照しながら説明する。なお、図1に示すボス付き部品10は、図2,図3に示すボス付き素材(以下、「素材」という。)10Aを図4〜図7に示すボス付き中間品(以下、「中間品」という。)10Bに加工成形した後、当該中間品10Bを更に鍛造することにより最終的に得られる。従って、以下では、前記素材10Aから中間品10Bが加工成形され、その後に当該中間品10Bからボス付き部品10が鍛造成形される工程順に説明する。
図2〜図9に示すように、本実施形態の成形装置20は、油圧シリンダ等からなるアクチュエータ(図示略)の作動に基づき上下動するラム21の下端に上ダイ22が支持されると共に、当該上ダイ22の下方には下ダイ23がクッション機能を有するエアシリンダ24の上端により支持された汎用のプレス装置によって構成されている。前記下ダイ23の中央部には直径が前記素材10Aのボス部11Aの内径と外径の略中間寸法径とされる貫通孔25が形成されている。一方、前記上ダイ22の中央部には直径が前記素材10Aのボス部11Aの外径と略同一径とされるガイド孔26が前記下ダイ23の貫通孔25と同軸配置となるように形成されている。そして、前記素材10Aから中間品10Bを加工成形する際には、図2〜図5に示すように、略円柱状をなす芯材27が、その軸線を前記貫通孔25の中心に一致させるようにして、前記エアシリンダ24を立設した機台(図示略)上に立設支持される。また、前記ガイド孔26内には、前記上ダイ22を上下動させるラム21とは別に独立して上下動するラム28が垂下されており、当該ラム28の下端には略円柱状をなすブロック体29がラム28の上下動に基づき前記ガイド孔26内を摺動する構成とされている。
前記芯材27は、前記素材10Aよりも高硬度の炭素鋼からなり、その先端部27aは前記素材10Aのボス部11Aの内径よりも小径となるように形成されている。また、その先端部27aから基端側に連なる胴部27bは、前記ボス部11Aの内径よりも大径であって且つ当該ボス部11Aの外径よりは小径となるように形成されている。即ち、芯材27の胴部27bは、前記下ダイ23の貫通孔25と略同一径であって、当該貫通孔25内を軸方向へ摺動可能な径寸法に形成されている。そして、芯材27における先端部27aと胴部27bとの境界にはテーパ状の段差27cが形成されると共に、前記芯材27の先端部27aの端面には凹部27dが形成されている。また、前記ガイド孔26内を摺動する前記ブロック体29は、その直径が前記上ダイ22のガイド孔26と略同一径をなすものであって、その下端面の周縁にはボス部11Aの先端面に当接可能なリング状平面部29aが形成されている。また、その下端面の中央には前記芯材27の先端面(上端面)に形成された凹部27dに嵌合する形状の凸部29bが形成されている。
一方、前記中間品10Bから最終製品であるボス付き部品10を鍛造成形する際には、図6〜図9に示すように、略円柱状をなす芯金30が、その軸線を前記貫通孔25の中心に一致させるようにして、前記エアシリンダ24を立設した機台(図示略)上に立設支持される。また、前記ガイド孔26内において前記ラム28の下端にはパンチ31が支持され、当該パンチ31がラム28の上下動に基づき前記ガイド孔26内を摺動する構成とされる。即ち、素材10Aから中間品10Bを加工成形する場合(図2〜図5)と異なり、中間品10Bから最終製品たるボス付き部品10を鍛造成形する場合には、成形装置20において、芯材27が芯金30に交換されると共に、ブロック体29がパンチ31に交換される。なお、前記上ダイ22と下ダイ23に芯材27とブロック体29を組み合わせた中間品成形セクションと、前記上ダイ22と下ダイ23に芯金30とパンチ31を組み合わせた最終品成形セクションとが連続した製造ラインを構築するようにすれば、前述したような交換作業は不要となる。この場合には、中間品成形セクションにて素材10Aから加工成形された中間品10Bがロボットアーム等により当該中間品成形セクションから製造ラインに沿って最終品成形セクションへと搬送されることになる。
さて、前記芯金30は、前記芯材27の場合と同様に、前記素材10A(及び中間品10B)よりも高硬度の炭素鋼からなり、その先端部は小径部30aに形成され、当該小径部30aから軸方向基端側へ大径部30bが段差状をなすように連続形成された形状をなしている。前記小径部30aは、最終品たるボス付き部品10に鍛造成形される前段階の中間品10Bのボス部11Bの内径(具体的には、後述する膨出部32が形成された当該ボス部11Bの先端側部位の内径)よりも小径となるように形成されている。また、その大径部30bは、前記ボス部11Bの内径(同じく、膨出部32が形成された当該ボス部11Bの先端側部位の内径)よりも大径であって且つ当該ボス部の外径よりは小径となるように形成されている。即ち、芯金30の大径部30bは、前記下ダイ23の貫通孔25と略同一径であって当該貫通孔25内を軸方向へ摺動可能な径寸法に形成されると共に、前記上ダイ22のガイド孔26よりは小径であって当該ガイド孔26に対しては遊挿可能な径寸法に形成されている。そして、前記芯金30における小径部30aと大径部30bとの境目にはテーパ状の段差である堰き止め部30cが形成されている。また、前記ガイド孔26内を摺動する前記パンチ31は、その直径(外径)が前記上ダイ22のガイド孔26と略同一径をなすものであって、前記ボス部11Bの先端面を押圧可能な筒状をなす先端部(下端部)の内径は前記芯金30の小径部30aの直径(外径)と略同一径に形成されている。
そこで次に、上記のように構成された成形装置20により素材10Aから中間品10Bを加工成形した後、最終品たるボス付き部品10を鍛造成形する工程を以下説明する。
まず、図2に示すように、素材10Aを下ダイ23上にボス部11Aの軸線が貫通孔25の中心と一致するようにして載置し、その状態から、ラム28を下動させてブロック体29のリング状平面部29aがボス部11Aの先端面に当接するようにする。すると、ブロック体29のリング状平面部29aにボス部11Aの先端面を押圧された素材10Aは水平方向における位置ズレ規制がされた状態となる。次に、図3に示すように、上ダイ22をラム21の下動に基づき下動させ、上ダイ22と下ダイ23とで素材10Aのフランジ部12Aを挟み込むようにする。そして、その状態から、図4に示すように、前記各ラム28,21を更にそれぞれ下動させる。すると、ラム28に連結されたブロック体29は先端の凸部29bが芯材27の先端の凹部27dに嵌合した位置で下動が停止するものの、ラム21に連結された上ダイ22はエアシリンダ24が収縮することにより素材10Aのフランジ部12Aを下ダイ23との間で挟持した状態のまま更に下動する。そして、この上ダイ22と下ダイ23とにフランジ部12Aが挟持された素材10Aも同様に下動する結果、図4に示すように、当該素材10Aのボス部11Aには、その下動途中において、芯材27の先端部27a及び胴部27bが基端側から挿入されることになる。
そして、この芯材27の挿入時には、当該芯材27における段差27cがボス部11Aの内周面を基端側から先端側へ向けてしごくように作用する結果、ボス部11Aの先端側の内周面には膨出部32(図5参照)が形成されることになる。この膨出部32は、前記芯材27の段差27cによる挿入(圧入)時のしごき作用により、ボス部11Aにおける材料の基端側から先端側への塑性流動が促された結果として成形されるものであり、最終品たるボス付き部品10において増肉部14が形成される先端側部位に成形されることになる。従って、図4及び図5に示すように、素材10Aのボス部11Aに芯材27を挿入することにより、当該素材10Aはボス部11Bの先端側内周面に膨出部32が膨出成形された中間品10Bに加工成形される。すると次に、成形装置20では、前記芯材27が芯金30に交換されると共に、前記ブロック体29がパンチ31に交換される。又は、前述したように、中間品成形セクションと最終品成形セクションとが連続した製造ラインを構築している場合には、中間品10Bが中間品成形セクションから最終品成形セクションへとロボットアーム等により搬送される。そして、その最終品成形セクションにおいて、図6〜図8に示す工程を経て、最終品たるボス付き部品10が鍛造成形される。
まず、図6に示すように、中間品10Bを下ダイ23上にボス部11Bの軸線が貫通孔25の中心と一致するようにして載置し、その状態から、ラム28を下動させてパンチ31の筒状をなす先端部の端面がボス部11Bの先端面に当接するようにする。すると、パンチ31の先端部の端面にボス部11Bの先端面を押圧された中間品10Bは水平方向における位置ズレ規制がされた状態となる。次に、図7に示すように、上ダイ22をラム21の下動に基づき下動させ、上ダイ22と下ダイ23とで中間品10Bのフランジ部12Bを挟み込むようにする。そして、その状態から、図8に示すように、前記各ラム28,21を更にそれぞれ下動させる。すると、ラム21に連結された上ダイ22はエアシリンダ24が収縮することにより中間品10Bのフランジ部12Bを下ダイ23との間で挟持した状態のまま更に下動する。そして、この上ダイ22と下ダイ23とにフランジ部12Bが挟持された中間品10Bも同様に下動する結果、当該中間品10Bのボス部11Bには、その下動途中において、芯金30の先端部となる小径部30a及び当該小径部30aから基端側に連なる大径部30bがボス部11Bの基端側から挿入されることになる。
そして、この芯金30の挿入時には、当該芯金30の大径部30bの外周面と前記ボス部11Bの基端側の内周面とが対面する一方、当該芯金30の小径部30aの外周面と前記ボス部11Bの先端側の内周面(膨出部32が形成された内周面部位)とが互いに対面する挿入態様とされる。そして、この場合、前記芯金30の小径部30aはボス部11Bの内径(膨出部32が形成された先端側部位の内径)よりも小径であるため、当該ボス部11Bの先端側内周面との対面状態においては、増肉部14を形成するための所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様とされる。その一方、前記芯金30の大径部30bは前記ボス部11Bの膨出部32が形成された先端側部位の内径よりは大径であって当該ボス部11Bの基端側部位(膨出部32の非形成部位)の内径と略同一径になっているため、当該ボス部11Bの基端側内周面との対面状態においては互いに当接する挿入態様となる。
従って、このような挿入態様で芯金30がボス部11Bの基端側から挿入された状態において、前記パンチ31がラム28の下動に伴い下動して中間品10Bにおけるボス部11Bの先端面を押圧すると、当該ボス部11Bの材料は基端側への塑性流動を促される。しかし、芯金30の小径部30aと大径部30bとの境目の段差である堰き止め部30cが前記材料の基端側への流動を堰き止めるように作用するため、前記ボス部11Bの先端側部位(膨出部32部分)の材料は芯金30の小径部30aとの間の隙間を埋めるように径方向の内側へ流動する。その結果、ボス部11Bの先端側内周面には、前記膨出部32よりも更に増肉された増肉部14が膨出形成される。その一方、ボス部11Bの基端側へは材料の流動が前記堰き止め部30cにより規制されるため、当該ボス部11Bの基端部(根元コーナ部)に材料が流動して溜まることもない。従って、従来から問題提起されていた捲れ込みK(図10参照)がボス部11Bの基端部(根元コーナ部)に生じることもなく、図1に示すような、ボス部11の先端側内周面に増肉部14が形成されたボス付き部品10を確実に成形することができる。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)前記実施形態では、中間品10Bからボス付き部品10を鍛造成形する際には、小径部30aと大径部30bとが軸方向へ段差状をなすように連続形成された芯金30を中間品10Bのボス部11Bに挿入するようにした。そして、その挿入態様が、芯金30の大径部30bの外周面とボス部11Bの基端側の内周面とが対面する一方、芯金30の小径部30aの外周面とボス部11Bの先端側の内周面(膨出部32が形成された内周面部位)とが互いに対面する挿入態様となるようにした。従って、その芯金30の挿入状態においてパンチ31によりボス部11Bの先端面を押圧した場合には、ボス部11Bの先端側部位において塑性流動した材料が芯金30の小径部30aとの間で増肉部14を効果的に膨出形成することができ、ボス部11の増肉成形を安価な製造コストでボス部11の剛性低下を招くことなく良好になし得る。
(2)しかも、前記パンチ31での押圧がなされる前段階における芯金30の挿入態様は、芯金30の大径部30bの外周面とボス部11Bの基端側の内周面とが当接し、その一方で、芯金30の小径部30aの外周面とボス部11Bの先端側の内周面(膨出部32が形成された内周面部位)とは所定間隔の隙間を介して離間するようにした。そのため、パンチ31により先端面を押圧されたボス部11Bの材料は、前記隙間を埋めるように、径方向の内側へと流動して効果的に増肉部14を膨出形成することができる。
(3)また、前記実施形態では、ボス部11Aの内周面が均一に形成された素材10Aからボス部11Bの先端側内周面に膨出部32が形成された中間品10Bを加工成形した上で、当該中間品10Bから最終品であるボス付き部品10を鍛造成形するようにした。そして、その中間品10Bの加工成形に際しては、素材10Aのボス部11Aの内径よりも先端部27aが小径であって、その先端部27aから基端側に連なる胴部27bがボス部11Aの内径よりも大径の芯材27をボス部11Aの基端側から挿入するようにした。従って、この芯材27のボス部11Aへの挿入(圧入)により、肉圧がそれほど必要でないボス部11Aの基端側部位から肉厚の増加が必要な先端側部位へ材料の塑性流動を効果的に図ることができ、最終品たるボス付き部品10における増肉部14の形成部位に当該増肉部14の前段階としての膨出部32を効率よく形成することができる。
(4)特に、中間品10Bのボス部11Bの先端面をパンチ31で押圧した際におけるボス部11Bの基端側への材料流動は芯金30の小径部30aと大径部30bとの境目の段差である堰き止め部30cにより抑制できる。そのため、ボス部11Bの基端部(根元コーナ部)に材料が溜まることもなく、従来とは異なり、ボス部11Bの剛性を低下させる原因となる捲れ込みK(図10参照)がボス付き部品10において生じる虞もない。
なお、前記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
○ 前記実施形態において、中間品10Bからボス付き部品10を鍛造成形する際における芯金30の挿入態様は、大径部30bの外周面とボス部11Bの基端側の内周面とが必ずしも互いに当接した状態でなくてもよい。即ち、小径部30aの外周面とボス部11Bの先端側の内周面(膨出部32の内周面)との間の隙間よりも狭い隙間を介して対面する挿入態様であってもよい。要するに、小径部30aと大径部30bとの境目の段差たる堰き止め部30cによってボス部11Bにおける材料の基端側への塑性流動を抑制できるならば、芯金30の挿入態様は任意に変更可能である。
○ 前記実施形態において、芯金30における小径部30aと大径部30bとの境目でテーパ状の段差を形成する堰き止め部30cはテーパ状に限らず、水平状に段差を形成するものであってもよい。
○ 前記実施形態では、まず芯材27を用いて素材10Aから膨出部32が形成された中間品10Bを加工成形した後、芯金30を用いて前記中間品10Bから前記膨出部32を更に肉厚の増肉部14に膨出させることにより最終品たるボス付き部品10を鍛造成形するようにした。しかし、前記素材10Aのボス部11Aに前記芯金30を挿入した状態でパンチ31によりボス部11Aを押圧することにより、中間品10Bを経ることなく、直接、素材10Aからボス付き部品10を鍛造成形するようにしてもよい。
○ 前記実施形態において、芯材27は必ずしも小径の先端部27aと大径の胴部27bとが段差27cを介して段差状に形成されたものでなくてもよい。例えば、先端部が円錐台状をなす形態のものであってもよい。要するに、素材10Aのボス部11Aの基端側から挿入(圧入)させた際に、当該ボス部11Aの基端側部位から先端側部位への材料の塑性流動を促すことができる形態のものであれば、任意に変更可能である。
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記パンチでの押圧により塑性流動を促されたボス部の先端側部位の材料は芯金の小径部と大径部との境目で段差をなすように形成された堰き止め部により当該ボス部の基端側への流動が抑制される請求項1に記載のボス部増肉成形方法。
(ロ)前記芯金における小径部と大径部との境目には堰き止め部が段差状をなすように形成されている請求項に記載のボス部増肉成形装置。
本実施形態に係るボス付き部品(最終品)の斜視図。 素材から中間品を加工成形する際の成形装置の概略断面図。 図2の状態から上ダイが下動した状態を示す概略断面図。 素材から中間品が加工成形された状態を示す概略断面図。 図4における要部を拡大して示す説明図。 中間品からボス付き部品を鍛造成形する際の成形装置の概略断面図。 図6の状態から上ダイが下動した状態を示す概略断面図。 中間品からボス付き部品が鍛造成形された状態を示す概略断面図。 図8における要部を拡大して示す説明図。 従来のボス付き部品のボス部の部分拡大説明図。
符号の説明
10…ボス付き部品、10A…ボス付き素材、10B…ボス付き中間品、11,11A,11B…ボス部、12,12A,12B…フランジ部、14…増肉部、20…ボス部増肉成形装置、22…上ダイ、23…下ダイ、26…ガイド孔、27…芯材、27a…先端部、27b…胴部、30…芯金、30a…小径部、30b…大径部、30c…堰き止め部、31…パンチ、32…膨出部。

Claims (2)

  1. 円筒状をなすボス部が形成された素材からボス部の先端側内周面に膨出部が形成された中間品を加工成形した上で、当該中間品からボス付き部品を鍛造成形すべく、中間品のボス部に芯金を挿入すると共に、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧することにより、ボス部における材料の塑性流動を促して当該ボス部の径方向の肉厚を増加させるボス部増肉成形方法において、
    前記下ダイに載置した素材のボス部の先端面にブロック体の下端面周縁が当接するように前記ボス部をブロック体により押圧し、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記素材のボス部の内径よりも小径となるように先端部が形成されると共に、その先端部から基端側に連なる胴部が前記ボス部の内径よりも大径となるように形成された芯材を使用し、当該芯材を、その先端部に続けて胴部まで前記ボス部にその基端側から挿入することにより、前記ボス部における材料の先端側への塑性流動を促して、当該ボス部の全長を延ばしながらボス部の先端側の内周面に膨出部を形成するようにして中間品を加工成形し、
    中間品からボス付き部品を鍛造成形する際に、前記芯金には大径部と小径部が軸方向へ段差状をなすように形成された芯金を使用し、当該芯金は、中間品のボス部の先端面をパンチが押圧する前段階では、当該芯金の大径部の外周面と前記ボス部の基端側の内周面とが当接する一方、当該芯金の小径部の外周面と前記ボス部の先端側の内周面とは所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様となるように、当該芯金を前記ボス部に挿入した状態において、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧すると共に、前記膨出部のみを上下から挟んで潰すことにより、前記ボス部の先端側の内周面に前記膨出部よりも増肉された増肉部が膨出成形されるようにしたボス部増肉成形方法。
  2. 円筒状をなすボス部が形成された素材からボス部の先端側内周面に膨出部が形成された中間品を加工成形した上で、当該中間品からボス付き部品を鍛造成形すべく構成されたボス部増肉成形装置において、
    素材から中間品を加工成形するために、前記素材のボス部の内径と外径の略中間寸法径とされる貫通孔が形成され、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を支持可能な下ダイと、前記素材のボス部の外径と略同一径とされるガイド孔が前記下ダイの貫通孔と同軸配置となるように形成され、下ダイにより支持された状態にあるフランジ部を所定の押圧力でもって下ダイとの間に挟持可能な上ダイと、前記貫通孔内を摺動可能に前記素材のボス部の内径よりも小径となるように先端部が形成されると共にその先端部から基端側に連なる胴部が前記ボス部の内径よりも大径となるように形成された芯材と、前記ガイド孔内を摺動可能に外径がガイド孔と略同一径をなすように形成されたブロック体とを備え、
    前記ブロック体により前記下ダイに支持された素材のボス部の先端面にブロック体の下端面周縁が当接するように押圧し、前記フランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記芯材を、その先端部に続けて胴部まで前記ボス部にその基端側から挿入することにより、前記ボス部における材料の先端側への塑性流動を促して、当該ボス部の全長を延ばしながらボス部の先端側の内周面に膨出部を形成するように構成され、
    中間品からボス付き部品を鍛造成形するために、前記下ダイの貫通孔内を摺動可能に大径部と小径部が軸方向へ段差状をなすように形成された芯金と、前記上ダイのガイド孔内を摺動可能に外径がガイド孔と略同一径をなすように形成されたパンチとを備え、
    前記フランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記芯金は、中間品のボス部の先端面を前記パンチが押圧する前段階では、当該芯金の大径部の外周面と前記ボス部の基端側の内周面とが当接する一方、当該芯金の小径部の外周面と前記ボス部の先端側の内周面とは所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様となるように、当該芯金を前記ボス部に挿入した状態において、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧すると共に、前記膨出部のみを上下から挟んで潰すことにより、前記ボス部の先端側の内周面に前記膨出部よりも増肉された増肉部膨出成形するように構成されたボス部増肉成形装置。
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