JP4333273B2 - ボス部増肉成形方法、及びボス部増肉成形装置 - Google Patents
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図1に示すように、本実施形態のボス付き部品10は、冷間鍛造鋼等の板材から鍛造成形されたものであり、円筒状をなすボス部11の基端からは径方向の外側へ円板状をなすフランジ部12が延設されている。前記ボス部11には軸方向へ段差状をなす貫通孔13が形成されており、当該貫通孔13の内径(=ボス部11の内径)は、軸方向の先端側(図1では上側)の内径の方が基端側の内径よりも小径になっている。即ち、前記ボス部11の先端側の内周面には、前記貫通孔13の内径を小径にする増肉部14が膨出成形されており、当該増肉部14が膨出成形された先端側部位において、ボス部11は径方向の肉厚が増加(=増肉)した構成になっている。そして、このボス付き部品10を図示しない回動軸にトルク伝達部品として機能させるべく嵌合支持する際には、前記ボス部11における増肉部14を膨出成形した先端側の内周面にスプライン溝が軸方向へ形成されるようになっている。
まず、図2に示すように、素材10Aを下ダイ23上にボス部11Aの軸線が貫通孔25の中心と一致するようにして載置し、その状態から、ラム28を下動させてブロック体29のリング状平面部29aがボス部11Aの先端面に当接するようにする。すると、ブロック体29のリング状平面部29aにボス部11Aの先端面を押圧された素材10Aは水平方向における位置ズレ規制がされた状態となる。次に、図3に示すように、上ダイ22をラム21の下動に基づき下動させ、上ダイ22と下ダイ23とで素材10Aのフランジ部12Aを挟み込むようにする。そして、その状態から、図4に示すように、前記各ラム28,21を更にそれぞれ下動させる。すると、ラム28に連結されたブロック体29は先端の凸部29bが芯材27の先端の凹部27dに嵌合した位置で下動が停止するものの、ラム21に連結された上ダイ22はエアシリンダ24が収縮することにより素材10Aのフランジ部12Aを下ダイ23との間で挟持した状態のまま更に下動する。そして、この上ダイ22と下ダイ23とにフランジ部12Aが挟持された素材10Aも同様に下動する結果、図4に示すように、当該素材10Aのボス部11Aには、その下動途中において、芯材27の先端部27a及び胴部27bが基端側から挿入されることになる。
(1)前記実施形態では、中間品10Bからボス付き部品10を鍛造成形する際には、小径部30aと大径部30bとが軸方向へ段差状をなすように連続形成された芯金30を中間品10Bのボス部11Bに挿入するようにした。そして、その挿入態様が、芯金30の大径部30bの外周面とボス部11Bの基端側の内周面とが対面する一方、芯金30の小径部30aの外周面とボス部11Bの先端側の内周面(膨出部32が形成された内周面部位)とが互いに対面する挿入態様となるようにした。従って、その芯金30の挿入状態においてパンチ31によりボス部11Bの先端面を押圧した場合には、ボス部11Bの先端側部位において塑性流動した材料が芯金30の小径部30aとの間で増肉部14を効果的に膨出形成することができ、ボス部11の増肉成形を安価な製造コストでボス部11の剛性低下を招くことなく良好になし得る。
○ 前記実施形態において、中間品10Bからボス付き部品10を鍛造成形する際における芯金30の挿入態様は、大径部30bの外周面とボス部11Bの基端側の内周面とが必ずしも互いに当接した状態でなくてもよい。即ち、小径部30aの外周面とボス部11Bの先端側の内周面(膨出部32の内周面)との間の隙間よりも狭い隙間を介して対面する挿入態様であってもよい。要するに、小径部30aと大径部30bとの境目の段差たる堰き止め部30cによってボス部11Bにおける材料の基端側への塑性流動を抑制できるならば、芯金30の挿入態様は任意に変更可能である。
(イ)前記パンチでの押圧により塑性流動を促されたボス部の先端側部位の材料は芯金の小径部と大径部との境目で段差をなすように形成された堰き止め部により当該ボス部の基端側への流動が抑制される請求項1に記載のボス部増肉成形方法。
Claims (2)
- 円筒状をなすボス部が形成された素材からボス部の先端側内周面に膨出部が形成された中間品を加工成形した上で、当該中間品からボス付き部品を鍛造成形すべく、中間品のボス部に芯金を挿入すると共に、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧することにより、ボス部における材料の塑性流動を促して当該ボス部の径方向の肉厚を増加させるボス部増肉成形方法において、
前記下ダイに載置した素材のボス部の先端面にブロック体の下端面周縁が当接するように前記ボス部をブロック体により押圧し、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記素材のボス部の内径よりも小径となるように先端部が形成されると共に、その先端部から基端側に連なる胴部が前記ボス部の内径よりも大径となるように形成された芯材を使用し、当該芯材を、その先端部に続けて胴部まで前記ボス部にその基端側から挿入することにより、前記ボス部における材料の先端側への塑性流動を促して、当該ボス部の全長を延ばしながらボス部の先端側の内周面に膨出部を形成するようにして中間品を加工成形し、
中間品からボス付き部品を鍛造成形する際に、前記芯金には大径部と小径部が軸方向へ段差状をなすように形成された芯金を使用し、当該芯金は、中間品のボス部の先端面をパンチが押圧する前段階では、当該芯金の大径部の外周面と前記ボス部の基端側の内周面とが当接する一方、当該芯金の小径部の外周面と前記ボス部の先端側の内周面とは所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様となるように、当該芯金を前記ボス部に挿入した状態において、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧すると共に、前記膨出部のみを上下から挟んで潰すことにより、前記ボス部の先端側の内周面に前記膨出部よりも増肉された増肉部が膨出成形されるようにしたボス部増肉成形方法。 - 円筒状をなすボス部が形成された素材からボス部の先端側内周面に膨出部が形成された中間品を加工成形した上で、当該中間品からボス付き部品を鍛造成形すべく構成されたボス部増肉成形装置において、
素材から中間品を加工成形するために、前記素材のボス部の内径と外径の略中間寸法径とされる貫通孔が形成され、前記ボス部の基端から径方向に延設されたフランジ部を支持可能な下ダイと、前記素材のボス部の外径と略同一径とされるガイド孔が前記下ダイの貫通孔と同軸配置となるように形成され、下ダイにより支持された状態にあるフランジ部を所定の押圧力でもって下ダイとの間に挟持可能な上ダイと、前記貫通孔内を摺動可能に前記素材のボス部の内径よりも小径となるように先端部が形成されると共にその先端部から基端側に連なる胴部が前記ボス部の内径よりも大径となるように形成された芯材と、前記ガイド孔内を摺動可能に外径がガイド孔と略同一径をなすように形成されたブロック体とを備え、
前記ブロック体により前記下ダイに支持された素材のボス部の先端面にブロック体の下端面周縁が当接するように押圧し、前記フランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記芯材を、その先端部に続けて胴部まで前記ボス部にその基端側から挿入することにより、前記ボス部における材料の先端側への塑性流動を促して、当該ボス部の全長を延ばしながらボス部の先端側の内周面に膨出部を形成するように構成され、
中間品からボス付き部品を鍛造成形するために、前記下ダイの貫通孔内を摺動可能に大径部と小径部が軸方向へ段差状をなすように形成された芯金と、前記上ダイのガイド孔内を摺動可能に外径がガイド孔と略同一径をなすように形成されたパンチとを備え、
前記フランジ部を上ダイと下ダイとにより挟持した状態で、前記芯金は、中間品のボス部の先端面を前記パンチが押圧する前段階では、当該芯金の大径部の外周面と前記ボス部の基端側の内周面とが当接する一方、当該芯金の小径部の外周面と前記ボス部の先端側の内周面とは所定間隔の隙間を介して離間した挿入態様となるように、当該芯金を前記ボス部に挿入した状態において、前記ボス部の先端面をパンチにより押圧すると共に、前記膨出部のみを上下から挟んで潰すことにより、前記ボス部の先端側の内周面に前記膨出部よりも増肉された増肉部を膨出成形するように構成されたボス部増肉成形装置。
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