JP4332661B2 - 装飾用灯火照明方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のキャンドルを使用して該多数のキャンドルの炎により文字、図形、意匠を表出させるようになした、装飾用灯火照明方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のキャンドルの燃焼芯を導火線で連結し連続的に点火させる、連続着火キャンドルを使用した演出は、結婚式場、イベント会場等において従来より広く行われている。
また、実用新案登録第2523251号には、「1対のキャンドルの芯間にキャンドル燃焼芯が張設された支持棒頂部には、導火線紐が張設された可燃性部材が備えられている」構成を有する装飾用キャンドル同時着火装置が示されている。また、出願人は本出願以前に、特願平11−237681に、キャンドルを一列状態で立設し該キャンドルの燃焼芯をキャンドル用導火線で接続してキャンドル立設体とし、多数の該キャンドル立設体を階段状に並べると共に、該階段状に並べた多数のキャンドル立設体のキャンドル用導火線群と交差し結合する少なくとも1本のキャンドル用導火線を設け、該立設体の導火線群と交差し結合する導火線への着火により、灯火の点灯域が着火点源から時間の経過と共に拡大する面積点灯となるように点灯する装飾用灯火点灯方法及び灯火点灯装置を出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実用新案登録第2523251号に示された装置では、使用に際しての準備に繁雑な手順を踏むことが必要となり、実際には結婚式場等においての使用は難しい装置である。
また、キャンドル用導火線により伝播される炎は、上記考案においては線状及びスポット状に、また結婚式場、イベント会場等において従来より広く行われている演出においては線状に伝播されるのみで、該導火線の炎による装飾効果は少ないものであった。
さらに、特願平11−237681に示される装飾用灯火点灯方法及び灯火点灯装置においては、面状に大きく広がる伝播炎の集合体、及び着火点源から時間の経過と共に拡大する面積点灯となる灯火の炎、と云う、全く新しい装飾効果をもたらしさらに、文字、図形、意匠の形と無関係に規則的に該導火線の炎が伝播され、該導火線による伝播炎が通り過ぎた後には所望の文字、図形、意匠がキャンドルの炎で表出されると云う優れた点灯方法であるが、時間の経過に伴って灯火照明の形態が変化し、変化に伴って異なった文字、図形、意匠が表出すると云う、全く新しい装飾効果は具備していない。
【0004】
本発明の目的は、多数のキャンドルを使用して該多数のキャンドルの炎により文字、図形、意匠を表出させるようになした、装飾用灯火照明方法であって、時間の経過に伴って灯火照明の形態が変化し、変化に伴って異なった文字、図形、意匠が変化すると云う、全く新しい装飾効果を具備した、装飾用灯火照明方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、第一の発明は、多数のキャンドルの炎で文字、図形、意匠を表す装飾用灯火照明方法であって、複数のキャンドルから構成されるキャンドルグループを複数使用し、キャンドルの燃焼時間をグループ毎に一定に設定する、ここで各グループ毎に一定に設定される該キャンドル燃焼時間には各グループ間で差を生じるように設定する、これらのキャンドルを使用して、表す特定の文字、図形、意匠となる部分と、それ以外の部分には、異なるグループのキャンドルを配置し、表す特定の文字、図形、意匠となる部分に配置されるグループのキャンドルと、それ以外の部分に配置されるグループのキャンドルの燃焼時間に差を生じさせることにより、時間の経過に伴って灯火照明の形態を変化させ、変化に伴って異なった文字、図形、意匠を表出させることを特徴とする、装飾用灯火照明方法であり、第二の発明は、キャンドルグループの数が2であることを特徴とする、第一の発明に記載の装飾用灯火照明方法であり、第三の発明は、キャンドルグループの数が3以上であることを特徴とする、第一の発明に記載の装飾用灯火照明方法であり、第四の発明は、第一の発明に記載の装飾用灯火照明方法であって、その点火方法が、キャンドルを一列状態で立設し該キャンドルの燃焼芯をキャンドル用導火線で接続又は該燃焼芯をキャンドル用導火線に接触あるいは近接させキャンドル立設体とし、多数の該キャンドル立設体を階段状に並べると共に、該階段状に並べた多数のキャンドル立設体のキャンドル用導火線群と交差し結合又は接触あるいは近接する少なくとも1本のキャンドル用導火線を設け、該立設体の導火線群と交差し結合又は接触あるいは近接する導火線への着火により、灯火の点灯域が着火点源から時間の経過と共に拡大する面積点灯となるように点灯することを特徴とする、装飾用灯火照明方法である。
【0006】
本発明の装飾用灯火照明方法によれば、最初の点灯により所定の文字、図形、意匠が表出され、その後しばらくすると、灯っているキャンドルのうちのいくつかがポツポツと消えてゆき、徐々に元の図形からその形を変化させ、間もなく、全く異なった図形が表出される。このように、灯火により表出された文字、図形、意匠が全く異なった文字、図形、意匠に変化する、と云う驚くべき点が、本発明の新規な点である。本発明は上記のごとく、最初の点灯に伴って表出される文字、図形、意匠を、時間の経過に伴って変化させ、変化に伴って異なった文字、図形、意匠を表出させることができる、と云う、今までに無い、全く新しい装飾効果をもたらすものである。さらに、この変化を、1度だけでなく複数回させ、各変化毎に異なった文字、図形、意匠を表出させるようにすることもできる。また、表出しようとする文字、図形、意匠となる部分にキャンドルの炎を点灯させることにより文字、図形、意匠を浮かび上がらせ表出する方法以外に、表出しようとする文字、図形、意匠となる部分のみのキャンドルの炎を消灯することにより、文字、図形、意匠を暗部として沈み込ませて表出することもできる。このように、本発明の装飾用灯火点灯方法は、結婚式場、イベント会場等において視覚的なアピール度の高い華やかな演出をすることが可能となり、感動的な場面を作り出すことができる、優れたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、上記本発明の装飾用灯火照明方法について詳細に説明する。
図1は本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した一例の斜視図である。多数のキャンドルを一列状態で立設することができるキャンドル収容容器5に燃焼時間の長いAグループのキャンドル1及び燃焼時間の短いBグループのキャンドル1´を立設し該キャンドルの燃焼芯2をキャンドル用導火線3で接続又は該燃焼芯2をキャンドル用導火線3に接触あるいは近接させキャンドル立設体6とし、多数の該キャンドル立設体6を、階段状のステップ8を有するキャンドル載置スタンド7に載せ置くと共に、階段状の該ステップ8に並べた多数の該キャンドル立設体6のキャンドル用導火線3群と交差し結合又は接触あるいは近接する1本のキャンドル用導火線3を該キャンドル載置スタンド7の正面向かって左端部に設けた。
燃焼時間の長いAグループのキャンドル1及び燃焼時間の短いBグループのキャンドル1´を一列状態で立設し、該キャンドルの燃焼芯2をキャンドル用導火線3で接続又は該燃焼芯2をキャンドル用導火線3に接触あるいは近接させキャンドル立設体6とする。該キャンドル1は、文字、図形、意匠の変化後に表出させようとする文字、図形、意匠が必要とする所定の位置に配置される。該キャンドル1´は、最初に表出される文字、図形、意匠が必要とする所定の位置で、該キャンドル1が配置されていない位置に配置される。又、該キャンドル1及び該キャンドル1´は、直線的な一列状態のみならず、弧を描くような曲線に一列状態で立設されてもよい。
さらに、多数のキャンドルを一列状態で立設することができるキャンドル収容容器5に、該キャンドル1及び該キャンドル1´を立設すれば、セッティングの手間が省け汎用性に富んだものとなる。該キャンドル収容容器5は、該キャンドル1及び該キャンドル1´下部の大きさ程度のくぼみを設ける等の手段や等間隔の印をつける等の手段により、多数の該キャンドル1及び該キャンドル1´を等間隔で立設することができるようにしても良い。このように規則的にキャンドルが配置されるような配慮がされていれば、キャンドルの炎で文字、図形、意匠等を表出させるのに、極めて都合が良い。該キャンドル収容容器5は細長形状が一般的であるが、他の形状であってもなんら差し支えない。又、直線的な細長形状であっても曲線的な細長形状であってもよい。該キャンドル収容容器5は、白濁していればキャンドルの明かりを受けて白く浮かび上がり好ましい照明効果を上げることができ、好ましい。他の色が必要であれば、所望の色の半透明の該キャンドル収容容器5を使用すれば、求める効果を得ることができる。もちろん透明であっても不透明であってもかまわない。塩化ビニル樹脂などは自己消火性に優れておりさらに光を透過させる素材であることから、又、ポリカーボネートは耐熱性に優れさらに光を透過させる素材であることから、共に好ましく用いられる。汎用性のある成形法としては、塩化ビニル樹脂やポリカーボネートなどのシート状物を用い真空成形法などで作成する方法がある。さらに、収容した該キャンドル1及び該キャンドル1´が移動しない、熔融したろうがあふれ出さない、燃焼火炎によるダメージを受けにくい形状等の細かい配慮により、その形状を決定することが望ましい。収容した該キャンドル1及び該キャンドル1´が移動しないためには、該キャンドル収容容器5のキャンドル収容部が使用する該キャンドル1及び該キャンドル1´の下部がなるべくぴったり収まるような大きさ、形状であることが好ましい。又、粘着テープ、粘着剤、接着剤、ホットメルト接着法等で該キャンドル1及び該キャンドル1´を該キャンドル収容容器5内に固定してもよい。該キャンドル収容容器5は必要に応じて使用すれば良く、演出形態によって、使用しない場合、1個又は数個のキャンドルを収容する容器を使用する場合、など、適宜選択すれば良い。
【0008】
本発明に使用されるキャンドル1及び1´は、一般的に使用されているキャンドルが使用可能である。燃焼時間の長短は燃焼剤の重量によって決定しても良いし、強制的に燃焼を止める手段を用いて燃焼時間を決定しても良い。該手段としては従来よりの方法でよく、例えば、燃焼芯を燃焼剤の途中までの長さにする、燃焼を止めたい部位の燃焼芯に水を含ませる、金属筒等を燃焼を止めたい部位の燃焼芯にかしめる、などがある。
本発明においては、特定のキャンドルをキャンドルに着火した後のごく短時間の燃焼のみで消火させる必要があるが、今までこのように短時間で自動消火させる技術は必要とされることもなく又、存在しなかった。本発明において初めて必要とされ又発明された、ごく短時間の燃焼の後に自動消火するキャンドルの技術の一例としては、図5(a)に示すようなキャンドルの燃焼剤上部に突出したワックスを含浸させた燃焼芯に、不燃性あるいは難燃性の合成樹脂製筒9を挿入装着した図5(b)に示すようなキャンドルがある。ここで該合成樹脂製筒9を構成する素材としては該燃焼剤上部に突出した該燃焼芯に装着することによりごく短時間の燃焼の後に燃焼を止める目的を達成できるものであれば、特に限定されない。本発明においては、多数のキャンドルを一時期に消火させる必要があるため、該合成樹脂製筒9を構成する素材としては消火時に有毒ガス、悪臭を発生しない素材を選択するのが好ましい。ケイ素樹脂は耐熱性に優れ自己消火性を有し、また自消に際し有毒ガス、悪臭を発生することがないため多数のキャンドルを一時期に消火させる際に適した優れた素材といえる。さらに、ケイ素樹脂であるシリコーンゴム製のチューブは白濁した外観の多様な内径のチューブが市販されていることから、キャンドルの燃焼剤上部に突出したワックスを含浸させた燃焼芯の細身の径に合ったチューブの選択が容易で汎用性があり、さらに装着作成が簡単容易に行える。又、キャンドルに装着した状態でも目立ちにくく、該チューブを装着していないキャンドルとほとんど同じ外観とすることができ、多数のキャンドルが配置されている状態で、どのキャンドルが短時間で消火するキャンドルであるかを判りにくくすることができ、文字、図形、意匠が表出した際には大きな意外性、驚きをもたらすことができる。
さらに、Aグループ、Bグループ、Cグループ、〜のように各グループ毎に燃焼時間の異なる数種類のグループのキャンドルを使用しても良い。ここで、多少のキャンドルの大小による燃焼時間の差は誤差であり、異なるタイプとは考えない。熔融ロウによるロウ垂れや熱量の蓄積を避けるためにも、演出に必要とされる燃焼時間を確保できる程度の重量のキャンドルを使用すれば、演出終了時には熔融ロウの残量もごくわずかであり、後片付けの際に熔融ロウによりやけどを負うと云った危険性も少なくなる。さらに、該キャンドル1上部に突出するキャンドル燃焼芯2の長さを通常よりも長くしておけば、該導火線3を張り延べる際に扱いが容易になり好ましい。
該導火線3は、キャンドル用に一般的に使用されている導火線が支障なく使用できる。該導火線3は該キャンドル燃焼芯2と接着剤や粘着剤で接続されてもよいし、巻き付けたり絡み合わせたりして接続してもよい。又、該導火線3の炎が該キャンドル燃焼芯2に燃え移ることが十分できる状態であれば、接触あるいは近接させて設置してもよい。
【0009】
キャンドル1、1´、等は上記のごとくに配置されてもよいし、また、キャンドルホルダーや燭台等にキャンドルを収容して、あるいはキャンドルをそのままで、一列状態に又はバラバラに配置されてもよい。多くのピックが並んだ板状の台座に該キャンドルを配置したり、該キャンドルホルダーや燭台等を嵌め込む穴を設けた台座や配置位置の印をつけた台座などを使用することもできる。
【0010】
本明細書で言う、文字、図形、意匠は、視覚的に一定の広がりをもって認知されるものであり、1つの点のみで表されたものは、文字、図形、意匠とは考えない。よって「1つのキャンドルの炎のみ」は、文字、図形、意匠とは考えられないので、キャンドルの炎で表す文字、図形、意匠の範疇には入らない。
【0011】
本発明の装飾用灯火照明方法においては、前述したようにキャンドルへの点火に導火線を用いて連続着火としてもよいし、各キャンドル燃焼芯に1つずつ点火する方法をとってもよい。また、多数のキャンドルの炎で表現すれば多様な文字、図形、意匠を表出することができ好ましいが、一方、設置場所に制限がある場合や変化後に表出される意匠が簡単なものである場合には、該キャンドルは必ずしも多数が必要とされる訳ではなく、比較的少ない数の該キャンドルで意匠の表出に十分な場合もある。さらに、複数個の該キャンドルを1ユニットとし、該ユニットの複数を盛花等の他の演出形態と組み合わせることで多様な装飾用照明演出形態が可能となる。さらに、複数の該灯火照明方法の具体例を組み合わせたり、連結させるなどすれば、灯火照明の形態の変化後に、より多様な図形、意匠を表出させたり、多くの文字を使う言葉や文章等の表出も可能となる。これは、キャンドル立設体6を用いる場合にも同様である。
【0012】
本発明においては、最初に上記方法で点灯されたキャンドルのうち特定の位置のキャンドルの炎を消すことにより、全体としての照明形態が変化し、それ以前とは異なった文字、図形、意匠が表出される。炎の消えるキャンドルについては、同程度の時間で消えるように設定しておくとよい。
【0013】
さらに本発明の装飾用灯火照明方法においては、前述のごとく表出しようとする文字、図形、意匠となる部分にキャンドルの炎を点灯させることにより文字、図形、意匠を浮かび上がらせ表出する方法以外に、表出しようとする文字、図形、意匠となる部分のみのキャンドルの炎を消灯することにより、文字、図形、意匠を暗部として沈み込ませて表出する方法を採用してもよい。この方法を採る場合には、表出しようとする文字、図形、意匠となる部分に燃焼時間の短いキャンドルを、それ以外の部分に燃焼時間の長いキャンドルを配置すればよい。又、複数のキャンドルグループを採用すれば、表出しようとする文字、図形、意匠の複数回の変化が可能である。
【0014】
【実施例】
次に、本発明の装飾用灯火照明方法を実施例を用いて、さらに具体的に説明する。
実施例1:図1に示すのと同様の形態で、アルミニウム合金製の厚み1.5〜2.0mmのフレーム部材を使用し、階段状の17段のステップが仰角45度の角度で配置された、キャンドル載置スタンド(横700mm、縦630mm、高さ630mm)を作成した。ステップ設置部の寸法は、横700mm、縦895mmである。
又、キャンドル収容容器は図1において示されるのと同様の形態であり、長さ640mm、巾40mm、高さ20mmの横一列に17個の小型キャンドルを配置することができる細長形状のキャンドル収容容器を、厚み0.5mmの塩化ビニル樹脂シートを用い、真空成形法で作成した。
又、使用したキャンドルは、図2に例示するような3種類の異なるグループであり、各グループ毎に燃焼時間を一定に設定してある。最も燃焼時間の短いグループのキャンドルは、木綿糸芯をワックス含浸処理し腰を持たせたキャンドルの一端をスチール製座金に固定した後、外径3mm内径2mmのアルミニウム製パイプを該キャンドルが上方に約25mm突出するように挿入し、座金まで押し下げた後、該パイプの上端をかしめ、図2(b)に示すようなキャンドルとし、燃焼時間は75秒程度となるように設定した。次に、燃焼時間が中間となるグループのキャンドルは、木綿糸芯をワックス含浸処理し腰を持たせたキャンドルの一端を約50mm突出するようにスチール製座金に固定し、図2(a)に示すようなキャンドルとし、燃焼時間は150秒程度となるように設定した。
さらに、最も燃焼時間の長いグループのキャンドルは、底面の直径20mm、高さ10mmのパラフィンワックスを半球状に成形してキャンドル燃焼剤とし、また木綿糸芯をワックス含浸処理し腰を持たせたキャンドル燃焼芯の一端をスチール製座金に固定し、これを該キャンドル燃焼剤の軸方向に挿入しキャンドルとし、さらに、底部から燃焼芯の頂部まで50mm程度となるように燃焼芯の長さを設定し、図2(c)に示すようなキャンドルとし、燃焼時間を25分程度となるように設定した。
次に、図1に示すと同様な形態で、キャンドル載置スタンドの各段ステップに載せ置くキャンドル収容容器の所定部位に上記の燃焼時間の異なるタイプのキャンドルをホットメルト接着法で接着固定した。さらに、長さが700mmのキャンドル用導火線の左端100mm分を横列点火部位とし、残りの導火線を横一列に張り渡すように、キャンドル燃焼芯頂部にニトロセルロース系接着剤で接着固定し、キャンドル立設体とした。
次に、手順として、まず、図1のキャンドル載置スタンドの正面に向かって左縦列に長さが900mmのキャンドル用導火線を配し、その縦列導火線の上端及び下端を固定した。さらに、キャンドル立設体を最上段ステップに載せ置き、導火線の横列点火部位が上記の縦列導火線の上方に載せ置く形態で交差させた後に、横列点火部位の左端をスタンドに固定する。
同様に、上段ステップより下段ステップへと同様の作業段取りで17段分のキャンドル立設体及び横列点火部位をセットした。
次に、上記の準備が整った後、照明を落とし薄暗がりの中で、図1に示す正面に向かって左下端部に設定した着火点にガスライターで点火した。
着火点より縦列導火線に点火された火は、最下段の方から横列点火部位に点火しながら駆け上って行き、点火後50数秒ほどですべてのキャンドルに灯が灯り、図3(a)に示すような照明形態となった。そして点火後約75秒程して正面向かって左下端部分のキャンドルが徐々に消え始め、点火後120数秒して図3(b)に示すようにハートの形状の照明形態に変化した。さらに点火後約150秒ほどで再びキャンドルが徐々に消え始め、キャンドルの炎で文字を形成して行くと共に、点火後約200秒で図3(c)に示すように「LOVE」の文字を暗闇の中に浮かび上がらせて表出する照明形態となった。その後、キャンドルは「LOVE」の文字を表出したまま、20数分間灯り続けた。
実施例2:実施例1と同じキャンドル載置スタンドおよび同じ仕様のキャンドル収容容器を用いた。
又、使用したキャンドルはそれぞれ燃焼時間を一定に設定した2種類のグループであり、燃焼時間の長いグループのキャンドルは、パラフィンワックスを半径8mmの球状に成形してキャンドル燃焼剤とし、また木綿糸芯をワックス含浸処理し腰を持たせたキャンドル燃焼芯の一端をスチール製座金に固定し、これを該キャンドル燃焼剤の軸方向に挿入しキャンドルとし、さらに、底部から燃焼芯の頂部まで52mm程度となるように燃焼芯の長さを設定し、図5(a)に示すようなキャンドルとした。ここで燃焼時間は25分程度となるように設定した。
さらに、燃焼時間の短いグループのキャンドルは、上記の燃焼時間の長いグループのキャンドルのキャンドル燃焼剤から突出している燃焼芯に外径3mm、内径2mmの市販のシリコンゴムチューブを10mmにカットしたものを挿入し燃焼剤上部に装着し、図5(b)に示すようなキャンドルとした。ここで燃焼時間は75秒程度となるように設定した。
次に、図1に示すと同様な形態で、キャンドル載置スタンドの各段ステップに載せ置くキャンドル収容容器の所定部位に上記の燃焼時間の異なるタイプのキャンドルをホットメルト接着法で接着固定した。さらに、長さが700mmのキャンドル用導火線の左端100mm分を横列点火部位とし、残りの導火線を横一列に張り渡すように、キャンドル燃焼芯頂部にニトロセルロース系接着剤で接着固定し、キャンドル立設体とした。
次に、手順として、まず、図1のキャンドル載置スタンドの正面に向かって左縦列に長さが900mmのキャンドル用導火線を配し、その縦列導火線の上端及び下端を固定した。さらに、キャンドル立設体を最上段ステップに載せ置き、導火線の横列点火部位が上記の縦列導火線の上方に載せ置く形態で交差させた後に、横列点火部位の左端をスタンドに固定する。
同様に、上段ステップより下段ステップへと同様の作業段取りで17段分のキャンドル立設体及び横列点火部位をセットした。
次に、上記の準備が整った後、照明を落とし薄暗がりの中で、図1に示す正面に向かって左下端部に設定した着火点にガスライターで点火した。
着火点より縦列導火線に点火された火は、最下段の方から横列点火部位に点火しながら駆け上って行き、点火後58数秒ほどですべてのキャンドルに灯が灯り、図6(a)に示すような照明形態となった。そして点火後約75秒程して正面向かって左下端部分のキャンドルが徐々に消え始め、点火後130数秒して図6(b)に示すように「2000」という数字を浮かび上がらせて表出する照明形態となった。その後、キャンドルは「2000」の文字を表出したまま、20数分間灯り続けた。
実施例2では、キャンドルが同じ仕様のものを用い、シリコンゴムチューブをキャンドル燃焼剤上部の燃焼芯に装着させることにより燃焼時間をごく短時間に設定している。このようなキャンドルを用いることにより、該チューブを装着していないキャンドルとほとんど同じ外観とすることができ、多数のキャンドルが配置されている状態でどのキャンドルが短時間で消火するキャンドルであるかを判りにくくすることができ、文字、図形、意匠が表出した際には大きな意外性、驚きをもたらすことができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明の装飾用灯火照明方法による装飾、演出効果は、最初の点灯に伴って表出される文字、図形、意匠を、時間の経過に伴って変化させ、変化に伴って異なった文字、図形、意匠を表出させることができる、と云う、今までに無い、全く新しい装飾効果をもたらすものである。さらに、この変化を、1度だけでなく複数回させ、各変化毎に異なった文字、図形、意匠を表出させるようにすることもできる。また、表出しようとする文字、図形、意匠となる部分にキャンドルの炎を点灯させることにより文字、図形、意匠を浮かび上がらせ表出する方法以外に、表出しようとする文字、図形、意匠となる部分のみのキャンドルの炎を消灯することにより、文字、図形、意匠を暗部として沈み込ませて表出することもできる。
さらに、本発明に示した点火方法を共に用いれば、所定の位置に設けられた着火点に点火すると、縦方向の炎が横方向へと伝播して行き、炎があたかも打ち寄せる波のごとく面状に大きく広がっていく。この炎の伝播する様、及び着火点源から時間の経過と共に拡大する面積点灯となる灯火の炎の様子は、従来行われていた線状やスポット状に炎が伝えられるのとは全く異なった演出形態である。
さらには、従来においては文字の形や図形、意匠の図柄模様、それ自体をなぞる様に導火線の炎が伝えられたが、本発明においては、文字図形の形状とは無関係に規則的に該導火線の炎が伝播され、所望の文字、図形、意匠がキャンドルの炎で表出される。
このように、本発明の装飾用灯火照明方法は、結婚式場、イベント会場等において視覚的なアピール度の高い華やかな演出をすることが可能となり、感動的な場面を作り出すことができる、優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した使用例の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した使用例に使用するキャンドルの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した使用例の灯火照明の形態の一例を示す正面図である。
【図4】本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した使用例の他の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した使用例に使用するキャンドルの他の一例を示す斜視図である。
【図6】本発明の装飾用灯火照明方法を具体化した使用例の灯火照明の形態の他の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1、1´ キャンドル
2 キャンドル燃焼芯
3 キャンドル用導火線
4 金属製パイプ
5 キャンドル収容容器
6 キャンドル立設体
7 キャンドル載置スタンド
8 ステップ
9 合成樹脂製筒

Claims (5)

  1. 多数のキャンドルの炎で文字、図形、意匠を表す装飾用灯火照明方法であって、複数のキャンドルから構成されるキャンドルグループを複数使用し、キャンドルの燃焼時間をグループ毎に一定に設定する、ここで各グループ毎に一定に設定される該キャンドル燃焼時間には各グループ間で差を生じるように設定する、これらのキャンドルを使用して、表す特定の文字、図形、意匠となる部分と、それ以外の部分には、異なるグループのキャンドルを配置し、表す特定の文字、図形、意匠となる部分に配置されるグループのキャンドルと、それ以外の部分に配置されるグループのキャンドルの燃焼時間に差を生じさせることにより、時間の経過に伴って灯火照明の形態を変化させ、変化に伴って異なった文字、図形、意匠を表出させることを特徴とする、装飾用灯火照明方法。
  2. キャンドルグループの数が2であることを特徴とする、請求項1に記載の装飾用灯火照明方法。
  3. キャンドルグループの数が3以上であることを特徴とする、請求項1に記載の装飾用灯火照明方法。
  4. 請求項1に記載の装飾用灯火照明方法であって、その点火方法が、キャンドルを一列状態で立設し該キャンドルの燃焼芯をキャンドル用導火線で接続又は該燃焼芯をキャンドル用導火線に接触あるいは近接させキャンドル立設体とし、多数の該キャンドル立設体を階段状に並べると共に、該階段状に並べた多数のキャンドル立設体のキャンドル用導火線群と交差し結合又は接触あるいは近接する少なくとも1本のキャンドル用導火線を設け、該立設体の導火線群と交差し結合又は接触あるいは近接する導火線への着火により、灯火の点灯域が着火点源から時間の経過と共に拡大する面積点灯となるように点灯することを特徴とする、装飾用灯火照明方法。
  5. 請求項1に記載の装飾用灯火照明方法であって、その点火方法が、多数のキャンドルを一列状態で立設することができるキャンドル収容容器にキャンドルを立設し該キャンドルの燃焼芯をキャンドル用導火線で接続又は該燃焼芯をキャンドル用導火線に接触あるいは近接させキャンドル立設体とし、多数の該キャンドル立設体を階段状に並べると共に、該階段状に並べた多数のキャンドル立設体のキャンドル用導火線群と交差し結合又は接触あるいは近接する少なくとも1本のキャンドル用導火線を設け、該立設体の導火線群と交差し結合又は接触あるいは近接する導火線への着火により、灯火の点灯域が着火点源から時間の経過と共に拡大する面積点灯となるように点灯することを特徴とする、装飾用灯火照明方法。
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