JP4331598B2 - 通信ネットワーク内のデータ送信 - Google Patents

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Description

本発明は、通信ネットワーク、例えばUTRAN(Universal mobile telecommunication services terrestrial radio access network:汎用移動通信サービス地上無線アクセスネットワーク)のネットワーク要素、例えばノードBに、データ、例えば前記ネットワーク要素において要求されるHSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)関連データを提供するための方法に関する。一方では、本発明はより具体的には、通信ネットワーク内でユーザデータ、例えばHSDPA関連ユーザデータをコントローラからネットワーク要素へインタフェース、例えばIubインタフェースを介して送信するための方法に関する。他方では、本発明はより具体的には、通信ネットワーク、例えばUTRANの、ネットワーク要素、例えばノードBに、インタフェース、例えばIubインタフェース経由で前記ネットワーク要素に接続されるコントローラである前記通信ネットワークのコントローラ、例えばRNCにおいて利用可能な制御パラメータ、例えばHSDPA関連制御パラメータを提供するための方法に関する。本発明は、対応する通信ネットワーク、ネットワーク要素およびコントローラにも同様に関する。
HSDPAは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)における共用チャネル概念の機能拡張としてUTRANアーキテクチャのために導入された概念である。
UMTSにおいて、UTRANは、すべての無線関連機能を取り扱う。この目的のために、UTRANは、1つより多いRNCを含み、各RNCに1つ以上のノードBが接続される。UTRANのRNCは、Iuインタフェース経由でコアネットワークに接続される。1つのUTRANのRNCは、Iurインタフェースによってさらに相互接続できる。ダウンリンク送信において、RNCは、ことによると別のRNC経由で、コアネットワークからユーザデータを受信し、これをIubインタフェース経由でノードBへ送出する。ノードBは次に、このデータをアドレス指定されたユーザ装置UEへUuインタフェース経由で送信する。
UTRANのRNCは、種々の役割を担うことがある。制御RNC(CRNC)は、例えばノードBの特定のセットについて定義し得る。任意のノードBについて、ただ1つのCRNCがある。CRNCは、そのノードBの論理資源についての全体的制御を有している。サービングRNC(SRNC)は、UEとUTRANとの間の特定接続に関して定義し得る。UTRANとの接続を有している各UEについて1つのSRNCがある。SRNCは、UEとUTRANとの間の無線資源制御(RRC)接続を担う。サービングRNCは、このUEのためのIuも終了する。
FDDモードのためのUTRANにおける共用チャネル概念において、DSCH(ダウンリンク共用チャネル)は、いくつかのUE間で動的に共用されるダウンリンクトランスポートチャネルとして定義される。DSCHは、例えば技術仕様書3GPP TS 25.301 V3.6.0(2000−09):“第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク;無線インタフェースプロトコルアーキテクチャ(リリース1999)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Radio Interface Protocol Architecture (Release 1999))”に記載されるように、CRNC中で構成されてノードB経由でUEへ送信される。
HSDPAの基本的な考え方は、ダウンリンク送信用にデータレートがより高くノードBからのより迅速な再送信機構を有する共有高速チャネルを提供することである。共用高速チャネルは、トランスポートチャネルとしてのHS−DSCH(高速ダウンリンク共用チャネル)およびHS−PDSCH(高速物理ダウンリンク共用チャネル)と共に別個の共用物理制御チャネルと組み合わされたDPCH(専用物理チャネル)を含むことになっている。ノードB中に実装される高速再送信機構は、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)である。
現在使用されているDSCHは、高いデータレートもサポートできるが、再送信は常に、RNC中のRLC(無線リンク制御)層により提供され、このことがトランザクションを低下させる。
新しい機能、特にHARQをサポートするため、参照により本明細書に組み込まれる技術報告書3GPP TR 25.855 V1.0.0(2001−06):“第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク;高速ダウンリンクパケットアクセス;オーバーオールUTRANデスクリプション(リリース5)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; High Speed Downlink Packet Access; Overall UTRAN Description (Release 5))”中に、新しいMAC(メディアアクセス制御)エンティティが導入された。新しいMACエンティティは、MAC−hsと呼ばれ、常にノードB中に置かれる。3GPPの前のリリースでは、ユーザプレーンデータも取り扱うことが可能なすべてのUTRAN MACエンティティは、常にもっぱらRNC中に置かれた。HSDPA概念をサポートするようにセルが構成されている場合にのみ、MAC−hsは存在し、これはRNC中に置かれたMAC−c/shにIubインタフェース経由で接続される。
論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングするMAC層が用いられる。論理チャネルは、RNC中の無線リンク制御(RLC)とMAC層との間に定義されるチャネルタイプである。各論理チャネルは、これを通ってどのような種類のデータが送信されようとしているかを定義する。HSDPAのケースでは、論理チャネルは常にSRNC中に位置する。トランスポートチャネルは、MAC層とL1(層1)との間で定義されるチャネルタイプである。これは、データが無線リンクを通ってどのように送信されるべきかを記述する。DSCH概念においては、トランスポートチャネルがIubインタフェース上に見られるのに対して、HSDPA概念においては、トランスポートチャネルはノードB中の内部チャネルである。
HSDPAのためのUTANの種々のMACの接続は図1に例示してあり、この図は上記引用の技術報告書TR25.855から取った。
図1は、ノードB中に置かれたMAC−hs1、さらに1以上のRNC中に置かれたMAC−c/sh2およびMAC−d3を示す。MAC−hs1はIubインタフェース経由でMAC−c/sh2に接続されており、それに対して、MAC−c/sh2はIurインタフェース経由でMAC−d3に、これらが異なるRNC中に置かれる場合には、接続されており、そうでなければ、これらのMAC2、3は局所的に相互接続される。MAC制御は、MAC1〜3の各々にアクセスできる。PCCH(ページングチャネル)およびBCCH(報知制御チャネル)のような論理チャネルは、MAC−d3の介入なしにMAC−sh2に直接的にマッピングされる。しかしながら、DCCH(専用制御チャネル)およびDTCH(専用トラフィックチャネル)のような論理チャネルは常にMAC−d3に接続されており、これは、もしUEが共通チャネルあるいは共用チャネルへのアクセス権を有していれば、受信したデータパケットをMAC−c/sh2へ送出する。ノードBを介したUEへの送信のために、MAC−c/sh2およびMAC−d3は、PCH(ページングチャネル)、FACH(順方向アクセスチャネル)、DCH(専用チャネル)等の様々な種類の論理チャネルをトランスポートチャネル上へマッピングする。受信されたHSDPA関連データは、HS DSCHにおけるUEへの送信のためのノードBのMAC−hs1へのマッピングなしで、MAC−d3によりMAC−c/sh2経由で提供される。図1の詳細については、技術報告書TR25.855を参照されたい。
代わりに、MAC−hsはMAC−dに直接接続することもできるであろう。
以前はRNC中のみに実装された機能が、現在ではTFC(トランスポート形式組合わせ)選択のように、ノードBにおいても提供されなければならないので、ノードBとRNCとの間の機能分割が再編成された。機能性の新しい分配は、図2および3に示してあり、これらの図は、同様に技術報告書TR25.855から取られたものであり、MAC−c/sh2およびMAC−hs1によりそれぞれ提供される機能のいくつかをより詳細に提示している。
再編成と同時に、スケジューリング/優先順位取り扱いおよびTFC選択機能はHSDPA関連ダウンリンク送信のために図2におけるRNCのMAC−c/sh2から取り去られて、図3におけるノードBのMAC−hs1に付加された。かくして、最終スケジューリングおよびリアルタイムトラフィック制御は、HSDPAについてはもはやRNCの制御下にない。従って、図2におけるMAC−c/sh2においては、MAC−dから受信されたHSDPA関連データは、他のダウンリンクデータについてどのようなスケジューリング、優先順位取り扱いまたはTFC選択等も実行されることなく、図3のMAC−hs1に渡される。以前は、これらの機能は、ノードBがSRNCに直接接続される場合にはSRNCにおいて、あるいはノードBがCRNCに接続される場合にはCRNCにおいて、常に処理された。さらに、HARQは、図3の新しいMAC−hs1中に実装される。図2および3の詳細については、上記引用の技術報告書TR25.855を参照されたい。
機能性の再編成は、RNCからノードBへのダウンリンクユーザデータおよび要求される制御情報の既知の送信が適合させられなければならないことを意味する。
ダウンリンクユーザデータの送信については、RLC層が変更されないことが提案された。このことは、RLCがこれまでのようにRLC PDU(プロトコルデータユニット)をRNCバッファ中にバッファすること、およびRNC、すなわちMAC−d3上にあるMAC層の要求があった時にのみRLCがデータを下層に送出することを意味する。従って、RNC中のMACエンティティとノードB中のMAC−hs1との間のデータ送信をサポートするトランザクションは、現在高レベルにおいてのみ定義されるが、詳細はいまだ欠けている。これらの高レベル定義によって、RNCからノードBへのデータフローを制御するために、図3に示されるように、フロー制御機能がMAC−c/sh2とMAC−hs1との間で新しい特徴として定義される。
Iub−インタフェース上での実際のデータ送信をサポートするために、さらにHS−DSCHフレームプロトコル層(HS−DSCH FP)が、MAC−c/shの下およびMAC−hsの上に含まれた。この層は図4に示してあり、この図もやはり技術報告書TR25.855から取ったものである。図4は、HSDPAの無線インタフェースプロトコルアーキテクチャ、より具体的にはネットワーク要素の層を示し、このネットワーク要素は、左から右へかけて、Uuインタフェース経由でノードBに接続されるユーザ装置UEであり、このノードBはさらにIubインタフェース経由で第1のRNCに接続され、この第1のRNCはIurインタフェース経由で最終的に第2のRNCに接続される。ノードB、第1および第2のRNCの各々は、それぞれのMACエンティティに加えてHS−DSCH FPを含む。このHS−DSCH FPは、RNCからノードBへのデータパケットだけでなく、関連制御情報も送信することを意図している。そのようなFPプロトコルが、IubおよびIurインタフェース双方でのダウンリンクのデータ送信のためのどのような詳細もなしに提案されており、この送信は、MACおよびRLCのL2(層2)のサービスを使用している。図4の詳細については、上記引用の技術報告書TR25.855を参照されたい。
しかしながら、Iubインタフェースについて定義された現在のFPフレーム構造はどれもHSDPAに適用可能ではない。特に、HSDPAについての提案がそれから生じるDSCHのために使用されるFPフレーム構造は、HSDPAデータ送信に適していない。なぜならば、DSCH FPフレームは、スケジューリングまたはTFC選択がすでになされていた場合にのみその値が定義され得るフィールドを含んでいるからである。上記で言及したように、これらの機能はHSDPA関連送信のためにノードBにシフトされた。さらに、DSCH FPフレームは、HSDPAがRNCとノードBとの間のフロー制御をサポートするために必要な情報をすべて含んでいるわけではない。
HSDPA関連ユーザデータに加え、ノードBが送信のためのHS−DSCHチャネルを設定および再構成できるように、ノードBにおいて制御情報も利用可能でなければならない。
機能の再編成に起因して、例えば技術仕様書3GPP TS 25.433 V3.4.1(2000−12):“第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク;UTRANIubインタフェースNBAPシグナリング(リリース1999)(3rd Generation Partnership Project ; Technical Specification Group Radio Access Network; UTRAN Iub Interface NBAP Signalling (Release 1999))”に記載されるDSCH設定および再構成のためのIubに関する現在の適用プロトコル手順は、HS−DSCHについて使用できない。例えば、HSDPAのケースでは、DSCHについての無線リンク(RL)設定の間に、チャネルコーディングパラメータを提供する必要はない。なぜならば、これらのチャネルコーディングパラメータはノードB中で決定されるからである。他方では、DSCHのためにノードBにより要求されないいくつかのパラメータは、ノードBがセル中にHS−DSCH属性を構成できるように、セル構成手順の間にHSDPAのためにノードBに提供されるべきである。さらに、これらのパラメータを好ましくは準静的な方法でセルベースに変更することが可能であるべきである。
通信ネットワーク内で前記通信ネットワークのネットワーク要素において要求されるデータの送信を可能にすることが本発明の目的である。
UTRANによるHSDPAの使用を可能にすること、より具体的にはUTRANのRNCがHSDPA関連データをUTRANのノードBに提供できるようにすることも本発明の目的である。
RNCが適当な方法でHSDPA関連ユーザデータおよびNBAP(ノードB適用部分)についてのHSDPA関連制御パラメータをノードBに提供できるようにすることがとりわけ本発明の目的である。
本発明の第1の形態はユーザデータの送信を目的とするのに対して、本発明の第2の形態は制御パラメータの送信を目的とする。
本発明の第1の形態として、通信ネットワーク内でユーザデータをコントローラからネットワーク要素へインタフェース経由で送信するための方法が提案される。通信ネットワークは特にUTRAN、コントローラはRNC、ネットワーク要素はノードBそしてインタフェースはIubインタフェースとすることができる。コントローラは、ユーザデータによってデータフレームを構成するために、少なくとも1つの専用フレーム構造、特に専用HSDPA FPフレーム構造を使う。次にデータフレームはインタフェース経由でネットワーク要素に送信される。フレーム構造は、ユーザデータを処理するために前記ネットワーク要素中で要求される情報を受信するための少なくとも1つのヘッダセクションを含んでいる。
本発明の第1の形態として、さらに、提案された方法を実現するための手段を含む、通信ネットワーク特にUTRAN、コントローラ特にRNC、およびネットワーク要素特にノードBが提案される。
第1の形態に関し、本発明は、HSDPA関連ユーザデータの処理に必要な情報の送信は、他の共用チャネルに使用される解決策と同様であるべきだが、HSDPAの要件についてなお最適化されるべきである、という考えから発している。提案された専用フレーム構造により、HSDPAにとりもはや必要ではないDSCHのための構造中で使用されたすべてのフィールドを削除すること、およびHSDPAのために付加的に要求される情報のためのフィールドを挿入することが可能になる。かくして、Iubインタフェース経由でのHSDPA関連ユーザデータのために必要な情報の最適化された送信が可能になる。同じ考えを他の通信ネットワーク、ネットワーク要素および状況に適用し得る。
本発明の第2の形態として、通信ネットワークのコントローラにおいて利用可能な制御パラメータを通信ネットワークのネットワーク要素に提供する方法が提案され、コントローラはインタフェース経由で前記ネットワーク要素に接続される。通信ネットワークは特にUTRAN、コントローラはRNC、ネットワーク要素はノードBそしてインタフェースはIubインタフェースとすることができる。この方法は、少なくとも1つの制御パラメータ、特にHSDPA関連制御パラメータを、前記コントローラから前記ネットワーク要素へ前記インタフェース経由で送信された少なくとも1種類の制御メッセージ中に挿入することを可能にするインタフェース適用プロトコルを使用することを含む。
また本発明の第2の形態として、さらに、提案された方法を実現するための手段を含む、通信ネットワーク特にUTRAN、コントローラ特にRNC、およびネットワーク要素特にノードBが提案される。
第2の形態に関し、本発明は、HS DSCHチャネルを設定および再構成するために必要な制御パラメータをノードBに提供するための最も効率的な方法は、RNCからノードBに送信される制御メッセージ中にパラメータを含めることであるという考えに発する。RNCおよびノードBはIubインタフェース経由で互いに接続されるので、従って、Iub適用プロトコルをそれに応じて変更することが提案される。結果として、ノードBは、例えば、受信された制御パラメータに基づいてHS−DSCHチャネルを設定および再構成することが可能である。ノードBは、従って、セル中のユーザ装置へのHSDPA関連データをサポートするようにRNCによって構成できる。同じ考えを他の通信ネットワーク、ネットワーク要素および状況に適用し得る。
本発明の双方の形態は、RNCからノードBへIubインタフェース経由でデータを送信するために使われる一般仕様のHSDPAの特定の実現、すなわち、一方では専用フレーム構造の実現を、他方ではHSDPAの特定の手順を持つIub適用プロトコルの実現をこれらが含んでいるという点で共通している。
本発明の好ましい実施形態は、サブクレームから明らかになる。
本発明の第1の形態の好ましい実施形態において、フレーム構造は、前記コントローラによってHSDPA関連ユーザデータが配信された少なくとも1つのSDUを受信するためのペイロードセクションをさらに含んでおり、ヘッダセクションは、HSDPA関連ユーザデータを処理するためにネットワーク要素において要求される情報を受信する。かくして、HSDPA関連ユーザデータを処理するためにノードBにおいて要求される情報は、前記ユーザデータと一緒に単一フレームで有利に送信し得る。SDUは、特にMAC−d SDUおよび/またはMAC−c/sh SDUである。
本発明の第1の形態について、提案されたHSDPA FPフレーム構造は、どのような数の情報も受信するように設計でき、情報は要件に従って任意に前もって決定し得る点に注目しなければならない。
さらに、ヘッダセクション中のみの情報、例えばHSDPAフロー制御のための情報を送信するために同じ構造を使用し得るように、ペイロードセクションが、専用フレーム構造に従って構成されたフレーム中の任意のデータを含むことは必須とされるべきではない。
特に、MAC/FP UE−ID多重化がRNC中で許可されているか、又は許可されていないかの場合のために、種々の各種FPフレーム構造が提供され得る。UE−ID多重化は、種々のUEが同じトランスポートチャネル上に多重化されてRNCのMAC層またはFP層において実行できる多重化タイプである。FP UE−ID多重化のケースでは、FPフレームのヘッダは常にUE−ID識別を含むべきである。この識別は、例えばRNTIとすることができ、あるいは、この目的にのみ定義された新しい識別とし、従って現行のRNTIよりも短くすることができる。MAC UE−ID多重化のケースでは、UE−IDフィールドはMACヘッダ中で使用され、すなわち、RNTIはMACヘッダ中に付加され、FPフレーム中では識別が必然的に全く要求されない。ノードBは、MACヘッダを読むことによりUE−ID情報を取り出すことができる。またその一方で、MACヘッダ中へのRNTIの付加にもかかわらずFPフレームがUE−IDフィールドを含むことが望まれるのであれば、使用されるUE−IDは、例えばRNTIとすることができ、あるいは、この目的にのみ定義された新しい識別とし、従って現行RNTIよりも短くすることができる。
多重化を実行できるさらに種々の選択可能な方法があり、使用される多重化方法は、FPフレームの最適構造を決定する際に考慮されなければならないことがある。使用される多重化の種類は、特に、1つのFPフレーム中に提供される同じ種類のフィールド数への影響を特に持ち得る。多重化のための1つの代替方法は、時分割ベース多重化であり、これは、1つのFPデータフレームは、1つのUEにのみ属するデータを運ぶことができることを意味する。別の代替方法では、1つのFPフレーム中で種々のUEに属するデータを運ぶことが可能である。さらに、多重化は、FPエンティティに、1つのTTI内の1つのFPフレームのみを送ることを可能にすることによって処理でき、このフレームは、ただ1つのUEに当てられるか、またはこのフレームは多くのUEのためのデータを送信できるであろう。多重化は、FPエンティティが、1つのUEにすべて割当てられる1つのTTI内の1つより多いFPフレームを送り得ること、あるいは、各FPフレームが、種々のUEのためのデータを運ぶことができるであろうことも意味し得る。
同様に、種々のFPフレーム構造は、ユーザ装置識別がRNCからノードBへ送信されなければならないか、またはされなくてもよい場合に提供できる。
1つの所定フレーム構造に基づくフレームのサイズは、各ユーザ装置またはデータが取られる各RNCバッファのための専用フィールドをヘッダセクション中のいくらかの情報に充てることによって可変にできる。フィールド構造は、情報のいくつかの挿入を任意にすることによりさらに一般化できる。
特定のフレーム構造により考慮に入れられるいくらかの情報は、RNCバッファまたはRNCにおいてユーザデータをバッファリングするためにHSDPAデータ通信において使用されるバッファリングと関連させることができる。RNCバッファリングまたはRNCバッファの用語は、バッファの正確な位置を識別することなくRNCにおけるバッファ能力を示すために使用されることに注目しなければならない。従って、バッファリングは、例えばRLC層上および/またはMAC層上で提供し得る。
本発明の第1の形態において、いくつかのユーザ装置の特定の情報はさらに、提案されたフレーム構造のヘッダセクションに含まれるか、あるいは提案されたフレーム構造のペイロードセクションに挿入されたそれぞれのSDUのヘッダセクション中に含まれ得る。
本発明の第2の形態において、同様にIub適用プロトコルは、任意の適当な種類および数のパラメータを要件に従って適当な種類のメッセージ中に含むことを可能にする。
本発明の第2の形態に従ってRNCからノードBへ提供されなければならないことがあり得る2クラスの制御パラメータがある。RNCがパラメータの正確な値を決めてノードBがこの決定に続かなければならないか、さもなければRNCは可能な選択の限界を提供する。後者のケースにおいて、ノードBは、提供された限界内のそれ自身の条件に従って値を決めることができる。かくして、各制御パラメータの内容は、固定値、その値についての範囲の表示、または前記ノードBにより使用されるべき許可された値のセットのいずれかである。
本発明の第2の形態の制御パラメータは特に、例えばセルの設定および/または再構成のためにノードBにおいて要求されるセルの特定パラメータ、あるいは例えば無線リンクの設定および/または再構成のためにノードBにおいて要求される無線リンクの特定パラメータとし得る。次に、パラメータが、セル設定または再構成に関連する制御メッセージ中あるいはRL設定または再構成にそれぞれ関連する制御メッセージ中に含められるべきであることがIub適用プロトコルによって決定され得る。
セルの特定パラメータおよびRLの特定パラメータ双方は、特定値または選択限界として提供できる。
本発明の第2の形態の制御パラメータを制御メッセージ中に含めるために、好ましくは1つ以上の情報要素(IE)またはIEのグループが定義される。各IEは次に、特定状況のために要求される各パラメータのためのフィールドを含み得る。IEは、この特定の状況おいて送信されなければならない制御メッセージに付加できる。さらに、DSCHまたは対応するIEについて定義されたIEは、要求されるパラメータがいくつかの状況について同じである限り、使用することができる。それぞれの状況のために何らかの制御メッセージに付加されるべき特定の状況についてのIEのセットおよび/またはIEのグループを定義することも可能である。
以下、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
最初に、本発明の第1の形態に応じたHSDPA FPフレーム構造の3つの実施形態を提示する。
それぞれのフレーム構造は、UTRAN内でHSDPA関連ユーザデータをRNCのMAC−c/shからIubインタフェース経由でノードBのMAC−hsへ送信するために使用されるものである。ユーザデータがアドレスされるUEは、このノードBに接続される。
適当なフレーム構造を決定する際、ネットワーク要素の要件および機能、すなわちRNCおよびノードBが考慮されるべきである。考慮されるべき1つの要因は、例えばMAC/FP UE−ID多重化であり、これは以下で説明されるように、RNCにおいて許可することもできるし、許可しないこともできる。
図5で例示される第1のモデルにおいて、RNCは、MAC/FP UE−IDレベル多重化を実行することができない。
図5は、Iubインタフェースにより相互接続されたRNC4およびノードB5を概略的に示している。RNC4は、RLC6、MAC−dおよびMAC−c/sh2、3ならびにFPエンティティ7を含んでいる。同様にノードB5は、FPエンティティ8、およびMAC−hs1を含んでいる。図示では、3つの無線ベアラRBw、zおよびvは、第1のユーザ装置UExに割り当てられるのに対して、さらに2つの無線ベアラRBmおよびnは、第2のユーザ装置UEyに割り当てられる。UEyのRBおよび同様にUExのRBvは、多重化せずに論理チャネル中のRLC6からMAC−dおよびMAC−c/sh2、3ならびにFPエンティティ7、IubインタフェースおよびノードB5のFPエンティティ8経由でMAC−hs1へ渡される。UExのRBwおよびzは、RNC4のMAC層中でC/T多重化され、シングルトランスポート接続上を同じエンティティ経由でノードB5へ送信される。C/T多重化は、種々のRB、すなわち種々の論理チャネルを使用しており、同じトランスポートチャネル上の同じUEにすべてが割り当てられるRBの多重化を意味する。次にMAC−hs1は、受信された論理チャネルをトランスポートチャネル上にマッピングする。
同じUEにすべてが割り当てられる無線ベアラ(RB)の間でC/T多重化が実行可能であれば、要求されるIub送信接続の最小数は、HS−DSCHにアクセスできるUEの数と等しい。C/T多重化は、例えば図5におけるように、いくつかのUEのいくつかのRBについてのみ、またはすべてのUEのすべてのRBについて、RNCにより使用され得る。
代わりに、同じIub送信接続への種々の無線ベアラRBのC/T多重化は、図5のRNC4において許可されなくてもよい。C/T多重化は、すべての無線ベアラが同じUEに割り当てられれば、例えば種々の優先順位レベルのせいで、提供することさえできなくてもよい。このケースでは、Iubインタフェース上のトランスポート接続の数は、HSDPAタイプトランスポート方法を使用している無線ベアラの数と等しい。
図6において例示される第2のモデルにおいて、RNC4は対照的に、MACレベルUE−ID多重化を実行できる。
図6は、図5のようにIubインタフェースにより相互接続されたRNC4およびノードB5の同じ構造を概略的に示す。このケースにおいてのみ、独立したMAC−d3およびMAC−c/sh2が描かれている。さらに、同じ無線ベアラRBw、z、v、mおよびnは、図5のように同じユーザ装置UEx、UEyに割り当てられている。無線ベアラRBwおよびRBzは、再度MAC層において、より詳細にはMAC−d3により、C/T多重化される。さらに、C/T多重化ならびに3つの他の無線ベアラRBv、mおよびnの出力は、MAC−c/sh2により、RNC4のFP層7、IubインタフェースおよびノードB5のFP層8経由でMAC−hs1へ送信するための単一のシングルトランスポート接続に多重化にされたUE−IDである。MAC−hs1は最初に多重分離を実行し、次にトランスポートチャネル上への論理チャネルのマッピングを実行する。
ノードB5において、MAC層は、受信した情報を、図5におけるようにこれをHS−DSCHにさらにHS−PDSCH上にマッピングする前に、対応して多重分離する。
多重化において使用される1つより多いトランスポート接続もあり得る。多重化における一般的な概念は、同じ基準を満たすすべてのUEは同じトランスポート資源を使うことが可能であるということである。多重化は、例えばノードB中のセル数に基づくことができる。これが意味するのは、もしノードBが1より多いセルをサポートすれば、セル当たり1つのトランスポートが提供されるということである。代わりに、多重化は、論理チャネルに割り当てられた優先順位レベルに基づくことができ、すなわち優先準位当たり1つのトランスポート接続が提供される。さらに、単一トランスポート接続のみが1つのノード−Bに提供できる。多重化は、無線インタフェース上のHSDPA関連物理チャネル数に基づくこともできるであろう。
第2のモデルにおいて、MAC/FP UE−ID多重化は、どのようにも限定されておらず、このことは、すべてのUEがIubインタフェース上の同じトランスポート接続を使用できることを意味する。
第2のモデルは、UE−ID多重化をFP層に置くことによっても提供できる。両方のケースにおいて、もしRNTIがMACヘッダ中で使用されれば、FPフレーム中でどのようなUE−IDも強制的ではなく、さらにもし識別がMACヘッダ中に全く含まれなくても多重化が可能であれば、FPヘッダはUE−IDフィールドも含むはずである。
MAC/FP UE−ID多重化が許可される場合、フレーム構造は、種々のUEに属する情報を受信されたHSDPAフレームから受信機が正しく抽出できるように定義されるべきである。
ところで図7〜10は、比較のために提示されたIubインタフェースのために定義された従来のDSCH FPフレーム構造、UE−ID多重化が全く許可されないケースについてのHSDPA FPフレーム構造の第1の実施形態ならびにUE−ID多重化が許可されケースについてのHSDPA FPフレーム構造の第2および第3の実施形態を示す。
図7のDSCH FPフレーム構造は、技術仕様書3GPP TS 25.435、V3.5.0(2000−12):“第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク;共通トランスポートチャネルデータストリームのためのUTRAN Iubインタフェースユーザプレーンプロトコル(リリース1999)”から取った。このフレーム構造は、ペイロードセクションとヘッダセクションとで構成されており、各々が8ビット0−7の行に分割されている。ペイロードセクションは、第1から最終のTB(トランスポートブロック)、“予備エクステンション”、および“ペイロードCRC”(巡回冗長検査)を含む。ヘッダセクションは、フィールド“ヘッダCRC”、“FT”、“CFN”、“TFI”、“パワーオフセット”、“コードナンバー”、“SF”および“MC情報”を含む。
“CFN”フィールドは、接続フレーム数(CFN)を示すために使用され、そこではフレームのデータは無線インタフェースを通して送信されるべきである。HSDPA概念において、このフィールドの値は、対応するデータの無線インタフェースへのスケジューリング後に初めてノードBにより知られ、従ってRNCはこのフィールドをノードBへ提供できない。
“TFI”フィールドは、フレーム中のデータにとり有効なトランスポートフォーマット(TF)を示すために使用される。HSDPA概念において、TFC選択はノードBにおいて実行され、従って、RNCはそのような情報をノードBに送出できない。
“パワーオフセット”フィールドは、対応するFPフレームのデータを送信するために要求されるパワーレベルを示すために使用される。DSCHのために閉ループパワー制御が提供されるので、このフィールドはDSCHのケースにおいて要求される。HSDPAのケースでは、閉ループパワー制御は全く提供されず、従って、パワー制御情報はRNCから全く要求されない。
“コードナンバー”フィールドは、DSCHのために使用されるコードを示す。HSDPAのケースでは、コード選択はノードBにおいてなされ、従って、そのような情報はRNCから全く要求されない。
“SF”フィールドは、フレーム中の対応データパケットのためにPDSCH中で使用される拡散率(SF)を特定する。HSDPA概念において、SFはノードBにおいて定義され、従って、そのような情報はRNCから全く要求されない。
“MC情報”フィールドは、DSCHデータがその上を運ばれる平行PDSCHコードの数を示すために使用される。HSDPA概念において、この種の情報はノードBにおいて定義されて、従って、そのような情報はRNCから全く要求されない。
かくして、“ヘッダCRC”フィールドおよび“FT”(フレームタイプ)フィールドを除くヘッダセクションのフィールドのどれもHSDPAのために要求されず、これらのフィールドは、HSDPAFPフレーム構造を設計する際に排除し得る。しかし、他方で、もしフィールドが単に排除されると、ノードBは、受信されたFPフレームを抽出するための十分な情報を受信しない。従って、新しいMACエンティティMAC−hsがノードB中に置かれる時にフロー制御機構が機能することを保証するために、新しいフィールドが要求される。
図8は、MAC/FP UE−ID多重化が全く許可されないケースのためのそのような新しいフィールドを含むHSDPAフレーム構造を示す。これも、ペイロードセクションとヘッダセクションとで構成されており、各々が8ビットの行に分割されている。DSCHフレーム構造と同様に、ペイロードセクションは、第1から最終のMAC−c/sh SDU(サービスデータユニット)、“予備エクステンション”、および“ペイロードCRC”を含む。可変ヘッダを持つMAC SDUの構造は、MAC PDUとして最新技術から既知であり、図11を参照して以下で説明される。ヘッダセクションは現在、“ヘッダCRC”、“FT”、“NumOfSDUs”、“ユーザバッファサイズ”、“UE−IDタイプ”、および“CMCH−PI”と呼ばれるフィールドを含んでいる。特に、最後の2つのフィールドの導入は任意である。
“NumOfSDUs”フィールドは、フレーム中のMAC−c/hs SDUの数を示すために使用される。フィールドの長さは適切に選択され得る。
“ユーザバッファサイズ”フィールドは、RNCバッファ中のそれぞれのUEに割り当てられたバッファの状態を示すために使用される(例えば、バイトで)。このフィールドは、同じデータフローに属するデータがRNC中にまだどれだけ残されているかをノードBに知らせる。対応するFPデータフレーム中で運ばれたデータ量は、ユーザバッファサイズ情報フィールドから除外されるか、あるいはそれに含まれ得る。ノードBは、例えばスケジューリングにおいてこの情報を使用することができ、その結果、優先順位が最も高くRNCバッファ中の大部分のデータを有するデータフローは、優先順位がより低くRNCバッファ中のデータをより少なく有するデータフローよりも早くHSDPAチャネルにアクセスできる。用語RNCバッファの種々の考えられる意味は、以下で図12および13を参照して説明される。フィールドの長さは適切に選ばれ得る。
“UE Idタイプ”フィールドは、どのような種類のRNTI、すなわちc−RNTIまたはU−RNTIを、ノードBのMAC−hsがMACヘッダに加えるべきかを示すために使用される。タイプU−RNTI(UTRAN無線ネットワーク一時アイデンティティ)は、MAC PDUのMACヘッダにおいて使用することができ、ペイロード部分は、U−RNTIの使用が強制的な場合に、特定のL3(RRC)シグナリングメッセージを含む。この種の状況は、MACヘッダ中のC−RNTIの代わりにU−RNTIを使用する命令をL2(RLC層経由でMAC層)に送ることによってRRCにより報告される。タイプC−RNTI(セル無線ネットワーク一時アイデンティティ)は、FDD(周波数分割二重)モードでDTCHおよびDSCH上で使用され、U−RNTIを使用する要求が上位層(RRC)から全く受信されない場合に、MACヘッダ中で使用し得る。RNTIがノードBに加えられるように指定される場合に限り、UE IDタイプフィールドが要求される。もしRNTIがSRNCに加えられるように指定されるか、あるいはHSDPAデータ通信のためにRNTIが全く使用されなければ、そのようなフィールドはHSDPA FPデータフレームにおいて要求されない。フィールド長さは1ビットである。
共通トランスポートチャネル優先順位インジケータ(“CMCH−PI”)フィールドは、データフレームおよび/または含まれているSDUの相対的優先順位を示すために使用される。HSDPAデータ送信のためにこのフィールドの使用を導入できるが、多重化が全く提供されない場合にRBの優先順位は、Iubを介した対応するトランスポート接続が構成された時の直後に導入できるであろう。
HSDPA FPフレーム構造のこの第1の実施形態においては、MAC SDUサイズ情報のためのフィールドが含まれる必要はない。なぜならば、HSDPAについては、準静的TBサイズが使用されることが定義されており、そこにおいてMAC SDUは、多重化が全く許可されないケースでは固定サイズになるからである。
図9は、MAC/FP UE−ID多重化が許可されるケースのための新しいフィールドを含むHSDPAフレーム構造を示す。これも、ペイロードセクションとヘッダセクションとで構成されており、各々が8ビットの行に分割されている。DSCH FPフレーム構造およびHSDPA FPフレーム構造の第1の実施形態と同様に、ペイロードセクションは、第1から最終のMAC−c/sh SDU(サービスデータユニット)、“予備エクステンション”、および“ペイロードCRC”を含んでいる。ヘッダセクションは現在、“ヘッダCRC”、“FT”、“NumOfSDUs”、“NumOfBuff”、“MAC SDUのサイズ”、“ユーザバッファサイズ”1−N、“UE−IDタイプ”、および“CMCH−PI”と呼ばれるフィールドを含んでいる。“NumOfSDUs”、“NumOfBuff2”、“MAC SDUのサイズ”、および“CMCH−PI”についても、たとえ各パラメータについて1つのフィールドしか図中に示されていなくても、複数のフィールドがあり得る。
“NumOfSDUs”フィールドは、1つのRNCバッファから取られたMAC−c/sh SDUの数を識別するために使用される。フィールド長さは適切に設定できる。この種のフィールドの数は、“NumOfBuff”フィールドの数と等しい。
“NumOfBuff”フィールドは、いくつのRNCバッファからデータがこのFPフレームに供給されたかを示す。このフィールドは、データがそれから供給できたRNCバッファの数を記述するわけではないことに注目しなければならない。フィールド長さは適切に設定できる。
MAC多重化が強制的な特徴ではない、すなわちMAC/FP UE−ID多重化が許可されていたとしてもオペレータによってはそれを使わないことを望むことがあり得るので、“MAC SDUのサイズ”フィールドが導入される。従って、MAC/FP UE−ID多重化が許可されている場合にマルチベンダのケースをサポートするため、MAC SDUのサイズフィールドがそれぞれのフレーム中のSDUのサイズを定義する。原則的に、TBは、HSDPA中で常に固定サイズを有しているが、MAC/FP UE−ID多重化がサポートされているかいないかに応じてMACヘッダの長さが可変なので、MAC SDUのサイズは、MACヘッダの内容または存在に応じて変わり得る。この情報は、HSDPAデータフレームからSDUを正しく抽出するために、受信機側で要求される。フィールドの長さは適切に設定できる。
“ユーザバッファサイズ”フィールドは、RNCバッファ中の1つのUEに割り当てられたバッファの状態をバイトで示すために使用される。フィールドの長さは適切に設定できる。フレーム中のこの種のフィールドの数は、“NumOfBuff”フィールドの数と等しい。
“CMCH−PI”フィールドは、MAC/FP UE−ID多重化が許可されている場合にデータの優先順位についての情報を提供するために使用できるであろう。種々の優先順位レベルを有するデータを多重化することが可能であれば、この種のフィールドの数は、“NumOfBuffer”フィールドの数と等しくなければならないが、そのような多重化が全く許可されないのであれば、フレーム当たり1つの“CMCH−PI”フィールドを提供すれば十分である。
たとえMAC/FP UE−ID多重化が許可されていても、1つのHSDPA FPフレームが、1つのUEまたはRBに属するデータのみを含み得るという制約が識別されれば、それぞれの多重化関連フィールド“NumOfSDU”、“ユーザバッファサイズ”、“MAC SDUのサイズ”および“CMCH−PI”の数を減らすことができる点に注目しなければならない。このケースにおいて、MAC/FP UE−ID多重化は、時分割法に基づいてなされる。
第3の実施形態として提示されるHSDPA FPフレーム構造のさらなる変更は、HSDPA関連データ送信におけるユーザ装置の識別に関する。
もしノードBにおいてUE識別が全く要求されず、従ってMAC/FP UE−ID多重化がRNCにおいて全く許可されなければ、UEの識別は、RNCにもノードBにも含まれない。むしろデータは、他の方法を使用して識別される。
しかしながら、UE識別が要求されるのであれば、この情報がデータと結合され得る場所は、CRNC中のMAC−c/shまたはノードB中のMAC−hsである。最初のケースでは、使用されるUE識別は、現在使用されているRNTIとするか、Iubインタフェースを介してのデータ送信についてのみ定義される新しいUE識別とし得る。
もしRNTIが使用されれば、UE識別情報は、この目的のためのフィールドをすでに有しているMAC−c/sh SDUヘッダ中か、それぞれのHSDPA FPデータフレームのヘッダセクション中に含まれ得る。もしMAC−c/sh SDUヘッダ中に含まれれば、ノードBは、UEのアイデンティティを見い出すために、このヘッダ部分を抽出しなければならない。もしUEアイデンティティがHSDPA FPデータフレームのヘッダセクション中に含まれれば、抽出は全く要求されない。
図9のフレーム構造については、もしUE識別が要求されれば、識別はRNTIであり、CRNC中かノードB中のMAC SDUヘッダ中に含まれると想定された。
エアインタフェース上においてRNTIは全く要求されないが、Iub上でUE識別が依然として要求されるケースについては、フレーム構造の第3の実施形態が提案され、これは図10に例示される。
図10のフレーム構造は、MAC/FP UE−ID多重化を再びサポートし、図9のフレーム構造中に存在するすべてのフィールドを含む。このフレーム構造は、UEを識別するための付加的フィールド“UE−id1”から“UE−IidN”までを含み、ペイロードセクション中のMAC−c/sh SDU中にはUEのためのデータが含まれる。この図には、それぞれ明示的に示されるN個の異なるフィールド“NumOfBuff”、“NumOfSDUs”、“MAC SDUのサイズ”、および“CMCH−PI”もある。
UE識別フィールド“UE−id”の内容はRNTIとすることができるが、Iubインタフェース上での送信容量を節約するために、新たなより短い識別も定義できるであろう。かくしてこのフィールドの長さは、選択された識別の種類によって決まる。“UE−id”フィールドの数は、1つのHSDPAフレームが種々のUEのためのデータを含むことができるかどうかで決まる。もしこれが可能であれば、フィールドの数は“NumOfBuff”フィールドの数と等しくなければならない。しかしながら、もしMAC/FP UE−ID多重化が可能であれば、すなわち1より多いUEがIubインタフェース上で同じトランスポート接続を使用しているが、1つのHSDPA FPフレームが1つのRNCバッファのみからのデータを含み得るのであれば、要求されるUE識別フィールドの数は1である。
図11は、DTCHまたはDCCHがDSCHにマッピングされる時およびDTCHまたはDCCHが唯一の論理チャネルである時のMAC PDU構造を示し、これはHSDPAについても使用できる。この図は、技術仕様書3GPP TS 25.321 V3.6.0(2000−12):“第3世代パートナーシッププロジェクト;技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク;MACプロトコル仕様書(リリース1999)(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; MAC protocol specification (Release 1999))”から取った。
図11のMAC PDUは、MAC SDUとMACヘッダとで構成されている。ヘッダは、“UE−Idタイプ”フィールド、“UE−Id”フィールドおよび“C/T”フィールドを含む。“UE−Idタイプ”および“UE−Id”フィールドは、FDDのみのためにMACヘッダに含まれる。“UE−Id”フィールドは、共通トランスポートチャネル上のUEの識別子を提供する。“UE−Idタイプ”フィールドは、MACヘッダ中のUE−Idフィールドの正確な復号を保証するために必要である。もしMAC上でのC/T多重化が適用されれば、“C/T”フィールドはMACヘッダに含まれる。多重論理チャネルが同じトランスポートチャネル上で運ばれる場合、“C/T”フィールドは論理チャネルインスタンスの識別を提供する。“C/T”フィールドは、ユーザデータ通信のために使用される場合に、専用トランスポートチャネル上ならびにFACH(順方向アクセスチャネル)およびRACH(ランダムアクセスチャネル)上の論理チャネルタイプの識別を提供するために使用される。“C/T”フィールドのサイズは、共通トランスポートチャネルおよび専用トランスポートチャネルの双方について4ビットに固定されている。
本発明の第1の形態として、図10のフレーム構造に従ったフレーム中のFPフレームヘッダフィールド値が、RNCバッファのための2つの異なるモデルについてどのように設定されるかの例が最後に示される。
第1のバッファリングモデルは、図12に例示される。この代替例において、ノードBバッファ前の最後のRNCバッファは、RNC中のRLC層上に置かれる。
図12は、そのようなRNCバッファ9、RLCバッファz、h、k、yおよびuの5つを示す。RLCバッファzは、ユーザ装置UExのためのデータ、より具体的にはこのUEのために使用された無線ベアラRBzに割り当てられる。これは、1つのRLC PDU中での使用のための優先順位レベルrを有するデータを出力する。RLCバッファhおよびkは、双方ともユーザ装置UEyのために使用される無線ベアラRBhおよびRBkにそれぞれ割り当てられる。しかしながら、バッファkのみは、配信用データをRLC PDUに出力する。より具体的には、2つの論理チャネルがバッファkによってRLC層から提供される。データに優先順位レベルmが割り当てられ、このデータは2つのRLC PDUに配信される。RLCバッファyおよびuは、双方ともユーザ装置UEzのために使用される無線ベアラRByおよびRBuにそれぞれ割り当てられる。バッファvは、1つのRLC PDU中で使用するための優先順位レベルrを有するデータを出力する。バッファuは、優先順位レベルmを有するデータを出力し、このデータは、3つのRLC PDUに配信される。各RLC PDUは、構成されれたHSDPA FPフレーム中の1つのMAC−c/sh SDUのための基礎としてMAC層中で使用される。
図12のモデルにおいては、フィールド“NumOfBuff”の値をRBに基づいて定義できる。このことは、フィールド“NumOfBuff”の値がRBの数、従ってHSDPA FPフレームのためのデータを提供するRLCバッファ9の数と等しいことを意味する。かくして、提示された例において、図10のフレーム構造に基づくデータフレームのフィールド“NumOfBuff”の値は4である。なぜならば、データは、RNCバッファのうちの4つ、すなわちRLCバッファz、k、yおよびuから抽出されるからである。
RLCバッファzについてのフィールド“NumOfSDUs”の値は1に設定される。なぜならば、現在のフレームのためのこのバッファから1つのRLC PDUのための唯一のデータが抽出されたからである。RLCバッファkについては、フィールド“NumOfSDUs”の値は2に設定される。なぜならば、現在のフレームのためのこのバッファから2つのRLC PDUのためのデータが抽出されたからである。RLCバッファvについては、フィールド“NumOfSDUs”の値は再度1に設定される。なぜならば、現在のフレームのためのこのバッファから1つのRLC PDUのための唯一のデータが抽出されたからである。RLCバッファuについては、フィールド“NumOfSDUs”の値は3に設定される。なぜならば、現在のフレームのためのこのバッファから3つのRLC PDUのためのデータが抽出されたからである。
フィールド“SizeOfSDUs”および“ユーザバッファサイズ”の値は、それぞれ適用可能な値に設定される。図示した例では、ユーザ装置UEyはRLCエンティティを有しており、図に示されるように、これから2つの異なる論理チャネルがMAC層に提供される。そのような構成は、確認されたRLCモードで可能である。たとえデータが2つの論理チャネルから受信されたとしても、バッファサイズ情報は結合される必要があり、このことは、“ユーザバッファサイズ”フィールドがRLCバッファkの状態についての情報を含んでいることを意味する。
RLCバッファzのためのフィールド“UE−id”の値はxに設定される。なぜならば、このバッファ中のデータはUEx用だからである。RLCバッファkのためのフィールド“UE−id”の値はyに設定される。なぜならば、このバッファ中のデータはUEy用だからである。RLCバッファy及びuのためのフィールド“UE−id”の値はzに設定される。なぜならば、これらのバッファ中のデータはUEz用だからである。
RLCバッファzおよびRLCバッファvそれぞれについてのフィールド“CMCH−PI”の値はrに設定される。なぜならば、これらの2つのバッファから抽出されたデータについての優先順位レベルがrに設定されたからである。RLCバッファkおよびRLCバッファuそれぞれについてのフィールド“CMCH−PI”の値はmに設定される。なぜならば、これらの2つのバッファから抽出されたデータについての優先順位レベルがmに設定されたからである。
RNCバッファを実現する別の方法は、ノードBバッファ前の最後のバッファを、RNCのMAC層、例えば図13に例示されるMAC−c/shに置くことである。
図13に再度、RNC、RLCバッファz、h、k、vおよびuの5つのRLC層バッファ10を示す。しかしながら、このケースでは、MACバッファz、h、kおよびuvという4つのMAC層バッファ11がさらに存在する。
RLCバッファzは、ユーザ装置UExのために使用される無線ベアラRBzに再度割り当てられる。RLCバッファzは、優先順位レベルpを有するデータをMACバッファzへ出力し、このMACバッファは、1つのMAC SDUにおいて使用するためのデータを出力する。RLCバッファhおよびkは、双方ともユーザ装置UEyにより使用される無線ベアラRBhおよびRBkにそれぞれ再度割り当てられる。RLCバッファhはMACバッファhに接続され、RLCバッファkはMACバッファkに接続されるが、RLCバッファkのみが、mの優先順位レベルが割り当てられたデータをMACバッファkに転送する。MACバッファkは、2つのMAC SDUに配信されるデータを出力する。RLCバッファvおよびuは、双方ともユーザ装置UEzにより使用される無線ベアラRByおよびRBuにそれぞれ再度割り当てられる。RLCバッファvおよびRLCバッファuは両方とも、同じ優先順位レベルrを有する受信データをMACバッファuvへ出力する。MACバッファuvは、4つのMAC SDUに配信されるデータを出力する。
図13によるバッファリングモデルにおいて、“NumOfBuff”フィールドの値は、MACレベルバッファ11の数を定義し、このバッファからデータが対応するHSDPA FPデータフレームに供給される。かくして、提示された例においては、図10のフレーム構造に基づくデータフレームのフィールド“NumOfBuff”の値は3に設定される。なぜならば、データは、3つのMACバッファ、すなわちMACバッファz、k、およびvuから抽出されるからである。
MACバッファzについてのフィールド“NumOfSDUs”の値は1に設定される。なぜならば、1つのMAC SDUについてのデータのみが、現在のフレームのためのこのバッファから抽出されたからである。MACバッファkについては、フィールド“NumOfSDUs”の値は2に設定される。なぜならば、2つのMAC SDUについてのデータが、現在のフレームのためのこのバッファから抽出されたからである。MACバッファuvについては、フィールド“NumOfSDUs”の値は4に設定される。なぜならば、4つのMAC SDUについてのデータが、現在のフレームのためのこのバッファから抽出されたからである。
フィールド“SizeOfSDUs”および“ユーザバッファサイズ”の値は、それぞれ適用可能な値に設定される。
MACバッファzについてのフィールド“UE−id”の値はxに設定される。なぜならば、このバッファ中のデータはUEx用だからである。MACバッファkについてのフィールド“UE−id”の値はyに設定される。なぜならば、このバッファ中のデータはUEy用だからである。MACバッファuvについてのフィールド“UE−id”の値はzに設定される。なぜならば、このバッファ中のデータはUEz用だからである。
MACバッファzについてのフィールド“CMCH−PI”の値はpに設定される。なぜならば、このバッファに提供されるデータについての優先順位レベルがpに設定されたからである。MACバッファkについてのフィールド“CMCH−PI”の値はmに設定される。なぜならば、このバッファに提供されるデータについての優先順位レベルがmに設定されたからである。MACバッファuvについてのフィールド“CMCH−PI”の値はrに設定される。なぜならば、このバッファに提供されるデータについての優先順位レベルがrに設定されたからである。
図13の例において、同じUEに割り当てられたいくつかのRBは、もしこれらが、例えば共通の優先順位値を持っていれば、共通MACバッファ11を使用し得る。RBが割り当てられるUEにかかわらず、送信されたUE情報についての共通の優先準位値を有するすべてのRBについて共通MACバッファ11を使うことが可能であろう。ただし、これによってフロー制御はずっと複雑になるであろう。
一般に、本発明の第1の形態による種々のHSDPA FPフレーム構造が提示され、これらは、HSDPA関連ユーザデータを要求される付加情報と共にRNCからUTRANのノードBへ送信するための種々の状況について有利に使用し得る。提示されたフレーム構造は、特定の要件への最適適合を提供するためにどのような適当な方法ででも変更できる。
ここで、Iubインタフェースにより相互接続されたRNCおよびノードBを含むHSDPA可能UTRANについて本発明の第2の形態の実施形態を提示する。この実施形態においては、Iub適用プロトコルが提供され、これは、ノードBがHSDPAを構成できるようにするために、Iubインタフェース経由でノードBへ送信される選択された制御メッセージにRNCにより付加し得るいくつかのIEを定義する。
図14は、新しい準静的“HS_DSCH情報”IEのセットを有する表を示し、この表は、セル中でHSDPAを構成するためにノードBにより使用できるHS−DSCH関連情報を有するセル関連パラメータおよび実装されたHARQの特性を含む。この表は、例えば上記引用の技術仕様書TS 25.433におけるIEを定義するために3GPPにより使用された表形式を備えている。これらの表は、IE/グループ名、IEの存在に関する要件、範囲、IEタイプおよび参照、意味説明、クリティカリティ、ならびに割り当てられたクリティカリティのためのそれぞれの列を含む。図14では、列“IE/グループ名”のみが使用される。他の列は、それぞれの要件に応じて記入され得る。
図14の表のセット中の第1のIEは、“MCSセット”と呼ばれる。これは、ノードBが送信のためのあらゆるTTIを選ぶことができる変調および符号化方式(MCS)のセットを含む。
このセット中の第2のIEは、“HS_DSCHパワーレベル”と呼ばれる。このIEは、NQAM(n−記号直交振幅変調)の場合にHS−DSCHとCPICH(共通パイロットチャネル)コードパワーレベルとの間の関係を定義する。
このセット中の第3のIEは、“NumOfCodes”と呼ばれ、これは、HS−DSCHに割り当てられるコードチャネル数を定義する。RNCは、HS−DSCH特性の構成を可能にするために、セルについてのコードチャネル数を割り当てることができる。
このセット中の第4のIEは、“TTI選択”と呼ばれる。“TTI選択”は、ノードBが使用するTTI長さについての情報を含む。
表中には“HARQ情報”がさらに含まれ、これは、いくつかのHARQの特定IEを含むことがあるIEグループであり、このIEは、選択されたHARQ実装によって決まる。“HARQ情報”グループは、ノードB中でHARQを構成するための情報を定義する。このグループのパラメータにより、RNCは、ノードBの容量を限定することが可能になる。図14において、IEグループ“HARQ情報”は、IE“NumOfChannel”、“MaxAttempt”および“RedudancyVer”を含んでいる。n−チャネルSAW−HARQが使用される場合、IE“NumOfChannel”は、RNCがチャネル数を構成できるようにするために含まれ得る。一定回数の試行後にノードBがUE再送信要求を拒否できることをさらに想定すると、IE“MaxAttempt”を含ませることによってRNCは最大試行数をノードBに提供することができ、ノードBは、それ自身の条件に従ってこの制限の下で要求を拒否するかしないかを決めることができる。最後に、ソフトチェイズ(soft/chaise)組合わせ法の代わりに増分冗長度法(incremental redundancy)が使用される場合、IE“RedundancyVer”は、ノードBがそれから選ぶことができる冗長度バージョンの制限を定義することができる。
特に、IE“NumOfCodes”およびIEグループ“HARQ情報”に属するIEは、許容限度をノードBに提供しており、このノードBは、設定された限界内で適当な値を動的に選択することができる。代わりに、固定値としておよび/またはRL特定値としてこれらのパラメータを区分することも可能であろう。
説明したセルの特定IEは、セル設定手順およびセル再構成手順に付加することができ、さらにRNCによりノードBに送信されるHSDPA関連セル設定要求メッセージおよびセル再構成要求メッセージ中にRNCによって含めることができる。
図15〜17はそれぞれ、HS−DSCHチャネルを設定し再構成するためにノードBにより使用できるRL関連パラメータを含むIEのセットを有する表を示す。IEは、無線リンク設定手順および同期無線リンク再構成準備手順中に加えることができる。これらの表は、図14の表と同じ形式を有している。
図15の表は、IE“HS_DSCH ID”のみを含んでいる。このIEは、ノードB通信コンテキスト内のHS−DSCHを一意に識別する。
図16の表は、“HS_DSCH情報応答”IEを含み、これらは、確立または変更されたHS−DSCHに情報を提供する。各IEについてのエントリの範囲は、1から1つのUE当たりのHS−DSCHの最大数までである。
このセット中の第1のIEも、すでに言及したIE“HS_DSCH ID”であり、これは強制的に含まれるべきである。
このセット中の第2のIEは、“バインディングID”と呼ばれ、任意に含み得る。“バインディングID”は、ユーザデータストリームの識別子である。この識別子はノードBにおいて割り当てられ、これは、ノードBへまたはノードBからの確立中の各トランスポートベアラについて一意である。従って、意味はDSCHについてと同じである。
このセット中の第3のIEは、“トランスポート層アドレス”と呼ばれ、同様に任意に含み得る。このIEは、ノードBのトランスポートアドレスを定義する。従って、意味はDSCHについてと同じである。
図16の表のIEは、無線設定応答メッセージおよび無線リンク再構成実行可能メッセージ中に含めることができる。
図17の表は、“HS_DSCH FDD情報”IEを含み、これは、確立されるHS−DSCHに情報を提供する。各IEについてのエントリの範囲は再度、1から1つのUE当たりのHS−DSCHの最大数までである。
このセット中の第1のIEも、上記で言及したIE“HS_DSCH ID”である。
このセット中の第2のIEは、“UE_ID”と呼ばれ、ノードBが種々のUEを識別できるようにするために使用される。このIEは、MACヘッダに書き込むために使用される。これは、RNTIまたは何か他のもの、例えば、UEにとって分かりやすくなり得る新しい種類のユーザ装置アイデンティティ表示とし得る。
このセット中の第3のIEは、“トランスポート形式セット”と呼ばれる。“トランスポート形式セット”は、トランスポートチャネル、例えばHS−DSCHに関連付けられたトランスポート形式のセットとして定義される。
このセットの中第4のIEは、“割り当て/保持優先順位”と呼ばれる。このパラメータは、ノードBの内部資源の割り当ておよび保持における優先順位レベルを示す。従って、意味はDSCHについてと同じである。
このセットの第5のIEは、“フレーム取り扱い優先順位”と呼ばれる。このパラメータは、過負荷による割り当てられた資源の一時的制限のためにHS−DSCHの寿命の間に使用される優先順位レベルを示す。従って、意味はDSCHについて同じである。
このセットの第6のIEは、“ToAWE”と呼ばれる。パラメータ“ToAWE”は、ウインドウエンドポイントの到着時間である。ダウンリンクデータフレームは、このウインドウエンドポイントの前に受信されると予想される。従って、意味はDSCHについて同じである。
このセットの第7のIEは、“ToAWS”と呼ばれる。パラメータ“ToAWS”は、ウインドウスタートポイントの到着時間である。ダウンリンクデータフレームは、このウインドウスタートポイントの後に受信されると予想される。従って、意味はDSCHについて同じである。
このセットの第8のIEは、“NumOfCodes”と呼ばれ、考えられるセルベースパラメータとしてすでに言及された。RNCは、それぞれのUE機能に従ってこのパラメータについての値を選択することができるであろう。
このセットの第9のIEは、“BufferStatus”と呼ばれ、RNCバッファの現在の状態を示す。このパラメータは、フロー制御のための接続の最初に使用できる。
このセットには“HARQ容量”がさらに含まれており、これは、図14の表中の”HARQ情報グループ“のものと同一のHARQの特定IEをいくつか含み得るIEグループである。ただし、たとえIEの名前がセル特定およびRL特定双方のケースで同一であったとしても、意味は若干異なる。なぜならば、セル特定のケースにおいては、“HARQ情報”はセル容量を制限するのに対して、RL−特定のケースにおいては、“HARQ容量”は無線リンクまたはUE機能のQoS(サービス品質)を反映するからである。
この表のIEは、無線リンク設定要求メッセージおよび無線リンク再構成準備メッセージ中に含め得る。
さらなるHSDPAの特定のIEのセットは、変更されるHS−DSCH情報について定義される。このセットは、“HS−DSCH FDD情報”についてのセットのサブセットを含む。より具体的には、これは、IE“HS−DSCH ID”、“トランスポート形式セット”、“割り当て/保持優先順位”、“フレーム取り扱い優先順位”、“ToAWS”、“ToAWE”、および“NumOfCodes”を含み、そしてことによると“HARQ容量”グループのIEを含む。このセットのIEは、無線リンク再構成準備メッセージ中に含めることもできる。
RL関連IEの多くは、例えば、参照により本明細書に組み込まれ、更なる詳細について参照される上記引用の技術仕様書TS 25.433中に提示されるDSCH関連IEと対応する意味を有している。
DSCHについてIEグループ“HARQ容量”が知られておらず、これはRLのHARQ特徴を表すものであり、UE機能および/またはRLのQoSも反映できる。
さらに、ノードB中のMACヘッダの完了を助けるために、IE“UE_ID”が新しいパラメータとして加えられた。もしIDがMACヘッダ中に全く含まれないか、または要求されなければ、このパラメータは代わりにFP層上で同じ目的のために使用され得る。
IE“トランスポート形式セット”は、DSCHについての対応するIEと非常に似ているが、HS−DSCHをサポートするために、いくつかのIEについて新規な値が定義されねばならない。これは図18に示してあり、この図は、上記引用の仕様書TS 25.433から取られたDSCHトランスポート形式セットについての表を示し、いくつかの変更には下線が付してある。
より具体的には、“送信時間間隔”IEについてより可能性のある値、すなわち“1スロット”、“3スロット”、“5スロット”および“15スロット”が加えられる。これらの値は、HS−DSCHのためのみに使用されるべきであり、他のどの値もHS−DSCHに適用されるべきではない。加えて、“畳み込み”値は、HSDPAについての“チャネルコーディングのタイプ”IEにおいて使用されるべきではない。
かくして、本発明の第2の形態の提示された実施形態において、基本的IEが定義され、これらは、HSDPAをサポートするために、セル設定および再構成ならびにRL設定および再構成の間に提供され得る。説明したIEのセットおよびIE自身は、特定の要件に適合するように、任意の適当な方法で変更され得る。同様に、HSDPA関連制御情報のどのような必要な転送も可能にするために、さらなるIEのセットがIub適用プロトコル中に定義し得る。
HSDPAのために定義された既知のUTRAN−サイドの全体のMACアーキテクチャを示す図である。 RNCの既知のMAC−c/shの詳細を示す図である。 ノードBの既知のMAC−hsの詳細を示す図である。 HSDPAのために定義された既知の無線インタフェースプロトコルアーキテクチャを示す図である。 MACレベル多重化がRNC中で全く許可されない場合の、Iubのためのモデルを示す図である。 MACレベル多重化がRNC中で許可される場合の、Iubのためのモデルを示す図である。 既知のDSCH FPフレーム構造を示す図である。 本発明によるHDSPA FPフレーム構造の第1の実施形態を示す図である。 本発明によるHDSPA FPフレーム構造の第2の実施形態を示す図である。 本発明によるHDSPA FPフレーム構造の第3の実施形態を示す図である。 MAC PDU構造を例示する図である。 図10の実施形態のための可能なFPフレームヘッダフィールド値の第1の例を示す図である。 図10の実施形態のための可能なFPフレームヘッダフィールド値の第2の例を示す図である。 本発明の第2の形態の実施形態のためのセルの特定IEのセットを示す図である。 本発明の第2の形態の実施形態のためのRLセルの特定IEのセットを示す図である。 本発明の第2の形態の実施形態のためのRLセルの特定IEの第1のセットを示す図である。 本発明の第2の形態の実施形態のためのRLセルの特定IEの第2のセットを示す図である。 本発明の第2の形態の実施形態のための既知のTFSの変更を例示する図である。

Claims (3)

  1. 少なくとも1種類の制御メッセージ中に少なくとも1つの制御パラメータを挿入するためにインタフェース適用プロトコルを使用するステップと、
    通信ネットワークのコントローラから前記通信ネットワークのネットワーク要素へ、インタフェースを介して前記制御メッセージを送信するステップと、
    を有し、
    前記少なくとも1つの制御パラメータは
    記ネットワーク要素が使用するチャネルに割り当てられるコードチャネルの数と、
    前記ネットワーク要素が使用する送信時間間隔長の表示と、
    前記ネットワーク要素中に実装されるハイブリッド自動再送要求を構成するために前記ネットワーク要素が使用する1又は複数のパラメータと、
    のうち少なくとも一つを含む方法。
  2. 通信ネットワークのための装置であって、
    該装置から前記通信ネットワークのネットワーク要素へインタフェースを介して送信される制御メッセージ中に少なくとも1つの制御パラメータを挿入することによって、インタフェース適用プロトコルに従って前記インタフェースを介して前記ネットワーク要素に前記少なくとも1つの制御パラメータを提供するための手段
    を備え、
    前記少なくとも一つの制御パラメータは
    記ネットワーク要素が使用するチャネルに割り当てられるコードチャネルの数と、
    前記ネットワーク要素が使用する送信時間間隔長の表示と、
    前記ネットワーク要素中に実装されるハイブリッド自動再送要求を構成するために前記ネットワーク要素が使用する1又は複数のパラメータと、
    のうち少なくとも一つを含む装置。
  3. 通信ネットワークのための装置であって、
    前記通信ネットワークのコントローラからインタフェースを介して制御メッセージを受信し、前記コントローラによってインタフェース適用プロトコルに従って少なくとも1つの制御パラメータが中に挿入された少なくとも1種類の受信メッセージから少なくとも1つの制御パラメータを抽出するための手段
    を備え、前記少なくとも1つの制御パラメータは
    記装置が使用するチャネルに割り当てられるコードチャネルの数と、
    前記装置が使用する送信時間間隔長の表示と、
    前記装置中に実装されるハイブリッド自動再送要求を構成するために前記装置が使用する1又は複数のパラメータと、
    のうち少なくとも一つを含む装置。
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