JP4330955B2 - 加熱蒸散装置 - Google Patents
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Description
加熱蒸散装置としては、蒸散効率を上げるために、マット等の蒸散剤保持体を器体内で傾斜させた状態で、その蒸散剤保持体を発熱部で加熱するものが提案されている。器体には、蒸散剤保持体を挿入する挿入口が設けられ、発熱部としては、面状の加熱板等が用いられていた。
一方で、このような接触をさけるため発熱部を覆うように蓋状の部材を設けると、蒸散させた薬剤がこの蓋状の部材に遮蔽されて薬剤の蒸散効率が著しく低下してしまうことが避けられなかった。
(1) 液体の薬剤を収容する容器である蒸散剤保持体を傾斜させた状態で発熱部により加熱して前記容器に収容した前記液体の薬剤を蒸散させる加熱蒸散装置であって、
前記発熱部を内蔵した器体と、該器体に前記蒸散剤保持体を覆うように設けられた蓋体とを備え、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で前記蓋体の外側に面する蓋表面に、細長形状の複数の開口部が形成され、前記複数の開口部は前記蓋表面の面積に対する開口率が40%以上で、かつ、前記開口部のそれぞれの短手方向長さが5mm以下に構成され、
更に、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で、前記器体と前記蓋体の上端部分との隙間及び又は器体に蒸散口が形成され、前記蒸散口は前記蒸散剤保持体の上端の鉛直方向上方に開口するように設けられ、
更に前記複数の開口部はそれぞれの前記短手方向長さが前記蒸散剤保持体に近づくにつれて大きくなるように形成されていることを特徴とする加熱蒸散装置。
(2) 液体の薬剤を収容する容器である蒸散剤保持体を傾斜させた状態で発熱部により加熱して前記容器に収容した前記液体の薬剤を蒸散させる加熱蒸散装置であって、
前記発熱部を内蔵した器体と、該器体に前記蒸散剤保持体を覆うように設けられた蓋体とを備え、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で前記蓋体の外側に面する蓋表面に、細長形状の複数の開口部が形成され、前記複数の開口部は前記蓋表面の面積に対する開口率が40%以上で、かつ、前記開口部のそれぞれの短手方向長さが5mm以下に構成され、
更に、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で、前記器体と前記蓋体の上端部分との隙間及び又は器体に蒸散口が形成され、前記蒸散口は前記蒸散剤保持体の上端の鉛直方向上方に開口するように設けられ、
更に、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で、前記器体と前記蓋体の下端部分との隙間及び又は器体に第1の空気取入口が形成され、該第1の空気取入口が前記蒸散剤保持体の下端より鉛直方向に対して下側の位置で開口することを特徴とする加熱蒸散装置。
(3) 前記蓋体には前記複数の開口部のそれぞれの長手方向部分を区画する複数の柱部が形成され、該柱部のそれぞれの横断面形状が三角形状であることを特徴とする前記(1)に記載の加熱蒸散装置。
すなわち、細長形状の複数の開口部は蓋表面の面積に対する開口率が40%以上になるように構成されている。このため、この開口率が40%未満の際に見られる、蒸散させた薬剤が開口部の隙間に付着して残留するといった状態、ひいては空気の流れが悪くなるなどの付着による蒸散性の低下を防止することができる。従って、適切な開口率による薬剤の蒸散効率を良好に維持することができる。
また、上記の細長形状の複数の開口部は、その短手方向長さが5mm以下になるように構成されている。このため、使用者や幼児の手指が開口部を挿通して加熱した発熱部や蒸散剤保持体に接触してしまうことを防止することができる。その上、蓋体が開閉式になっているので、開口部から手指が抜けなくなっても蓋体を開けることで手指が発熱部に接触することを回避することができる。従って、本発明にかかる加熱蒸散装置は、薬剤の蒸散効率を良好に維持しつつ使い勝手の良い加熱蒸散装置を提供することができる。
すなわち、複数の開口部の開口率を40%以上になるように構成することで、上記と同様の理由で薬剤の蒸散効率を良好に維持することができる。
上記の構成に加えて、これら開口部のそれぞれの最大寸法長さが5mm以下に構成されていれば、開口部の形状はスリットに限らずいかなる形状であっても、使用者や幼児の手指が開口部に挿通されることを防止することができる。その上、蓋体は開閉式であるため、たとえ手指が開口部に挿通されても蓋体を開くことで手指と発熱部との接触を防止することができる。このとき、開口部の形状としては、例えば、正方形、長方形、三角形や五角形などの多角形、正円、楕円などの円形とすることができる。
蓋体は開閉式に限らず、取外し自在な着脱式でもよい。
このような蒸散口は蒸散剤保持体の上端の鉛直方向上方に開口するように設けられていることが好ましい。
器体の、蓋体に対して略水平方向反対側の部位に第2の空気取入口が設けられていることが好ましい。こうすれば、第2の空気取入口を介して器体内部に空気が導入されるため、薬剤の蒸散効率をより一層向上させることができる。
蒸散剤保持体としては、加熱蒸散液を収容する容器を用いることができる。
発熱部としては、蒸散剤保持体を裏側から加熱して蒸散剤保持体の表側から薬剤を蒸散せしめるような形態のものを例示できる。例えば、蒸散剤保持体を面状に加熱するような発熱部を用いることが好ましい。発熱部を有する加熱面となる面を水平方向に対して45°になるように設けることでコンセントと上面にコンセントを有するテーブルタップとを兼用することが可能となる。また、可動式のプラグを設けることでコンセントと上面にコンセントを有するテーブルタップとを兼用可能な構成としてもよい。
*3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
*3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工業株式会社製)
*2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニルクリサンテマート(一般名:プラレトリン)
*d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製)
*3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート(一般名バイオアレスリン)
*N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社製)
*5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名クリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
*5−(2−プロパルギル)−3−フリルメチルクリサンテマート(一般名フラメトリン)
*3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2',2'−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレート(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学工業株式会社製)
*3−フェノキシベンジル d−シス/トランスクリサンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:住友化学工業株式会社製)
*α−シアノフェノキシベンジル イソプロピル−4−クロロフェニルアセトテート(一般名フェンバレレート:商品名スミサイジン:住友化学工業株式会社製)
*(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,シス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
*(R,S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,1S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
*α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルシス/トランス/クリサンテマート
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパン−1−カルボキシレ−ト
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート
*O〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕−1R,3R−3−(2,2−ジクロロエチニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキシレート(一般名フェンフルスリン)
*d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名トランスフルスリン)
*O,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホスフェート
*o−イソプポキシフェニル メチルカーバメ−ト
*O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオノフォスフェート
*O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート
*O,O−ジメチル S−(1,2 −ジカルボエトキシエチル)−ジチオフォスフェート
ここで、複数の開口部13は開口率が40%未満になるように構成した場合、蒸散させた薬剤が開口部13の隙間に付着して残留する状態、ひいては空気の流れが悪くなるなど、付着により蒸散性が低下する。
そこで、複数の開口部13は開口率が40%以上になるように構成することで、蒸散させた薬剤が開口部13の隙間に付着して残留する状態、ひいては空気の流れが悪くなるなど、付着により蒸散性が低下する現象を防止することができる。
従って、薬剤の蒸散効率を良好に維持することが可能でかつ使い勝手の良い加熱蒸散装置を提供することができる。
蓋体12の縦方向(図中の上下方向)の断面図である図2(b)に示すように、蓋体12の内面には、押さえ部となる板ばね18が設けられている。く字状に形成された板ばね18は、蓋体12の上端側に片持ち支持され、下方かつ器体11へ接近する方向(蓋体12から離れる方向)へ延び、その長さの半分より先端側で屈曲され、屈曲部より先は蓋体12へ近づく方向へ傾斜して延びている。
蓋体12内面の、板ばね18先端より下端側に、リブストッパー19aが立設されている。蒸散剤保持体20は蓋体12の内面に図中矢印Iに示す方向から挿入されて取り付けられる。
蓋体12を開いた状態で、板ばね18とガイド19bとの間に、蒸散剤保持体20の側縁部23が挿し込まれる。図2(b)に示したリブストッパー19aに蒸散剤保持体20の先端が当たるまで、蒸散剤保持体20が挿し込まれる。こうして、蒸散剤保持体20の側縁部23が、板ばね18の屈曲部とガイド19bとによって挟持された状態となる。
こうすれば、蓋体12の開口部13は、それぞれ、図示しない蒸散剤保持体側において幅(各開口部13の短手方向長さ)が広く、且つ、蓋表面12a側で幅が狭くなるように構成されている。
言い換えれば、開口部13はそれぞれの短手方向長さが蒸散剤保持体に近づくにつれ大きくなるように形成されている。
蒸散剤保持体側における、開口部13のそれぞれの短手方向長さが広くなるように構成されているので、蒸散された薬剤が開口部13を蓋表面側へ向かって通過しやすくなる。このため、薬剤がそれぞれの開口部13内に残留する状態、いわゆる目詰まりの状態になることを抑制することができる。
そこで、蒸散剤保持体20の上端20aに対して鉛直方向上方に開口する蒸散口31を設けた構成とすれば、この蒸散口31から蒸散された薬剤が加熱蒸散装置10の外部に排出される。このため、加熱蒸散装置10の内部の部位に蒸散させた薬剤が付着することに起因して薬剤の蒸散効率が低減することを抑制することができる。
本実施形態においては、第1の空気取入口32は、蒸散剤保持体20の下端20bより鉛直方向に対して下側に位置で開口するように形成されている。
加熱蒸散装置10の外部の空気が第1の空気取入口32から器体11内部に導入される。導入された空気によって薬剤の蒸散が促進されるので、薬剤の蒸散効率が向上する。
蓋体12の下端部と器体11との隙間は、1mmから8mmの範囲に構成することが好ましい。
図5から図6を参照して、図7に示すように図5の加熱蒸散装置を図に向かって右側からみた状態(背部11bを正面視した状態)において、複数の第2の空気取入口33は、背部11bに縦方向(図7に向かって上下方向)に3つ、横方向(図7に向かって左右方向)に5つに配列された構成を有している。なお、第2の空気取入口33の数や配列はこの構成に限られない。また、複数の第2の空気取入口33は、それぞれ大きさが同じでも、又は、異なっていてもよく、配列されずに背部に適宜形成されていてもよい。
図8に示すように、本実施形態の加熱蒸散装置40は、蓋体42に略格子状に区画された正方形又は矩形の開口部43が複数形成されている。
ここで、複数の開口部43は開口率が40%未満になるように構成した場合、蒸散させた薬剤が開口部43の隙間に付着して残留する状態、いわゆる目詰まりのような状態になる。すると、薬剤の蒸散効率が低減してしまう。
そこで、本実施形態においては、複数の開口部43は開口率が40%以上になるように構成することで、蒸散させた薬剤が開口部43の隙間に付着して残留する状態、いわゆる目詰まりのような状態になることを防止している。
なお、ここでいう最大寸法長さとは、開口部43のそれぞれに対して最も寸法が大きくなる部分の長さを意味する。例えば、図8に示す複数の開口部43の場合、それぞれの開口部43の対角線の寸法が最も大きいため、この対角線の長さが5mm以下になるように構成されている。このため、使用者や幼児の手指が開口部43を介して図1に示さない発熱部や蒸散剤保持体に接触してしまうことを防止することができる。蓋体42は開閉式になっているので、たとえ手指が抜けなくなっても蓋体42が開くことで手指が発熱部に接触することを未然に防止することができる。蓋体42は、開閉式で、かつ、取外し可能な着脱式としてもよい。また、蓋体42は開閉式でなく、単に着脱式とすることもできる。 従って、本実施形態によれば、薬剤の蒸散効率を良好に維持することが可能でかつ使い勝手の良い加熱蒸散装置を提供することができる。
また、器体41と蓋体42の下端部との隙間及び又は器体41に第1の空気取入口62が形成された構成とすることができる。
さらに、図8に示さないが、器体41の背部41bに第2の空気取入口が形成された構成とすることができる。蒸散口61、第1の空気取入口62及び第2の空気取入口のそれぞれの構造及びそれぞれの作用及び効果は上記の第1の実施形態で述べた第2の空気取入口33と同じである。
本実施形態において、開口部43は正方形又は矩形に限られない。開口部43は、例えば、三角形や五角形などの多角形、正円、楕円などの円形とすることができる。
図9に示すように、本実施形態の加熱蒸散装置70は、蓋体72に上下方向に細長形状に伸びる開口部73が複数形成されている。ここで、複数の開口部73の形状及び寸法はほぼ等しい。
容器81の被加熱面積Sを一定とすることで、容器81のサイズは同じままで薬量を調整するだけで薬剤の有効期限が短期間用から長期間用のものを得ることができる。
蒸散剤保持体80の深底部81a及び浅底部81bには予め薬剤が気体透過性フィルムによって封入されている。そして、用事において発熱部85に電源が供給されると、発熱部85によって加熱されることで、蒸散剤保持体80の浅底部81bに貯留する薬剤が蒸散する。ここで、深底部81aにも薬剤が貯留している場合には、浅底部81bに貯留する薬剤が蒸散により減少しても、深底部81aから薬剤が自重によって移動する。
また、蒸散剤保持体80、180、280が蓋体72に取り付けられていない状態で、使用者が気体透過性フィルムを介して薬剤を確認する場合に、各蒸散剤保持体80、180、280に予め封入された薬剤の量にかかわらず、いずれもほぼ同量の薬剤が入っているように見えるため、蒸散剤保持体の外観が損なわれることを防止することができる。
図13に示すように、蒸散剤保持体380は、容器381の浅底部381b裏面に、予め定められた温度特性を有する断熱部材384を配している。
図14(a)に示すように、蒸散剤保持体480は、図13に示す断熱部材384に代えて、容器481の浅底部481bを波板形状に形成することによって、断熱効果を得たものである。
図16に示すように、本実施形態の加熱蒸散装置270は、発熱部585の発熱温度を調整する温度調整回路586を回路基板587上に配し、温度調整回路586による設定温度を変更する温度スイッチ588を背部271bに配している。温度調整回路586と発熱部585とはリード線589により電気的に接続されている。この場合は、図11に示す蒸散剤保持体80が用いられる。
図17に示すように、発熱部685は、予め定められた形状の蒸散剤保持体680のみに当接可能な凹部686を有し、蒸散剤保持体680は、凹部686を有する発熱部685のみに組み込み可能な凸部687を浅底部681bに有する。
図18に示すように、発熱部785は、予め定められた形状の蒸散剤保持体780のみを挿入可能な傾斜面787を側部に持つ凹部786を有し、蒸散剤保持体780は、凹部786を有する発熱部785のみに組み込み可能な傾斜面789を側部に持つ凸部788を浅底部781bに有する。
図19に示すように、蒸散剤保持体880は、側縁部883のほぼ中央部にU字形状に切除された切欠き886を有し、発熱部885の周りに、切欠き886に挿入可能な突起887を器体781に有する。
例えば、蒸散剤保持体が蓋体の内側ではなく、器体側に挿入される構成としてもよく、器体に蒸散剤保持体を固定するためのリブストッパーやガイドが設けられていてもよい。
11,41,71,781 器体
12,42,72 蓋体
13,43,73 開口部
18 板ばね(押さえ部)
20,80,180,280,380,480,680,780,880 蒸散剤保持体
25,85,385,485,585,685,785,885 発熱部
31,61,91 蒸散口
32,62,92 第1の空気取入口
33 第2の空気取入口
78 位置決め片(押さえ部)
93 電源スイッチ
94 表示部
Claims (3)
- 液体の薬剤を収容する容器である蒸散剤保持体を傾斜させた状態で発熱部により加熱して前記容器に収容した前記液体の薬剤を蒸散させる加熱蒸散装置であって、
前記発熱部を内蔵した器体と、該器体に前記蒸散剤保持体を覆うように設けられた蓋体とを備え、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で前記蓋体の外側に面する蓋表面に、細長形状の複数の開口部が形成され、前記複数の開口部は前記蓋表面の面積に対する開口率が40%以上で、かつ、前記開口部のそれぞれの短手方向長さが5mm以下に構成され、
更に、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で、前記器体と前記蓋体の上端部分との隙間及び又は器体に蒸散口が形成され、前記蒸散口は前記蒸散剤保持体の上端の鉛直方向上方に開口するように設けられ、
更に前記複数の開口部はそれぞれの前記短手方向長さが前記蒸散剤保持体に近づくにつれて大きくなるように形成されていることを特徴とする加熱蒸散装置。 - 液体の薬剤を収容する容器である蒸散剤保持体を傾斜させた状態で発熱部により加熱して前記容器に収容した前記液体の薬剤を蒸散させる加熱蒸散装置であって、
前記発熱部を内蔵した器体と、該器体に前記蒸散剤保持体を覆うように設けられた蓋体とを備え、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で前記蓋体の外側に面する蓋表面に、細長形状の複数の開口部が形成され、前記複数の開口部は前記蓋表面の面積に対する開口率が40%以上で、かつ、前記開口部のそれぞれの短手方向長さが5mm以下に構成され、
更に、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で、前記器体と前記蓋体の上端部分との隙間及び又は器体に蒸散口が形成され、前記蒸散口は前記蒸散剤保持体の上端の鉛直方向上方に開口するように設けられ、
更に、前記器体に前記蓋体が閉じられている状態で、前記器体と前記蓋体の下端部分との隙間及び又は器体に第1の空気取入口が形成され、該第1の空気取入口が前記蒸散剤保持体の下端より鉛直方向に対して下側の位置で開口することを特徴とする加熱蒸散装置。 - 前記蓋体には前記複数の開口部のそれぞれの長手方向部分を区画する複数の柱部が形成され、該柱部のそれぞれの横断面形状が三角形状であることを特徴とする請求項1に記載の加熱蒸散装置。
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