JP4330819B2 - 股部を有する衣料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品を股部に安定的にかつ確実に保持させるための股部構造を有する衣料に関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品は、経血、尿などの体液を吸収するための衛生用品として広く用いられている。例えば、生理用ナプキンを代表例として説明すると、生理用ナプキンについては、ショーツなどの股部を有する衣料のクロッチ部分に安定的かつ容易に装着できるように種々の改良が加えられており、最近では、図24に示すように、ナプキン本体201の左右両側に折り返し片202、202(以下、この部分をウィングと称することがある。)が設けられ、これら折り返し片202、202に、保護用剥離フィルム(図示省略)で被覆された接着部203、203がそれぞれ設けられているものが一般的である。
【0003】
このような従来のナプキンは、図25に示すように、ショーツ本体205のクロッチ部206の内側にナプキン本体201を当てがい、ウィング202、202をショーツ本体205の外側に折り重ねるとともに前記保護用剥離フィルムを接着部203、203からそれぞれ取り外し、接着部203、203によって両ウィング202、202をそれぞれクロッチ部206の外面に接着するようになっている。
【0004】
これによって、ナプキンがショーツ本体205のクロッチ部206に安定的かつ確実に保持されるようになっている。
【0005】
しかしながら、上記した従来の生理用ショーツなどの股部を有する生理用衣料では、ナプキンのウィング202、202がショーツ本体205の外側に露出した状態となるため、見栄えが悪いと言う問題がある。
【0006】
なお、生理用ナプキンを代表例として取り上げ説明しているが、経血以外の、尿、その他の排出された体液を吸収するための失禁用パッド、その他の吸収性物品についても図24に示したナプキンのようなウィング付きの失禁用パッドやその他の吸収性物品も考えられ、このような想定されるウィング付きの吸収性物品を使用する場合についても、同様のことが考えられる。以下、代表例として生理用ナプキンを用いた場合を例にとって説明する。
【0007】
そこで、このような問題を解決するものとして、例えば実用新案登録第3002607号公報に記載されているような生理用ショーツが提案されている。
【0008】
この生理用ショーツは、その要部斜視図を図26に示したようにショーツ本体211のクロッチ部212の内側面に防水布213を配置し、この防水布213の前後両端214、215及びこの前後両端近傍の左右両脇縁部216、217をショーツ本体211と縫着させるが、防水布213の左右の両脇縁部218はショーツ本体211と縫着せずに遊離させた構造となっている。つまり、ナプキンの両ウィング202、202を防水布213とショーツ本体との縫着していない股部212の間に折り込み、この折り込んだウィング202、202を防水布213の裏面に接着するようになっている。
【0009】
このように、従来の生理用ショーツは、ナプキンのウィング202、202を防水布213の裏面側に折り返すことによって、ナプキンのウィング202、202がショーツ本体の外側に露出しないようにしている。
【0010】
しかしながら、このような従来の生理用ショーツにおいては、ウィング付きナプキンを取り付け易くする工夫がなされておらず、ショーツ本体211のクロッチ部212と防水布213の間の空間が狭く、ナプキンのウィングを折り返してナプキンを取り付ける作業がしにくく、また、ナプキンの両ウィング202、202の接着部203、203を防水布213の裏面に直接接着しているので、ナプキンの取替えや、ショーツの洗濯の際に、ナプキンを剥がすことになるが、ナプキンの両ウィング202、202が頻繁に剥がされることによって、接着部の接着力により防水布213の防水性樹脂コーティングも剥がされてしまい、防水性が低下して漏れを生じるといった問題がある。また、従来の生理用ショーツでは、防水布に装着されたナプキンの人体股間部への密着性についてはあまり考慮されていない。
【0011】
そこでこれらの問題を解消するために、例えば実用新案登録第3047126号公報に記載されているような生理用ショーツが提案されている。
【0012】
上記ショーツの股部近傍を内側から見た平面図を図27に、前記図27のA―A´ラインにおける断面略図を図28に、そして図27ならびに図28の225の生理用ナプキン保持布片(第2のクロッチ部片)のみの詳細断面図を図29に示した。図27〜図29に示されている生理用ショーツの股部の構造は次のようである。
【0013】
この生理用ショーツは、ショーツ本体の前身頃222、後身頃223、及び前身頃222の下端部と後身頃223の下端部とを接合する股部分である第1のクロッチ部片224で構成されている。そして、第1のクロッチ部片224に、ナプキン(図24参照)を当てがって保持するための保持布片225(第2のクロッチ部片)を取り付けるとともに、この第2のクロッチ部片225と第1のクロッチ部片224との間であって幅方向の中央部に、第2のクロッチ部片225及び第1のクロッチ部片224よりも細幅でかつ長さの若干短いストレッチテープ226を取付けたものである。第2のクロッチ部片225は、図29に示すように、肌に直接当たる伸縮性の網織布225eと、防水布225fと、ナプキンの左右のウィング202、202が当接する伸縮性の網織布225gとからなる3層構造となっており、その全体がクロッチ部片224の形状にほぼ一致した形状となっている。また、肌に直接当たる伸縮性の網織布225eと防水布225fとは、全体的に接着(ラミネート)されて一体化されており、これら網織布225e及び防水布225fと網織布225gとは、その全周縁が縫着されて一体化されている。
【0014】
このように、伸縮性の網織布225gを防水布225fの裏当布として取り付けることにより、ナプキンの左右のウィング202、202に設けられた接着部203、203が、防水布205fに直接接着しないようにしている。この構造とすることにより、ナプキンの左右のウィング202、202が頻繁に剥がされることによって、接着部203、203の接着力により防水布225fの防水性樹脂コーティングも剥がされてしまい防水性が低下して漏れを生じないようにされている。
【0015】
更にストレッチテープ226の後端縁226bが、第1のクロッチ部片224の後端縁224bと共に後身頃223の下端部に縫着されている。また、第2のクロッチ部片225の左右両脇縁225c、225dは、第1のクロッチ部片224に対して未縫着の開放縁となっている。また、ストレッチテープ226も同様に、その左右両脇縁226c、226dは、第1のクロッチ部片224に対して未縫着の開放縁となっている。すなわち第2のクロッチ部片225もストレッチテープ226もその前後端縁225a、225b、226a、226bのみでショーツ本体に取り付けられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図26に示した生理用ショーツや図27〜図29で説明したような生理用ショーツはいずれも股部に防水布213や防水布225fの如く、樹脂などで液体非透過性コーティング処理された防水布を用いることが必要である。しかし、防水布を用いると蒸れやすくなり、痒みなどが生じやすく、したがって着用感が悪いという問題がある。このように防水布を用いなければならないのは、これらの生理用ショーツにおいても、陰裂部への生理用ナプキンのフィット性がまだ不充分であり、着用中の着用者の動きによって、生理用ナプキンの位置が陰裂部上の所定位置からずれた場合に経血が漏れて、アウターウェアーなどを汚す恐れがあるからである。すなわち図26に示した生理用ショーツや図27〜図29で説明したような生理用ショーツにおいてはいずれも防水布213や第2のクロッチ部片225は、前述した如く、左右両脇縁部218や225c、225dは、衣料本体のクロッチ部片212や224に対して未縫着の開放縁となっている。すなわち防水布213や第2のクロッチ部片225はその前後端縁214,215や225a、225bでショーツ本体に取り付けられているし、図27〜図29で説明した生理用ショーツのストレッチテープ226もその前後端縁226a、226bでショーツ本体に取り付けられており、中央部は何ら相互に固定されていない。従って、ショーツ本体211のクロッチ部212と防水布213は、着用者の動きによってずれが生じやすく、従って防水布213の上に装着された生理用ナプキンの位置も所定位置からずれが生じる恐れがあり、また、クロッチ部片224と、第2のクロッチ部片225ならびにストレッチテープ226の相互間もそれぞれ上記の場合と同様に着用者の動きによってずれが生じやすく、従って第2のクロッチ部片225の上に装着された生理用ナプキンの位置も所定位置からずれが生じるという問題がある。
【0017】
そこで、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片を長手方向中央ライン部に沿って相互に縫合し、着用者の動きによっても第2のクロッチ部片が、左右脇側方向にずれが生じにくいようにした生理用ショーツも提案されている。かかる生理用ショーツにおいても、第2のクロッチ部片はその長手方向中央ライン部に沿って第1のクロッチ部片に固定されているが、その左右の両脇縁部は第1のクロッチ部片に対して縫着されておらず開放縁となっているので、ナプキンの両ウィングをショーツ本体の第1のクロッチ部片と第2のクロッチ部片の間に折り込み、この折り込んだウィングを第2のクロッチ部片の裏面に接着することができる。
【0018】
この場合には、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片が長手方向中央ライン部に沿って相互に縫合されているので、着用者の動きによっても第2のクロッチ部片が、左右脇側方向にずれが生じることがない。しかしながら、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片が長手方向中央ライン部に沿って相互に縫合されていると、実用化してわかったことであるが、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れにくく、生理用ナプキンの装着がしにくいと言う問題が発生することがわかった。
【0019】
本発明はこのような問題点を解決し、生理用ナプキン、失禁用パッド、その他の吸収性物品の取り付けが容易で、股部を有する衣類の股部の所定の位置に安定的かつ確実に保持させるとともに、陰裂部への密着性に優れ、かつ装着後の見栄えや着用感も良好な股部を有する衣料を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、以下に示すような、股部を有する衣料を提供するものである。
【0021】
(1)肌に接して着用される股部を有する衣料において、衣料本体を構成する伸縮性第1クロッチ部片の内側面に、吸収性物品を当てがって保持するための第2クロッチ部片が設けられており、前記第2クロッチ部片は、少なくとも長手方向に伸縮性であって、少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部が衣料本体に取り付けられ、且つその長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所で部分的に衣料本体の第1クロッチ部片に取付られており、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所に部分的に取付けられている部分のクロッチ部片長手方向における長さが、合計1〜30mmであり、前記第2クロッチ部片の左右の両脇縁部は衣料本体と結合していないフリーの状態である股部構造を有する衣料。
【0022】
(2)第2クロッチ部片が、長手方向中央ライン部の長さ及び左右の両脇縁部の長さがともに所定の長さより短い部片からなり、前記部片の長手方向中央ライン部と左右の両脇縁部が引き伸ばされて衣料本体に取り付けられている前記(1)項に記載の衣料。
【0023】
(3)第2クロッチ部片の所定の長さより短い部分の長さが、所定の長さの90%〜97%である前記(1)または(2)項のいずれかに記載の衣料。
【0024】
(4)第2クロッチ部片における、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている取付け部分のクロッチ部片長手方向における長さが、1箇所につき1〜10mmである前記(1)〜(3)項のいずれかに記載の衣料。
【0025】
(5)第2クロッチ部片における、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている部分が、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部である前記(1)〜(4)項のいずれかに記載の衣料。
【0026】
(6)長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の横方向の長さが、合計1〜20mmである前記(5)項に記載の衣料。
【0027】
(7)長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の横方向の長さが、1箇所につき1〜10mmである前記(5)〜(6)項のいずれかに記載の衣料。
【0028】
(8)第1クロッチ部片または第2クロッチ部片のいずれか一方が、その長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられており、前記ストレッチテープは、当該クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて当該クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている前記(1)〜(7)項のいずれかに記載の衣料。
【0029】
(9)第1クロッチ部片が、長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられており、前記ストレッチテープは、第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて第1クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている前記(1)〜(7)項のいずれかに記載の衣料。
【0030】
(10)吸収性物品が生理用ナプキンである前記(1)〜(9)項のいずれかに記載の衣料。
【0031】
(11)衣料が、ショーツ、ガードル、ボディスーツ、レオタードから選ばれた衣料である前記(1)〜(10)項のいずれかに記載の衣料。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的実施の形態例について説明するが、本発明は、これらの具体例にのみ限定されるものではない。
【0033】
図1は本発明の股部を有する衣料であるショーツの正面図、図2は図1に示したショーツの背面図、図3は図1に示したショーツのショーツ内側から見た股部近傍の平面図、図4は図1に示したショーツのショーツ外側(底面側)から見た股部近傍の平面図、図5は図3のA−A´ラインに相当する切断面の端面図、図6は図1に示したショーツにウィング付き生理用ナプキンを装着した状態における図3のA−A´ラインに相当する切断面の端面図である。
【0034】
図1〜6に示したショーツは、ショーツ本体の前身頃2、左右の後身頃3a、3b及び前身頃2の下端部と後身頃3a、3bの下端部とを接合する股部分である伸縮性の第1クロッチ部片4及び前記第1クロッチ部片4の内側面に設けられていて、吸収性物品を当てがって保持するための第2クロッチ部片5で構成されている。9は後身頃3a、3bの縫合ラインである。ショーツ本体のクロッチ部片である第1クロッチ部片4の伸縮性は、少なくともクロッチ部片4の長手方向に伸縮性であればよく、この態様においては縦横2方向に伸縮性の生地を用いた。
【0035】
前記ショーツ本体の伸縮性第1クロッチ部片4の内側面に、ウィング付きの生理用ナプキン(図24参照)又は同様なウィング付きの失禁用パッド並びにその他の吸収性物品(以下、ウィング付きの生理用ナプキンを代表例として言及する。)を当てがって保持するための第2クロッチ部片5が設けられている。前記第2クロッチ部片5は、少なくともその長手方向に伸縮性を有する編物または織物からなり、長手方向の中間部の幅がショーツ本体の第1クロッチ部片4の幅よりも若干狭く設計されており、図6に示したように、ウィング付きの生理用ナプキンのウィング202、202を第2のクロッチ部片5の裏側に折り返し、接着部203、203を第2クロッチ部片5の裏側に接着して生理用ナプキンが取り付けられた状態で、生理用ナプキンが外部から見えないようになっている。第2クロッチ部片5はその前後端縁部5a、5bでショーツ本体に縫合されている。すなわち本例の場合には、第2クロッチ部片5はその前後端縁部5a、5bでショーツ本体の第1クロッチ部片4の前後端縁部4a、4bとともにそれぞれ前身頃2と後身頃3a、3bに縫合されている。しかも第2クロッチ部片5は長手方向中央ライン部10−10´の長さ(5a−5b間の長手方向中央ライン部10−10´上の長さ)が所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片5の前後端縁部5a、5bが衣料本体すなわち、前身頃2と後身頃3a、3bなどに縫合されている。第2クロッチ部片が所定の長さより短いとは、第2クロッチ部片5をその前後端縁部5a、5bでショーツ本体に取り付ける場合に、第2クロッチ部片5の長手方向中央ライン部の長さを引き伸ばさないで縫合できるに必要な長さ(この場合は第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さに相当することになる)より短くされていることを意味し、第2クロッチ部片5の長手方向中央ライン部の長さは、所定の長さの90%以上100%未満の範囲の長さであることが好ましく、90%〜97%の範囲の長さであることがより好ましい。(本実施例では、所定の長さ=第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さ17cmに対し、第2クロッチ部片5の長手方向中央ライン部の長さ16cmとした。すなわち、所定の長さの約94%)。一般的な傾向としては、所定の長さ例えば第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さが長いものほど第2クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さを短くする割合を大きくし、所定の長さ例えば第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さが短いものほど第2クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さを短くする割合を小さくすることが望ましい傾向にある。このように伸縮性第2クロッチ部片が少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部が衣料本体に取り付けられることにより、第2クロッチ部片がその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり(図5、図6参照)、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることができる。
【0036】
しかも第2クロッチ部片5は長手方向中央ライン部10−10´上の前後端縁部5a、5b以外の1箇所または2箇所(この図3に示した態様の場合は長手方向中央ライン部の長さのほぼ中央部近傍1箇所)で更に部分的に衣料本体の第1クロッチ部片4に縫合されており、この例においては後述する第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して1箇所の縫合ライン7で第1クロッチ部片4に縫合されている。尚、前記第2クロッチ部片5の左右の両縁部5c、5dは衣料本体と結合していないフリーの状態に保たれている。
【0037】
一般的には、縫合ライン7のクロッチ部片長手方向の長さ(「縦方向の長さ」と略称することがある)は1箇所で縫合されている場合も、2箇所で縫合されている場合もその合計長さは1〜30mm以内であることが必要で、1mmより短いと、強度が弱く好ましくないし、合計長さが30mmを越えると、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れにくくなり、生理用ナプキンの装着がしにくくなるので、生理用ナプキン、失禁用パッド、その他の吸収性物品の取り付けが容易となると言う本発明の目的が達成できず好ましくない。そして好ましくは、長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている取付け部分7の縦方向の長さは、1箇所につき1〜10mm、より好ましくは1箇所につき1〜5mmであることが好ましい。1箇所につき1〜10mmより好ましくは1〜5mmとすることにより、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンの装着が容易になり好ましい。
【0038】
なお第2クロッチ部片の長手方向中央ライン部上の2箇所を第1のクロッチ部片に縫合して取り付ける場合には、長手方向中央ライン部上の長さの中点部近辺(「クロッチ部片縦方向の中間付近」と略称することがある。)はかかる取り付け用の縫合ラインがかからないようにすると、より一層、第2クロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がし易くなり好ましい。特に、クロッチ部片縦方向の中間付近においてその縦方向の長さ45〜60mmの範囲に、かかる取り付け用の縫合ラインがかからないようにすることは、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がより一層し易くなり特に好ましい。
【0039】
なお、本実施態様例においては、第2クロッチ部片5は、前後2つの小部片5x、5yを縫合ライン8で接ぎ合わせて使用している。第2クロッチ部片5の縫合前の状態の、前後2つの小部片5x、5yの平面図を図19に示した。前側部分の小部片5xと後側部分の小部片5yが相互に結合されるべき部分の相対する縁はそれぞれ凸状に膨らんだ縁(8a、8b)を有している。そして相対する縁部8aと8bとを縫合して形成された縫合ラインが、図3に示した縫合ライン8である。
【0040】
ところで図19からも明らかなように、長さa1とa2の合計が第2クロッチ部片5を構成する長手方向中央ライン部の長さであり、その左右の縁部のそれぞれの長さはb1とb2の合計であるが、長さa1とa2の合計が所定の長さより短く設計されており、従って、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部5a、5bが衣料本体、すなわちこの例では、前身頃2と後身頃3a、3bならびに第1クロッチ部片の前後端縁部4a、4bに縫合される。
【0041】
図4は図1に示したショーツのショーツ外側(底面側)から見た股部近傍の平面図であるが、第1クロッチ部片4は、長手方向中央ライン部10−10´方向に沿ってストレッチテープ6が第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられており、前記ストレッチテープ6は、第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープ6が引き伸ばされて第1クロッチ部片4にギャザー20を付して取り付けられている。このように第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープ6が引き伸ばされて第1クロッチ部片4にギャザー20を付して取り付けられていることにより、第1クロッチ部片もその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、第2クロッチ部片とともに、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることができ好ましい。なお、この例では図示していないが、必要に応じて、第1クロッチ部片には前記ストレッチテープを付けないで第2クロッチ部片にその長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープを取り付けるか、又は、第1クロッチ部片と第2クロッチ部片の両者にその長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられていてもよい。
【0042】
すなわち、第1クロッチ部片または第2クロッチ部片のいずれか少なくとも一方に、その長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられていることが好ましく、その場合に、前記ストレッチテープが、当該クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて当該クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている態様とすることが好ましい。
【0043】
特に、第1クロッチ部片または第2クロッチ部片のいずれか一方のみに、その長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープを取り付ける態様とする場合には、第1クロッチ部片の内側面に前記ストレッチテープを取り付けた態様が最も好ましい。6a、6bは取り付けられたストレッチテープ6の前端と後端をそれぞれ示しているが、ストレッチテープ6は、必要に応じて後身頃3a、3bの縫合ライン9に沿って更に延長されて取り付けられていてもよく、ストレッチテープ6が縫合ライン9に沿って更に延長されて取り付けられている態様の方が、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着するパワーが強化されるので好ましい。なお、21は第1クロッチ部片4の内側面に前記ストレッチテープ6を縫着している縫合ライン、20はギャザーを示している。
【0044】
ストレッチテープとしては、編物あるいは織物のストレッチテープがある。そしてまた、ストレッチテープは組織によってストレッチ性を有するもの、弾性繊維を使用することによってストレッチ性を発現させているもの、繊維状のゴムなどを使用することによってストレッチ性を発現させているものなど、各種のストレッチテープがあるし、その伸縮度や緊縮力の強弱も各種のものが存在するので、本発明においては、これらのうちから適宜選択して用いてもよい。このショーツの具体例においては、長手方向中央ライン部のストレッチテープ6としてスパンデックス交織細幅織物からなるポリウレタン繊維を含めて織り込んだ織物からなるストレッチテープで幅5mmのテープを採用した。このようなスパンデックス交織細幅織物からなるストレッチテープは、厚みが薄く、しかも緊縮力が強いので、長手方向中央部ライン部に使用してもその部分の厚みの増大を少なくし、違和感を生じさせず必要な緊縮力を発揮できるので極めて好ましいものの一つである。以下の具体例においても長手方向中央ライン部にストレッチテープを使用する場合には、この織物テープが特に好ましいものの一つである。
【0045】
本発明で用いる少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い第2クロッチ部片として、上述した図3や図19を用いて説明した態様のものはその一例であって、これらのみに限定されるものではなく、例えば、第2クロッチ部片5の縫合前の状態の平面図である図20〜図23などに示した様な他の種々の形状のものも用いることができる。
【0046】
例えば、図20に示した第2クロッチ部片は、8a、8bの縁の膨らみ形状が図19に示したものと比べて異なっており、凸状に膨らんだ縁8a、8bのかなりの部分が直線状になっているとともに、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されている第2クロッチ部片である。この図20に示した第2クロッチ部片は、前後2つの小部片5x、5yの縁8a、8bとが縫合されて1つの第2クロッチ部片として用いられるが、長手方向中央ライン部の長さa1とa2の合計が所定の長さより短く設計されているとともに、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)も所定の長さより短く設計されているので、この長手方向中央ライン部と左右の両脇縁部の所定の長さより短くされた部分が共に引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部5a、5bが衣料本体、例えば、図1〜3に示した態様では、前身頃2と後身頃3a、3bならびに第1クロッチ部片の前後端縁部4a、4bに縫合される。長手方向中央ライン部が引き伸ばされていることにより、第2クロッチ部片がその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることができると共に、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する部分の長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されている部分も更に引き伸ばされて取り付けられていることにより、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する部分も着用者人体方向に盛り上がり、図示していないが、類似の図として図18を参考にすると図18に示されるように、図3のA−A´断面の相当する第2クロッチ部片5の断面形状がW字状になり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着するとともに脇側も着用者人体方向に密着し、万一、経血などの体液が吸収性物品に吸収しきれないような場合が生じても脇側方向への体液の漏れを防止する機能が発揮され好ましい。第2クロッチ部片の左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されている場合、所定の長さの90%以上100%未満の範囲の長さであることが好ましく、90%〜97%の範囲の長さであることがより好ましい。
【0047】
本発明において、「所定の長さより短く設計されている」と言う場合には、すべてにおいて、一般的に、所定の長さの90%以上100%未満の範囲の長さであることが好ましく、90%〜97%の範囲の長さであることがより好ましい。
【0048】
なお、第2クロッチ部片5の左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されていない場合でも、例えば、図12に示したように、第2クロッチ部片5の左右の両脇縁部5c、5dに沿ってストレッチテープ30が取り付けられており、前記ストレッチテープ30は、当該左右の両脇縁部5c、5dの長さより短いストレッチテープ30が引き伸ばされて取り付けられている態様とすることによっても、第2クロッチ部片5の断面形状がW字状の態様を実現することができる。尚、図12は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、ストレッチテープ30が設けられている点を除いては、図3と同様であるので、同一部分には同一の符号を付して、詳細説明を省略している。
【0049】
図21は更に別の態様の第2クロッチ部片の縫合前の状態の平面図を示した。図21に示した第2クロッチ部片は、図19や図20で示した第2クロッチ部片の態様と異なり、前後2つの小部片5x、5yに分かれておらず、1つの一体の第2クロッチ部片5からなる態様の一例である。
【0050】
この第2クロッチ部片5は、長手方向中央ライン部の長さaが所定の長さより短く設計されており、従って、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部5a、5bで衣料本体に取り付けられる態様の第2クロッチ部片である。
【0051】
また、図22に示した第2クロッチ部片は、図21で示した第2クロッチ部片の態様と同様に、1つの一体の第2クロッチ部片5からなる態様の別の一例である。図21で示した第2クロッチ部片と異なるところは、この第2クロッチ部片5は、長手方向中央ライン部の長さaが所定の長さより短く設計されているだけでなく、左右の両脇縁部5c、5dの長さbも所定の長さより短く設計されており、従って、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部5a、5bで衣料本体に取り付けられる態様の第2クロッチ部片である。
【0052】
また、図23に示した第2クロッチ部片も、図21で示した第2クロッチ部片の態様と同様に、1つの一体の第2クロッチ部片5からなる態様の別の一例である。
【0053】
この第2クロッチ部片5は、長手方向中央ライン部の長さaと左右の両脇縁の長さbの両者が所定の長さより短く設計されているだけでなく、第2クロッチ部片の前後端縁部5aと5b間の長さがすべての部位で所定の長さより短くされている第2クロッチ部片であり、従って、第2クロッチ部片の前後端縁部5aと5b間がすべての部位で長手方向に引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部5a、5bで衣料本体に取り付けられる態様の第2クロッチ部片である。
【0054】
以上、第2クロッチ部片の縫合前の状態の平面図の少数の例を示したが、本発明で用いる第2クロッチ部片はこれらのみに限定されるものではなく、前記請求項の記載で定義した要件を満たすものであれば、他の態様のものでもよい。
【0055】
そして上記の如く、図1〜図6で説明した態様の本発明のショーツは、従来のこの種のショーツ本体のクロッチ部片の内側面に生理用ナプキンを当てがって保持するための第2のクロッチ部片が設けられているショーツに比べて、第2クロッチ部片が中央ライン部の一部(本態様ではクロッチ縦方向の中間部)で衣料本体の第1クロッチ部片に取付られているので、ショーツ着用中の着用者の動きによって、第1クロッチ部片4と第2クロッチ部片5とがずれることがなく、従って、生理用ナプキンを所定の位置に安定的かつ確実に保持させる事ができる。そして、特に前記第2クロッチ部片は、少なくとも長手方向に伸縮性であって、少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部が衣料本体に取り付けられ、しかもストレッチテープ6が第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部に沿って、所定の長さ、すなわちストレッチテープ6があてがわれる部分のショーツ本体の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされてギャザーを付して取り付けられているので、第1クロッチ部片のストレッチテープ6が取り付けられている部分が、その長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、第2クロッチ部片とともに、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることができ、より陰裂部への生理用ナプキンの密着性を向上させることができる。
【0056】
したがって、第2クロッチ部片の第1クロッチ部片への長手方向中央ライン部における部分的な固定による第1と第2クロッチ部片間のずれの防止とともに陰裂部への生理用ナプキンの密着性を向上させることができるので、経血などの体液の漏れが生じることがなく、ショーツ本体の第1クロッチ部片や第2クロッチ部片のいずれにも、樹脂コーティングなどの防水加工を特にする必要がなく、したがって、着用中の蒸れが生じにくく、痒みなどが生じず、着用感の良好な股部を有する生理用衣料を提供することもできる。しかも、前記第2クロッチ部片の左右の両縁部5c、5dはショーツ本体と結合していないフリーの状態であるので、ウィング付きの生理用ナプキンを第2のクロッチ部片5の上に載せ、ウィング202、202をショーツ本体のクロッチ部片と第2のクロッチ部片5の間で、第2のクロッチ部片5の裏側に折り返し、接着部203、203を第2クロッチ部片5の裏側に接着して生理用ナプキンを取り付けても、生理用ナプキンが外部から見えないようになっており、装着後の見栄えも良好な股部を有する衣料を提供できる。しかも第2クロッチ部片が中央ライン部の一部で衣料本体の第1クロッチ部片に取付られているので、第2クロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンの装着が容易になり好ましい。また、着用中に生理用ナプキンなどの吸収性物品の位置ずれが生じにくく、着用感が良好になる。
【0057】
次に図7〜図18を用いて、別の態様の本発明の股部を有する衣料であるショーツについて説明する。尚、図12に示した態様についてはすでに説明したので、省略する。
【0058】
図7は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、第2クロッチ部片5と第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部10−10´上での取り付け部(「止め部」と略称することがある)の縦方向の長さ、この例では縫合ライン7のクロッチ縦方向の長さが図3と異なる態様の例である。
【0059】
第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して1箇所の縫合ライン7で第1クロッチ部片4に縫合されている点は図3と同様であり、その他、縫合ライン7の長手方向中央ライン部10−10´方向の長さ(縦方向の長さ)が図3に示した態様より長くなった点を除いて、他の部分の態様は図3に示した態様と同一であるので、同一部分には同一の符号を付して、詳細説明を省略している。また、上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。
【0060】
縫合ライン7の長手方向中央ライン部10−10´方向の長さをより長くすることにより、着用者の動きによって第2のクロッチ部片が、左右脇側方向にずれが生じるのをより強固に防止した態様である。そしてその他この態様においても、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0061】
以後、長い用語の使用を簡略化するために、本発明において、第2クロッチ部片が、長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所で部分的に衣料本体の第1クロッチ部片に取付られている態様の表現において、1箇所で取付られている態様を「1点止め」と称し、2箇所で取付られている態様を「2点止め」と称する。その場合に、前記取り付け部(止め部)が、第2クロッチ部片の長手方向中央ライン方向に沿って伸びている取り付け部の態様の場合を、「縦止め」と称し、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の態様の場合を、「横止め」と称することにする。従って、この表現を組み合わせて表現すると、本発明においては、例えば「縦1点止め」、「縦2点止め」、「横1点止め」、「横2点止め」などがその態様例として挙げられるが、縦止めと横止めを併用した「縦1、横1の2点止め」でもよい。また前記取り付け部(止め部)は、縫合によって形成された取り付け部が強度、着用感などの点でも好ましいが、接着など他の固定手段を用いて固定してもよい。樹脂接着剤を用いた接着の場合には、当該接着部の縦方向又は横方向の長さは5mm以上とすることが好ましい。
【0062】
前記、図3や図7で示した態様は、「縦1点止め」の態様である。
【0063】
縦1点止めの場合には、前述したように、止め部分のクロッチ部片長手方向の長さ(クロッチ縦方向の長さ)は、1〜30mm以内であることが必要であり、好ましくは1〜10mm、より好ましくは1箇所につき1〜5mmであることが好ましい。
【0064】
図3や図12で示した縦1点止め部分のクロッチ縦方向の長さは5mmの態様であり、図7で示した縦1点止め部分のクロッチ縦方向の長さは10mmの態様である。
【0065】
図8は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、第2クロッチ部片5と第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部10−10´上での止め部の態様が図3と異なる態様の例である。
【0066】
図8の態様は縦2点止めの態様であり、第2クロッチ部片5は、第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して前後2箇所の縫合ライン7a、7bで第1クロッチ部片4に縫合されている。前後2箇所の縫合ライン7a、7bのそれぞれのクロッチ縦方向の長さはそれぞれ3mmの態様であり、前後2箇所の縫合ライン7aと7b間の距離は60mmとした。
【0067】
前述したように、一般的には、縫合ライン7a、7bのクロッチ縦方向の長さは2点止めの場合その合計長さが1〜30mm以内であることが必要で、好ましくは1箇所につき1〜10mm、より好ましくは1箇所につき1〜5mmであることが好ましい。そして2点止めの場合に、図8に示した態様のように、クロッチ部片縦方向の中間付近(例えば縫合ライン8の前後近辺)はかかる取り付け用の縫合ライン7a、7bがかからないようにすることにより、より一層、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がし易くなり好ましい。これは、生理用ナプキンなどのウィング202がショーツに取り付けられる位置が、クロッチ部片縦方向の中間付近になるものが多いからである。特に、クロッチ部片縦方向の中間付近においてその長さ45〜60mmの範囲にかかる取り付け用の縫合ラインがかからないようにすることは、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がより一層し易くなり特に好ましい。
【0068】
このことは横2点止めにおいても同様である。
【0069】
尚、図8を用いて説明した態様は、上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。また、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0070】
図9は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、図9の態様は縦2点止めの更に別の態様である。第2クロッチ部片5は、第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して前後2箇所の縫合ライン7a、7bで第1クロッチ部片4に縫合されている。前後2箇所の縫合ライン7a、7bのそれぞれの縦方向の長さが、図8に示された態様に比べて長くなっており、それぞれ5mmの態様であり、前後2箇所の縫合ライン7aと7b間の距離は50mmとした。この態様は、図8の態様に比べて、縫合ライン7a、7bの長手方向中央ライン部10−10´方向の長さをより長くすることにより、着用者の動きによって第2のクロッチ部片が、左右脇側方向にずれが生じるのをより強固に防止した態様である。
【0071】
尚、図9を用いて説明した態様は、上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。また、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0072】
図10は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、第2クロッチ部片5と第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部10−10´上の1箇所で部分的に取付けられている部分が、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部を有する態様、すなわち横1点止めである点が図3と異なる態様の例である。
【0073】
第2クロッチ部片5は、第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して1箇所の縫合ライン7で第1クロッチ部片4に縫合されているが、縫合ライン7の長手方向はクロッチ部片の長手方向中央ライン部10−10´に対し横方向に向かっている。その他の部分の態様は図3に示した態様と同一であるので、同一部分には同一の符号を付して、詳細説明を省略している。尚、図10を用いて説明した態様は、上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。また、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0074】
前述したように、横止めにおいても、長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている取付け部分7の長手方向中央ライン部10−10´方向の長さ(縦方向の長さ)は、縦止めにおいて説明した範囲内であり、横止めの場合には、ジグザグに縫合する場合に、ジグザグの振幅を大きくする場合もあるが、その場合でも、取付け部分7のクロッチ部片の長手方向中央ライン部10−10´方向の長さ(縦方向の長さ)は先に説明したように縦止めで規定した範囲内とする必要がある。ところで、横止めにおいて、止め部の横方向の長さは、1箇所につき1〜10mmが好ましく、より好ましくは1〜5mmである。特に、図10に示したように、クロッチ部縦方向の中間付近を横止めする場合には、止め部の横方向の長さは1〜5mmの様に短い方が、吸収性物品のウィングが取り付けやすく好ましい。横2点止めなどの場合で、止め部がクロッチ部縦方向の中間付近より離れた箇所を止める場合には、止め部の横方向の長さは1〜10mmの範囲が好ましい。横2点止めなどの場合で、2箇所の止め部の横方向の長さの合計は通常1〜30mm、より好ましくは1〜20mmの範囲内とするのが一般的である。図10に示した態様においては、止め部7の縦方向の長さは2mmとし、止め部7の横方向の長さは5mmとした。
【0075】
図11は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、第2クロッチ部片5と第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部10−10´上の2箇所で部分的に取付けられている部分が、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部を有する態様、すなわち横2点止めである点が図3と異なる態様の例である。
【0076】
第2クロッチ部片5は、第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して2箇所の縫合ライン7a、7bで第1クロッチ部片4に縫合されているが、縫合ライン7a、7bの長手方向はクロッチ部片の長手方向中央ライン部10−10´に対し横方向に向かっている。その他の部分の態様は図3に示した態様と同一であるので、同一部分には同一の符号を付して、詳細説明を省略している。尚、図11を用いて説明した態様は、上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。また、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0077】
前述したように、横2点止めにおいても、クロッチ部片縦方向の中間付近(例えば縫合ライン8の前後近辺)はかかる取り付け用の縫合ライン7a、7bがかからないようにすることにより、より一層、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がし易くなり好ましい。これは、前述した如く生理用ナプキンなどのウィング202がショーツに取り付けられる位置が、クロッチ部片縦方向の中間付近になるものが多いからである。特に、クロッチ部片縦方向の中間付近においてその長さ45〜60mmの範囲にかかる取り付け用の縫合ラインがかからないようにすることは、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がより一層し易くなり特に好ましい。図11に示した態様においては、縫合ライン7aと7bのクロッチ縦方向の長さはそれぞれ2mm、横方向の長さはそれぞれ5mmとし、前後2箇所の縫合ライン7aと7b間の距離は55mmとした。
【0078】
図13は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、第2クロッチ部片5が、図3で示した態様の如く、前後2つの小部片5x、5yに分かれておらず、1つの一体の第2クロッチ部片5からなる縦1点止めの態様の一例である。このような第2クロッチ部片5としては、例えば図21〜図23に示したような第2クロッチ部片などが使用されるが、これらのみに限定されるものではない。
【0079】
本態様においては、図23に示したような第2クロッチ部片、すなわち第2クロッチ部片の前後端縁部5aと5b間の長さがすべての部位で所定の長さより短くされている第2クロッチ部片[この場合所定の長さ(=第1クロッチ部片の前後端縁部4aと4b間の長さ)に対し約94%の長さの第2クロッチ部片]を用いている以外は、図3に示した態様と同一(取付け部分7の縦方向の長さも同一)であるので、同一部分には同一の符号を付して説明を省略した。
【0080】
尚、図13を用いて説明した態様は、上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。また、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0081】
図14は図3と同様のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図であり、第2クロッチ部片5が、図3で示した態様の如く、前後2つの小部片5x、5yに分かれておらず、1つの一体の第2クロッチ部片5からなる縦2点止めの態様の一例である。このような第2クロッチ部片5としては、例えば図21〜図23に示したような第2クロッチ部片などが使用されるが、これらのみに限定されるものではない。
【0082】
本態様においても、図23に示したような第2クロッチ部片、すなわち第2クロッチ部片の前後端縁部5aと5b間の長さがすべての部位で所定の長さより短くされている第2クロッチ部片[この場合所定の長さ(=第1クロッチ部片の前後端縁部4aと4b間の長さ)に対し約94%の長さの第2クロッチ部片]を用いている点、ならびに第2クロッチ部片5と第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部10−10´上の2箇所で部分的に取付けられている縦2点止めである点が図3と異なる態様の例である。上記の点以外は、図3に示した態様と実質上同一であるので、同一部分には同一の符号を付して説明を省略した。上記の点を除いてその他の部分の態様は図1〜図6で説明した態様とほぼ同一であるので、図1〜図6が参照できる。
【0083】
図14に示した態様は、縦2点止めの態様であり、第2クロッチ部片5は、第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられたストレッチテープ6を介して前後2箇所の縫合ライン7a、7bで第1クロッチ部片4に縫合されている。縫合ライン7a、7bのそれぞれ1端が各々第2クロッチ部片の前後端縁部5aと5b(第1クロッチ部片の前後端縁部4aと4b)に接するような位置に縫合ライン7a、7bが設けられている。前後2箇所の縫合ライン7a、7bのそれぞれの縦方向の長さはそれぞれ7mmの態様であり、前後2箇所の縫合ライン7aと7b間の距離は146mmとした。
【0084】
図14に示した態様のショーツにおいては、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が極めて入れ易くなり、生理用ナプキンの装着がより一層し易くなる。また、図14に示した態様のショーツにおいては、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0085】
次に、図15〜図17に更に別の態様の本発明の股部を有する衣料であるショーツを示した。
【0086】
図15に示したショーツと図16に示したショーツとは同じショーツであるが、図16に示した状態は、第2のクロッチ部片5の両縁部5c、5dがショーツ本体と結合していないフリーの状態である事を示すために、両縁部5c、5dを上方に捲った状態で示した図である。図17は図15に示したショーツのショーツ内側から見た股部近傍の平面図である。
【0087】
図15〜図17に示したショーツは、図1〜図5で示したショーツとよく似ているが、図15〜図17に示したショーツは、ストレッチテープ6が、第1クロッチ部片4の前後端縁部間のみならず、更に後身頃の後中心ラインに沿って伸びており後ウェストまで到達している態様のショーツである。このように長手方向中央ライン部にストレッチテープ6を用いる態様においては、ストレッチテープ6が第1クロッチ部片4の前後端縁部間のみならず、更に後身頃の後中心ラインに沿って伸びており後ウェストまで到達している態様は、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着するパワーが強化されるので、より陰裂部への生理用ナプキンの密着性を向上させる上でも好適である。この場合もストレッチテープ6は所定の長さ、すなわち第1クロッチ部片4の前端縁部4aから後ウェストまでのショーツ本体の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされ、当該テープが取り付けられているショーツ本体部分にギャザーを付して取り付けられている。これらの点以外は、図1〜5に示したショーツと実質的に同一であるので、同一部分には同一の符号を付して重複説明を省略した。
【0088】
以上説明した図15〜図17で示したショーツは、図1〜図5で示したショーツと同様に、従来のこの種のショーツ本体のクロッチ部片の内側面に生理用ナプキンを当てがって保持するための第2クロッチ部片が設けられているショーツに比べて、図15〜図17で説明した本発明のショーツにおいては、第2クロッチ部片が中央ライン部の一部(本態様ではクロッチ縦方向の中間部)で衣料本体の第1クロッチ部片に取付られているので、ショーツ着用中の着用者の動きによって、ショーツ本体の第1クロッチ部片4と第2クロッチ部片5とがずれることがなく、従って、生理用ナプキンを所定の位置に安定的かつ確実に保持させる事ができる。そして、特に前記第2クロッチ部片は、少なくとも長手方向に伸縮性であって、少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部が衣料本体に取り付けられ、しかもストレッチテープ6が第1クロッチ部片4の前端縁部4aから後ウェストまで存在し、所定の長さ、すなわちストレッチテープ6があてがわれる部分のショーツ本体の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされてギャザーを付して取り付けられているので、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着するパワーが強化されるので、より陰裂部への生理用ナプキンの密着性を向上させることができる。したがって、ショーツ本体の第1クロッチ部片や第2クロッチ部片のいずれにも、樹脂コーティングなどの防水加工を特にする必要がなく、したがって、着用中の蒸れが生じにくく、痒みなどが生じず、着用感の良好な股部を有する生理用衣料を提供することもできる。しかも、前記第2クロッチ部片の左右の両縁部5c、5dはショーツ本体と結合していないフリーの状態であるので、ウィング付きの生理用ナプキンを第2のクロッチ部片5の上に載せ、ウィング202、202をショーツ本体のクロッチ部片と第2のクロッチ部片5の間で、第2のクロッチ部片5の裏側に折り返し、接着部203、203を第2クロッチ部片5の裏側に接着して生理用ナプキンを取り付けても、生理用ナプキンが外部から見えないようになっており、装着後の見栄えも良好な股部を有する衣料を提供できる。しかも第2クロッチ部片が中央ライン部の一部(本態様ではクロッチ縦方向の中間部、止め部7の縦方向の長さ5mm)で衣料本体の第1クロッチ部片に取付られているので、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンの装着が容易になり好ましい。
【0089】
図18は、本発明の更に別の態様のショーツの図3のA−A´ラインに相当すると同様の部分の切断面の端面図である。図18に示したショーツは、図1〜5に示したショーツとほぼ同様であるが、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の態様が図1〜5に示したショーツと若干異なっている。
【0090】
図18において、第2のクロッチ部片としては、図20に示した第2クロッチ部片を用いた。図20に示した第2クロッチ部片は、長手方向中央ライン部の長さ(a1とa2の合計長さ)が所定の長さより短く、且つその左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されている第2クロッチ部片である。この図20に示した第2クロッチ部片は、前後2つの小部片5x、5yの縁8a、8bとが縫合されて1つの第2クロッチ部片として用いられるが、長手方向中央ライン部の長さa1とa2の合計が所定の長さより短く設計されているとともに、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されているので、この長手方向中央ライン部と左右の両脇縁部の所定の長さより短くされた部分が共に引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部5a、5bが衣料本体、例えば、図1〜3を参照すると、前身頃2と後身頃3a、3bならびに第1クロッチ部片の前後端縁部4a、4bに縫合される。長手方向中央ライン部が引き伸ばされていることにより、第2クロッチ部片がその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることができると共に、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する長さ(b1及びb2の長さ)が所定の長さより短く設計されている部分も更に引き伸ばされて取り付けられていることにより、その左右の両脇縁部5c、5dに相当する部分も着用者人体方向に盛り上がり、図18に示されるように、図3のA−A´断面の相当する第2クロッチ部片5の断面形状がW字状になり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着するとともに脇側も着用者人体方向に密着し、万一、経血などの体液が吸収性物品に吸収しきれないような場合が生じても脇側方向への体液の漏れを防止する機能が発揮されるようになっている。更に本態様においては、図4で説明したと同様に、第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部10−10´方向に沿って第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープ6が引き伸ばされて第1クロッチ部片4の内側面に取り付けられており、更にこの態様においては、第1クロッチ部片4の内側面で、左右の両脇縁部4c、4dに沿って、第1クロッチ部片の左右の両脇縁部のクロッチ縦方向の所定の長さより短いストレッチテープ31が引き伸ばされて取り付けられている。このように第1クロッチ部片4の内側面で、長手方向中央ライン部と左右の両脇縁部4c、4dに沿って、それぞれ第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部や左右の両脇縁部のクロッチ縦方向の所定の長さより短いストレッチテープ6、31が所定の長さに引き伸ばされて取り付けられている態様とすることにより、第1クロッチ部片4の長手方向中央ライン部とともにストレッチテープ31が取り付けられている左右の両脇縁部4c、4dの部分も着用者人体方向側に盛り上がり、第1クロッチ部片4の断面形状もW字状になり易く、第2クロッチ部片の前述した断面形状もW字状構造と共に、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着させ脇側も着用者人体方向に密着し、より一層体液の漏れを防止する機能が発揮されるようになっている態様である。32はストレッチテープ31を第1クロッチ部片4に取り付けている縫合ラインを示している。
【0091】
尚、この実施の形態例においては、いずれの場合も所定の長さより短いとは、所定の長さの約94%の長さとした。
【0092】
上記で説明した以外の点は、実質的に図1〜5に示したショーツと実質的に同様であるので、同一部分には同一の符号を付して、詳細説明を省略している。また、図18を用いて説明したショーツは、その他上記で説明した以外の、図1〜図6で説明した態様のショーツとほぼ同様の効果が達成できる。
【0093】
以上、股部を有する衣料の代表例として図面を用い前身頃1枚と左右の後身頃が2枚からなるショーツを取り上げて説明したが、本発明の特徴部分は、主としてクロッチ部分の構造に存するので、クロッチ部分以外の衣料本体の形状、構造などの設計は、上記の図示した態様に限られるものではなく、本発明の目的が達成できれば、他の形状、構造、設計でもよいことは当然である。
【0094】
また、股部を有する衣料の代表例としてショーツを取り上げて説明したが、本発明で説明した股部構造は、ガードル、ボディスーツ、レオタードなど、肌に密着させて着用する股部を有する各種衣料に適用できる。例えば、ショートタイプのガードルであれば、衣料本体の外形が多少ショーツと異なってくるが、ほとんどショーツと同様に前記股部構造を適用できる。また、ロングタイプのガードルであれば前記ショートタイプのガードルに、太ももの一部を覆う脚部が付け加えられたものであるから、同様に前記股部構造を適用できる。そしてロングタイプのガードルであっても、クロッチ部が2重となり、好ましくはその幅方向断面形状を略W形状の構造とすることが出来、ウィング付き生理用ナプキンなどの吸収性物品を容易に取り付けることができる。ボディスーツにおいては、基本的には、ショーツに乳房カップまでの上半身部が付け加えられたものであり、ショーツと同様に前記股部構造を採用できる。レオタードにおいては、ボディスーツとほとんど同様の形状の衣料か、あるいは、ボディスーツに太ももの一部を覆う脚部が付け加えられた形状の衣料、あるいは、腕の少なくとも一部を覆う袖が設けられている形状の衣料であり、ボディスーツと同様に前記股部構造を採用できる。
【0095】
また、ストレッチテープを用いる場合において、用いるストレッチテープの幅は、用いる場所に応じて適宜好適な幅のものを用いればよく、特に制限するものではないが3〜10mm程度が好ましい。
【0096】
本発明の股部を有する衣料は、前述したように、生理用ナプキン等の吸収性物品を陰裂部にしっかりと密着させることができ、且つ、第1と第2クロッチ部片の横ずれなども防止されているので、経血などの体液を効果的に吸収性物品に吸収させることができ、体液の漏れを防止する機能が発揮されるようになっているので、第1クロッチ部片や第2クロッチ部片の生地としては、前述したような伸縮性のある生地であれば特に制限はなく、防水布などの液体の漏れを防止するような防水樹脂加工などの施されている通気性、透水性の低い生地を特に用いなければならないと言う制限もなく、通常の伸縮性の生地を用いることもできる。従来の防水布などを用いた生理用ショーツなどに比べて、遥かに通気性がよく、蒸れが生じにくく、したがって着用感が良好な股部を有する衣料が提供できる。
【0097】
かかる第1クロッチ部片や第2クロッチ部片に用いる生地としては、具体的には、例えば、防水加工されていない、トリコネット、ツーウェイパワーネット、サテン調パワーネット、メッシュ調パワーネットなどのラッシェル編物や、同じく防水加工されていないツーウェイトリコット、ハーフトリコット、ダブルトリコットなどのトリコット編物が好適である。特に限定するものではないが、第2のクロッチ部片などは、例えば、若干編目の粗いサテン調パワーネットなどを用いることが特に好適であり、サテン調パワーネットは、生理用ナプキンなどのウィング部分が貼り付け易く、しかも剥がす際に接着剤が生地表面に残りにくく剥がすことも容易であるし、通気性も良好である。より通気性を住しする場合には、メッシュ調パワーネットも好ましい素材の一つである。
【0098】
ちなみに防水布を用いた場合に比べ、生地そのもので比較した場合、通気抵抗(KPa・s/m)は容易に1000分の1以下にすることができ、透湿度(g/m2/h)は2倍以上の素材を用いることができる。なお、防水加工でなく、撥水加工などそれほど致命的に通気性を阻害しない加工であれば、衣料本体のクロッチ部片や第2のクロッチ部片に適宜の加工を施してもよいことはもちろんである。
【0099】
なお、生理用ナプキンの装着を代表例として取り上げ説明しているが、失禁用パッドやその他の吸収性物品についても図24に示したナプキンのようなウィング付きの失禁用パッド及びその他の吸収性物品も考えられ、このような想定されるウィング付きの失禁用パッド及びその他の吸収性物品を使用する場合についても、同様に、本発明の股部を有する衣料を有効に用いる事ができる。
【0100】
【発明の効果】
(1)本発明は、生理用ナプキン、失禁用パッド、その他の吸収性物品の取り付けがより容易で、股部を有する衣類の股部の所定の位置に安定的かつ確実に保持させるとともに、陰裂部への密着性に優れ、かつ装着後の見栄えや着用感も良好な股部を有する衣料を提供できる。
【0101】
すなわち本発明の股部を有する衣料は、第2クロッチ部片が中央ライン部の一部の1箇所又は2箇所でその縦方向長さ合計1〜30mmの範囲で衣料本体の第1クロッチ部片に取付られているので、ショーツ着用中の着用者の動きによって、第1クロッチ部片と第2クロッチ部片とがずれることがなく、従って、生理用ナプキンなどのウィング付き吸収性物品を所定の位置に安定的かつ確実に保持させる事ができる。そして、特に前記第2のクロッチ部片は、少なくとも長手方向に伸縮性であって、少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部が衣料本体に取り付けられているので、第2クロッチ部片がその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることができる。
【0102】
しかも、前記第2クロッチ部片の左右の両縁部はショーツ本体と結合していないフリーの状態であるので、ウィング付きの生理用ナプキンなどの吸収性物品を第2クロッチ部片の上に載せ、吸収性物品のウィングを第1クロッチ部片と第2クロッチ部片の間で、第2クロッチ部片の裏側に折り返し、ウィングの接着部を第2クロッチ部片の裏側に接着して生理用ナプキンなどの吸収性物品を取り付けても、生理用ナプキンなどの吸収性物品が外部から見えないようになっており、装着後の見栄えも良好な股部を有する衣料を提供できる。しかも第2クロッチ部片が中央ライン部の一部で衣料本体の第1クロッチ部片に取付られているので、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンなどの吸収性物品の装着が容易になり好ましい。また、着用中に生理用ナプキンなどの吸収性物品の位置ずれが生じにくく、位置ずれによる着用感の低下も防止できる。
【0103】
(2)また、前記(1)項に記載の衣料において、第2クロッチ部片が、長手方向中央ライン部の長さ及び左右の両脇縁部の長さがともに所定の長さより短い部片からなり、前記部片の長手方向中央ライン部と左右の両脇縁部が引き伸ばされて衣料本体に取り付けられている本発明の好ましい態様とすることにより、第2クロッチ部片の断面形状が略W字状になり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着するとともに脇側も着用者人体方向に密着し、万一、経血などの体液が吸収性物品に吸収しきれないような場合が生じても脇側方向への体液の漏れを防止する機能が発揮し得る股部を有する衣料を提供でき好ましい。
【0104】
(3)また、前記(1)または(2)項のいずれかに記載の衣料において、第2クロッチ部片の所定の長さより短い部分の長さが、所定の長さの90%〜97%である本発明の好ましい態様とすることにより、第2クロッチ部片がその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造が効果的に発現できると共に、あまりに短くしすぎることによって、伸縮パワーが強すぎて、着用感が低下すると言う問題もなく好ましい。
【0105】
(4)また、前記(1)〜(3)項のいずれかに記載の衣料において、第2クロッチ部片における、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所に部分的に取付けられている取付け部分のクロッチ部片長手方向における長さが、1箇所につき1〜10mmである本発明の好ましい態様とすることにより、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンなどの吸収性物品の装着が容易になり好ましい。第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所で部分的に取り付けられている取付け部分の強度も実用範囲をキープでき好ましい。
【0106】
(5)また、前記(1)〜(4)項のいずれかに記載の衣料において、第2クロッチ部片における、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている部分が、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部である本発明の好ましい態様とすることにより、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンなどの吸収性物品の装着が容易になり好ましい。
【0107】
(6)また、前記(5)項に記載の衣料において、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の横方向の長さが、合計1〜20mmである本発明の好ましい態様とすることにより、取り付け部の横方向の長さがあまりに長すぎることにより、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れにくくなることもなく、取り付け部の横方向の長さがあまりに短すぎることにより、前記取り付け部の強度が低下して取り付け構造が簡単に剥がれてしまうという恐れもなく、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンなどの吸収性物品の装着が容易になり好ましい。また、前記取付け部分の強度も実用範囲をキープでき好ましい。
【0108】
(7)また、前記(5)〜(6)項のいずれかに記載の衣料において、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の横方向の長さが、1箇所につき1〜10mmである本発明の好ましい態様とすることにより、取り付け部の横方向の長さがあまりに長すぎることにより、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れにくくなることもなく、取り付け部の横方向の長さがあまりに短すぎることにより、前記取り付け部の強度が低下して取り付け構造が簡単に剥がれてしまうという恐れもなく、第2のクロッチ部片と第1のクロッチ部片の間に指が入れ易く、生理用ナプキンなどの吸収性物品の装着が容易になり好ましい。また、前記取付け部分の強度も実用範囲をキープでき好ましい。
【0109】
(8)また、前記(1)〜(7)項のいずれかに記載の衣料において、第1クロッチ部片または第2クロッチ部片のいずれか一方が、その長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられており、前記ストレッチテープは、当該クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて当該クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている本発明の好ましい態様とすることにより、ストレッチテープが引き伸ばされて当該クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられているクロッチ部片が長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がるパワーが強化され、生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部に更にしっかりと密着する構造とすることができ好ましい。
【0110】
(9)また、前記(1)〜(7)項のいずれかに記載の衣料において、第1クロッチ部片が、長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられており、前記ストレッチテープは、第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて第1クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている本発明の好ましい態様とすることにより、第1クロッチ部片もその長手方向中央ライン部に沿って着用者人体方向に凸状に盛り上がり、第2クロッチ部片の当該作用と併せて、生理用ナプキン等の吸収性物品を陰裂部に更にしっかりと密着する構造とすることができ好ましい。
【0111】
(10)また、前記(1)〜(9)項のいずれかに記載の衣料において、吸収性物品が生理用ナプキンである本発明の好ましい態様とすることにより、ほとんどの女性に生じる経血による問題を、安心して、確実に克服でき、外出中や仕事中などに、万一、メンスによる出血が生じても、生理用ナプキンが陰裂部にしっかりと密着しているので、アウターウェアーなどを汚すおそれが少なく、ずれが生じにくいのでずれによる着用感の低下もなく好ましい。
【0112】
(11)また、前記(1)〜(10)項のいずれかに記載の衣料において、衣料が、ショーツ、ガードル、ボディスーツ、レオタードから選ばれた衣料である本発明の好ましい態様とすることにより、これらの衣料は、身体にタイトに着用される種類の衣料であって、クロッチ部に取り付けた生理用ナプキン等の吸収性物品が陰裂部にしっかりと密着する構造とすることが容易な衣料であり、本発明の機能を効果的に発揮しうる衣料として好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の股部を有する衣料であるショーツの正面図。
【図2】図1に示したショーツの背面図。
【図3】図1に示したショーツのショーツ内側から見た股部近傍の平面図。
【図4】図1に示したショーツのショーツ外側(底面側)から見た股部近傍の平面図。
【図5】図3のA−A´ラインに相当する切断面の端面図。
【図6】図1に示したショーツにウィング付き生理用ナプキンを装着した状態における図3のA−A´ラインに相当する切断面の端面図。
【図7】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の別の態様の平面図。
【図8】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図9】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図10】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図11】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図12】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図13】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図14】本発明のショーツ内側から見た股部近傍の更に別の態様の平面図。
【図15】更に別の態様の本発明の股部を有する衣料であるショーツの横方向から見た斜視図。
【図16】図15に示したショーツの、第2のクロッチ部片5の両縁部5c、5dを上方に捲った状態で示したショーツの横方向から見た斜視図。
【図17】図15に示したショーツのショーツ内側から見た股部近傍の平面図。
【図18】本発明の更に別の態様のショーツの図3のA−A´ラインに相当すると同様の部分の切断面の端面図。
【図19】本発明で用いる第2のクロッチ部片5の縫合前の状態の一態様の平面図。
【図20】本発明で用いる第2のクロッチ部片5の縫合前の状態の別の一態様の平面図。
【図21】本発明で用いる第2のクロッチ部片5の縫合前の状態の更に別の一態様の平面図。
【図22】本発明で用いる第2のクロッチ部片5の縫合前の状態の更に別の一態様の平面図。
【図23】本発明で用いる第2のクロッチ部片5の縫合前の状態の更に別の一態様の平面図。
【図24】生理用ナプキンの一例の斜視図。
【図25】生理用ナプキンを従来の生理用ショーツに装着した状態を示す図。
【図26】別の態様の従来の生理用ショーツの要部斜視図。
【図27】更に別の態様の従来の生理用ショーツの股部近傍を内側から見た平面図。
【図28】図27のA―A´ラインにおける断面略図。
【図29】図27ならびに図28の225の生理用ナプキン保持布片のみの断面図。
【符号の説明】
2 前身頃
3 後身頃
3a 左の後身頃
3b 右の後身頃
4 第1クロッチ部片
4a 第1クロッチ部片4の前端縁部
4b 第1クロッチ部片4の後端縁部
5 第2クロッチ部片
5a 第2クロッチ部片5の前端縁部
5b 第2クロッチ部片5の後端縁部
5c 第2クロッチ部片5の左の脇縁部
5d 第2クロッチ部片5の右の脇縁部
5x 第2クロッチ部片5の前側の小部片
5y 第2クロッチ部片5の後側の小部片
6 ストレッチテープ
6a ストレッチテープの前端
6b ストレッチテープの後端
7 縫合ライン
7a、7b 縫合ライン
8 縫合ライン
8a 小部片5xの縁部
8b 小部片5yの縁部
9 後身頃3a、3bの縫合ライン
10−10´ 長手方向中央ライン部
20 ギャザー
21 ストレッチテープの縫合ライン
30 ストレッチテープ
31 ストレッチテープ
32 ストレッチテープの縫合ライン
201 ナプキン本体
202 ウィング
203 接着部
205 ショーツ本体
206 クロッチ部
211 ショーツ本体
212 クロッチ部
213 防水布
214 防水布213の前端
215 防水布213の後端
216 前端近傍の左右両脇縁部
217 後端近傍の左右両脇縁部
218 防水布213の左右の両脇縁部
222 前身頃
223 後身頃
224 第1のクロッチ部片
224a 第1のクロッチ部片224の前端縁
224b 第1のクロッチ部片224の後端縁
225 保持布片(第2のクロッチ部片)
225a 第2のクロッチ部片225の前端縁
225b 第2のクロッチ部片225の後端縁
225c 第2のクロッチ部片225の左脇縁
225d 第2のクロッチ部片225の右脇縁
225e 伸縮性の網織布
225f 防水布
225g 伸縮性の網織布
226 ストレッチテープ
226a ストレッチテープ226の前端縁
226b ストレッチテープ226の後端縁
226c ストレッチテープ226の左脇縁
226d ストレッチテープ226の右脇縁

Claims (11)

  1. 肌に接して着用される股部を有する衣料において、衣料本体を構成する伸縮性第1クロッチ部片の内側面に、吸収性物品を当てがって保持するための第2クロッチ部片が設けられており、前記第2クロッチ部片は、少なくとも長手方向に伸縮性であって、少なくとも長手方向中央ライン部の長さが所定の長さより短い部片からなり、当該短くされた部分が引き伸ばされて、第2クロッチ部片の前後端縁部が衣料本体に取り付けられ、且つその長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所で部分的に衣料本体の第1クロッチ部片に取付られており、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所に部分的に取付けられている部分のクロッチ部片長手方向における長さが、合計1〜30mmであり、前記第2クロッチ部片の左右の両脇縁部は衣料本体と結合していないフリーの状態である股部構造を有する衣料。
  2. 第2クロッチ部片が、長手方向中央ライン部の長さ及び左右の両脇縁部の長さがともに所定の長さより短い部片からなり、前記部片の長手方向中央ライン部と左右の両脇縁部が引き伸ばされて衣料本体に取り付けられている請求項1に記載の衣料。
  3. 第2クロッチ部片の所定の長さより短い部分の長さが、所定の長さの90%〜97%である請求項1または2のいずれかに記載の衣料。
  4. 第2クロッチ部片における、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている取付け部分のクロッチ部片長手方向における長さが、1箇所につき1〜10mmである請求項1〜3のいずれかに記載の衣料。
  5. 第2クロッチ部片における、前記長手方向中央ライン部上の1箇所または2箇所の部分的に取付けられている部分が、長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部である請求項1〜4のいずれかに記載の衣料。
  6. 長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の横方向の長さが、合計1〜20mmである請求項5に記載の衣料。
  7. 長手方向中央ラインに対し横方向に向かっている取り付け部の横方向の長さが、1箇所につき1〜10mmである請求項5〜6のいずれかに記載の衣料。
  8. 第1クロッチ部片または第2クロッチ部片のいずれか一方が、その長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられており、前記ストレッチテープは、当該クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて当該クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている請求項1〜7のいずれかに記載の衣料。
  9. 第1クロッチ部片が、長手方向中央ライン部に沿ってストレッチテープが取り付けられており、前記ストレッチテープは、第1クロッチ部片の長手方向中央ライン部の長さより短いストレッチテープが引き伸ばされて第1クロッチ部片にギャザーを付して取り付けられている請求項1〜7のいずれかに記載の衣料。
  10. 吸収性物品が生理用ナプキンである請求項1〜9のいずれかに記載の衣料。
  11. 衣料が、ショーツ、ガードル、ボディスーツ、レオタードから選ばれた衣料である請求項1〜10のいずれかに記載の衣料。
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