JP4330559B2 - グリーン調達装置及びグリーン調達処理プログラム - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。
図2は、本発明の実施の形態の法規制に関する適合判定を行うグリーン調達装置の構成図である。
表示部150は、制御部110に従って、判定結果や補足情報などの情報を表示し、ユーザに提供する。
グリーン調達装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、通信インタフェース106が接続されている。
以下、本実施の形態のグリーン調達装置100によるグリーン調達処理について、具体例を挙げて説明する。
図4は、本実施の形態に適用される法規制の第1の例を示した図である。
法規制の第1の例である法規制001(301)は、欧州環境規制の「RoHS指令」であり、「2006年7月1日以降に欧州市場に提供される機器には水銀、カドミウム、鉛、六価クロム、PBB(ポリブロモビフェニール;臭素系添加物)、PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル;臭素系添加物)を含有してはならない。」とある。
図5は、本実施の形態における法規制定義ファイルの第1の例を示した図である。
法規制定義ファイル001(311)は、図4に示した法規制001(301)のロジックをスクリプト言語で記述したものであり、(1)時期と(2)含有物質に関する条件文とその補足情報が設定されている。
図6は、本実施の形態に適用される法規制の第2の例を示した図である。
法規制定義ファイル002(321)は、図6に示した法規制002(301)のロジックをスクリプト言語で記述したものであり、(1)用途、(2)プラスチック種類及び(3)カドミウム含有量に関する条件文が設定されている。
ここで、法規制定義ファイル002(321)の場合について、それぞれのif文の対象データが存在せず、条件適合判定が“不明”であった場合の法規制適合判定について説明する。
図8は、法規制定義ファイル002(321)の(1)用途、(2)プラスチック種類または(3)カドミウム含有量のいずれかの対象データが不明で他が条件にマッチした場合の判定結果と、補足情報として表示される出力文字を示している。
法規制マスタ121には、上記説明の法規制定義ファイルが、法規制定義ファイルを識別する識別情報とともに格納される。
製品テーブル510には、製品ごとに、製品を識別するための製品ID、その製品の製品番号と製品名、及び製品の用途が設定されている。
物質マスタ124には、部品を構成する物質に関する物質情報がテーブル形式でまとめられた物質テーブルが格納される。図11は、本実施の形態の物質テーブルの一例を示した図である。
構成情報125には、各情報を関連付けるリンク情報が格納される。図12は、本実施の形態の構成情報の一例を示した図である。
製品−部品リンク541は、製品IDと、その製品を構成する部品IDが関連付けられている。員数は、当該製品に含まれる部品数である。たとえば、図の例では、員数1の製品ID(0001)は、部品ID<0002>のみで構成されることが示されている。すなわち、1つの製品には、員数分の部品IDが対応付けられている。
グリーン調達装置100のトップページ600は、検索対象の指定を要求する画面で、図の例では、製品検索、部品検索、物質検索及び法規制検索のいずれかが選択される。製品検索が指定されると製品検索画面601が表示され、対象の製品が指定された後、その法規制適合判定が行われる。部品検索が指定されると部品検索画面602が表示され、対象の部品が指定された後、その法規制適合判定が行われる。物質検索が指定されると物質検索画面603が表示され、対象の物質が指定された後、その法規制適合判定が行われる。同様に、法規制検索が指定されると法規制検索画面604が表示され、対象の法規制が指定された後、その法規制適合判定が行われる。以下の説明では、法規制検索が選択されたとし、それ以外の検索画面の説明は省略する。
まず、部品ID<0001>については、最初のif文321aが“不明”であるので、if文321cへ分岐する。このif文321cは、“適合(真)”であるのでif文321eへ分岐し、if文321eが“不適合(偽)”であるので、法規制定義ファイル321上は、法規制適合判定が“適合”に分岐する。しかしながら、条件分岐ルート上に“不明”があるので、法規制適合判定は“条件付適合”になり、補足情報として、if文321aに対応する補足情報321bが設定される。
図14は、本実施の形態の法規制適合判定結果表示画面の一例を示した図である。図14は、上記の手順で、「法規制一覧」から「法規制002」が選択され、「部品一覧」が指定された場合の例である。
また、判定処理は法規制定義ファイルに記述された処理手順に沿って行うため、法規制の追加や内容の変更があった場合には、新たな法規制定義ファイルをダウンロードするだけで対応することができる。さらに、法規制定義ファイル上に処理手順を記述するので、法規制の複雑なロジックに沿った判定手順をグリーン調達装置100に容易に実行させることができる。このように、複雑な判定ロジックを容易に処理することができるようになるとともに、判定基準や判定ロジックの変更にも柔軟に対応することが可能となる。
図15は、本実施の形態のグリーン調達装置の処理手順を示したフローチャートである。電源投入やユーザの起動要求などによってグリーン調達処理プログラムが起動され、処理が開始される。
[ステップS04] 指示入力部140が、ユーザから判定要求を受け取ったかどうかを判定する。判定要求が入力していなければ、ステップS01に戻って、最初から処理を繰り返す。
図16は、本実施の形態のグリーン調達装置の条件適合判定処理の手順を示したフローチャートである。判定要求有で処理が起動される。
抽出されたif文の数(n個)だけ、ステップS52からステップS56までの処理を繰り返す。
[ステップS54] if文対象のデータが存在する場合、このデータが、if文に記述される条件に適合するか否か、条件適合判定を行う。適合しない場合は、処理をステップS56へ進める。
図17は、本実施の形態のグリーン調達装置の法規制適合判定処理の手順を示したフローチャートである。判定要求によって、条件適合判定が行われた後、処理が起動される。
[ステップS63] 条件分岐ルートに“不明”の条件適合判定がされたif文がある場合、法規制適合判定を“条件付適合”とし、このif文に対応する補足情報(コメント文)をつなぎ合わせる。
[ステップS65] 条件分岐ルートに“不明”の条件適合判定がされたif文がない場合、条件分岐ルートに従って、法規制に適合するか否かを判定する。適合しない場合は、処理をステップS67へ進める。
[ステップS67] 法規制に適合しない場合は、“不適合”と判定し、法規制適合判定を“不適合”と表示し、処理を終了する。
環境法規や環境基準を含む前記環境規制に関し、前記環境規制に適合するか否かを規定する判定条件と、前記判定条件の内容に関する補足情報が定義される規制定義情報を記憶する規制定義記憶手段と、
判定対象の前記製品、前記製品を構成する前記部品及び前記部品を構成する物質に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、
前記規制定義記憶手段から対象の前記規制定義情報を読み出し、読み出した前記規制定義情報を解析して前記判定条件を抽出する規制定義解析手段と、
抽出された前記判定条件について、対象データを前記データ記憶手段から検索し、前記対象データが検出されない対象データ無判定、検出された前記対象データが前記判定条件に適合する適合判定または不適合の不適合判定の条件適合判定を行う条件適合判定手段と、
前記条件適合判定手段による前記条件適合判定に基づき、前記環境規制に対する規制適合判定を決定し、必要に応じて前記条件適合判定に対応する前記補足情報を前記規制適合判定とともに提供する規制適合判定手段と、
を具備することを特徴とするグリーン調達装置。
前記環境規制の論理に従って、前記判定条件ごとに前記条件適合判定に応じて条件分岐して条件分岐ルートを形成し、前記条件分岐ルートに含まれる前記条件適合判定に前記対象データ無判定が存在する場合は、前記規制適合判定を仮判定とし、前記条件適合判定が前記対象データ無判定の前記判定条件に対応する前記補足情報を結合して前記規制適合判定の補足情報を生成する、
ことを特徴とする付記1記載のグリーン調達装置。
前記条件分岐ルートを決める際に、前記判定条件に対する前記条件適合判定が前記対象データ無判定であった場合は、前記条件適合判定が前記適合判定と同様のルートへ分岐させる、
ことを特徴とする付記2記載のグリーン調達装置。
前期規制適合判定が仮判定の場合は、前記補足情報に基づき、少なくとも前記規制適合判定の確定に必要な前記対象データを提供する、
ことを特徴とする付記2記載のグリーン調達装置。
前記環境規制の論理に従って前記規制定義情報に所定の形式で記述された判定の処理手順を解読し、前記判定の処理手順に従って処理を実行する、
ことを特徴とする付記1記載のグリーン調達装置。
(付記7) 前記規制適合判定手段は、
前記補足情報を自然言語に変換し、前記規制適合判定とともに前記自然言語に変換した前記補足情報を表示手段に表示する、
ことを特徴とする付記1記載のグリーン調達装置。
コンピュータを、
環境法規や環境基準を含む前記環境規制に関し、前記環境規制に適合するか否かを規定する判定条件と、前記判定条件の内容に関する補足情報が定義される規制定義情報を記憶する規制定義記憶手段から対象の前記規制定義情報を読み出し、読み出した前記規制定義情報を解析して前記判定条件を抽出する規制定義解析手段、
抽出された前記判定条件について、対象データを判定対象の前記製品、前記製品を構成する部品及び前記部品を構成する物質に関するデータを記憶するデータ記憶手段から検索し、前記対象データが検出されない対象データ無判定、検出された前記対象データが前記判定条件に適合する適合判定または不適合の不適合判定の条件適合判定を行う条件適合判定手段、
前記条件適合判定手段による前記条件適合判定に基づき、前記環境規制に対する規制適合判定を決定し、必要に応じて前記条件適合判定に対応する前記補足情報を前記規制適合判定とともに提供する規制適合判定手段、
として機能させることを特徴とするグリーン調達処理プログラム。
環境法規や環境基準を含む前記環境規制に関し、前記環境規制に適合するか否かを規定する判定条件と、前記判定条件の内容に関する補足情報が定義される規制定義情報を規制定義記憶手段に格納するとともに、判定対象の前記製品、前記製品を構成する部品及び前記部品を構成する物質に関するデータをデータ記憶手段に格納する手順と、
規制定義解析手段が、前記規制定義記憶手段から対象の前記規制定義情報を読み出し、読み出した前記規制定義情報を解析して前記判定条件を抽出する手順と、
条件適合判定手段が、抽出された前記判定条件について、対象データを前記データ記憶手段から検索し、前記対象データが検出されない対象データ無判定、検出された前記対象データが前記判定条件に適合する適合判定または不適合の不適合判定の条件適合判定を行う手順と、
規制適合判定手段が、前記条件適合判定手段による前記条件適合判定に基づき、前記環境規制に対する規制適合判定を決定し、必要に応じて前記条件適合判定に対応する前記補足情報を前記規制適合判定とともに提供する手順と、
を具備することを特徴とするグリーン調達方法。
11 規制定義記憶手段
12 データ記憶手段
12a 製品情報
12b 部品情報
12c 物質情報
12d 構成情報
13 規制定義解析手段
14 条件適合判定手段
15 規制適合判定手段
Claims (6)
- 製品または部品が所定の環境規制に適合するか否かを判定するグリーン調達装置において、
環境法規や環境基準を含む前記環境規制に関し、前記環境規制に適合するか否かを規定する判定条件と、前記環境規制の論理に対応するように各々の前記判定条件による分岐が記述された処理手順と、前記判定条件の内容に関する補足情報とを含んだ規制定義情報を記憶する規制定義記憶手段と、
判定対象の製品、前記製品を構成する部品及び前記部品を構成する物質に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、
前記規制定義記憶手段から前記規制定義情報を読み出し、読み出した前記規制定義情報を解析して前記判定条件を抽出する規制定義解析手段と、
前記判定対象の製品に関するデータを前記データ記憶手段から読み出し、抽出された該判定条件について、該読み出された前記製品に関するデータが該判定条件に適合する場合は適合判定と、該判定条件に不適合の場合は不適合判定と、前記判定対象とする製品に関するデータのうちの一部のデータが前記データ記憶手段に記憶されていない場合は対象データ無判定と判定する条件適合判定手段と、
前記条件適合判定手段による判定の結果及び前記規制定義記憶手段から読み出した前記規制定義情報に含まれる前記処理手順に基づいて、前記判定の結果に前記対象データ無判定の判定が含まれている場合には、前記環境規制に対する規制適合判定の結果を仮判定として決定し、前記データ記憶手段に記憶されていなかった前記判定対象とする製品に関するデータのうちの一部のデータに対応する前記補足情報とともに出力する規制適合判定手段と、
を具備することを特徴とするグリーン調達装置。 - 前記規制適合判定手段は、前記条件適合判定手段による前記判定の結果及び前記規制定義記憶手段から読み出した前記規制定義情報に含まれる前記処理手順に基づいて、前記環境規制に適合している場合は前記規制適合判定の結果を環境規制適合と決定し、前記環境規制に適合していない場合は前記規制適合判定の結果を環境規制不適合と決定し、該決定した結果を出力することを特徴とする請求項1記載のグリーン調達装置。
- 前記規制定義記憶手段が記憶する前記規制定義情報は、前記環境規制に適合するか否かを判定する判定条件であって前記環境規制を構成する複数の判定条件と、前記複数の判定条件の処理順序を定義した処理手順とを含み、
前記規制定義解析手段は、前記規制定義記憶手段から前記規制定義情報を読み出し、読み出した前記規制定義情報を解析して前記判定条件を複数抽出し、
前記条件適合判定手段は、抽出された複数の前記判定条件に対して判定を行い、
前記規制適合判定手段は、前記条件適合判定手段による複数の前記判定の結果を前記規制定義記憶手段から読み出した前記規制定義情報に含まれる前記処理手順に基づいて、前記規制適合判定の結果を決定し、該決定した結果を出力することを特徴とする請求項1または2記載のグリーン調達装置。 - 前記規制適合判定手段は、
前記補足情報を自然言語に変換し、前記規制適合判定の結果とともに前記自然言語に変換した前記補足情報を出力することを特徴とする請求項1または2記載のグリーン調達装置。 - 前記補足情報には、対応する前記判定条件に基づき、前記規制適合判定の結果が環境規制適合となるために前記判定条件に関する必要条件が設定されることを特徴とする請求項1または2記載のグリーン調達装置。
- コンピュータを製品または部品が所定の環境規制に適合するか否かを判定するグリーン調達装置として動作させるためのプログラムであって、
該プログラムは該コンピュータを、
環境法規や環境基準を含む前記環境規制に関し、前記環境規制に適合するか否かを判定する判定条件と、前記環境規制の論理に対応するように各々の前記判定条件による分岐が記述された処理手順と、前記判定条件の内容に関する補足情報とを含んだ規制定義情報を記憶する規制定義記憶手段から前記規制定義情報を読み出し、読み出した前記規制定義情報を解析して前記判定条件を抽出する規制定義解析手段、
判定対象の製品、前記製品を構成する部品及び前記部品を構成する物質に関するデータを記憶するデータ記憶手段から前記判定対象の製品に関するデータを読み出し、抽出された該判定条件について、該読み出された前記判定対象の製品に関するデータが該判定条件に適合する場合は適合判定と、該判定条件に不適合の場合は不適合判定と、前記判定対象とする製品に関するデータのうち一部のデータが前記データ記憶手段に記憶されていない場合は対象データ無判定と判定する条件適合判定手段、
前記条件適合判定手段による判定の結果及び前記規制定義記憶手段から読み出した前記規制定義情報に含まれる前記処理手順に基づいて、前記判定の結果に前記対象データ無判定の判定が含まれている場合には、前記環境規制に対する規制適合判定の結果を仮判定として決定し、前記データ記憶手段に記憶されていなかった前記判定対象とする製品に関するデータのうちの一部のデータに対応する前記補足情報とともに出力する規制適合判定手段、
として機能させることを特徴とするグリーン調達処理プログラム。
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